JP2006152692A - 防水扉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電動モータと手動ハンドルの両方で駆動可能な防水扉装置において、手動ハンドルの紛失のおそれがなく、停電時に手動ハンドルを探す手間もなく直ちに手動ハンドルで防水扉を動作させる。
【解決手段】 電動モータが使用できない停電時には手動回転軸部131の遊嵌軸部131に嵌め込んであるラチェットレバー134を引き上げて軸線方向に移動させてトルク伝達軸部132にレバー先端孔部135を嵌合し、ラチェットレバー134を揺動して入力軸110を手動回転し、この手動入力によって防水扉を起立させる。
ラチェットレバー134は手動回転軸部131に嵌め込んで抜け止めしてあるので、紛失の恐れが無く、また防水扉装置に付属させているので、探す必要もなく、直ちにその場で防水扉3を起立操作できる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、電動モータと手動ハンドルのいずれでも操作可能な防水扉装置に係るものである。
従来、特許文献1に記載のように、出入口の通路面に埋設した収納凹部体を塞ぐ倒伏位置から、収納凹部体内の起倒装置により防水扉を起立させて出入口を塞ぐ防水扉装置において、起倒装置が、電動モータと手動ハンドルとにより動作可能となっているものが公知である。特許文献2には、共通の手動ハンドルを複数の駆動軸に差し換えて使用している防水扉装置が開示されている。
また、本願出願人による先行出願1(特願2003−150710号)にも、電動モータと手動ハンドルとにより操作可能な防水扉装置が記載されている。
特開2000−226965号公報(段落番号0034) 特開平8−260833号
上記の特許文献1では、操作ハンドルに関する詳細な説明がなく(図面開示もない)、操作ハンドルがどのように保管管理されているか明確ではない。実際の防水扉装置においては、操作ハンドルを使用するタイプでは特許文献2のように差し換えて使用するなどの理由から、操作ハンドルは防水扉装置とは別に保管、管理されているのが実情である。防水扉装置を作動させるのは、集中豪雨などの発生時であってたびたびあるものではないので、保管、管理に注意しないと、紛失したり、いざというときに操作ハンドルの所在が判らず、防水扉装置を作動させることができないおそれがある。特に、防水扉の起倒動作を生じさせる主たる駆動源として電動モータを備えている防水扉装置では、手動ハンドルは補助入力装置としての位置付けであるために、保管管理がおろそかになりがちであり、上記のような事態を引き起こす可能性が大きい。
この発明は、電動モータと手動ハンドルの両方で駆動可能としてある防水扉装置において、手動ハンドルの紛失のおそれがなく、停電時に手動ハンドルを探す手間もなく直ちに手動ハンドルで防水扉を動作させることのできる防水扉装置を提供するものである。
本発明の防水扉装置は、出入口の通路面に埋設した収納凹部体を塞ぐ倒伏位置から、収納凹部体内の起倒装置により防水扉を起立させて出入口を塞ぐ防水扉装置であって、前記起倒装置は、電動モータと手動ハンドルとにより動作可能となっている防水扉装置において、手動ハンドルをラチェットレバーとし、ラチェットレバー先端が嵌め込まれる手動回転軸部に、ラチェットレバー先端が嵌り込んでトルクを伝達するトルク伝達軸部とラチェットレバー先端が回動自在に遊嵌される遊嵌軸部とを軸線方向に設けてこれらの軸部に軸線方向に移動可能に前記ラチェットレバー先端を嵌装すると共に、ラチェットレバーに対して軸線方向の抜け止めを施し、ラチェットレバー先端を遊嵌軸部に遊嵌した状態でのみラチェットレバー全体を収納凹部体内に格納可能としたことを特徴とする。
また、トルク伝達軸部に対応して、トルク伝達軸部にラチェットレバー先端を嵌め込んでラチェットレバーを揺動操作する時にラチェットレバーの揺動端を規制する揺動端規制部を設け、該揺動端規制部の間で揺動操作される間はラチェットレバーの把手が収納凹部体上方に突出していることを特徴とする。
本願装置では、ラチェットレバーを手動回転軸部に嵌め込んで抜け止めしたから、手動回転軸部から取り外しできず紛失のおそれがない。また、防水扉装置に常時付随しているため、探す必要もない。また、ラチェットレバー先端を遊嵌軸部に遊嵌した状態でラチェットレバーを収納凹部体内に格納しているため、電動モータにより防水扉を動作させるときに手動回転軸部が回転してもラチェットレバーにその回転は伝達されることがなく、ラチェットレバーを手動回転軸部に嵌め込んだ状態であっても動作に支障がない。そして、停電時には、ラチェットレバー先端を軸線方向に移動してトルク伝達軸部に嵌め込み、ラチェットレバーを揺動操作して手動で防水扉を操作することができる。
また、請求項2記載の発明では、トルク伝達軸部にラチェットレバー先端を嵌め込んで手動操作している時にはレバーの把手が収納凹部体から上方に突出するようにしたので、例えば、防水扉装置の動作点検時にラチェットレバーで手動操作した後、ラチェットレバーの先端を遊嵌軸部に嵌め込まないとラチェットレバーが収納凹部体の内側に収容されないので収納凹部体の開口を塞ぐことができず、そのため、作業者がラチェットレバー先端を遊嵌軸部に嵌め込み戻す操作を忘れることが防止される。
防水扉装置1は、防水扉3を、建物や駐車場等の出入口Sの通路面Fに埋設された収納凹部体2の上部開口を閉塞する倒伏位置P1(図3)と出入口Sを閉塞する起立位置P2(図7)との間で後述の起倒装置31により起倒するものである。前記収納凹部体2は上方を開口した箱型形状であって、底板2cと前後左右板2a,2b,2dからなり、更に仕切り板2eにより起倒装置31、電動モータ16などを収容して防水扉2が上方開口を塞ぐ収容部100と、後述の支柱105等を格納したり、停電時における手動操作のための手動操作機構130が配置される格納部101とに区画されている。格納部101は取り外し自在な3つの点検蓋102〜104で上方開口を覆われている。格納部101に格納される支柱105は、上端にフック106を一対備えている。支柱105は2本であり、格納部101にはこの他、入り込み防止部材としてプラスティック材料からなるチェン109が格納されている。このチェン109は、支柱105の間、及び、支柱105と防水扉3との間に掛け渡されるものである。収納凹部体2の収容部100には、倒伏位置にある防水扉3の先端部3aと対応して、幅方向の左右に支柱支持部材としてパイプ材108が上向きに固着してある。
収納凹部体2は、出入口Sの通路面Fに形成された長方形状の収納凹部4内に設置されている。収納凹部4の開口内側に沿って縁材5が取り付けてある。収納凹部体2の前板2a側にはシール材(パッキン部材)6を備えた扉枠7が出入口Sの左右両側の図示しない壁面に付設されている。この実施形態において扉枠7,7が設けられる通路面Fは、水平に対して扉3の基部3b側に僅かに下がり勾配で傾斜している。収納凹部体2の前板2aには水平方向のシール材8が取り付けてあり、そのシール材8の両端を、扉枠7の長手に沿った方向のシール材6下端側と連続させてある。
防水扉3が倒伏位置P1に位置する時、防水扉3の先端部(自由端部)3aの下面が当接する断面L字状の支持部材15が、収納凹部体2の仕切り板2eに取り付けてある。防水扉3が倒伏位置P1にあるとき、防水扉3の上面は、床面Fと同一面となっている。また、防水扉3の背面には、起立状態において前記パイプ材108に支柱105の下端を嵌合して立てた時、支柱105と出入口S方向で対向する部位(防水扉先端部3aの幅方向左右部分)に、支柱105に設けたものと同様のフック106が取り付けてある。
ヒンジ装置33について説明する。収納凹部体2の底板2cに取り付けたベース板60には、前板2a側の左、右に夫々一対のブラケットから成る支持部材10が固着されている。支持部材10を成す各一対のブラケットの間には、揺動ベース11の基部が挟まれて枢軸12により揺動ベース11を防水扉3の起倒方向に揺動可能に枢着している。揺動ベース11は、図2に示すように、幅方向中央部に溝部が形成されて溝部両側が側壁部11aとなっている。溝部上面は第2当接部11bを構成している。この揺動ベース11の下面は、図3に示すように防水扉3が倒伏位置P1にあるとき、ベース板60の上面に当接している。また、揺動ベース11の中間部(枢軸12とベース11の自由端部との間)には、L字形状の第1リンク34の下端部を側壁部11aの間に入れた状態で第1下枢軸14bにより回動自在に連結してある。また、揺動ベース11の自由端部には、第1リンク34より長い第2リンク35の下端部を側壁部11a間に入れた状態で第2下枢軸36bにより回動自在に連結してある。揺動ベース11の一方の側面下部には、後述する回動アーム24の回動時に、回動アーム24の押し上げアーム部24c先端が、摺接移動する押し上げ係合部(カム体)40が一体に設けてある。
防水扉3は収納凹部体2の収容部100の上方開口を塞ぐように形成されたものであって、防水扉基部3b側には前記ヒンジ装置33に対峙するように取付部材13が固着されている。この取付部材13の扉枠7に近い部分には第1リンク34の上端が第1上枢軸14aにより枢着されており、取付部材13の扉枠7から遠い部分には第2リンク35の上端が第2上枢軸36aにより枢着されている。第1リンク34の屈曲した中間部下側には第1当接部34aが形成されており、第1リンク34が下側(図3において右向き)へ所定量揺動されたときに、第1当接部34aは一対の側壁部11aの間に入りこんで前記揺動ベース11の第2当接部11bに当接するようになっている。第1リンク34の第1当接部34aが第2当接部11bに当接するタイミングで、後述する回動アーム24の押し上げアーム部24cと押し上げ係合部40との係合が解除されるように設定されている。
次に、扉3の起倒装置31について説明する。16は収納凹部体2に配置された電動モータであり、ギヤユニット18の入力軸110に設けたスプロケット111と電動モータ16のモータ軸に設けたスプロケット112とがチェン113で連繋してある。ギヤユニット18の出力軸114と両端を軸受で支持された駆動中間軸115とがチェン116を介して回転伝達可能に連繋され、駆動中間軸115の両端は夫々枢軸12と同方向の左右の駆動軸20にカップリング19を介して連結してある。駆動中間軸115にはスリーブ117が相対回動自在に嵌め込まれ、そのスリーブ117に引っ張りアーム118の基端が連結してある。引っ張りアーム118先端とアーム118と対向する防水扉3の部位との間には、所定長さのローラチェン119が連結してある。このローラチェン119と引っ張りアーム118とは、起立状態の防水扉に水圧が作用した時に引っ張られて防水扉3の幅方向中間部が水によって内側(浸水防止側)に撓むことを防止するものであり、特に、防水扉3の幅が大きい場合に有効である。
左右の各駆動軸20の先端部は、左右のベース板60上に夫々設置されたブラケット21に支持される。また、駆動軸20の他端部には、各一対の支持アーム22の基部22bが間隔をあけて駆動軸20を中心にして相対回動可能に取り付けてある。この各2本の支持アーム22の先端部22aは防水扉基部3b側に向き中間軸23によって連結されている。回動アーム24は、それ自体の基部24bの一方側に長アーム部24aが、他方側に押し上げアーム部24cが一体に設けてある。中間軸23には、支持アーム22間に中間軸23を中心にして回動アーム24の前記基部24bが相対回動可能に取り付けられている。その回動アーム24の長アーム部24aの先端部は防水扉3の先端部3aに向くように設けられ、先端部にはアーム長手に沿って長孔25が設けてある。長孔25には、防水扉3の先端側下面に取り付けたブラケット27に設けたピン26が移動可能に案内されている。この長孔25の防水扉3先端側は、前記ヒンジ装置33の第1、第2当接部34a,11bが当接した時の防水扉3の所定の起立角度位置(ここでは45度)となるまではピン26が長孔25に沿って移動でき、前記起立角度となると前記ピン26に当接するように形成されている(図6)。
回動アーム24の基部24bには中間軸23を回動中心とする第1チェーンホイール(回動車)28が固着されている。駆動軸20には、支持アーム22間の部分に第2チェーンホイール(駆動車)29が固着されている。この第1チェーンホイール28と第2チェーンホイール29には無端チェーン(帯状体)30が懸回されて、前記電動モータ16等と共に、回動アーム24を回動して扉3を起倒させるようになっている。
次に手動操作機構130を説明する。前記ギヤボックス18の入力軸110は図4に示すようにスプロケット111から前方に延びて手動回転軸部131となっており、スプロケット111側から同軸上にトルク伝達軸部132と遊嵌軸部133とが軸線方向に設けてある。トルク伝達軸部132は、手動ハンドルとしての周知のラチェットレバー134(ラチェットレンチ)の先端孔部135と嵌合してトルクを伝達し得る六角断面となっている。遊嵌軸部133は、ラチェットレバー134の先端孔部135と相対回動可能に遊嵌する円形断面を有している。ラチェットレバー134の先端孔部135は、これらの軸部133,134に軸線方向に移動可能に嵌め込まれ、遊嵌軸部133先端にラチェットレバー134の先端孔部135より大径のワッシャ136を固定してラチェットレバー134の軸線方向の抜け止めを施している。
仕切り板2eの格納部101側面には、ラチェットレバー134の揺動を規制する規制部材137が固着してある。規制部材137は、板材をコの字に折り曲げたものであり、その両側壁138,138上面はトルク伝達軸部132と対応して設けてあって、ラチェットレバー先端孔部135がトルク伝達軸部132に嵌合した状態でラチェットレバー134を手動回転軸部131の軸線回りに揺動させるときラチェットレバー134の揺動端を規制する揺動端規制部139となっている。この前後の揺動端規制部139の間でラチェットレバー134が揺動されるとき、レバー134の把手134aは収納凹部体2の上方開口の上端2fより上に突出するようになっている。
一方の側壁(図4において右側の側壁138)には、遊嵌軸部133と対応して低段部140が形成されている。また前記右側の側壁138と手動回転軸部131との間に、L字ブラケット141が取り付けてある。L字ブラケット141は前記揺動端規制部139と対応する上面は、ラチェットレバー134が揺動端規制部139の間で揺動されるときに、ラチェットレバー134と干渉しないような高さとなっている。また、前記低段部140と扉の幅方向で対向する部分は図5(c)に示すような下がり勾配の斜面142に形成されている。ラチェットレバー134を格納部101の内側に収容しようとする時、先端孔部135を遊嵌軸部133と嵌り合うように軸方向に移動させると、ラチェットレバー134は前記斜面142をすべり降りつつ下降して揺動端規制部139から外れて低段部140と当接して格納部101の内側に収容され、上方開口の上端2fより下側位置となる。このようにラチェットレバー134が格納部101内側に収容される時、L字ブラケット141の斜面142にラチェットレバー134の先端に近い部分が係合してラチェットレバー134先端をワッシャ136方向に押し出すようにしているため、ラチェットレバー134の先端孔部135が遊嵌軸部133に遊嵌している状態が確実に維持され、この状態では手動回転軸部131がモータ回転されても先端孔部135が勝手にトルク伝達軸部132に嵌り込むことがない。このようにL字ブラケット141はラチェットレバー134のトルク伝達軸部132への嵌合防止部材である。
次に、上記のように構成した防水扉装置1の動作について説明する。防水扉装置1は、通常は図3に示す倒伏位置P1にある。このとき防水扉基部3bの端面が前板2a側の縁材5に近づいて配置されており、防水扉3は収納凹部体2の開口を殆ど隙間なく塞いでいる。よって通行の安全と美観を確保できる。大雨によって建物や駐車場等の出入口Sに浸水が生じる恐れがある水害予想時には、起倒装置31により防水扉3が起立回転される。
防水扉3が倒伏位置P1にある状態から、電動モータ16を駆動してギヤボックス18の入力軸110を回転して駆動軸20を回転させる。入力軸110が回転しても、ラチェットレバー134の先端孔部135は遊嵌軸部133に嵌り込んでいて遊嵌軸部133が空回りするだけなので、ラチェットレバー134が手動回転軸部131に嵌ったままでも電動モータ16による駆動に支障がない。駆動軸20の回転により第2チェーンホイール29を図3において反時計方向に回動すると、無端チェーン30、第1チェーンホイール28を介して回動アーム24が中間軸23を中心に反時計方向に回動し、押し上げアーム部24c先端のカムフォロア50が押し上げ係合部40の上面に沿って移動して支持アーム22先端を駆動軸20を回転中心として上方に移動させつつ、長アーム部24aの長孔25は、ピン26に沿って相対移動しながらピン26を介して起倒方向上向きに防水扉3を揺動させる。ピン26と長孔25の相対移動は、第1当接部34aが第2当接部11bに当接するまで持続して行われるため、防水扉3を起立させる動作が円滑に行われる。このときヒンジ装置33の第1リンク34は、第1下枢軸14bを中心として下向き(図3において右向き)に回転し、第2リンク35は第2下枢軸36bを中心として上向き(図3において右向き)に回転する。
起立途中の所定の角度位置で第1当接部34aが第2当接部11bに当接し、第1、第2リンク34,35は夫々第1下枢軸14bと第2下枢軸36bを中心とした回転が規制される。第1当接部34aが第2当接部11bに当接するまでの起立過程では、押し上げアーム部24c下端が揺動ベース11と一体に設けた押し上げ係合部40を下方に押しているため、揺動ベース11は枢軸12回りで起立方向に回転しない(浮き上がらない)。また、この過程では、第1リンク34の回転が第2リンク35の回転より大きく、第1リンク34と第2リンク35の回転の差動によって、防水扉3の基部3bは前板2aに対して後方に遠ざかりながら(後方に移動しながら)下向きに揺動する。このため、防水扉基部3bと収納凹部4の縁材5の前板2a側部分との干渉を防止できる。こうして第1当接部34aと第2当接部11bとが当接する起立角度位置(ここでは45度)となると、押し上げアーム部24c先端と押し上げ係合部40との係合が外れ、また、長アーム部24a先端部の長孔25の長手先端がピン26に当接する(図6)。
図6の状態から回動アーム24が更に回動されると、長アーム部24a先端が防水扉3のピン26を介して防水扉3を更に起立方向に回動させ、ピン26が長孔25を引っ掛けて回動アーム24全体を上方に引き上げるので、支持アーム22の先端部22aが引き上げられていく。押し上げアーム部24cと押し上げ係合部40との係合が解除された図6の状態では、防水扉3は既に45度の角度位置にあって、それ以後、ピン26を介して防水扉3に作用する回動アーム24からの防水扉3を起立させる方向の分力が大きくなるので、回動アーム24による回転力を効率よく防水扉3へ作用させることができる。また、第1当接部34aと第2当接部11bとが当接した以後における起立過程では、第1リンク34の下方向への回転が第1当接部34aと第2当接部11bの当接によって規制されているため、第1、第2リンク34,35はリンク動作を固定されたまま揺動ベース11と一体となる。従って、防水扉3は揺動ベース11を介して枢軸12を中心にして起立方向に揺動される。その結果、防水扉基部3bは前記とは逆に前板2aに対して近づいていき、回動アーム24の基部24bに設けた回動ストッパ51が支持アーム22に当接すると回動アーム24の回動が止められて回動アーム24は支持アーム22に対して直線状となり、長アーム部24a先端部の押し部材52が防水扉3をシール材6,8方向に押し付けて、図7に示す起立位置で防水扉3をシール材6,8に圧接する。
第1、第2リンク34,35が固定された以後の起立過程では、防水扉基部3bの移動軌跡は枢軸12を中心とする円弧を描くが、移動距離が短いため略直線に近似した軌跡として考えることができ、防水扉基部3bがシール材6,8に向けて略水平に移動して略垂直に圧接するのでシール材6,8に確実に圧着させてシール効果を良くできると共にシール材6,8の損傷を防止できる。また、傾倒時は前記と反対に動作する。
通常はこのように電動モータ16により防水扉3が起立されるが、防水扉3を起立操作したい時に停電だと、電動モータ16が使用できないので、点検蓋103を開き、手動回転軸部131の遊嵌軸部131に嵌め込んであるラチェットレバー134を引き上げて軸線方向に移動させてトルク伝達軸部132にレバー先端孔部135を嵌合する。ラチェットレバー134の先端孔部135をトルク伝達軸部132に嵌合するとラチェットレバー134は揺動端規制部139と対応するので、ラチェットレバー134を揺動させるときにはラチェットレバー134は少なくともその把手134aが収納凹部体2の上方開口の上端2fより上方で前後に揺動され、この手動入力によってギヤボックス18、左右の回動アーム24、支持アーム22等を介して防水扉3が起立する。
ラチェットレバー134は手動回転軸部131に嵌め込んで抜け止めしてあるので、紛失する恐れが無く、また、別保管せずに防水扉装置に付属させているので、探す必要もなく、直ちにその場で防水扉3を起立操作できる。また、防水扉装置の動作点検時にラチェットレバー134で手動操作した後、図5のようにラチェットレバー134の先端孔部135を遊嵌軸部133に嵌め込まないとラチェットレバー134が格納部101の内側に収容されないので点検蓋103を被せることができず、そのため、作業者がラチェットレバー134先端孔部135を遊嵌軸部133に嵌め込み戻すことを忘れることが防止される。
こうして防水扉3が起立した後、点検蓋102,104を開けて支柱105を取り出し、左右のパイプ材108に支柱105の下部を嵌め込んで立てる。次いで、左右の支柱105のフック106とフック106の間にチェン109を掛け渡し、また、防水扉3のフック106と支柱105のフック106の間にチェン109を掛け渡し、収納凹部体2の収容部100の上方開口(防水扉3が塞いでいた開口)の周囲にチェン109を張り巡らす。このようにして、収納凹部体2の、防水扉3が塞いでいた開口周囲がチェン109で囲まれるので、歩行者はこの中に入ることができず、従って、歩行者が収納凹部体2の上方開口に足を取られる危険が防止できる。チェン109を張り渡した後、開けた格納部101を点検蓋102〜104で塞ぐことは言うまでも無い。
本発明の防水扉装置の平面図であり、防水扉、点検蓋は仮想線で示す。 図1のII−II線断面図である。 防水扉を倒伏位置とした防水扉装置の側面図である。 (a)はラチェットレバーが操作状態である手動操作機構の拡大平面図、(b)は(a)の正面図である。 (a)はラチェットレバーが格納状態である手動操作機構の拡大平面図、(b)は(a)の正面図、(c)は要部斜視図である。 第1リンクの第1当接部と揺動ベースの第2当接部とが当接した起立角度位置における防水扉装置の側面図である。 防水扉を起立位置とした防水扉装置の側面図である。 チェンで収納凹部体の収容部周囲を取り囲んだ状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 防水扉装置
2 収納凹部体
3 防水扉
16 電動モータ
31 起倒装置
131 手動回転軸部
132 トルク伝達軸部
133 遊嵌軸部
134 ラチェットレバー
134a 把手
139 揺動端規制部
S 出入口
F 通路面
P1 倒伏位置

Claims (2)

  1. 出入口の通路面に埋設した収納凹部体を塞ぐ倒伏位置から、収納凹部体内の起倒装置により防水扉を起立させて出入口を塞ぐ防水扉装置であって、前記起倒装置は、電動モータと手動ハンドルとにより動作可能となっている防水扉装置において、手動ハンドルをラチェットレバーとし、ラチェットレバー先端が嵌め込まれる手動回転軸部に、ラチェットレバー先端が嵌り込んでトルクを伝達するトルク伝達軸部とラチェットレバー先端が回動自在に遊嵌される遊嵌軸部とを軸線方向に設けてこれらの軸部に軸線方向に移動可能に前記ラチェットレバー先端を嵌装すると共に、ラチェットレバーに対して軸線方向の抜け止めを施し、ラチェットレバー先端を遊嵌軸部に遊嵌した状態でのみラチェットレバー全体を収納凹部体内に格納可能としたことを特徴とする防水扉装置。
  2. トルク伝達軸部に対応して、トルク伝達軸部にラチェットレバー先端を嵌め込んでラチェットレバーを揺動操作する時にラチェットレバーの揺動端を規制する揺動端規制部を設け、該揺動端規制部の間で揺動操作される間はラチェットレバーの把手が収納凹部体上方に突出していることを特徴とする請求項1記載の防水扉装置。
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