JP2006160355A - 包装袋の連続製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた美観を有し、軽商品の収納性が良好であり、表面に多くの情報を表示することができる包装袋の連続製造方法を提供する。
【解決手段】(A)片面に印刷された長尺の透明なプラスチック印刷フィルムを送り出す工程、(B)該印刷フィルムの印刷面の一方の側縁に、粘着剤層を有する剥離テープを貼着する工程、(D)剥離テープが貼着されていない側から、印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1弱を折り返して2枚のフィルムを重合する工程、(E)剥離テープが貼着された側のフィルムを、剥離テープ貼着部分を重合部分から外し、印刷面を内側にして、前記2枚のフィルムに重ね、フィルム3枚を重合する工程、(F)重合された3枚のフィルムを、剥離テープが貼着されていない側において線状にヒートシールしてヘッダー部を形成する工程、及び、(G)袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断する工程を有することを特徴とする包装袋の連続製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、包装袋の連続製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、優れた美観を有し、軽商品の収納性が良好であり、表面に多くの情報を表示することができる包装袋の連続製造方法に関する。
筆記具、修正ペン、接着剤、剥がし液、電気部品などの小物の軽商品は、プラスチックフィルム製の包装袋に収納されて、店頭に載置展示又は吊下展示される場合が多い。このような軽商品の包装形態は、店頭において顧客の目を引き寄せるために、優れた美観を有することが求められる。また、製造業者が包装袋への商品の収納を効率的に行うことができ、購入者も商品を容易に取り出すことができる収納性の良さが求められる。さらに、商品が技術的に高度化するにつれ、使用方法、使用上の注意などの詳細な説明を添付する必要がある場合が増えている。
図10は、従来の包装袋の一例の背面図及びF−F線切断部端面図である。この例の包装袋は、正面フィルム55と背面フィルム56との間の収納部57に商品を収納する。次いで、正面フィルムの延設により形成された舌片フィルム58から、剥離フィルム59を剥がして粘着剤層60を露出させ、舌片フィルムを背面フィルム側に折り曲げ、背面フィルムの下端に粘着剤層により粘着させて袋体を閉じる。包装袋の上部には、ヒートシール線61に仕切られてヘッダー部62が形成され、ヘッダー部には吊下孔63が設けられている。この例では、ヘッダー部にヘッダーテープ64が挟着されているが、収納される商品の重量が軽い場合には、ヘッダーテープが省略される場合が多い。
この例の包装袋は、例えば、片面に印刷された長尺のプラスチック印刷フィルムを送り出し、該印刷フィルムの印刷面の一方の側縁に粘着剤層を有する剥離テープを貼着し、必要に応じて印刷フィルムの幅方向の中央付近にヘッダーテープを接着し、ヘッダーテープの一側縁で印刷面を内側にしてフィルムを折り返して2枚のフィルムを重合し、ヘッダーテープの他の側縁の近傍で線状にヒートシールしてヘッダー部を形成し、吊下孔を開け、袋体の幅ごとに重合されたフィルムを溶断することにより、製造することができる。
この例の包装袋は、収納部に商品を収納し、舌片フィルムを背面フィルムに粘着させることにより袋体を閉じることができ、また、購入者は、舌片フィルムを剥がすことにより、袋体を開いて商品を取り出すことができ、さらに粘着剤層を利用して、舌片フィルムの開閉を繰り返すことができるので、収納性が良好である。この例の包装袋は、正面フィルムに商品が外部から見えるように透明部分を残して商品名などが印刷され、背面フィルムに使用方法、使用上の注意などの説明が印刷される場合が多い。背面フィルムに印刷された説明の文字が読みやすいように、文字の上から白色などのベタ印刷が施される。しかし、ベタ印刷は、コスト節減のために、通常は説明の文字が読み取れる程度にとどめられ、文字を完全に隠蔽するまでの厚さにはなされない。このために、商品を収納した包装袋を正面から眺めると、正面フィルムの透明部分を通して、商品とともに背面フィルムの印刷が映りだし、著しく美観を損ねる状態となる。
また、説明を印刷するスペースが背面フィルムに限られ、小物の軽商品用の包装袋は大きくはないので、説明の内容が制限されたり、説明の文字が非常に小さくなったりする。包装袋よりやや小さい寸法の用紙に説明などを印刷して説明シートを作製し、包装袋に挿入することにより、説明スペースの不足と背面フィルムの印刷の映りだしの問題を解消している例も見受けられるが、説明シートの作製とその包装袋への挿入には手間がかかり、コスト高につながる。
本発明は、優れた美観を有し、軽商品の収納性が良好であり、表面に多くの情報を表示することができる包装袋の連続製造方法を提供することを目的としてなされたものである。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、長尺の透明なプラスチックフィルムの片面に印刷を施し、該印刷フィルムを正面フィルム、背面フィルム及び中間フィルムからなる3枚の重合フィルムとすることにより、中間フィルムを印刷面として利用して印刷スペースを増加するとともに、中間フィルムにより背面フィルムの印刷の正面フィルムへの映りだしを防止して、包装袋の美観を高め得ることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)(A)片面に印刷された長尺の透明なプラスチック印刷フィルムを送り出す工程、(B)該印刷フィルムの印刷面の一方の側縁に、粘着剤層を有する剥離テープを貼着する工程、(D)剥離テープが貼着されていない側から、印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1弱を折り返して2枚のフィルムを重合する工程、(E)剥離テープが貼着された側のフィルムを、剥離テープ貼着部分を重合部分から外し、印刷面を内側にして、前記2枚のフィルムに重ね、フィルム3枚を重合する工程、(F)重合された3枚のフィルムを、剥離テープが貼着されていない側において線状にヒートシールしてヘッダー部を形成する工程、及び、(G)袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断する工程を有することを特徴とする包装袋の連続製造方法、
(2)(C)印刷フィルムの他方の側縁に、ヘッダーテープを接着する工程を有する(1)記載の包装袋の連続製造方法、
(3)プラスチック印刷フィルムの印刷面の上に、他のフィルムがラミネートされてなる(1)又は(2)記載の包装袋の連続製造方法、
(4)(a)片面に印刷され、その上に他のフィルムがラミネートされた長尺の透明なプラスチック印刷フィルムを送り出す工程、(b)該印刷フィルムの非印刷面の一方の側縁に、粘着剤層を有する剥離テープを貼着する工程、(d)剥離テープが貼着されていない側から、印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1弱を折り返して2枚のフィルムを重合する工程、(e)剥離テープが貼着された側のフィルムを、剥離テープ貼着部分を重合部分から外し、印刷面を外側にして、前記2枚のフィルムに重ね、フィルム3枚を重合する工程、(f)重合された3枚のフィルムを、剥離テープが貼着されていない側において線状にヒートシールしてヘッダー部を形成する工程、及び、(g)袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断する工程を有することを特徴とする包装袋の連続製造方法、及び、
(5)(c)印刷フィルムの印刷面の他方の側縁に、ヘッダーテープを接着する工程を有する(4)記載の包装袋の連続製造方法、
(6)(H)片面に印刷された長尺の透明なプラスチック印刷フィルムを送り出す工程、(J)印刷フィルムの一端より印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1を折り返して2枚のフィルムを重合する工程、(K)印刷フィルムの他端より印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1を前記2枚のフィルムに重ね、フィルム3枚を重合する工程、(L)重合された3枚のフィルムの(K)工程で形成された折り目の近傍を、線状にヒートシールしてヘッダー部を形成する工程、(M)ヘッダー部ヒートシール線の近傍をスリットして開口部を形成する工程、(N)重合された3枚のフィルムの他端を線状にヒートシールして袋体底部を封止する工程、(O)粘着剤層を有する剥離テープが貼着された舌片フィルムを、該開口部を覆ってヘッダー部に溶着する工程、及び、(P)袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断する工程を有することを特徴とする包装袋の連続製造方法、
(7)(I)印刷フィルムの一端の側縁に、ヘッダーテープを接着する工程を有する(6)記載の包装袋の連続製造方法、
(8)プラスチック印刷フィルムの印刷面の上に、他のフィルムがラミネートされてなる(6)又は(7)記載の包装袋の連続製造方法、
(9)(h)片面に印刷された長尺の透明なプラスチック印刷フィルムを送り出す工程、(j)印刷フィルムの一端より印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1を折り返して2枚のフィルムを重合する工程、(k)印刷フィルムの他端より印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1を前記2枚のフィルムに重ね、フィルム3枚を重合する工程、(l)重合された3枚のフィルムの(k)工程で形成された折り目の近傍を、線状にヒートシールしてヘッダー部を形成する工程、(m)(j)工程で重合された外側のフィルムのヘッダー部ヒートシール線の近傍をスリットして開口部を形成する工程、(n)粘着剤層を有する剥離テープが貼着された舌片フィルムを、該開口部を覆ってヘッダー部に溶着する工程、及び、(o)袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断する工程を有することを特徴とする包装袋の連続製造方法、
(10)(i)印刷フィルムの一端の側縁に、ヘッダーテープを接着する工程を有する(9)記載の包装袋の連続製造方法、及び、
(11)プラスチック印刷フィルムの印刷面の上に、他のフィルムがラミネートされてなる(9)又は(10)記載の包装袋の連続製造方法、
を提供するものである。
本発明の包装袋の連続製造方法によれば、優れた美観を有し、軽商品の収納性が良好であり、表面に多くの情報を表示することができる包装袋を製造することができる。
本発明の包装袋の連続製造方法の第一の態様は、(A)片面に印刷された長尺の透明なプラスチック印刷フィルムを送り出す工程、(B)該印刷フィルムの印刷面の一方の側縁に、粘着剤層を有する剥離テープを貼着する工程、(D)剥離テープが貼着されていない側から、印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1弱を折り返して2枚のフィルムを重合する工程、(E)剥離テープが貼着された側のフィルムを、剥離テープ貼着部分を重合部分から外し、印刷面を内側にして、前記2枚のフィルムに重ね、フィルム3枚を重合する工程、(F)重合された3枚のフィルムを、剥離テープが貼着されていない側において線状にヒートシールしてヘッダー部を形成する工程、及び、(G)袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断する工程を有する。本態様においては、さらに、(C)印刷フィルムの他方の側縁に、ヘッダーテープを接着する工程を加えることができる。
本発明方法においては、(A)から(G)までの工程の順序を入れかえることができる。例えば、(B)印刷フィルムの印刷面の一方の側縁に、粘着剤層を有する剥離テープを貼着する工程と(C)印刷フィルムの他方の側縁に、ヘッダーテープを接着する工程は、いずれを先にすることもでき、あるいは、(B)工程と(C)工程を同時に行うこともできる。また、(B)印刷フィルムの印刷面の一方の側縁に、粘着剤層を有する剥離テープを貼着する工程は、(G)袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断する工程以前の任意の段階でおこなうことができ、例えば、(D)工程後、(E)工程後、(F)工程後のいずれにも行うことができる。この場合、上記の剥離テープが貼着された側のフィルムは、剥離テープが貼着されるべき側のフィルムを意味する。
図1は、本発明方法の第一の態様の説明図であり、本図は長尺の透明なプラスチック印刷フィルムの幅方向の切断部端面を表す。片面に印刷された長尺の透明なプラスチック印刷フィルム1が、(イ)に示すように幅方向に広げられた状態で送り出される。この図では、印刷面が上側となっている。この印刷フィルムの印刷面の一方の側縁に、粘着剤層2を有する剥離テープ3が貼着される。必要に応じて、印刷フィルムの他方の側縁にヘッダーテープ4を接着することができる。(ロ)は、印刷フィルムの印刷面の一方の側縁に粘着剤層を有する剥離テープが貼着され、他方の側縁にヘッダーテープが接着された状態を示す。次に、剥離テープが貼着されていない側から、印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1弱を折り返して2枚のフィルムを重合し、(ハ)に示す状態とする。折り返された部分が、包装袋の中間フィルム5となる。
次いで、剥離テープ3が貼着された側のフィルムを、剥離テープ貼着部分を重合部分から外し、印刷面を内側にして、前記2枚のフィルムに重ね、フィルム3枚を重合して(ニ)に示す状態とする。重合されるフィルムの幅は印刷フィルム幅の3分の1弱なので、剥離テープが貼着された部分は、重合部分から外れる。新たに重合された部分が、包装袋の正面フィルム6となり、正面フィルムと中間フィルムの間の部分が背面フィルム7となり、重合部分から外れた剥離テープが貼着された部分が舌片フィルム8となる。さらに、重合された3枚のフィルムを、剥離テープが貼着されていない側において線状にヒートシールし、ヒートシール線9によりヘッダー部10を形成し、(ホ)に示す状態とする。必要に応じてヘッダー部に吊下孔を開けたのち、袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断して包装袋を完成する。
図2は、本発明方法により製造された包装袋の一態様の背面図及びA−A線切断部端面図である。本態様の包装袋は、中間フィルム5、正面フィルム6、背面フィルム7、舌片フィルム8、ヒートシール線9及びヘッダー部10を有する。舌片フィルムには、粘着剤層2を有する剥離テープ3が貼着されている。ヘッダー部には、ヘッダーテープ11が挟着され、吊下孔12が開けられている。収納する商品の重量や、商品の展示形態などにより、ヘツダーシートと吊下孔は省略することもできる。
本態様の包装袋においては、中間フィルム5と正面フィルム6との間が、商品を収納する収納部13となる。収納部に商品を収納したのち、正面フィルムの延設により形成された舌片フィルム8から、剥離テープ3を剥がして粘着剤層2を露出させ、舌片フィルムを背面フィルム側に折り曲げ、背面フィルムの下端に粘着剤層により粘着させて袋体を閉じる。本態様の包装袋は、収納部に商品を収納し、舌片フィルムを背面フィルムに粘着させることにより袋体を閉じることができ、また、購入者は、舌片フィルムを剥がすことにより、袋体を開いて商品を取り出すことができ、さらに粘着剤層を利用して、舌片フィルムの開閉を繰り返すことができるので、収納性が良好である。
本態様の包装袋は、正面フィルムの裏面、中間フィルムと背面フィルムが接触する側の内面の合計3面に印刷することができるので、広い印刷面を有し、多くの情報を伝達することができる。例えば、正面フィルムに商品が外部から見えるように透明部分を残して商品名などを印刷し、背面フィルムに使用方法、使用上の注意などの説明を印刷し、中間フィルムに、収納された商品を引き立てるためのデザインなどを印刷して、消費者の目を引き付けることができる。あるいは、背面フィルムに説明を印刷しきれない場合は、中間フィルムに説明を印刷し、正面フィルムを溶断された両側縁で外して、中間フィルムの説明を読ませることもできる。
本態様の包装袋は、長尺の透明なプラスチックフィルムに、中間フィルム、正面フィルム及び背面フィルムの印刷を同時に施すので、中間フィルム、正面フィルム及び背面フィルムの間で印刷ズレを生ずるおそれがない。本態様の包装袋は、中間フィルムと背面フィルムの模様、文字などの上に、白色などのベタ印刷を施すことが好ましい。中間フィルムと背面フィルムにベタ印刷を施すことにより、商品を収納した包装袋を正面から眺めたとき、背面フィルムの文字などの印刷は、背面フィルムと中間フィルムの2層のベタ印刷を通すので、正面フィルムの透明部分を通して、背面フィルムの印刷が映りだすことはほとんどなく、美観に優れた包装袋となる。
本発明方法の第一の態様においては、プラスチック印刷フィルムの印刷面の上に、他のフィルムがラミネートされてなる印刷フィルムを用いることができる。他のフィルムのラミネートは、長尺の透明なプラスチック印刷フィルムの全面に施すことができ、あるいは、包装袋の正面フィルムに相当する部分のみに施すこともできる。本発明方法の第一の態様により製造された包装袋は、商品を収納して袋体を閉じたとき、印刷面は包装袋の外側には露出しないので、印刷面が外部から擦傷を受けることはない。しかし、収納部に商品を収納して輸送すると、商品と印刷面が接触して擦傷を生ずる場合がある。印刷面の上に他のフィルムをラミネートすることにより、商品と印刷面の接触による擦傷の発生を防止することができる。
図3は、本発明方法により製造された包装袋の他の態様の背面図及びB−B線切断部端面図である。本態様の包装袋においては、粘着剤層2と剥離テープ3が、背面フィルムの下方に設けられている。収納部13に商品を収納したのち、背面フィルム7から剥離テープ3を剥がして粘着剤層2を露出させ、正面フィルムの延設により形成された舌片フィルム8を背面フィルム側に折り曲げ、背面フィルムの下端に粘着剤層により粘着させて袋体を閉じる。本態様の包装袋は、収納部に商品を収納し、舌片フィルムを背面フィルムに粘着させることにより袋体を閉じることができ、また、購入者は、舌片フィルムを剥がすことにより、袋体を開いて商品を取り出すことができ、さらに粘着剤層を利用して、舌片フィルムの開閉を繰り返すことができるので、収納性が良好である。本態様の包装袋を製造する方法においては、印刷フィルムの印刷面の一方の側縁ではなく、印刷フィルムの側縁から印刷フィルム幅の約3分の1の位置に、粘着剤層を有する剥離テープを貼着する。この製造方法は、本発明方法と均等であり、本発明方法の技術的範囲に属する。
本発明の包装袋の連続製造方法の第二の態様は、(a)片面に印刷され、その上に他のフィルムがラミネートされた長尺の透明なプラスチック印刷フィルムを送り出す工程、(b)該印刷フィルムの非印刷面の一方の側縁に、粘着剤層を有する剥離テープを貼着する工程、(d)剥離テープが貼着されていない側から、印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1弱を折り返して2枚のフィルムを重合する工程、(e)剥離テープが貼着された側のフィルムを、剥離テープ貼着部分を重合部分から外し、印刷面を外側にして、前記2枚のフィルムに重ね、フィルム3枚を重合する工程、(f)重合された3枚のフィルムを、剥離テープが貼着されていない側において線状にヒートシールしてヘッダー部を形成する工程、及び、(g)袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断する工程を有する。本態様においては、さらに、(c)印刷フィルムの他方の側縁に、ヘッダーテープを接着する工程を加えることができる。
本発明方法においては、(a)から(g)までの工程の順序を入れかえることができる。例えば、(b)印刷フィルムの非印刷面の一方の側縁に、粘着剤層を有する剥離テープを貼着する工程と(c)印刷フィルムの印刷面の他方の側縁に、ヘッダーテープを接着する工程は、いずれを先にすることもでき、あるいは、(b)工程と(c)工程を同時に行うこともできる。また、(b)印刷フィルムの非印刷面の一方の側縁に、粘着剤層を有する剥離テープを貼着する工程は、(g)袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断する工程以前の任意の段階でおこなうことができ、例えば、(d)工程後、(e)工程後、(f)工程後のいずれにも行うことができる。この場合、上記の剥離テープが貼着された側のフィルムは、剥離テープが貼着されるべき側のフィルムを意味する。
図4は、本発明方法の第二の態様の説明図であり、本図は長尺の透明なプラスチック印刷フィルムの幅方向の切断部端面を表す。片面に印刷され、その上に他のフィルムがラミネートされた長尺の透明なプラスチック印刷フィルム14が、(い)に示すように幅方向に広げられた状態で送り出される。この図では、印刷面が上側となっている。必要に応じて、印刷フィルムの一方の側縁にヘッダーテープ15を接着することができる。(ろ)は、印刷フィルムの印刷面の一方の側縁にヘッダーテープが接着された状態を示す。次に、ヘッダーテープが接着された側から、印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1弱を折り返して2枚のフィルムを重合し、(は)に示す状態とする。折り返された部分が、包装袋の背面フィルム16となる。
次いで、ヘッダーテープが接着されていない側のフィルムを、その端の部分を重合部分から外し、印刷面を外側にして、前記2枚のフィルムに重ね、フィルム3枚を重合して(に)に示す状態とする。重合されるフィルムの幅は印刷フィルム幅の3分の1弱なので、フィルムの端の部分は、重合部分から外れる。新たに重合された部分が、包装袋の正面フィルム17となり、正面フィルムと背面フィルムの間の部分が中間フィルム18となり、重合部分から外れた部分が舌片フィルム19となる。重合部分から外れた舌片フィルムに、粘着剤層20を有する剥離テープ21を貼着し、(ほ)に示す状態とする。さらに、重合された3枚のフィルムを、剥離テープが貼着されていない側において線状にヒートシールし、ヒートシール線22によりヘッダー部23を形成し、(へ)に示す状態とする。必要に応じてヘッダー部に吊下孔を開けたのち、袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断して包装袋を完成する。
図5は、本発明方法により製造された包装袋の他の態様の背面図及びC−C線切断部端面図である。本態様の包装袋は、背面フィルム16、正面フィルム17、中間フィルム18、舌片フィルム19、ヒートシール線22及びヘッダー部23を有する。舌片フィルムには、粘着剤層20を有する剥離テープ21が貼着されている。ヘッダー部には、吊下孔24が開けられているが、商品の展示形態などにより、吊下孔は省略することができる。
本態様の包装袋においては、正面フィルム17と中間フィルム18との間が、商品を収納する収納部25となる。収納部に商品を収納したのち、正面フィルムの延設により形成された舌片フィルム19から、剥離テープ21を剥がして粘着剤層20を露出させ、舌片フィルムを背面フィルム側に折り曲げ、背面フィルムの下端に粘着剤層により粘着させて袋体を閉じる。本態様の包装袋は、収納部に商品を収納し、舌片フィルムを背面フィルムに粘着させることにより袋体を閉じることができ、また、購入者は、舌片フィルムを剥がすことにより、袋体を開いて商品を取り出すことができ、さらに粘着剤層を利用して、舌片フィルムの開閉を繰り返すことができるので、収納性が良好である。
本態様の包装袋は、正面フィルムの表面、中間フィルムと背面フィルムが接触する側の内面の合計3面に印刷することができるので、広い印刷面を有し、多くの情報を伝達することができる。例えば、正面フィルムに商品が外部から見えるように透明部分を残して商品名などを印刷し、背面フィルムに使用方法、使用上の注意などの説明を印刷し、中間フィルムに、収納された商品を引き立てるためのデザインなどを印刷して、消費者の目を引き付けることができる。あるいは、背面フィルムに説明を印刷しきれない場合は、中間フィルムに説明を印刷し、正面フィルムを溶断された両側縁で外して、中間フィルムの説明を読ませることもできる。
本態様の包装袋は、長尺の透明なプラスチックフィルムに、中間フィルム、正面フィルム及び背面フィルムの印刷を同時に施すので、中間フィルム、正面フィルム及び背面フィルムの間で印刷ズレを生ずるおそれがない。本態様の包装袋は、中間フィルムと背面フィルムの模様、文字などの上に、白色などのベタ印刷を施すことが好ましい。中間フィルムと背面フィルムにベタ印刷を施すことにより、商品を収納した包装袋を正面から眺めたとき、背面フィルムの文字などの印刷は、背面フィルムと中間フィルムの2層のベタ印刷を通すので、正面フィルムの透明部分を通して、背面フィルムの印刷が映りだすことはほとんどなく、美観に優れた包装袋となる。
本発明方法の第二の態様により製造された包装袋は、正面フィルムと中間フィルムの間の収納部の内面に印刷面を有しない。したがって、収納部に収納された商品と印刷面の接触により印刷面が擦傷を受けることがないので、尖った角を有する商品や、表面がざらついた商品などの印刷面に擦傷を与えるおそれがある商品の収納に好適に用いることができる。正面フィルムの印刷面は包装袋の外側に露出するので、印刷面が外部から擦傷を受けることを防ぐために、印刷フィルムは、少なくとも正面フィルムとなる部分は印刷の上に他のフィルムをラミネートする。
本発明の包装袋の連続製造方法の第三の態様は、(H)片面に印刷された長尺の透明なプラスチック印刷フィルムを送り出す工程、(J)印刷フィルムの一端より印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1を折り返して2枚のフィルムを重合する工程、(K)印刷フィルムの他端より印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1を前記2枚のフィルムに重ね、フィルム3枚を重合する工程、(L)重合された3枚のフィルムの(K)工程で形成された折り目の近傍を、線状にヒートシールしてヘッダー部を形成する工程、(M)ヘッダー部ヒートシール線の近傍をスリットして開口部を形成する工程、(N)重合された3枚のフィルムの他端を線状にヒートシールして袋体底部を封止する工程、(O)粘着剤層を有する剥離テープが貼着された舌片フィルムを、該開口部を覆ってヘッダー部に溶着する工程、及び、(P)袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断する工程を有する。本態様においては、さらに、(I)印刷フィルムの一端の側縁に、ヘッダーテープを接着する工程を加えることができる。
本発明方法においては、(H)から(P)までの工程の順序を入れかえることができる。例えば、(M)ヘッダー部ヒートシール線の近傍をスリットして開口部を形成する工程は、(L)重合された3枚のフィルムの(K)工程で形成された折り目の近傍を、線状にヒートシールしてヘッダー部を形成する工程よりも先に行うことも、(N)重合された3枚のフィルムの他端を線状にヒートシールして袋体底部を封止する工程よりも後に行うこともできる。また、(L)重合された3枚のフィルムの(K)工程で形成された折り目の近傍を、線状にヒートシールしてヘッダー部を形成する工程と、(N)重合された3枚のフィルムの他端を線状にヒートシールして袋体底部を封止する工程は、いずれを先にすることもでき、あめいは、(L)工程と(N)工程を同時に行うこともできる。
図6は、本発明方法の第三の態様の説明図であり、本図は長尺の透明なプラスチック印刷フィルムの幅方向の切断部端面を表す。片面に印刷された長尺の透明なプラスチック印刷フィルム26が、(ト)に示すように幅方向に広げられた状態で送り出される。この図では、印刷面が上側となっている。必要に応じてに、印刷フィルムの一端の側縁にヘッダーテープ27を接着することができる。ヘッダーテープの接着は、印刷面、非印刷面のいずれともすることができる。(チ)に示す状態では、ヘッダーテープは印刷面に接着されている。印刷フィルムの一端より印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1を折り返して2枚のフィルムを重合し、(リ)に示す状態とする。折り返された部分が、包装袋の中間フィルム28となる。
次に、印刷フィルムの他端より印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1を前記2枚のフィルムに重ね、フィルム3枚を重合して(ヌ)に示す状態とする。新たに重合された部分が、包装袋の正面フィルム29となり、正面フィルムと中間フィルムの間の部分が背面フィルム30となる。重合された3枚のフィルムを、正面フィルムの折り目の近傍を線状にヒートシールし、ヒートシール線31によりヘッダー部32を形成し、(ル)に示す状態とする。
次いで、ヘッダー部ヒートシール線の近傍の正面フィルムをスリットし、開口部33を形成して(ヲ)に示す状態とし、ヘッダー部と反対側の端において重合された3枚のフィルムを線状にヒートシールし、封止線34により袋体底部を封止して(ワ)に示す状態とする。さらに、粘着剤層35を有する剥離テープ36が貼着された舌片フィルム37を、開口部を覆ってヘッダー部に溶着し、(カ)に示す状態とする。必要に応じて、3枚のフィルムが重合された後の任意の工程でヘッダー部に吊下孔を開け、袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断して包装袋を完成する。
図7は、本発明方法により製造された包装袋の他の態様の正面図及びD−D線切断部端面図である。本態様の包装袋は、中間フィルム28、正面フィルム29、背面フィルム30、封止線34、ヒートシール線31、ヘッダー部32、開口部33及び剥離テープ36に覆われた粘着剤層35が貼着され、ヘッダー部に溶着された舌片フィルム37を有する。ヘッダー部には、ヘッダーテープ38が挟着され、吊下孔39が開けられている。収納する商品の重量や、商品の展示形態などにより、ヘッダーテープと吊下孔は省略することもできる。
本態様の包装袋においては、中間フィルム28と正面フィルム29との間が、商品を収納する収納部40となる。開口部より収納部に商品を収納したのち、舌片フィルム37から剥離テープ36を剥がして粘着剤層35を露出させ、舌片フィルムを粘着剤層により正面フィルムに粘着させることにより袋体を閉じる。本態様の包装袋は、収納部に商品を収納し、舌片フィルムを正面フィルムに粘着させることにより袋体を閉じることができ、また、購入者は、舌片フィルムを剥がすことにより、袋体を開いて商品を取り出すことができ、さらに粘着剤層を利用して、舌片フィルムの開閉を繰り返すことができるので、収納性が良好である。
本態様の包装袋は、正面フィルムの裏面、中間フィルムと背面フィルムが接触する側の内面の合計3面に印刷することができるので、広い印刷面を有し、多くの情報を伝達することができる。例えば、正面フィルムに商品が外部から見えるように透明部分を残して商品名などを印刷し、背面フィルムに使用方法、使用上の注意などの説明を印刷し、中間フィルムに、収納された商品を引き立てるためのデザインなどを印刷して、消費者の目を引き付けることができる。あるいは、背面フィルムに説明を印刷しきれない場合は、中間フィルムに説明を印刷し、正面フィルムを溶断された両側縁で外して、中間フィルムの説明を読ませることもできる。
本態様の包装袋は、長尺の透明なプラスチックフィルムに、中間フィルム、正面フィルム及び背面フィルムの印刷を同時に施すので、中間フィルム、正面フィルム及び背面フィルムの間で印刷ズレを生ずるおそれがない。本態様の包装袋は、中間フィルムと背面フィルムの模様、文字などの上に、白色などのベタ印刷を施すことが好ましい。中間フィルムと背面フィルムにベタ印刷を施すことにより、商品を収納した包装袋を正面から眺めたとき、背面フィルムの文字などの印刷は、背面フィルムと中間フィルムの2層のベタ印刷を通すので、正面フィルムの透明部分を通して、背面フィルムの印刷が映りだすことはほとんどなく、美観に優れた包装袋となる。
本発明方法の第三の態様においては、プラスチック印刷フィルムの印刷面の上に、他のフィルムがラミネートされてなる印刷フィルムを用いることができる。他のフィルムのラミネートは、長尺の透明なプラスチック印刷フィルムの全面に施すことができ、あるいは、包装袋の正面フィルムに相当する部分のみに施すこともできる。本発明方法の第三の態様により製造された包装袋は、商品を収納して袋体を閉じたとき、印刷面は包装袋の外側には露出しないので、印刷面が外部から擦傷を受けることはない。しかし、収納部に商品を収納して輸送すると、商品と印刷面が接触して擦傷を生ずる場合がある。印刷面の上に他のフィルムをラミネートすることにより、商品と印刷面の接触による擦傷の発生を防止することができる。
本発明の包装袋の連続製造方法の第四の態様は、(h)片面に印刷された長尺の透明なプラスチック印刷フィルムを送り出す工程、(j)印刷フィルムの一端より印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1を折り返して2枚のフィルムを重合する工程、(k)印刷フィルムの他端より印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1を前記2枚のフィルムに重ね、フィルム3枚を重合する工程、(l)重合された3枚のフィルムの(k)工程で形成された折り目の近傍を、線状にヒートシールしてヘッダー部を形成する工程、(m)(j)工程で重合された外側のフィルムのヘッダー部ヒートシール線の近傍をスリットして開口部を形成する工程、(n)粘着剤層を有する剥離テープが貼着された舌片フィルムを、該開口部を覆ってヘッダー部に溶着する工程、及び、(o)袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断する工程を有する。本態様においては、さらに、(i)印刷フィルムの一端の側縁に、ヘッダーテープを接着する工程を加えることができる。
本発明方法においては、(h)から(o)までの工程の順序を入れかえることができる。例えば、(m)ヘッダー部ヒートシール線の近傍をスリットして開口部を形成する工程は、(l)重合された3枚のフィルムの(k)工程で形成された折り目の近傍を、線状にヒートシールしてヘッダー部を形成する工程よりも先に行うことができる。
図8は、本発明方法の第四の態様の説明図であり、本図は長尺の透明なプラスチック印刷フィルムの幅方向の切断部端面を表す。片面に印刷された長尺の透明なプラスチック印刷フィルム41が、(と)に示すように幅方向に広げられた状態で送り出される。この図では、印刷面が上側となっている。必要に応じて、印刷フィルムの一端の側縁にヘッダーテープ42を接着することができる。ヘッダーテープの接着は、印刷面、非印刷面のいずれともすることができる。(ち)に示す状態では、ヘッダーテープは印刷面に接着されている。印刷フィルムの一端より印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1を折り返して2枚のフィルムを重合し、(り)に示す状態とする。折り返された部分が、包装袋の中間フィルム43となる。
次に、印刷フィルムの他端より印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1を前記2枚のフィルムに重ね、フィルム3枚を重合して(ぬ)に示す状態とする。新たに重合された部分が、包装袋の背面フィルム44となり、背面フィルムと中間フィルムの間の部分が正面フィルム45となる。重合された3枚のフィルムを、正面フィルムの折り目の近傍を線状にヒートシールし、ヒートシール線46によりヘッダー部47を形成し、(る)に示す状態とする。
次いで、ヘッダー部ヒートシール線の近傍の正面フィルムをスリットし、開口部48を形成して(を)に示す状態とし、さらに、粘着剤層49を有する剥離テープ50が貼着された舌片フィルム51を、開口部を覆ってヘッダー部に溶着し、(わ)に示す状態とする。必要に応じて、3枚のフィルムが重合された後の任意の工程でヘッダー部に吊下孔を開け、袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断して包装袋を完成する。
図9は、本発明方法により製造された包装袋の他の態様の正面図及びE−E線切断部端面図である。本態様の包装袋は、中間フィルム43、背面フィルム44、正面フィルム45、ヒートシール線46、ヘッダー部47、開口部48及び剥離テープ50に覆われた粘着剤層49が貼着され、ヘッダー部に溶着された舌片フィルム51を有する。ヘッダー部には、ヘッダーテープ52が挟着され、吊下孔53が開けられている。収納する商品の重量や、商品の展示形態などにより、ヘッダーテープと吊下孔は省略することもできる。
本態様の包装袋においては、中間フィルム43と正面フィルム45との間が、商品を収納する収納部54となる。開口部より収納部に商品を収納したのち、舌片フィルム51から剥離テープ50を剥がして粘着剤層49を露出させ、舌片フィルムを粘着剤層により正面フィルムに粘着させることにより袋体を閉じる。本態様の包装袋は、収納部に商品を収納し、舌片フィルムを正面フィルムに粘着させることにより袋体を閉じることができ、また、購入者は、舌片フィルムを剥がすことにより、袋体を開いて商品を取り出すことができ、さらに粘着剤層を利用して、舌片フィルムの開閉を繰り返すことができるので、収納性が良好である。
本態様の包装袋は、正面フィルムの裏面、中間フィルムの正面フィルムと接触する面及び背面フィルムの中間フィルムと接触する面の合計3面に印刷することができるので、広い印刷面を有し、多くの情報を伝達することができる。例えば、正面フィルムに商品が外部から見えるように透明部分を残して商品名などを印刷し、背面フィルムに使用方法、使用上の注意などの説明を印刷し、中間フィルムに、収納された商品を引き立てるためのデザインなどを印刷して、消費者の目を引き付けることができる。あるいは、背面フィルムに説明を印刷しきれない場合は、中間フィルムに説明を印刷し、正面フィルムを溶断された両側縁で外して、中間フィルムの説明を読ませることもできる。
本態様の包装袋は、長尺の透明なプラスチックフィルムに、中間フィルム、正面フィルム及び背面フィルムの印刷を同時に施すので、中間フィルム、正面フィルム及び背面フィルムの間で印刷ズレを生ずるおそれがない。本態様の包装袋は、中間フィルムに白色などのベタ印刷を施した上に模様、文字などを印刷し、背面フィルムに模様、文字などを印刷した上に、白色などのベタ印刷を施すことが好ましい。中間フィルムと背面フィルムにベタ印刷を施すことにより、商品を収納した包装袋を正面から眺めたとき、背面フィルムの文字などの印刷は、背面フィルムと中間フィルムの2層のベタ印刷を通すので、正面フィルムの透明部分を通して、背面フィルムの印刷が映りだすことはほとんどなく、美観に優れた包装袋となる。
本発明方法の第四の態様においては、プラスチック印刷フィルムの印刷面の上に、他のフィルムがラミネートされてなる印刷フィルムを用いることができる。他のフィルムのラミネートは、長尺の透明なプラスチック印刷フィルムの全面に施すことができ、あるいは、包装袋の正面フィルムと中間フィルムに相当する部分のみに施すこともできる。本発明方法の第四の態様により製造された包装袋は、商品を収納して袋体を閉じたとき、印刷面は包装袋の外側には露出しないので、印刷面が外部から擦傷を受けることはない。しかし、収納部に商品を収納して輸送すると、商品と印刷面が接触して擦傷を生ずる場合がある。印刷面の上に他のフィルムをラミネートすることにより、商品と印刷面の接触による擦傷の発生を防止することができる。
本発明方法により製造された包装袋は、優れた美観を有し、軽商品の収納性が良好であり、表面に多くの情報を表示することができる。
本発明方法の第一の態様の説明図である。 本発明方法により製造された包装袋の一態様の背面図及び切断部端面図である。 本発明方法により製造された包装袋の他の態様の背面図及び切断部端面図である。 本発明方法の第二の態様の説明図である。 本発明方法により製造された包装袋の他の態様の背面図及び切断部端面図である。 本発明方法の第三の態様の説明図である。 本発明方法により製造された包装袋の他の態様の正面図及び切断部端面図である。 本発明方法の第四の態様の説明図である。 本発明方法により製造された包装袋の他の態様の正面図及び切断部端面図である。 従来の包装袋の一例の背面図及び切断部端面図である。
符号の説明
1 プラスチック印刷フィルム
2 粘着剤層
3 剥離テープ
4 ヘッダーテープ
5 中間フィルム
6 正面フィルム
7 背面フィルム
8 舌片フィルム
9 ヒートシール線
10 ヘッダー部
11 ヘッダーテープ
12 吊下孔
13 収納部
14 プラスチック印刷フィルム
15 ヘッダーテープ
16 背面フィルム
17 正面フィルム
18 中間フィルム
19 舌片フィルム
20 粘着剤層
21 剥離テープ
22 ヒートシール線
23 ヘッダー部
24 吊下孔
25 収納部
26 プラスチック印刷フィルム
27 ヘッダーテープ
28 中間フィルム
29 正面フィルム
30 背面フィルム
31 ヒートシール線
32 ヘッダー部
33 開口部
34 封止線
35 粘着剤層
36 剥離テープ
37 舌片フィルム
38 ヘッダーテープ
39 吊下孔
40 収納部
41 プラスチック印刷フィルム
42 ヘッダーテープ
43 中間フィルム
44 背面フィルム
45 正面フィルム
46 ヒートシール線
47 ヘッダー部
48 開口部
49 粘着剤層
50 剥離テープ
51 舌片フィルム
52 ヘッダーテープ
53 吊下孔
54 収納部
55 正面フィルム
56 背面フィルム
57 収納部
58 舌片フィルム
59 剥離フィルム
60 粘着剤層
61 ヒートシール線
62 ヘッダー部
63 吊下孔
64 ヘッダーテープ

Claims (11)

  1. (A)片面に印刷された長尺の透明なプラスチック印刷フィルムを送り出す工程、(B)該印刷フィルムの印刷面の一方の側縁に、粘着剤層を有する剥離テープを貼着する工程、(D)剥離テープが貼着されていない側から、印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1弱を折り返して2枚のフィルムを重合する工程、(E)剥離テープが貼着された側のフィルムを、剥離テープ貼着部分を重合部分から外し、印刷面を内側にして、前記2枚のフィルムに重ね、フィルム3枚を重合する工程、(F)重合された3枚のフィルムを、剥離テープが貼着されていない側において線状にヒートシールしてヘッダー部を形成する工程、及び、(G)袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断する工程を有することを特徴とする包装袋の連続製造方法。
  2. (C)印刷フィルムの他方の側縁に、ヘッダーテープを接着する工程を有する請求項1記載の包装袋の連続製造方法。
  3. プラスチック印刷フィルムの印刷面の上に、他のフィルムがラミネートされてなる請求項1又は請求項2記載の包装袋の連続製造方法。
  4. (a)片面に印刷され、その上に他のフィルムがラミネートされた長尺の透明なプラスチック印刷フィルムを送り出す工程、(b)該印刷フィルムの非印刷面の一方の側縁に、粘着剤層を有する剥離テープを貼着する工程、(d)剥離テープが貼着されていない側から、印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1弱を折り返して2枚のフィルムを重合する工程、(e)剥離テープが貼着された側のフィルムを、剥離テープ貼着部分を重合部分から外し、印刷面を外側にして、前記2枚のフィルムに重ね、フィルム3枚を重合する工程、(f)重合された3枚のフィルムを、剥離テープが貼着されていない側において線状にヒートシールしてヘッダー部を形成する工程、及び、(g)袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断する工程を有することを特徴とする包装袋の連続製造方法。
  5. (c)印刷フィルムの印刷面の他方の側縁に、ヘッダーテープを接着する工程を有する請求項4記載の包装袋の連続製造方法。
  6. (H)片面に印刷された長尺の透明なプラスチック印刷フィルムを送り出す工程、(J)印刷フィルムの一端より印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1を折り返して2枚のフィルムを重合する工程、(K)印刷フィルムの他端より印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1を前記2枚のフィルムに重ね、フィルム3枚を重合する工程、(L)重合された3枚のフィルムの(K)工程で形成された折り目の近傍を、線状にヒートシールしてヘッダー部を形成する工程、(M)ヘッダー部ヒートシール線の近傍をスリットして開口部を形成する工程、(N)重合された3枚のフィルムの他端を線状にヒートシールして袋体底部を封止する工程、(O)粘着剤層を有する剥離テープが貼着された舌片フィルムを、該開口部を覆ってヘッダー部に溶着する工程、及び、(P)袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断する工程を有することを特徴とする包装袋の連続製造方法。
  7. (I)印刷フィルムの一端の側縁に、ヘッダーテープを接着する工程を有する請求項6記載の包装袋の連続製造方法。
  8. プラスチック印刷フィルムの印刷面の上に、他のフィルムがラミネートされてなる請求項6又は請求項7記載の包装袋の連続製造方法。
  9. (h)片面に印刷された長尺の透明なプラスチック印刷フィルムを送り出す工程、(j)印刷フィルムの一端より印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1を折り返して2枚のフィルムを重合する工程、(k)印刷フィルムの他端より印刷面を内側にして、印刷フィルム幅の3分の1を前記2枚のフィルムに重ね、フィルム3枚を重合する工程、(l)重合された3枚のフィルムの(k)工程で形成された折り目の近傍を、線状にヒートシールしてヘッダー部を形成する工程、(m)(j)工程で重合された外側のフィルムのヘッダー部ヒートシール線の近傍をスリットして開口部を形成する工程、(n)粘着剤層を有する剥離テープが貼着された舌片フィルムを、該開口部を覆ってヘッダー部に溶着する工程、及び、(o)袋体の幅ごとに、重合されたフィルムを溶断する工程を有することを特徴とする包装袋の連続製造方法。
  10. (i)印刷フィルムの一端の側縁に、ヘッダーテープを接着する工程を有する請求項9記載の包装袋の連続製造方法。
  11. プラスチック印刷フィルムの印刷面の上に、他のフィルムがラミネートされてなる請求項9又は請求項10記載の包装袋の連続製造方法。
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