JP2006160015A - バンパ衝撃吸収部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 部品点数を増加させることなく、ラジエータへの確実な導風が可能で、衝撃吸収部材の補剛と衝撃吸収能力を高めたバンパ衝撃吸収部材を提供することを目的とする。
【解決手段】 ラジエータ1の前方に配設されたグリル6の下部のバンパ表皮2内に衝撃吸収部材3を備えたバンパ衝撃吸収部材において、前記衝撃吸収部材3に形成した補剛部4を後方に延設して導風部5としたことにより、殊更に導風板等の別部材を用いることなく、バンパ表皮2内に配設されている衝撃吸収部材3を延長するだけで、グリル6からの外気をラジエータ1に円滑に導いて効果的にラジエータ1を冷却することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 ラジエータ1の前方に配設されたグリル6の下部のバンパ表皮2内に衝撃吸収部材3を備えたバンパ衝撃吸収部材において、前記衝撃吸収部材3に形成した補剛部4を後方に延設して導風部5としたことにより、殊更に導風板等の別部材を用いることなく、バンパ表皮2内に配設されている衝撃吸収部材3を延長するだけで、グリル6からの外気をラジエータ1に円滑に導いて効果的にラジエータ1を冷却することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ラジエータ前方に配設されたグリル下部のバンパ表皮内に衝撃吸収部材を備えたバンパ衝撃吸収部材に関する。
自動車の車体前部には、外気冷風をラジエータに導くためのフロントグリルが配設されている。グリルには多数の外気導入用の開口が多段に形成されており、最下部はバンパ表皮に接続されている。グリルから導入された外気によりラジエータが冷やされ、エンジンとの間で循環する温水が冷却され、エンジン冷却に寄与する。このような冷却風導入のためのグリルを備えたものとして下記特許文献1に開示されたものがある。
一方、自動車の車体前部の構造として、万一の事故の際に歩行者等に対する衝撃を和らげるものとして、フロントグリルやバンパ表皮内に衝撃吸収材を設置したものとして下記特許文献2に開示されたものがある。
実開平1−113020号公報(図2参照)
特開2004−249816号報(請求項1参照)
図3を用いて、前記特許文献1に開示された自動車のラジエータ冷却構造について説明する。この従来例では、フロントバンパ102に、外気を導入するためのグリル105、106を形成し、これらのグリル105、106と対向する後方部位に、ラジエータ109が配設され、上記フロントバンパ102には、ラジエータ109の上辺に沿って上部ガイド体115が一体成形され、上記上記フロントバンパ102とラジエータ109との間には、上記ラジエータ109の両側辺および下辺の三辺に沿って、U字状の下部ガイド体111が設けられる。
図4を用いて、前記特許文献2に開示された車体前部構造について説明する。この従来例では、車体前部に車体前方から流入する外気をラジエータ202へ案内するファンシュラウド205が配設される。該ファンシュラウド205は、車体前端部へ向けて突出して延設された下壁部205aと、該下壁部205aと一体に形成された、車体前方から加わる衝撃を吸収する衝撃吸収部205bとを有している。
このような従来例のものにあって、前記特許文献1に開示された図3に記載されたものでは、U字状の下部ガイド体111が設置されて、グリル106等から導入された冷風がラジエータ109に導かれるものの、グリル106等から導入された冷風が、導入後に乱れてしまう虞れがあった。
また、前記特許文献2に開示された図4に記載されたものでは、バンパリンホースメント207に取り付けられた衝撃吸収材208の前端よりも後方に位置し、かつ、衝撃吸収部材208の後端よりも前方に位置するように、すなわち、その前端が、衝撃吸収部材208の車体前後方向厚さの幅内に位置するように、配設されている。しかしながら、この従来のものでは、車両前端部に歩行者Mが接触しても、主として衝撃吸収部材208が変形して、その衝撃を吸収するとともに、シュラウド205の衝撃吸収部205bが、歩行者Mの下肢Rの下部を押圧してすくい上げるので、歩行者Mが車体下部に巻き込まれるのを防止できることとなったものの、衝撃吸収材208の形状に格別の工夫が施されておらず、ラジエータへの導風が充分とは言い難かった。
そのようなことから、図5に示した第3従来例のものが提案された。この例は、ラジエータ21の前方に配設されたグリル26の下部のバンパ表皮22内に衝撃吸収部材23を備えたものにおいて、バンパ表皮22の上面を延長させて延長部24としたり、該延長部24に別部品である板金プレート25等を接続して冷却風をラジエータ21まで導く導風部としていた。
しかしながら、バンパ表皮を延長させるものでは、成形が複雑となる他、成形時の垂れ等の問題が生じて品質上の制約があった。また、別部品である板金プレート25等を接続するものでは、グリル開口部からの見栄えが低下し、取付工数、部品費用の増加等多数の課題があった。
そこで本発明は、このような従来のバンパ衝撃吸収部材の課題を解決して、部品点数を増加させることなく、ラジエータへの確実な導風が可能で、衝撃吸収部材の補剛と衝撃吸収能力を高めたバンパ衝撃吸収部材を提供することを目的とする。
このため本発明は、ラジエータ前方に配設されたグリル下部のバンパ表皮内に衝撃吸収部材を備えたバンパ衝撃吸収部材において、前記衝撃吸収部材に形成した補剛部を後方に延設して導風部としたことを特徴とする。また本発明は、前記導風部の上面を、バンパ表皮上面とほぼ面一に形成したことを特徴とする。また本発明は、前記衝撃吸収部材における補剛部の付け根に切欠きを形成したことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とするものである。
本発明によれば、ラジエータ前方に配設されたグリル下部のバンパ表皮内に衝撃吸収部材を備えたバンパ衝撃吸収部材において、前記衝撃吸収部材に形成した補剛部を後方に延設して導風部としたことにより、殊更に導風板等の別部材を用いることなく、バンパ表皮内に配設されている衝撃吸収部材を延長するだけで、グリルからの外気をラジエータに円滑に導いて効果的にラジエータを冷却することができる。
また、前記導風部の上面を、バンパ表皮上面とほぼ面一に形成した場合は、バンパ表皮表面を流れる外気流が連続して衝撃吸収部材による導風部に流れることができて、より円滑な外気の流れを得ることができる。さらに、前記衝撃吸収部材における補剛部の付け根に切欠きを形成した場合は、歩行者等がバンパに衝突した場合でも、導風部が延長形成された補剛部が切欠きを折れの起点として容易に変形・曲折するので、歩行者等への危害を最小限に抑制できるとともに、周辺部品への損傷・被害も少なくできる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1および図2は本発明のバンパ衝撃吸収部材の1つの実施例を示すもので、図1は車両前部の断面図、図2は衝撃吸収部材の斜視図である。本発明のバンパ衝撃吸収部材の基本的な構成は、図1に示すように、ラジエータ1の前方に配設されたグリル6の下部のバンパ表皮2内に衝撃吸収部材3を備えたバンパ衝撃吸収部材において、前記衝撃吸収部材3に形成した補剛部4を後方に延設して導風部5としたことを特徴とするものである。
図1に示すように、車両前端部の車体幅方向の略中央には、フロントグリル6がボンネット7とバンパ8との間に配設されている。バンパ8は表皮2とその内部に配設されたバンパビーム(図示省略)と衝撃吸収部材3とから構成される。グリル6の後方のエンジンルーム内にはラジエータ1が配設されて、エンジンとの間で循環する温水が網の目状の管路を流れている。
図2に示すように、バンパ表皮2内に配設される衝撃吸収部材3は、樹脂、ゴム、プラスチック等の適宜の素材から構成され、バンパ表皮2の上面と接する側に補剛部4が形成される。該補剛部4の後部は、バンパ表皮2の上面の終端部よりさらに後方に延設されて導風部5が形成される。補剛部4の上面の前部には、バンパ表皮2の上面とほぼ面一になるように、バンパ表皮2の上面の厚さ分の段差9(点線で示す)を形成してもよい。
図2のA−A断面である図1のバンパ8部分の断面で理解されるように、衝撃吸収部材3の上部における補剛部4の付け根には切欠きPが形成され、導風部5が延長形成された補剛部4の折れの起点として容易に変形・曲折できるように構成される。これにより、万一の衝突事故が生じた場合に、歩行者等への衝撃を和らげて危害を最小限に抑制することが可能になるとともに、周辺部品への損傷・被害も少なくて済む。
以上、本発明の各実施の形態について説明してきたが、本発明の趣旨の範囲内で、ラジエータの形状、形式、グリルの形状、形式、バンパ表皮の形状、形式、補剛部の形状を含む衝撃吸収部材の形状、形式およびその材質(樹脂、ゴム、プラスチック等)、導風部の形状(直線形、曲線形等)、長さ、バンパ表皮と衝撃吸収部材における補剛部および導風部との関連構成(面一に形成するための段差形成等)、補剛部における切欠きの形状等については適宜選定することができる。
1 ラジエータ
2 バンパ表皮
3 衝撃吸収部材
4 補剛部
5 延長部(導風部)
6 グリル
7 ボンネット
8 バンパ
P 切欠き(折れの起点)
2 バンパ表皮
3 衝撃吸収部材
4 補剛部
5 延長部(導風部)
6 グリル
7 ボンネット
8 バンパ
P 切欠き(折れの起点)
Claims (3)
- ラジエータ前方に配設されたグリル下部のバンパ表皮内に衝撃吸収部材を備えたバンパ衝撃吸収部材において、前記衝撃吸収部材に形成した補剛部を後方に延設して導風部としたことを特徴とするバンパ衝撃吸収部材。
- 前記導風部の上面を、バンパ表皮上面とほぼ面一に形成したことを特徴とする請求項1に記載のバンパ衝撃吸収部材。
- 前記衝撃吸収部材における補剛部の付け根に切欠きを形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のバンパ衝撃吸収部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004352172A JP2006160015A (ja) | 2004-12-06 | 2004-12-06 | バンパ衝撃吸収部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004352172A JP2006160015A (ja) | 2004-12-06 | 2004-12-06 | バンパ衝撃吸収部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006160015A true JP2006160015A (ja) | 2006-06-22 |
Family
ID=36662505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004352172A Withdrawn JP2006160015A (ja) | 2004-12-06 | 2004-12-06 | バンパ衝撃吸収部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006160015A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008189250A (ja) * | 2007-02-07 | 2008-08-21 | Toyota Motor Corp | バンパ構造 |
WO2010021174A1 (ja) * | 2008-08-18 | 2010-02-25 | トヨタ車体株式会社 | 乗用車のフロントバンパ |
JP2022095377A (ja) * | 2020-12-16 | 2022-06-28 | 株式会社カネカ | バンパアブソーバー |
-
2004
- 2004-12-06 JP JP2004352172A patent/JP2006160015A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
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WO2010021174A1 (ja) * | 2008-08-18 | 2010-02-25 | トヨタ車体株式会社 | 乗用車のフロントバンパ |
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JP7236425B2 (ja) | 2020-12-16 | 2023-03-09 | 株式会社カネカ | バンパアブソーバー |
US11801799B2 (en) | 2020-12-16 | 2023-10-31 | Kaneka Corporation | Bumper absorber |
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