JP2006159243A - 曲げ機械用プログラミング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プレスブレーキ等に適用される。高速加工を維持しつつ、ワークとパンチとの不意な干渉を回避することができ、また作業者による特別な操作を行うことなく制御が行える制御プログラムを作成可能な曲げ機械用プログラミング装置を提供する。
【解決手段】 ダイ2に対してパンチ4を下降させて板材ワークWを折り曲げる曲げ機械10において、パンチ4が下降する間に下降速度を高速から低速に切り換える切換位置H2を設定した制御プログラム11を作成するプログラミング装置20である。折り曲げようとする板材ワークWの形状を記憶したワーク形状記憶手段21と、切換位置設定手段22と、プログラム作成手段23とを備える。切換位置設定手段22は、ワーク形状記憶手段21に記憶された板材ワークWの形状に基づき、折り曲げようとする板材ワークWが、上方に立ち上がる曲げ片Waを有する形状である場合に、曲げ片Waの最上高さ位置から所定量Δだけ高い位置を切換位置H2として設定する。
【選択図】 図1
【解決手段】 ダイ2に対してパンチ4を下降させて板材ワークWを折り曲げる曲げ機械10において、パンチ4が下降する間に下降速度を高速から低速に切り換える切換位置H2を設定した制御プログラム11を作成するプログラミング装置20である。折り曲げようとする板材ワークWの形状を記憶したワーク形状記憶手段21と、切換位置設定手段22と、プログラム作成手段23とを備える。切換位置設定手段22は、ワーク形状記憶手段21に記憶された板材ワークWの形状に基づき、折り曲げようとする板材ワークWが、上方に立ち上がる曲げ片Waを有する形状である場合に、曲げ片Waの最上高さ位置から所定量Δだけ高い位置を切換位置H2として設定する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、プレスブレーキ等の曲げ加工機において、パンチを下降時に低速に切り換える制御用の制御プログラムを作成する曲げ機械用プログラミング装置に関する。
プレスブレーキでは、曲げ加工の際、ラムの下降速度、つまりパンチの下降速度を、高速モードから低速モード(加圧モード)に切り換える。切換タイミングは座標値で設定しており、ワーク形状にかからず一定の値を設定している。板材ワークをダイとパンチ間に入れる動作は、一般的に人手で行っている。
図6(A)に示すように、箱曲げのような既に両側部に曲げ片Waが形成された板材ワークWに対して曲げを行う場合、作業者は板材ワークWの曲げ片Waにパンチ4が干渉しないように、板材ワークWの位置を合わせている。パンチ4の下降途中で、板材ワークWの位置が干渉すると気づいた場合は、作業者により板材ワークWの位置の調整を行う。また、プレスブレーキでは、フットスイッチ等でパンチの下降動作をオンオフさせるようになされていて、フットスイッチの踏み込みを解除すると、パンチの動作が停止する。再度踏み込むと、続きの動作が行われる。このようなフットスイッチの踏み込み解除による下降停止と、板材ワークWの位置調整とを行いながら、曲げ片Waにパンチ4が干渉しない適切な曲げ加工が行えるようにしている。
しかし、図6(A)に示すように、曲げ片Waの高さが低速への切換位置よりも高い場合は、パンチ4の高速下降途中での位置決めとなり、パンチ4のコントロールが難しい傾向にある。そのため、不意な操作で、同図(B)に干渉部Pを示すように、板材ワークWとパンチ4とを干渉させてしまうことがある。このような干渉が生じると、板材ワークWの曲げ片Waが潰れ、材料の無駄になる。
パンチ4の低速への切換位置を高く設定すると、上記のような干渉は回避できるが、加圧モードである低速動作の区間が長くなるため、曲げ加工のサイクルタイムが長くなる。
パンチ4の低速への切換位置を高く設定すると、上記のような干渉は回避できるが、加圧モードである低速動作の区間が長くなるため、曲げ加工のサイクルタイムが長くなる。
この発明の目的は、高速加工を維持しつつ、ワークとパンチとの不意な干渉を回避することができ、また作業者による特別な操作を行うことなく制御が行える制御プログラムを作成可能な曲げ機械用プログラミング装置を提供することである。
この発明の他の目的は、高速動作から低速動作への切換位置の設定が、工程毎に適切な位置とできるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、曲げ片が曲げ線から離れている場合に、無駄に低速区間を長くなることがないようにすることである。
この発明の他の目的は、高速動作から低速動作への切換位置の設定が、工程毎に適切な位置とできるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、曲げ片が曲げ線から離れている場合に、無駄に低速区間を長くなることがないようにすることである。
この発明の曲げ機械用プログラミング装置(20)は、固定のダイ(2)に対してパンチ(4)を下降させて板材ワーク(W)を折り曲げる曲げ機械において、前記パンチ(4)が上昇待機位置(H1)から下降する間に下降速度を高速から低速に切り換える切換位置(H2)を設定した制御プログラム(11)を作成する曲げ機械用プログラミング装置であって、つぎの構成を備えることを特徴とする。
すなわち、折り曲げようとする板材ワーク(W)の形状を記憶したワーク形状記憶手段(21)と、その記憶された板材ワーク(W)の形状に基づき、折り曲げようとする板材ワーク(W)が、上方に立ち上がる曲げ片(Wa)を有する形状である場合に、前記曲げ片(Wa)の最上高さ位置(h)から所定量(Δ)高い位置を前記切換位置(H2)として設定する切換位置設定手段(22)と、前記上昇待機位置(H1)から設定目標位置(H4)までパンチ(4)を下降させ、この下降の間に前記切換位置設定手段(22)に設定された切換位置(H2)で低速に切り換える制御プログラム(11)を作成するプログラム作成手段(23)とを備える。
すなわち、折り曲げようとする板材ワーク(W)の形状を記憶したワーク形状記憶手段(21)と、その記憶された板材ワーク(W)の形状に基づき、折り曲げようとする板材ワーク(W)が、上方に立ち上がる曲げ片(Wa)を有する形状である場合に、前記曲げ片(Wa)の最上高さ位置(h)から所定量(Δ)高い位置を前記切換位置(H2)として設定する切換位置設定手段(22)と、前記上昇待機位置(H1)から設定目標位置(H4)までパンチ(4)を下降させ、この下降の間に前記切換位置設定手段(22)に設定された切換位置(H2)で低速に切り換える制御プログラム(11)を作成するプログラム作成手段(23)とを備える。
この構成によると、切換位置設定手段(22)は、ワーク形状記憶手段(21)に記憶された板材ワーク(W)の形状に基づき、折り曲げようとする板材ワーク(W)が、上方に立ち上がる曲げ片(Wa)を有する形状である場合に、前記曲げ片(Wa)の最上高さ位置(h)から所定量(Δ)高い位置を前記切換位置(H2)として設定する。プログラム作成手段(23)は、上昇待機位置(H1)から設定目標位置(H4)までパンチ(4)を下降させ、この下降の間に前記切換位置設定手段(22)に設定された切換位置(H2)で低速に切り換える制御プログラム(11)を作成する。
そのため、板材ワーク(W)の曲げ片の高さが種々異なっても、上記のように作成された制御プログラム(11)で曲げ機械(10)を運転すると、パンチ(4)の高速下降は、常に曲げ片(Wa)から所定量(Δ)高い位置で低速に切り換わる。作業者は、この低速に切り換わってから、パンチ(4)が曲げ片(Wa)に干渉しないように、板材ワーク(W)の位置調整やパンチ(4)の下降動作の停止操作を行えば良い。したがって、高速下降時に不意にパンチ(4)が曲げ片(Wa)に干渉することが防止される。また、制御プログラム(11)で切換位置(H2)が設定されているため、曲げ片(Wa)の高さ等に応じて作業者が特別な操作を行う必要がない。また、このプログラミング装置(20)で切換位置(H2)を設定するときに、所定量(Δ)を追加する足し算だけの演算で済み、切換位置(H2)の設定が容易に行える。
そのため、板材ワーク(W)の曲げ片の高さが種々異なっても、上記のように作成された制御プログラム(11)で曲げ機械(10)を運転すると、パンチ(4)の高速下降は、常に曲げ片(Wa)から所定量(Δ)高い位置で低速に切り換わる。作業者は、この低速に切り換わってから、パンチ(4)が曲げ片(Wa)に干渉しないように、板材ワーク(W)の位置調整やパンチ(4)の下降動作の停止操作を行えば良い。したがって、高速下降時に不意にパンチ(4)が曲げ片(Wa)に干渉することが防止される。また、制御プログラム(11)で切換位置(H2)が設定されているため、曲げ片(Wa)の高さ等に応じて作業者が特別な操作を行う必要がない。また、このプログラミング装置(20)で切換位置(H2)を設定するときに、所定量(Δ)を追加する足し算だけの演算で済み、切換位置(H2)の設定が容易に行える。
この発明において、前記曲げ機械(10)は、板材ワーク(W)に対して複数の曲げ工程を行って板材ワーク(W)の形状を変化させて行くものであり、前記切換位置設定手段(22)は、工程毎に変化する板材ワーク(W)の形状に応じて前記切換位置(22)を設定するものとしても良い。
プレスブレーキ等の曲げ機械(10)では、例えば箱曲げなど、板材ワーク(W)に対して複数の曲げ工程を行う場合が多い。また、曲げ工程毎に曲げ片(Wa)の高さが異なる場合も多い。このような複数の曲げ工程がある場合、切換位置設定手段(22)は、工程毎に変化する板材ワーク(W)の形状に応じて前記切換位置(H2)を設定する。そのため、高速動作から低速動作への切換位置の設定が、工程毎に適切な位置となる。
プレスブレーキ等の曲げ機械(10)では、例えば箱曲げなど、板材ワーク(W)に対して複数の曲げ工程を行う場合が多い。また、曲げ工程毎に曲げ片(Wa)の高さが異なる場合も多い。このような複数の曲げ工程がある場合、切換位置設定手段(22)は、工程毎に変化する板材ワーク(W)の形状に応じて前記切換位置(H2)を設定する。そのため、高速動作から低速動作への切換位置の設定が、工程毎に適切な位置となる。
前記切換位置設定手段(22)は、今回加工する曲げ線(図5のL)から、既に形成されている曲げ片(Wa)が離れている場合は、前記切換位置(H2)を曲げ片(Wa)がないときのものとすることが好ましい。
曲げ線(L)から曲げ片(Wa)が離れている場合は、パンチの干渉の問題がないため、曲げ片(Wa)の高さを考慮して切換位置(H2)を高い位置に設定することは、無駄に低速動作の区間を長くすることになる。このような場合は、切換位置設定手段(22)は、曲げ片(Wa)がないときと同じ切換位置(H2)とし、無駄な低速動作によるサイクルタイムの長引きを回避している。
曲げ線(L)から曲げ片(Wa)が離れている場合は、パンチの干渉の問題がないため、曲げ片(Wa)の高さを考慮して切換位置(H2)を高い位置に設定することは、無駄に低速動作の区間を長くすることになる。このような場合は、切換位置設定手段(22)は、曲げ片(Wa)がないときと同じ切換位置(H2)とし、無駄な低速動作によるサイクルタイムの長引きを回避している。
この発明の曲げ機械用プログラミング装置は、ダイに対してパンチを下降させて板材ワークを折り曲げる曲げ機械において、前記パンチが上昇待機位置から下降する間に下降速度を高速から低速に切り換える切換位置を設定した制御プログラムを作成する曲げ機械用プログラミング装置であって、折り曲げようとする板材ワークの形状を記憶したワーク形状記憶手段と、その記憶された板材ワークの形状に基づき、折り曲げようとする板材ワークが、上方に立ち上がる曲げ片を有する形状である場合に、前記曲げ片の最上高さ位置から所定量高い位置を前記切換位置として設定する切換位置設定手段と、前記上昇待機位置から設定目標位置までパンチを下降させ、この下降の間に前記切換位置設定手段に設定された切換位置で低速に切り換える制御プログラムを作成するプログラム作成手段とを備えるため、高速加工を維持しつつ、ワークとパンチとの不意な干渉が回避でき、また作業者による特別な操作を行うことなく制御が行える制御プログラムを作成することができる。
前記曲げ機械が、板材ワークに対して複数の曲げ工程を行って板材ワークの形状を変化させて行くものであり、前記切換位置設定手段を、工程毎に変化する板材ワークの形状に応じて前記切換位置を設定するものとした場合は、高速動作から低速動作への切換位置の設定が、工程毎に適切な位置となるように行える。
前記切換位置設定手段が、今回加工する曲げ線から、既に形成されている曲げ片が離れている場合に、前記切換位置を曲げ片がないときのものとする場合は、無駄に低速区間を長くなることがない。
前記切換位置設定手段が、今回加工する曲げ線から、既に形成されている曲げ片が離れている場合に、前記切換位置を曲げ片がないときのものとする場合は、無駄に低速区間を長くなることがない。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。まず、図2および図3と共に、制御対象となる曲げ機械の一例を説明する。この曲げ機械10はプレスブレーキであり、ベッド1上にダイ2が取付けられ、ラム3の下端にパンチ4が取付けられている。ラム3は両側部でガイド5によりベッド1に昇降自在に設置され、ラム昇降駆動装置6により昇降駆動される。
ダイ2およびパンチ4は、各々型幅方向に複数の分割型2a,4aに分割されていて、分割型2a,4aの配列個数により、型幅変更が可能とされている。この型幅変更は、分割型2a,4aを、加工に使用する位置(図示された位置)と退避位置との間に、分割型選択機構(図示せず)で移動させることにより行われる。
ダイ2およびパンチ4は、各々型幅方向に複数の分割型2a,4aに分割されていて、分割型2a,4aの配列個数により、型幅変更が可能とされている。この型幅変更は、分割型2a,4aを、加工に使用する位置(図示された位置)と退避位置との間に、分割型選択機構(図示せず)で移動させることにより行われる。
ベッド1にはダイ2の前後に板材支持台7およびゲージ8が設置されている。折り曲げるべき板材Wは、板材支持台7に載せられてゲージ8に当たるまで、ダイ2の上に挿入され、ラム3によるパンチ4の下降により、雌型のダイ2と雄型のパンチ4とで挟まれて、板材WがV字状等に折り曲げられる。
ダイ2は、板材Wの曲げ形状に応じて複数種類のものが前後に設置され、ダイ選択機構(図示せず)によって所望のダイ2を使用位置に移動させるようになされている。パンチ4も、ダイ2の種類に対応する複数種類ものが、パンチ選択機構(図示せず)によってラム3に切換設置できるようになされている。
図1に示すように、上記曲げ機械10は、曲げ機械用プログラミング装置20で作成された制御プログラム11を、曲げ機械制御装置12で実行することによって制御される。曲げ機械制御装置12は、コンピュータ等からなり、数値制御機能を有するプログラマブルコントローラで構成され、あるいは数値制御装置およびプログラマブルコントローラで構成されている。曲げ機械制御装置12は、上記制御プログラム11による制御動作に優先して、停止・駆動切換スイッチ13により、ラム3の昇降駆動等の動作がオンオフ制御されるものとしてある。停止・駆動切換スイッチ13は、踏み込み動作時のみオン状態を続けるフットスイッチ等からなる。曲げ機械制御装置12は、制御プログラム11による運転途中で停止・駆動切換スイッチ13のオフによりラム3の下降動作を停止した場合、その後に停止・駆動切換スイッチ13が再度オンになったときに、前記制御プログラム11による停止後の動作を続行するものとされる。
曲げ機械用プログラミング装置20は、パンチ4が上昇待機位置(例えば上限位置)H1から、クランピングポンイントH3を経て、目標位置(例えば下限位置)まで下降する間に、下降速度を高速から低速に切り換える切換位置H2を設定した制御プログラム11を作成する手段であり、コンピュータ等により構成される。上記の高速は、例えば曲げ機械で定常運転で可能な最速の値とされ、また低速は曲げ動作が行える加圧力が得られるだけの低い速度とされる。この曲げ機械用プログラミング装置20は、ワーク形状記憶手段21と、切換位置設定手段22と、プログラム作成手段23と、諸データ記憶手段24とを備える。
ワーク形状記憶手段21は、折り曲げようとする板材ワークWの形状を、図形データで記憶した手段である。ワーク形状記憶手段21は、板材ワークWに対して複数の曲げ工程を行って板材ワークWの形状を変化させて行くものである場合、素材の形状から、各工程毎に変化する板材ワークWの形状を記憶したものとされている。なお、各工程毎に変化する板材ワークWの形状は、必ずしもワーク形状記憶手段21に直接に記憶されていなくても良く、例えば素材の形状から演算によって求まるように、必要データがワーク形状記憶手段21に記憶されていても良い。
切換位置設定手段22は、ワーク形状記憶手段21に記憶された板材ワークWの形状に基づき、折り曲げようとする板材Wが、上方に立ち上がる曲げ片Waを有する形状である場合に、前記曲げ片Waの最上高さ位置から所定量Δだけ高い位置を前記切換位置H2として設定するものとされている。切換位置設定手段22は、上方に立ち上がる曲げ片Waを有しない場合、例えば最初の平板から加工する曲げ工程の場合は、板材ワークWの上面から前記所定量Δだけ高い位置を前記切換位置H2として設定するものとされる。
この切換位置設定手段22は、板材ワークWが、複数の曲げ工程(I〜IV)を行って形状を変化させて行くものである場合、工程毎に変化する板材ワークWの形状に応じて前記切換位置H2を設定するものとされる。工程毎に変化する板材ワークWの形状は、ワーク形状記憶手段21から得る。
この切換位置設定手段22は、板材ワークWが、複数の曲げ工程(I〜IV)を行って形状を変化させて行くものである場合、工程毎に変化する板材ワークWの形状に応じて前記切換位置H2を設定するものとされる。工程毎に変化する板材ワークWの形状は、ワーク形状記憶手段21から得る。
プログラム作成手段23は、上昇待機位置H1から目標位置H4までパンチ4を下降させる制御プログラム11を作成する手段であり、上昇待機位置H1から高速で下降させ、切換位置H2で加圧モードとなる低速に切り換える制御プログラム11を作成する。上昇待機位置H1や目標位置H4等は、諸データ記憶手段24に設定されたデータを用いる。諸データ記憶手段24には、その他に制御プログラム23の作成に必要な各種のデータを記憶した手段である。
作成された制御プログラム11は、曲げ機械10のラム昇降駆動装置6(図1)に対して、例えば上昇待機位置から高速で下降させる加工開始命令R1と、切換位置H2に達することを監視する命令R2と、切換位置H2に達すると低速に切り換える命令R3と、下限位置等となる目標位置H4に達することを監視する命令R4と、目標位置H4に達すると下降を止めて上昇復帰させる命令R5とを含むものとされる。なお、ここでは一つの曲げ工程における命令のみを述べたが、複数の曲げ工程を含む場合は、上記の命令R1〜R5の組を工程分だけ含むものとされる。
上記構成の曲げ機械用プログラミング装置20によると、切換位置設定手段22は、ワーク形状記憶手段21に記憶された板材ワークWの形状に基づき、折り曲げようとする板材ワークWが、上方に立ち上がる曲げ片Waを有する形状である場合に、曲げ片Waの最上高さ位置hから所定量Δだけ高い位置を前記切換位置H2として設定する。なお、切換位置設定手段22は、左右の曲げ片Waの高さが異なる場合は、高い方の曲げ片Waの高さを最上高さ位置hとする。プログラム作成手段23は、上昇待機位置H1から設定目標位置H4までパンチ4を下降させ、この下降の間に前記切換位置設定手段22により設定された切換位置H2で低速に切り換える制御プログラム11を作成する。
そのため、図4(A),(B)のように、板材ワークWの曲げ片Waの高さが種々異なっても、上記のように作成された制御プログラム11で曲げ機械10を運転すると、パンチ4の高速下降は、常に曲げ片Waから所定量Δだけ高い位置で低速に切り換わる。作業者は、この低速に切り換わってから、パンチ4が曲げ片Waに干渉しないように、板材ワークWの位置調整や、停止・駆動切換スイッチ13の操作によるパンチ4の下降動作の停止操作を行えば良い。したがって、高速下降時に不意にパンチ4が曲げ片Waに干渉することが防止される。また、制御プログラム11で切換位置H2が設定されているため、曲げ片Waの高さ等に応じて作業者が特別な操作を行う必要がない。また、このプログラミング装置20は、切換位置H2を設定するときに、所定量Δを追加する足し算だけの演算で済み、切換位置H2の設定が容易に行える。
板材ワークWに対して複数の曲げ工程を行って板材ワークWの形状を変化させて行く場合は、切換位置設定手段22は、工程毎に変化する板材ワークWの形状に応じて切換位置H2を設定する。そのため、高速動作から低速動作への切換位置H2の設定が、工程毎に適切な位置となる。
なお、切換位置設定手段22は、例えば図5に示すように、既に形成されている曲げ片Waが、今回の工程で加工する曲げ線Lから離れている場合は、曲げ片Waがないときの切換位置H2(板材ワーク上面から所定量Δだけ高い位置)に設定するものとすることが好ましい。この場合に、曲げ片Waが曲げ線Lから離れているとは、曲げ片Waとパンチ4とが干渉しない程度に離れていることであり、例えば適宜設定される所定距離以上離れている場合としても良い。曲げ線Lから曲げ片Waが離れている場合は、パンチ3の干渉の問題がないため、曲げ片Waの高さを考慮して切換位置H2を高い位置に設定することは、無駄に低速動作の区間を長くすることになる。このような場合は、切換位置設定手段22は、曲げ片Waがないときと同じ切換位置H2とすることで、無駄な低速動作によるサイクルタイムの長引きが回避される。
2…ダイ
3…ラム
4…パンチ
6…ラム昇降駆動装置
10…曲げ機械
11…制御プログラム
12…曲げ機械制御装置
13…停止・駆動切換スイッチ
20…曲げ機械用プログラミング装置
21…ワーク形状記憶手段
22…切換位置設定手段
23…プログラム作成手段
24…諸データ記憶手段
h…最上高さ位置
H1…上昇待機位置(上限位置)
H2…切換位置
H4…目標位置(下限位置)
L…曲げ線
W…板材
Wa…曲げ片
Δ…所定量Δ
3…ラム
4…パンチ
6…ラム昇降駆動装置
10…曲げ機械
11…制御プログラム
12…曲げ機械制御装置
13…停止・駆動切換スイッチ
20…曲げ機械用プログラミング装置
21…ワーク形状記憶手段
22…切換位置設定手段
23…プログラム作成手段
24…諸データ記憶手段
h…最上高さ位置
H1…上昇待機位置(上限位置)
H2…切換位置
H4…目標位置(下限位置)
L…曲げ線
W…板材
Wa…曲げ片
Δ…所定量Δ
Claims (3)
- 固定のダイに対してパンチを下降させて板材ワークを折り曲げる曲げ機械において、前記パンチが上昇待機位置から下降する間に下降速度を高速から低速に切り換える切換位置を設定した制御プログラムを作成する曲げ機械用プログラミング装置であって、
折り曲げようとする板材ワークの形状を記憶したワーク形状記憶手段と、その記憶された板材ワークの形状に基づき、折り曲げようとする板材ワークが、上方に立ち上がる曲げ片を有する形状である場合に、前記曲げ片の最上高さ位置から所定量高い位置を前記切換位置として設定する切換位置設定手段と、前記上昇待機位置から設定目標位置までパンチを下降させ、この下降の間に前記切換位置設定手段に設定された切換位置で低速に切り換える制御プログラムを作成するプログラム作成手段とを備えたことを特徴とする曲げ機械用プログラミング装置。 - 前記曲げ機械は、板材ワークに対して複数の曲げ工程を行って板材ワークの形状を変化させて行くものであり、前記切換位置設定手段は、工程毎に変化する板材ワークの形状に応じて前記工程毎に切換位置を設定するものとした請求項1記載の曲げ機械用プログラミング装置。
- 前記切換位置設定手段は、今回の工程で加工する曲げ線から、既に形成されている曲げ片が離れている場合は、前記切換位置を曲げ片がないときのものとする請求項1または請求項2記載の曲げ機械用プログラミング装置。
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