JPH0266133A - 鏡面加工用素材 - Google Patents
鏡面加工用素材Info
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- JPH0266133A JPH0266133A JP21781788A JP21781788A JPH0266133A JP H0266133 A JPH0266133 A JP H0266133A JP 21781788 A JP21781788 A JP 21781788A JP 21781788 A JP21781788 A JP 21781788A JP H0266133 A JPH0266133 A JP H0266133A
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Links
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Landscapes
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、鏡面加工が施される鏡面加工用素材に関する
ものである。
ものである。
従来、鏡面加工(例えばダイヤモンド工具による超精密
切削、ラッピング、ポリシング等)を施してミラー等を
形成する場合、その素材としては、一般の加工用として
用いられている多結晶材、すなわち多数の結晶粒を有す
る材料が使用されている。
切削、ラッピング、ポリシング等)を施してミラー等を
形成する場合、その素材としては、一般の加工用として
用いられている多結晶材、すなわち多数の結晶粒を有す
る材料が使用されている。
一般に、上記のような多結晶材に鏡面加工を施すと結晶
粒界(以下、粒界と称す)に微小な段差が生じる。これ
は、粒界を挟む結晶粒に方位差があり、各結晶粒の変形
能が異なるために生じるものであり、この段差の高さは
、通常の多結晶材を用いて加工すると数十nm程度とな
る。このため、例えばアルミニウム合金を鏡面加工する
場合には表面粗さを一定値以下(具体的には0.02μ
iηRwax以下)に抑えるのは困難とされており、そ
の向上が課題とされていた。
粒界(以下、粒界と称す)に微小な段差が生じる。これ
は、粒界を挟む結晶粒に方位差があり、各結晶粒の変形
能が異なるために生じるものであり、この段差の高さは
、通常の多結晶材を用いて加工すると数十nm程度とな
る。このため、例えばアルミニウム合金を鏡面加工する
場合には表面粗さを一定値以下(具体的には0.02μ
iηRwax以下)に抑えるのは困難とされており、そ
の向上が課題とされていた。
一方、上記のような多結晶材でなく単結晶材を用いて鏡
面加工を施せば上記粒界の段差は生じなくなるが、この
ような単結晶材は機械的強度に劣るとともに、コスト高
となる欠点を有し、実用性に乏しい。また、金型等の表
面粗さを向上させる場合には、非晶質N1−Pメツキを
施すといった手段もしばしば用いられているが、このN
1−Pメツキは耐熱性に劣るとともに、硬度が高いため
にダイヤモンド工具の摩耗が著しく、優れた形状精度を
得難い問題点がある。
面加工を施せば上記粒界の段差は生じなくなるが、この
ような単結晶材は機械的強度に劣るとともに、コスト高
となる欠点を有し、実用性に乏しい。また、金型等の表
面粗さを向上させる場合には、非晶質N1−Pメツキを
施すといった手段もしばしば用いられているが、このN
1−Pメツキは耐熱性に劣るとともに、硬度が高いため
にダイヤモンド工具の摩耗が著しく、優れた形状精度を
得難い問題点がある。
本発明は、このような事情に鑑み、鏡面加工を施した際
に、粒界での段差が小さくて優れた面積度を得ることが
でき、しかも強度性や耐熱性、加工性における問題点の
少ない素材を提供することをし]的とする。
に、粒界での段差が小さくて優れた面積度を得ることが
でき、しかも強度性や耐熱性、加工性における問題点の
少ない素材を提供することをし]的とする。
本発明は、各結晶粒の間に挟まれる粒界が主として小傾
角粒界により構成された一方向凝固材を用いたものであ
る。
角粒界により構成された一方向凝固材を用いたものであ
る。
具体的には、上記小傾角粒界が全体の60%以上を占め
ることにより、顕著な効果が生じる。
ることにより、顕著な効果が生じる。
なお、ここに記される[小傾角粒界]とは、その粒界を
挟む2つの結晶粒同士の方位差が150以下の範囲にあ
る結晶粒界を意味する。
挟む2つの結晶粒同士の方位差が150以下の範囲にあ
る結晶粒界を意味する。
〔作 用〕
上記素材によれば、各結晶粒間の変形能の差が極めて小
さいので、鏡面加工によって生じる粒界での段差は非常
に小さなものとなり、これにょって面積度は大幅に向上
する。具体的には、小傾角粒界が全体の60%以上を占
めることにより、鏡面加工後の表面粗さは0.02μm
RmHtx以下に抑えられる。
さいので、鏡面加工によって生じる粒界での段差は非常
に小さなものとなり、これにょって面積度は大幅に向上
する。具体的には、小傾角粒界が全体の60%以上を占
めることにより、鏡面加工後の表面粗さは0.02μm
RmHtx以下に抑えられる。
第1図は、一般の多結晶材からなる試料と、本発明に用
いられる一方向凝固材からなる試料とについて、隣接結
晶粒同士の方位差と、その頻度との関係を示したもので
ある。同図に示されるように、従来から鏡面加工用とし
て用いられてきた多結晶材は、その方位差がほぼ均等に
分布しているのに対し、本発明の鏡面加工用素材として
用いられる一方向凝固材は、隣接結晶粒の方位差が00
〜150の範囲にある粒界(小傾角粒界)が多数を占め
ていることを特徴としている。
いられる一方向凝固材からなる試料とについて、隣接結
晶粒同士の方位差と、その頻度との関係を示したもので
ある。同図に示されるように、従来から鏡面加工用とし
て用いられてきた多結晶材は、その方位差がほぼ均等に
分布しているのに対し、本発明の鏡面加工用素材として
用いられる一方向凝固材は、隣接結晶粒の方位差が00
〜150の範囲にある粒界(小傾角粒界)が多数を占め
ていることを特徴としている。
次の第1表は、本発明の鏡面加工用素材(サンプル番号
1〜5)および従来使用されていた多結晶材(サンプル
番号6〜10)に対して鏡面加工を施した際の、結晶粒
間の段差および表面粗さ(最大高さ)を示したものであ
る。ここで、各素第1表 材の方位分布はエッチ・ビット法やX線回折により検出
され、段差および表面粗さは触針式の装置により求めら
れている。
1〜5)および従来使用されていた多結晶材(サンプル
番号6〜10)に対して鏡面加工を施した際の、結晶粒
間の段差および表面粗さ(最大高さ)を示したものであ
る。ここで、各素第1表 材の方位分布はエッチ・ビット法やX線回折により検出
され、段差および表面粗さは触針式の装置により求めら
れている。
この表から分かるように、本発明の鏡面加工用素材は、
従来材に比べて結晶粒間の段差が極めて小さく、表面粗
さも0.020μm Rff1ax以下と優れたものに
なっている。
従来材に比べて結晶粒間の段差が極めて小さく、表面粗
さも0.020μm Rff1ax以下と優れたものに
なっている。
また次の第2表は、種々の方位差分布をもつ素材に対し
て鏡面加工を施した際の、結晶粒間の段差および表面粗
さを示したものである。ここでの方位差分/+i %段
差、および表面粗さも上記第1表の結果と同様にして求
められている。
て鏡面加工を施した際の、結晶粒間の段差および表面粗
さを示したものである。ここでの方位差分/+i %段
差、および表面粗さも上記第1表の結果と同様にして求
められている。
この第2表から分かるように、小傾角粒界の占める比率
が増大するにつれ、粒界段差が減少し、表面粗さは向上
する。具体的には、上記小傾角粒界が全体の60%以上
を占めることにより、表面粗さは0.020μm Rn
+ax以下に抑えられることになる。
が増大するにつれ、粒界段差が減少し、表面粗さは向上
する。具体的には、上記小傾角粒界が全体の60%以上
を占めることにより、表面粗さは0.020μm Rn
+ax以下に抑えられることになる。
劇)
表
第2図は、一方向凝固材からなる試料および通常の多結
晶材からなる試料について、各入射角に対する反射率を
それぞれ5回ずつAPj定した結果を示したものである
。同図において、実線が一方向凝固材について、−点鎖
線が通常の多結晶材についての結果を示しているが、こ
の図から分かるように、一方向凝固材を用いることによ
り、多結晶材に比べて反射率は約2%向上し、しかも反
射率のばらつきも極めて小さいものとなり、非常に良好
な鏡面を得ることができる。
晶材からなる試料について、各入射角に対する反射率を
それぞれ5回ずつAPj定した結果を示したものである
。同図において、実線が一方向凝固材について、−点鎖
線が通常の多結晶材についての結果を示しているが、こ
の図から分かるように、一方向凝固材を用いることによ
り、多結晶材に比べて反射率は約2%向上し、しかも反
射率のばらつきも極めて小さいものとなり、非常に良好
な鏡面を得ることができる。
また平面度についても、一方向凝固材を用いることによ
り、従来のλ/6という値からλ/8(λ−6328人
−波長)にまで向上することが実験により確かめられて
いる。
り、従来のλ/6という値からλ/8(λ−6328人
−波長)にまで向上することが実験により確かめられて
いる。
なお、本発明では、一方向凝固材が得られるものであれ
ば材質は問わず、鉄鋼材料や、アルミニウム等の非鉄金
属材料等、種々の材料についで上記効果を得ることがで
きる。従って用途も幅広く、上記ミラーの他、金型面や
磁気ディスク等、鏡面を必要とする種々の製品について
適用することができる。
ば材質は問わず、鉄鋼材料や、アルミニウム等の非鉄金
属材料等、種々の材料についで上記効果を得ることがで
きる。従って用途も幅広く、上記ミラーの他、金型面や
磁気ディスク等、鏡面を必要とする種々の製品について
適用することができる。
次に、このような鏡面加工用素材を製造する方法として
好ましいものの一例を第3図および第4図に基づいて説
明する。
好ましいものの一例を第3図および第4図に基づいて説
明する。
第3図において、1は上下に開口する筒状に形成された
るつぼであり、この筒状るつぼ1の側方に、同るつぼ1
内部の素材を高周波により加熱する高周波加熱装置2が
設けられている。また、同るつぼ1の上方には、鋳造素
材3を挿入する方向に回転するピンチローラ4が設けら
れ、下方には、同るつぼ1から鋳造索材3を引出す方向
に回転するピンチローラ5が設けられている。なお、上
記鋳造素材3、すなわち鏡面加工用の素材としては、A
、Q、Cu、その他の金属、あるいはこれらの合金等が
適用可°能である。
るつぼであり、この筒状るつぼ1の側方に、同るつぼ1
内部の素材を高周波により加熱する高周波加熱装置2が
設けられている。また、同るつぼ1の上方には、鋳造素
材3を挿入する方向に回転するピンチローラ4が設けら
れ、下方には、同るつぼ1から鋳造索材3を引出す方向
に回転するピンチローラ5が設けられている。なお、上
記鋳造素材3、すなわち鏡面加工用の素材としては、A
、Q、Cu、その他の金属、あるいはこれらの合金等が
適用可°能である。
このような装置において、連続鋳造を開始するにあたり
、まず、ピンチローラ4とピンチローラ5との間の距離
よりも長い鋳造素材3を筒状るっぽ1内に挿入し、同る
っぽ1を貫通させる。この状態から、加熱装置2によっ
て、るっぽ1内の所定領域Aにおける鋳造素材を加熱し
、溶融する。
、まず、ピンチローラ4とピンチローラ5との間の距離
よりも長い鋳造素材3を筒状るっぽ1内に挿入し、同る
っぽ1を貫通させる。この状態から、加熱装置2によっ
て、るっぽ1内の所定領域Aにおける鋳造素材を加熱し
、溶融する。
なお、鋳造速度を高めるためには、このように鋳造素材
3を直接加熱する高周波加熱が望ましいが、例えば第4
図に示されるような電気抵抗体(加熱手段)6によって
るつぼ1内体を加熱し、このるつぼ1の熱によって鋳造
素材3を溶融するようにしても構わない。ただし、この
場合も、同図に示されるようにるつぼ1の下端部では鋳
造索材3が凝固するように、るつぼ1の温度分布を調節
しておくことが肝要である。
3を直接加熱する高周波加熱が望ましいが、例えば第4
図に示されるような電気抵抗体(加熱手段)6によって
るつぼ1内体を加熱し、このるつぼ1の熱によって鋳造
素材3を溶融するようにしても構わない。ただし、この
場合も、同図に示されるようにるつぼ1の下端部では鋳
造索材3が凝固するように、るつぼ1の温度分布を調節
しておくことが肝要である。
このようにして溶融を完了した後、ピンチローラ4,5
の駆動により、鋳造累月3を下方に向けて搬送する。こ
れによって、上記領域A内で溶融した鋳造素材3が下方
に移動してるっぽ1の下端部分で凝固し、このように凝
固した状態でピンチローラ5により引出される。これと
同時に、るっぽ1の上方からは新たな鋳造素材3がピン
チローラ4によってるつぼ1内に挿入され、溶融される
。
の駆動により、鋳造累月3を下方に向けて搬送する。こ
れによって、上記領域A内で溶融した鋳造素材3が下方
に移動してるっぽ1の下端部分で凝固し、このように凝
固した状態でピンチローラ5により引出される。これと
同時に、るっぽ1の上方からは新たな鋳造素材3がピン
チローラ4によってるつぼ1内に挿入され、溶融される
。
このように鋳造素材3が上から下に搬送されることによ
り、溶融した鋳造素材3の凝固は下がら上へ進行するこ
ととなる。なお、表面状態の良好な鋳塊を得るためには
、筒状るつぼ1の下端部の内壁材質として、鋳造素材3
との摩擦係数が少ないものを選ぶことが好ましく、具体
的にはBN(ボロンナイトライド)、Si3N4、BN
添加の5L3N4、あるいは黒鉛などが挙げられる。
り、溶融した鋳造素材3の凝固は下がら上へ進行するこ
ととなる。なお、表面状態の良好な鋳塊を得るためには
、筒状るつぼ1の下端部の内壁材質として、鋳造素材3
との摩擦係数が少ないものを選ぶことが好ましく、具体
的にはBN(ボロンナイトライド)、Si3N4、BN
添加の5L3N4、あるいは黒鉛などが挙げられる。
上記ピンチローラ5の駆動力は、凝固した鋳造累月3と
るつぼ1の内壁面との摩擦力よりも小さく設定し、るっ
ぽ1内で凝固した鋳造素材3が、ピンチローラ5の引出
し力だけでなく、ピンチローラ4による鋳造素材3の挿
入によって受ける押圧力によって、るつぼ1から引出さ
れるようにする。これにより、るつぼ1内の領域Aで溶
融した鋳造素材3は、上方から供給される鋳造素材3と
、下方で凝固した鋳造素材3とによって、上下から軸方
向に加圧されることとなる。
るつぼ1の内壁面との摩擦力よりも小さく設定し、るっ
ぽ1内で凝固した鋳造素材3が、ピンチローラ5の引出
し力だけでなく、ピンチローラ4による鋳造素材3の挿
入によって受ける押圧力によって、るつぼ1から引出さ
れるようにする。これにより、るつぼ1内の領域Aで溶
融した鋳造素材3は、上方から供給される鋳造素材3と
、下方で凝固した鋳造素材3とによって、上下から軸方
向に加圧されることとなる。
この加圧によって、製造される鋳塊に空孔等の欠陥が生
じることを防止できるように、加圧する圧力を設定する
のであるが、一般に、るっぽ1内で凝固した鋳造索材3
は凝固収縮し、るつぼ1の内壁面との間に僅かな隙間を
形成するので、この隙間から溶湯が噴出しない程度に上
記圧力を設定することが必要である。従って、このよう
な圧力を設定するには、筒状るつぼの内部や筒状るつぼ
の壁内に設置した温度計によるΔP1温結果から凝固状
態を推定し、これとともに、上記凝固収縮の程度、ある
いは溶湯の粘度の影響等を考慮する必要がある。そして
、このようにして設定した圧力で溶湯を加圧できるよう
に、上記ピンチローラ4゜5の駆動力を設定する。
じることを防止できるように、加圧する圧力を設定する
のであるが、一般に、るっぽ1内で凝固した鋳造索材3
は凝固収縮し、るつぼ1の内壁面との間に僅かな隙間を
形成するので、この隙間から溶湯が噴出しない程度に上
記圧力を設定することが必要である。従って、このよう
な圧力を設定するには、筒状るつぼの内部や筒状るつぼ
の壁内に設置した温度計によるΔP1温結果から凝固状
態を推定し、これとともに、上記凝固収縮の程度、ある
いは溶湯の粘度の影響等を考慮する必要がある。そして
、このようにして設定した圧力で溶湯を加圧できるよう
に、上記ピンチローラ4゜5の駆動力を設定する。
なお、このような連続鋳造において鋳造素材3の鋳造が
進行し、残りの供給素材が少なくなった場合には、同素
材に同一成分・形状の新たな素材を押し当て、連続的に
供給すればよい。
進行し、残りの供給素材が少なくなった場合には、同素
材に同一成分・形状の新たな素材を押し当て、連続的に
供給すればよい。
以上のような方法により、非常に好ましい鏡面加工用素
材を製造することができ、この鏡面加工用素材に鏡面加
工を施すことにより、優れた面粗度をHする鏡面を得る
ことができる。ただし、本発明ではその製造方法は問わ
ず、例えばブリッジマン法や特公昭56−46263号
公報記載の方法(いわゆるOCC法)等、周知の手段に
よって得たものであってもよい。
材を製造することができ、この鏡面加工用素材に鏡面加
工を施すことにより、優れた面粗度をHする鏡面を得る
ことができる。ただし、本発明ではその製造方法は問わ
ず、例えばブリッジマン法や特公昭56−46263号
公報記載の方法(いわゆるOCC法)等、周知の手段に
よって得たものであってもよい。
以上のように本発明は、各結晶粒の間に挟まれる粒界が
主として小傾角粒界により構成された一方向凝固材を用
いたものであるため、この素材に鏡面加工を施すことに
よって、強度性や耐熱性、あるいは加工性に不都合を生
じることなく、優れた面精度をもつ鏡面を得ることがで
きる効果がある。
主として小傾角粒界により構成された一方向凝固材を用
いたものであるため、この素材に鏡面加工を施すことに
よって、強度性や耐熱性、あるいは加工性に不都合を生
じることなく、優れた面精度をもつ鏡面を得ることがで
きる効果がある。
第1図は本発明の鏡面加工用素材および一般の多結晶材
における結晶粒の方位差分布を示すグラフ、第2図は本
発明の鏡面加工用素材および一般の多結晶材について入
射角と反射率との関係をa−1定した結果を示すグラフ
、第3図および第4図は本発明の鏡面加工用素材を連続
製造するための装置の一例を示す断面図である。 3・・・鋳造素材(v1面加工用素材)。 30 4゜ 入射角deg 第 図 第 図
における結晶粒の方位差分布を示すグラフ、第2図は本
発明の鏡面加工用素材および一般の多結晶材について入
射角と反射率との関係をa−1定した結果を示すグラフ
、第3図および第4図は本発明の鏡面加工用素材を連続
製造するための装置の一例を示す断面図である。 3・・・鋳造素材(v1面加工用素材)。 30 4゜ 入射角deg 第 図 第 図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、各結晶粒の間に挟まれる粒界が主として小傾角粒界
により構成された一方向凝固材からなることを特徴とす
る鏡面加工用素材。 2、各結晶粒の間に挟まれる粒界の60%以上が小傾角
粒界により構成された一方向凝固材からなることを特徴
とする鏡面加工用素材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21781788A JPH0266133A (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 鏡面加工用素材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21781788A JPH0266133A (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 鏡面加工用素材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0266133A true JPH0266133A (ja) | 1990-03-06 |
Family
ID=16710206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21781788A Pending JPH0266133A (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 鏡面加工用素材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0266133A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006161153A (ja) * | 2004-11-09 | 2006-06-22 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 絞り成形性に優れたアルミニウム合金板材およびその製造方法 |
JP2006316332A (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-24 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 絞り成形性に優れたアルミニウム合金板材およびその製造方法 |
WO2018142777A1 (ja) * | 2017-02-01 | 2018-08-09 | 住友電気工業株式会社 | マグネシウム合金部材 |
-
1988
- 1988-08-31 JP JP21781788A patent/JPH0266133A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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