JP2006153639A - ノイズ蛍光処理方法及び蛍光検出システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハイブリダイゼーションなどの物質間の相互作用を蛍光検出する技術に関して、新規バックグラウンドノイズ低減技術を提供すること。
【解決手段】 プローブ分子(例えば、プローブ核酸分子X)を固相表面の反応領域へ固定しておき、該プローブ分子とターゲット分子(例えば、プローブ核酸分子Xと相補的なターゲット核酸分子Y)の間の相互作用(ハイブリダイゼーション)を、蛍光シグナルで検出する方法において、選定された所定波長の光を、前記相互作用検出のノイズ蛍光原因物質(例えば、遊離一本鎖核酸分子X)が存在する固相表面領域12bに向けて照射することによって、前記ノイズ蛍光原因物質由来の蛍光の発光量を減衰又は消失させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、物質間の相互作用を蛍光検出する際のS/Nを向上するための新規技術に関する。
近年、マイクロアレイ技術によって所定のDNAが微細配列された、いわゆるDNAチップ又はDNAマイクロアレイ(以下、本願では「DNAチップ」と総称。)と呼ばれるバイオアッセイ用の集積基板が、遺伝子の変異解析、SNPs(一塩基多型)分析、遺伝子発現頻度解析等に利用されるようになり、創薬、臨床診断、薬理ジェノミクス、進化の研究、法医学その他の分野において広範囲に活用され始めている。
この「DNAチップ」は、ガラス基板やシリコン基板上に多種・多数のDNAオリゴ鎖やcDNA(complementary DNA)等のヌクレオチド鎖が集積されていることから、ハイブリダイゼーションの網羅的解析が可能となる点が特徴とされている。
ここで、前記ハイブリダイゼーションの検出は、一般には、どのプローブが試料中のヌクレオチド鎖と二本鎖を形成したかを示す蛍光シグナルを発する基板上の位置を、光学的に検出する。前記蛍光シグナルは、通常、資料中のヌクレオチド鎖に標識された蛍光物質を励起することにより得られるが、近年、二本鎖核酸の塩基対部分に特異的に吸着する蛍光発色性のインターカレーターが提案されている。
DNAチップを用いたハイブリダイゼーションの検出の精度は、いまだ改善の余地が多い。改善のためのアプローチは、いくつかあるが、中でも前記蛍光シグナルのS/N比の向上が重要である。即ち、検出される蛍光シグナルから、本質的にハイブリダイゼーションとは無関係のノイズ(バックグラウンド蛍光)をどれだけ排除できるかということが、ハイブリダイゼーション検出の精度の向上に直結する。この点、ハイブリダイゼーション以外の分子間相互作用を蛍光検出する技術においても共通である。
特許文献1は、DNAチップ(DNAマイクロアレイ)を用いた蛍光検出におけるバックグラウンドノイズを低減するために、消光剤を用いる技術が開示されている。特許文献2には、プローブDNAがループ構造を形成してその解放末端側が基板側にあるようにすることによって、バックグラウンドノイズを低減しようとする技術が開示されている。特許文献3には、コロナ放電処理を利用して担体表面の親水性を制御し、該担体表面への埃の付着を抑制することによって、蛍光分析に際してのバックグランドノイズを低くする技術が開示されている。
このように、蛍光分析に際してバックグラウンドノイズを低減するためのアプローチとして、他の薬剤を用いる方法(特許文献1)、プローブDNAの構造を工夫する方法(特許文献2)、担体(基板)表面に対する処理を施す方法(特許文献3)などが知られている。さらには、バックグラウンドノイズの原因となる物質を、検出領域から洗浄除去した後に、蛍光検出を行う技術も広く採用されている。
特開2003−84002号公報(特に、請求項1参照)。 特開2003−329676号公報。 特開2003−028867号公報。
本発明は、ハイブリダイゼーションなどの物質間の相互作用を蛍光検出する技術に関して、従来とは全く技術的思想を異にする、バックグラウンドノイズ低減技術を提供することを主な目的とする。
本発明では、プローブ分子を、基板などの固相表面の反応領域へ固定しておき、該プローブ分子が関与する分子間の相互作用を、蛍光シグナルで検出する方法を対象とし、選定された所定波長の光を、前記相互作用検出の際のノイズ蛍光の原因となる物質(ノイズ蛍光原因物質)が存在する固相表面領域に向けて照射することによって、前記ノイズ蛍光原因物質由来の蛍光の発光量を、減衰又は消失させるという構成のノイズ蛍光処理方法を提供する。この方法により、ノイズ蛍光原因物質を光照射によって分解し、蛍光の発光量を、減衰又は消失させ、検出段階におけるノイズ蛍光原因物質の水溶液洗浄作業を不要化する。
ノイズ蛍光原因分子由来の蛍光の発光量を減衰又は消失させるときに用いる光(以下「蛍光減衰光」と称する。)は、例えば、プローブ分子が存在しない「プローブ不存在領域」だけを狙って照射する。これにより、検出に有用な蛍光の発光量にできるだけ喪失しないようにする。
一例を挙げると、二光子励起原理によって、前記蛍光減衰光を目的の前記プローブ不存在領域にだけ照射するようにしてもよい。二光子励起原理を採用する構成では、三次元的に二光子吸収位置を選択できることから、プローブ存在領域を避けて光を照射する方法をわざわざ採用しなくても、ノイズ蛍光を減衰又は消失させることができる。即ち、二光子吸収は、焦点深度内のみを励起できるため、フォーカスを調整すれば、プローブが存在する表面領域の上方領域に狙いを定めて、該上方領域に遊離しているノイズ蛍光原因分子由来の蛍光の発光量を減衰又は消失させることが可能となる。
また、分子間の相互作用が進行する反応領域へ電界を印加することによって、ノイズ蛍光原因物質を、誘電泳動その他の電気力学的効果によってプローブ不存在領域へ移動させた後、該プローブ不存在領域へ前記蛍光減衰光を照射するように工夫してもよい。これによって、一度の光照射で、より多くのノイズ蛍光原因物質由来の蛍光の発光量を、減衰又は消失させることができる。
前記プローブ分子それ自体は、特に限定されず、本発明の目的に沿う範囲であらゆる生体分子を含む。例えば、プローブDNAなどの検出用核酸分子であり、前記相互作用がハイブリダイゼーションである場合において、本発明に係るノイズ蛍光処理方法は、特に有用である。
前記ノイズ蛍光原因物質として、特に想定されるのは、次の(1)、(2)のいずれかの物質である。即ち、(1)蛍光色素が標識された遊離一本鎖核酸分子、(2)蛍光インターカレーターが結合した遊離一本鎖核酸分子、である。
次に、本発明は、基板などの固相表面の所定位置に存在する分子の相互作用に係わる蛍光シグナルを検出するシステムを提供する。
具体的には、前記固相表面の位置を検出する位置検出手段と、前記手段によって検出された位置へ蛍光励起光を出射する第一光源手段と、前記固相表面に存在するノイズ原因分子由来の蛍光の発光量を、減衰又は消失させる光を前記固相表面へ照射する第二光源手段と、前記光源から照射された光の焦点を定めるフォーカス手段と、を少なくとも備える蛍光検出システムを提供する。
前記第二光源手段は、例えば、レーザー、LED、紫外線ランプのいずれかから選択される光源を採用できる。また、前記第一光源手段と前記第二光源手段は、一体共通の光源を用いてもよく、この場合、出射光の出力強度を制御することにより、第一光源手段用途と前記第二光源手段用途を使い分けできるようにする。
ここで、本発明に関連する主たる技術用語について説明する。
「プローブ分子」とは、反応領域に貯留又は保持された媒質中に存在し、当該分子と特異的に相互作用するターゲット分子を検出するための探り針(検出子)として機能する分子である。例えば、DNAプローブなどのオリゴヌクレオチド又はポリヌクレオチドが代表的である。
「核酸」とは、プリンまたはピリミジン塩基と糖がグリコシド結合したヌクレオシドのリン酸エステルの重合体(ヌクレオチド鎖)を意味し、プローブDNAを含むオリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド、プリンヌクレオチドとピリミジンヌクレオチオドが重合したDNA(全長あるいはその断片)、逆転写により得られるcDNA(cプローブDNA)、RNA、ポリアミドヌクレオチド誘導体(PNA)等を広く含む。
「相互作用」とは、物質間の非共有結合、共有結合、水素結合を含む化学的結合あるいは解離を広く意味し、例えば、核酸分子間のハイブリダイゼーション、タンパク質間の相互作用、抗原抗体反応などの物質間の化学的結合あるいは解離を広く含む。なお、「ハイブリダイゼーション」は、相補的な塩基配列構造を備える間の相補鎖(二本鎖)形成反応を意味する。
「固相表面」は、反応領域と固体の臨界表面層を意味し、例えば、基板表面や合成樹脂ビーズなどの粒子表面などを挙げることができる。
「反応領域」は、ハイブリダイゼーションなどの相互作用の場を提供できる領域であり、一例を挙げるなら、液相やゲルなどを貯留できるウエル形状を有する反応場である。
「ノイズ蛍光原因物質」は、蛍光検出において、バックグラウンドノイズとなる蛍光(ノイズ蛍光)を発生する原因となる物質であり、例えば、既述したように、蛍光色素が標識されたり、蛍光インターカレーターが結合したりした遊離一本鎖核酸分子である。場合によっては、目的外の所に非特異的に吸着したり、遊離状態にあったりする蛍光インターカレーターも該当する。
「二光子励起原理」は、二個の光子を非常に短い時間の間に吸収させて蛍光分子を励起させる原理を言う。
「蛍光インターカレーター」は、二本鎖核酸に挿入結合等する蛍光性物質であり、ハイブリダイゼーション検出に用いられる物質である。例えば、POPO−1やTOTO−3、SYBR(登録商標)GreenIなどを挙げることができる。
本発明によれば、効率よく短時間で、ノイズ成分となる蛍光量を消失また減衰させることができる。このため、ハイブリダイゼーション等の相互作用を進行させた後に、ノイズ蛍光の発生原因となる物質を除去するための水溶液洗浄作業を行わなくても、前記相互作用を、良好なS/Nに基づいて、定量検出することができる。
以下、本発明を実施するための好適な形態について、添付図面を参照しながら説明する。なお、添付図面に示された各実施形態は、本発明に係わる物や方法の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
まず、図1は、本発明に係る方法やシステムに利用又は適用可能な固相表面を提供できる基板の一実施形態例を示す図である。
まず、このような基板は、CD(Compact Disc)、DVD(Degital Versatile Disc)、MD(Mini Disc)等の光情報記録媒体と同様の基材から形成することができる。また、基板の形状は、特に限定されず、矩形状、多角形状などを広く採用できるが、例えば、図1に示すような円盤状をなす基板(ディスク)を採用することができる。
図1に示されたよう円盤状をなす基板1(1a)は、光透過性の石英ガラスやシリコン、ポリカーボネート、ポリスチレン等の合成樹脂、好ましくは射出成形可能な合成樹脂によって円盤状に成形する。基板1を安価な合成樹脂を用いて基板を成形することで、従来使用されていたガラスチップに比して、低ランニングコストを実現できる。
また、基板1(1a)の中央部分には、図1中に符号2で示された所定口径の孔11(又は貫通しない穴でもよい。)を形成しておいてもよい。この孔11に、スピンドルなどのチャッキング治具を挿着することによって、該基板1を保持したり、回転させたりすることができる。
また、この孔11に対して給電用の通電治具(図示せず)を挿着すれば、該通電治具及び基板1aに這い回りされた給電配線を介して、基板1上に配設された各反応領域に対して、電界を印加することが可能となる。
基板1上に配設された反応領域12は、プローブ分子を化学結合等により固定化できる固相表面構成を備える領域であって、ハイブリダイゼーションやタンパク質間相互作用、抗原抗体反応などに代表される分子間(物質間)の相互作用を進行させることができる条件を有する領域である。
この反応領域12は、例えば、その周辺領域から親媒性原理によって区画された領域、あるいは物理的構造によって区画された領域(例えば、ウエル状領域)でもよく、さらには、基板1に形成されているような条溝構造部位13(図1参照)の底面領域でもよい。
円盤状をなす基板1に対して条溝構造13を形成する場合は、図1に示されているように、基板1の中央から外周方向に向かって延設されており、全体外観視、放射状を呈するような形態としてもよい。
この条溝構造部位13は、この条溝構造部位13の幅方向一部断面図である図2に示すように、基板1に上蓋部材2を重ね合せることによって上方が閉塞されており、これにより毛細菅現象や遠心力によって送液可能な微細なチャネル構造(キャピラリー構造)として機能する。また、上蓋部材2は、反応領域12に滴下された媒質の乾燥を防止する役割を果たす。
また、例えば、ウエル状の反応領域14を、基板上で同心円状、あるいはスパイラル状などをなすように配列することによって、図3に示すような外観形態の円盤状基板1bを設計することも自由である。
いずれにしても、反応領域12(又は14)では、プローブ分子を固相表面に予め固定しておいた所に、ターゲット分子を滴下等して供給し、両分子間の相互作用を、好適な条件(例えば、pH、温度、塩濃度などの条件)で進行させる。
反応領域12(又は14)に対するプローブ分子、ターゲット分子などの物質は、図示しない公知のインクジェットノズル、あるいはメカニカルスポット等の滴下手段を用いて、選択された反応領域へ液状、あるいはゲルを含む媒質として、正確に滴下することにより供給する。
ここで、プローブ分子を反応領域12(又は14)の固相表面に固定化する工程では、必要に応じて、固定化されなかった余分なプローブ分子を、該反応領域12(又は14)から排除するための水溶液洗浄作業を行う。
反応領域12(又は14)の固定化用の表面の表面処理法については、例えば、アミノ基含有のシランカップリング剤溶液やポリリシン溶液で予め表面処理しておく方法を採用できる。合成樹脂製基板に対する表面処理加工の場合は、その表面をプラズマ処理及びDUV(DeepUV、遠赤外)照射処理後、アミノ基含有シランカップリング剤溶液で処理することもできる。例えば、アミノ基含有のシランカップリング剤溶液やポリリシン溶液で表面処理される。合成樹脂製基板であれば、その表面をプラズマ処理及びDUV(DeepUV、遠赤外)照射処理後、アミノ基含有シランカップリング剤溶液で処理する。
また、固相表面にアミノ基、チオール基、カルボキシル基等の官能基(活性基)を有する物質やシステアミン、ストレプトアビジン等をコートしてもよい。ストレプトアビジンによって表面処理された検出表面の場合には、ビオチン化されたプローブ分子末端の固定に適している。あるいは、チオール(SH)基によって表面処理された検出表面の場合には、チオール基が末端に修飾されたプローブ分子等をジスルフィド結合(−S−S−結合)により固定することに適している。
次に、図4は、図1に示された基板1aの条溝構造部位13の長手方向一部断面図である。
この図4には、プローブ分子であるプローブ核酸分子Xが固定化されている様子が示されている。加えて、この図4では、プローブ核酸分子Xと、反応領域12へ導入されたターゲット核酸分子Yとの間でハイブリダイゼーション(相互作用の一つ)が進行し、二本鎖核酸分子Wが形成されている状態が模式的に示されている。
なお、ターゲット核酸分子Yは、蛍光色素で標識されている場合(図5参照)と蛍光色素で標識されていない場合(図6参照)の両方が考えられる。前者の場合では、ターゲット核酸分子Yに標識された蛍光色素f(図5参照)を励起して得られる蛍光シグナルを検出することでハイブリダイゼーションを検出し、後者の場合は、二本鎖核酸分子Wに特異的に吸着する蛍光インターカレーターI(図6参照)を励起して得られる蛍光シグナルを検出することによって、ハイブリダイゼーションを検出する。なお、図5、図6における符号Pは蛍光励起光、符号15は反応領域12に臨む固相表面、符号16は固相表面15の表面処理層あるいは絶縁層を示している。
また、反応領域12には、ハイブリダイゼーションに関与しなかった(関与できなかった)一本鎖核酸分子Zが、遊離状態で存在している(図4参照)。該反応領域12中に遊離するこの一本鎖核酸分子Zは、プローブ核酸分子Xと相補的ではなかった核酸分子、あるいは相補的であっても立体障害等の原因によりハイブリダイゼーションしなかった核酸分子などが該当し、ノイズ蛍光を発する原因分子(ノイズ蛍光原因物質)となり得るものである。
具体的には、ハイブリダイゼーションに関与しない遊離一本鎖核酸分子Zに標識された蛍光色素由来の蛍光、あるいは該遊離一本鎖核酸分子Zに非特異的に吸着したインターカレーターI由来の蛍光は、ハイブリダイゼーションとは相関しない蛍光シグナルであるため、いわゆるバックグラウンドノイズ(ノイズ蛍光)となる。このノイズ蛍光の発光量が多いと、いわゆる検出測定時のS/Nが低下し、検出精度において、無視できない程度の悪影響を与える。
そこで、本発明では、前記ノイズ蛍光原因物質が存在する領域を狙って、基板外に設けられた蛍光減衰用光源から所定波長の光Q(以下「蛍光減衰光Q」と称する。)を、焦点絞込み用のレンズCを介して照射し、ノイズ蛍光原因物質から発生するノイズ蛍光の発光量を減衰又は消失させる。
蛍光減衰用光源としては、例えば、450nmLDを用いることができる。なお、蛍光減衰用光源は、検出用の蛍光励起光Pを出射する光源と別個に設けてもよいし、共通一体化して設けてもよい。
プローブ核酸分子Xが固定された領域、すなわちハイブリダイゼーション検出領域は、ハイブリダイゼーションを定量すべき測定エリアであるため、前記蛍光減衰光Qの照射を避ける必要がある。
ここで、蛍光減衰光Qや蛍光励起光Pの光照射領域を特定するため、基板1(1a,1b)には、プローブ核酸分子Xが固定化されている領域やそれ以外の領域の位置(番地)情報を提供するアドレスピットA,A・・・が予め刻んでおくようにする(図4参照)。このアドレスピットAに基づいて、基板1(1a,1b)の位置をトラッキングして検出し、蛍光減衰光Qや蛍光励起光Pの光照射位置を特定し、あるいは媒質の滴下位置を特定する。
より詳しくは、基板1(1a,1b)に刻まれたアドレスピットAから得られた位置情報を基にして、フォーカシングとトラッキングを、別に設けられたサーボ用光源(例えば780nmLD)から出射されるサーボ光B(図4参照)で追従走査しながら、安定的にサーボをかける。
蛍光減衰光Qの場合であれば、プローブ核酸分子Xが固定化されている領域12a以外の領域12bを追従走査して検出して照射して、不要な蛍光物質を分解し、ノイズ蛍光の発光量を減衰又は消失させる。
次に、図7に示すように、プローブ核酸分子Xが固定化されている領域12aとそれ以外の領域12bに対応するように形成されたマスク部材17を、基板下方に設置しておき、図示しない紫外線ランプなどを利用して、基板全体に一括照射して蛍光減衰光Qを照射してもよい。
このような実施形態例では、マスク部材17を介在させることにより、マスクされていない部分に対応する領域(即ち、光透過領域)12bに存在するノイズ蛍光原因物質の蛍光色素を分解等して、ノイズ蛍光の発光量を減衰又は消失させる。
なお、レーザー及び紫外線ランプなどを用いて励起分解された蛍光色素は、熱を発するので、反応領域12内の溶液上の媒質は熱を持ち、拡散する。このため、プローブ核酸分子Xが固定化されている領域12aに留まった状態の遊離一本鎖核酸分子Zは、溶液の対流に基づいて周辺領域へ移動し、時間と共にレーザーなどにより同様に蛍光消失する。
蛍光減衰光Qの照射は、二光子励起の原理を用いてもよい。一光子励起の場合は、レーザー光の焦点以外の領域でも蛍光分子の蛍光量を減衰又は消失させてしまうので、相互作用検出に寄与する蛍光量をも減衰又は消失させてしまう可能性がある。一方、二光子励起原理を用いると、二個の光子がほぼ同時に来たときにだけ起こるため、レーザーの焦点面だけで蛍光分子の蛍光量を減衰又は消失させることができる。
この結果、プローブ分子が存在しない領域だけを狙って蛍光減衰光Qを照射することができる。例えば、反応領域12(又は14)の三次元的に特定された領域(プローブ不存在領域)だけを狙って、確実に減衰光Qを照射することができる。
図8は、プローブ核酸分子Xが固定化されている領域12aに留まった状態で遊離している一本鎖核酸分子Zを、強制的に前記領域12aから他の領域12bへ移動させるときに利用できる基板構成を示す断面図である。
基板に設けられた条溝構造部位(チャネル構造部位)13内の反応領域12を挟む如きに、上下に配置された対向電極E−Eと、反応領域12を挟む如きに、左右に配置された対向電極E−Eと、を備える。対向電極E−Eは、外部電源Vを介し、スイッチSのオン操作によって、反応領域12へ電界(例えば、高周波交流電界)を印加可能であり、対向電極E−Eは、外部電源Vを介し、スイッチSのオン操作によって、反応領域12へ電界(例えば、高周波交流電界)を印加可能となっている。
本発明では、対向電極E−Eは、必ずしも必要ではないが、この対向電極E−Eを用いることによって、核酸分子を、誘電泳動などの電気力学的作用により、伸張させたり、電極面に向けて移動させたりすることができる。この効果を用いて、ハイブリダイゼーションの際の立体障害を低減したり、プローブ核酸分子Xの固定化作業を効率よく進めたりすることができる。
なお、「誘電泳動」とは、電界が一様でない場において、分子が電界の強い方へ駆動する現象であり、交流電圧をかけた場合も、かけた電圧の極性の反転につれて分極の極性も反転するので、直流の場合と同様に駆動効果が得られる(監修・林 輝、「マイクロマシンと材料技術(シーエムシー発行)」、P37〜P46・第5章・細胞およびDNAのマニピュレーション参照)。
例えば、二本鎖核酸分子は、液相中において電界の作用を受けると伸長又は移動することが知られている。その原理は、骨格をなすリン酸イオン(陰電荷)とその周辺にある水がイオン化した水素原子(陽電荷)とによってイオン曇を作っていると考えられ、これらの陰電荷及び陽電荷により生じる分極ベクトル(双極子)が、高周波高電圧の印加により全体として一方向を向き、その結果として伸長し、加えて、不均一電界が印加された場合、電気力線が集中する部位に向かって移動する(Seiichi Suzuki,Takeshi Yamanashi,Shin-ichiTazawa,Osamu Kurosawa and Masao Washizu:“Quantitative analysis on electrostatic orientation of DNA in stationary AC electric field using fluorescence anisotropy”,IEEE Transaction on Industrial Applications,Vol.34,No.1,P75-83(1998))。
他方の対向電極E−Eは、遊離一本鎖核酸分子Zなどのノイズ蛍光原因分子を、前記誘電泳動などの電気力学的作用によって、電極E、E側に強制的に引き寄せたい場合、即ちプローブ存在領域外へ引き寄せたい場合に用いる。
これにより、プローブ核酸分子Xが固定化されている領域12aに留まった状態の遊離一本鎖核酸分子Zなどのノイズ原因分子を、強制的に前記領域12aから他の領域12bへ移動させて、集めることが可能となる。
遊離一本鎖核酸分子Zの強制移動に続き、蛍光減衰光Qを、領域12bを狙って照射することで、該領域12bに集まっているノイズ蛍光原因物質の蛍光色素を分解等して、ノイズ蛍光の発光量を減衰又は消失させることができる。
図9は、二光子励起原理を用いた場合の実施形態の一例を模式的に示す図である。
この二光子励起原理を用いた構成の実施形態では、ノイズ蛍光を減衰できる領域を三次元的に決定できるので、プローブ核酸分子Xが固定化されていない領域12bだけを狙って蛍光減衰光Qを照射する手段や、図7に示すようなマスク部材17を採用して蛍光減衰光Gの照射領域を限定する必要がない。
具体的には、本実施形態では、図9に示されているように、サーボ光Bによる位置検出に基づいて、蛍光減衰光Qをプローブ核酸分子Xが固定化されている領域12aを狙って照射されているが、二光子励起原理を用いた構成であるため、物質間の相互作用に由来する正規の検出蛍光を減衰又は消失させることなく、領域12aの焦点深度内である上方領域Uのみを励起できる。これにより、該上方領域Uに遊離して存在しているノイズ蛍光原因分子由来の蛍光の発光量を減衰又は消失させることができる。
図10は、本発明に係る蛍光検出システムの好適な実施形態を示す図である。
本システムは、基板表面、即ち固相表面の所定位置に存在する分子の相互作用に係わる蛍光シグナルを検出するシステムである。
具体的には、前記固相表面の位置を検出する位置検出手段(トラッキングサーボ機構)を備える。そして、該手段によって検出された位置へ蛍光励起光Pを出射する第一光源L(例えば、405nm,640nmなどの半導体レーザー光源)を備える。また、前記固相表面に存在するノイズ原因分子由来の蛍光の発光量を、減衰又は消失させる蛍光減衰光Qを前記固相表面へ照射するための、レーザー、LED、紫外線ランプなどからなる第二光源Lと、前記各光源L,Lから照射された光の焦点を定めるフォーカス手段(フォーカシング機構)と、を少なくとも備える。
なお、前記第一光源Lと前記第二光源Lは、出射光の出力強度を制御できる構成とされた一つの共通光源で行ってもよい。この場合、出力強度を制御することによって、出射光を蛍光検出用の蛍光励起光Pとしたり、ノイズ原因分子由来の蛍光の発光量を減衰又は消失させるための蛍光減衰光Qとしたりする。
トラッキングサーボ機構は、サーボ用光源L(例えば、赤外レーザー、780nm)からのサーボ用光Bを用いて、基板に刻まれてアドレスピット情報を取得することによって行う。
基板1に媒質を滴下する場合は、前記トラッキング機構18、フォーカシング機構19から得られる位置情報と焦点情報に基づいて、符号Nで示したノズル(例えば、インクジェットノズル)を介して、行うことができる。また、サーボ光Bからの情報を利用して、基板1を保持するスピンドル20の運動を制御する。
図10における符号21は、このスピンドル20に係わるサーボ機構を示している。また、図10に示されているPMTは、入射光を内部で増幅して電気信号に変えて出力する光検出器である光電子増倍管(Photo multiplier tube)を示している。PLLは、受光手段であるPD(フォトダイオード)からの信号を電圧制御発振器(RF)を介して処理するPhase Locked Loop電子回路を示している。
本発明は、DNAチップやプロテインチップなどの分子情報集積基板を用いた方法やシステムとして有用であり、相互作用検出領域以外におけるノイズ蛍光を、効率よく短時間で、消失また減衰させる技術として利用できる。従来採用されているノイズ蛍光原因分子を水溶液洗浄する工程を行わなくてもよい相互作用検出技術、即ち、洗浄フリーの相互作用検出技術として利用できる。
本発明に係る方法やシステムに利用又は適用可能な固相表面を提供できる基板(1a)の一実施形態例を示す図である。 基板(1a)の条溝構造部位(13)の幅方向一部断面図である。 他の実施形態例である円盤状基板(1b)の外観斜視図である。 図1に示された基板(1a)の条溝構造部位(13)の長手方向一部断面図である。 ターゲット核酸分子(Y)が蛍光色素で標識されている場合を示す模式図である。 ターゲット核酸分子(Y)が蛍光色素で標識されていない場合であって、蛍光インターカレーターIを用いてハイブリダイゼーションを検出する場合を示す模式図である。 マスク部材(17)を基板下方に配置したときの構成を示す図である。 プローブ核酸分子(X)が固定化されている領域(12a)に留まった状態で遊離している一本鎖核酸分子(Z)を、強制的に他の領域(12b)へ移動させるときに好適な基板構成を示す断面図である。 二光子励起原理を用いた場合の実施形態の一例を模式的に示す図である。 本発明に係る蛍光検出システムの好適な実施形態を示す図である。
符号の説明
1(1a,1b) 基板
2 上蓋
12,14 反応領域
12a プローブが固定された領域
12b プローブが固定されていない領域
13 条溝構造部位
B サーボ光
P 検出用の蛍光励起光
Q ノイズ蛍光を減衰又は消失させる光(蛍光減衰光)
X プローブ分子の一種であるプローブ核酸分子
Y ターゲット分子の一種であるターゲット核酸分子
Z ノイズ蛍光原因分子の一種である遊離一本鎖核酸分子

Claims (9)

  1. プローブ分子を固相表面の反応領域へ固定しておき、該プローブ分子が関与する分子間の相互作用を、蛍光シグナルで検出する方法において、
    選定された所定波長の光を、前記相互作用検出のノイズ蛍光原因物質が存在する固相表面領域に向けて照射することによって、前記ノイズ蛍光原因物質由来の蛍光の発光量を、減衰又は消失させるノイズ蛍光処理方法。
  2. 前記光は、前記プローブ分子が存在しないプローブ不存在領域だけを狙って照射されることを特徴とする請求項1記載のノイズ蛍光処理方法。
  3. 前記光は、二光子励起原理によって、前記プローブ不存在領域に照射されることを特徴とする請求項2記載のノイズ蛍光処理方法。
  4. 前記相互作用が進行する前記反応領域へ電界を印加することによって、ノイズ原因分子を電気力学的に前記プローブ不存在領域へ移動させた後、該プローブ不存在領域へ前記光を照射することを特徴とする請求項2記載のノイズ蛍光処理方法。
  5. 前記プローブ分子は検出用核酸分子であり、前記相互作用はハイブリダイゼーションであることを特徴とする請求項1記載のノイズ蛍光処理方法。
  6. 前記ノイズ原因分子は、次の(1)、(2)のいずれかの物質であることを特徴とする請求項5記載のノイズ蛍光処理方法。
    (1)蛍光色素が標識された遊離一本鎖核酸分子。
    (2)蛍光インターカレーターが結合した遊離一本鎖核酸分子。
  7. 固相表面の所定位置に存在する分子の相互作用に係わる蛍光シグナルを検出するシステムであって、
    前記固相表面の位置を検出する位置検出手段と、
    前記手段によって検出された位置へ蛍光励起光を出射する第一光源手段と、
    前記固相表面に存在するノイズ蛍光原因物質由来の蛍光の発光量を、減衰又は消失させる光を前記固相表面へ照射する第二光源手段と、
    前記光源から照射された光の焦点を定めるフォーカス手段と、
    を少なくとも備える蛍光検出システム。
  8. 前記第二光源手段は、レーザー、LED、紫外線ランプのいずれかから選択される光源であることを特徴とする請求項7記載の蛍光検出システム。
  9. 前記第一光源手段と前記第二光源手段は、一体共通の手段であって、出射光の出力強度を制御できる構成であることを特徴とする請求項7記載の蛍光検出システム。
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