JP2006158241A - 固型培土及び固型培土形成方法 - Google Patents

固型培土及び固型培土形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡易形状の固型培土において、常に適正位置に種子を置床でき、しかも、単体で運搬・貯蔵可能とする。
【解決手段】 固型可能な培土基材40で形成され、セルトレイ2のセル20内に収容可能な外面を有し、上部に第1凹部41が上部開放状に形成され、該第1凹部41の底部に種子Sを収容すべき第2凹部42が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、機械移植に供されるたばこ等の作物において、育苗時の根鉢形成に用いられる固型培土及び固型培土形成方法に関するものである。
従来、たばこ等の作物を栽培する場合、セルトレイの各セル内にて種子を栽培し、所定の生長状態となった苗を根鉢と共に移植機等によって圃場に機械移植する移植方法が知られている。
セルトレイの各セル内においては、発芽した種子から伸びる複数本の根が床土及び覆土に向けて伸長し、該床土及び覆土にこれら複数本の根が絡みつくことによって根鉢が形成される。このとき、苗の育成期間が短い等の理由によって根の生長が十分でない場合、床土及び覆土に根が充分に絡みついた根鉢が形成され難い。このため、このような根鉢を有する苗を移植機の苗取出機構等によってセルから抜き取る場合、床土や覆土が崩落して根鉢全体が崩れてしまい、これによって苗の抜き取りミスや植付ミスが発生する問題があった。
かかる問題を解決する手段として、特許文献1においては、セルトレイの各セル内に固型培地を収容し、該固型培地の上面に種子を置床し、該固型培地の上面及び種子を覆土によって覆う構成を有する移植用育苗床が提案されている。
特許第3536161号
しかしながら、特許文献1の移植用育苗床において、固型培地は、上面と下面とが互いに略平行な逆錐台状に形成されるのみであるため、セルトレイの各セルに播種された種子が固型培土上の所定位置からずれた位置に播種された場合、該種子を所定位置に置床し直す作業が必要となって、播種作業が煩雑化する。また、播種された種子は固型培地の上面上を移動自由な状態で該上面上に置床されるため、運搬時等の振動によって種子が該上面上を左右に移動することとなる。このため、各セルの種子の播種位置にばらつきが生じ、これによって根鉢の形成状態がセル毎に異なってしまう問題があった。
さらに、セルの内壁によって、播種された種子の移動が規制されると共に充填された覆土が側方支持されるため、固型培土をセルトレイのセルに収容することなく該固型培土上に種子の播種作業や覆土の充填作業を行うことはできず、これによって育苗床をセルトレイのセルに収容することなく運搬・貯蔵することができない問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記問題に鑑み、常に適正位置に種子を置床でき、しかも、単体で運搬・貯蔵可能な簡易形状の固型培土を提供することにある。
また、本発明の目的は、上記問題に鑑み、常に適正位置に種子を置床でき、しかも、単体で運搬・貯蔵可能な簡易形状の固型培土形成方法を提供することにある。
本発明による上記課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、本発明に係る固型培土においては、固型可能な培土基材で形成され、セルトレイのセル内に収容可能な外面を有し、上部に第1凹部が上部開放状に形成され、該第1凹部の底部に種子を収容すべき第2凹部が形成されている。
これによれば、種子は常に第2凹部に入り込むため、固型培土上に播種される種子の播種位置にばらつきが生じることはなく、各固型培土上に播種された種子は第2凹部に置床されることとなるのである。
また、前記固型培土によれば、種子を播種した状態で運搬・貯蔵することができ、しかも、第2凹部によって種子の左右方向の移動が規制されるのため、運搬時に種子が左右方向に移動することはない。
また、第1凹部に所定の養分を備えた覆土材を充填することができ、これによって、種子の生長を向上させることができるのである。しかも、該覆土材の充填量を第1凹部の容積と同量として略一定化することができ、各固型培土上での種子の発育を一定のものとすることができる。
さらに、前記固型培土によれば、種子を第2凹部に置床し且つ覆土材を第1凹部に充填した状態で前記固型培土を単体で運搬・貯蔵することができ、前記固型培土の運搬・貯蔵条件が緩和されるのである。
第2に、本発明に係る固型培土においては、固型可能な培土基材で形成され、セルトレイのセル内に収容可能な外面を有し、上部に第1凹部が上部開放状に形成され、該第1凹部の底部に種子を収容すべき第2凹部が形成され、前記第2凹部に種子が収容され、前記第1凹部に覆土材が充填されている。
これによれば、前記固型培土を種子の播種及び覆土材の充填が完了した状態で運搬・貯蔵することが可能である。このとき、覆土材は第1凹部内に充填され、該第1凹部の壁部によって保持されているため、該覆土材が前記固型培土の運搬時に前記固型培土上から落下することはない。同様に、種子は第2凹部に置床された状態で覆土材に覆われているため、該種子が前記固型培土の運搬時に左右に大きく移動することはないのである。
第3に、本発明に係る固型培土形成方法においては、固型可能な培土基材をセルトレイのセル内に収容可能な外面を備えるべく成型し、上部に第1凹部を上部開放状に形成し、該第1凹部の底部に種子を収容すべき第2凹部を形成し、前記第2凹部に種子を収容し、前記第1凹部に覆土材を充填する。
これによれば、種子を所定位置に置床すると共に覆土材の充填量を略一定量とした固型培土を多数作製することができる。しかも、かかる固型培土をセルトレイのセル等の所定の容器に収容することなく形成することができ、これによって、かかる固型培土を所定の容器に収容するよりも以前に作製することができ、固型培土上に種子及び覆土材を備えた育苗床の形成工程から固型培土を前記所定の容器に収容する収容工程を除くことができるのである。
本発明の固型培土によれば、常に適正位置に種子を置床でき、しかも、単体で運搬・貯蔵することが可能である。
また、本発明の固型培土形成方法によれば、常に適正位置に種子を置床でき、しかも、単体で運搬・貯蔵可能とする簡易形状の固型培土を形成することができる。また、固型培土は簡易な形状を呈しているため、容易に大量生産化が図られるのである。
以下、本発明をたばこの根鉢付き苗Pの形成に実施した形態につき、図面を参照して説明する。
本実施の形態において、たばこの根鉢付き苗Pを形成するための育苗具1は、図2に示す如く、複数のセル20を備えたセルトレイ2と、該セルトレイ2を収容する育苗箱3とを備えている。
セルトレイ2は、薄い合成樹脂シートをプレス加工して、縦横に碁盤目状に多数(例えば6個×12個)のセル20を備えており、隣接するセル20の上端開口縁どうしはトレイ上壁21によって互いに連結されている。
各セル20のセル周壁22は、略逆四角錐台形状に形成されており、前記上端開口縁からセル底壁23に向かうにつれてセル20の上下方向中心軸に向けて若干傾斜するテーパ壁となっている。また、前記上下方向中心軸に垂直な水平断面の形状が略四角形のセル周壁22のコーナ部は凸湾曲状に面取りされている。
また、図4(b)に示す如く、前記セル底壁23は平坦であり、該セル底壁23の中央部には、水抜き用のセル孔24が開設されている。
図2に示す如く、育苗箱3は、合成樹脂又は金属板にプレス成型を施すことによって形成され、一体成形された周囲壁31と底壁32とを有しており、平面視長方形で上部開放の浅底箱形状に形成されている。
周囲壁31は、前記底壁32との連結部から上方に向けて僅かに外方向に傾斜しつつ延伸されており、該周囲壁31の上端には、育苗箱3の外方側に水平に伸びて該上端を包囲する平板部33が形成されている。また、底壁32は、多数の開口34を縦横に開設した平面視格子状に形成されている。該開口34は、角孔に形成され、該開口34間は周囲壁33間を縦横に伸びる桟部35となっている。
前記セルトレイ2のセル20内に収容される固型培土4は、固型可能な培土基材40で形成され、前記セル20内に収容可能な外面を有し、上部に第1凹部41が上部開放状に形成され、該第1凹部41の底部に種子Sを収容すべき第2凹部42が形成されている。
本実施の形態において、培土基材40は、育苗に必要な成分を含んだピートモスに所定の添加剤を加えたものによって構成されるが、培土基材40の構成はこれに留まらず、ゼオライト、バーミキュライト、バーク堆肥、ロックウール等の常用素材単体若しくはこれらを適宜配合したものから構成することも可能であり、土に入れると自然分解される生分解性素材であるセルロース、デンプン、キチン、キトサン等の多糖類や、ゼラチン、コラーゲン、ゼイン、羊毛、絹等の蛋白質、半合成樹脂である酢酸セルロース、レーヨン等のセルロース誘導体やデンプン誘導体、合成生分解性高分子であるポリエチレンサクシネート、ポリエチレンサクシネートアジテート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジテート、ポリ乳酸やポリリンゴ酸をはじめとするポリヒドロキシ酸及びそれらの共重合体ならびにそれらの組合せたものから構成することも可能である。
また、上記培土基材40を育苗可能な多孔性樹脂から構成することも可能である。ここで、育苗可能な多孔性樹脂とは、連通性発泡樹脂を示し、フェノール樹脂、ユリア樹脂、ポリビニールアルコール樹脂(PVA)、弗化ビニル樹脂(PVF)、ウレタン発泡体等が挙げられる。
また、針葉樹、広葉樹をクラフトパルプ化、サルファイトパルプ化、アルカリパルプ化等して得られる未晒又は晒化学パルプ、或いはGP、RMP、TMP、CTMP等の機械パルプ、液体アンモニア処理パルプ、マーセル化パルプ等のセルロース繊維を主成分とし、これに撥水剤、耐水剤、PH調整剤、増粘剤、防腐剤、防黴剤、抗菌剤、保湿剤、肥料等を添加したものから培土基材40を構成することも可能である。
また、スギやヒノキ等の木質系樹皮または木屑や、椰子殻等の果実繊維や該果実繊維と澱粉とを適宜配合したものから培土基材40を構成することも可能である。
本実施形態の固型培土4は、図1に示す如く、前記セルトレイ2の各セル20に嵌合すべく逆四角錐台状の外形を有しており、その外周壁43は、前記セル周壁22に当接すべく上方から下方に向かうにつれて固型培土4の中央部側に若干傾斜するテーパ壁となっている。
また、該外周壁43のコーナ部は凸湾曲状に面取りされており、固型培土4の底面44は、前記セル底壁23に当接すべく平坦状に形成されている。
前記第1凹部41は、上端縁41aから第1凹部41の底部に向けて下り状に傾斜するすり鉢状の傾斜部41bを有しており、該第1凹部41の最底部に第2凹部42が形成されている。
また、第2凹部42は、平面視で固型培土4の上部の略中央部に窪み状に形成されており、該第2凹部42の開口縁42aに第1凹部41の下端縁41cが一致している。
なお、第1凹部41の上端縁41aから第2凹部42の最底部までの長さは、該第2凹部42に播種される種子Sの埋設深さを考慮して5mm〜15mm程度が好ましく、第2凹部42の開口幅は、前記種子Sの置床状態を考慮して2mm〜15mm程度とすることが好ましい。
本実施の形態は以上の構成からなるものであり、次に、上記固型培土4の形成方法を図3を用いて説明する。
先ず、(a)に示す如く、固型培土4を収容すべきセルトレイ2のセル20の形状と略同一の逆四角錐台状に形成された雌型51に培土基材40を所定の分量だけ投入する。
なお、雌型51として、前記セルトレイ20を採用することも可能である。
そして、(b)に示す如く、各雌型51内の培土基材40に向けて雄型52を押し付ける。該雄型52は、固型培土4の第1凹部41の傾斜部41bを形成すべく略逆四角錐状に形成された傾斜形成部53を備えると共に、固型培土4の第2凹部42を形成すべき凸部54を傾斜形成部53の下端部に備え、該雄型52を雌型51内の培土基材40に押し付けた状態で所定時間保持することにより、該培土基材40は、雌型51及び雄型52による加圧力や培土基材構成成分の経時的な化学変化等によって、雌型51及び雄型52によって形成される型枠の形状に凝縮・固化・成型されることとなる。
そして、(c)に示す如く、凝縮・固化・成型された培土基材40を雌型51及び雄型52から脱型することにより、所定形状に形成された固型培土4が形成されるのである。
次に、該固型培土4を使用した育苗方法について図4を用いて説明する。
先ず、上記方法によって形成された(a)の固型培土4を(b)の如く育苗箱3に収容されたセルトレイ2のセル20内に収容する。次に、セルトレイ2を収容した育苗箱3を播種機(図示省略)の搬送機構によって搬送し、(c)に示す如く、該播種機の点播機構等を用いて、たばこの種子Sをセルトレイ2の上方から各セル20内の固型培土4に向けて播種する。このとき、種子Sは前記点播機構によって固型培土4の第2凹部42を狙って播種されることとなるが、該第2凹部42を外れた場合にも、種子Sは少なくとも第1凹部41に投下される。ここで、第1凹部41は第2凹部42に連接された傾斜部41bを有しているため、第1凹部41に投下された種子Sは、該傾斜部41b上を転がり落ちて第2凹部42に収容されることとなる。
このとき、第1凹部41の傾斜部41bから僅かに突出した繊維等の凸部に種子Sが支持され、これによって種子Sが第1凹部41内に係止されてしまう場合があるが、この場合にも、播種機の搬送機構の振動等によって種子Sが上下左右に移動することにより、前記凸部と該種子Sとの釣合状態が崩れて前記凸部による種子Sの支持状態が解消され、これによって、種子Sは、固型培土4に次工程が施される前に傾斜部41bを転がり落ちて第2凹部42内に収容されることとなるのである。
また、種子Sは、一旦第2凹部42に収容されると、左右方向の移動が第2凹部42の壁部に規制されることとなる。したがって、第2凹部42に収容された種子が前記振動等によって第2凹部42の外方に移動することはない。
そして、(d)に示す如く、覆土機構によって固型培土4の第1凹部41に覆土材5が充填される。ここで、該覆土材5は、赤玉土、腐葉土、黒土、バーミキュライト、パーライト等の常用素材単体やこれらを所定分量ずつ配合して構成されたものであり、且つ、所定の水透過性を有すると共に固型培土4との食いつきを良好とするものであって、前記第1凹部41の容積と略同量分だけ供給される。その後、覆土機構の土均し機構等によって覆土材5の上面をセルトレイ2のセル上壁21の上面と略面一とすべく覆土材5が均される。
上記作業によって、セルトレイ2のセル20内に育苗床が形成されることとなり、該育苗床に灌水を施した後に、該育苗床を育苗施設(図示省略)に収容して所要期間育苗に供させる。これによって、(e)に示す如く、各セル20内にたばこの根鉢付き苗Pが形成されることとなるのである。
前記育苗施設にて育苗された根鉢付き苗Pは、圃場の畝に移植される。かかる移植に際しては、移植機(図示省略)の苗取出機構によってセル20と根鉢付き苗Pとがそれぞれ分離され、該根鉢付き苗Pが植付機構によって畝に植え付けられる。
このとき、生長した複数本の根Rの先端部や細根は、固型培土4及び覆土材5に覆われているため、これら複数本の根Rや細根が前記苗取出機構や植付機構等によって損傷を受けることはなく、移植機による根鉢付き苗Pの移植作業が移植後の該根鉢付き苗Pの複数本の根Rの生長に悪影響を及ぼすことはない。
また、根鉢付き苗Pの根鉢は、上述の如き固型培土4及び覆土材5によって形成されているため、前記苗取出機構や植付機構によって根鉢が崩壊することはなく、これによって、移植機による根鉢付き苗Pの抜き取りミスや植付ミスが生じる虞はない。
本実施の形態によれば、固型培土4の上部に向けて播種された種子Sは第2凹部42に置床されることとなるため、固型培土4上に播種される種子Sの播種位置にばらつきが生じることはない。
また、固型培土4の第1凹部41に所定の養分を備えた覆土材5を充填することにより、種子Sの生長を向上させることができる。しかも、該覆土材5の充填量を第1凹部41の容積と同量として略一定化することができ、所定育苗期間による各セル20内の苗の育成状態を一定のものとすることができる。
また、本実施の形態の固型培土4によれば、図4(a)の状態で第2凹部42に種子Sが播種されることにより、種子Sを播種した状態で運搬・貯蔵することができる。しかも、第2凹部42によって種子Sの左右方向の移動が規制されるのため、固型培土4の運搬時に該種子Sが左右方向に移動することはない。
また、種子Sが固型培土4の第2凹部42に置床されることにより、該種子Sは平面視で固型培土4の略中央部に位置するため、発芽、育成中の種子Sの位置や発根位置が明確なものとなり、これによって、種子Sや根Rの位置を仮定して構成される前記苗分送機構や植付機構等の構造を検討しやすい。
また、各セル20に対する移植機による苗取り位置が略一定化されることとなり、前記苗分送機構や植付機構等の構造をより単純化することができ、移植機の低コスト化が図られる。
また、本実施の形態の固型培土4は、図5に示す如く、固型培土4の第2凹部42に種子Sを収容すると共に第1凹部41に覆土材5を収容した育苗床形成状態で運搬・貯蔵が可能であり、セルトレイ2のセル20に収容する以前にかかる状態に形成することが可能である。
固型培土4を上記育苗床形成状態とするための固型培土形成方法は、図6(a)及び(b)に示す如く、所定の支持ケース(図示省略)内に固型培土4を収容し、該ケースを播種機の搬送機構によって搬送し、該播種機の点播機構によって第2凹部42に種子Sを播種する。その後、播種機の覆土機構によって第1凹部41に覆土材5を充填することによって、図6(c)に示す如く、固型培土4は育苗床形成状態に形成されることとなるのである。
該固型培土4によれば、セルトレイ2のセル20内に収容することなく種子Sを第2凹部42に置床し且つ覆土材5を第1凹部41に充填した育苗床形成状態を形成することができる。このため、該育苗床形成状態とした固型培土4を単体で運搬・貯蔵することができ、前記固型培土4の運搬・貯蔵条件が緩和されるのである。もちろん、セルトレイ2のセル20内に収容した状態で固型培土4を運搬・貯蔵することも可能である。
また、育苗床形成状態とした固型培土4を図6(d)に示す如くセルトレイ2のセル20内に収容することにより、図6(e)に示す如く、セル20内に根鉢付き苗Pを形成することが可能である。そして、前記固型培土4を複数作製してこれら固型培土4をセルトレイの各セル20内に収容することにより、各セル20内の根鉢付き苗Pの形成状態を略一定のものとすることができるのである。
また、該固型培土4をセルトレイ2のセル20内に収容することなく根鉢付き苗Pを形成することができるのはもちろんである。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、図7に示す如く、固型培土4の第1凹部41の上端縁41aと外周面43の上端縁との間に平坦部45を設けた構成を採用することも可能である。
また、図8に示す如く、固型培土4の第1凹部41を中央部に向けて下弦状に湾曲した形状とし、該第1凹部41の最底部に第2凹部42をすり鉢状に設けた構成を採用することも可能である。また、第1凹部41を固型培土4の水平断面形状に相似な錐体状に形成した場合や円錐状に形成した場合にも、本実施の形態と同様の効果を有する。
また、固型培土4の第1凹部41及び第2凹部42をすり鉢状の傾斜部を備えた形状に形成することも可能であり、さらには、第1凹部41の傾斜部の水平面に対する傾斜角と第2凹部42の傾斜部の水平面に対する傾斜部を同一とし、第1凹部41及び第2凹部42を略面一とする構成を採用することも可能である。
また、固型培土4の第1凹部41及び第2凹部42を垂直部、水平部、傾斜部及び湾曲部の組合せによって階段状等に形成することも可能であり、第1凹部41に播種された種子Sが固型培土4上から落下せず、第2凹部42に収容される構成を有するものであれば、これら第1凹部41及び第2凹部42は如何なる形状に形成されていても構わない。
また、固型培土4は、セルトレイ2のセル20に嵌合する形状を有していることが好ましいが、かかる形状以外の形状、例えば、角柱状、円柱状、半球状等の形状とすることも可能であり、セルトレイ2のセル20内に収容される大きさを有するものであれば、如何なる形状に形成されていても構わない。かかる形状を有する固型培土4をセル20内に収容した場合に生じるセル周壁22及びセル底壁23と固型培土4の外周面43及び底面44の間の空隙は、覆土材5等によって埋められる。
また、上述の培土基材構成材は、必要に応じてこれらを固形化したり、不織布化したり、織化したり、或いは、薄膜化したものを重ねてマット状としたものを採用しても構わない。
また、上述の実施形態は、たばこ以外の作物、例えば、キャベツ、白菜、レタス、玉葱等の作物に採用することが可能である。
また、セルトレイ2は、金属製、布製、紙製とすることができ、セルの配列も、例えば、8個×16個、10個×20個、12個×24個等を採用することができる。各セル20の形状においても、例えば、角錐状、円錐状、角柱状、円柱状、半球形状等の形状を採用しても構わない。
本発明の固型培土を示す斜視図である。 固型培土及び育苗箱を破断して示す斜視図である。 固型培土の形成過程を示す断面図である。 固型培土を用いた育苗過程を示す断面図である。 本発明の固型培土に種子及び覆土材を配備した断面図である。 固型培土を用いた育苗過程を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態を示す断面図である。 本発明のさらに他の実施の形態を示す断面図である。
符号の説明
1 育苗具
2 セルトレイ
3 育苗箱
4 固型培土
40 培土基材
41 第1凹部
41a 上端縁
41b 傾斜部
41c 下端縁
42 第2凹部
42a 上端縁
5 覆土材
51 雌型
52 雄型
P 根鉢付き苗
S 種子

Claims (3)

  1. 固型可能な培土基材(40)で形成され、セルトレイ(2)のセル(20)内に収容可能な外面を有し、上部に第1凹部(41)が上部開放状に形成され、該第1凹部(41)の底部に種子(S)を収容すべき第2凹部(42)が形成されていることを特徴とする固型培土。
  2. 固型可能な培土基材(40)で形成され、セルトレイ(2)のセル(20)内に収容可能な外面を有し、上部に第1凹部(41)が上部開放状に形成され、該第1凹部(41)の底部に種子(S)を収容すべき第2凹部(42)が形成され、
    前記第2凹部(42)に種子(S)が収容され、前記第1凹部(41)に覆土材(5)が充填されていることを特徴とする固型培土。
  3. 固型可能な培土基材(40)をセルトレイ(2)のセル(20)内に収容可能な外面を備えるべく成型し、上部に第1凹部(41)を上部開放状に形成し、該第1凹部(41)の底部に種子(S)を収容すべき第2凹部(42)を形成し、
    前記第2凹部(42)に種子(S)を収容し、前記第1凹部(41)に覆土材(5)を充填することを特徴とする固型培土形成方法。
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