JP2006164736A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 水素の循環系における故障診断の精度を向上することを課題とする。
【解決手段】 燃料電池システムの起動時に、燃料電池スタック1に水素を供給する前に、燃料電池スタック1から排出されたガスを外部に排気制御するパージ弁7を閉弁した後、燃料電池スタック1から排出された未使用の水素を燃料電池スタック1の水素入口側に循環させる水素循環ポンプ5を駆動し、水素の循環系に圧力変動を発生させ、燃料電池スタック1の水素入口側を流通するガスの圧力を検出する圧力センサ6aで検出された圧力に基づいて、圧力センサ6aの凍結故障を診断して構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水素循環系の故障診断を行う燃料電池システムに関する。
従来、この種の技術としては、例えば以下に示す文献に記載されたものが知られている(特許文献1参照)。この文献には、燃料電池スタックから排出された未使用の水素を燃料電池スタックの水素入口側に戻す水素循環系を備えた燃料電池システムにおいて、水素循環系の循環路に設けられた圧力センサの凍結判断を、温度センサにより測定された外気温に基づいて行っていた。すなわち、温度センサが測定した外気温が、所定値以上の場合には、燃料電池システム内に凍結部分は存在しないものと判断していた。
特開2004−172025
しかし、上記従来の判断手法においては、圧力センサから離れた箇所で測定された温度に基づいて圧力センサの凍結判断を行っていたため、圧力センサの凍結を精度よく判定することが困難であった。また、仮に圧力センサの直近に温度センサを設け、この温度センサで測定された温度に基づいて、圧力センサの凍結を判断するような場合であっても、温度センサで測定できる温度は圧力センサの外側の温度であり、圧力センサの内部の温度を正確に測定することは困難であった。このため、圧力センサの外側で測定された温度に基づいて圧力センサの凍結を判断すると、誤判断を招くおそれがあった。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、燃料ガスの循環系における故障診断の精度を向上した燃料電池システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の課題を解決する手段は、燃料ガスと酸化剤ガスとを電気化学反応させて発電する燃料電池と、前記燃料電池から排出された未使用の燃料ガスを、循環路を介して前記燃料電池の燃料ガス入口側に循環させる循環手段とを有する燃料電池システムにおいて、前記燃料電池システムの起動時に、前記燃料電池に燃料ガスを供給する前に、前記循環手段を駆動して前記循環路の故障を診断する制御手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、システムの起動時、燃料電池に燃料ガスを供給する前に、循環手段を駆動することにより、燃料ガスの循環系に圧力変動を発生させることが可能となり、燃料ガスの循環系における故障診断の精度を向上することができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例1に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図1に示す実施例1のシステムは、燃料電池スタック1と、燃料電池スタック1に対して燃料ガスの水素ガスを供給、排出する水素系の構成として、水素タンク2、水素タンク元弁3、減圧弁16、水素供給弁4、水素循環ポンプ5、圧力センサ6a、パージ弁7を備え、燃料電池スタック1に対して酸化剤ガスの空気を供給、排出する空気系の構成として、コンプレッサ8、圧力センサ6b、空気調圧弁9を備え、燃料電池スタック1の発電で生じた熱を冷媒で除去する冷却系の構成として、冷却水ポンプ10、温度センサ11a,11b、冷却水用三方弁12、ラジエタ13、ラジエタファン14、冷却水ヒータ15を備えている。また、このシステムは、パワーマネージャー17、電圧センサ18、外気温を検出する外気温センサ19ならびに図示しないがコントロールユニットを備えている。
燃料電池スタック1は電解質膜1aを挟むアノード極に燃料ガスの水素が、カソード極に酸化剤ガスの空気が供給され、以下に示す電極反応が進行され、電力が発電される。
(化1)
アノード(水素)極:H→2H+2e
カソード(酸素)極:2H+2e+(1/2)O→H
アノード極への水素供給は水素タンク2から水素タンク元弁3、ならびに減圧弁16、水素供給弁4を介してなされる。水素タンク2から供給される高圧水素は、減圧弁16で機械的に所定の圧力まで減圧され、水素供給弁4で燃料電池スタック1での水素圧力が所望の水素圧に制御される。燃料電池スタック1に供給される水素の圧力は、燃料電池スタック1の水素入口側に設けられた圧力センサ6aで検出される。
アノード極の水素圧力は、圧力センサ6aで検出された水素圧力をコントロールユニットに読み込み、コントロールユニットにより水素供給弁4を駆動制御することによって制御される。水素圧力を一定に制御することによって、燃料電池スタック1が消費した分だけの水素が水素タンク2から供給されて補われる。
燃料電池スタック1から排出された未使用の水素は、循環路を介して水素循環ポンプ5により燃料電池スタック1の水素入口側に循環され、水素タンク2から供給された水素と混合されて燃料電池スタック1に供給される。パージ弁7は、水素循環機能を確保するために、水素系内に蓄積した窒素を排出制御する。排出された窒素を含む水素混合ガスはカソード極からの排空気で希釈される。パージ弁7は、燃料電池スタック1のセル電圧を回復させるために、ガス流路に詰まった水詰まりを吹き飛ばす際に開弁される。また、パージ弁7は、燃料電池スタック1の劣化を防止するために、システム起動時および停止時にカソード極の空気を電力消費させつつ水素系内のガスを水素置換させる際に閉弁される。
カソード極への空気は、コンプレッサ8により圧縮されて供給され、カソード極の空気圧は空気調圧弁9の弁開度に基づいて制御される。燃料電池スタック1に供給される空気の圧力は、燃料電池スタック1の空気入口側に設けられた圧力センサ6bで検出される。カソード極の空気圧は、圧力センサ6bで検出された空気圧力をコントロールユニットに読み込み、コントロールユニットで空気調圧弁9を駆動制御することによって制御される。
燃料電池スタック1に供給される空気の空気圧、ならびに水素の水素圧は、発電効率や水収支を考慮して設定されるとともに、燃料電池スタック1の電解質膜1aやセパレータ1bに歪みを生じないように予め設定された所定の差圧に、コントロールユニットの制御の下に管理される。
燃料電池スタック1を冷却する冷媒となる冷却液は、冷却水ポンプ10により、ソリッドプレートのセパレータ1bを介してカソード極に対向する燃料電池スタック1の冷却水流路へ供給される。冷却液は燃料電池スタック1やラジエタ13、又はラジエタ13を迂回して冷却水ヒータ15側のラジエタバイパス方向に循環する。冷却水用三方弁12は、冷却液温度を調整するために、冷却液をラジエタ13側又はラジエタバイパス側の冷却水ヒータ15側に選択的に分流させる。冷却水用三方弁12をラジエタ13側に切り替えるだけでは冷却液を所望の温度に冷やせないときにはラジエタファン14も駆動する。
燃料電池スタック1の冷却水流路の入口側には温度センサ11aが設けられ、この温度センサ11aで燃料電池スタック1に供給される冷却液の温度が検出される。また、燃料電池スタック1の冷却水流路の出口側には温度センサ11bが設けられ、この温度センサ11bで燃料電池スタック1から供給される冷却液の温度が検出される。
冷却水の温度は、温度センサ11a,11bで検出された冷却水温度をコントロールユニットに読み込み、コントロールユニットにより冷却水用三方弁12とラジエタファン14を駆動制御することによって調整される。
パワーマネージャー(PM)17は、燃料電池スタック1の発電で得られた電力を、燃料電池スタック1から取り出し制御する。パワーマネージャー17は、燃料電池スタック1から取り出した電力を、負荷となる例えば車両を駆動するモータ(図示しない)に供給する。パワーマネージャー17は、システムの起動、停止時に燃料電池スタック1の電圧を検出する電圧センサ18で検出された電圧および経過時間に基づいて、燃料電池スタック1から電力を取り出し、カソード極の酸素を消費させる。
コントロールユニットは、本システムの運転を制御する制御中枢として機能し、プログラムに基づいて各種動作処理を制御するコンピュータに必要な、CPU、記憶装置、入出力装置等の資源を備えた例えばマイクロコンピュータ等により実現される。コントロールユニットは、本システムにおける圧力センサ6a,6b、温度センサ11a,11b、電圧センサ18、外気温センサ19や後述するセンサを含む各センサ(図示せず)からの信号を読み込み、読み込んだ各種信号ならびに予め内部に保有する制御ロジック(プログラム)に基づいて、各弁を含む本システムの各構成要素に指令を送り、以下に説明する圧力センサ6aの故障診断、水素循環系の閉塞診断動作を含む本システムの運転/停止に必要なすべての動作を統括管理して制御する。
次に、図2のフローチャートを参照して、この実施例1の動作を説明する。
図2において、先ず図1に示す構成の燃料電池システムを起動し(ステップS1)、水素ガスを燃料電池スタック1に供給する前に、外気温センサ19で検出された温度指示値Teをコントロールユニットに読み込み(ステップS2)、外気温センサ19の指示値Teが予め設定された所定の閾値Ti1以下(Te≦Ti1)であるか否かを判別する(ステップS3)。判別の結果、Te≦Ti1でない場合にはその旨コントロールユニットの記憶装置に記憶し(ステップS4)、次のステップS5に進む。一方、判別の結果、Te≦Ti1である場合には、システムは低温環境下にあるものと判断する。ここで、上記閾値Ti1は、例えば5℃程度に設定される。
次に、Te≦Ti1であると判別された場合には、パージ弁7を全閉し(ステップS5)、コントロールユニットから水素循環ポンプ5に駆動指令を送り、予め設定された回転数で水素循環ポンプ5を駆動回転させ(ステップS6)、水素循環経路内に圧力変動を発生させる。続いて、水素循環ポンプ5に供給されている電流値Aeをコントロールユニットに読み込み(ステップS7)、水素循環ポンプ5の電流値Aeが予め設定された所定の閾値Ai1以下(Ae≦Ai1)であるか否かを判別する(ステップS8)。判別の結果、Ae≦Ai1でない場合には、水素循環系の循環路に残留する水分が凍結して循環路が閉塞しているものと推定し、予め設定された処理と手順で実行される解凍シーケンスに移行する(ステップS9)。ここで、上記閾値Ai1は、例えば7A程度に設定される。
一方、判別の結果、Ae≦Ai1である場合には、圧力センサ6aの指示値Peをコントロールユニットに読み込み(ステップS10)、圧力センサ6aの指示値Peが予め設定された所定の閾値Pi1以上(Pe≧Pi1)であるか否かを判別する(ステップS11)。判別の結果、Pe≧Pi1でない場合には、圧力センサ6aは凍結して正常に機能していないものと判断し、先のステップS9の解凍シーケンスに移行する。ここで、上記閾値Pi1は、例えば110kPa_absに設定される。
一方、判別の結果、Pe≧Pi1である場合には、圧力センサ6aは正常に機能しているものと判断し、続いて、先のステップS4で記憶した先のステップS3の判別結果を参照し、ステップS3の判別結果がTe≦Ti1でないと記憶されているか否かを判別する(ステップS12)。判別の結果、Te≦Ti1でないと記憶されている場合には、システムは低温環境下ではないものと判断し、通常の起動シーケンスに移行する(ステップS13)。一方、Te≦Ti1でないと記憶されていない場合、すなわち先のステップS3において、Te≦Ti1であると判別された場合には、システムは低温環境下にあるものと判断し、予め設定された所定の処理と手順にしたがって低温起動シーケンスが継続される(ステップS14)。
このように、上記実施例1においては、システム起動時の水素ガス供給前に、水素循環ポンプ5を駆動回転させて水素循環系の循環路内に圧力変動を発生させることで、循環路内の不具合や故障診断を的確に実施することができる。また、水素循環ポンプ5の回転時に、圧力センサ6aの指示値を参照して検証することで、圧力センサが凍結等で故障しているか否かを、従来のように温度センサで検出された温度に基づいて判断する場合に比べて、より精度よく判断することができる。
水素循環ポンプ5を回転駆動させて、回転数に対する圧力センサ6aの指示値を診断することにより、水素循環ポンプ5の回転のために無駄な電力を使うことなく、確実に圧力センサ6aの故障診断を行うことが可能となる。
水素循環ポンプ5の回転時に、水素循環ポンプ5の電流値を診断することで、循環経路内の閉塞を的確に判断することができる。
パージ弁7を閉弁した後、水素循環ポンプ5を駆動回転させ、圧力センサ6aの指示値を診断する制御を実施することで、圧力センサ6aの指示値が低下していくことを確認することでパージ弁7の開故障を推定することが可能となる。
図3は本発明の実施例2に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図3に示す実施例1の構成上の特徴は、図1に示す実施例1のシステムに比べて、燃料電池スタック1の水素出口に、燃料電池スタック1から排出された水素の圧力を検出する圧力センサ6cを設け、参照圧力センサとして機能し大気の圧力を検出する大気圧センサ20を設けたことにあり、他は図1と同様である。
次に、図4のフローチャートを参照して、この実施例2の動作を説明する。
図4において、先ず図3に示す構成の燃料電池システムを起動し(ステップS21)、水素ガスを燃料電池スタック1に供給する前に、外気温センサ19で検出された温度指示値Teをコントロールユニットに読み込み(ステップS22)、外気温センサ19の指示値Teが予め設定された所定の閾値Ti1以下(Te≦Ti1)であるか否かを判別する(ステップS23)。判別の結果、Te≦Ti1でない場合にはその旨コントロールユニットの記憶装置に記憶し(ステップS24)、次のステップS25に進む。一方、判別の結果、Te≦Ti1である場合には、システムは低温環境下にあるものと判断する。ここで、上記閾値Ti1は、例えば5℃程度に設定される。
次に、Te≦Ti1であると判別された場合には、パージ弁7を全閉し(ステップS25)、コントロールユニットから水素循環ポンプ5に駆動指令を送り、予め設定された回転数で水素循環ポンプ5を駆動回転させ(ステップS26)、水素循環経路内に圧力変動を発生させる。続いて、水素循環ポンプ5に供給されている電流の電流値Aeをコントロールユニットに読み込み(ステップS27)、水素循環ポンプ5の電流値Aeが予め設定された所定の閾値Ai1以下(Ae≦Ai1)であるか否かを判別する(ステップS28)。ここで、上記閾値Ai1は、例えば7A程度に設定される。
判別の結果、Ae≦Ai1である場合には、圧力センサ6aの指示値Peをコントロールユニットに読み込み(ステップS29)、圧力センサ6aの指示値Peが予め設定された所定の閾値Pi1以上(Pe≧Pi1)であるか否かを判別する(ステップS30)。判別の結果、Pe≧Pi1でない場合には、圧力センサ6aは凍結して正常に機能していないものと判断し、予め設定された処理内容と手順で実行される解凍シーケンスに移行する(ステップS40)。ここで、上記閾値Pi1は、例えば110kPa_absに設定される。
一方、判別の結果、Pe≧Pi1である場合には、参照圧力センサとして機能する大気圧センサ20の指示値Pi2をコントロールユニットに読み込み(ステップS31)、圧力センサ6aの指示値Peが大気圧センサ20の指示値Pi2以上(Pe≧Pi2)であるか否かを判別する(ステップS32)。判別の結果、Pe≧Pi2でない場合は、圧力センサ6aは凍結して正常に機能していないものと判断し、先の解凍シーケンスに移行する(ステップS40)。
一方、判別の結果、Pe≧Pi2である場合には、圧力センサ6aは正常に機能しているものと判断し、続いて、先のステップS24で記憶した先のステップS23の判別結果を参照し、ステップS23の判別結果がTe≦Ti1でないと記憶されているか否かを判別する(ステップS33)。判別の結果、Te≦Ti1でないと記憶されている場合には、システムは低温環境下ではないものと判断し、通常の起動シーケンスに移行する(ステップS34)。
一方、Te≦Ti1でないと記憶されていない場合、すなわち先のステップS23において、Te≦Ti1であると判別された場合には、システムは低温環境下にあるものと判断し、予め設定された所定の処理と手順にしたがって低温起動シーケンスが継続される(ステップS35)。
また、先のステップS28において、Ae≦Ai1でない場合には、水素循環系の循環路に残留する水分が凍結して循環路が閉塞している可能性が高いと推定し、コントロールユニットの制御の下に水素循環ポンプ5の回転数を上げて(ステップS36)、循環路の圧力を上昇させて凍結している水分を循環路から除去することを試みる。この後、所定時間後水素循環ポンプ5の電流値Ae、ならびに圧力センサ6aの指示値Peと圧力センサ6cの指示値Pe2をコントロールユニットに読み込む(ステップS37)。
続いて、水素循環ポンプ5の電流値Aeが予め設定された所定の閾値Ai2以下(Ae≦Ai2)であるか否かを判別する(ステップS38)。ここで、上記閾値Ai2は、例えば9A程度に設定される。判別の結果、Ae≦Ai2である場合には、先のステップS36の試みにより循環路から凍結した水分が除去されたものと推定し、先のステップS30に進む。一方、Ae≦Ai2でない場合には、Pe≧Pi1、Pe2≧Pi2であるか否かを判別する(ステップS39)。
判別の結果、Pe<Pi1及び/又はPe2<Pi2である場合には水素循環系の循環路が水分の凍結により閉塞してものと判断し、解凍シーケンスに移行する(ステップS40)。ここで、Pe<Pi1である場合には、水素循環ポンプ5から燃料電池スタック1までの経路内で閉塞が発生しているものと推定し、Pe2<Pi2である場合には、燃料電池スタック1の内部で閉塞が発生しているものと推定する。
一方、ステップS39の判別結果において、Pe≧Pi1かつPe2≧Pi2である場合には、先のステップS33の判別処理を行い、その判別結果に応じて先のステップS34もしくはステップS35の処理に進む。
このように、上記実施例2においては、先の実施例1と同様の効果を得ることができることに加えて、圧力センサ6aの指示値と大気圧センサ20の指示値とを比較して圧力センサ6aの故障を判断することで、圧力センサ6aの指示値の変化が小さい場合には、圧力センサ6aが一部でも故障している可能性があると推定することができる。また、大気圧センサを用いることで、高地など大気圧が変動する場合でも、誤診断を起こすことなく圧力センサ6aの故障を診断することができる。
水素循環ポンプ5を回転駆動させて水素循環路の圧力変動を生じさせる際に、圧力センサ6aの指示値が故障診断を満足しない場合には、さらに水素循環ポンプ5の回転数を増加して再診断を行うことで、誤診断を防止することが可能である。
水素循環ポンプ5の電流値診断と共に圧力センサ6aの指示値の診断も行うことにより、水素循環ポンプ5のポンプ電流値により循環経路内に閉塞があることを認識し、加えて圧力センサ6aの指示値を読み込み、指示値の比較診断を行うことで、循環経路内の閉塞箇所を特定することができる。
ポンプ電流値の診断と共に、圧力センサ6a,6cの双方の圧力センサの指示値を診断することで、ポンプ電流値により検出した水素循環経路内の閉塞箇所を特定することが可能となる。
水素循環ポンプ5のポンプ電流値を診断する時に、所定の電流値より増大した結果が得られた場合には、水素循環ポンプ5の回転数を増加させることで、電流値の変化量からポンプ回転数を増加させることにより循環経路内に発生した閉塞が除去されたか否かを確認することが可能となる。
本発明の実施例1に係る燃料電池システムの構成を示す図である。 実施例1に係る動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る燃料電池システムの構成を示す図である。 実施例2に係る動作の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1…燃料電池スタック
1a…電解質膜
1b…セパレータ
2…水素タンク
3…水素タンク元弁
4…水素供給弁
5…水素循環ポンプ
6a,6b,6c…圧力センサ
7…パージ弁
8…コンプレッサ
9…空気調圧弁
10…冷却水ポンプ
11a,11b…温度センサ
12…冷却水用三方弁
13…ラジエタ
14…ラジエタファン
15…冷却水ヒータ
16…減圧弁
17…パワーマネージャー
18…電圧センサ
19…外気温センサ
20…大気圧センサ

Claims (11)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとを電気化学反応させて発電する燃料電池と、
    前記燃料電池から排出された未使用の燃料ガスを、循環路を介して前記燃料電池の燃料ガス入口側に循環させる循環手段と
    を有する燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池システムの起動時に、前記燃料電池に燃料ガスを供給する前に、前記循環手段を駆動して前記循環路の故障を診断する制御手段
    を有することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記循環路における前記燃料電池の燃料ガス入口側に設けられ、前記燃料電池の燃料ガス入口側を流通するガスの圧力を検出する第1の圧力検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記循環手段を駆動して燃料ガスの循環系に圧力変動を発生させ、その時の前記第1の圧力検出手段で検出された圧力に基づいて、前記第1の圧力検出手段の故障を診断する
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記循環路を流通するガスを前記燃料電池外に選択的に排気制御するパージ弁と、
    前記循環路における前記燃料電池の燃料ガス入口側に設けられ、前記燃料電池の燃料ガス入口側を流通するガスの圧力を検出する第1の圧力検出手段とを備え、
    前記制御手段は、前記パージ弁を閉弁した後、前記循環手段を駆動して燃料ガスの循環系に圧力変動を発生させ、その時の前記第1の圧力検出手段で検出された圧力に基づいて、前記第1の圧力検出手段の故障を診断する
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  4. 前記制御手段は、前記循環手段を駆動した際に、前記駆動手段に供給される駆動電流に基づいて、前記循環路の故障を診断する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記循環手段は、循環ポンプで構成され、
    前記制御手段は、前記循環ポンプを回転駆動させ、回転駆動時の回転数に対する前記第1の圧力検出手段で検出された圧力に基づいて、前記第1の圧力検出手段の故障を診断する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  6. 前記循環路における前記燃料電池の燃料ガス入口側に設けられ、前記燃料電池の燃料ガス入口側を流通するガスの圧力を検出する第1の圧力検出手段と、
    前記第1の圧力検出手段で検出された圧力と比較される参照圧力を検出する参照圧力検出手段とを備え、
    前記制御手段は、前記循環手段を駆動して燃料ガスの循環系に圧力変動を発生させ、その時の前記第1の圧力検出手段で検出された圧力と、前記参照圧力検出手段で検出された圧力とを比較し、比較結果に基づいて前記第1の圧力検出手段の故障を診断する
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  7. 前記参照圧力検出手段は、大気圧を検出する大気圧センサで構成されている
    ことを特徴とする請求項6記載の燃料電池システム。
  8. 前記制御手段は、前記循環手段の駆動力を増加させた後、前記第1の圧力検出手段で検出された圧力に基づいて、前記第1の圧力検出手段の故障を診断する
    ことを特徴とする請求項6又は7記載の燃料電池システム。
  9. 前記制御手段は、前記循環手段を駆動した際に、前記駆動手段に供給される駆動電流に基づいて前記循環路の故障を診断する
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  10. 前記循環路における前記燃料電池の燃料ガス出口側に設けられ、前記燃料電池の燃料ガス出口側を流通するガスの圧力を検出する第2の圧力検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記第1の圧力検出手段で検出された圧力と前記第2の圧力検出手段で検出された圧力とに基づいて、前記循環路の故障を診断する
    ことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  11. 前記循環手段は、循環ポンプで構成され、
    前記制御手段は、前記循環ポンプを駆動回転させた際に、前記循環ポンプに供給された駆動電流が予め設定された所定の電流を上回った場合には、前記循環ポンプの回転数を増加させる
    ことを特徴とする請求項9記載の燃料電池システム。
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