JP2006160206A - 車輌の盗難防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、構造的に簡単で、取り扱いやすく、数多くの車種に対応可能な汎用性を有し量産可能で経済性のある、ペダル装置を有する車輌の盗難を確実に防止する装置を提供することである。
【解決手段】ペダル部分1を収納できる大きさの空間3をあけて自立する前壁4、後壁5、および、ペダル部分の下面1aに近接した高さにおいてそれら両壁に支持され、かつ、水平方向にのみ移動可能な拘束部材10を有し、前壁4に設けたスリット7でステム部分2を跨ぐ形で、ペダル装置の上から被せるようにして本装置を設置した後、拘束部材10をペダル部分1の下側に水平移動させて、その位置で錠16により固定する盗難防止装置。
【選択図】 図2

Description

本発明は、足で踏み込むことにより操作をするブレーキペダル、アクセルペダル、クラッチペダル等(以下「ペダル装置」という。)を有する車輌の盗難防止装置に関するものである。
自動車や各種作業車輌など、ペダル装置を有する車輌の盗難防止のために、ペダル装置の動きを拘束して、窃盗者がペダル操作を行えないようにする盗難防止装置がいろいろ考えられ、提案されている。
例えば、特表平11-513636号公報にて開示された盗難防止装置は、ペダル装置とフロアを隔てる空隙に合う長さに設計された固定ロッドに支持され、使用時にはペダル装置とフロアの間に挿入し固定される第2のプレートと、可動ロッドの操作により上下する可動の第1のプレートの間にペダルのアーム(上記の「ステム部分」に相当。)を挟み込んで施錠をすることにより、ペダル装置の動きを拘束している。
また、特開2002-178878号公報にて開示された盗難防止装置は、ペダル装置を覆い、使用時にはペダル装置に係合する係合具を有し、かつ、フロアや壁に支持された箱形部材を用いて、ペダル装置の動きを拘束している。
これらの盗難防止装置はいずれも、フロアや壁とペダル装置の相対位置を厳密に固定化することによりペダル装置の動きを拘束しようとするものであるから、それらの盗難防止装置を製作するにあたっては、個々の車輌のペダル装置とフロアや壁との関係位置に対応して部材の大きさや形状を決める必要があり、数多くの種類の車輌に適用できる汎用性を持つことが困難である。従って、量産に向かず、経済的とは言い難い。
さらに、前者では、使用にあたって、ペダル装置とフロアを隔てる空隙に合う長さに設計された固定ロッドを有する第2のプレートをペダル装置とフロアの間に挿入し、あとは可動ロッドを操作するのみであるから設置等の取り扱いが容易であるが、装置は構造的に複雑である。
一方、後者では箱形部材を用いてペダル装置を覆うのであるから基本的な構造は簡単であるが、使用にあたっては、フロアや壁とペダル装置の相対位置関係に合わせて作った箱形部材を狭いところに挿入し、かつ、そこに設けられた係合具をペダル装置に係合させる作業が必要となり、取り扱い操作が難しい。
特表平11-513636号公報 特開2002-178878号公報
そこで、本発明が解決しようとする課題は、構造的に簡単で、取り扱いやすく、数多くの車種に対応可能な汎用性を有し量産可能で経済性のある、ペダル装置を有する車輌の盗難を確実に防止する装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、
足で踏むペダル部分とそれを支えるステム部分とから成り、足で踏み込むことにより操作するペダル装置を有する車輌の盗難防止装置であって、
該ペダル部分を収納できる大きさの空間をあけて平行して自立する前壁と後壁、および、1本、または、複数本の該ペダル部分の下向きの動きを拘束する部材(以下「拘束部材」という。)とを有し、
該前壁は、該ステム部分は自由に通過できるが該ペダル部分が通過できない横幅と、該ペダル部分を足で踏み込まないときに該ステム部分に抵触しない高さとを持つ、該前壁の下端から上方へ延びるスリットを有し、
該拘束部材は、該盗難防止装置を該ペダル装置の上方から該スリットが該ステム部分を跨ぐように被せて、該ペダル部分を該前壁と該後壁との間の空間に収納した後、該ペダル部分の下側に、かつ、該ペダル部分に近接して挿入できる高さにおいて水平方向にのみ移動可能な状態で該前壁と該後壁の間に掛け渡され、該ペダル部分の下向きの動きを拘束する位置(以下「拘束位置」という。)と、該ペダル部分の下向きの動きを拘束しない位置(以下「解放位置」という。)との間を移動可能であり、
該拘束部材を該拘束位置にある状態で施錠により固定することができる盗難防止装置である。
ペダル部分を収納できる大きさの空間をあけて前壁と後壁を平行して自立させるには、平行に配置した両者の間を梁状の部材、あるいは、板状の部材でつなぐ等、前壁と後壁を一体化する任意の方法を適用すればよい。いずれにせよ、これらは、窃盗者の行なう破壊行動に対ししかるべき抵抗力を有するように、ある程度の強度を持つ素材を用いて製作される。
前壁には、ペダル装置のステム部分は自由に通過できるが、通常ステム部分より幅広く構成されるペダル部分が通過できない横幅を持ち、そのペダル部分を踏み込まないとき、すなわち、車輌の運転者がペダル装置の踏み込み操作をしていないフリーの状態で、ステム部分が抵触しないだけの十分な高さを持つスリットであって、前壁の下端から上方に延びるスリットが設けられる。
このようなスリットを設けることにより、そのスリットがステム部分を跨ぐように、上方から本装置をペダル装置に被せるようにすれば、そのペダル部分を容易に前壁と後壁との間の空間に収納することができる。
ペダル装置では、ペダル部分の横幅がステム部分の横幅より広く、また、ステム部分は、床より少し高い位置で、運転席の前方の車輌の壁から運転席側に向かって突き出した配置になっているのが一般的だからである。
前壁と後壁の間には、1本、または、複数本の拘束部材、すなわち、ペダル部分の下向きの動きを拘束する部材が掛け渡されており、それらは、上記の状態で前壁と後壁の間に収納されたペダル部分の下側であって、かつ、その下面に接近した高さで、水平方向にのみ移動可能な状態で保持されている。
それら拘束部材をペダル部分の下に移動させ、その位置で固定すれば、ペダル部分の下向きの動きを拘束することができる。
拘束部材はペダル部分の下側であって、かつ、それに近接した高さで水平方向にのみ移動可能であるから、ペダル部分の下側まで移動させて置いて、その位置で移動ができないように固定すれば、窃盗者がペダル装置を操作しようとしてペダル部分を下向きに踏み込むと、ペダル部分の下面が拘束部材に直ちに接触してしまうからである。この時の拘束部材の位置が、拘束位置である。
一方、拘束部材を、ペダル部分の下から外れた位置まで移動させれば、ペダル部分の下向きの動きを拘束しなくなる。この時の拘束部材の位置が、解放位置である。
全ての拘束部材を解放位置に移動させれば、ペダル装置に被せてあった本装置を上向きに移動させる障害が無くなり、容易にペダル装置から取り外すことができる。
拘束部材を拘束位置で固定する方法としては、拘束部材の端部と後壁の一部とを結合してもよいし、複数の拘束部材を相互に結合してもよい。具体的な結合方法としては、従来から盗難防止装置等で使用してきた適切な方法が各種適用できる。いずれにせよ、窃盗者が無理に拘束部材を拘束位置から外そうとするのに対抗できる強度をもたせ、かつ、施錠手段を設けることにより確実に盗難を防止することができる。
拘束部材は1本でも、その配置を考えれば十分に本発明の意図する盗難防止効果を発揮できるが、拘束部材を複数本にすることにより、より盗難防止効果を確実にし、また、形状や大きさの異なる各種のペダル装置に対する適用性を上げ、汎用性を高めることができる。
以上に説明したように、本発明に係る車輌の盗難防止装置は、前壁と後壁、拘束部材、およびそれを固定する手段からなる極めて簡単な構造をなしている。
また、本装置の車輌への取り付け操作は、拘束部材を解放位置においた状態で、ペダル装置の上から被せ、拘束部材を拘束位置に移動させて固定するだけであり、一方、取り外し作業は、拘束部材の固定を解いて解放位置に動かし、ペダル装置の上方へ本装置を持ち上げればよいので簡単であり、狭い運転席の足下の操作であっても負担にならない。また、拘束部材の移動、固定、および、固定の解除、あるいは、施錠・解錠等の操作は、すべて後壁側、すなわち、運転席側で行えるので極めてやりやすく、取り扱いやすい装置である。
さらに、本装置はフロアや壁とペダル装置の相対位置を厳密に固定しようとするものではない。すなわち、本装置を適用されたペダル部分の大きさに比べて本装置の前壁と後壁の間の空間が多少大きくても、また、ペダル部分の下面と拘束部材の上面との間に多少の隙間があっても、十分にその盗難防止効果を発揮できる。
したがって、市場にある各種車輌のペダル装置を、ペダル部分の大きさや、車輌の運転者がペダル操作をしていないフリーの状態でのペダル部分の下側の床からの高さ、および、ステム部分の幅やフリーの状態での床からの高さをベースにいくつかのグループに分け、その各グループに対して、ペダル部分を収納する前壁と後壁の間の空間の大きさ、拘束部材を掛け渡す高さ、および、前壁に設けるスリットの横幅や高さをそれぞれ設定すれば、そのグループに属する数多くの種類の車輌のペダル装置に使用できる装置とすることができる。
出願人が、大型のトラックから軽自動車に至る各種自動車や、トラクター等の作業車輌のブレーキペダルに関して検討したところ、3種類の形状の本装置を準備すれば、いずれの車輌のブレーキペダルにも対応できることが分かった。
従って、本発明に係る車輌の盗難防止装置は、一つの形状で数多くの車種に対応可能な汎用性を有しているので、量産が可能であり、高い経済性を有することができる。
さらに、本発明は、前述の盗難防止装置であって、2本の前記拘束部材を有し、該拘束部材のそれぞれの一つの端部は、前記前壁の前記スリットを挟んだ位置に、前記ペダル部分の横幅を大きく超えない間隔を置いて、水平方向に移動可能、および/または、回転可能な取付方法により取り付けられ、前記拘束位置と、前記解放位置との間を移動可能であり、
前記後壁は、該2本の拘束部材をその中に貫通させた状態で、該拘束部材がそれぞれの該拘束位置と該解放位置との間を移動可能とする高さと横幅を持つ水平方向に長い開口を有し、
該2本の拘束部材が該拘束位置にある状態で、該開口から突き出した該2本の拘束部材の他の端部を相互に施錠により固定することができる盗難防止装置である。
前述の拘束部材を2本とし、それらがペダル部分の下側に、かつ、ペダル部分に近接して挿入できる高さにおいて水平方向にのみ移動可能に前壁と後壁の間に掛け渡される状態を作るために、それら拘束部材のそれぞれの一つの端部を前壁に取り付けるに当たり、水平方向に移動可能、および/または、回転可能な取付方法により取り付ける。
ここで、水平方向に移動可能な取付方法とは、例えば、前壁に水平方向に溝を作り、あるいは、水平方向にガイド材を設け、拘束部材の一端がそれらにはめ込まれた状態で横にスライドするような方法を言う。水平方向に回転可能な取付方法とは、例えば、蝶番をその回転軸が垂直方向を向くように前壁に取付けて、それに拘束部材を固定するような方法を言う。
また、水平方向に移動可能および回転可能な取付方法とは、例えば、前壁に設けた水平方向の溝やガイド材に、蝶番の回転軸が垂直方向に向くように支持した状態で蝶番の一翼がその溝やガイド材に沿ってスライドできるように取付け、その蝶番の他の翼に拘束部材を固定するような方法を言う。
それら拘束部材の前壁における取付け位置は、前壁に設けられたスリットを挟んだ位置であって、ペダル部分の横幅を大きく超えない間隔を置いた位置である。水平方向に移動可能な取付方法を採った場合においては、取付け位置をスライドさせることにより間隔が大きく開いても、その最大の間隔がペダル部分の横幅を大きく超えないようにする。
このように、拘束部材の取付け位置を、スリットを挟んだ位置で、かつ、ペダル部分の横幅に近い間隔を設定することにより、2本の拘束部材を後壁側の端部を中央部に寄せて相互に固定しようとすると、自ずと2本の拘束部材はペダル部分の下を横切ることになり、ペダル部分の下向きの動きを拘束する拘束位置を採ることとなる。また、2本の拘束部材をそれぞれ外側に移動させれば、拘束部材をペダル装置の下側から外側に外すことができて解放位置を採ることができる。
一方、後壁には、水平方向に長い開口を設け、上記2本の拘束部材がその開口を貫通して、前壁に取付けられたのとは反対の端部が後壁から外に突き出している。
この後壁に設けられた開口は、拘束部材に無理な力をかけても上下方向には動かないが、水平方向には自由に動けるだけの高さを有しており、ペダル部分の大きさに応じて、ペダル部分の下側の位置、すなわち、拘束位置と、ペダル部分の下側から外れた位置、すなわち、解放位置との間を行き来する水平移動ができる横幅を有している。したがって、開口から突き出した拘束部材の端部を手で持って横に動かしてやることにより、拘束部材は拘束位置と解放位置の間を行き来させることができる。
使用にあたっては、2本の拘束部材をそれぞれの解放位置においた状態、すなわち、ペダル部分からそれぞれ外側に外れた状態で、本装置の前壁に設けたスリットがステム部分を跨ぐように、上方から本装置をペダル装置に被せるようにすれば、ペダル部分を容易に前壁と後壁の間の空間に収納することができる。
この状態で、2本の拘束部材の後壁の開口から突き出た端部を手で操作して、中央部に寄せると、それら拘束部材の前壁における取付け位置の間隔はペダル部分の横幅を大きく超えない間隔以下になっているから、自ずと2本の拘束部材はペダル部分の下側に入り拘束位置を採ることとなる。そこで施錠して固定するとペダル部分の下向きの動きは拘束されて、盗難防止の効果を発揮する。
後壁の開口から突き出た拘束部材の端部を中央部に寄せて相互に施錠して固定したときに、2本の拘束部材と、それらの前壁における取付け位置の間隔とが三角形を形成することにより、拘束部材は確実に拘束位置を採ることができる。
以上に説明した通り、本発明の盗難防止装置は、簡単な構造を有しながら確実に盗難を防止する効果を発揮する一方、装置そのものの取付け・取り外しが簡単にでき、さらに、拘束部材の移動、固定、および、固定の解除、並びに、施錠・解錠等の操作は全て運転席側で行えるので極めて取り扱いやすい。
また、一つの形状で数多くの車種に対応可能な汎用性を有しているので量産が可能であり、高い経済性を有することができる。
さらに、拘束部材の本数や取付方法を工夫することにより、より盗難防止効果を確実にし、また、形状の異なる各種のペダル装置に対する適用性を向上させ、汎用性を高めることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態をいくつかの実施例に基づき図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明はかかる形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて良いことは言うまでもない。
図1は本発明の盗難防止装置の実施例1の平面図、図2はそのA−A断面図、図3はそれを前方から見た立面図、さらに、図4はそれを後方から見た立面図である。図3および図4では、理解を容易にするため、開口等を通して遠方に見えるものを一部省略して表している。
図5は、本発明の盗難防止装置の実施例2の斜視図、図6はその拘束部材の側面図と平面図である。
仮想線で示したペダル部分1とそれを支えるステム部分2は、自動車や各種作業車輌で一般に用いられているペダル装置の本発明に関係する部分である。
本実施例の盗難防止装置は、ペダル部分1を収納できる大きさの空間3をあけて前壁4と後壁5が平行して配置されており、これらの壁を自立させるために、両者の間を梁状の部材6でつないで一体化している。
前壁4にはその下端から上方へ延びるスリット7が設けられており、そのスリット7はステム部分2は自由に通過できるが、ペダル部分1は通過できない横幅を持ち、ペダル部分1を踏み込まないとき、すなわち、車輌の運転者がペダル装置の踏み込み操作をしていないフリーの状態で、ステム部分2に抵触しない高さを持っている。
前壁4と後壁5の間には、2本の拘束部材10が掛け渡されている。拘束部材10の前壁4への取付は、拘束部材の一つの端部に設けられた穴10aに前壁4に取付けられたガイド材11をはめ込むことにより、水平方向に移動可能で、かつ、窃盗者によって破壊されないようにしっかりと結合されている。
それぞれの拘束部材10に対応する2本のガイド材11は、スリット7を挟んだ位置に設置されているので、拘束部材10を移動させても、常にスリット7を挟んだ位置にあることになる。また、ガイド材11はペダル部分1の横幅を大きく超えない位置まで拘束部材10を移動できるような長さに設定されている。
ガイド材11の直径に対して、穴10aの径を少し大きめに作ることにより、拘束部材10はある程度の回転運動も可能となる。すなわち、拘束部材10は前壁4に対して水平方向に移動可能、かつ、回転可能な取付方法で取付けられていることになる。ガイド材11を前壁4の外側に設ける場合には、図に示したように、拘束部材を通す開口12が必要となる。
一方、後壁5には、水平方向に長い開口13が設けられ、2本の拘束部材10の他の端部10bがその中を貫通している。この開口13の高さは、拘束部材10の高さよりやや大きくなっており、窃盗者が拘束部材10に無理な力をかけても上下方向にはほとんど動かないが、水平方向には自由に動かせるようになっている。
このようにして、前壁4のガイド材11と、後壁5の開口13により支持された拘束部材10は、図1の実線で示された位置、すなわち、ペダル部分1の下側の位置から、想像線で示された位置14、すなわち、ペダル部分の下側から外れた位置まで、容易に移動させることができる。
拘束部材10がガイド材11と開口13により支持されている高さは、図2に示されているように、ペダル部分の下側で、かつ、その下面1aに拘束部材10の上面が近接した高さであるから、拘束部材10が図1の実線で示された位置にあるときには、ペダル部分1の下向きの動きを拘束することになる。すなわち、これが拘束位置である。
一方、図1の想像線で示された位置14に拘束部材10があるときには、ペダル部分1の下側から外れているので、ペダル部分の下向きの動きを拘束することはない。これが解放位置である。
拘束部材10を本装置の中心線から遠くに移動したときに解放位置になるように、拘束部材10の形状を勘案して、ガイド材11の長さや、開口13の横幅を決定する。
この様にすることにより、後壁の外側、すなわち、本装置の運転席側から、開口13から突き出した拘束部材10の端部10bを手で持って、横に動かしてやれば、拘束部材10を拘束位置から解放位置へ、また、解放位置から拘束位置へと、容易に移動させることができる。
そのときに、前壁4への拘束部材10の取付け位置は、スリット7を挟んだ位置に設けられたガイド材11の長さの範囲であるから、図1に示すように、拘束部材の端部10bを中央部に寄せてやれば、拘束部材10は必ず拘束位置を採ることになる。
本装置の使用にあたっては、拘束部材10をその解放位置14に置いた状態で、スリット7がステム部分2を跨ぐように、上方から本装置をペダル装置に被せるようにして、車輌の床9の上に設置する。そして、2本の拘束部材10の開口13から突き出した端部10bを手で持って横に動かして中央部に寄せてやれば、自ずと拘束部材10は拘束位置を採る。その状態で、端部10bに設けられた穴10cを錠16で施錠してやればよい。
本装置の使用を解除するには、錠16を解錠し、拘束部材10の端部10bを手で操作して、解放位置14に戻し、本装置をペダル装置の上方へ抜き取ってやればよい。
図5は、1本の拘束部材を用い、それを前壁へ水平方向に回転可能に取付けた第2の実施例を示している。理解を容易にするために、実施例1を構成した部材と形状や機能がほとんど変わらない部材に対しては、実施例1の説明で用いた付番を用いることとする。
前壁4aと後壁5aは、実施例1と同様にペダル部分を収納できる大きさの空間3を開けて平行して配置され、両者の間を梁状の部材6でつないで一体化している。前壁4aには、ペダル装置のステム部分を跨ぐスリット7が設けられている。
前壁4aには、その一隅に蝶番21の一翼が固定され、蝶番21の他の一翼が拘束部材22と一体化されている。
後壁5aには、拘束部材22が貫通する開口13aが設けられ、その開口13aの蝶番21と対角線をなす端にフランジ23が設けられている。
蝶番21と開口13aにより支持される拘束部材22の設置高さは、実施例1と同様にペダル部分の下側で、かつ、その下面に拘束部材22の上面が近接した位置である。
フランジ23には、拘束部材22の開口13aから突き出した端部に設けられた穴22aに対応する穴23a(図6参照)が設けられており、その二つの穴を錠(図示されていない。)を用いて相互に固定することができる。
図6は、拘束部材22を前壁側から見た側面図(a)と、平面図(b)を示す。
拘束部材22の一端22bは、前壁にその一翼を固定した蝶番の他の一翼と一体となっており、他端には後壁5aに設けたフランジ23の穴23aに対応する穴22aが設けられている。
この実施例では、拘束部材22の左右には、その上面に高さを合わせた張り出し部分24が設けられている。
張り出し部分24は、ペダル部分の下側に入る拘束部材の面積をより大きくすることにより、より多くの寸法・形状のペダル部分に対し拘束位置をとれるようにするものであり、その形状や寸法は、拘束部材22を開口13aの中で移動させて、フランジ23から最も遠いところに位置させてときに、仮想線で示した解放位置25が確実にとれることも考慮して決定する。
本装置の使用にあたっては、拘束部材22をその解放位置、すなわち、フランジ23から最も遠い位置に置いた状態で、スリット7がステム部分を跨ぐように、上方から本装置をペダル装置に被せるようにして、車輌の床の上に設置する。そして、拘束部材22の開口13aから突き出した端部を手で持って横に動かしてフランジ23に近づけてやれば、自ずと拘束部材22は拘束位置を採る。その状態で、端部に設けられた穴22aとフランジ23に設けられた穴23aを施錠してやればよい。
本装置の使用を解除するには、錠を解錠し、拘束部材22の端部を手で操作して、解放位置に戻し、本装置をペダル装置の上方へ抜き取ってやればよい。
自動車や各種作業車輌など、足で踏む込むことにより操作するペダル装置を有する車輌に、幅広く適用できる。
本発明の盗難防止装置の実施例1の平面図である。 そのA−A断面図である。 実施例1を前方から見た立面図である。 それを後方から見た立面図である。 本発明の盗難防止装置の実施例2の斜視図である。 その拘束部材の側面図と平面図である。
符号の説明
1 ペダル部分
1a ペダル部分の下面
2 ステム部分
3 空間
4、4a 前壁
5、5a 後壁
6 梁状部材
7 スリット
9 車輌の床
10 拘束部材
11 ガイド材
12、13 開口
14 解放位置
16 錠
21 蝶番
22 拘束部材
23 フランジ
24 張り出し部分
25 解放位置

Claims (2)

  1. 足で踏むペダル部分とそれを支えるステム部分とから成り、足で踏み込むことにより操作するペダル装置を有する車輌の盗難防止装置であって、
    該ペダル部分を収納できる大きさの空間をあけて平行して自立する前壁と後壁、および、1本、または、複数本の該ペダル部分の下向きの動きを拘束する部材(以下「拘束部材」という。)とを有し、
    該前壁は、該ステム部分は自由に通過できるが該ペダル部分が通過できない横幅と、該ペダル部分を足で踏み込まないときに該ステム部分に抵触しない高さとを持つ、該前壁の下端から上方へ延びるスリットを有し、
    該拘束部材は、該盗難防止装置を該ペダル装置の上方から該スリットが該ステム部分を跨ぐように被せて、該ペダル部分を該前壁と該後壁との間の空間に収納した後、該ペダル部分の下側に、かつ、該ペダル部分に近接して挿入できる高さにおいて水平方向にのみ移動可能な状態で該前壁と該後壁の間に掛け渡され、該ペダル部分の下向きの動きを拘束する位置(以下「拘束位置」という。)と、該ペダル部分の下向きの動きを拘束しない位置(以下「解放位置」という。)との間を移動可能であり、
    該拘束部材を該拘束位置にある状態で施錠により固定することができる盗難防止装置。
  2. 2本の前記拘束部材を有し、該拘束部材のそれぞれの一つの端部は、前記前壁の前記スリットを挟んだ位置に、前記ペダル部分の横幅を大きく超えない間隔を置いて、水平方向に移動可能、および/または、回転可能な取付方法により取り付けられ、前記拘束位置と、前記解放位置との間を移動可能であり、
    前記後壁は、該2本の拘束部材をその中に貫通させた状態で、該拘束部材がそれぞれの該拘束位置と該解放位置との間を移動可能とする高さと横幅を持つ水平方向に長い開口を有し、
    該2本の拘束部材が該拘束位置にある状態で、該開口から突き出した該2本の拘束部材の他の端部を相互に施錠により固定することができる請求項1記載の盗難防止装置。
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CN102050079A (zh) * 2010-12-14 2011-05-11 林智勇 汽车脚踏锁
US9604012B2 (en) 2011-04-20 2017-03-28 Taisei Kako Co., Ltd. Barrel with cap, pre-filled syringe, and cap with connector
EP4067176A1 (en) * 2021-03-30 2022-10-05 Milenco Limited A security device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102050079A (zh) * 2010-12-14 2011-05-11 林智勇 汽车脚踏锁
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