JP2006160561A - 光ファイバ母材の製造方法及び光ファイバ母材 - Google Patents

光ファイバ母材の製造方法及び光ファイバ母材 Download PDF

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Abstract

【課題】 光ファイバ母材の製造過程での熱源によるガラスパイプの加熱工程における該ガラスパイプの変形による、偏波分散や伝送損失の増大を抑制し得る光ファイバ母材の製造方法及び光ファイバ母材を提供すること。
【解決手段】 ガラスパイプをその長手軸が実質的に水平方向となるように配置して、該ガラスパイプを熱源により加熱する工程を含む光ファイバ母材の製造方法であって、前記加熱する工程において前記ガラスパイプが加熱を受けた部分の撓みによる変位量が、加熱を受ける前に対して1.5mmよりも大きい箇所を含まないようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は偏波モード分散(Polarization Mode Dispersion:PMD)や伝送損失の改善された光ファイバが得られる光ファイバ母材の製造方法及び光ファイバ母材に関する。
原料ガスを石英等からなるガラスパイプ内に導入し、熱源により加熱して該ガラスパイプの内壁にガラス体を堆積させる製造方法(MCVD法)により光ファイバ母材を製造する際、光ファイバへの換算長が長いファイバ母材を製造しようとすると、基盤となるガラスパイプ(以下、単にパイプともいう)の径を大きく、また長さを長くする必要がある。それに伴い、ガラスパイプの一端にかかる曲げモーメントは大きくなる。
光ファイバ母材を製造する工程には、MCVD法によるガラス体の堆積だけでなく、気相エッチング、パイプの縮径、パイプの中実化(ロッドとの一体化も含む)など、ガラスパイプの外表面を1600〜2300℃の高温に加熱する工程を多く含む。このような光ファイバ母材を製造する際の加熱工程における加熱中にガラスパイプが変形してしまうことがよくあった。特にMCVD法により光ファイバ母材を製造する場合には、ガラスパイプへのガラス体堆積の層数を多くする必要があり、長時間にわたってガラスパイプが加熱されるので、変形が大きくなってしまう恐れがある。また、MCVD法のデポレートを大きくしようとすると、堆積膜の厚みが増すために、高温での焼結が必要になるので、同様に加熱によるガラスパイプの変形が大きくなってしまうという弊害があった。
ガラスパイプが変形すれば、該パイプ内面に堆積したガラス体もまた変形しているので、コア部を堆積し、そのまま中実化するような場合には、コア部が変形してしまうことになる。また、内面にガラス体を堆積して得られたガラスパイプ中に、別途作製したガラスロッドを挿入し、一体化するような場合でも、変形したガラスパイプの影響で例えばコア部として挿入したガラスロッドもまた変形してしまう。このようなコア部の変形は、ファイバ化した際のPMDや伝送損失が増大する結果をきたし、ファイバの品質を低下させていた。
ここで加熱された後のガラスパイプの変形は、図14に示すように加熱中のガラスパイプが加熱箇所を挟む双方で相対的に変異するために発生するものと考えられる。特許文献1にはガラスパイプをローラ等の支持体で支持しながらガラス体を堆積させることによってその形状を調整する方法が開示されている。ガラスパイプの変形はガラスパイプの一端にかかる曲げモーメントの増加とともに増える傾向にあるが、加熱中にどの程度までパイプが変位しても得られるガラス体の特性に影響を及ぼさないか(ガラス体の特性に及ぼす変位の程度に関して)は明確にされていなかった。
特開昭63−182229号公報
本発明はこのような状況に鑑み、熱源によるガラスパイプの加熱工程における該ガラスパイプの変形による、光ファイバにおける偏波モード分散(PMD)や伝送損失の増大を抑制し得る光ファイバ母材の製造方法及び光ファイバ母材を提供することを目的とする。
本発明者等はガラスパイプの加熱工程を経て製造されたガラス体の変形の原因について解析の結果、1)ガラスパイプの加熱によって、該ガラスパイプの加熱部が軟化することにより、該軟化部(ガラスパイプの加熱部)で重力による曲げモーメントによってガラスパイプが撓み、局所的に変形する、2)MCVD法に用いるガラスパイプは一般的に肉厚が薄く(1〜10mm程度)、また加熱中にはガラスパイプには張力を加えていなため、加熱中の撓みが原因で発生した局所的な変位によって、ガラスパイプの形状が楕円化したり、場合によっては多角形化したりしてしまう、と推測した。
特にガラスパイプを1600℃以上に加熱すると、パイプが軟化するために変形が著しい(実際に1600℃以上に加熱中のガラスパイプを観察すると、パイプが撓んでいることが確認できた)。しかも、この撓みは曲げモーメントが多く発生するガラスパイプの端部付近で大きく、ガラスパイプの変形もガラスパイプの端部で大きいことがわかった。
本発明はこのような解析並びに知見に基づいてなされたものであり、以下の構成を採用することによって上記目的が達成される。
(1)一端部を把持した際の他端部における曲げモーメントが6N・m以上のガラスパイプをその長手軸が実質的に水平方向となるように配置して、該ガラスパイプを熱源により加熱する工程を含む光ファイバ母材の製造方法であって、前記加熱する工程において前記ガラスパイプが加熱を受けた部分の撓みによる変位量が、該加熱を受ける前に対して1.5mmよりも大きい箇所を含まないようにすることを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
(2)前記加熱する工程を経た後における該ガラスパイプの外周の非円率が0.5%以下であることを特徴とする前記(1)に記載の光ファイバ母材の製造方法。
(3)前記加熱する工程が、該ガラスパイプの内部に少なくともガラス原料ガスを導入しながら該ガラスパイプ内表面にガラス体を堆積する工程であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の光ファイバ母材の製造方法。
(4)前記加熱する工程において、前記ガラスパイプを支持するガラスパイプ支持手段を設けることを特徴とする前記(1)〜(3)のいづれかに記載の光ファイバ母材の製造方法。
(5)前記ガラスパイプ1mあたり、光ファイバへの換算長が300kmより大であることを特徴とする前記(3)または(4)に記載の光ファイバ母材の製造方法。
(6)前記加熱する工程において、前記ガラスパイプが前記熱源により加熱される領域の長さが1.2m以上であることを特徴とする前記(1)〜(5)のいづれかに記載の光ファイバ母材の製造方法。
(7)前記加熱する工程において、前記ガラスパイプが前記熱源により加熱される領域における該ガラスパイプの肉厚が1〜7mmである領域を含むことを特徴とする前記(1)〜(6)いづれかに記載の光ファイバ母材の製造方法。
(8)前記(1)〜(7)に記載の製造方法によって得られることを特徴とする光ファイバ母材。
本発明の光ファイバ母材の製造方法によれば、ガラスパイプへのガラス体の堆積、ガラスパイプの縮径や中実化、気相エッチング等、光ファイバ母材を製造する工程での熱源によるガラスパイプの加熱工程における加熱部の撓みによるガラスパイプの局所的な変形が抑制され、偏波モード分散や伝送損失の改善された光ファイバを得ることのできるガラス母材を製造することができる。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の光ファイバ母材の製造方法は、特定値以上の曲げモーメントを有するガラスパイプを用いたMCVD法によるガラスパイプへのガラス体の堆積、ガラスパイプの縮径や中実化、気相エッチング等、光ファイバ母材を製造する一連の工程での、加熱工程におけるガラスパイプ加熱部の変位をある一定量以下に制御することを特徴としている。
光ファイバ母材を製造する工程でのガラスパイプを加熱する工程において、該ガラスパイプをその長手軸が実質的に水平方向となるように配置してその外表面を加熱すると、加熱される部分には図14に示すように撓みによるパイプの変位が生ずる。このときの変位量(H)の増加とともに該ガラスパイプの変形度合いが増してガラスパイプの外形(断面外周)の非円率が増し、真円度が低下する。そして、加熱工程で発生したこの変位量がある特定量以上となったガラスパイプをそのまま用いて製造された光ファイバ母材のコア部にも変形が生じ、これを線引することによって得られる光ファイバはPMDや伝送損失が大きくなり、実用的な光ファイバは得られない。
図1は、塩素(Cl)を0.2wt.%含むシリカガラスからなる外径42mmφ×内径32mmφ(肉厚5mm)、長さ1500mmのガラスパイプ2(曲げモーメントの最大値14Nm)の両端を、図13に例示したようにチャック6で把持して旋盤1に固定し、酸水素炎からなる熱源3により該ガラスパイプ2の外表面の最高温度を2100℃に加熱しながら、ガラスパイプの長手軸に沿ってバーナを往復運動する操作を5回反復した後、ガラスパイプ2が加熱された部分における変位量と該ガラスパイプの外周の非円率との関係を調べた結果を例示するものである。図1における横軸の変位(以下、変位量ともいう)とは、図14に示すように軸に水平に配置されたガラスパイプ2が熱源3により加熱されて軟化し、下方に撓んだ部分の位置と撓んでいない位置との変位の量の最大値(H)をいう。
また、縦軸の外周の非円率(以下、非円率ともいう)とは、加熱工程後のパイプ外周の真円度の程度を評価するもので、ガラスパイプ2の外周の断面の最大径をRmax、最小径をRmin、平均径をRaveとすると、
非円率(%)={(Rmax−Rmin)/Rave}×100(%)
で定義される数値であり、非円率が小さい程、その断面の真円度が高いことを示す。
なお、後述のように、加熱を受けた後における非円率が0.5%以下であるガラスパイプを用いて製造した光ファイバ母材をファイバ化するとPMDの小さい実用的な光ファイバが得られることが確認されているが、図1からわかるように、ガラスパイプ2の変位量がほぼ1.5mmより大になると、ガラスパイプ2の非円率が急激に増加する。すなわち、変位量(H)を1.5mm以下とすればパイプの変形による非円化を抑制することが可能であり、さらに、変位量(H)を1.2mm以下とするのがより好ましい。
また、塩素を0.2wt%含む、外径42mmφ×内径36mmφ(肉厚3mm)、長さ2000mのシリカガラスからなるガラスパイプ2(曲げモーメントの最大値は16Nm)を用い、該ガラスパイプ2の外表面の最高温度が1900℃となるように長手軸に沿って5回往復運動させて加熱し、図1に示した例の場合と同様にガラスパイプ2の加熱された部分における撓みによる変位量と該ガラスパイプの非円率との相関を調べた結果を図2に例示する。
本例の場合には、図1に示した例の場合よりもガラスパイプ2の加熱温度が低く、粘性が高いために、その肉厚が薄いにもかかわらずガラスパイプ2の非円化は抑制されるが、図1に示した例の場合と同様に変位量が1.5mmより大であると急激に非円率が増大することがわかる。さらに、変位量が1.0mm以下だと、ガラスパイプの非円率はほとんど変化しないのでより好ましい。
図1及び図2からわかるように、ガラスパイプ2を加熱する場合、加熱する領域におけるガラスパイプ2の変位量(H)が1.5mmより大とならないようにすることにより、加熱後のガラスパイプの変形を実用上支障のない範囲に留めることが可能となり、加熱により撓みを生じた部分の外径非円率を0.5%以下に抑制することができる。
なお、撓み量が特に大きいのはガラスパイプの端部である。端部で変形が発生すると、その変形が起点となるような形で、パイプの中心部も変形してしまう。これを防止するために、ガラスパイプを加熱する際は、ガラスパイプ端部を含め、該ガラスパイプが加熱される全領域にわたってその加熱部分における変位量(H)が1.5mmを超えないようにする必要があり、より好ましくは1.2mm、さらに好ましくは1.0mmを超えないようにし、パイプを変形させないようにするとよい。
光ファイバ母材を製造する場合には、パイプの変形がコア部の変形をもたらすため、光ファイバとした際にPMDの増加、伝送損失の増加など、特性が劣化してしまうが、このように加熱される部分のガラスパイプの変位量が1.5mm以下となるようにすれば、光ファイバ母材を製造することにより、偏波分散や伝送損失の増加のないファイバとすることができる。
なお、図15(a)に示すように、ガラスパイプの撓み量vは長手軸を完全水平方向となるように配置し、その一端のみを把持した際、他端(把持していない方の端部)で最大vmaxとなる。外径2a、内径2bのガラスパイプが均一の断面形状を有し、把持部を除く長さがLであるとすれば、
max=|M|L2/4E・I=M2/2・w・E・I
で表される。ただし、上記式中、Mは把持部の曲げモーメントで、M=−wL2/2、wは単位長さ当たりの荷重で、w=ρ×π(a2−b2)×g、Eはヤング率でシリカガラスの場合約7.3×1010、Iは断面二次モーメントで(π/4)×(a4−b4)、E・Iは曲げこわさであり、ρは密度(シリカガラスの場合、約2.2×103kg/m3)、gは重力加速度で、約9.8N/kgである。
従って、撓みの大きさの最大値vmaxは、把持部における曲げモーメントMの2乗に比例して大きくなる。光ファイバの換算長を長くしようとして、パイプの径を大きく、長さを長くすると、曲げモーメントMが大きくなる。
例えば、2a=42mm、2b=38mmのシリカガラスにおいて、vmaxが1.5mm、1.2mm、及び1.0mmのとき、Mの絶対値(|M|)はそれぞれ8N・m、7N・m及び6N・mとなる。
つまり、一端のみを把持した際の把持部の曲げモーメントの大きさが6N・m以上のパイプを加熱する場合、加熱時の変位量の最大値が1.0mm以上となり得るため、加熱後のパイプが変形する可能性が大きくなりパイプを真円に保ったままでの加熱が困難である(特に、7N・m、さらに8N・m以上の時にはますます困難である)。
従って、何の備えもなくMの大きなパイプを単純に加熱してしまうと加熱後のパイプは変形してしまい易くなる。
形状が均一でない場合、把持部の曲げモーメントMは、
M=−∫0 L1xxdx
で表される(ただし、Wx:把持していない端からの距離Xにおける荷重)。
例えば外径a1、内径b1、長さL1のパイプ1と外径a2、内径b2、長さL2のパイプ2をつなぎ、図15(b)のようにパイプ2で把持した場合、把持部の曲げモーメントMは下式から計算が可能である。
|M|=|−∫0 L11xdx−∫L L1+L2(w11+w2x)・dx|=(1/ 2)
11 2+(w1+w2)L12+(1/2)W22 2
(ただし、w1=ρ×π×(a1 2−b1 2)×g、 w2=ρ×π×(a2 2−b2 2)×g)
また、生産性を高めるために長いガラスパイプを使用する必要が生じる場合があるが、ガラスパイプが長いほど、加熱部に加わる荷重は大きくなる。加熱される領域のガラスパイプだけでなくガラスパイプを旋盤に保持する部分などの、ハンドリング部分によって設置されたガラスパイプ全体の長さが長くなるため、変位の最大値がさらに大きくなってしまう。
図6は塩素を0.2wt%含む、外径42mm、内径36mm(肉厚3mm)で長さが2000mmのガラスパイプ2(曲げモーメントの最大値16N)を、図13に示すように横型の旋盤1に保持し、その両端200mmを除く1600mmの部分を熱源3により最高温度2200℃程度としながら熱源をパイプの長手軸に沿って移動して加熱した時の、ガラスパイプ2における加熱位置と、その位置での該ガラスパイプ2の変位量(H)との関係を例示したものである。図6の横軸はガラスパイプ2が加熱されている部分における、加熱を開始した位置(図13における加熱範囲の左端)からの長手軸方向に向かっての距離を表している。
図6からわかるように、ガラスパイプ2の中央部(ガラスパイプの位置が800mm)ではほとんど変位を生じないが、周辺部に行くにしたがって変位量は増加し、ガラスパイプ2の長さが1200mmより長いと、ガラスパイプ2の両端近傍では変位量が1.5mmより大きくなってしまい、通常は変位量(H)が1.5mm以内となるようにしながら1.2m以上のパイプを加熱することは困難である。
そのため、図7及び図8に例示するように、加熱時にガラスパイプ2を治具等で支持したり、ガラスパイプ2の一端又は両端にハンドリング用パイプ7を接続したりする等のガラスパイプを支持するためのガラスパイプ支持手段を設けることにより、ガラスパイプ2の撓みが抑制され、加熱領域が1200mmより長いガラスパイプを用いた場合にも加熱工程におけるガラスパイプの変位量を15mm以内に制御することができる。
図7はガラスパイプ支持手段の一例を例示するもので、図7の(a)は熱源3の移動方向の前後のガラスパイプ2を治具4で支持し、ガラスパイプ2の加熱による撓みを抑制した例であり、(b)はガラスパイプ2の熱源の近傍を、両方向に回転可能な治具4で支持した例であり、さらに(c)はガラスパイプ2の回転方向に回転可能な2つの治具4によってガラスパイプ2を支持した例を示すものである。
また、図7の(d)は両方向に回転する治具4でもってガラスパイプ2をV字状に支持することによってガラスパイプ2と治具4との摩擦によるガラスパイプ2の変位を防止した例を示し、(e)及び(f)はそれぞれ、バネ5により付勢された治具4により、ガラスパイプ2を外部の三方から支持する例、及び下方からガラスパイプ2を支持する例であり、(e)及び(f)の例はいずれもバネ5により各治具4をガラスパイプ2に、撓みによる応力よりも強く押圧するようにした例を示すものである。
さらにまた、図7の(g)に例示するガラスパイプ支持手段は、画像処理やレーザ変位計(図示せず)でガラスパイプ2が熱源3により加熱されている近傍のずれの大きさ(変位量)を検知し、その変位量に応じて支持する治具4を鉛直方向に動かしたり、バネ5の付勢力を変化させたりして、動的にガラスパイプ2の撓み量を1.5mm以下、好ましくは0になるように、制御するものである。
なお、ガラスパイプ2を支持する治具4としては、高純度のシリカガラス、カーボン、ボロンナイトライドなどがあげられ、図7の(b)〜(g)に例示のようにガラスパイプ2の移動方向や回転方向に対して回転可能なローラが考えられる。
治具4には、上記図7の(e)、(f)及び(g)に例示のように、バネ5を設けてパイプ外径の変動や曲がりを吸収するようなクッションとしても良い。ただし、治具4を用いる撓みの抑制方法は、ガラスパイプ2が加熱されている間に治具4がガラスパイプ2に接触するので、不純物の混入や、ガラス表面を傷つける等の恐れがある。また、接触時に治具4とガラスパイプ2に摩擦が発生すると、軟化している加熱部に好ましくない応力が加わり、ガラスパイプ2が湾曲してしまう恐れもある。
そこで、ガラスパイプ支持手段としては、図8に例示するように、治具は用いずにガラスパイプ2の少なくとも一方の端部にハンドリング用のパイプ7を接続して支持し、ハンドリングパイプ7の曲げこわさをガラスパイプ2よりも大きくする方法が推奨される。
曲げこわさは、前記のように縦弾性係数をE、断面二次モーメントをIとしたときに、E×Iで定義される値である。撓みの大きさは E×I に反比例するので、パイプ端部に曲げこわさの大きいハンドリングパイプを接続することで、加熱時のパイプの撓みを抑制することが可能となる。
円筒パイプの場合、a及びbをそれぞれパイプの外径及び内径(半径)とすると、
断面二次モーメントI=(π/4)×(a4-b4
で表されるので、この曲げこわさ(ExI)が大きなもの、すなわち、(a4-b4)が大きくなるようにa(外径)を大きくし、b(内径)を小さくするとよい。加えて、縦弾性係数E(ヤング率)が大きい材質のパイプをハンドリング用パイプ7として選択してもよい。
図9は塩素を0.2wt%含む、外径42mm、内径36mm(厚み3mm)のシリカガラスからなり、長さが1600mmの被加工ガラスパイプ2(曲げモーメントの最大値10Nm)の両端に実質的にClを含まない外径45mmφ×内径5mmφで、長さが200mmのハンドリング用シリカガラスパイプ7を接続し、図8に示すように横型の旋盤1に保持して、その両端200mm(ハンドリング用パイプ7の部分)を除く被加工ガラスパイプ2の部分を、軸方向に移動する熱源3により最高温度2200℃に加熱した時の、ガラスパイプ2の位置と、その位置でのガラスパイプ2の変位量(H)との関係を例示したものである。なお、図9の加熱開始部からの距離(横軸)は図6の場合と同様に、ガラスパイプ2が加熱される領域の、加熱を開始した位置(図8におけるガラスパイプの加熱領域の左端)からの長手軸方向に向かっての距離を表している。
図6及び図9の比較からわかるように、加熱されるガラスパイプ2の大きさ、設置されたハンドリングパイプとの合計の長さ、加熱領域の長さ及び加熱温度が同じあっても、ガラスパイプ2の両端にハンドリング用パイプ7を接続したことによって1200mmより長いガラスパイプを用いても加熱時における変位量を全長にわたって1.5mm以下に抑制することができる。
また、被加熱ガラスパイプ2の肉厚が薄いほど、加熱時に撓みが発生した際のガラスパイプ2の変形(変位量)が大きくなる。
例えば、Clを0.2wt%含むシリカガラスからなる、42mmφの外径を有し、それぞれの内径が異なる(それぞれ肉厚の異なる)ガラスパイプについて、熱源3で該パイプ外表面の最高温度を2050℃程度としながらバーナをガラスパイプに対して往復させて加熱する操作を20回施し、その際のガラスパイプの変位量が平均的に2.0mmであった箇所における、ガラスパイプ2の外周非円率を測定した結果を図10に例示し、また、上記と同じガラスパイプ2に図8に例示のガラスパイプ支持手段を設けた(ガラスパイプ2の両端にハンドリング用パイプ7を接続した)以外は図10に示した例の場合と同様の条件でガラスパイプ2を加熱してそのガラスパイプの変位量が平均的に1・0mmであった箇所におけるガラスパイプ2のパイプ外周非円率を測定した結果について図11に例示した。
図10は、加熱時の変位量が2.0mm程度と大きくても、ガラスパイプの肉厚がおよそ7mm以上であればガラスパイプ2のパイプ外周非円率を0.5%より小さくすることができることを示している。一方図11は、加熱時の変位量が1.0mm程度となるように抑えれば、ガラスパイプの肉厚が1mm以上7mm以下の範囲でもガラスパイプのパイプ外周非円率を小さくすることができることを示している。なお、肉厚が7mm以上のガラスパイプを使うと、MCVD法において堆積したガラスを透明にしにくいという不具合がある。
従って本発明のガラス母材の製造方法では、ガラスパイプ2の加熱による変位量(H)を1.5mm以下となるようにすることによって、肉厚がおよそ1〜7mmのガラスパイプを用いても加熱後の外径非円率が0.5%以下の真円度を保つことができ、従来より肉厚の薄いガラスパイプを用いても特性の安定したガラス母材を製造することができる。なお、加熱後のガラスパイプの外周非円率が高い場合には、それを中実のロッドとした際のコア部の非円率も高くなる。
なお、肉厚が1mmより薄いと、現時点での技術では、加熱後のガラスパイプの外径の変動が大きくなったり、OH基がパイプの内部まで浸透する等の問題が発生し、光ファイバ母材の製造には使用が困難である。
本発明の光ファイバ母材の製造方法における代表的な加熱工程としては、MCVD法によるガラスパイプ内表面へのガラス体の堆積工程である。これは酸水素火炎バーナ、熱プラズマバーナ、誘導炉、抵抗炉、CO2レーザなどの熱源によるガラスパイプの外部からの加熱によって、ガラスパイプ内に導入したガラス原料ガスを酸化あるいは加水分解反応させてガラス体とし、該パイプ内壁面に堆積させる工程である。MCVD法はパイプ内にガラス体を層状に堆積させるため、数層〜数100層も繰り返しパイプを加熱される。この繰り返しの加熱工程の結果、パイプの変形が拡大していってしまう。そのため、特に長時間の加熱が必要となる、換算長の長い光ファイバ母材を製造する際にはガラスパイプのより一層の撓みの防止手段を講じ、変位量を小さくすることが好ましい。
図3はClを0.2%含む、シリカガラスからなる外径42mmφ×内径38mmφ(肉厚2mm)、長さ1700mmのガラスパイプ2(曲げモーメントの最大値8Nm)を用い、MCVD工程で実施する際の、熱源3による加熱時におけるパイプ2の最大変位量が1.5mmであるパイプ2の換算長とパイプの非円率の平均値との関係を示すグラフである。
図3からわかるように、ファイバ換算長が300kmを超えるような母材においてはガラスパイプの変形が大きく、外周非円率が0.5%よりも大となる。
一方、図4及び図5は、図2の例と同様に熱源3による加熱によりガラスパイプ2に生じた変位量(H)の最大値がそれぞれ1.2mm及び0.8mmである条件でMCVD法によるシングルモード光ファイバを製造した際のガラスパイプ2の1m当たりのファイバ換算長と、MCVD法によるガラス体の内付けを実施した後のガラスパイプ2の外周の非円率Lの平均値との関係を示すグラフである。
MCVD法による内付けを実施した後のガラスパイプの外周非円率は、図4からわかるように、加熱により生じたガラスパイプの変位量が1.2mmである場合、換算長が800kmより大きい母材においては、その非円率が0.5%以上となってガラスパイプの変形が増す。ところが図5からわかるように、ガラスパイプの変位量が0.8mmである場合、換算長が1500kmの母材においてもガラスパイプ外径の非円率の増加はほとんど見られず良好な結果が得られた。なお、図示していないが加熱によるガラスパイプの変位量(H)が1.5mmより大である場合には、図4、5に示した例の場合と同様の測定を行うと換算長が300kmより小さい母材であっても、ガラスパイプ外径の非円率は0.5%を超えることが確認された。
これらの結果から、換算長が300km以上のガラス母材を製造するためには、ガラスパイプを加熱した際の該ガラスパイプの変位量(H)がほぼ1.5mm以下となるように制御することが必要であり、より好ましくはほぼ1.2mm以下、特に好ましくは0.8mm以下とするのが最も好ましい。
〔実施例1〕
Clを0.2%含み、外径42mmφ×内径36mmφ(肉厚3mm)で長さが1400mmのシリカガラスからなるガラスパイプ2(曲げモーメントの最大値8Nm)の両端にそれぞれ150mmのハンドリング用パイプ7を溶接し、図8に例示の装置を用い、旋盤1にガラスパイプ2のハンドリング用パイプ7を固定して、図示していない導入口より原料ガスをガラスパイプ2の内部に導入しながら熱源3によりガラスパイプ2の外表面を加熱してガラスパイプ2の内表面に光学クラッドの一部となるシリカガラスを堆積させ、続いてその表面にコアとなるGeO2含有SiO2ガラスを堆積速度1.5g/分で堆積する。この時のガラスパイプ2のずれが最も大きい部分における変位量は1.2mmであり、外周部の非円率は0.4%である。
引き続き、該ガラスパイプ2を加熱し中実化して実施例1のプリフォームとする。このとき得られた実施例1のプリフォームの換算長は、用いた基板パイプ2の長さ1M当たりで600kmであり、コア部における非円率は最大0.5%である。
さらに、中実化した実施例1のプリフォームの外部に更にクラッド部を合成し、コア部の外径とプリフォームの最外径の比を1/13として線引して、実施例1の標準的なシングルモード光ファイバを得る。得られた光ファイバのPMD値は0.05ps/√kmである。
〔比較例1〕
基板パイプ2の両端にハンドリング用パイプ7を溶接せず、パイプの長さは1700mm、加熱はそのうち1400mmとした(両端は加熱しない)以外は実施例1と同様にして基板パイプ2の内表面に光学クラッドの一部となるシリカガラスを、続いてコアとなるGeO2含有SiO2ガラスを堆積する。この時のガラスパイプ2の撓みは該基板パイプ両端部近傍が最も大きくて中央部ほど小さいく、変位量が平均的に1.7mmである部分のパイプ外周の非円率は4.1%である。
引き続き、該ガラスパイプ2における変位量が平均的に1.7mmである部分を加熱し中実化して比較例1のプリフォームとする。得られた比較例1のプリフォームのコア部の非円率は最大5.2%である。
さらに、中実化したこの比較例1のプリフォームの外部に更にクラッド部を合成し、コア部の外径とプリフォームの最外径の比を1/13として線引して、比較例1の標準的なシングルモード光ファイバを得る。得られた光ファイバのPMD値は1.2ps/√kmである。
〔実施例2〕
塩素を0.2wt%含み、外径42mm、内径36mm(厚み3mm)のシリカガラスからなる、長さが1500mmのガラスパイプ2(曲げモーメントの最大値9N)を被加熱パイプとして用い、該パイプ内表面に光学クラッドの一部となるシリカガラスを、続いてコアとなる出発ガラスパイプの屈折率を基準とした比屈折率Δが0.35%のGeO2添加SiO2ガラスをMCVD法によって堆積する。引き続き、該ガラスパイプ2を加熱し中実化してプリフォームとする。このとき得られたプリフォームの換算長は、用いた出発パイプの長さ1m当たりで2000kmである。さらに、中実化したプリフォームの外部に更にクラッド部を合成し、コア部の外径とプリフォームの最外径の比を1/13として線引して、標準的なシングルモード光ファイバを得る。
図12に、このときガラスパイプ2の撓み量を0.0〜2mmの間で変化させてMCVD法によるSiO2ガラスを堆積させ、SiO2ガラス堆積後のガラスパイプ外径の非円率と、中実化後のコア部の非円率(図12の■の点)並びにファイバ化した後の1.55μm帯におけるPMD(図12の●の点)との関係を調べた結果を例示する。
図12において横軸はガラスパイプ2にMCVD法によりGeO2添加SiO2ガラスを堆積させた後の該ガラスパイプの外周非円率を表し、左縦軸はGeO2添加SiO2ガラスを堆積させたガラスパイプ2を中実化した後のコア部非円率であり、右縦軸はファイバ化した後のPMD値を表している。
図12からわかるように、MCVD法によりガラス体をその内表面に堆積させた後のガラスパイプ外径の非円率が0.5%より大であれば、中実化後のコア部の非円率も高くなり、これをファイバ化した後のPMD値も増大する。これは、用いたガラスパイプの内部に別のガラスロッドを挿入した後、加熱一体化するような方法でも同様である。加熱工程後のガラスパイプ2の非円率が0.5%以下となるように制御しながら製造された光ファイバ母材を用いることにより、PMD値が0.1(ps/√km)以下の伝送損失の少ない光ファイバが得られる。
加熱によるガラスパイプの変位とその断面の非円率との関係の一例を例示するグラフである。 加熱によるガラスパイプの変位とその断面の非円率との関係の他の一例を例示するグラフである。 ガラス体の堆積工程により撓みが生じたガラスパイプ部分から製造された光ファイバ換算長とガラス体を堆積させた後のガラスパイプの外径非円率との関係の一例を例示するグラフである。 ガラス体の堆積工程により撓みが生じたガラスパイプ部分から製造された光ファイバ換算長とガラス体を堆積させた後のガラスパイプの外径非円率との関係の他の一例を例示するグラフである。 ガラス体の堆積工程により撓みが生じたガラスパイプ部分から製造された光ファイバ換算長とガラス体を堆積させた後のガラスパイプの外径非円率との関係のさらに別の一例を例示するグラフである。 ガラスパイプの加熱位置とその位置での変位との関係の一例を例示するグラフである。 本発明におけるガラスパイプ支持手段の実施例を模式的に示す説明図である。 本発明におけるガラスパイプ支持手段の他の実施例を模式的に示す説明図である。 ガラスパイプの加熱位置とその位置での変位との関係の他の一例を例示するグラフである。 ガラスパイプの肉厚と加熱後のガラスパイプの外径非円率の一例を例示するグラフである。 ガラスパイプの肉厚と加熱後のガラスパイプの外径非円率の他の一例を例示するグラフである。 MCVD法によりガラス体を堆積させた後における、ガラスパイプの外径非円率と中実化後のコア部の外径非円率並びにファイバ化後のPMD値との関係を例示するグラフである。 ガラスパイプを加熱する工程を模式的に示す図面ある。 ガラスパイプを加熱したときの変位について説明する図面である。 ガラスパイプの撓みについて説明する図面である。
符号の説明
1………旋盤、 2………ガラスパイプ、 3………熱源、
4………治具、 5………バネ、 6………チャック、
7………ハンドリング用パイプ

Claims (8)

  1. 一端部を把持した際の他端部における曲げモーメントが6N・m以上のガラスパイプをその長手軸が実質的に水平方向となるように配置して、該ガラスパイプを熱源により加熱する工程を含む光ファイバ母材の製造方法であって、前記加熱する工程において前記ガラスパイプが加熱を受けた部分の撓みによる変位量が、該加熱を受ける前に対して1.5mmよりも大きい箇所を含まないようにすることを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
  2. 前記加熱する工程を経た後における該ガラスパイプの外周の非円率が0.5%以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材の製造方法。
  3. 前記加熱する工程が、該ガラスパイプの内部に少なくともガラス原料ガスを導入しながら該ガラスパイプ内表面にガラス体を堆積する工程であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバ母材の製造方法。
  4. 前記加熱する工程において、前記ガラスパイプを支持するガラスパイプ支持手段を設けることを特徴とする請求項1〜3のいづれか1項に記載の光ファイバ母材の製造方法。
  5. 前記ガラスパイプ1mあたり、光ファイバへの換算長が300kmより大であることを特徴とする請求項3または4に記載の光ファイバ母材の製造方法。
  6. 前記加熱する工程において、前記ガラスパイプが前記熱源により加熱される領域の長さが1.2m以上であることを特徴とする請求項1〜5のいづれか1項に記載の光ファイバ母材の製造方法。
  7. 前記加熱する工程において、前記ガラスパイプが前記熱源により加熱される領域における該ガラスパイプの肉厚が1〜7mmである領域を含むことを特徴とする請求項1〜6記載のいづれか1項に記載の光ファイバ母材の製造方法。
  8. 請求項1〜7に記載の製造方法によって得られることを特徴とする光ファイバ母材。

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