JP2006151836A - 外用消炎鎮痛剤組成物 - Google Patents

外用消炎鎮痛剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2006151836A
JP2006151836A JP2004341381A JP2004341381A JP2006151836A JP 2006151836 A JP2006151836 A JP 2006151836A JP 2004341381 A JP2004341381 A JP 2004341381A JP 2004341381 A JP2004341381 A JP 2004341381A JP 2006151836 A JP2006151836 A JP 2006151836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
talc
indomethacin
gel
added
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004341381A
Other languages
English (en)
Inventor
Taro Horie
太郎 堀江
Tomoko Nakajima
智子 中島
Yuuko Shiomi
有子 塩見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2004341381A priority Critical patent/JP2006151836A/ja
Publication of JP2006151836A publication Critical patent/JP2006151836A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

【課題】 インドメタシンは、慢性関節リュウマチ、骨関節炎、筋骨格の急性・慢性の痛みなどに使用されている。しかし、一般的に胃腸障害等の副作用を有するため、経口剤のほかに外用剤や坐剤等の種々の剤型が開発され、医療の現場で用いられてきた。しかし、外用剤とする場合、薬物の皮膚透過性は角質による生体バリアーの効果により著しく抑制されるため、満足のいく効果が得られない場合があった。インドメタシンの皮膚透過性を増大させることにより、優れた効果を示す外用消炎鎮痛剤組成物を提供する。
【解決手段】インドメタシン、及びタルクを含有することを特徴とする外用消炎鎮痛剤組成物。
【選択図】図1

Description

本発明は、インドメタシンの皮膚透過性が増大された外用消炎鎮痛剤組成物に関する。
インドメタシンは、慢性関節リュウマチ、骨関節炎、筋骨格の急性・慢性の痛みなどに使用されている。しかし、一般的に胃腸障害等の副作用を有するため、経口剤のほかに外用剤や坐剤等の種々の剤型が開発され、医療の現場で用いられてきた。しかし、外用剤とする場合、薬物の皮膚透過性は角質による生体バリアーの効果により著しく抑制されるため、満足のいく効果が得られない場合があった。
従来、薬物の皮膚透過性を増大させるために、経皮吸収促進剤の検討がなされてきた。例えば、ニコチン酸エステル(特許文献1)、乳酸並びにポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩及びラウリン酸ジエタノールアミン塩(特許文献2)、酸化エチレン付加型非イオン性界面活性剤(特許文献3)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル剤およびポリオキシエチレンフェニルエーテル剤(特許文献4)、1-[2-(デシルチオ)エチル]アザシクロペンタン-2-オンとシクロデキストリン類(特許文献5)、ポリオキシエチレン誘導体とポリエチレングリコール(特許文献6)、ポリエチレングリコールステアリン酸エステル或いはさらにポリオキシソルビタンステアリン酸エステル(特許文献7)、アルキレングリコール誘導体、1-アルキルアザシクロヘプタン-2-オン、脂肪酸及びそれらの誘導体、脂肪酸アルカノールアミド類およびポリエチレングリコール誘導体(特許文献8)、エペゾリンもしくはトルペリゾン(特許文献9)、1-アルキルアザシクロヘプタン-2-オン及びシス-オレフィン化合物(特許文献10、11)、N-置換モルホリン(特許文献12)、オレイン酸塩類(特許文献13)といった吸収促進剤配合技術が開示されている。
また、油剤のNMRスペクトルの縦緩和時間を長くする粉体を有効成分とする経皮吸収促進剤も知られている(特許文献14)。
しかし、それらの経皮吸収促進剤を配合する場合、効果を発揮させるだけの量の経皮吸収促進剤を配合すると、皮膚刺激を引き起こしやすくなることや、効果が不十分なことなどから未だ満足できるものでは無かった。
さらに、製剤中に比較的多量の多価アルコール、高分子化合物および固体粒子を配合することにより使用感を高めた塗擦型皮膚外用剤が開示されている(特許文献15)。しかし、この技術は塗布後に塗擦が必要で煩雑な上、多量の多価アルコールを配合していることから塗布後にふき取らないと衣服を汚してしまうなどの欠点があった。
また、スクラブを配合することにより薬物の経皮吸収性を増進させた外用剤が開示されている(特許文献16)。しかし、この技術はスクラブが皮膚の角質層を剥離したり、微小な傷をつける粒子状物であるため、皮膚刺激を引き起こしやすくなることや、使用感が悪いなどの問題があった。
一方、化粧料にタルクを配合することが知られているが、その効果はさらさら感を期待するものであり、インドメタシンの皮膚吸収性に関する提案はなされていなかった。(特許文献17)
特開昭61-27920号公報 特開平5-186371号公報 特開平6-279289号公報 特開昭58-79918号公報 特開平4-275235号公報 特開平4-103528号公報 特開平10-87494号公報 特表平8-500365号公報 特開2000-143510号公報 特公平7-57725号公報 特公平7-68147号公報 特開平2-59528号公報 特開昭63-313731号公報 特開平11-189545号公報 特開2003-81881号公報 特開平11-80031号公報 特開2004-75555号公報
本発明は、インドメタシンの皮膚透過性を増大させることにより、優れた効果を示す外用消炎鎮痛剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、かかる課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、組成物中にある種の粉体成分を添加して分散させると、インドメタシンの皮膚透過性が促進することを見出し本発明を完成した。
すなわち本発明はインドメタシン及びタルクを含有することを特徴とする外用消炎鎮痛剤組成物である。
本発明により、インドメタシンの皮膚透過性が増大された外用消炎鎮痛剤組成物を提供することが可能となった。
本発明で効果を有するインドメタシンの配合量は、製剤全体の0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜1.0質量%がさらに好ましい。ただし、その剤型によって適宜変えることができる。
本発明の経皮吸収促進の作用メカニズムは不明であり、本発明の効果はインドメタシンとタルクの組合せに特異的なものと考えられる。
タルクの配合量については、製剤全体の0.1〜10質量%が好ましく、0.1〜7.0質量%が最も好ましい。0.1質量%未満であると、インドメタシンの経皮吸収促進効果が十分でなく、10質量%を越えると、製剤の性状に大きく影響し、使用感が低下するからである。
本発明に用いるタルクの平均粒子径は0.001〜100μmが好ましく、特に好ましくは1〜50μmである。タルクは、より微細なものが好ましいが、0.001μm以下の微粒子は製造が困難であり、100μm以上だと製剤を塗布後にざらざら感が発生する場合があるからである。
本発明では特に塗擦の必要なく、経皮吸収が促進されるので製品としたときの商品性にも優れている。
本発明の外用消炎鎮痛剤組成物は、クリーム剤、軟膏剤、ローション剤等の液剤、ゲル剤等の半固形剤、エアゾール剤、チック剤などの製剤とすることができるが、タルクを均一に分散・保持する点、使用感の点などからゲル剤が最も好ましい。これらは通常の方法で製造することができる。
ここで、ゲル剤は一般的に用いられるゲル化剤(アルギン酸、アルギン酸プロピレングリコールエステル、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、カラギーナン、ヒドロキシプロピルセルロース及びその誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ステアリン酸アルミニウム、デキストラン脂肪酸エステル、それらの塩や誘導体など)を用いることができるが、得られるゲルの性状から好ましいものとしてカルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロース,ヒドロキシプロピルセルロース及びその誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースまたはその塩、アルギン酸またはその塩、キサンタンガム及びカラギーナンからなる群から選ばれる1種または2種以上があげられ、それらの中でもカルボキシビニルポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース及び疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロースから選ばれる1種または2種以上が最も好ましい。
本発明でゲル製剤を製造する際に用いるゲル剤の粘度は、塗りやすさなどの使用感から30mPa・s〜5000mPa・sを示すが好ましく、100mPa・s〜500mPa・sが最も好ましい。
また、本発明の外用消炎鎮痛剤組成物に多価アルコールを配合する場合は、その配合量は製剤全体の20質量%以下が好ましい。20質量%を超えて配合すると塗布した際の使用感が悪いばかりでなく、皮膚に塗布した後にふき取らないと衣服、寝具などを汚してしまうからである。
液剤に関しても常法に従って調製することができるが、例えば、インドメタシンを低級アルコール、多価アルコール、水などの液体またはそれらの混合溶液に溶解させた後、タルクを分散させて得られる。ここで得られた液剤に適当なゲル化剤を配合するとゲル剤にすることができる。タルクの添加はゲル化剤の添加前でも後でも良い。
本発明の外用消炎鎮痛剤組成物には、配合成分以外に慢性関節リウマチ、骨関節炎および筋骨格の急性・慢性の痛みといった症状を改善しうる薬物を配合すると薬効面から好ましい。その様な薬物としては、カンフル、テレピン油、ハッカ油、メントール及びその誘導体、ユーカリ油、乳酸メンチルなどの清涼化剤、ノニル酸ワニリルアミド、カプサイシンなどの局所刺激剤、グリチルリチン酸などの抗炎症剤、ジフェニルイミダゾール、ジフェンヒドラミン及びその塩、マレイン酸クロルフェニラミンなどの抗ヒスタミン剤、酢酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジルなどの血行促進剤、アルニカチンキ、オウバクエキス、サンシシエキス、セイヨウトチノキエキス、ロートエキス、ベラドンナエキス、トウキエキス、シコンエキス、サンショウエキス、トウガラシエキスなどの生薬などがあげられる。
本発明の外用消炎鎮痛剤組成物には、医薬品や医薬部外品に配合可能な種々の基剤成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。本実施例では、平均粒子径が1〜10μmのタルク(浅田製粉社製)を用いた。
実施例1:ゲル剤
インドメタシン 1.0g
エタノール 40g
プロピレングリコール 15g
カルボキシビニルポリマー 1.0g
pH調整剤 適量
タルク 7.0g
精製水 全100g
精製水にカルボキシビニルポリマーを膨潤させたのち、プロピレングリコールを加え、インドメタシンを溶解させたエタノール溶液、pH調整剤を加え、均一になるように混合したのち、エタノールに分散させたタルクを加え、均一に分散するように混合してゲル剤を得た。
実施例2:ゲル剤
インドメタシン 0.5g
l-メントール 3.0g
エタノール 45g
1,3-ブチレングリコール 10g
カルボキシビニルポリマー 0.5g
ヒドロキシプロピルメチル
セルロース 0.5g
pH調整剤 適量
タルク 0.5g
精製水 全100g
精製水にカルボキシビニルポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを膨潤させ、1,3-ブチレングリコールを加え、pH調整剤、インドメタシン、l-メントールを溶解させたエタノール溶液を加え、均一になるように混合した。更にエタノールに分散させたタルクを加え、均一に分散するように混合してゲル剤を得た。
実施例3:ゲル剤
インドメタシン 1.0g
エタノール 70g
1,3-ブチレングリコール 5g
カルボキシビニルポリマー 0.5g
ヒドロキシプロピルセルロース 2.0g
pH調整剤 適量
タルク 0.5g
精製水 全100g
精製水にカルボキシビニルポリマーを膨潤させたのち、1,3-ブチレングリコールを加え、精製水に溶解させたpH調整剤を加え、ゲル化させた。別に用意したインドメタシンを溶解させたエタノール溶液を加え、均一になるように混合したのち、エタノールに分散させたタルクを加え、均一に分散するように混合してゲル剤を得た。
実施例4:ゲル剤
インドメタシン 0.5g
l-メントール 3.0g
イソプロパノール 40g
プロピレングリコール 15g
カルボキシビニルポリマー 1.0g
pH調整剤 適量
タルク 7.0g
精製水 全100g
精製水にカルボキシビニルポリマーを膨潤させたのち、プロピレングリコール、水を加え、別に用意したインドメタシン、pH調整剤を溶解させたエタノール溶液を加え、均一になるように混合したのち、エタノールに分散させたタルクを加え、均一に分散するように混合してゲル剤を得た。
実施例5:ゲル剤
インドメタシン 0.5g
エタノール 20g
イソプロパノール 20g
プロピレングリコール 15g
カルボキシビニルポリマー 1.0g
pH調整剤 適量
タルク 7.0g
精製水 全100g
精製水にカルボキシビニルポリマーを膨潤させたのち、プロピレングリコールを加え、精製水に溶解させたpH調整剤を加え、ゲル化させた。別に用意したインドメタシンを溶解させたエタノール溶液を加え、均一になるように混合したのち、エタノールに分散させたタルクを加え、均一に分散するように混合してゲル剤を得た。
実施例6:クリーム剤
インドメタシン 0.5g
酢酸トコフェロール 0.5g
l-メントール 3.0g
dl-カンフル 0.5g
タルク 5.0g
グリセリン 5.0g
ポリソルベート60 2.5g
1,3-ブチレングリコール 10.0g
流動パラフィン 4.0g
スクワラン 4.0g
セトステアリルアルコール 5.0g
ベンジルアルコール 1.0g
ステアリン酸 1.0g
ステアリン酸モノグリセリド 1.5g
カルボキシビニルポリマー 0.2g
キサンタンガム 0.1g
ジメチルポリシロキサン 0.5g
pH調整剤 適量
L-アルギニン 適量
エデト酸塩 適量
パラベン類 適量
ピロ亜硫酸ナトリウム 適量
精製水 全100g
カルボキシビニルポリマー,キサンタンガムを精製水に溶解させ、水性成分に溶解させた薬物を添加し、卓上真空乳化機で攪拌しながら80℃に加温した。これに予め加温し融解させておいた油性成分をホッパーから添加し、50℃まで冷却した。8000rpmで3分間ホモジナイズし、均一化した後、水性成分に分散させたタルクをホッパーから添加し、掻き取りミキサーで攪拌しながら室温まで冷却した。最後にpH調整剤を入れゲル化させクリーム剤を調製した。
実施例7:ゲル剤
インドメタシン 1.0g
l-メントール 3.0g
酢酸トコフェロール 0.5g
タルク 2.0g
ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0g
モノステアリン酸ソルビタン 2.0g
ポリソルベート60 2.0g
グリセリンモノステアレート 1.0g
アジピン酸ジイソプロピル 3.0g
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5g
カルボキシビニルポリマー 0.5g
イソプロパノール 36g
エデト酸塩 適量
亜硫酸水素ナトリウム 適量
pH調整剤 適量
精製水 全100g
カルボキシビニルポリマー、ヒドロキプロピルメチルセルロースを精製水に膨潤させ、攪拌しながら80℃に加温し、これに予め加温し融解させておいた油性成分、薬物をホッパーから添加し、50℃まで冷却した。水性成分を添加し均一化した後、イソプロパノールに分散させたタルクをホッパーから添加し、掻き取りミキサーで攪拌しながら室温まで冷却し,最後にpH調整剤を添加しゲル剤を調製した。
実施例8:ローション剤
インドメタシン 0.5g
l-メントール 3.0g
酢酸トコフェロール 0.5g
dl-カンフル 0.5g
タルク 1.0g
1,3-ブチレングリコール 5.0g
ベンジルアルコール 1.0g
アジピン酸ジイソプロピル 2.0g
精製水 20.0g
ポリソルベート80 2.0g
亜硫酸水素ナトリウム 適量
エデト酸塩 適量
ジブチルヒドロキシトルエン 適量
エタノール 全100mL
上記成分のうちタルク以外の成分を攪拌し、均一に溶解させた後、タルクを添加し、外用液剤を調製した。
実施例9:ローション剤
インドメタシン 0.5g
l-メントール 3.0g
酢酸トコフェロール 0.5g
タルク 3.0g
1,3-ブチレングリコール 5.0g
ベンジルアルコール 1.0g
精製水 20.0g
ポリソルベート80 2.0g
亜硫酸水素ナトリウム 適量
エデト酸塩 適量
ジブチルヒドロキシトルエン 適量
エタノール 20mL
イソプロパノール 全100mL
上記成分のうちタルク以外の成分を攪拌し、均一に溶解させた後、タルクを添加し、外用液剤を調製した。
実施例10:ローション剤
インドメタシン 0.5g
l-メントール 3.0g
酢酸トコフェロール 0.5g
タルク 5.0g
精製水 20.0g
ポリソルベート60 1.0g
亜硫酸水素ナトリウム 適量
エデト酸塩 適量
ジブチルヒドロキシトルエン 適量
エタノール 全100mL
上記成分のうちタルク以外の成分を攪拌し、均一に溶解させた後、タルクを添加し、外用液剤を調製した。
実施例11:ゲル剤
実施例8で得られたローション剤にカルボキシビニルポリマー0.5gとヒドロキシプロピルメチルセルロース0.5gをさらに添加し溶解させた後、pH調整剤を適量加えてゲル剤を調製した。
実施例12:ゲル剤
実施例8で得られたローション剤にカルボキシビニルポリマー0.5gとヒドロキシプロピルメチルセルロース1.0gをさらに添加し溶解させた後、pH調整剤を適量加えてゲル剤を調製した。
実施例13:ゲル剤
実施例10で得られたローション剤にカルボキシビニルポリマー0.5gとヒドロキシプロピルメチルセルロース0.5gをさらに添加し溶解させた後、pH調整剤を適量加えてゲルを調製した。
実施例14:ゲル剤
実施例9で得られたローション剤にカルボキシビニルポリマー1.0gとヒドロキシプロピルメチルセルロース0.5gをさらに添加し溶解させた後、pH調整剤を適量加えてゲル剤を調製した。
実施例15:ゲル剤
実施例10で得られたローション剤にカルボキシビニルポリマー0.5gとヒドロキシプロピルメチルセルロース0.5gをさらに添加し溶解させた後、pH調整剤を適量加えてゲル剤を調製した。
実施例16:ゲル剤
実施例10で得られたローション剤にカルボキシビニルポリマー0.5gとヒドロキシプロピルメチルセルロース1.0gをさらに添加し溶解させた後、pH調整剤を適量加えてゲル剤を調製した。
実施例17:ゲル剤
実施例8で得られたローション剤にヒドロキシエチルセルロース1.0gをさらに添加し溶解させ、ゲル剤を調整した。
実施例18:ゲル剤
実施例10で得られたローション剤に疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロース1.0gをさらに添加し溶解させ、ゲル剤を調整した。
実施例19:エアゾール剤
実施例8のローション剤40%とジメチルエーテルガス60%をアルミ製耐圧容器に入れてエアゾール剤を調製した。
実施例20:エアゾール剤
実施例9のローション剤40%と液化石油ガス/ジメチルエーテル混合ガス60%をアルミ製耐圧容器に入れてエアゾール剤を調製した。
実施例21:エアゾール剤
実施例10のローション剤40%とジメチルエーテルガス60%をアルミ製耐圧容器に入れてエアゾール剤を調製した。
実施例22:チック剤
インドメタシン 0.5g
l-メントール 3.0g
酢酸トコフェロール 0.5g
タルク 4.0g
1、3-ブチレングリコール 20.0g
ベンジルアルコール 1.0g
精製水 5.0g
ポリソルベート80 1.0g
グリセリンモノステアレート 1.0g
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5g
ステアリン酸ナトリウム 10.0g
亜硫酸水素ナトリウム 適量
エデト酸塩 適量
エタノール 全100g
上記成分を加熱溶解させた後、円筒型容器に充填して、タルクが沈降しない程度に徐冷却で室温まで冷却し,固形化させてチック剤を調製した。
実施例23:軟膏剤
インドメタシン 0.5g
グリチルレチン酸 0.02g
l-メントール 3.0g
酢酸トコフェロール 0.5g
タルク 10.0g
白色ワセリン 20.0g
パルミチン酸デキストリン 15.0g
ジメチルポリシロキサン 0.05g
流動パラフィン 全100g
油成分および薬物を加熱しながら均一に溶解或いは分散させた後、タルクを添加してよく攪拌しながら室温まで徐冷却し軟膏剤を調製した。
以下の表に示した処方で、通常の方法により実施例および比較例のゲル剤を製造した。
Figure 2006151836
(試験例1)ラット摘出皮膚透過性試験
(方法)
電気シェーバーで腹部を剃毛したヘアレスラット(雄、8〜10週齢)の腹部剃毛部より左右2箇所から皮膚を摘出した。摘出した皮膚を平均有効面積0.98cmの横型拡散セルに装着した後、ドナー側のセル内に表1に示した各検体一定量を塗布し、検体が揮散しないように被覆し、レシーバー側のセルにpH7.4リン酸緩衝液3mLを加えた。レシーバー層の外層には37℃の恒温水を還流し、レシーバー液は撹拌子により撹拌した。
経時的にレシーバー液を一定量採取し、測定波長はインドメタシン254nm、内標準物質はパラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ヘプチルを用いて高速液体クロマトグラフで薬物量を測定した。
インドメタシン配合製剤の皮膚透過性試験の結果を図1に示した。タルクを配合することで比較例1に比べ実施例1は飛躍的にインドメタシンの皮膚透過性が増大した。
また、比較例1の10時間後の累積透過量を100%とした場合の各比較例および実施例1における10時間後のインドメタシン累積透過量を図2に示した。タルクの配合により、実施例1は増大しているのが分かる。
実施例1および比較例1のインドメタシン累積透過量の測定結果を示した図であり、縦軸に累積透過量(μg/cm2)、横軸に時間を示した。(ヘアレスラット n=3〜4の平均) 比較例1の10時間後の累積透過量を100%としたときの各比較例および実施例1のインドメタシン累積透過量の測定結果(ヘアレスラット n=3〜4の平均)を示した図である。

Claims (5)

  1. インドメタシン及びタルクを含有することを特徴とする外用消炎鎮痛剤組成物。
  2. タルクの配合量が製剤全体の0.1〜10質量%である請求項1記載の外用消炎鎮痛剤組成物。
  3. ゲル剤である請求項1〜2のいずれかに記載の外用消炎鎮痛剤組成物。
  4. カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びその誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースまたはその塩、アルギン酸またはその塩、キサンタンガム及びカラギーナンからなる群から選ばれる1種または2種以上でゲル化させたことを特徴とする請求項3記載の外用消炎鎮痛剤組成物。
  5. タルクからなることを特徴とする、インドメタシンの皮膚吸収促進剤。
JP2004341381A 2004-11-26 2004-11-26 外用消炎鎮痛剤組成物 Pending JP2006151836A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004341381A JP2006151836A (ja) 2004-11-26 2004-11-26 外用消炎鎮痛剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004341381A JP2006151836A (ja) 2004-11-26 2004-11-26 外用消炎鎮痛剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006151836A true JP2006151836A (ja) 2006-06-15

Family

ID=36630553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004341381A Pending JP2006151836A (ja) 2004-11-26 2004-11-26 外用消炎鎮痛剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006151836A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010090099A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Hisamitsu Pharmaceut Co Inc エステル化抑制剤及びエステル化抑制方法
JP2011173823A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Hisamitsu Pharmaceut Co Inc ゲル製剤
JPWO2019167728A1 (ja) * 2018-02-27 2020-12-10 久光製薬株式会社 ジクロフェナク含有乳化ゲル組成物
US11246830B2 (en) 2018-02-27 2022-02-15 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Emulsified gel composition

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5350321A (en) * 1976-10-19 1978-05-08 Kiyuukiyuu Yakuhin Kougiyou Kk Production of ointment for pap agent
JPS62298523A (ja) * 1986-06-17 1987-12-25 Nitto Electric Ind Co Ltd 大海子、スズカケノキ含有安定化膏体
JPH06247856A (ja) * 1993-02-23 1994-09-06 Shiseido Co Ltd 貼付剤
JPH10287587A (ja) * 1997-04-15 1998-10-27 Pola Chem Ind Inc 金属酸化物含有貼付剤用マトリックス
WO1999018955A1 (fr) * 1997-10-15 1999-04-22 Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. Preparation absorbable par voie percutanee
JPH11341381A (ja) * 1998-05-27 1999-12-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 番組表表示システムおよび番組表表示装置
WO2004071499A1 (ja) * 2003-02-12 2004-08-26 Teika Pharmaceutical Co., Ltd. ジクロフェナク含有貼付剤

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5350321A (en) * 1976-10-19 1978-05-08 Kiyuukiyuu Yakuhin Kougiyou Kk Production of ointment for pap agent
JPS62298523A (ja) * 1986-06-17 1987-12-25 Nitto Electric Ind Co Ltd 大海子、スズカケノキ含有安定化膏体
JPH06247856A (ja) * 1993-02-23 1994-09-06 Shiseido Co Ltd 貼付剤
JPH10287587A (ja) * 1997-04-15 1998-10-27 Pola Chem Ind Inc 金属酸化物含有貼付剤用マトリックス
WO1999018955A1 (fr) * 1997-10-15 1999-04-22 Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. Preparation absorbable par voie percutanee
JPH11341381A (ja) * 1998-05-27 1999-12-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 番組表表示システムおよび番組表表示装置
WO2004071499A1 (ja) * 2003-02-12 2004-08-26 Teika Pharmaceutical Co., Ltd. ジクロフェナク含有貼付剤

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010090099A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Hisamitsu Pharmaceut Co Inc エステル化抑制剤及びエステル化抑制方法
JP2011173823A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Hisamitsu Pharmaceut Co Inc ゲル製剤
JPWO2019167728A1 (ja) * 2018-02-27 2020-12-10 久光製薬株式会社 ジクロフェナク含有乳化ゲル組成物
US11246830B2 (en) 2018-02-27 2022-02-15 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Emulsified gel composition
JP7053790B2 (ja) 2018-02-27 2022-04-12 久光製薬株式会社 ジクロフェナク含有乳化ゲル組成物
US11660268B2 (en) 2018-02-27 2023-05-30 Hisamitsu Pharmaceutical Co.. Inc. Emulsified gel composition

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3081766B2 (ja) 角質貯留型抗真菌外用組成物
JP6207291B2 (ja) 外用剤用組成物
JP4195178B2 (ja) 消炎鎮痛外用剤
TW200403077A (en) Trans-dermal absorption preparation
JP6908448B2 (ja) 医薬組成物
JP2004307491A (ja) ヘパリン類似物質を含有する皮膚外用剤
JP7268132B2 (ja) 局所用組成物
JP2005047906A (ja) 外用消炎鎮痛剤組成物
JP4626202B2 (ja) ピロキシカム含有外用消炎鎮痛剤組成物
JPH05105628A (ja) 外用消炎鎮痛剤
JP2007063136A (ja) 尿素配合外用製剤
JP2006151836A (ja) 外用消炎鎮痛剤組成物
JP4835411B2 (ja) アダパレン含有外用剤組成物
JP2016222611A (ja) 外用剤用組成物
TWI736847B (zh) 含雙氯芬酸之乳化凝膠組合物
JP2005047907A (ja) 外用消炎鎮痛剤組成物
JPH0623094B2 (ja) 噴霧用ゲル基剤およびそれを用いたゲル剤
JP5109382B2 (ja) アダパレン含有外用剤組成物
JP5109383B2 (ja) アダパレン含有外用剤組成物
JP5513827B2 (ja) 外用医薬組成物
JP5999875B2 (ja) ゲル状医薬組成物
JP2935113B1 (ja) インドメタシン経皮吸収剤
JPH07126159A (ja) 乳剤性軟膏剤
JP5836561B2 (ja) 皮膚外用剤
JP5359171B2 (ja) 水中油中アルコール型エマルション組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071120

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20090605

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20090624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110531

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110812