JP2006152380A - 耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 - Google Patents
耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006152380A JP2006152380A JP2004345234A JP2004345234A JP2006152380A JP 2006152380 A JP2006152380 A JP 2006152380A JP 2004345234 A JP2004345234 A JP 2004345234A JP 2004345234 A JP2004345234 A JP 2004345234A JP 2006152380 A JP2006152380 A JP 2006152380A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corrosion resistance
- aluminum alloy
- erosion
- brazing
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
Abstract
【解決手段】芯材の片面に中間材を介して耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材をクラッドしてなるアルミニウム合金の3層クラッド材であって、芯材は、少なくともMn:0.8-1.8%を含有するアルミニウム合金で構成され、中間材は、少なくともMn:0.6-1.8%、Fe:0.5%を越え1.5%以下、Si:0.6%を越え1.1%以下、Zn: 0.5-10%を含有するアルミニウム合金で構成され、耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材は、少なくともSi:3-13%を含有するアルミニウム合金で構成される。
【選択図】なし
Description
(1)芯材1を外気側とし、中間材4を介して耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材2を作動流体側に配置する形態(図1参照)。
(2)(1)において、芯材1の他の面に犠牲陽極材5を配置して外面耐食性を高め、またはろう材3を配置してフィンとの接合性を高める形態(図2参照)。
(3)芯材1を作動流体側とし、中間材4を介して耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材2を外気側(オイルクーラでは作動流体側)に配置する形態(図3参照)。
(4)(3)において、芯材1の他の面にろう材3配置してインナーフィンとの接合性を高める形態(図4参照)。
(芯材)
Mn:0.8〜1.8%
Mnは、芯材の強度を向上させるとともに、芯材の電位を貴にして犠牲陽極材との電位差を大きくして耐食性を高めるよう機能する。Mnの好ましい含有量は0.8〜1.8%の範囲であり、0.8%未満ではその効果が小さく、1.8%を越えると、鋳造時に粗大な化合物が生成し圧延加工性が低下して健全な板材(芯材)が得難くなる。Mnのさらに好ましい含有範囲は1.0〜1.3%である。
Mgは、芯材の強度を向上させる。Mgの好ましい含有量は0.1〜1.0%の範囲であり、0.1%未満ではその効果が小さく、1.0%を越えて含有すると、フッ化物系フラックスを用いて不活性ガス雰囲気中でろう付け加熱を行う場合、中間材を配しても、ろう付け時にMgがろう材表面まで拡散してフッ化物系フラックスと反応し、ろう付け性が阻害され易く、Mgのフッ化物が生成してろう付け欠陥が生じ易くなる。Mgのさらに好ましい含有範囲は0.1〜0.6%である。
Siは、芯材の強度を向上させる効果を有する。Siの好ましい含有量は0.7〜1.1%の範囲であり、0.7%未満ではその効果が小さく、1.1%を越えると、芯材の耐食性が低下するとともに、芯材の融点を下げ、ろう付け加熱時に局部溶融が生じ易くなる。Siのさらに好ましい含有範囲は0.8〜1.0%である。
Feは、芯材の強度を向上させる効果を有する。Feの好ましい含有量は0.5〜1.0%の範囲であり、0.5%未満ではその効果が小さく、1.0%を越えると、芯材の自己腐食性が増大する。Feのさらに好ましい含有範囲は0.5〜0.8%である。
Cuは、芯材の強度を向上させるとともに、芯材の電位を貴にし、犠牲陽極材のとの電位差を大きくして耐食性を向上させるよう機能する。また、芯材中のCuはろう付け加熱時に犠牲陽極材および中間材中に拡散して、犠牲陽極材および中間材の厚さ方向になだらかなCuの濃度勾配を形成させ、この結果、芯材側の電位は貴となり、犠牲陽極材の表面側および中間材の表面側の電位は卑となって、犠牲陽極材および中間材の厚さ方向になだらかな電位勾配が形成されるため、腐食形態が全面腐食型となる。Cuの好ましい含有量は0.8%以下の範囲であり、0.8%を越えると芯材の耐食性が低下し、また融点が低下して加熱ろう付け時に局部的な溶融が生じ易くなる。Cuのさらに好ましい含有範囲は0.4〜0.6%である。
Niは、芯材の強度を向上させよう機能する。Niの好ましい含有量は0.1〜1.0%の範囲であり、0.1%未満ではその効果が小さく、1.0%を越えると、芯材の自己腐食性が増大する。Niのさらに好ましい含有範囲は0.5〜0.8%である。
CrおよびZrは、上記の範囲内で含有させた場合、芯材の結晶粒度を粗大にし、ろう付け加熱中のMgの粒界拡散を抑制する。それぞれ0.02%未満では効果が小さく、それぞれ0.3%を越えて含有しても効果が飽和して、それ以上の効果が期待し得ない。CrおよびZrのさらに好ましい含有範囲は、それぞれ0.05〜0.2%である。
Tiは、芯材の厚さ方向に濃度の高い領域と低い領域に分かれ、これらの領域が層状となって交互に分布し、Ti濃度の低い領域が高い領域に比べ優先的に腐食することにより、腐食形態を層状にする効果を有し、この効果により板厚方向への粒界腐食の進行が妨げられ材料の耐孔食性が向上する。Tiの好ましい含有量は0.05〜0.35%の範囲であり、0.05%未満ではその効果が小さく、0.35%を越えると、鋳造が困難となり、また加工性が低下して健全な材料の製造が困難となる。Tiのさらに好ましい含有範囲は0.1〜0.2%である。
VおよびBは、上記の範囲内で含有させた場合、芯材の結晶粒度を粗大にし、ろう付け加熱中のMgの粒界拡散を抑制する。それぞれ0.01%未満では効果が小さく、それぞれ0.3%を越えて含有しても効果が飽和して、それ以上の効果が期待し得ない。
Mn:0.6〜1.8%
Mnは、中間材の強度を向上させるとともに、Feとともに熱間圧延時(温度:400〜500℃)の中間材の変形抵抗を高め、芯材、ろう材など他の構成材料との変形抵抗の差を小さくして(0.7〜1.4の範囲に調整)熱間圧延性を向上させる。また、腐食が耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材を越えて中間材に達したとき、中間材として通常の7072合金などのAl−Zn系合金を使用した場合には、とくに作動流体が弱アルカリ性で高速で熱交換器内を流れる場合、腐食が孔食状に進展して比較的早期に貫通腐食が生じるが、Mnを添加することにより、Al−Mn系、Al−Mn−Fe系の化合物が生成し、この化合物が腐食を分散化させるため、孔食の進展が抑制される。Mnの好ましい含有量は0.6〜1.8%の範囲であり、0.6%未満ではその効果が小さく、1.8%を越えると、鋳造時に粗大な化合物が生成し圧延加工性が低下して健全な板材が得難くなる。Mnのさらに好ましい含有範囲は1.0〜1.4%である。
Feは、中間材の強度を向上させる。また、Mnとともに熱間圧延時(温度:400〜500℃)の中間材の変形抵抗を高め、芯材、ろう材など他の構成材料との変形抵抗の差を小さくして(0.7〜1.4の範囲に調整)熱間圧延性を向上させる。さらに、腐食が耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材を越えて中間材に達したとき、中間材として通常の7072合金などのAl−Zn系合金を使用した場合には、とくに作動流体が弱アルカリ性で高速で熱交換器内を流れる場合、腐食が孔食状に進展して比較的早期に貫通腐食が生じるが、Feを添加することにより、Al−Fe系、Al−Fe−Si系の化合物が生成し、この化合物が腐食を分散化させるため、孔食の進展が抑制される。Feの好ましい含有量は0.5%を越え1.5%以下の範囲であり、0.5%以下ではその効果が小さく、1.5%を越えると、外面の耐食性が低下する。Feのさらに好ましい含有範囲は0.6%を超え1.0%以下である。
Siは、Alマトリックス中に固溶し、弱アルカリ環境下におけるAlマトリックスの溶解度を低減するよう機能する。また、Siは水和酸化物皮膜として耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材や中間材の表面に沈着し、耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材や中間材を保護する。さらにSiは、中間材の強度を向上させるとともに、熱間圧延時の中間材の変形抵抗を高め、芯材、ろう材など他の構成材料との変形抵抗の差を小さくする。Siの好ましい含有量は0.6%を越え1.1%以下の範囲であり、0.6%未満ではその効果が小さく、1.1%を越えると、中間材の耐食性が低下するとともに、中間材の融点を下げ、ろう付け加熱時に局部溶融が生じ易くなる。Siのさらに好ましい含有範囲は0.8〜1.0%である。
Znは、中間材の電位を卑にし、芯材に対する犠牲陽極効果を保持し、芯材の孔食や隙間腐食を防止する。Znの好ましい含有量は0.5〜10.0%の範囲であり、0.5%未満ではその効果が小さく、10.0%を越えると中間材の自己腐食性が増大する。Znのさらに好ましい含有範囲は2.0〜5.0%である。
Niは、中間材の強度を向上させるとともに、熱間圧延時の変形抵抗を高め、芯材、犠牲陽極材およびろう材との変形抵抗の差を小さくするよう機能する。Niの好ましい含有量は0.1〜1.0%の範囲であり、0.1%未満ではその効果が小さく、1.0%を越えると、中間材の自己腐食性が増大する。Niのさらに好ましい含有範囲は0.5〜0.8%である。
CrおよびZrは、上記の範囲内で含有させた場合、中間材の結晶粒度を粗大にし、芯材にMgが含有されている場合、ろう付け加熱中のMgの粒界拡散を抑制する。それぞれ0.02%未満では効果が小さく、それぞれ0.3%を越えて含有しても効果が飽和して、それ以上の効果が期待し得ない。CrおよびZrのさらに好ましい含有範囲は、それぞれ0.05〜0.2%である。
Tiは、中間材の厚さ方向に濃度の高い領域と低い領域に分かれ、これらの領域が層状となって交互に分布し、Ti濃度の低い領域が高い領域に比べ優先的に腐食することにより、腐食形態を層状にする効果を有し、この効果により板厚方向への粒界腐食の進行が妨げられ材料の耐孔食性が向上する。Tiの好ましい含有量は0.05〜0.35%の範囲であり、0.05%未満ではその効果が小さく、0.35%を越えると、鋳造が困難となり、また加工性が低下して健全な材料の製造が困難となる。Tiのさらに好ましい含有範囲は0.1〜0.2%である。
VおよびBは、上記の範囲内で含有させた場合、芯材の結晶粒度を粗大にし、芯材にMgが含有されている場合、ろう付け加熱中のMgの粒界拡散を抑制する。それぞれ0.01%未満では効果が小さく、それぞれ0.3%を越えて含有しても効果が飽和して、それ以上の効果が期待し得ない。
In、Snの添加は中間材の電位を卑にし、芯材に対する犠牲陽極効果を確実にし、芯材の孔食や隙間腐食を防止するよう機能する。好ましい含有量は0.05%以下の範囲であり、それぞれ0.05%を越えると中間材の自己腐食性が増大する。InとSnのさらに好ましい含有範囲は、それぞれ0.01〜0.03%である。
Si:3.0〜13.0%
Siは、Alマトリックス中に固溶し、弱アルカリ環境下におけるAlマトリックスの溶解度を低減するよう機能する。また、Siは、水和酸化物皮膜として耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材の表面に沈着し耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材を保護する。さらに、共晶Siは、初晶α相や共晶α相よりも固く、耐エロージョン性を高める効果を有する。また、融点を低下させ、ろう材として有効に機能する。Siの好ましい含有量は3.0〜13.0%の範囲であり、3.0%未満ではその効果が小さく、13.0%を越えると造塊が困難となる。
Znは、耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材の電位を卑にし、中間材や芯材に対する犠牲陽極効果を保持させ、芯材や中間材の孔食や隙間腐食を防止する。また、Cuと共存して、ろう材の融点を低下させる。Znの好ましい含有量は0.5〜5.0%の範囲であり、0.5%未満ではその効果が小さく、5.0%を越えると、耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材の自己腐食性が増大する。Znのさらに好ましい含有範囲は1.0〜3.0%である。
Feは、Al−Fe系あるいはAl−Fe−Si系化合物を形成し、これらの化合物が腐食の起点となり孔食を分散させるため、耐食性が向上する。Feの好ましい含有量は0.15〜2.0%の範囲であり、0.15%未満ではその効果が小さく、2.0%を越えると耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材の自己腐食性が増大する。Feのさらに好ましい含有範囲は0.8〜1.5%である。
Cuは、Znと共存して、耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材の融点を低下させる。Cuの好ましい含有量は0.5〜5.0%の範囲であり、0.5%未満ではその効果が小さく、5.0%を越えると耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材の自己腐食性が増大する。Cuのさらに好ましい含有範囲は1〜3%である。
Srは、Si粒子の存在形態をより微細且つ均一にする効果があり、その結果、耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材の溶融が均一になり、ろう付け性が向上する。また、ろう付け後のSi粒子の存在形態も微細且つ均一になるため、耐食性が向上する。Srの好ましい含有量は0.005〜0.1%の範囲であり、0.005%未満ではその効果が小さく、0.1%を越えて含有すると効果が飽和し、これ以上の効果が期待できない。Srのさらに好ましい含有範囲は0.01〜0.03%である。なお、Na:1〜100ppm、Sb:0.001〜0.5%を添加しても、Srを添加した場合と同等の効果が得られる。
InとSnは、耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材の電位を卑にし、中間材や芯材に対する犠牲陽極効果を確実に保持させ、芯材の孔食や隙間腐食を防止するよう機能する。好ましい含有量は0.05%以下の範囲であり、それぞれ0.05%を越えると、ろう材の自己腐食性が増大する。InとSnのさらに好ましい含有範囲は、それぞれ0.01〜0.03%である。
Zn:0.5〜10.0%
Znは、犠牲陽極材の電位を卑にし、芯材に対する犠牲陽極効果を保持し、芯材の孔食や隙間腐食を防止する。Znの好ましい含有量は0.5〜10.0%の範囲であり、0.5%未満ではその効果が小さく、10.0%を越えると犠牲陽極材の自己腐食性が増大する。Znのさらに好ましい含有範囲は2.0〜5.0%である。
Mnは、犠牲陽極材の強度を向上させる。また、Al−Mn系化合物が腐食の起点となって孔食が分散される結果、耐食性が向上する。Mnの好ましい含有量は0.8〜1.8%の範囲であり、0.8%未満ではその効果が小さく、1.8%を越えると、鋳造時に粗大な化合物が生成し圧延加工性が低下して健全な板材が得難くなる。Mnのさらに好ましい含有範囲は1.0〜1.3%である。
Siは、犠牲陽極材の強度を向上させる。また、Al−Mn−Fe−Si系化合物が腐食の起点となって腐食が分散される結果、耐食性が向上する。Siの好ましい含有量は0.7〜1.1%の範囲であり、0.7%未満ではその効果が小さく、1.1%を越えると、犠牲陽極材の耐食性が低下する。Siのさらに好ましい含有範囲は0.8〜1.0%である。
Feは、犠牲陽極材の強度を向上させる。また、Al−Mn−Fe−Si系化合物が腐食の起点となって腐食が分散される結果、耐食性が向上する。Feの好ましい含有量は0.5〜1.0%の範囲であり、0.5%未満ではその効果が小さく、1.0%を越えると、犠牲陽極材の自己腐食性が増大する。Feのさらに好ましい含有範囲は0.5〜0.8%である。
Niは、犠牲陽極材の強度を向上させる。Niの好ましい含有量は0.1〜1.0%の範囲であり、0.1%未満ではその効果が小さく、1.0%を越えると、犠牲陽極材の自己腐食性が増大する。Niのさらに好ましい含有範囲は0.5〜0.8%である。
CrおよびZrは、上記の範囲内で含有させた場合、犠牲陽極材の結晶粒度を粗大にし、ろう付け加熱中のMgの粒界拡散を抑制する。それぞれ0.02%未満では効果が小さく、それぞれ0.3%を越えて含有しても効果が飽和して、それ以上の効果が期待し得ない。CrおよびZrのさらに好ましい含有範囲は、それぞれ0.05〜0.2%である。
Tiは、犠牲陽極材の厚さ方向に濃度の高い領域と低い領域に分かれ、これらの領域が層状となって交互に分布し、Ti濃度の低い領域が高い領域に比べ優先的に腐食することにより、腐食形態を層状にする効果を有し、この効果により板厚方向への粒界腐食の進行が妨げられ材料の耐孔食性が向上する。Tiの好ましい含有量は0.01〜0.35%の範囲であり、0.01%未満ではその効果が小さく、0.35%を越えると、鋳造が困難となり、また加工性が低下して健全な材料の製造が困難となる。Tiのさらに好ましい含有範囲は0.1〜0.2%である。
InとSnは、犠牲陽極材の電位を卑にし、芯材に対する犠牲陽極効果を確実にし、芯材の孔食や隙間腐食を防止するよう機能する。好ましい含有量は0.05%以下の範囲であり、それぞれ0.05%を越えると犠牲陽極材の自己腐食性が増大する。InとSnのさらに好ましい含有範囲は、それぞれ0.01〜0.03%である。
VおよびBは、上記の範囲内で含有させた場合、犠牲陽極材の結晶粒度を粗大にし、ろう付け加熱中のMgの粒界拡散を抑制する。それぞれ0.01%未満では効果が小さく、それぞれ0.3%を越えて含有しても効果が飽和して、それ以上の効果が期待し得ない。
Si:6〜13%
ろう材としては、通常使用されるSi6〜13%含有Al−Si系合金が適用される。Siが6%未満では流動性が低下し、ろうとして有効に作用せず、Siが13%を越えると健全な材料の製造が難しくなる。
Znは、ろう材の電位を卑にし、芯材に対する犠牲陽極効果を保持し、外面からの芯材の孔食や隙間腐食を防止する。また、Cuと共存させることにより、ろう材の融点を低下させる。Znの好ましい含有量は0.5〜5.0%の範囲であり、0.5%未満ではその効果が小さく、5.0%を越えると、ろう材の自己腐食性が増大する。Znのさらに好ましい含有範囲は1.0〜4.0%である。
Feは、Al−Fe系またはAl−Fe−Si系化合物を形成し、これらの化合物が腐食の起点となって腐食が分散される結果、外面(ろう材側)の耐食性が向上する。Feの好ましい含有量は0.8〜2.0%の範囲であり、0.8%未満ではその効果が小さく、2.0%を越えると、外面の耐食性が低下する。Feのさらに好ましい含有範囲は0.8〜1.0%である。
Cuは、Znと共存させることにより、ろう材の融点を低下させる。Cuの好ましい含有量は0.5〜5.0%の範囲であり、0.5%未満ではその効果が小さく、5.0%を越えると、ろう材の自己耐食性が増大する。Cuのさらに好ましい含有範囲は1〜3%である。
Srは、Si粒子の存在形態をより微細且つ均一にする効果があり、その結果、ろうの溶融が均一になり、ろう付け性が向上する。また、ろう付け後のSi粒子の存在形態も微細且つ均一になるため、外面の耐食性が向上する。Srの好ましい含有量は0.005〜0.1%の範囲であり、0.005%未満ではその効果が小さく、0.1%を越えて含有しても効果が飽和して、それ以上の効果が期待し得ない。Srのさらに好ましい含有範囲は0.01〜0.03%である。なお、Na:1〜100ppm、Sb:0.001〜0.5%を含有させることによっても同等の効果が得られる。
InとSnは、ろう材の電位を卑にし、中間材や芯材に対する犠牲陽極効果を確実に保持させ、芯材の孔食や隙間腐食を防止するよう機能する。好ましい含有量は0.05%以下の範囲であり、それぞれ0.05%を越えると、ろう材の自己腐食性が増大する。InとSnのさらに好ましい含有範囲は、それぞれ0.01〜0.03%である。
連続鋳造によって表1〜2に示す組成を有する芯材用合金、表3〜4に示す組成を有する中間材用合金、表5〜6に示す組成を有する耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材用合金、表7〜8に示す組成を有する犠牲陽極材用合金、および表9〜10に示す組成を有するろう材用合金を造塊し、得られた鋳塊のうち、芯材用合金、中間材用合金および犠牲陽極材用合金の鋳塊については均質化処理を行った。
腐食液:SiO3 2- (HSiO3 2- ):150ppm、B4 O7 2- :7000ppm(水酸化ナトリウム溶液でpH9に調整)
比液量:200〜2000mL/cm2
シール:ろう材面と端面をシリコン樹脂でシールした。
温度:88℃連続
ノズル流速:10m/s(ジェット試験による)
試験方法:ノズル径2mmの穴から腐食液を吐出させ、ノズル先端から2mm離れた位置に配置した試験材の耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材面に、図10に示すように、ノズルが腐食液に完全に浸漬された状態で、腐食液を96時間の間衝突させ、最大腐食深さを測定した。
腐食液:Cl- :300ppm、SO4 2- :100ppm、Cu2+:10pm
比液量:5mL/cm2
シール:ろう材面と端面をシリコン樹脂でシールした。
試験方法:88℃に加熱した腐食液中に8時間浸漬した後、冷却して25℃で16時間保持するサイクルを4か月間繰り返し、最大腐食深さおよび重量減少量を測定した。
実施例1の耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材A7、芯材C22、ろう材E2をこの順に組み合わせて熱間圧延してクラッド材とし、その後、冷間圧延、中間焼鈍、冷間圧延によって厚さ0.20mmの板材(クラッド材、調質H14)を得た。クラッド材の構成は、実施例1と同様、耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材を0.020mm、ろう材を0.020mmとし、残りを芯材とした。
2 耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材
3 ろう材
4 中間材
5 犠牲陽極材
6 両端部
7 両端面
A B型のチューブ形状
B B型のチューブ形状
Claims (21)
- 芯材の片面に中間材を介して耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材をクラッドしてなるアルミニウム合金の3層クラッド材であって、芯材は、少なくともMn:0.8〜1.8%(質量%、以下同じ)を含有するアルミニウム合金で構成され、中間材は、少なくともMn:0.6〜1.8%、Fe:0.5%を越え1.5%以下、Si:0.6%を越え1.1%以下、Zn:0.5〜10%を含有するアルミニウム合金で構成され、耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材は、少なくともSi:3〜13%を含有するアルミニウム合金で構成されることを特徴とする耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記芯材が、Mn:0.8〜1.8%を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成されることを特徴とする請求項1記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記芯材が、Mn:0.8〜1.8%、Mg:0.1〜1.0%を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成されることを特徴とする請求項1記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記芯材が、Mn:0.8〜1.8%、Mg:0.1〜1.0%を含有し、さらに、Si:0.7〜1.1%、Fe:0.5〜1.0%、Cu:0.8%以下、Ni:0.1〜1.0%、Cr:0.02〜0.3%、Zr:0.02〜0.3%、Ti:0.05〜0.35%のうちの1種または2種以上を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成されることを特徴とする請求項1記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記中間材が、Mn:0.6〜1.8%、Fe:0.5%を越え1.5%以下、Si:0.6%を越え1.1%以下、Zn:0.5〜10%を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記中間材が、Mn:0.6〜1.8%、Fe:0.5%を越え1.5%以下、Si:0.6%を越え1.1%以下、Zn:0.5〜10%を含有し、さらに、Ni:0.1〜1.0%、Cr:0.02〜0.3%、Zr:0.02〜0.3%、Ti:0.05〜0.35%のうちの1種または2種以上を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材が、Si:3〜13%を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材が、Si:3〜13%を含有し、さらに、Fe:0.15〜2.0%、Zn:0.5〜5.0%、Cu:0.5〜5.0%、Sr:0.005〜0.1%のうちの1種または2種以上を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記芯材の他の面に犠牲陽極材をクラッドして4層クラッド材とし、該犠牲陽極材は、Zn:0.5〜10%を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記犠牲陽極材は、Zn:0.5〜10%、Mn:0.8〜1.8%を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記犠牲陽極材は、Zn:0.5〜10%、Mn:0.8〜1.8%を含有し、さらに、Si:0.7〜1.1%、Fe:0.5〜1.0%、Ni:0.1〜1.0%、Cr:0.02〜0.3%、Zr:0.02〜0.3%、Ti:0.05〜0.35%のうちの1種または2種以上を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記芯材の他の面にろう材をクラッドして4層クラッド材とし、該ろう材は、Si:6〜13%を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成されることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記ろう材は、Si:6〜13%を含有し、さらに、Fe:0.8〜2.0%、Zn:0.5〜5.0%、Cu:0.5〜5.0%、Sr:0.005〜0.1%のうちの1種または2種以上を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成されることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記中間材が、さらにIn:0.05%以下、Sn:0.05%以下の1種または2種を含有することを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材が、さらにIn:0.05%以下、Sn:0.05%以下の1種または2種を含有することを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記犠牲陽極材が、さらにIn:0.05%以下、Sn:0.05%以下の1種または2種を含有することを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記ろう材が、さらにIn:0.05%以下、Sn:0.05%以下の1種または2種を含有することを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記芯材が、さらにV:0.01〜0.3%、B:0.01〜0.3%のうちの1種または2種を含有することを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記中間材が、さらにV:0.01〜0.3%、B:0.01〜0.3%のうちの1種または2種を含有することを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記犠牲陽極材が、さらにV:0.01〜0.3%、B:0.01〜0.3%のうちの1種または2種を含有することを特徴とする請求項1〜19のいずれかに記載の耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 請求項3〜20のいずれかに記載のアルミニウム合金クラッド材を用いてろう付けすることにより熱交換器を製造する方法において、ろう付け時のヒートパターンを、Mgの拡散係数の時間積分、∫D(t)dt=D0 exp{−Q/RT(t)}(但し、D0 :振動数項(1.24×10-4m2 /s)、Q:活性化エネルギー(131000J/mol)、気体定数(8.3145J/mol・K)、T:温度(K)、t:時間(s))が、3×10-10 (m2 )以下になるよう制御し、中間材と耐エロージョン・コロージョン性を有するろう材との界面のMg濃度を0.1%以下とすることを特徴とするろう付けによる熱交換器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004345234A JP4266919B2 (ja) | 2004-11-30 | 2004-11-30 | 耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004345234A JP4266919B2 (ja) | 2004-11-30 | 2004-11-30 | 耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006152380A true JP2006152380A (ja) | 2006-06-15 |
JP4266919B2 JP4266919B2 (ja) | 2009-05-27 |
Family
ID=36631016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004345234A Expired - Fee Related JP4266919B2 (ja) | 2004-11-30 | 2004-11-30 | 耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4266919B2 (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008188616A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Mitsubishi Alum Co Ltd | ろう付性と耐食性に優れた熱交換器管用アルミニウム合金ブレージングシートおよび耐食性に優れた熱交換器管 |
JP2009041042A (ja) * | 2007-08-06 | 2009-02-26 | Furukawa Sky Kk | 自動車電子部品向け熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシート |
JP2009524003A (ja) * | 2006-01-19 | 2009-06-25 | モーディーン・マニュファクチャリング・カンパニー | フラットチューブ、フラットチューブ型熱交換器及びその製造方法 |
JP2011520032A (ja) * | 2008-04-18 | 2011-07-14 | サパ ヒート トランスファー アーベー | 高温で高強度のろう付用サンドイッチ材 |
JP2011195889A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | ろう付け性に優れた高強度熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 |
JP2011195891A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | ろう付け性に優れた高強度熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 |
JP2011195890A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | ろう付け性に優れた高強度熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 |
JP2012057183A (ja) * | 2010-09-03 | 2012-03-22 | Furukawa-Sky Aluminum Corp | アルミニウム合金製クラッド材およびそれを用いた熱交換器 |
US20120237793A1 (en) * | 2011-03-16 | 2012-09-20 | Baumann Stephen F | Multi-layer brazing sheet |
WO2013153972A1 (ja) * | 2012-04-13 | 2013-10-17 | 古河スカイ株式会社 | アルミニウム合金製内面溝付き伝熱管 |
US8561682B2 (en) | 2009-04-06 | 2013-10-22 | Denso Corporation | Tube and heat exchanger using the same, and method of manufacturing tube |
JP2014517867A (ja) * | 2011-04-08 | 2014-07-24 | コリア インスティチュート オブ マシナリー アンド マテリアルズ | 薄板鋳造されたアルミニウム合金を用いたブレージング用高強度クラッド板材及びその製造方法 |
WO2016147807A1 (ja) * | 2015-03-17 | 2016-09-22 | 株式会社神戸製鋼所 | アルミニウム合金製ブレージングシート |
KR101889441B1 (ko) * | 2017-04-17 | 2018-08-20 | 주식회사 코렌스 | 내식성이 향상된 이지알 쿨러의 가스튜브용 알루미늄 합금 소재 |
CN112760531A (zh) * | 2020-12-25 | 2021-05-07 | 山东德瑞防腐材料有限公司 | 一种耐腐蚀铝合金牺牲阳极及其制备方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108225427B (zh) * | 2018-01-10 | 2020-07-28 | 浙江银轮机械股份有限公司 | 一种油冷器在低真空条件下的钎焊评价系统 |
JP6562096B2 (ja) * | 2018-01-31 | 2019-08-21 | ダイキン工業株式会社 | 熱交換器及び空気調和装置 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10158769A (ja) * | 1996-11-29 | 1998-06-16 | Furukawa Electric Co Ltd:The | Al合金製ブレージングシート |
JPH10298686A (ja) * | 1997-04-18 | 1998-11-10 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 耐食性に優れたアルミニウム合金多層ブレージングシートおよびその製造方法 |
JPH11302759A (ja) * | 1998-04-21 | 1999-11-02 | Shinko Alcoa Yuso Kizai Kk | 高耐食性アルミニウム合金製ブレージングシート |
JP2002012935A (ja) * | 2000-06-29 | 2002-01-15 | Kobe Steel Ltd | 犠牲防食アルミニウム合金板及びその複合材 |
JP2004217982A (ja) * | 2003-01-14 | 2004-08-05 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 |
JP2004218044A (ja) * | 2003-01-17 | 2004-08-05 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 |
-
2004
- 2004-11-30 JP JP2004345234A patent/JP4266919B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10158769A (ja) * | 1996-11-29 | 1998-06-16 | Furukawa Electric Co Ltd:The | Al合金製ブレージングシート |
JPH10298686A (ja) * | 1997-04-18 | 1998-11-10 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 耐食性に優れたアルミニウム合金多層ブレージングシートおよびその製造方法 |
JPH11302759A (ja) * | 1998-04-21 | 1999-11-02 | Shinko Alcoa Yuso Kizai Kk | 高耐食性アルミニウム合金製ブレージングシート |
JP2002012935A (ja) * | 2000-06-29 | 2002-01-15 | Kobe Steel Ltd | 犠牲防食アルミニウム合金板及びその複合材 |
JP2004217982A (ja) * | 2003-01-14 | 2004-08-05 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 |
JP2004218044A (ja) * | 2003-01-17 | 2004-08-05 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 |
Cited By (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009524003A (ja) * | 2006-01-19 | 2009-06-25 | モーディーン・マニュファクチャリング・カンパニー | フラットチューブ、フラットチューブ型熱交換器及びその製造方法 |
JP2008188616A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Mitsubishi Alum Co Ltd | ろう付性と耐食性に優れた熱交換器管用アルミニウム合金ブレージングシートおよび耐食性に優れた熱交換器管 |
JP2009041042A (ja) * | 2007-08-06 | 2009-02-26 | Furukawa Sky Kk | 自動車電子部品向け熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシート |
JP2011520032A (ja) * | 2008-04-18 | 2011-07-14 | サパ ヒート トランスファー アーベー | 高温で高強度のろう付用サンドイッチ材 |
US8574723B2 (en) | 2008-04-18 | 2013-11-05 | Sapa Heat Transfer Ab | Sandwich material for brazing with high strength at high temperature |
US8561682B2 (en) | 2009-04-06 | 2013-10-22 | Denso Corporation | Tube and heat exchanger using the same, and method of manufacturing tube |
JP2011195890A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | ろう付け性に優れた高強度熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 |
JP2011195891A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | ろう付け性に優れた高強度熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 |
JP2011195889A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | ろう付け性に優れた高強度熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 |
JP2012057183A (ja) * | 2010-09-03 | 2012-03-22 | Furukawa-Sky Aluminum Corp | アルミニウム合金製クラッド材およびそれを用いた熱交換器 |
US20120237793A1 (en) * | 2011-03-16 | 2012-09-20 | Baumann Stephen F | Multi-layer brazing sheet |
EP2686165B1 (en) | 2011-03-16 | 2018-10-10 | Arconic Inc. | Multi-layer brazing sheet |
US8986850B2 (en) * | 2011-03-16 | 2015-03-24 | Alcoa, Inc. | Multi-layer brazing sheet |
JP2014517867A (ja) * | 2011-04-08 | 2014-07-24 | コリア インスティチュート オブ マシナリー アンド マテリアルズ | 薄板鋳造されたアルミニウム合金を用いたブレージング用高強度クラッド板材及びその製造方法 |
CN104246417A (zh) * | 2012-04-13 | 2014-12-24 | 株式会社Uacj | 内面带有沟槽的铝合金制导热管 |
JPWO2013153972A1 (ja) * | 2012-04-13 | 2015-12-17 | 株式会社Uacj | アルミニウム合金製内面溝付き伝熱管 |
WO2013153972A1 (ja) * | 2012-04-13 | 2013-10-17 | 古河スカイ株式会社 | アルミニウム合金製内面溝付き伝熱管 |
WO2016147807A1 (ja) * | 2015-03-17 | 2016-09-22 | 株式会社神戸製鋼所 | アルミニウム合金製ブレージングシート |
JP2016172897A (ja) * | 2015-03-17 | 2016-09-29 | 株式会社神戸製鋼所 | アルミニウム合金製ブレージングシート |
KR101889441B1 (ko) * | 2017-04-17 | 2018-08-20 | 주식회사 코렌스 | 내식성이 향상된 이지알 쿨러의 가스튜브용 알루미늄 합금 소재 |
WO2018194193A1 (ko) * | 2017-04-17 | 2018-10-25 | 주식회사 코렌스 | 내식성이 향상된 이지알 쿨러의 가스튜브용 알루미늄 합금 소재 |
CN110520546A (zh) * | 2017-04-17 | 2019-11-29 | 株式会社科伦斯 | 具有改进的耐腐蚀性的egr冷却器气体管路用铝合金材料 |
US20200031097A1 (en) * | 2017-04-17 | 2020-01-30 | Korens Co., Ltd. | Aluminum alloy material having improved corrosion resistance for gas tube in egr cooler |
EP3613865A4 (en) * | 2017-04-17 | 2020-09-02 | Korens Co., Ltd. | ALUMINUM ALLOY MATERIAL WITH IMPROVED CORROSION RESISTANCE FOR EGR COOLER GAS TUBE |
CN112760531A (zh) * | 2020-12-25 | 2021-05-07 | 山东德瑞防腐材料有限公司 | 一种耐腐蚀铝合金牺牲阳极及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4266919B2 (ja) | 2009-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4266919B2 (ja) | 耐エロージョン・コロージョン性と一般耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 | |
US5837388A (en) | Aluminum alloy solder material, its manufacturing method, brazing sheet using this material, and method of manufacturing aluminum alloy heat exchanger using this sheet | |
JP4993440B2 (ja) | ろう付け性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金クラッド材 | |
JP2006022405A (ja) | 高強度アルミニウム合金からなる複合材料 | |
JP4448758B2 (ja) | ろう付け性、耐食性および熱間圧延性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 | |
JP5918089B2 (ja) | アルミニウム合金製熱交換器およびその製造方法 | |
JP4916333B2 (ja) | 強度とろう付け性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 | |
JP2007277707A (ja) | 強度とろう付け性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 | |
JP2005232506A (ja) | 熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 | |
JP4030006B2 (ja) | アルミニウム合金クラッド材およびその製造方法 | |
JP4236183B2 (ja) | 自動車熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 | |
JP4236185B2 (ja) | 自動車熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 | |
JP2007327093A (ja) | ろう付け性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金クラッド材 | |
JP5388084B2 (ja) | 強度および耐孔食性に優れる熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 | |
JP2005232507A (ja) | 熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 | |
JP7244271B2 (ja) | 熱交換器用アルミニウム合金クラッド材及び熱交換器 | |
JP5400721B2 (ja) | アルミニウム合金製ブレージングシート | |
JP2004017116A (ja) | ろう付造管チューブ用アルミニウム合金ブレージングシートおよびその製造方法 | |
JP5599131B2 (ja) | アルミニウム合金ろう材およびアルミニウム合金ブレージングシートの製造方法 | |
JP4236184B2 (ja) | 自動車熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 | |
JP3876180B2 (ja) | アルミニウム合金三層クラッド材 | |
JP3968024B2 (ja) | 熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 | |
JP2007182602A (ja) | ろう付時のエロージョンが抑制されたアルミニウムろう合金及びそれを用いたブレージングシート、熱交換器用ヘッダーパイプ並びに熱交換器 | |
JP3876179B2 (ja) | アルミニウム合金三層構造クラッド材 | |
JP4236187B2 (ja) | 自動車熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081120 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090115 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090213 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090217 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4266919 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140227 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |