JP2006166659A - ハイブリッドシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 推定回生電力と実際に回生される電力との間に乖離を生じないハイブリッドシステムを提供する。
【解決手段】 充電または放電を行う蓄電手段(40)と、走行エネルギを電力に変換して蓄電手段(40)に供給する電力回生手段(20)と、電力回生手段(20)によって蓄電手段(40)に供給される電力を推定する回生電力推定手段(50)と、蓄電手段(40)の蓄電残量を調整する蓄電残量調整手段(50)と、回生電力推定手段(50)により推定された推定電力を補正する補正手段(50)とを備え、補正手段(50)は、推定電力と電力回生手段(20)によって蓄電手段(40)に供給される電力との差分に基づく補正値を用いて推定電力を補正し、蓄電残量調整手段(50)は、補正後の推定電力に基づいて蓄電残量を調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回生電力を蓄電池に充電するハイブリッドシステムに関する。
電動機により駆動する電気自動車は、排気ガスが少ない低公害車として知られている。しかしながら、電動機の電源として蓄電池のみを搭載した電気自動車は長距離を走行することができない。そこで、電源として蓄電池の他にエンジン発電機を搭載したハイブリッド電気自動車が開発されている。このハイブリッド自動車は、減速時に走行エネルギを電力として回生し、得られた電力を蓄電池に蓄電する。それにより、高効率な走行が可能となる。
さらに、走行状態に応じて蓄電池の蓄電残量を制御する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、推定された回生電力が大きいほど蓄電残量目標値が小さく設定される。それにより、回生電力の棄却が防止される。その結果、蓄電池が小型化される。
特開平11−8909号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、推定された回生電力と実際に回生された電力との間に乖離がある場合がある。その場合、蓄電池に回生される電力が棄却されるおそれもある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、推定回生電力と実際に回生される電力との間に乖離を生じないハイブリッドシステムを提供することを目的とする。
本発明に係るハイブリッドシステムは、充電または放電を行う蓄電手段と、走行エネルギを電力に変換して蓄電手段に供給する電力回生手段と、電力回生手段によって蓄電手段に供給される電力を推定する回生電力推定手段と、蓄電手段の蓄電残量を調整する蓄電残量調整手段と、回生電力推定手段により推定された推定電力を補正する補正手段とを備え、補正手段は、推定電力と電力回生手段によって蓄電手段に供給される電力との差分に基づく補正値を用いて推定電力を補正し、蓄電残量調整手段は、補正後の推定電力に基づいて蓄電残量を調整するものである。
本発明に係るハイブリッドシステムにおいては、電力回生手段により走行エネルギが電力として蓄電手段に供給され、回生電力推定手段により蓄電手段に供給される電力が推定され、補正手段により推定電力が補正され、蓄電残量調整手段により蓄電手段の蓄電残量が調整される。この場合、推定電力がより正確な値に補正される。したがって、推定電力と実際に回生される電力との間に乖離が発生することが防止される。その結果、蓄電手段の過充電および過放電を防止することができる。
補正値は、走行エネルギが電力回生手段により回生されかつ蓄電手段が放電する場合における差分に基づく第1の補正値と、走行エネルギが電力回生手段により回生されかつ蓄電手段が充電される場合における差分に基づく第2の補正値とを含み、補正手段は、第1の補正値および第2の補正値に基づいて、推定電力を補正してもよい。この場合、走行条件の影響を受けやすい第2の補正値と走行条件の影響を受けにくい第1の補正値とにより推定電力が補正される。それにより、推定電力の補正に誤差が発生することが防止される。
補正値は、走行エネルギがゼロである場合の差分に基づく第3の補正値をさらに含み、補正手段は、第3の補正値に基づいて推定電力を補正してもよい。この場合、走行条件の影響を受けない第3の補正値により推定電力が補正される。それにより、推定電力の補正をより正確に行うことができる。
補正手段は、第1の補正値と第2の補正値との差分がしきい値を上回る場合に、第1の補正値以上かつ第2の補正値以下の補正値を用いて推定電力を補正してもよい。この場合、推定電力の補正をより正確に行うことができる。
補正手段は、第1の補正値を用いて推定電力を補正してもよい。この場合、走行条件の影響を受けにくい第1の補正値により推定電力が補正される。それにより、推定電力の補正に誤差が発生することが防止される。
補正手段は、走行エネルギが電力回生手段に回生される間、第1の補正値および第2の補正値に基づいて所定の周期で推定電力を補正してもよい。この場合、推定電力の補正が周期的に補正される。それにより、変化する走行条件に応じた補正が可能となる。
走行エネルギを電力に変換せずに減少させるブレーキ装置をさらに備え、補正手段は、ブレーキ装置が動作している間は、推定電力の補正を停止してもよい。この場合、電力の回生が行われない場合に推定電力の補正が停止する。それにより、推定電力の補正がより正確に行われる。
本発明によれば、推定電力がより正確な値に補正される。したがって、推定電力と実際に回生される電力との間に乖離が発生することが防止される。その結果、本発明に係るハイブリッドシステムの高効率運転が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明に係るハイブリッドシステム100の全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、ハイブリッドシステム100は、車輌駆動手段10、発電手段20、補機30、蓄電手段40、制御手段50およびブレーキ装置60を含む。
車輌駆動手段10は、電動機、内燃機関等を含み、制御手段50の指示に従ってハイブリッドシステム100の走行動力を発生する。また、車輌駆動手段10は、ハイブリッドシステム100の走行速度を制御手段50に与える。車輌駆動手段10の電動機が動作する場合には、蓄電手段40の電力または発電手段20が発生する電力を利用する。また、車輌駆動手段10は、動力回生手段11を含む。動力回生手段11は、制御手段50の指示に従ってハイブリッドシステム100の走行動力を発電手段20に供給する。
発電手段20は、発電機等を含む。発電手段20は、制御手段50の指示に従って車両駆動手段10から供給された走行動力を電力に変換し、得られた電力を蓄電手段40に供給する。補機30は、空気調和装置等を含む。補機30は、制御手段50の指示に従い、蓄電手段40に蓄電された電力または発電手段20により発電された電力によって動作を行う。
蓄電手段40は、発電手段20から供給された電力を充電し、車輌駆動手段10および補機30に必要な電力を供給する。また、蓄電手段40は、蓄電残量計測手段41を含む。蓄電残量計測手段41は、蓄電手段40の蓄電残量を計測し、計測した蓄電残量を制御手段50に与える。ブレーキ装置60は、液圧式ディスクブレーキ等を含み。ブレーキ装置60は、制御手段50の指示に従って、ハイブリッドシステム100の走行制動を行う。
制御手段50は、蓄電手段40の充電率があらかじめ設定された目標値(以下、蓄電残量目標設定値と呼ぶ)になるように、蓄電手段40に充電される電力量または蓄電手段40が放電する電力量を制御する。蓄電手段40に充電される電力量を制御する場合、制御手段50は、発電手段20から蓄電手段40に供給される電力量を制御する。蓄電手段40が放電する電力量を制御する場合、制御手段50は、蓄電手段40により車輌駆動手段10および補機30に供給される電力量を制御する。
図2は、ハイブリッドシステム100の走行損失Pdの一例を示すグラフである。図2の縦軸はハイブリッドシステム100の走行損失Pdを示し、図2の横軸はハイブリッドシステム100の走行速度SPDを示す。図2の実線は、所定の重量Wを有するハイブリッドシステム100が平坦な路面を走行する場合の走行損失Pdを示す。図2の破線は、重量2Wを有するハイブリッドシステム100が平坦な路面を走行する場合の走行損失Pdを示す。図2の一点鎖線は、重量Wを有するハイブリッドシステム100が路面勾配10%の路面を走行する場合の走行損失Pdを示す。
図2に示すように、ハイブリッドシステム100の走行損失Pdは、ハイブリッドシステム100の走行速度SPDの2乗に比例して増大する。したがって、ハイブリッドシステム100の走行速度をvとすると、ハイブリッドシステム100の走行損失Pdは、下式(1)のように表される。なお、式(1)におけるa,b,cは係数である。
(走行損失Pd) = av + bv + c (1)
また、図2に示すように、ハイブリッドシステム100の重量が増大し、または路面勾配が大きくなると、ハイブリッドシステム100の走行損失Pdも増大する。したがって、ハイブリッドシステム100の重量、路面勾配等に基づいて、式(1)における係数a,b,cが決定される。
図3は、ハイブリッドシステム100の回生電力を説明するグラフである。図3の縦軸はエネルギを示し、図3の横軸はハイブリッドシステム100の走行速度SPDを示す。
図3の実線1は、図2で説明したハイブリッドシステム100の走行損失Pdを示す。図3の実線2は、ハイブリッドシステム100の総損失Prを示す。総損失Prは、ハイブリッドシステム100の走行動力を電力に変換して蓄電手段40に充電する際に発生する損失の総量を示す。総損失Prの具体例としては、走行損失Pd、補機損失Ph、回生損失Pk等があげられる。
補機損失Phは、補機30が消費するエネルギである。回生損失Pkは、ハイブリッドシステム100の走行エネルギを電力に変換して蓄電手段40に充電する際に消費されるエネルギである。回生損失Pkとしては、例えば、発電手段20により発生された電力が蓄電手段40に充電される際に発生する抵抗損失等があげられる。総損失Prは、風抵抗等により変動する。図3の点線4は総損失Prの変動上限を示し、点線3は総損失Prの変動下限を示す。図3に示すように、総損失Prの変動はハイブリッドシステム100の走行速度SPDが大きいほど大きくなる。
図3の実線5は、路面勾配がない場合におけるハイブリッドシステム100の回生原エネルギPcを示す。図3の実線6は、所定の路面勾配αにおけるハイブリッドシステム100の回生原エネルギPcを示す。ここで、回生原エネルギPcとは、ハイブリッドシステム100が有する走行エネルギのことをいい、ハイブリッドシステム100の運動エネルギおよび位置エネルギからなる。蓄電手段40に蓄電される回生電力は、回生原エネルギPcと総損失Prとの差分Dとなる。
走行損失Pdおよび回生損失Pkは、ハイブリッドシステム100の走行速度SPDがゼロである場合には発生しない。したがって、補機損失Phは、ハイブリッドシステム100の走行速度SPDがゼロである場合にハイブリッドシステム100が要求される動力に等しくなる。
走行損失Pdは、ハイブリッドシステム100の走行速度SPDが得られれば、図2のグラフから求められる。回生損失Pkは、ハイブリッドシステム100が減速する場合、かつ、蓄電手段40に充電される電力と蓄電手段40が放電する電力とが拮抗する場合に推定することができる。
以上のことから、走行損失Pd、補損失Phおよび回生損失Pkが推定され、総損失Prが推定可能となる。したがって、制御手段50は、ハイブリッドシステム100の走行状態から回生電力を推定することができる。ただし、推定回生電力は誤差を含んでいることから、制御手段50は、推定回生電力を補正する。
ハイブリッドシステム100が加速する場合に必要な動力(以下、加速走行動力Paと呼ぶ)は、下記式(2)で表される。式(2)の運動エネルギは、ハイブリッドシステム100の走行速度SPDから求まる。式(2)の走行損失Pdおよび補機損失Phは上述したように推定される。したがって、加速走行動力Paが定まれば、位置エネルギが求められる。
(加速走行動力Pa) = (増加した運動エネルギ) + (増加した位置エネルギ) + (走行損失Pd) + (補機損失Ph) (2)
ハイブリッドシステム100が一定速度で走行する場合に必要な動力(以下、定常走行動力Psと呼ぶ)は、下記式(3)で表される。この場合、式(2)と同様に、定常走行動力Psが定まれば位置エネルギが求められる。
(定常走行動力Ps) = (増加した位置エネルギ) + (走行損失Pd) + (補機損失Ph) (3)
以下、制御手段50が推定回生電力を補正する方法について説明する。図4は、制御手段50が推定回生電力を補正する際のフローチャートの一例を説明する図である。制御手段50は、所定の周期(例えば、2048ms毎)で、図4のフローチャートを実行する。
図4に示すように、制御手段50は、図1の車輌駆動手段10からハイブリッドシステム100の走行速度SPDを得る(ステップS1)。次に、制御手段50は、ハイブリッドシステム100が減速しているか否かを判定する(ステップS2)。この場合、前回のフローチャート実行時に得た走行速度SPD_oと今回得た走行速度SPDとを比較することによってハイブリッドシステム100が減速しているか否かを判定することができる。
ステップS1においてハイブリッドシステム100が減速していると判定されなかった場合には、制御手段50は、車輌駆動手段10に要求される動力Pを得る(ステップS3)。この場合、車輌駆動手段10の電動機の動作に必要な電流および電圧から動力Pを求めることができる。次いで、制御手段50は、ハイブリッドシステム100の走行が停止しているか否かを判定する(ステップS4)。この場合、制御手段50は、車輌駆動手段10から得られる走行速度SPDに基づいて判定する。
ステップS4においてハイブリッドシステム100の走行が停止していると判定された場合には、制御手段50は、補機損失PhがステップS3で得た動力Pに等しいと判断する(ステップS5)。次に、制御手段50は、補機損失Phを記憶する(ステップS6)。その後、制御手段50は、動作を終了する。
このように、ハイブリッドシステム100が停止している場合に車輌駆動手段10に要求される動力から補機損失Phを求めることから、補機損失Phを正確に求めることができる。
ステップS4においてハイブリッドシステム100の走行が停止していると判定されなかった場合には、制御手段50は、ハイブリッドシステム100が加速しているか否かを判定する(ステップS11)。この場合、ステップS1において得た走行速度SPDと前回のフローチャートを実行した際に得た走行速度SPD_oとを比較することによってハイブリッドシステム100が加速しているか否かを判定する。
ステップS11においてハイブリッドシステム100が加速していると判定された場合には、制御手段50は、加速走行動力PaがステップS3で得た動力Pに等しいと判断する(ステップS12)。次に、制御手段50は、積算走行動力Peを次式(4)のように設定する(ステップS13)。次いで、制御手段50は、加速走行動力Paおよび積算走行動力Peを記憶する(ステップS14)。その後、制御手段50は、動作を終了する。
(積算走行動力Pe) = (前回のフローチャート実行時に得た積算走行動力Pe)+ (動力P) (4)
このように、加速走行動力Paが求められることから、ハイブリッドシステム100が有する位置エネルギが求められる。また、走行速度SPDからハイブリッドシステム100の運動エネルギが求められる。それにより、ハイブリッドシステム100が有する回生原エネルギPcが求められる。
ステップS11においてハイブリッドシステム100が加速していると判定されなかった場合には、制御手段50は、定常走行動力PsがステップS3で得た動力Pに等しいと判断する(ステップS21)。次に、制御手段50は、走行速度SPDおよび定常走行動力Psを記憶する(ステップS22)。その後、制御手段50は、動作を終了する。
このように、定常走行動力Psが求められることから、ハイブリッドシステム100が有する位置エネルギが求められる。それにより、ハイブリッドシステム100が有する回生原エネルギPcが求められる。
ステップS2においてハイブリッドシステム100が減速していると判定された場合には、制御手段50は、ブレーキ装置60および車輌駆動手段10の内燃機関によるエンジンブレーキが動作しているか否かを判定する(ステップS31)。ステップS31においてブレーキ装置60およびエンジンブレーキが動作していないと判定された場合には、制御手段50は、今回のフローチャート実行時の回生原エネルギP_nを走行速度SPDと前回のフローチャート実行時における積算走行動力Peとから求める(ステップS32)。
次に、制御手段50は、蓄電残量SOCを得て、蓄電手段40における蓄電残量変動分ΔPbを前回のフローチャート実行時の蓄電残量SOC_oと蓄電残量SOCとの差から求める(ステップS33)。次いで、制御手段50は、蓄電残量変動分ΔPbがゼロであるか否かを判定する(ステップS34)。この場合、制御手段50は、蓄電残量変動分ΔPbが所定のしきい値以内であれば蓄電残量変動分ΔPbをゼロであると判定することもできる。
ステップS34において蓄電残量変動分ΔPbがゼロであると判定された場合には、制御手段50は、基準総損失Pr_refが回生原エネルギP_nに等しいと判断する(ステップS35)。基準総損失Pr_refとは、総損失Prを計算する際の用いるエネルギ損失である。次に、制御手段50は、基準総損失Pr_refを記憶する(ステップS36)。その後、制御手段50は、動作を終了する。
ステップS34において蓄電残量変動分ΔPbがゼロであると判定されなかった場合には、制御手段50は、回生原エネルギ変動分ΔPcが今回の回生原エネルギP_nと前回のフローチャート実行時の回生原エネルギP_oとの差に等しいと判断する(ステップS41)。次に、制御手段50は、今回の差分D_nが回生原エネルギ変動分ΔPcと蓄電残量変動分ΔPbとの差に等しいと判断する(ステップS42)。
次いで、制御手段50は、学習差分Dlを次式(5)のように求める(ステップS43)。ここで、学習差分Dlとは、補正後の差分Dのことをいう。なお、式(5)におけるkは0以上1以下の定数であり、D_oは前回のフローチャート実行時における差分Dである。次に、制御手段50は、学習差分Dlを保存する(ステップS44)。その後、制御手段50は、動作を終了する。
Dl=k×D_n+(1−k)×D_o (5)
ステップS31においてブレーキ装置60およびエンジンブレーキが動作していないと判定されなかった場合には、制御手段50は動作を終了する。このように、電力回生が行われない場合に推定回生電力を補正しないことから、推定回生電力の補正がより正確に行われる。また、学習差分Dlが差分D_oと差分D_nとから求められることから、学習差分Dlに誤差が発生することが抑制される。
図5は、制御手段50が図4のフローチャートを終了した際に行うフローチャートを説明する図である。図5に示すように、制御手段50は、図4のフローチャートを実行した際に求めた走行速度SPD、加速走行動力Pa、定常走行動力Ps、補機損失Ph、基準総損失Pr_ref、学習差分Dlに基づいて、回生原エネルギPc、総損失Prを計算し、記憶する(ステップS51)。その後、制御手段50は、動作を終了する。
以上のように、制御手段50は、図4および図5のフローチャートを実行する毎に推定回生電力を補正する。それにより、推定回生電力が正確に推定される。その結果、推定回生電力と実際に回生される電力との間に乖離が生じることが防止される。
図6は、制御手段50による推定回生電力の補正の他の例を説明するグラフである。図6の縦軸はエネルギを示し、図6の横軸は回生が行われる回生時間を示す。図6の実線7は、推定回生電力を示す。回生が行われると回生原エネルギPcは電力に変換されて蓄電手段40に蓄電される。それにより、実線7に示すように、推定回生電力は回生時間が増加するに伴い減少する。
図6の実線8は、実際に蓄電手段40に蓄電された電力と推定回生電力との差分(以下、回生電力補正値と呼ぶ)を示す。実際に蓄電手段40に蓄電される電力は、推定回生電力から回生電力補正値を差し引いた値になる。回生電力補正値よりも推定回生電力の方が大きい場合、蓄電手段40には電力が蓄電される。一方、回生電力補正値よりも推定回生電力の方が小さい場合、蓄電手段40に蓄電されている電力が放電される。以下、推定回生電力よりも小さい値となる回生電力補正値のことを第1の補正値と呼び、推定回生電力よりも大きい値となる回生電力補正値のことを第2の補正値と呼ぶ。
回生開始直後においてはハイブリッドシステム100の走行速度が大きいことから、走行損失Pdの変動が大きくなる。したがって、実線8に示すように、第2の補正値の変動は大きくなる。その結果、第2の補正値の誤差は大きくなる。一方、回生終了間際においてはハイブリッドシステム100の走行速度が小さくなることから、走行損失Pdの変動が小さくなる。したがって、第1の補正値の変動は小さくなる。その結果、第1の補正値の誤差は小さくなる。
制御手段50は、第1の補正値と第2の補正値との差分が所定の値Xよりも大きい場合には、第2の補正値を用いて推定回生電力の補正を行う。制御手段50は、第1の補正値と第2の補正値との差分が所定の値Xよりも小さい場合には、第1の補正値と第2の補正値との間の値を用いて補正を行う。例えば、第1の補正値と第2の補正値との加重平均を用いて補正することができる。この場合、推定回生電力の補正に誤差が発生することが防止される。なお、値Xはハイブリッドシステム100の重量、走行抵抗等により決定される。
図7は、蓄電手段40の蓄電残量SOCの制御を説明する図である。図7の縦軸は蓄電手段40の蓄電残量目標設定値を示し、図7の横軸は補正後の推定回生電力を示す。
図7に示すように、補正後の推定回生電力が所定の電力値Yより小さい場合には、蓄電残量目標設定値は50%よりも大きい値(例えば、60%)に設定される。この場合、電力回生により蓄電手段40に電力が蓄電されなくても蓄電手段40の充電率が過度に低下することが防止される。それにより、蓄電手段40の電力不足が防止される。
一方、補正後の推定回生電力が所定の電力値Yよりも大きい場合には、蓄電残量目標設定値は50%よりも小さい値(例えば、40%)に設定される。この場合、電力回生により蓄電手段40に大電力が供給されても蓄電手段40の充電率が過大となることが防止される。それにより、回生電力が抵抗器等により消費されることが防止される。その結果、ハイブリッドシステム100全体のエネルギ効率が向上する。
なお、電力値Yはハイブリッドシステム100の重量、補機30により消費される電力等に基づいて決定される。また、蓄電残量目標設定値は、蓄電手段40の蓄電容量等により変動する。
図8は、制御手段50が蓄電残量SOCを制御する際に実行するフローチャートの一例を説明する図である。図8に示すように、制御手段50は、推定回生電力が所定の電力値Yよりも大きいか否かを判定する(ステップS51)。ステップS51において推定回生電力が電力値Yよりも大きいと判定された場合には、制御手段は、蓄電残量目標設定値を40%に設定する(ステップS52)。ステップS51において推定回生電力が電力値Yよりも大きいと判定されなかった場合には、制御手段50は、蓄電残量目標設定値を60%に設定する(ステップS53)。その後、制御手段50は動作を終了する。
以上のように、推定回生電力が大きい場合には蓄電手段40の充電率が過大となることが防止される。また、推定回生電力が小さい場合には蓄電手段40の蓄電残量SOCが不足することが防止される。
本実施例においては、動力回生手段11および発電手段20が電力回生手段に相当し、制御手段50が回生電力推定手段、蓄電残量調整手段および補正手段に相当し、補機損失Phが第3の補正値に相当する。
本発明に係るハイブリッドシステムの全体構成を示すブロック図である。 ハイブリッドシステムの走行損失Pdの一例を示すグラフである。 ハイブリッドシステムの回生電力を説明するグラフである。 制御手段が推定回生電力を補正する際のフローチャートの一例を説明する図である。 制御手段が図4のフローチャートを終了した際に行うフローチャートを説明する図である。 制御手段による推定回生電力の補正の他の例を説明するグラフである。 蓄電手段の蓄電残量の制御を説明する図である。 制御手段が蓄電残量を制御する際に実行するフローチャートの一例を説明する図である。
符号の説明
10 車輌駆動手段
11 動力回生手段
20 発電手段
30 補機
40 蓄電手段
41 蓄電残量計測手段
50 制御手段
60 ブレーキ装置
100 ハイブリッドシステム

Claims (7)

  1. 充電または放電を行う蓄電手段と、
    走行エネルギを電力に変換して前記蓄電手段に供給する電力回生手段と、
    前記電力回生手段によって前記蓄電手段に供給される電力を推定する回生電力推定手段と、
    前記蓄電手段の蓄電残量を調整する蓄電残量調整手段と、
    前記回生電力推定手段により推定された推定電力を補正する補正手段とを備え、
    前記補正手段は、前記推定電力と前記電力回生手段によって前記蓄電手段に供給される電力との差分に基づく補正値を用いて前記推定電力を補正し、
    前記蓄電残量調整手段は、補正後の前記推定電力に基づいて前記蓄電残量を調整することを特徴とするハイブリッドシステム。
  2. 前記補正値は、前記走行エネルギが前記電力回生手段により回生されかつ前記蓄電手段が放電する場合における前記差分に基づく第1の補正値と、前記走行エネルギが前記電力回生手段により回生されかつ前記蓄電手段が充電される場合における前記差分に基づく第2の補正値とを含み、
    前記補正手段は、前記第1の補正値および前記第2の補正値に基づいて、前記推定電力を補正することを特徴とする請求項1記載のハイブリッドシステム。
  3. 前記補正値は、前記走行エネルギがゼロである場合の前記差分に基づく第3の補正値をさらに含み、
    前記補正手段は、前記第3の補正値に基づいて前記推定電力を補正することを特徴とする請求項1または2記載のハイブリッドシステム。
  4. 前記補正手段は、前記第1の補正値と前記第2の補正値との差分がしきい値を上回る場合に、前記第1の補正値以上かつ前記第2の補正値以下の補正値を用いて前記推定電力を補正することを特徴とする請求項2または3記載のハイブリッドシステム。
  5. 前記補正手段は、前記第1の補正値を用いて前記推定電力を補正することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のハイブリッドシステム。
  6. 前記補正手段は、前記走行エネルギが前記電力回生手段に回生される間、前記第1の補正値および前記第2の補正値に基づいて所定の周期で前記推定電力を補正することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のハイブリッドシステム。
  7. 前記走行エネルギを電力に変換せずに減少させるブレーキ装置をさらに備え、
    前記補正手段は、前記ブレーキ装置が動作している間は、前記推定電力の補正を停止することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のハイブリッドシステム。
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