JP2006163785A - 自動販売機の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷媒が冷媒冷却回路の高圧側で超臨界圧力の状態となるものである場合、上記の冷媒量調整手段を使用せずに安定した冷凍サイクルを実行できる冷却装置、および、この冷却装置を用いた自動販売機を提供する。
【解決手段】複数の庫内収納庫が冷却運転をする場合には、前記臨界圧力検出手段の検出結果に応じて、休止中の蒸発手段に冷媒を流入させて運転することにより、低圧側の配管容積を拡大させ、高圧側の冷媒容積が減少し、圧力上昇を抑制できる結果、圧縮機の停止、損傷を回避でき、また、運転中の蒸発器における蒸発温度の低下を押えることができるので、冷却能力を高状態で維持できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、缶、ビン、パック、ペットボトルなどの容器に入れた飲料などの商品を冷却、加熱して販売に供する自動販売機の冷却装置に関するものである。
断熱筐体の庫内( 例えば自動販売機の庫内) を冷却するための冷媒冷却回路は、圧縮機、放熱器、絞り部、蒸発器を結合して冷媒循環経路を形成し、一連の冷凍サイクルを実行して冷媒を循環させるものである。冷媒冷却回路を循環する冷媒としては、今日、一般的にH F C 冷媒( ハイドロフルオロカーボン) が使用されている。しかしながら、地球環境を保護する観点から、更に地球環境に対する影響の少ない冷媒の開発が要求されている。そこで、最近では、不燃性、安全性、不腐食性、更にオゾン層への影響が少ない等の点で、人体に悪影響を与えない二酸化炭素を冷媒として使用する冷媒冷却回路の開発が進められている。
ところで、冷媒冷却回路の冷媒として二酸化炭素を使用すると、二酸化炭素の臨界温度が約31℃ と低いことから、放熱器では、通常の外気温度で二酸化炭素の冷媒を放熱させても液化しない超臨界圧力の状態を生じる場合がある。この場合、冷媒冷却回路の高圧側(圧縮機の出力部分から絞り部の入力部分までの冷媒循環経路) の圧力が高くなり、冷媒冷却回路の低圧側( 絞り部の出力部分から圧縮機の入力部分までの冷媒循環経路) での冷媒量が減少する。つまり、圧縮機は、低効率の過負荷運転を行うことになり、更に、過負荷運転が限界に達した時点で停止してしまうことになる。
そこで、上記の課題を解決する方法としてアキュムレータ、レシーバ等の冷媒量調整手段を冷媒循環経路に設けたものが知られている(例えば、特許文献1)。
また、電子膨張弁を冷媒循環経路に設け、高圧側が臨界圧力以上の場合には、弁回路を開いて低圧側の圧力を高めるとともに、低圧側配管内の冷媒量を増加させて高圧側配管内の冷媒容積を減少させる方法もある(例えば、特許文献2)。
特表平7−502335号公報 特開2004−54424号公報
しかし、特許文献1に記載の従来装置では、冷媒量調整手段を配設するための専用空間が必要となるので、小型の断熱筐体では対応できない課題が生じる。また、冷媒量調整手段を付加するので、製品コストが上昇するという課題も生じる。また、特許文献2に記載の従来装置においては、低圧側の圧力を高めると冷媒の温度が上昇するため、庫内空気と冷媒の温度差が小さくなり、冷却能力が低下する問題が発生する。
そこで、本発明は、冷媒が冷媒冷却回路の高圧側で超臨界圧力の状態となる場合、上記の冷媒量調整手段を使用せずに安定した冷凍サイクルを実行できる自動販売機の冷却装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る自動販売機の冷却装置は、
複数の商品収納庫のそれぞれに設置して冷媒を蒸発させて該商品収納庫を冷却する蒸発手段と、前記蒸発手段から供給させる冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から供給される冷媒を放熱させる放熱手段と、前記放熱手段から供給される冷媒の流量を調節する絞り手段と、前記商品収納庫の庫内温度を検出する庫内温度検出手段と、前記放熱手段に流れる冷媒の臨界圧力を検出する臨界圧力検出手段とを有し、前記庫内温度検出手段の検出結果に応じて蒸発手段の運転、休止を制御する制御手段を有する自動販売機の冷却装置において、
複数の庫内収納庫が冷却運転をする場合には、前記臨界圧力検出手段の検出結果に応じて、休止中の蒸発器に冷媒を流入させて運転する制御手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る自動販売機の冷却装置は、上記請求項1において、
前記絞り手段が絞りの開度を制御する電子膨張弁であり、前記圧縮機が回転数を制御するインバータ圧縮機であって、前記臨界圧力検出手段の検出結果に応じて、電子膨張弁の開度および/またはインバータ圧縮機の回転を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る自動販売機の冷却装置は、上記請求項1、2のいずれかにおいて、冷媒に二酸化炭素を用いることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る冷却装置によれば、高圧側の放熱器の圧力が臨界圧力を超える場合に、休止中の蒸発器に冷媒を流すことにより低圧側の配管容積を拡大させるので、高圧側の冷媒容積が減少し、圧力上昇を抑制できる結果、圧縮機の停止、損傷を回避でき、また、運転中の蒸発器における蒸発温度の低下を押えることができるので、冷却能力を高状態で維持できる。
また、本発明の請求項2に係る冷却装置によれば、高圧側の放熱器の圧力が臨界圧力を超える場合に、電子膨張弁の開度を開くことにより低圧側の冷媒容積を拡大させるので、また、インバータ圧縮機の回転数を低減させることにより高圧側の冷媒容積が減少するので、放熱器内の圧力が上昇することを抑制することができる結果、放熱器内の冷媒が臨界点を越えることがなくなり、圧縮機の停止、損傷を回避でき、安定した冷却能力を維持できる。
また、本発明の請求項3に係る冷却装置によれば、冷媒に二酸化炭素を使用することにより、オゾン層に影響を与えず、不燃性、安全性に優れた自動販売機の冷却装置を提供できる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)図1〜図5は、請求項1〜3に係る本発明の冷却装置の形態を示した実施例の説明図である。図1が冷却装置を搭載する自動販売機の正面図、図2がその自動販売機の横断面図、図3が冷却装置の冷媒回路、図4が自動販売機の制御ブロック図、図5が制御装置の要部フローチャートを示す。
これら図1および図2において、自動販売機は、本体キャビネット1を備えている。本体キャビネット1は、前面が開口した直方状の断熱体として形成したものである。この本体キャビネット1には、その前面に外扉2と内扉3a,3bとが設けてあり、その内部に例えば2つの断熱仕切板4a,4bによって仕切られた3つの独立した商品収容庫5a,5b,5cが左右に並んだ態様で設けてある。より詳細に説明すると、外扉2は、本体キャビネット1の前面開口を開閉するためのものであり、内扉3a,3bは、商品収容庫5a,5b,5cの前面を開閉するためのものである。この内扉3a,3bは、上下に分割してあり、上側の扉3aは、商品を補充する際に開閉するものである。商品収容庫5a,5b,5cは、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品Wを所望の温度に維持した状態で収容するためのものであり、その収納庫の容量は5a,5c、5bの順に小さい。
商品収容庫5a,5b,5cには、それぞれ、商品収納ラック6、搬出機構7および商品搬出シュータ8が設けてある。商品収納ラック6は、商品Wを上下方向に沿って並ぶ態様で収納するためのものである。搬出機構7は、商品収納ラック6の下部に設けてあり、この商品収納ラック6に収納された商品群のうち最下部にある商品Wを一つずつ搬出するためのものである。商品搬出シュータ8は、その表面に搬出機構7から搬出された商品Wを商品取出口3cに導くためのものであり、また、その表面に多数の孔が穿設され、冷却加熱風を通過させるようにしてある。
上記本体キャビネット1の内部において商品収容庫5a,5b,5cの外部となる機械室9には、商品収容庫5a,5b,5cの底部に設置された蒸発ユニット50a,50b,50cとともに構成する冷却装置10が配設してある。
図3は、図1および図2に示した冷却装置(本発明の実施の形態に係る冷却装置)を概念的に示した冷媒回路図である。同図において、冷却装置10は、圧縮機20と、放熱ユニット30と、電子膨張弁40a,40b,40c(以下、単に電子膨張弁40とも称する)と、蒸発ユニット50a,50b,50c(以下、単に蒸発ユニット50とも称する)と、内部熱交換器60を備えて構成してある。この冷却装置10において、冷媒としては、不燃性、安全性、不腐食性を有し、更にオゾン層への影響が少ない二酸化炭素を用いている。
圧縮機20は、蒸発ユニット50からの冷媒(二酸化炭素)を圧縮して高温高圧の状態にするものである。この圧縮機20は、2回に分けて圧縮動作を行う二段式インバータ圧縮機である。より詳細に説明すると、圧縮機20は、1回目(最初)の圧縮動作を行う第1圧縮機21と、2回目(最後)の圧縮動作を行う第2圧縮機22とを有し、これらの間に中間熱交換器23を設けてある。この中間熱交換器23は、第1圧縮機21による1回目の圧縮動作により圧縮された冷媒を冷却、すなわち放熱させて該冷媒を第2圧縮機22に戻すものである。
このように、圧縮機20は、中間熱交換器23を介して2回の圧縮動作を実行することで、低消費電力で冷媒を所望の高温高圧の状態に圧縮することが可能になる。なお、本実施の形態では、冷媒の臨界圧力以下の運転条件においては、第1圧縮機21での1回目の圧縮によって冷媒を約4.9MPaに圧縮し、第2圧縮機22での2回目の圧縮によって冷媒を約9.8MPaに圧縮する。冷媒の臨界圧力の上限を超える運転条件においては、圧縮機の回転数を低減させて適宜安定する冷却運転を可能とする。
また、圧縮機20には、オイルセパレータ24が接続してある。オイルセパレータ24は、圧縮機20(第2圧縮機22)から送出した冷凍機油を圧縮機20(第1圧縮機21)に戻すためのものである。冷凍機油は、圧縮機20の内部における摩擦や冷媒漏れ等を防止するが、この冷凍機油を圧縮機20の内部で完全に封止することが困難である。特に、上述のように圧縮機20によって冷媒を高圧に圧縮しており、この圧力が従前の冷媒(例えばHFC(ハイドロフルオロカーボン))を使用したときと比較してはるかに高圧であるので、圧縮機20からの冷凍機油の送出量は多くなる。そこで、本実施の形態では、第2圧縮機22の出口側と、第1圧縮機21の入口側との間にオイルセパレータ24を接続しており、第2圧縮機22から送出した冷凍機油を第1圧縮機21に戻すようにしている。図3中の符号25は、圧縮機20に戻る冷凍機油と冷媒の圧力を低減するためのキャピラリーチューブである。
ここに、圧縮機20としては、冷却装置10を配設する対象、環境、あるいは装置全体に要するコスト等に見合う圧縮機として、レシプロ圧縮機、ロータリー圧縮機、スクロール圧縮機を使用しても良い。
放熱ユニット30は、圧縮機20で高温高圧の状態に圧縮された冷媒を、放熱させて冷媒を液化するものである。本実施の形態における放熱ユニット30は、銅管とアルミフィンとで構成したフィンチューブタイプのものを使用している。また、放熱ユニット30の入口部には、放熱ユニット30の臨界圧力を監視するため臨界圧力検出手段としての放熱器温度センサ110が取設され、放熱ユニット30の臨界圧力を冷媒の臨界温度として検出するものである。なお、臨界圧力検出手段は圧力センサであっても良い。
電子膨張弁40は、放熱ユニット30で放熱させた冷媒を断熱膨張させる、すなわち該冷媒を減圧して低温低圧の状態に調整するものである。電子膨張弁40は、各蒸発ユニット50にそれぞれ1個接続され、制御指令によりその開度を変更して冷媒循環量を制御する。
蒸発ユニット50は、電子膨張弁40で低温低圧の状態に断熱膨張させた冷媒を蒸発させるものである。この冷媒が蒸発することにより、蒸発ユニット50の周辺領域は、熱が奪われることになり、冷却される。
上記蒸発ユニット50は、図2に示したように、複数の商品収容庫5a,5b,5cの内部に配設してそれぞれ各商品収容庫5a,5b,5cを独立して冷却するためのものである。蒸発ユニット50は、蒸発器51と電磁弁52と庫内ファン53で構成され、それぞれの蒸発ユニット50a,50b,50cは、内部熱交換器60から三方に分岐したそれぞれの経路に電子膨張弁40a,40b,40cを介して接続してある。さらに、それぞれの経路には、電磁弁52a,52b,52cが設けてあり、電磁弁52a,52b,52cを選択的に開成することで、対応する蒸発ユニット50a,50b,50cに電子膨張弁40a,40b,40cからの冷媒が送出されることになる。一方、各蒸発ユニット50a,50b,50cの出口側の経路は、互いに集合して圧縮機20の第1圧縮機21に接続してある。
庫内ファン53は、蒸発器51で冷却された空気(冷気)、あるいはヒータHで加熱された空気(暖気)を送風することにより、蒸発器51からの冷熱、あるいはヒータHからの高熱を商品Wに熱伝達させるものである。庫内ファン53により送風された空気は、循環ダクトDを通じて循環することになる。庫内ファン53は、制御指令により回転数を変え、風量を制御することができるものである。
庫内温センサ72は、商品収容庫5内の温度を検出するためのものであり、庫内ファン53をカバーするファンカバー71の上部に取設されている。
上述した圧縮機20、放熱ユニット30、電子膨張弁40および蒸発ユニット50、並びにこれらを接続する経路等により、冷媒を循環させるための冷媒循環路Lが形成してある。そして、この冷媒循環路Lには、内部熱交換器60が設けてある。内部熱交換器60は、放熱ユニット30からの高圧の冷媒と、蒸発ユニット40からの低圧の冷媒とを熱交換させるものである。より詳細に説明すると、内部熱交換器60の内部には、放熱ユニット30で放熱させた冷媒が流れる冷媒管路61と、蒸発ユニット50で蒸発させた冷媒が流れる冷媒管路62とが、互いに熱交換可能な距離を有して非接触向流する態様で配設してある。
図4は、自動販売機の制御装置における制御ブロックを示す図である。制御装置100は、商品収納庫5a,5b,5cを冷却または加熱に設定された運転モードにより、放熱器31の温度、商品収納庫5の温度を検出して冷却装置10、加熱ヒータHの運転を制御し、商品収納庫5内の商品Wを所望の温度に設定するためのものである。制御装置100は、より詳細に説明すると、商品収納庫5a,5b,5cの冷却または加熱の運転モードを設定する運転モード選択スイッチ105、放熱器31の入口温度を検出する放熱器温度センサ110、商品収納庫5a,5b,5cの庫内温度を検出する庫内温センサ72a、72b、72cを入力とし、圧縮機20の起動停止および回転数、ヒータHの起動停止、電子膨張弁40a,40b、40c、電磁弁52a,52b、52cの開閉、庫内ファン53a,53b、53cの回転数を指令するものである。
以上のような構成を有する冷却装置10は、次のようにして自動販売機の商品収容庫5a,5b,5cの内部雰囲気を冷却することができる。ここでは、すべての商品収容庫5の内部雰囲気を冷却するものとしてその動作を説明する。
商品収容庫5a,5b,5cのすべての内部雰囲気を冷却する場合には、すべての電磁弁52a,52b、52cを開成状態とし、すべてのヒータHはオフ状態になっている。
冷媒循環路Lにおける冷媒は、圧縮機20で2回に分けて圧縮される。より詳細に説明すると、冷媒は、第1圧縮機21で圧縮(約4.9MPaに圧縮)され、その後、中間熱交換器23に送出される。中間熱交換器23に送出された冷媒は、該中間熱交換器23で放熱して冷却される。中間熱交換器23で冷却された冷媒は、再び第2圧縮機22に送出され、該第2圧縮機22で圧縮(約9.8MPaに圧縮)され、高温高圧の状態になる。この場合において、第2圧縮機22から冷媒とともに送出された冷凍機油は、オイルセパレータ24によって第1圧縮機21の入口側に戻ることになる。
高温高圧の状態の冷媒は、放熱器31に送出され、該放熱器31で放熱して冷却される。放熱器31で冷却された冷媒は、内部熱交換器60を通じて電子膨張弁40に送出され、該電子膨張弁40で減圧されて断熱膨張し、低温低圧の状態になる。
低温低圧の状態の冷媒は、開成状態にある電磁弁52を通じて蒸発器51に送出される。蒸発器51に送出された冷媒は、該蒸発器51の周辺領域から熱を与えられて蒸発する。換言すると、蒸発器51の周辺領域は、冷媒が蒸発することにより熱を奪われて冷却されて冷気が生成する。生成した冷気は、庫内ファン53の作用により図2中の矢印で示したように吹き出し、これにより、商品収容庫5の内部雰囲気は冷却されることになる。このように商品収容庫5の内部雰囲気が冷却されると、該商品収容庫5の内部に配設された商品収納ラック6に収納された商品Wは、所望の温度状態(例えば、約5℃)に冷却されることになる。
蒸発ユニット50で蒸発した冷媒は、内部熱交換器60を通じて圧縮機20(第1圧縮機21)に送出され、該圧縮機20で圧縮されて上記サイクルを繰り返すことになる。
制御装置100は、運転モード選択SWにより設定された運転モード(この場合は、すべて冷却運転)を読込み、庫内ファン53の回転数、インバータ圧縮機20の回転数、電子膨張弁40の開度を所定の初期値にセットし、冷却運転の指令を出す。各商品収納庫5内において、庫内温センサ72の温度が所定の庫内冷却下限温度(たとえば、5℃)になれば、商品収納庫5内の商品Wが十分冷却されるので、電磁弁52を閉成状態にして蒸発器51の運転を休止させる。また、外部からの熱侵入などにより庫内温度が上昇して庫内温センサ72の温度が庫内温度上限値((たとえば、10℃)になれば、電磁弁52を開成状態にして蒸発器51の運転を再開させる。かかる、オンオフ運転を繰り返しながら、商品収納庫5内の商品Wを一定の冷却温度に保持する。
図5は、例えば外気温が高い場合など放熱器温度センサ110の温度が冷媒の臨界温度を越える場合について、制御装置100による制御の処理内容を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを参照しながら制御手段100の処理内容を詳述する。
まず、制御装置100は、冷却ユニット10の圧縮機20が駆動しているか否かを常時監視しており(ステップS1)、圧縮機20が駆動している場合、つまり自動販売機が稼働状態にある場合、現在の放熱器31の温度を検出する処理を行う(ステップS2)。
現在の放熱器31の温度を検出した制御装置100は、この検出結果に基づき、放熱器31が臨界圧力に達する判定を放熱器温度センサ110の温度が臨界圧力上限値(例えば、25℃)に達しているかにて判定処理を行い(ステップS3)、達していれば放熱器31の温度を低下させる処理を行う(ステップS3分岐Y)。
その放熱器31の温度を低下させる処理では、最初に現在運転休止中の蒸発器51の有無を判定処理する(ステップS4)。運転休止中の蒸発器51があれば(ステップS4分岐Y)、その蒸発器51に冷媒を流すように電磁弁52を開成状態にする(ステップS5)。運転休止中の蒸発器51がなければ(ステップS4分岐N)、冷却中の庫内ファン53の風量を減少させる(ステップS6)。次に、低圧側の冷媒容積を拡大させるために、庫内温センサ72に応じて電子膨張弁40の開度を開く処理をする(ステップS7)。次に、高圧側の冷媒容積を減少させるために、圧縮機20の回転数を低下させる処理をし(ステップS8)、処理の最初に戻る。この結果、低圧側の冷媒配管が増加をし、高圧側の冷媒容積が減少するので、放熱器31の温度が低下し、高圧の圧力上昇を抑制することになる。制御装置100は、かかる制御操作を実行して、放熱器温度センサ110の温度が臨界圧力上限値以下となるまで、徐々に電子膨張弁40の開度を開き(ステップS7)、徐々に圧縮機20の回転数を低減する(ステップS8)。
放熱器温度センサ110の温度が臨界圧力上限値以下となる(ステップS3分岐N)と、次に放熱器温度センサ110の温度が臨界圧力下限値以下(例えば、20℃)を判定する処理を行う(ステップS9)。放熱器温度センサ110の温度が臨界圧力下限値より高ければ(ステップS9分岐N)、制御装置100は、冷却ユニット10をそのままの状態に運転を維持させ、処理の最初に戻る。放熱器温度センサ110の温度が臨界圧力下限値より低くなれば(ステップS9分岐Y)、庫内ファン53の風量、電子膨張弁40の開度、および圧縮機20の回転数を初期値に戻し、処理の最初に戻る。
なお、ステップS7の電子膨張弁40の開度制御、およびステップS8の圧縮機20の回転数制御は、どちらか一方のみの処理でも良い。自動販売機の冷却装置10が使われる環境条件、コストを考慮して適宜選択すれば良い。
従って、上述した処理を繰り返し行うことにより、高圧側の放熱器31の圧力が臨界圧力を超える場合に、休止中の蒸発器51に冷媒を流すことにより低圧側の配管容積を拡大させるので、高圧側の冷媒容積が減少し、圧力上昇を抑制できる結果、圧縮機20の停止、損傷を回避でき、また、運転中の蒸発器51における蒸発温度の低下を押えることができるので、冷却能力を高状態で維持できる。
以上のように、本発明は、例えば断熱筐体の内部雰囲気を冷却するための冷却装置および自動販売機として有用である。
本発明の実施の形態に係る自動販売機を模式的に示した正面断面図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機を模式的に示した断面側面図である。 本発明の実施の形態に係る冷却装置を概念的に示した冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1に係る自動販売機の制御ブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る自動販売機の制御における放熱温度処理の要部フローチャートである。
符号の説明
10 冷却装置
20 圧縮機
21 第1圧縮機
22 第2圧縮機
23 中間熱交換器
30 放熱ユニット
31 放熱器
33 補助放熱器
34 電磁弁
35 電磁弁
40 電子膨張弁
40 蒸発ユニット
51 蒸発器
52 電磁弁
53 庫内ファン
60 内部熱交換器
100 制御装置
110 放熱器温度センサ

Claims (3)

  1. 複数の商品収納庫のそれぞれに設置して冷媒を蒸発させて該商品収納庫を冷却する蒸発手段と、前記蒸発手段から供給させる冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から供給される冷媒を放熱させる放熱手段と、前記放熱手段から供給される冷媒の流量を調節する絞り手段と、前記商品収納庫の庫内温度を検出する庫内温度検出手段と、前記放熱手段に流れる冷媒の臨界圧力を検出する臨界圧力検出手段とを有し、前記庫内温度検出手段の検出結果に応じて蒸発手段の運転、休止を制御する制御手段を有する自動販売機の冷却装置において、
    前記制御手段は、複数の庫内収納庫が冷却運転をする場合には、前記臨界圧力検出手段の検出結果に応じて、休止中の蒸発手段に冷媒を流入させて運転する制御手段を備えたことを特徴とする自動販売機の冷却装置。
  2. 前記絞り手段が絞りの開度を制御する電子膨張弁であり、前記圧縮機が回転数を制御するインバータ圧縮機であって、前記臨界圧力検出手段の検出結果に応じて、電子膨張弁の開度および/またはインバータ圧縮機の回転を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の冷却装置。
  3. 冷媒に二酸化炭素を用いることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の自動販売機の冷却装置。
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