JP2006165337A - 半導体装置及び半導体装置の実装構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 半導体装置を回路基板に固定する接着剤が半導体装置の周囲から食み出す量を規制する半導体装置及び半導体装置の実装構造を提供する。
【解決手段】 半導体装置1の実装面に形成される保護膜8の周辺部に溝5又は角部の面取りを設ける。半導体装置1を回路基板10に向けて加圧及び加熱して突起電極4を基板電極11に接合するとき、半導体装置1と回路基板10との間の間隙に供給された接着剤7は溶融して周囲に広がり、間隙の容積を上回る余剰接着剤7は溝5又は面取りによって確保された容積に収容されるので、半導体装置1の周囲から食み出す接着剤7の量は大幅に抑制される。
【選択図】 図1
【解決手段】 半導体装置1の実装面に形成される保護膜8の周辺部に溝5又は角部の面取りを設ける。半導体装置1を回路基板10に向けて加圧及び加熱して突起電極4を基板電極11に接合するとき、半導体装置1と回路基板10との間の間隙に供給された接着剤7は溶融して周囲に広がり、間隙の容積を上回る余剰接着剤7は溝5又は面取りによって確保された容積に収容されるので、半導体装置1の周囲から食み出す接着剤7の量は大幅に抑制される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、実装密度及び実装信頼性の向上を図る半導体装置及び半導体装置の実装構造に関するものである。
携帯用電子機器の小型化、高性能化の進展に伴って半導体デバイスの小型化、高性能化が要求され、これを実現する一手段として回路基板内に薄膜部品を作り込んだり、半導体素子やLCR等のチップ部品を内蔵したりする三次元実装技術の開発がなされている。その一例として、無機質フィラーと熱硬化性樹脂との混合物内に能動部品や受動部品を埋め込んだ部品内蔵回路基板が提案されている。
この部品内蔵回路基板は、熱硬化性樹脂に微粒子状の無機質フィラーを高密度に充填することにより低誘電率、高放熱性を備え、既存の部品を容易に埋設することができる。また、配線パターンが短配線でシールド効果を得ることも容易であることから、耐ノイズ性に優れた高密度三次元実装の高周波動作対応回路基板が得られる。このような部品内蔵回路基板において上下層との電気的導通を得る手段として、コンポジット材料に形成した貫通穴に導電性樹脂ペーストを充填して上下層の電気的接続を図る部品内蔵回路基板が知られている(特許文献1参照)。
上記部品内蔵回路基板は、図5に(a)〜(g)の順に示す製造手順によって製造される。まず、未硬化のコンポジット材料51の両面に保護フィルム52a、52aを貼り付け(a)、レーザー加工やパンチング加工によって内蔵する部品の形状寸法に対応するキャビティ53を形成する(b)。次に、一方の保護フィルム52aを剥離した後、新たに保護フィルム52bを貼り付けてキャビティ53の一方の開口部を閉じ(c)、ビアホール54とする貫通穴を形成し、その貫通穴に導電性ペーストを充填し(d)、上下の保護フィルム52a,52bを剥離除去してシート材55を得る(e)。
このシート材55と、キャビティ53を設けずに上記(a)(d)(e)の手順により作製されたシート材56とを準備し、回路基板57と、半導体装置59をフリップチップ実装した回路基板58と、前記シート材55,56とをアライメント積層し(f)、熱プレスにより熱硬化性樹脂を完全硬化させて部品内蔵回路基板60に製造する(g)。
前記半導体装置59の回路基板58へのフリップチップ実装は、半導体装置59を接着剤61により回路基板58に固定することが一般的であり、フィルム状又はペースト状、液状の接着剤61が半導体装置59と回路基板58との間に供給される。供給された接着剤61は加熱されることにより溶融し、半導体装置59と回路基板58との間を流れて一様に充填され、接着剤61が硬化することにより半導体装置59は回路基板58に固定される。
半導体装置59と回路基板58との間に供給される接着剤61は、シート状接着剤の場合では貼り付け位置のばらつきやシート形状や厚みのばらつき、ペースト状接着剤あるいは液状接着剤の場合では塗布量のばらつき等を考慮して大きめに設定される。従って、半導体装置59の周囲から接着剤61が食み出すことが避けられない。接着剤61の食み出しを許容するために実装エリアを大きめに設定してもよいが、半導体装置59を実装するのに必要な面積が徒に増加し、高密度実装の実現が阻害される。
また、図6に示すように、シート材55には内蔵する半導体装置59の形状寸法に対応するキャビティ53が形成されているが、厳密には食み出した接着剤61の断面形状は略三角形であるため、キャビティ53との間に空間63が生じる。接着剤61の食み出し量が多い場合には空間63の容積が大きくなり、熱プレスの工程でシート材55もしくはシート材56が溶融して空間63に流れ込む量が多くなる。その結果、周辺に形成されたビアホール54を引き倒し、部品内蔵回路基板60の品質を低下させることになる。
従って、フリップチップ実装における接着剤の食み出し量を規制する必要があり、それを解決する手段として、図7に示すように、回路基板71の半導体装置を実装する実装エリア73に対応する部位に放射溝74及び周囲溝75を形成し、余剰接着剤を溝内に収容して食み出しを抑制する回路基板構造が提案されている(特許文献2参照)。
特開平11−220262号公報
特開2001−230274号公報
しかしながら、上記回路基板構造では、回路基板71の半導体装置を実装する実装エリア73の周囲には周囲溝75が形成されているため、回路基板71の配線パターン形成の障害となり、端子数の多い半導体装置に対する配線接続が満足に行い得ない場合も発生する問題点がある。また、実装エリア73の周囲に配線パターンが形成できない面積が生じ、回路基板71の配線可能面積を減少させてしまうため、高密度実装の実現が困難になる課題があった。
本発明は上記課題に鑑みて創案されたもので、その目的とするところは、半導体装置を回路基板に固定する接着剤の食み出し量を規制する構造を設けた半導体装置及び半導体装置の実装構造を提供することにある。
上記目的を達成するための本願第1発明は、回路基板にフリップチップ実装されて接着剤により回路基板に固定される半導体装置であって、前記回路基板に対面する実装面の周辺部に溝が形成されてなることを特徴とするもので、この半導体装置を回路基板に固定するために回路基板との間に供給された接着剤の余剰分を溝に収容することができるので、接着剤の食み出しを抑制して高密度実装を実現することができる。また、溝により接着面積が増加するので接着強度が増加し、信頼性の高い回路基板実装がなされる。
上記構成における溝は、実装面に設けられた保護膜に形成するのが好適で、保護膜の形成時に溝を同時形成することができる。また、溝は実装面各辺の中央部分の溝幅が大きくなるように形成することにより、食み出し量が大きくなりやすい各辺の中央部分での接着剤の収容量を増加させて接着剤の食み出しを効果的に規制することができる。
また、本願第2発明は、回路基板にフリップチップ実装されて接着剤により回路基板に固定される半導体装置であって、前記回路基板に対面する実装面から鉛直方向に立ち上がる角部に面取りが形成されてなることを特徴とするもので、この半導体装置を回路基板に固定するために回路基板との間に供給された接着剤の余剰分は、面取りによって形成された空間に収容することができるので、接着剤の食み出しを抑制して高密度実装を実現することができる。また、面取りによって増加した接着面積により接着強度が増加し、信頼性の高い回路基板実装がなされる。
上記構成における面取りは、実装面に形成された保護膜に形成するのが好適で、配線可能面積を削減させることなく面取りを形成することができる。また、面取りは、各辺の中央部分の面取り量が大きくなるように形成することにより、食み出し量が大きくなりやすい各辺の中央部分での接着剤の収容量を増加させて接着剤の食み出しを効果的に規制することができる。
また、本願第3発明は、半導体装置をフリップチップ実装により回路基板に電気的接続すると共に接着剤により回路基板に固定する半導体装置の実装構造において、前記回路基板に対面する実装面の周囲に溝を形成した半導体装置を回路基板側に加圧して実装面に形成した突起電極を回路基板に形成された基板電極に接合すると共に、半導体装置と回路基板との間に充填した接着剤により半導体装置を回路基板に固定することを特徴とするものである。この実装構造によれば、半導体装置を回路基板側に加圧して突起電極を基板電極に接合し、半導体装置の実装面が回路基板表面から所定高さ位置にレべリングされたとき、半導体装置と回路基板との間の間隙に供給された接着剤は流動して間隙を埋め、余剰接着剤は半導体装置の実装面に形成された溝に収容されるので、半導体装置の周囲から接着剤が食み出す量が規制される。従って、半導体装置の周囲からの余剰接着剤の食み出しを考慮して半導体装置の周囲に確保するスペースの面積を大幅に削減することができる。また、溝により接着表面積が増加するので、半導体装置の固定強度が向上して信頼性の高い実装構造が得られる。
上記構成において、溝を実装面に設けられた保護膜に形成するのが好適で、保護膜の形成時に溝を同時形成することができる。また、溝は実装面各辺の中央部分の溝幅が大きくなるように形成することにより、食み出し量が大きくなりやすい各辺の中央部分での接着剤の収容量を増加させて接着剤の食み出しを効果的に規制することができる。
また、本願第4発明は、半導体装置をフリップチップ実装により回路基板に電気的接続すると共に接着剤により回路基板に固定する半導体装置の実装構造において、前記回路基板に対面する実装面から鉛直方向に立ち上がる角部に面取りを形成した半導体装置を回路基板側に加圧して実装面に形成した突起電極を回路基板に形成された基板電極に接合すると共に、半導体装置と回路基板との間に充填した接着剤により半導体装置を回路基板に固定することを特徴とするものである。この実装構造によれば、半導体装置を回路基板側に加圧して突起電極を基板電極に接合し、半導体装置の実装面が回路基板表面から所定高さ位置にレベリングされたとき、半導体装置と回路基板との間の間隙に供給された接着剤は流動して間隙を埋め、余剰接着剤は半導体装置実装面の角部に形成された面取りに収容されるので、半導体装置の周囲から接着剤が食み出す量が規制される。従って、半導体装置の周囲からの余剰接着剤の食み出しを考慮して半導体装置の周囲に確保するスペースの面積を大幅に削減することができる。また、面取りにより接着表面積が増加するので、半導体装置の固定強度が向上して信頼性の高い実装構造が得られる。
上記構成において、面取りを実装面に設けられた保護膜に形成するのが好適で、配線可能面積を削減させることなく面取りを形成することができる。また、面取りは、各辺の中央部分の面取り量が大きくなるように形成することにより、食み出し量が大きくなりやすい各辺の中央部分での接着剤の収容量を増加させて接着剤の食み出しを効果的に規制することができる。
本発明によれば、半導体装置実装面の周辺部に余剰接着剤を収容する溝又は面取りが形成されているので、半導体装置から周囲に食み出す接着剤の量を抑制することができ、接着剤の食み出しを考慮して半導体装置の周囲に確保するスペースの面積を大幅に削減して高密度実装の実現に効果的である。前記溝や面取りは半導体装置の実装面に形成される保護膜に形成すると、形成が容易であるばかりでなく、半導体装置の配線可能面積を削減させることがない。
以下、添付図面を参照して本発明の第1の実施形態1及び第2の実施形態について説明し本発明の理解に供する。尚、本実施形態は本発明を具体化した一例であって本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1(a)は、第1の実施形態に係る半導体装置1の要部構成を示すもので、成膜工程、リソグラフィ工程、エッチング工程により所定の回路を構成した半導体チップとして形成された本体6の実装面には、端子電極3を露出させて保護膜8を形成し、前記端子電極3にワイヤボンディング法やメッキ法により突起電極4を形成している。
(第1の実施形態)
図1(a)は、第1の実施形態に係る半導体装置1の要部構成を示すもので、成膜工程、リソグラフィ工程、エッチング工程により所定の回路を構成した半導体チップとして形成された本体6の実装面には、端子電極3を露出させて保護膜8を形成し、前記端子電極3にワイヤボンディング法やメッキ法により突起電極4を形成している。
前記保護膜8には、図2(a)に示すように、その周辺部を一周するように溝5が形成されている。この保護膜8は、端子電極3及び溝5の形成部分をマスキングして形成することにより、保護膜8の形成時に端子電極3を外部露出させ、溝5を形成することができる。
上記構成になる半導体装置1は、図1(b)に示すように、フリップチップ実装技術により回路基板10に実装される。即ち、半導体装置1は接着剤7を介して回路基板10に形成された基板電極11に突起電極4を当接させ、加熱及び加圧されることにより突起電極4が基板電極11上にレベリングされ、突起電極4と基板電極11との間が電気的接合される。前記接着剤7として熱硬化性樹脂を用いており、硬化温度以下の温度で加熱されることにより溶融し、加圧を受けることにより半導体装置1と回路基板10との間を流動して周囲に広がる。更に加熱が進行して硬化温度以上の温度になると、接着剤7は硬化して半導体装置1を回路基板10に強固に接着する。
加熱及び加圧は接着剤7により半導体装置1と回路基板10とが完全に接着する条件、即ち、接着剤7が完全に硬化する条件下で実施される。具体的には、熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂を用いた場合、加圧力:35kgf/cm2、加熱温度:200℃で20secの加熱加圧条件により接着剤7による半導体装置1の接着を実施している。また、この加熱及び加圧条件は、突起電極4を一定の高さにレベリングすることができ、電気的接続を安定化する上でも重要である。
半導体装置1を回路基板10に実装する際に、流動した接着剤7が半導体装置1の周縁から周囲に食み出す量が大きくなることの弊害を防止するために半導体装置1に設けられた溝5が効果的に作用する。具体的には、本実施形態に係る半導体装置1は、6×6mm、厚さ0.1mmであり、その実装面に保護膜8とするポリイミドを幅0.26mm、長さ23mmの溝5が形成されるように0.016mmの厚さに成膜している。この条件下における半導体装置1と回路基板10との間にできる空間の容積は1.6mm3であり、溝5の容積0.1mm3をあわせると、1.7mm3となる。この空間に充填される接着剤7として、6.2×6.2mm、厚さ0.045mmのシート状接着剤を適用しており、その体積は1.73mm3である。この接着剤7が溶融して空間を埋めると、半導体装置1の周囲から食み出す接着剤7の体積は0.03mm3であり、食み出し寸法は最大で0.15mmであった。
即ち、溝5が吸収する接着剤7の体積0.1mm3が効果的に作用しており、溝5が無かった場合、半導体装置1と回路基板10との間にできる空間の容積は1.6mm3なので、半導体装置1の周囲から食み出す接着剤7の体積は0.13mm3となり、食み出し寸法は最大で0.65mmとなった。即ち、溝5が半導体装置1の周囲から食み出す接着剤7の量を抑制することがわかる。
保護膜8に形成する溝5の形状は、図2(a)に示したように、一定幅の溝5を半導体装置1の周辺部を一周するように形成しても上述したような効果が得られるが、図2(b)に示すように、各辺の中央部分で幅が大きくなるような形状の溝9とするのがより好ましい形状となる。加熱及び加圧により溶融状態になった接着剤7に均等加圧がかけ続けられると、接着剤7は周囲へ流動して限りなく真円に近づこうとするため、一般的に矩形形状である半導体装置1においては、各辺の中央部分において接着剤7の流動が激しく、コーナー部分にはあまり流動しないため、各辺の中央部分で接着剤7を吸収することができる量が大きくなるような溝9を形成するのが好適な形状となる。
尚、溝5、9の形成手段としてマスキング処理するのが好適であるが、ドリルやレーザ等により機械的に保護膜8を除去する手段を適用することもできる。
また、接着剤7としてシート状接着剤を用いた例を示したが、これに限定されるものではなく、ペースト状あるいは液状のものを使用した場合においても同様の効果が得られることは言うまでもない。
(第2の実施形態)
図3(a)は、第2の実施形態に係る半導体装置2の要部構成を示すもので、第1の実施形態に係る半導体装置1と共通する構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
(第2の実施形態)
図3(a)は、第2の実施形態に係る半導体装置2の要部構成を示すもので、第1の実施形態に係る半導体装置1と共通する構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図3(a)において、半導体装置2の実装面には端子電極3を外部露出させて保護膜8が形成されており、図4(a)に示すように、実装面の周縁部が鉛直方向に立ち上がる角部となる保護膜8に面取り13が形成されている。面取り13はドリルによって形成したが砥石による切削により加工することもできる。
上記構成になる半導体装置2は、図3(b)に示すように、フリップチップ実装技術により回路基板10に実装される。即ち、半導体装置2は接着剤7を介して回路基板10に形成された基板電極11に突起電極4を当接させ、加熱及び加圧されることにより突起電極4が基板電極11上にレベリングされ、突起電極4と基板電極11との間が電気的接合される。前記接着剤7として熱硬化性樹脂を用いており、硬化温度以下の温度で加熱されることにより溶融し、加圧を受けることにより半導体装置1と回路基板10との間を流動して周囲に広がる。更に加熱が進行して硬化温度以上の温度になると、接着剤7は硬化して半導体装置2を回路基板10に強固に接着する。
半導体装置2を回路基板10に実装する際に、流動した接着剤7が半導体装置2の周縁から周囲に食み出す食み出し量が大きくなることの弊害を防止するために半導体装置2に設けられた面取り13が効果的に作用する。具体的には、本実施形態に係る半導体装置2は、6×6mm、厚さ0.1mmであり、その実装面に保護膜8とするポリイミドを0.016mmの厚さに成膜し、保護膜の角部に幅0.3mmの面取り13を形成している。この条件下における半導体装置1と回路基板10との間にできる空間の容積は1.6mm3であり、面取り13により除去された体積0.05mm3による容積増加分を合わせると1.65mm3となる。この空間に充填される接着剤7として、6.2×6.2mm、厚さ0.045mmのシート状接着剤を適用しており、その体積は1.73mm3である。この接着剤7が溶融して空間を埋めると、半導体装置1の周囲から食み出す接着剤7の体積は0.08mm3であり、食み出し寸法は最大で0.4mmであった。
即ち、面取り13が吸収する接着剤7の体積0.05mm3が効果的に作用しており、面取り13が無かった場合、半導体装置1と回路基板10との間にできる空間の容積は1.6mm3なので、半導体装置1の周囲から食み出す接着剤7の体積は0.13mm3となり、食み出し寸法は最大で0.65mmとなり、半導体装置1の周囲から食み出す接着剤7の量を抑制することがわかる。
保護膜8に形成する面取り13の形状は、図2(a)に示したように、一定幅の面取り13を半導体装置1の周縁部を一周するように形成しても上述したような効果が得られるが、図4(b)に示すように、各辺の中央部分で幅が大きくなるような形状の面取り14とするのがより好ましい形状となる。加熱及び加圧により溶融状態になった接着剤7に均等加圧がかけ続けられると、接着剤7は周囲へ流動して限りなく真円に近づこうとするため、一般的に矩形形状である半導体装置2においては、各辺の中央部分において接着剤7の流動が激しく、コーナー部分にはあまり流動しないため、各辺の中央部分で接着剤7を吸収することができる量が大きくなるような面取り14を形成するのが好適な形状となる。この面取り14は、異型砥石を用いたルーター加工によって形成することができる。
以上の説明の通り本発明によれば、半導体装置実装面の周辺部に余剰接着剤を収容する溝又は面取りが形成されているので、半導体装置の周囲からの接着剤の食み出し量を抑制することができる。従って、接着剤の食み出しを考慮して半導体装置の周囲に確保するスペースの面積を大幅に削減することができるので、半導体装置を実装した回路基板の高密度実装を実現することができ、電子機器の小型化、高機能化に対応する回路基板の構成に有効となる。
1,2 半導体装置
5,9 溝
7 接着剤
8 保護膜
10 回路基板
13,14 面取り
5,9 溝
7 接着剤
8 保護膜
10 回路基板
13,14 面取り
Claims (12)
- 回路基板にフリップチップ実装されて接着剤により回路基板に固定される半導体装置であって、前記回路基板に対面する実装面の周辺部に溝が形成されてなることを特徴とする半導体装置。
- 溝は、実装面に設けられた保護膜に形成されてなる請求項1に記載の半導体装置。
- 溝は、実装面各辺の中央部分の溝幅が大きくなるように形成されてなる請求項1又は2に記載の半導体装置。
- 回路基板にフリップチップ実装されて接着剤により回路基板に固定される半導体装置であって、前記回路基板に対面する実装面から鉛直方向に立ち上がる角部に面取りが形成されてなることを特徴とする半導体装置。
- 面取りは、実装面に形成された保護膜に形成されてなる請求項4に記載の半導体装置。
- 面取りは、各辺の中央部分の面取り量が大きくなるように形成されてなる請求項4又は5に記載の半導体装置。
- 半導体装置をフリップチップ実装により回路基板に電気的接続すると共に接着剤により回路基板に固定する半導体装置の実装構造において、前記回路基板に対面する実装面の周囲に溝を形成した半導体装置を回路基板側に加圧して実装面に形成した突起電極を回路基板に形成された基板電極に接合すると共に、半導体装置と回路基板との間に充填した接着剤により半導体装置を回路基板に固定することを特徴とする半導体装置の実装構造。
- 溝を実装面に設けられた保護膜に形成する請求項7に記載の半導体装置の実装構造。
- 溝の幅を実装面各辺の中央部分で大きく形成する請求項7又は8に記載の半導体装置の実装構造。
- 半導体装置をフリップチップ実装により回路基板に電気的接続すると共に接着剤により回路基板に固定する半導体装置の実装構造において、前記回路基板に対面する実装面から鉛直方向に立ち上がる角部に面取りを形成した半導体装置を回路基板側に加圧して実装面に形成した突起電極を回路基板に形成された基板電極に接合すると共に、半導体装置と回路基板との間に充填した接着剤により半導体装置を回路基板に固定することを特徴とする半導体装置の実装構造。
- 面取りを実装面に設けられた保護膜に形成する請求項10に記載の半導体装置の実装構造。
- 面取りの量を実装面各辺の中央部分で大きく形成する請求項10又は11に記載の半導体装置の実装構造。
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