JP2006161153A - 絞り成形性に優れたアルミニウム合金板材およびその製造方法 - Google Patents

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宏樹 田中
Yoshifumi Oguri
良史 小栗
Yasunori Nagai
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【目的】 溶体化処理後も高い圧延集合組織と適度な延性を有し、方位密度の高い圧延集合組織に起因する高r値をそなえ、とくに絞り成形性に優れたAl−Mg−Si系のアルミニウム合金板材を提供する。
【構成】 Si:0.9〜1.5%、Mg:0.5〜1.0%、 Mn:0.2〜0.8%、Zr:0.1〜0.3%、Fe:0.3%以下、残部Alおよび不可避的不純物か
らなるアルミニウム合金圧延材であって、溶体化処理後において、圧延集合組織の結晶方位分布関数(ODF)が方位密度10以上で、且つ方位差15°以下の小角粒界の比率が60%以上、平均ランクフォード(r)値が1.0以上であることを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は自動車用パネル材等に用いられる絞り成形性に優れたアルミニウム合金板材およびその製造方法に関する。
従来、自動車用のボディパネルには鋼板が主に用いられてきたが、近年、地球温暖化防止の観点から、自動車重量の軽量化が強く求められるようになり、各自動車メーカーとも鋼板に代わる軽量素材の採用に強い関心を持つようになってきている。
とくに、アルミニウムは適度な強度と成形性を有し、剛性を加味した自動車車体軽量化の効果が高いため、鋼板に代わる素材として注目されており、Al−Mg−Si系(6000系)合金を中心に多くの研究開発がなされてきている(特許文献1参照)。
既にボディパネルにアルミニウム合金板材を利用して、車体の軽量化を図った量産車も市販されているが、その数は少ない。アルミニウム合金板材が自動車用ボディパネルに広く普及しない理由として、その成形加工性が鋼板よりも劣ることが挙げられる。 特に絞り加工が要求される部材に対して鋼板はアルミニウム合金板材よりも有利で、鋼板なら成形できる形状でもアルミニウム合金板では成形できないことがある。
絞り成形性に相関のある材料特性はランクフォード(r)値であることが知られている。ランクフォード(r)値は、JIS Z2254で規定されているとおり、引張り試験片の板幅減少と板厚減少の比率を示すもので、ランクフォード(r)値が高いほど絞り成形性に優れる。一般に圧延材は塑性異方性を示すことから、圧延方向に対して0°、45°、90°方向のランクフォード(r)値の加重平均値が利用される(JIS Z2254参照)。
ランクフォード(r)値は材料の集合組織の影響を受け、{111}面が形成し易い鋼板では1以上のr値が比較的容易に得られる。アルミニウム合金板の場合、溶体化処理等で再
結晶させた時にはCube方位として知られる{001}<100>方位が優先成長し、この場合のr値は1.0を下回ってしまう。これまでアルミニウム合金板材のr値を高める検討が多くなされているが、1.0以上の平均r値を確保できる有効な製造プロセスは見出されていない。
冷間圧延を施すとBrass{011}<211>方位、S{123}<634>、C{112}<111>といった圧延集合組織が発達することが知られている。これらの方位は、特に45°方向のr値を高めることがTaylor理論から予想される。近年、結晶方位分布関数(Crystallite Orientation Distribution F
unction、略してODF)を用いて、集合組織の優先方位を定量的に扱うことがで
きるようになった。しかし冷間圧延材は伸びが低く、絞り加工のようなプレス成形性は再結晶させた軟質板よりも劣る。理想的には伸びが高く、圧延集合組織を優先方位とする板材が得られれば成形性に優れた特性を示すものと期待される。
特開2004−76065号公報
本発明は、Al−Mg−Si系(6000系)のアルミニウム合金について、ランクフォード(r)値の高い板材を得るために、所定の熱処理を施しても、圧延集合組織が維持される合金成分と圧延条件について種々試験、検討を重ねた結果としてなされたものであり、その目的は、Al−Mg−Si系(6000系)の熱処理型アルミニウム合金において、溶体化処理後も圧延集合組織が優先方位となり、1.0以上の平均r値を得ることを可能とする絞り成形性に優れたアルミニウム合金板材およびその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための請求項1による絞り成形性に優れたアルミニウム合金板材は、Si:0.9〜1.5%、Mg:0.5〜1.0%、Mn:0.2〜0.8%、Zr:0.1〜0.3%、Fe:0.3%以下、残部Alおよび不可避的不純物からなるア
ルミニウム合金圧延材であって、溶体化処理後において、圧延集合組織の結晶方位分布関数(ODF)が方位密度10以上で、且つ方位差15°以下の小角粒界の比率が60%以上、平均ランクフォード(r)値が1.0以上であることを特徴とする。
請求項2による絞り成形性に優れたアルミニウム合金板材は、請求項1において、前記アルミニウム合金圧延材が、さらにCu:0.3%以下を含むことを特徴とする。
請求項3による絞り成形性に優れたアルミニウム合金板材の製造方法は、請求項1または2記載のアルミニウム合金板材を製造する方法であって、熱間圧延を350〜550℃の温度域で行い、圧延時の平均ひずみ速度が30/秒以下であることを特徴とする。
請求項4による絞り成形性に優れたアルミニウム合金板材の製造方法は、請求項3において、熱間圧延後、さらに冷間圧延を5%以内の加工度で施すことを特徴とする。
本発明によれば、溶体化処理後も高い圧延集合組織と適度な延性を有し、高い集合組織に起因する高r値をそなえ、とくに絞り成形性に優れたAl−Mg−Si系のアルミニウム合金板材が提供される。当該アルミニウム合金板材は、また、サブグレイン組織を有するため、温間域でより良好な絞り成形性をそなえている。
本発明は、とくに、Al−Mg−Si系合金にMn、Zrを適宜添加するとともに、熱間圧延条件を制御することにより、熱的に安定な圧延集合組織を得ることを特徴とするものであり、以下、本発明の構成要件について説明する。
(合金成分)
Si:本系合金の主要添加元素で、MgとともにMg2 Si相を形成する。Siおよ
びMgを固溶した状態にし、200℃付近の人工時効を行うと強度が上昇する特性を有する。自動車用ボディパネルは170℃付近で塗装焼付けされるので、この温度域で時効硬化するAl−Mg−Si系合金は本用途にとって都合が良い。またSiはMnとも反応してAl−Mn−Si系化合物を製造途中で形成するが、この化合物は強度上昇にほとんど寄与しないから、時効硬化特性の観点からはその添加量を厳しく制御する必要がある。Siの好ましい含有量は0.9〜1.5%の範囲であり、0.9%未満では従来材並みの時効硬化後の強度が得られない。1.5%を越えても時効硬化量はさほど上昇せず、逆に曲げ加工性などの他の成形性が劣化し易くなる。
Mg:Siとともに本系合金の主要添加元素でMgSi相を形成し、SiおよびMgを固溶した状態にし、200℃付近の人工時効を行うと強度が上昇する。Mgの好ましい含有量は0.5〜1.0%の範囲であり、0.5%未満では従来材並みの時効硬化後の強度が得られない。Mg量が1.0%を越えても時効硬化量はさほど上昇せず、コスト上昇の要因となる。
Mn:熱的に安定な圧延集合組織を形成させるために必要な添加元素である。高温での圧延中にAl−Mn系、Al−Mn−Si系化合物を形成し、転位の移動を抑制することにより、不動転位の形成を促進する。不動転位は熱的に非常に安定で、溶体化処理のような高温での熱処理を行ってもCube方位は形成されず、圧延集合組織が維持される。Mnの好ましい含有量は0.25〜0.8%の範囲であるが、Zrの含有量が0.2%以上の場合には、Mnの含有範囲が0.2%以上0.25%未満であってもMnとZrの共存によりMn含有量が0.25〜0.8%の場合と同じ効果を得ることができる。Mnの含有量が0.2%未満では不動転位を形成する効果が小さく、溶体化処理後に再結晶して圧延集合組織の方位密度が低下する。0.8%を越えるとAl−Mn−Si系化合物の形成が多くなり、固溶Si量が低下するため、従来材並みの時効硬化後の強度が得られない。
Zr:Mnとともに熱的に安定な圧延集合組織を形成させるために必要な添加元素である。高温での均質化処理や圧延中に微細なAl3Zr化合物を形成し、転位の移動を抑制
することにより、不動転位の形成を促進する。Zrの好ましい含有量は0.1〜0.3%の範囲であり、0.1%未満では不動転位を形成する効果が小さく、溶体化処理後に再結晶して圧延集合組織の方位密度が低下する。0.3%を越えると造塊時に粗大なAl−Zr系化合物が形成し、成形時の割れの起点になり易いという不都合が生じる。また転位の移動の抑制効果もあまり変わらない。Zrを0.2〜0.3%と多量に含有する場合には、Mn含有量が0.2%以上0.25%未満と少なくても、両者の共存により熱的に安定な圧延集合組織を形成させることができる。
Fe:Feは不純物として混入する元素である。Feは製造中にAl−Fe−Mn系、Al−Fe−Mn−Si系化合物を形成し、SiやMnの固溶量を減少させるために、時効硬化特性や熱的安定な圧延集合組織形成にとって不利となる。Feの好ましい含有量は0.3%以下の範囲であり、0.3%以下であれば上記の問題が生じ難い。Fe量が0.05%未満になると、Fe量を下げるために高純度のAl地金の使用が必要となるなど、コスト上昇の要因となるから、Feのより好ましい含有範囲は0.05〜0.3%である。
Cu:熱的安定な圧延集合組織形成には、あまり影響しない。Cuは延性向上に寄与し、とくに張り出し性を改善する効果があるので、必要に応じて添加することができる。但し、0.3%よりも多くなると耐食性が劣化するため好ましくない。
圧延集合組織:圧延集合組織の形成は、前記のとおり、とくに45°方向のランクフォード(r)値を向上させる。その結晶方位分布関数(ODF)が、方位密度10以上であることが好ましく、10未満では、1.0以上の平均r値を得ることが難しい。
小角粒界比率:熱的に安定な圧延集合組織を形成・維持させた場合、通常の再結晶粒組織ではなく、微細なサブグレイン組織となる。サブグレイン組織は隣り合う結晶粒の方位差(ミスオリエンテーション)が小さく、その方位差はSEM−EBSP法で測定される。ミスオリエンテーションの定義を図1に示す。図1に示すように、ミスオリエンテーションは隣り合う結晶粒の共通回転軸に対して、何度の方位差(θ)があるかを示すものである。一般に、方位差(θ)が15°以下の粒界を小角粒界と呼ぶ。本発明材の場合、小角粒界の比率が高くなることが特徴である。また、結晶粒径が小さくなるほど材料強度が上昇することはHall−Petchの経験則として知られている。本発明材は微細なサブグレイン組織であり、従来材よりも溶体化処理後の強度は高くなる。この傾向は200〜300℃以下の温度域でも同じで、この温度域での絞り成形にも有効に作用する特性である。
平均ランクフォード値:通常のアルミニウム合金板材は合金系によらず、溶体化処理後等の軟質状態では、その平均r値が0.6〜0.8の範囲となる。平均r値が1以上のア
ルミニウム板材は報告例がない。ランクフォード値が高い場合、板厚変形が小さくなることを意味し、ネッキングが起こりにくくなることを示している。このためランクフォード値が高い材料は絞り成形に優れる。本発明材では従来のアルミニウム板材が達成できなかった平均r値1.0以上の高r値を実現することを特徴とする。
熱間圧延条件:熱的安定な圧延集合組織を形成するには、圧延中のAl−Mn系およびAl−Zr系化合物形成を利用する必要がある。好ましい圧延温度は350〜500℃の温度範囲であり、圧延温度が350℃未満ではAl−Mn系およびAl−Zr系化合物の形成が遅れ、転位の移動(回復)が生じやすく、結果として溶体化処理後の圧延集合組織の方位密度が低下する。圧延温度が550℃を越えると圧延中に再結晶しやすくなり、圧延集合組織の方位密度が低下する。
圧延時のひずみ速度も、熱的安定な圧延集合組織形成に影響する。MnやZrはAlマトリックス中の拡散速度がMg等に比べると遅く、圧延時のひずみ速度が速い場合にはAl−Mn系およびAl−Zr系化合物の形成よりも転位の移動(回復)が優先的に起こり、結果として圧延集合組織の方位密度が低下する。とくに、平均ひずみ速度が30/秒を越えると、圧延集合組織の方位密度低下が顕著になる。
冷間圧延量:本発明の板材は前記の熱間圧延のみで最終板厚まで仕上げてもよい。但し、一般には、熱間圧延の板厚制御の精度がさほど良くないため、所定の板厚に仕上げるためには冷間圧延を利用する必要がある。冷間圧延を施すと、その後の溶体化処理で再結晶しやすくなる。これは再結晶の駆動力となるひずみが、冷間圧延によって蓄積するためである。本発明においては、冷間圧延量が5%以下であれば、溶体化処理時の再結晶を抑制でき、圧延集合組織の高い方位密度を維持することができる。冷間圧延量が5%を越えると溶体化処理時の再結晶が誘発されやすくなり、結果的に平均r値が1を下回ることにな
る。
以下、本発明の実施例を比較例と対比して説明する。これらの実施例は本発明の一実施態様を示すものであり、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
表1に示す成分(表1の数値はmass%)を有するアルミニウム合金を造塊し、均質化処理として480℃で6時間の熱処理を行った。製造条件を表2に示す。均質化処理した鋳塊を厚さ30mmに調製し、熱間圧延または熱間圧延と冷間圧延により最終板厚1mmに仕上げて試験材とし、その後、溶体化処理(540℃に90秒加熱した後、水冷)および人工時効処理(170℃に30分加熱)を行った。
Figure 2006161153
試験材の溶体化処理後の材料特性と人工時効処理後の引張り特性(いずれも圧延方向に対する角度で0°、45°、90°方向の平均値。r値のみ加重平均)を表2に併せて示す。表2中、熱間圧延の平均ひずみの単位は(/秒)である。圧延集合組織はBrass{011}<211>方位を代表方位として、その方位密度を表示している。15°以下の小角粒界比率はSEM−EBSP法にて測定した方位差分布から求めた。
Figure 2006161153
本発明に従う試験材No.1〜9は、溶体化処理後において圧延集合組織の方位密度が高く、平均r値が1.0を越え、良好な絞り成形性を有することを示している。また人工
時効後の強度も、従来材(No.18)と同等以上の特性を示す。
これに対して、試験材No.10は熱間圧延終了温度が低く、溶体化処理後のBrass方位密度が低くなり、平均r値も低くなっている。また人工時効後の耐力が従来材よりも低い。試験材No.11は熱間圧延時のひずみ速度が大きすぎるため、溶体化処理後のBrass方位密度が低くなり、平均r値も低くなっている。また人工時効処理後の耐力が従来材よりも低い。
試験材No.12は熱間圧延後の冷間圧延量が5%以上で、溶体化処理時に再結晶が誘発されてBrass方位密度が低くなり、平均r値も低くなっている。また人工時効処理後の耐力が従来材よりも低い。試験材No.13は合金(No.G)のZr添加量が少なく、溶体化処理時に再結晶が誘発されてBrass方位密度が低くなり、平均r値が低くなっている。また人工時効処理後の耐力が従来材よりも低い。
試験材No.14は合金(No.H)のMn添加量が少なく、溶体化処理時に再結晶が誘発されてBrass方位密度が低くなり、平均r値も低くなっている。また人工時効処理後の耐力が従来材よりも低い。試験材No.15は合金(No.I)のFe量が多くMn固溶量が低下し、溶体化処理時に再結晶が誘発されてBrass方位密度が低くなり、平均r値も低くなている。また人工時効処理後の耐力が従来材よりも低い。
試験材No.16は合金(No.J)のSi、Mg量が低いため、従来材よりも人工時効処理後の強度が低くなっている。試験材No.17は合金(No.K)のZr添加量が多く、粗大なAl−Zr系化合物が形成され、表面欠陥の多い板材となった。そのため引張り試験が実施できなかった。
実施例2
実施例1と同じ条件で溶体化処理を施した試験材について、250℃の温度(材料温度)に加熱した際の限界絞り率(LDR)を比較調査した。なお、潤滑剤は市販品(モリコート)を用い、測定は、ポンチ径:50mm、ポンチ肩R:5mm、ダイ内径:53mm、ポンチ速度:100mm/分、しわ抑え荷重:6kNの条件で行った。結果を表3に示す。
Figure 2006161153
表3にみられるように、従来材(試験材No.18)のLDRが2.10であるのに対し、本発明材(試験材No.1〜9)のLDRは2.3以上の高い値を示す。本発明材は溶体化処理後もサブグレイン組織を有し、従来材よりも高い強度を示す。200〜300℃の温間域においても、この優位性は維持されるので、温間域での絞り性に差が見られる。溶体化処理後にサブグレイン組織を維持できなかった比較材(試験材No.10〜15)は、LDRが本発明材よりも低い。
隣り合う結晶粒の方位差(ミスオリエンテーション)の定義を示す図である。

Claims (4)

  1. Si:0.9〜1.5%(質量%、以下同じ)、Mg:0.5〜1.0%、 Mn:0.2〜0.8%、Zr:0.1〜0.3%、Fe:0.3%以下、残部Alおよび不可避
    的不純物からなるアルミニウム合金圧延材であって、溶体化処理後において、圧延集合組織の結晶方位分布関数(ODF)が方位密度10以上で、且つ方位差15°以下の小角粒界の比率が60%以上、平均ランクフォード(r)値が1.0以上であることを特徴とする絞り成形性に優れたアルミニウム合金板材。
  2. 前記アルミニウム合金圧延材が、さらにCu:0.3%以下を含むことを特徴とする請求項1記載の絞り成形性に優れたアルミニウム合金板材。
  3. 請求項1または2記載のアルミニウム合金板材を製造する方法であって、熱間圧延を350〜550℃の温度域で行い、圧延時の平均ひずみ速度が30/秒以下であることを特徴とする絞り成形性に優れたアルミニウム合金板材の製造方法。
  4. 熱間圧延後、さらに冷間圧延を5%以内の加工度で施すことを特徴とする請求項3記載の絞り成形性に優れたアルミニウム合金板材の製造方法。
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