JP2006161305A - 面材の取付構造及び洗浄水用タンク付き便器の仕切壁構造 - Google Patents

面材の取付構造及び洗浄水用タンク付き便器の仕切壁構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 面材の対向する一対の表面縁部に縁材を被らせないようにする。
【解決手段】面材挿着用空間Sを介して対峙する一対の縁材36,37を有する取付け具32と、一対の縁材36,37の間へ着脱自在にスライド挿着する面材33とを備え、対となる縁材36,37の内側面及び面材33の外側面のいずれか一方に挿着用凹溝10を設けると共に、他方に挿着用凹溝10と嵌合する挿着用凸条11を設け、取付け具32に取り付けられた面材33の表面縁部33e,33gを露出させたこと。
【選択図】図5

Description

本発明は、取付け具に対して面材を着脱自在に取り付ける面材の取付構造、及びこの面材の取付構造を用いた洗浄水用タンク付き便器の仕切壁構造に関するものである。
従来、この面材の取付構造には、図11に示す如く、取付け具80の縁材80a〜80dに設けた溝部81に、面材82の縁部82aを着脱自在に挿着する框組構造が知られている(特許文献1)。
特開2002−303083公報
しかし、従来の面材の取付構造には、面材82の表面縁部82aに縁材80a〜80dの一部が被り、面材82の表面を見たときに縁材80a〜80dが強調され過ぎて、面材の見栄えの上で好ましくないことがある。そこで、本発明は、この問題を解決するために、面材の表面縁部に縁材を被らせないようにして、縁材が強調され過ぎないようにできる面材の取付構造を提供することを目的とする。
面材の対向する一対の表面縁部に縁材を被らせないようにするために請求項1記載の本発明が採用した手段は、面材挿着用空間を介して対峙する一対の縁材を有する取付け具と、一対の縁材の間へ着脱自在にスライド挿着する面材とを備えた面材の取付構造において、対となる前記縁材の内側面及び前記面材の外側面のいずれか一方に挿着用凹溝を設けると共に、他方に該挿着用凹溝と嵌合する挿着用凸条を設け、前記取付け具に取り付けられた前記面材の表面縁部を露出させたことを特徴とする面材の取付構造である。
面材の四周の表面縁部に取付け具の縁材を被らせないようにするために請求項2記載の本発明が採用した手段は、内側に形成する面材挿着用空間の三辺に沿って延びる各縁材を接合してなる基本縁部、及び面材挿着用空間の残りの一辺に沿って延びる縁材からなる連結縁部を有する取付け具と、基本縁部に案内されて面材挿着用空間へ着脱自在にスライド挿着して連結縁部で覆われる面材とを備えた面材の取付構造において、対となる前記縁材の内側面と前記面材の外側面のいずれか一方に挿着用凹溝を設け、他方に該挿着用凹溝と嵌合する挿着用凸条を設け、前記取付け具に取り付けられた前記面材の四周の表面縁部を露出させたことを特徴とする面材の取付構造である。
見栄え良くするために請求項3記載の本発明が採用した手段は、前記縁材は、前記面材の対となる外側面の全体を覆うと共に、前記面材の表面側へ突出しない大きさである請求項1又は2に記載の面材の取付構造である。
更に見栄え良くするために請求項4記載の本発明が採用した手段は、前記縁材の表側に面する外側面が、前記面材の表面と面一となっている請求項3に記載の面材の取付構造である。
便器洗浄水用タンクの配置側と便器の配置側との境界を仕切る仕切壁となる面材を着脱自在に取付けるために請求項5記載の本発明が採用した手段は、便器洗浄水用タンクの配置側と便器の配置側との境界域に請求項1乃至4のいずれか1項に記載の面材の取付構造を配置し、該境界域の所定位置に前記取付け具を固定配置すると共に、該境界域の外側から前記面材挿着用空間へ該境界域に備える仕切壁となる前記面材を着脱自在にスライド挿着できるようにしたことを特徴とする洗浄水用タンク付き便器の仕切壁構造である。
請求項1記載の本発明に係る面材の取付構造は、一対の縁材の間へ着脱自在にスライド挿着した面材の表面縁部が、取付け具の縁材で覆われることなく露出するため、面材を表面から見たとき縁材が強調され過ぎないようにできる。
請求項2記載の本発明に係る面材の取付構造は、基本縁部へ着脱自在にスライド挿着して連結縁部で覆われる面材の四周の表面縁部が、取付け具の縁材で覆われることなく露出するため、面材を表面から見たとき縁材が強調され過ぎないようにできる。
請求項3記載の本発明に係る面材の取付構造は、面材の外側面を取付け具で覆い見栄え良くできる。
請求項4記載の本発明に係る面材の取付構造は、取付け具の縁材の表側に面する外側面と面材の表面との間で凹凸を無くして見栄え良くできる。
請求項5記載の本発明に係る洗浄水用タンク付き便器の仕切壁構造は、仕切壁板となる面材を着脱自在で且つ見栄え良く配置できる。
本発明に係る(以下、「本発明取付構造」と言う。)を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図3は本発明取付構造の第1の実施の形態を示すものであり、図1は本発明取付構造1で構成した扉13を備えた便器用キャビネット12を示すものであって、(A)は正面図、(B)は(A)のb−b線で断面して便器15を省略した平面図、(C)は蝶番18付近の拡大した平面図である。図2は本発明取付構造1の分解状態であって面材3の一部を破断した斜視図である。図3は本発明取付構造1の組立て状態を中間省略して示し、(A)は縦断面図、(B)は横断面図である。
本発明取付構造1は、図2及び図3に示す如く、内側に面材挿着用空間Sを形成する取付け具2と、取付け具2に着脱自在に取付けられて面材挿着用空間Sに配置される面材3を備えている。取付け具2は、面材挿着用空間Sの三辺に沿って延びて接合した縁材6,7,8からなる基本縁部4と、面材挿着用空間Sの残りの一辺に沿って延びる縁材9からなる連結縁部5とを有している。
前記面材3は、前記取付け具2の各縁材6,7,8,9と対向する各外側面3a,3b,3c,3dの長手方向全域に挿着用凹溝10が設けられている。前記取付け具2の各縁材6〜9は、前記面材3の対応する挿着用凹溝10と対となって嵌合する挿着用凸条11が各々設けられている。取付け具2に取付けられた面材3は、その表面縁部3e,3f,3g,3h及び各外側面3a〜3dにおける挿着用凹溝10より前側(表側)が取付け具2で覆われることなく露出するようにしてある(図3参照)。
前記取付け具2は、その基本縁部4及び連結縁部5が合成樹脂素材又は金属素材等から成形され、各縁材6(7,8,9)が中間の外側片6a(7a,8a,9a)の両長手縁から、表側の各挿着用凸条11及び裏側の補強片6b(7b,8b,9b)を突設して横断面溝状に形成して全体の剛性を大きくすることで、大型又は強度的に弱い面材3を取り付けることができるようにしてある。取付け具2は、基本縁部4と連結縁部5を連結する連結構造19が必要に応じて設けられている。連結構造19は、例えば、基本縁部4側の補強片6b,8bと連結縁部5側の補強片9bの間に設けた係合用凹凸部19a,19bの組合せ、又は補強片6b,8bと補強片9bを後側(裏側)からビス止めする(図示略)等の構造が適宜選択される。なお、前記取付け具2の各挿着用凸条11と面材3の凹溝10の嵌合が無理ばめ状態のときには、基本縁部4と連結縁部5の間の連結構造を省略する場合がある。
前記面材3は、合成樹脂素材、金属素材又は木質素材等から成形した一層、又はこれら複数の素材から各々成形したものを積層した複数層からなり、両面を意匠面としたものや、一方面のみを意匠面としたものが選択される。両面を意匠面とした面材3は、スライド挿着するときの表側となる面を切り替えることにより、二通りに使用できる。一方面のみを意匠面とした複数枚の面材3を準備する場合には、取付け具2に取付ける面材3を変更することで、模様替えすることができる。
本発明取付構造1の組立ては、先ず、取付け具2の基本縁部4の開口部から面材挿着用空間Sへ向かって面材3を差し込んで、基本縁部4の挿着用凸条11,11に面材3の凹溝10,10を案内させつつ面材3を面材挿着用空間S内にスライド挿着し、面材3の三つの外側面3a,3b,3cにおける各凹溝10より後側(裏側)を基本縁部4の縁材6,7,8で覆い、次に、基本縁部4で覆われていない面材3の残りの外側面3dの凹溝10へ連結縁部5の挿着用凸条11を嵌合させて、外側面3dにおける凹溝10より後側(裏側)を連結縁部5で覆い、最後に、基本縁部4と連結縁部5を連結構造19で連結する。組立てた本発明取付構造1は、図3に示す如く、取付け具2の各縁材6〜9に設けた各挿着用凸条11と、面材3の各外側面3a〜3dに設けた各挿着用凹溝10とが嵌合して、面材3の表面の各縁部3e〜3hが縁材6〜7で覆われることなく露出するため、面材3を表面から見たとき、縁材6〜7は強調され過ぎることがない。更に、本実施の形態の本発明取付構造1にあっては、取付け具2が、面材3の各外側面3a〜3dにおける挿着用凹溝10より前側(表側)を覆うことなく、各表面縁部3e〜3hより後側(裏側)へ位置しているため、面材3の表面から見え難くなっている。
前記面材3の表面意匠を変更するときには、基本縁部4と連結縁部5を分離して、基本縁部4から面材3を抜き出し、その後に、両面が異なる意匠面となっている面材3の場合には、表側となる面を切り替えて基本縁部4へ再度スライド挿着し、また、一方の面にのみ意匠面を施した面材3の場合には、異なる意匠の施された面材を基本縁部4へスライド挿着し、最後に、基本縁部4に連結縁部5を連結して作業を完了する。
本発明取付構造1は、図1に示す便器用キャビネット12等に備える扉13を構成することができる。便器用キャビネット12は、便器洗浄水用タンク14の配置側と便器15の配置側との境界を仕切るものであって、左右の側面板16,16に前面板17A,17B,17Cを連結して便器洗浄水用タンク14を格納するタンク格納空間Aを形成し、手前両側に蝶番18を介して各扉13を取付けて収納空間Bを開閉できるようにしてある。各扉13は、図2及び図3に示す取付け具2の基本縁部4に蝶番18が取付けられ、蝶番18と反対側となる揺動側に連結縁部5を配置することで、蝶番18を取り外すことなく面材3の交換が簡単にできるようになっている。
(第2の実施の形態)
図4は本発明取付構造の第2の実施の形態を示すものであり、(A)は本発明取付構造21を分解した状態であって各構成部材の中間を省略した正面図、(B)は組立てた本発明取付構造21の中間省略した横断面図、(C)は組立てた本発明取付構造21の中間省略した縦断面図である。
本発明取付構造21が前記第1の実施の形態に係る本発明取付構造1(図1〜図3参照)と大きく相違する点は、取付け具22の基本縁部24及び連結縁部25を形成する縁材6,7,8,9を、外側片6a,7a,8a,9aの中央から面材挿着用空間Sへ向かって各挿着用凸条11を突設して形成したことであり、その他の点は本発明取付構造1と実質的に同一であり、図4に付した前記第1の実施の形態と同一の符号は同一の内容を示す。
前記取付け具22の縁材6(7,8,9)は、面材3の対となる外側面3a(3b,3c,3d)の全体を覆って見栄え良くすると共に、外側片6a,7a,8a,9aの幅寸法W(同図(B)参照)を面材3の厚み寸法と同一にして面材3の表面側へ突出させないようにすることで、面材3を表面から見たとき強調され過ぎないようにしてある。更に、取付け具22の縁材6(7,8,9)は、表側に面する外側面6d(7d,8d,9d)が面材3の表面と面一となるようにし、面材3の表面との間で凹凸を無くして見栄え良くしてある。
本発明取付構造21は、取付け具22の基本縁部24に蝶番18(図1参照)を取付ける等して扉に適用することもできる。
(第3の実施の形態)
図5は本発明取付構造の第3の実施の形態を示すものであり、(A)は本発明取付構造31の構成部材を分離した状態であって面材33の一部を破断した斜視図、(B)組立てた本発明取付構造31の中間省略した縦断面図である。
本発明取付構造31は、面材挿着用空間Sを介して対峙する一対の縁材36,37を有する取付け具32と、一対の縁材36,37の間へ着脱自在にスライド挿着する面材33を備えている。面材33は、前記取付け具32の各縁材36,37と対向する外側面33a,33cの各々に長手方向全域に挿着用凹溝10が設けられている。前記取付け具32の縁材36,37には、前記面材33の各挿着用凹溝10と対となって嵌合する挿着用凸条11が設けられている。取付け具32に取り付けられた面材33は、その表面縁部33e,33g及び各外側面33a,33cにおける挿着用凹溝10より前側(表側)が取付け具32で覆われることなく露出するようになっている。
前記取付け具32は、合成樹脂素材又は金属素材等から成形され、各縁材36(37)が中間の外側片36a(37a)の両長手縁に、表側の挿着用凸条11(11)及び裏側の補強片36b(37b)を連接した横断面溝状に形成して全体の剛性を大きし、大型又は強度的に弱い面材33を取り付けることができるようにしてある。更に、取付け具32は、縁材36,37どうしを連結するために、裏側の補強片36b,37bどうしを延長32aして一体形成するか、又は裏側の補強片36b,37bどうしを別体の帯板等の連結片等(図示略)で連結してある。
前記面材33は、前記第1の実施の形態の面材3と同様に、合成樹脂素材、金属素材又は木質素材等から成形した一層、又はこれら複数の素材から各々成形したものを積層した複数層からなり、両面を意匠面としたものや、一方面のみを意匠面としたものが選択される。両面を意匠面とした面材33は、スライド挿着するときの表側となる面を切り替えることにより、二通りに使用できる。一方面のみを意匠面とした複数枚の面材33を準備する場合には、取付け具32に取付ける面材33を変更することで、模様替えすることができる。
本発明取付構造31は、取付け具32にスライド挿着した面材33が移動しなようにするために、連結手段35が必要に応じて設けられている。連結手段35としては、例えば、取付け具32の縁材36,37の外側片36a,37a側から面材33へ螺着したビス、又は面材33の凹溝10と取付け具32の縁材36,37の各挿着用凸条11との間に打ち込む係止用楔(図示略)等が適宜採用される。なお、前記取付け具32の各挿着用凸条11と面材33の凹溝10の嵌合が無理ばめ状態のときには、上記連結手段35を省略する場合がある。
本発明取付構造31の組立ては、取付け具32の開口部から面材挿着用空間Sへ向かって面材33を差し込んで、取付け具32の挿着用凸条11,11に面材33の凹溝10,10を案内させつつ面材33を面材挿着用空間S内にスライド挿着し、面材33の外側面33a,33cにおける各凹溝10より後側(裏側)を縁材36,37で覆う。組立てた本発明取付構造31は、取付け具32の各縁材36,37に設けた挿着用凸条11,11に、面材33の各側面33a,33cに設けた挿着用凹溝10が嵌合して、面材33の表面の各縁部33e,33gが縁材36,37で覆われることなく露出するため、面材33を表面から見たとき縁材36,37が強調され過ぎることがない。更に、本実施の形態にあっては、取付け具32が、面材33の各外側面33a,33cにおける挿着用凹溝10より前側(表側)を覆うことなく、各表面縁部33e,33gより後側(裏側)へ位置しているため、面材33の表面から見え難くなっている。
前記面材33の表面意匠を変更するときには、取付け具32から面材33を抜き出し、その後に、両面が異なる意匠面となっている面材33の場合には、表側となる面を切り替えて取付け具32へ再度スライド挿着し、また、一方の面にのみ意匠面を施した面材33の場合には、異なる意匠の施された面材を取付け具32へスライド挿着する。
本発明取付構造31は、取付け具32に蝶番18(図1参照)を取付ける等して扉に適用することもできる。
(第4の実施の形態)
図6は本発明取付構造の第4の実施の形態を示すものであり、(A)は本発明取付構造41を分解した状態であって各構成部材の中間を省略した正面図、(B)は組立てた本発明取付構造41の中間省略した横断面図、(C)は組立てた本発明取付構造41の中間省略した縦断面図である。
本発明取付構造41が前記第2の実施の形態に係る本発明取付構造21(図4参照)と大きく相違する点は、取付け具42の基本縁部44及び連結縁部45を形成する縁材46,47,48,49に挿着用凹溝10を設けると共に、面材43の外側面43a,43b,43c,43dに各挿着用凸条11を突設したことである。取付け具42に設けた各挿着用凹溝10は、各縁材46〜49の面材挿着用空間Sに面する内側の中央に、各縁材46〜49の長手方向に沿って延びている。面材43に設けた各挿着用凸条11は、面材43の各外側面43a〜43dの中央に、各外側面43a〜43dの長手方向に沿って延びている。
前記取付け具42の縁材46(47,48,49)は、面材43の対となる外側面43a(43b,43c,43d)の全体を覆って見栄え良くすると共に、幅寸法Wを面材43の厚み寸法と同一にして面材33の表面側へ突出させないようにすることで、面材43を表面から見たとき強調され過ぎないようにしてある。取付け具42に取付けられた面材43は、その表面縁部43e,43f,43g,43hが取付け具42で覆われることなく露出する。また、取付け具42の縁材46(47,48,49)は、表側に面する外側面46d(47d,48d,49d)が面材43の表面と面一となるようにし、面材43の表面との間で凹凸を無くして見栄え良くしてある。
本発明取付構造41の組立ては、先ず、取付け具42の基本縁部44の開口部から面材挿着用空間Sへ向かって面材43を差し込んで、基本縁部44の凹溝10,10に面材43の挿着用凸条11,11を案内させつつ面材43を面材挿着用空間S内にスライド挿着し、面材43の三つの外側面43a,43b,43cを基本縁部44の縁材46,47,48で覆い、次に、基本縁部44で覆われていない面材43の残りの外側面43dの挿着用凸条11へ連結縁部45の凹溝10を嵌合させて外側面43dを連結縁部45で覆い、最後に、必要に応じて基本縁部44と連結縁部45をビス止め等の連結手段(図示略)で連結する。
前記面材43の表面意匠を変更するときには、基本縁部44と連結縁部45を分離して、基本縁部44から面材43を抜き出し、その後に、両面が異なる意匠面となっている面材43の場合には、表側となる面を切り替えて基本縁部44へ再度スライド挿着し、また、一方の面にのみ意匠面を施した面材43の場合には、異なる意匠の施された面材を基本縁部44へスライド挿着し、最後に、基本縁部44に連結縁部45を連結して作業を完了する。
本発明取付構造41は、取付け具42に蝶番18(図1参照)を取付ける等して扉に適用することもできる。
(第5の実施の形態)
図7は本発明取付構造の第5の実施の形態を示すものであり、(A)は組立てた本発明取付構造51の中間省略した縦断面図、(B)は組立てた本発明取付構造の中間省略した横断面図である。
本発明取付構造51が前記第1の実施の形態に係る本発明取付構造1(図1〜図3参照)と大きく相違する点は、取付け具52の基本縁部54及び連結縁部55を形成する縁材46,47,48,49に挿着用凹溝10を設けると共に、面材43の外側面43a,43b,43c,43dに各挿着用凸条11を突設したことである。面材43に設けた各挿着用凸条11は、面材43の各外側面43a〜43dの中央に、各外側面43a〜43dの長手方向に沿って延びている。
前記取付け具52に設けた各挿着用凹溝10は、各縁材46〜49の面材挿着用空間Sに面する内側に、各縁材46〜49の長手方向に沿って延びている。各縁材46,47,48,49は、外側片46a(47a,48a,49a)の両長手縁から、表側片46c(47c,48c,49c)及び裏側片46b(47b,48b,49b)を突設して挿着用凹溝10を形成し、表側片46c(47c,48c,49c)及び裏側片46b(47b,48b,49b)で、取付け具52に取付けた面材43の挿着用凸条11と裏面43jの周縁を挟むように形成してある。また、取付け具52の縁材46(47,48,49)は、表側に面する外側面46d(47d,48d,49d)が面材43の表面と面一となるようにし、面材43の表面との間で凹凸を無くして見栄え良くしてある。
本発明取付構造51の組立ては、先ず、取付け具52の基本縁部54の開口部から面材挿着用空間Sへ向かって面材43を差し込んで、基本縁部54の凹溝10,10に面材43の挿着用凸条11,11を案内させつつ面材43を面材挿着用空間S内にスライド挿着し、面材43の三つの外側面43a,43b,43cを基本縁部44の縁材46,47,48で覆い、次に、基本縁部54で覆われていない面材43の残りの外側面43dの挿着用凸条11へ連結縁部55の凹溝10を嵌合させて外側面43dを連結縁部55で覆うと共に、基本縁部54と連結縁部55を連結構造19(第1の実施の形態参照)で連結する。
前記面材43の表面意匠を変更するときには、基本縁部54と連結縁部55を分離して、基本縁部54から面材43を抜き出し、その後に、両面が異なる意匠面となっている面材43の場合には、表側となる面を切り替えて基本縁部54へ再度スライド挿着し、また、一方の面にのみ意匠面を施した面材43の場合には、異なる意匠の施された面材を基本縁部54へスライド挿着し、最後に、基本縁部54に連結縁部55を連結構造19で連結して作業を完了する。
本発明取付構造51は、取付け具52の基本縁部54に蝶番18(図1参照)を取付ける等して扉に適用することもできる。
(第6の実施の形態)
図8は本発明取付構造の第6の実施の形態を示すものであり、(A)は本発明取付構造61を分解した状態であって縁材66,67の一部を破断した斜視図、(B)組立てた本発明取付構造61の中間省略した縦断面図である。
本発明取付構造61が前記第3の実施の形態に係る本発明取付構造31(図5参照)と大きく相違する点は、取付け具62が有する一対の縁材66,67に挿着用凹溝10を設けると共に、面材63の縁材66,67と対向する外側面に挿着用凸条11を設けた点である。取付け具62に設けた各挿着用凹溝10は、各縁材66,67の面材挿着用空間Sに面する内側の中央に、各縁材66,67の長手方向に沿って延びている。面材63に設けた各挿着用凸条11は、面材63の各外側面の中央に、各外側面の長手方向に沿って延びている。本発明取付構造61は、取付け具32の縁材66,67の間へ面材63をスライド挿着したとき、面材63の表面縁部63e,63gが取付け具62で覆われることなく露出するようになっている。
前記取付け具62は、合成樹脂素材又は金属素材等から成形され、両縁材66,67を板状等の連結材68で連結してある。前記面材63は、前記第1の実施の形態の面材3と同様に、合成樹脂素材、金属素材又は木質素材等から成形した一層、又はこれら複数の素材から各々成形したものを積層した複数層からなり、両面を意匠面としたものや、一方面のみを意匠面としたものが選択される。両面を意匠面とした面材63は、スライド挿着するときの表側となる面を切り替えることにより、二通りに使用できる。一方面のみを意匠面とした複数枚の面材63を準備する場合には、取付け具62に取付ける面材63を変更することで、模様替えすることができる。また、取付け具62の両縁材66,67は、表側に面する外側面66d,67dが面材63の表面と面一となるようにし、面材63の表面との間で凹凸を無くして見栄え良くしてある。
本発明取付構造61の組立ては、先ず、取付け具62の開口部から面材挿着用空間Sへ向かって面材63を差し込んで、取付け具62の凹溝10,10に面材63の挿着用凸条11,11を案内させつつ面材63を面材挿着用空間S内にスライド挿着し、面材63の外側面を縁材66,67で覆い、次に、取付け具62と面材63を連結手段35で連結する。
前記面材63の表面意匠を変更するときには、取付け具62から面材63を抜き出し、その後に、両面が異なる意匠面となっている面材63の場合には、表側となる面を切り替えて取付け具62へ再度スライド挿着し、また、一方の面にのみ意匠面を施した面材63の場合には、異なる意匠の施された面材を取付け具62へスライド挿着する。
本発明取付構造61は、取付け具62に蝶番18(図1参照)を取付ける等して扉に適用することもできる。
(第7の実施の形態)
図9〜図10は本発明取付構造の第7の実施の形態を洗浄水用タンク付き便器の仕切壁構造(以下、「本発明仕切壁構造」という)に適用したものを示すものである。図9は組立て後の状態を示すものであり、(A)は正面図、(B)は(A)のb−b線で断面して便器を省略した平面図である。図10は、面材3を分離した状態を示す正面図である。
本実施の形態に係る本発明仕切壁構造71,72,73は、便器洗浄水用タンク14の配置側Aと便器15の配置側Cとの境界域を仕切るものあであって、前記第3の実施の形態の本発明取付構造31(図5)を適用したものである。
本発明仕切壁構造71は、図10に示す如く、境界域の所定位置に配置した取付け具32の縁材36,37が左右に位置するように、便器用キャビネットの左右の側面板16,16に取付け具32をビス止め等で取付け、仕切壁板(一般に、前板と言われている。)となる面材33を上方から取付け具32の面材挿着用空間S内にスライド挿着できるようにしてある。
本発明仕切壁構造72,73は、境界域の所定位置に配置した取付け具32の縁材36,37が上下に位置するように、便器用キャビネットの左右の側面板16,16の一方にに取付け具32をビス止め等で取付け、仕切壁板となる面材33を左右の一方から取付け具32の面材挿着用空間S内にスライド挿着する。なお、取付け具32の面材挿着用空間Sへ面材33をスライド挿着するときに扉13が邪魔なときには、扉13を一旦取り外して作業を行うとよい。
前記本発明仕切壁構造71〜73は、取付け具32及び面材33を、便器15に近接する部分を便器15の外側面形状に倣うように形成することで、便器15との間に大きな隙間を形成せさないようにして見栄え良くできる。
前記本発明仕切壁構造71〜73は、前記第3の実施の形態の本発明取付構造31(図5)を用いることなく、図示は省略したが、前記第6の実施の形態の本発明取付構造61(図8)を適用することも勿論可能である。この場合には、境界域の所定位置に配置した取付け具62の縁材66,67を便器用キャビネットの左右の側面板16,16にビス止め等で取付け、仕切壁板となる面材63を取付け具62の面材挿着用空間S内にスライド挿着できるようにするとよい。
また、本発明仕切壁構造71〜73は、図示は省略したが、前記第1の実施の形態の本発明取付構造1(図2)、前記第2の実施の形態の本発明取付構造21(図4)、前記第4の実施の形態の本発明取付構造41(図6)又は前記第5の実施の形態の本発明取付構造51(図7)を適用することも勿論可能である。この場合には、境界域の所定位置に配置した取付け具2(22,42又は52)の基本縁部4(24,44又は54)の縁材を便器用キャビネットの左右の側面板16,16にビス止め等で取付け、取付け具2(22,42又は52)の面材挿着用空間S内に仕切壁板となる面材3(又は43)をスライド挿着し、基本縁部4(24,44又は54)に連結縁部5(25,45又は55)を連結できるようにするとよい。取付け具2(22,42又は52)の基本縁部4(24,44又は54)を形成する縁材及び面材3(又は43)は、便器15に近接する部分が、便器15の外側面形状に倣うように形成される。
本発明取付構造の第1の実施の形態を示すものであり、(A)は本発明取付構造で構成した扉を備えた便器用キャビネットの正面図、(B)は(A)のb−b線で断面して便器を省略した平面図、(C)は蝶番付近の拡大した平面図である。 同実施の形態に係る本発明取付構造の分解状態であって面材の一部を破断した斜視図である。 同実施の形態に係る本発明取付構造の組立て状態を中間省略して示し、(A)は縦断面図、(B)は横断面図である。 本発明取付構造の第2の実施の形態を示すものであり、(A)は本発明取付構造を分解した状態であって構成部材の中間を省略した正面図、(B)は組立てた本発明取付構造の中間省略した横断面図、(C)は組立てた本発明取付構造の中間省略した縦断面図である。 本発明取付構造の第3の実施の形態を示すものであり、(A)は本発明取付構造を分解した状態であって面材の一部を破断した斜視図、(B)組立てた本発明取付構造の中間省略した縦断面図である。 本発明取付構造の第4の実施の形態を示すものであり、(A)は本発明取付構造を分解した状態であって各構成部材の中間を省略した正面図、(B)は組立てた本発明取付構造の中間省略した横断面図、(C)は組立てた本発明取付構造の中間省略した縦断面図である。 本発明取付構造の第5の実施の形態を示すものであり、(A)は組立てた本発明取付構造の中間省略した縦断面図、(B)は組立てた本発明取付構造の中間省略した横断面図である。 本発明取付構造の第6の実施の形態を示すものであり、(A)は本発明取付構造を分解した状態であって縁材の一部を破断した斜視図、(B)組立てた本発明取付構造の中間省略した縦断面図である。 本発明取付構造の第7の実施の形態を適用した洗浄水用タンク付き便器の仕切壁構造の組立て後の状態を示すものであり、(A)は正面図、(B)は(A)のb−b線で断面して便器を省略した平面図、(C)は蝶番付近の拡大した平面図である。 同実施の形態において、面材を分離した状態を示す正面図である。 従来の面材の取付構造を示すものであつて、(A)は分解した状態の斜視図、(B)は組立てた状態の横断面図である。
符号の説明
1…本発明取付構造、2…取付け具、3…面材、3a,3b,3c,3d…外側面、3e,3f,3g,3h…表面縁部、4…基本縁部、5…連結縁部、6,7,8,9…縁材、6b,7b,8b,9b…補強片、10…挿着用凹溝、11…挿着用凸条、12…便器用キャビネット、13…扉、18…蝶番、19…連結構造、19a,19b…係合用凹凸部、21…本発明取付構造、22…取付け具、24…基本縁部、25…連結縁部、31…本発明取付構造、32…取付け具、32a…延長、33…面材、33a,33c…外側面、33e,33g…表面縁部、35…連結手段、36,37…縁材、36a,37a…外側片、36b,37b…補強片、41…本発明取付構造、42…取付け具、43…面材、43a,43b,43c,43d…外側面、43e,43f,43g,43h…表面縁部、44…基本縁部、45…連結縁部、46,47,48,49…縁材、51…本発明取付構造、52…取付け具、54…基本縁部、55…連結縁部、61…本発明取付構造、62…取付け具、63…面材、63e,63g…表面縁部、66,67…縁材、71,72,73…本発明仕切壁構造、A…配置側、B…収納空間、C…配置側、S…面材挿着用空間、W…幅寸法

Claims (5)

  1. 面材挿着用空間を介して対峙する一対の縁材を有する取付け具と、一対の縁材の間へ着脱自在にスライド挿着する面材とを備えた面材の取付構造において、対となる前記縁材の内側面及び前記面材の外側面のいずれか一方に挿着用凹溝を設けると共に、他方に該挿着用凹溝と嵌合する挿着用凸条を設け、前記取付け具に取り付けられた前記面材の表面縁部を露出させたことを特徴とする面材の取付構造。
  2. 内側に形成する面材挿着用空間の三辺に沿って延びる各縁材を接合してなる基本縁部、及び面材挿着用空間の残りの一辺に沿って延びる縁材からなる連結縁部を有する取付け具と、基本縁部に案内されて面材挿着用空間へ着脱自在にスライド挿着して連結縁部で覆われる面材とを備えた面材の取付構造において、対となる前記縁材の内側面と前記面材の外側面のいずれか一方に挿着用凹溝を設け、他方に該挿着用凹溝と嵌合する挿着用凸条を設け、前記取付け具に取り付けられた前記面材の四周の表面縁部を露出させたことを特徴とする面材の取付構造。
  3. 前記縁材は、前記面材の対となる外側面の全体を覆うと共に、前記面材の表面側へ突出しない大きさである請求項1又は2に記載の面材の取付構造。
  4. 前記縁材の表側に面する外側面が、前記面材の表面と面一となっている請求項3に記載の面材の取付構造。
  5. 便器洗浄水用タンクの配置側と便器の配置側との境界域に請求項1乃至4のいずれか1項に記載の面材の取付構造を配置し、該境界域の所定位置に前記取付け具を固定配置すると共に、該境界域の外側から前記面材挿着用空間へ該境界域に備える仕切壁となる前記面材を着脱自在にスライド挿着できるようにしたことを特徴とする洗浄水用タンク付き便器の仕切壁構造。
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