JP2006151554A - 家庭用エレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】家庭用のエレベータにおいて、停電時等の緊急時における昇降体の作動対策を簡単な構成で、かつ、操作性のよいものにする。
【解決手段】 昇降体に、ブレーキ装置と調速機とを備えた開閉機20を連動連結して、昇降体を開閉機20の駆動に基づいて昇降路2内を昇降動するよう構成する一方、ブレーキ装置を構成するブレーキ軸にブレーキレバーを設け、該ブレーキレバーに連結した第一、第二作動ワイヤの操作に基づいてブレーキ装置を解放できるように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、二階、三階建て等の一般住宅に設けられる家庭用エレベータの技術分野に属するものである。
近年、一般住宅に家庭用エレベータを設け、高齢者や障害のある人が階下と階上とのあいだを自由に行き来できるようにして、快適な生活環境を提供できるようにすることが提唱されている。このような家庭用エレベータにおいても、モータの故障や停電等、開閉機が駆動しなくなってしまう非常事態における対策が必要となる。
このようなものとして、家庭用エレベータが設置された住宅の玄関等の出入り口部に昇降体(かご)内から解錠操作できる施錠装置を設ける一方、出入り口部における映像を昇降体内で表示できる表示装置と、昇降体内から保守員への連絡ができる連絡手段とを設けて、昇降体内に搭乗している人以外に住宅内に人がいなくても、外部の保守員を住宅内に誘導し、該保守員によって昇降体内から脱出できるように構成したものが提唱されている(特許文献1)。
さらには、エレベータ乗り場に手動降下スイッチを設けて、該手動降下スイッチの操作に基づいて、予め用意してある非常時用のバッテリを用いて昇降体を所定の停止位置に降下させるようにしたものが提唱されている(特許文献2)。
特開平10−218518号公報 特開平11−322212号公報
ところが、前者のものは、停電等の非常時に、昇降体内に人が閉じ込められたような場合に、保守員を呼んで対処するようにしたことに基づく提案であり、後者のものは、昇降体内に搭乗していない人が操作することにより緊急脱出ができるようにしたものであり、何れのものも昇降体内に搭乗している人は、このような非常時では、閉じ込められたまま救助されるのを待つ以外には何ら対処できないという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、ブレーキ装置を備えた開閉機の駆動に基づいて住宅内の階下と階上とを連通して設けた昇降路内を昇降する昇降体を備えた家庭用エレベータにおいて、前記家庭用エレベータには、開閉機に連繋したブレーキ解放手段によるブレーキ装置の解放に伴い、昇降体を予め設定された停止位置に移動させる緊急作動手段が設けられているものである。
そして、このようにすることにより、緊急時に、保守点検員を外部から呼ぶことなく使用者が昇降体を所定の停止位置にまで作動させることができ、使用者の不安感や恐怖感を低減できるうえ、別途バッテリを設ける必要もなく、構成を簡略化できる。
請求項2の発明は、請求項1において、緊急作動手段は、ブレーキ装置の解放に伴う自重降下により、昇降体を階下の停止位置に移動するように構成されているものであり、このようにすることにより、構成の簡略化を果せる。
請求項3の発明は、請求項1または2において、ブレーキ解放手段は、ブレーキ装置を制動状態と解放状態とに切り換えるワイヤを備えて構成され、該ワイヤの引き操作に連繋してブレーキ解放がなされるように構成されているものであり、このようにすることにより、バッテリを用いることなくブレーキ装置の開放ができて、部品点数を削減できて構成の簡略化を図れる。
請求項4の発明は、請求項3において、ワイヤは、先端部が昇降体内に引き込まれ、該引き込み端部に把持具が設けられているものであり、このようにすることにより、昇降体内に搭乗している人が自分で昇降体を緊急作動させることができる。
請求項5の発明は、請求項4において、開閉機は、昇降路の上方に設けられるものとし、ワイヤをインナーワイヤとアウターワイヤとで構成し、ブレーキ装置から下方に延出するワイヤは、昇降体の昇降路内における位置にかかわらず上方に向けて引き回された状態で昇降体内に引き込まれているものであり、このようにすることにより、昇降体の位置が何れの位置にいてもブレーキレバーの操作を確実に行うことができる。
請求項6の発明は、請求項3において、ワイヤは、開閉機配設部位に引出されているものであり、このようにすることにより、開閉機配設部位においてブレーキ装置の開放をして昇降体を所定の停止位置にまで作動させることができる。
請求項7の発明は、請求項1乃至4の何れかにおいて、ブレーキ解放手段は、ブレーキ装置に連結され、下方に延出する第一ワイヤと、一端が昇降体下端部に連結され、他端部が昇降路の下端部に軸承された第一プーリおよび前記第一ワイヤの下端部に軸承された第二プーリを経由して昇降体内に引き込まれる第二ワイヤとで構成され、前記昇降体内に引き込まれた第二ワイヤの下方への引き操作に基づいてブレーキ解放がなされるように構成されているものであり、このようにすることにより、昇降体内に搭乗している人が自分で昇降体を緊急作動させることができる。
請求項1の発明とすることにより、使用者の不安感や恐怖感を低減できるうえ、別途バッテリを設ける必要がなく、構成を簡略化できる。
請求項2の発明とすることにより、構成の簡略化を果せる。
請求項3の発明とすることにより、バッテリを用いることなくブレーキ装置の開放ができて、部品点数を削減できて構成の簡略化を図れる。
請求項4の発明とすることにより、昇降体内に搭乗している人が自分で昇降体を緊急作動させることができる。
請求項5の発明とすることにより、昇降体の位置が何れの位置にいてもブレーキレバーの操作を確実に行うことができる。
請求項6の発明とすることにより、開閉機配設部位においてブレーキ装置の開放をして昇降体を所定の停止位置にまで作動させることができる。
請求項7の発明とすることにより、昇降体内に搭乗している人が自分で昇降体を緊急作動させることができる。
つぎに、本発明の実施の形態について、図1〜10の図面に基づいて説明する。
図面において、1は二階建住宅室内の例えば玄関ホールに設けられた家庭用のエレベータであって、該エレベータ1は、最大乗員二名のコンパクト化された構成となっている。前記エレベータ1を構成する昇降路2は、一階床部から二階天井部に至る部位が連通する上下方向に長い矩形状に形成されており、下側から順に一階の空間(階下空間)に面する第一部位3、一階と二階のあいだの天井部空間に面する第二部位4、二階の空間(階上空間)に面する第三部位5のそれぞれに分割された構成となっている。そして、第一、第三部位3、5については、躯体(住宅)の壁面を一側面として利用し、三方を面板により覆蓋する構成となっている。
一階の空間に面する第一部位3の前側面には外扉6が設けられるが、該外扉6は、第一部位3を構成する一対の左右側片3a、3bのうち、右側側片3bの前縁部に蝶番6aを介して支持されており、外扉6の左側縁部を戸先として前後方向に開閉するように構成されている。ここで、第一部位3の上下方向長さは、標準的な住宅の一階床面から一階天井面までの長さよりも短く寸法設定されており、該第一部位3を一階床面に設置固定したとき、上縁部は一階天井面と同じかそれよりも低位に位置するように寸法設定されている。
そして、第一部位3の一対の左右側片部3a、3bには、前後端縁部に位置して、前後一対の縦枠材(以降、前枠材、後枠材)7、8が設けられており、左右に位置する後縦枠材8の内側面には、内方に突出する前後一対の突片により構成される第一、第二ガイド片8a、8bが一体に形成されている。さらに、後縦枠材8の後方に位置する第二ガイド片8bの突出先端部には、後方に延出する突片により構成される第三ガイド片8cが一体形成されている。
一方、左右の前縦枠材7には、内方に突出形成された突片7aの基端部と先端部とから後方に延出された突片により構成される第四、第五ガイド片7b、7cとが一体形成されている。さらに、左側片部3aの前枠材7には、前端縁から内方に向けて突出する突片により第六ガイド片7dが一体形成されている。
一方、第二部位4は、第一部位左右側片部3a、3bに連結される左右一対の左右側片部4a、4bと、左右側片部4a、4bの前端縁部を連結する前パネル体4cとを備えて構成されている。そして、第二部位4の上下長さ寸法は、標準的な二階床面高さから第一部位3の上下長さを差し引いた長さ寸法と同じかそれよりも長く、標準的な天井高さから第一部位3の上下長さを差し引いた長さ寸法に、一階天井面から二階床面までの長さ寸法、即ち一階天井部の高さ寸法を加えた長さと同じかそれよりも短い長さ寸法に設定されている。
また、第二部位左右側片部4a、4bの前後端縁部は、前記第一部位左右側片部3a、3bと同様の構成となっており、前後に一対の縦枠材9、10が一体的に連結されている。そして、前後の縦枠材9、10には、前記第一部位3の前後縦枠材8、9と同様に構成されており、第一部位前縦枠材7の突片7aおよび第一〜第六ガイド片8a、8b、8c、7b、7c、7dに上下方向に連続(連通)する状態で、突片9aおよび第一〜第六ガイド片10a、10b、10c、9b、9c、9dがそれぞれ形成されている。
二階の空間に面する第三部位5は、第二部位左右側片部4a、4bに連結される左右一対の左右側片部5a、5bを備えて構成されている。そして、左右側片部5a、5bの前端縁部に外扉6が設けられるが、該外扉6は、前記第一部位3に設けられる外扉6と同様の構成であって、右側縁部が蝶番6aを介して右側片部5bに枢支され、左側縁部を戸先として前後方向に開閉するように構成されている。ここで、第三部位5の上下方向長さは、標準的な住宅の二階床面から二階天井面までの長さよりも短く寸法設定されており、左右側片部5a、5bの上端部と二階天井面とのあいだに、後述する駆動ボックス11を配設するスペースが確保できる高さになるように構成されている。
そして、前記一対の左右側片部5a、5bは、前記第一、第二部位3、4と略同様の構成となっており、前後端縁部に上下方向を向く前後一対の縦枠材12、13とを備えて構成されている。これら前後の縦枠材12、13は、それぞれ前記第一、第二部位3、4を構成する各縦枠材7、8、9、10と同様のものとなっており、第一、第二部位縦枠材7、8、9、10の突片7a、9aおよび第一〜第六ガイド片8a、8b、8c、10a、10b、10c、7b、7c、7d、9b、9c、9dに上下方向に連続(連通)する状態で、突片12aおよび第一〜第六ガイド片13a、13b、13c、12b、12c、12dがそれぞれ形成されている。
一方、14は昇降路2内を上下移動するボックス状に形成された昇降体(エレベータケージ)であって、該昇降体14は上下片部14a、14b、そして、左右側片部14c、14d、さらには、後側片部14eにより囲繞される構成となっている。これら各片部14a、14b、14c、14d、14eは、それぞれ昇降路2を構成する前記第一、第二、第三部位3、4、5の内側面に近接対向する寸法に設定されている。そして、後側片部14eと左右側片部14c、14dの後端縁部との連結部、即ち、昇降体14の後方に位置する左右二つの隅部は、R状に折曲形成された連結枠材14fにより一体的に連結されている。また、左右側片部14c、14dの前端縁部には、それぞれ前枠材14gが設けられており、これら前枠材14gのうち、右側前枠材14gに、昇降体14の前側片を構成する内扉15の右側端縁部が上下方向に複数配される蝶番15aを介して連結されており、内扉15の左側縁部が前記右側縁部を基準として前後方向に揺動することで、昇降体14の開閉をするように設定されている。
そして、内扉15には連結受け部15bが設けられる一方、第一、第三部位3、5に開閉自在に設けられた外扉6には連結ピン6bが設けられており、昇降体14が一階部位、あるいは、二階部位の予め設定される停止位置である第一、第二停止位置においてそれぞれ停止したとき、連結ピン6bが内扉15の扉面に沿って設けられた連結受け部15bに左右方向移動自在な状態で嵌入するように設定されており、これによって、内扉15と外扉6との連結がなされて一体に開閉揺動するように構成されている。
そして、昇降体14の後方に位置する左右の隅部に配された連結枠材14fには、上下方向複数箇所に位置して、各部位3、4、5の第一、第二ガイド片8a、8b、10a、10b、13a、13bに案内される第一ガイドローラ16が左右方向外方に向けて突出する状態で回転自在に設けられている。さらに、連結枠材17fには、上下方向複数箇所に位置して、第三ガイド片8c、10c、13cに案内される第二ガイドローラ17が後方に向けて突出する状態で回転自在に設けられている。また、左右の前枠材14gの前端面には、上下方向複数箇所に位置して、第四、第五ガイド片7b、7c、9b、9c、12b、12cに案内される第三ガイドローラ18が前方に向けて突出する状態で回転自在に設けられている。これによって、昇降体15を平面視したとき、昇降体17の四隅部位(各コーナー部)に、第一〜第三ガイドローラ16、17、18がそれぞれ配されるように構成されている。そして、第一〜第三ガイドローラ16、17、18が第一〜第五ガイド片8a、8b、8c、7b、7c、10a、10b、10c、9b、9c、13a、13b、13c、12b、12cによる移動案内を受けることにより、昇降体15は前後方向の動きを規制され(振れ止めされ)、および、左右方向の動きを規制され(振れ止めされ)た状態で昇降路2を上下昇降動するように設定されている。
また、昇降体14の内扉15の戸先端面には、上下方向複数箇所に位置して、左側に突出する第四ガイドローラ19が設けられており、該第四ガイドローラ19は、第六ガイド片7d、9d、12dと突片7a、9a、12aの先端部により構成される第七ガイド片とのあいだに嵌入して移動案内を受けるように設定されている。一方、第一、第三部位3、5の第六ガイド片7d、12dには、昇降体14が一階または二階の第一、第二停止位置において停止した状態の第四ガイドローラ19の前方への揺動を許容するための切り欠き(図示せず)が形成されている。これによって、昇降体14の内扉15は、昇降体14の上下昇降動に際しては、第六ガイド片7d、9d、12dと突片7a、9a、12aによる移動案内を受けることにより前後方向への揺動(開放揺動)を規制され、昇降体14の第一、第二停止位置においては、切り欠きを介して前方への開放揺動が許容されるように設定され、内扉15を閉鎖姿勢に保持するための手段を不要にするように構成されている。
一方、前記駆動ボックス11には、図示しないブレーキ装置を備えた開閉機20と、三本のベルト体21が前後方向に並列して巻装された巻装装置22とが左右方向に並んで設けられている。前記開閉機20は、駆動軸20aを前方に向けて突出する状態で配設されており、該駆動軸20aと巻装装置22の回転軸22aとが同方向を向いて互いに平行状に配設され、これらのあいだが図示しない連結手段を介して連動連結されている。前記巻装装置22は、回転軸22aに一体的に外嵌される巻装体22bに、前後方向に並列して三本のベルト体21の基端部が巻装されており、これらベルト体21のそれぞれの巻き出し端部は、昇降体14の上片部14aに一体的に連結され、これによって、ベルト体21が昇降体14を吊持するように構成されている。そして、開閉機20が正逆回転駆動することに基づいて巻装装置22の回転軸22aが正逆回転することにより、ベルト体21が巻装体22bから巻き取り、巻き出しされ、これに基づいて昇降体14は上下に昇降動し、前述した一階に面する第一停止位置と、二階に面する第二停止位置とのあいだを連絡するように設定されている。
ここで、前記三本のベルト体21のうち、前後方向中央に位置するベルト体21aは、予め弛みを設けて昇降体14に連結されており、通常の使用時では、前後一対のベルト体21が昇降体14を吊持して上下昇降動せしめ、中央のベルト体21aは昇降動に関与しないように設定されており、中央のベルト体21aは、前後のベルト体21の何れかが切断した場合に昇降体14を吊持する緊急吊持体として機能するように構成されている。尚、21bは、中央のベルト体21aの弛みを吸収するための弾機である。
また、21bは、巻装装置22のベルト体21巻き出し部に設けられた弛み検知装置であって、該弛み検知装置21bは、前後のベルト体21の緊張状態が変化することに基づいて検知信号を出力して、開閉機20の駆動を緊急停止するように構成されている。
尚、前記開閉機20は、前述したように、ブレーキ装置を備えて構成されており、通常の使用状態では、開閉機20の駆動状態に基づいてブレーキ装置を開放、または、制動状態に自動的に切り換えるように設定されている。そして、駆動時ではブレーキ装置を解放状態として昇降体14を上下昇降動をせしめ、駆動停止時ではブレーキ装置を制動状態として昇降体14の停止姿勢を保持するように設定されている。そして、停電や故障が生じた場合に、開閉機20はブレーキ装置が制動状態となったままとなり、昇降体14が第一、第二停止位置以外の位置で停止状態となることがある。そこで、本実施の形態の開閉機20は、ブレーキ装置を構成するブレーキ軸23に連繋するブレーキレバー24が設けられており、該ブレーキレバー24を手動操作することにより、ブレーキ装置を制動状態から解放状態に切り換えることができるように構成されている。そして、ブレーキレバー24の操作に基づく手動によるブレーキ解放を行うことにより、昇降体14は、開閉機20に連動連結される巻装装置22の回転軸22aに内装された調速機により調速された状態で自重降下をし、これによって、昇降体14が一階に面する第一停止位置に停止するように構成されており、該構成が本発明の緊急作動手段に相当している。
つまり、ブレーキレバー24はL字形状に形成されており、該ブレーキレバー24の一側片24aの先端部がブレーキ軸23に一体的に連結されている。そして、前記ブレーキレバー24は、一側片24aがブレーキ軸23の直上方向に延出し他側片24bが後方に延出する姿勢をブレーキレバー24の制動姿勢とし、該制動姿勢ではブレーキ装置を制動状態とするように設定されている。一方、ブレーキレバー24が前記制動姿勢から下方揺動した姿勢をブレーキレバー24の解放姿勢とし、該解放姿勢では、前記制動状態からブレーキ軸23が回転せしめられて、ブレーキ装置を解放状態とするように設定されている。
そして、前記ブレーキレバー24の他側片24bの先端部(ブレーキレバー先端部)24cには、保持用ワイヤ25の基端部が連結されており、該保持用ワイヤ25の先端部25aは、駆動ボックス11の後端部上方に設けた第一方向転換ローラ11aを経由して前方に延出され、弾機25bを介して駆動ボックス11の前端部上方に固定されている。これによって、ブレーキレバー24は、弾機25bの付勢力を受ける状態で制動姿勢を保持するように設定されている。
一方、ブレーキレバー他側片24bの先端部24cには、第一作動ワイヤ26の基端部が連結されており、該作動ワイヤ26の先端26aは、駆動ボックス11の後端部下方に設けた第二方向転換ローラ11bを経由して前端部下方に引き回され、駆動ボックス11の前面11cから前方に引き出されるように設定されており、該前方への引き出し部位が第一操作部26bに設定されている。さらに、第一操作部26bの引き出し端部には、リング状の第一把持具26cが連結されている。尚、前記第一作動ワイヤ26は、駆動ボックス11に設けられた前後一対の支持片11d、11eを貫通して前方に引出されており、これら支持片11d、11e間に位置する第一作動ワイヤ26の外周には、支持片11d、11eによる移動規制を受ける状態でアウターワイヤ26dが外嵌されている。
そして、第一把持具26cを把持し、前記弾機25bの付勢力に抗して前方に引っ張り操作することに基づいて、ブレーキレバー24を下方揺動させる(解放姿勢に変姿させる)ことができるように設定されている。
一方、第一作動ワイヤ26の第二方向転換ローラ11b巻回部位には、第二作動ワイヤ27の基端部が連結されていて、先端部が第二方向転換ローラ11bから該第二方向転換ローラ11bの支持片11f、駆動ボックス下片11gを貫通して、直下方向に自然垂下する状態で延出するように設定されており、該先端部が第二操作部27aに設定されている。
また、前記昇降体14の後側片部14eには、左側における上下二箇所にワイヤ案内体28が設けられており、該ワイヤ案内体28に設けられたループ状の挿通部28aに、前記下方に自然垂下する第二操作部27aが移動自在に挿通されるように位置設定されている。そして、下方に引き出された第二操作部27aは、第一停止位置に位置する昇降体14の下方において上方に向けて湾曲状に折り返されて上側を向くように引き回されている。
さらに、昇降体後側片部14eには、右側下方に位置して昇降体14の内外を貫通する矩形状の貫通孔14hが開設されており、該貫通孔14eに、収容ボックス29が一体的に嵌着されている。そして、前記昇降体後側片部14eの後方において折り返し状に引き回されて上側を向く第二操作部27aは、収容ボックス下片29aを貫通して収容ボックス29内に引き出されるように設定されている。尚、第二作動ワイヤ27は、駆動ボックス支持片11fと収容ボックス下片29aとのあいだにおいてアウターワイヤ27bが外嵌しており、該アウターワイヤ27bは、前記支持片11fと収容ボックス下片29aによる支持を受けており、後述するように、第二作動ワイヤ27が引き操作されたときにアウターワイヤ27bのワイヤ長の規制をすることで、第二作動ワイヤ27のアウターワイヤ27bに対する相対移動が可能となるように設定されている。
さらに、収容ボックス29内に引き込まれた第二操作部27aの引き出し端部27cには、T字形状の第二把持具27dが一体的に連結されている。
そして、第二把持具27dを把持し、前記弾機25bの付勢力に抗して上方に引っ張り操作することに基づいて、アウターワイヤ27bに対して第二操作部27aが相対移動してブレーキレバー24を下方揺動させる(解放姿勢に変姿させる)ことができるように設定されている。
尚、第二把持具27dは、収容ボックス29内に設けた支持アーム29bに弾持されている。また、29cは収容ボックス29を覆蓋する蓋体であって、緊急時に、蓋体29cを開けて収容ボックス29を開放し、第二把持具27dを支持アーム29bから取り外して上方に引っ張ることで、ブレーキ解放操作を行えるように設定されている。
この場合に、第二操作部27aの全長は、図1に示すように、昇降体14が一階に面する第一停止位置に位置しているときに、上側への折り返し部となる湾曲状部が収容ボックス29より下方位置で、しかも、一階床面よりは上方となる位置となるような長さに設定されている。そして、昇降体14が第一停止位置と二階に面する第二停止位置とのあいだを変位する場合に、第二操作部27aの繰り出し量(アウタワイヤ27bの長さ)は変化することがなく、第二操作部27aの収容ボックス29から引出された引き出し端部27cが昇降体14とともに一体的に上下変位するように構成されている。このため、昇降体14の上下変位に合わせて、昇降体14の背後に引き回されている第二作動ワイヤ27は、湾曲状となる折り返し位置が上下変位するが、このとき、ワイヤ案内体28の挿通部28aを相対移動する状態でガイドを受けていて、第二作動ワイヤ27が昇降路内で引っ掛かる等して自然垂下状態が損なわれることがなく、もって、第二操作部27cの引き操作が損なわれることがなく、ブレーキ装置の解放ができなくなるような不具合がないように構成されている。これによって、昇降体14が第一停止位置と第二停止位置とのあいだの何れの箇所に位置しているとしても、第二操作部27aの湾曲形状が変形したり折れ曲がったりすることなく維持されて、第二操作部27aが収容ボックス29内に上方に向けて引き出される姿勢を損なわれることがなく、アウターワイヤ27bに対する第二操作部27aの相対移動が難しくなるような不具合がないように設定され、これによって、第二把持具27dを用いた引き操作に基づく第二ブレーキ解放手段によるブレーキ解放が円滑に行えるように構成されている。
このように、ブレーキレバー24に第一、第二作動ワイヤ26、27が連繋された開閉機20の駆動により上下昇降動する家庭用のエレベータ1において、停電や開閉機20の故障に基づいて開閉機20が駆動停止し、昇降体14が第一、第二停止位置以外の位置に停止したような場合に、第一、第二操作部26b、27aの何れか一方を、対応する第一、第二把持具26c、27cを用い、弾機25bの付勢力に抗して強く引き操作することにより、開閉機20に設けられたブレーキレバー24を下方揺動させて(解放姿勢に変姿させて)ブレーキ装置を解放することができる。そして、このようにブレーキ装置を解放状態とすることにより、本実施の形態の開閉機20は、昇降体14の自重に基づいて調速機による調速を受けながら下動するように設定されており、これによって、ブレーキ解放に伴い昇降体14を一階に面する第一停止位置に停止させることができるように設定されている。尚、第一停止位置において、昇降体14は昇降路2の下面を構成する一階床面に接地するように設定されており、昇降体14は床面との接地をもって自重降下を停止するように設定されている。
そして、搭乗者がいない状態で停電等になった場合では、居住者が二階から第一操作部26bを引き操作することにより、昇降体14を第一停止位置に位置させることができる。これに対し、人が昇降体14の中に閉じ込められてしまったような場合では、図8に示すように、昇降体14の中に設けられた収容ボックス29の蓋体29cを開放し、第二把持具27dを支持アーム29bから取り外して上方に引き上げるように操作すればよく、このようにすることで、第二操作部27aがアウターワイヤ27bに対して相対移動する状態で引き操作されて、ブレーキ装置を解放することができ、昇降体14内の人が自分で昇降体14を所定の停止位置にまで位置させることができるように構成されている。
尚、ブレーキレバー24は、第一、第二操作部26b、27aの引っ張り操作を継続しているあいだはブレーキ開放状態となっており、第一、第二操作部26b、27aの引き操作を解除することにより、弾機25bの付勢力を受けて制動姿勢に復帰するように設定されている。このため、昇降体14内で緊急停止してしまったような場合、搭乗者は第二把持具27dを介した第二操作部27aの引き操作を、昇降体14が第一位置に達するまで継続する必要があるが、この場合に、第二操作部27aは、引き出される姿勢が維持されており、かつ、アウターワイヤ27bの長さが一定であるため、昇降体14のブレーキ装置からの距離が変化するものでありながら引き操作量を一定とすることができ、第二操作部27aの引き操作を継続して行う作動を容易に行うことができて、操作性よく昇降体14を第一位置に位置させることができる。
さらに、本実施の形態の家庭用のエレベータ1において、昇降体14が第一、第二何れかの停止位置に停止したとき、昇降路2に配される外扉6と昇降体14に配される内扉15とは、前述したように、一体に開閉作動するように構成されている。しかも、一、二階にそれぞれ配される各外扉6は、昇降路2を構成する第一、第三部位3、5の左側片3a、5aとのあいだに電気錠30がそれぞれ設けられている。このため、停電等の緊急時に、昇降体14を第一停止位置に停止させることができたとしても、電気錠30が解錠されないため昇降体14からの脱出ができない。そこで、本実施の形態の電気錠30には、手動による解錠手段が設けられており、該手動解錠することにより昇降体14から緊急脱出できるように構成されている。
まず、電気錠30の構成について説明する。
前記各外扉6に配される電気錠30は、同様の構成のものが各外扉6の戸先側板厚内にそれぞれ内装されている。これら電気錠30を構成するロック片30aは、外扉6の戸先から突出し、昇降路第一、三部位3、5を構成する左側片3a、5aの縦枠体3c、5cに配された錠受け孔3d、5dに係止することにより外扉6の施錠を行うように設定されている。そして、前記ロック片30aは、戸尻側に配される支持ボディー30bに内装されるロック片作動体(図示せず)により支持されているが、ロック片作動体は左右方向移動自在に設けられており、戸先側に位置するロック片作動体の施錠位置では、ロック片30aを、錠受け穴3d、5dに係止する突出姿勢と戸尻側に変位して錠受け孔3d、5dとの係止を解除する退避姿勢とのあいだを変姿自在な状態とする一方、戸尻側に位置するロック片作動体の解錠位置では、ロック片30aを、外扉6の開閉方向(内外方向)揺動自在に支持して、ロック片30aが錠受け孔3d、5dとの係止を解除するように設定されている。前記ロック片作動体は、支持ボディー30bに開設された左右方向に長い貫通孔30cを挿通する連結ピン30dに支持されており、該連結ピン30dに、ソレノイド30eの励磁に伴い戸尻側に退避する作動アーム30fが連結されている。尚、30gは作動アーム30fを戸先側に向けて付勢し、ロック片作動体を施錠位置に弾持する付勢弾機である。
そして、ソレノイド30fの非通電状態において、ロック片作動体は付勢弾機30gの付勢力を受けて施錠位置となっていてロック片30aを突出姿勢としているが、外扉6が開放状態から閉鎖することに伴い、ロック片30aに形成された傾斜面が錠受け孔3d、5dの孔縁にガイドされる状態で退避姿勢に変姿して錠受け孔3d、5dとの施錠がなされ、該施錠状態が保持されるように設定されている。そして、このロック片30aの施錠状態において、ソレノイド30eに通電がなされると、作動アーム30fの退避作動に基づいてロック片作動体が付勢弾機30gの付勢力に抗して戸尻側に引き操作されて退避位置に変位し、これによって、ロック片30aは前後方向揺動自在な状態となるように設定されている。そして、この状態となると、外扉6を開放方向に押しやることにより、ロック片30aが錠受け孔3d、5dの孔縁に押しやられる状態で揺動して、錠受け孔3d、5dとの係止を解除するように設定されている。
前記電気錠30は、通常の使用状態において、外扉6の開放操作をするべく操作スイッチを操作することに基づいてソレノイド30eが励磁されて解錠する構成となっており、操作スイッチによる操作がない場合、あるいは、停電等により操作スイッチが操作不能になった状態では、ソレノイド30eが非励磁状態となるため電気錠30が施錠状態のままとなる。そこで、本実施の形態のエレベータ1には、電気錠30を手動で解錠するための解錠ユニット31が設けられている。
つまり、外扉6の内側面6cには、電気錠30の連結ピン30d配設部位に対向して左右方向所定長さに設定された長孔が開設されている。さらに、外扉内側面6cの長孔形成部位には、解錠ユニット31が設けられており、ここに、前記長孔を介して連結ピン30dの左側に当接する当接片32aが折曲形成された解錠プレート32が左右方向移動自在な状態で設けられている。そして、解錠プレート32は、内扉15に前後方向貫通状に開設された貫通孔(図示せず)、解錠ユニット31に開設された操作孔31aを介して挿し込まれた操作ピン33の先端を、前記操作孔31aに連通して開設された解錠プレート32の操作孔32bに差し込み、該挿し込んだ状態で操作ピン33を右側に押しやることで右側に強制変位するように設定されている。このように、解錠プレート32を右側に強制変位せしめることにより、当接片32aが連結ピン30dが右側に変位せしめられ、これによって、連結ピン30dとともにロック片作動体が解錠位置に変位して、電気錠30を手動開放するように構成されている。
また、操作ピン33は、前記第二把持具27dが収容される収容ボックス29内等、昇降体14内の通常時では邪魔にはならないが緊急時に手にしやすい箇所に配設されている。
尚、34は、第一、第三部位3、5の錠受け孔3d、5dに設けられた閉鎖確認検知スイッチであって、該閉鎖確認検知スイッチ34は、電気錠30のラッチ片30aが錠受け孔3d、5dに係止されることに伴いスイッチ切り換えされるように構成され、これによって、外扉6の閉鎖確認を行えるように設定されている。
尚、35は、第一、第三部位3、5に設けられた押圧体であって、該押圧体35は外扉6を常時開放側に向けて付勢しており、電気錠30の解錠に伴い外扉6を押圧することにより、開閉方向揺動自在となった電気錠30のロック片30aを揺動せしめて、外扉6の開放を円滑に行うように設定されている。
叙述の如く構成された本形態において、エレベータ1は、図示しない操作スイッチの操作に基づいて巻装装置22によるベルト体21の巻き取り、巻き出しがなされ、これによって、昇降体14が昇降路2内を上下昇降動して一階と二階との各第一、第二停止位置とのあいだ連絡をする。このものにおいて、昇降体14に人が搭乗している状態において、停電や開閉機20の故障等により、昇降体14が予め設定される第一、第二停止位置以外の位置に停止してしまったような場合に、前述したように、昇降体14の中に設けられた収容ボックス29の蓋体29cを開放して、ブレーキ解放手段を構成する第二把持具27dを上方に引き上げる操作を行うことで、ブレーキ装置が解放され、昇降体14が調速機による調速を受ける状態で自重に基づいて、予め設定される停止位置に停止させる緊急作動手段を実行することができる。このように、緊急時に、使用者により昇降体14を所定の停止位置に停止させることができるので、搭乗者に不安感を抱かせることを回避できるばかりでなく、保守管理のための作業員をわざわざ呼び出したりする等の手間や時間をかけることがなく、操作性の向上を図れる。そのうえ、開閉機20に設けたブレーキレバー24を手動操作する構成であるので、緊急作動用のバッテリを不要にすることができて、部品点数の削減を果すことができて構成の簡略化が図れる。
そして、このものでは、中途位置に停止する昇降体14を、昇降体14の自重に基づいて、一階の床面に接地する第一停止位置において停止させることができるので、使用者への不安感を一掃払拭することができるうえ、構成を簡略化を図ることができる。
さらにこのものでは、ブレーキレバー24に連繋された第二作動ワイヤ27を昇降体14内に引き込み、該引込み端部27cに第二把持具27dを設ける構成として、昇降体14の中での緊急作動手段を実行できるようにしたので、昇降体14内に閉じ込められたような場合であっても、外部の人の力を借りることなく、昇降体14を所定の停止位置に停止させることができて、一層の操作性の向上を果せる。
そのうえ、このものでは、ブレーキ装置を解放するブレーキレバーに連繋される第二作動ワイヤ27を昇降体14の中に引き込む場合に、第二作動ワイヤ27は、自然状態で垂下するものを上方に向けて折り返し、その折り返し端部を昇降体14内に引き込む構成とし、上方に向けて第二作動ワイヤ27を引き操作することでブレーキレバー24が操作される構成としたので、昇降体14が第一、第二停止位置のあいだの何れの箇所に位置していても、ワイヤ27の操作方向を一定であり、第二操作部2cを引き操作しているあいだはブレーキ装置を解放した状態とすることができる。しかも、第二作動ワイヤ27は、ワイヤ案内体28による案内を受ける構成としたので、第二操作部27aが引っ掛かったり、湾曲形状が小さくなったり、変形したり、さらには、折れ曲がってしまうような不具合を防止することができ、ブレーキ装置の解放操作を損なうことなく円滑かつ確実に行うことができる。
さらに、このものでは、ブレーキレバー24には、駆動ボックス11の前面11cから前方に引き出された第一操作部26bが連繋されていて、駆動ボックス11配設部位における第一把持具26cの引き操作によっても、ブレーキ装置の解放を行うことができ、無人の状態で昇降体14が停止したようなときであっても、昇降体14を所定の停止位置に停止させることができて、外部から作業員を呼ぶような面倒をなくすことができて操作性に優れる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、図11に示す第二の実施の形態のように構成することもできる。
前記第二の実施の形態におけるブレーキ解放手段は、ブレーキ装置の図示しないブレーキレバーに連結され、下方に延出する第一ワイヤ36と、一端が昇降体14下端部に連結され、他端部が昇降路2の下端部に軸承された第一プーリ37および前記第一ワイヤ36の下端部に軸承された第二プーリ38を経由して昇降体14内に引き込まれる第二ワイヤ39とで構成されている。そして、前記第二プーリ38は、昇降路2とのあいだに弾機38aを介して支持されており、昇降体14に第二ワイヤ39を連結した状態で、第二ワイヤ39が緊張状態となるように配設されている。そして、通常の昇降体14の昇降動では、第二ワイヤ39は、弾機38aに抗して第二プーリ38を下動させることなく昇降体14の昇降動に伴い第一プーリ37と第二プーリ38とのあいだを変位するように設定されている。そして、前記昇降体14内に引き込まれた第二ワイヤ39の先端部39aを弾機38aの付勢力に抗して下方に引き操作した場合では、第二プーリ38が下動して第一ワイヤ36を下方に引き操作し、これ基づいてブレーキ解放がなされるように設定されている。そして、前記引き操作に基づいて、昇降体14は、該昇降体14の自重に基づいて調速機による調速を受ける状態で下降し、一階に面する第一停止位置に移動するように構成されている。
尚、通常の昇降体14の昇降動では、第二ワイヤ39が第一、第二37、38を介して変位する状態となっている。
さらに、緊急作動手段における昇降体の停止位置としては、予め昇降体に錘体を連結して、該錘体を、上方に設けたプーリを介して垂下せしめ、開閉機のブレーキ装置が解除されたとき、昇降体の自重を上回る錘体の荷重に基づいて上昇し、昇降体を二階に面する第二停止位置において停止させる構成とすることも可能である。
図1(A)、(B)はそれぞれ家庭用エレベータの前方部位を切り欠いた正面図、側面図である。 家庭用エレベータの平面断面図である。 家庭用エレベータの要部拡大平面図である。 内扉と外扉とを開放した家庭用エレベータの要部拡大平面図である。 図3のX−X断面図である。家庭用エレベータの要部拡大平面断面図である。 図6(A)、(B)はそれぞれ開閉機の前方部位を切り欠いた正面時、図6(A)の側面図である。 図1(A)の要部拡大図である。 ブレーキ解放手段を説明する斜視図である。 図9(A)、(B)はそれぞれ図3の要部拡大図、電気錠を説明する正面図である。 図10(A)、(B)はそれぞれ昇降路の錠受け孔部位を説明する平面断面図、側面図である。 第二の実施の形態を説明する家庭用エレベータのパターン化された概略側面図である。
符号の説明
1 エレベータ
2 昇降路
3 第一部位
6 外扉
11 駆動ボックス
14 昇降体
15 内扉
20 開閉機
21 ベルト体
22 巻装装置
23 ブレーキ軸
24 ブレーキレバー
25 保持用ワイヤ
26 第一作動ワイヤ
26b 第一操作部
27 第二作動ワイヤ
27a 第二操作部
27d 第二把持具
28 ワイヤ案内体
29 収容ボックス
30 電気錠

Claims (7)

  1. ブレーキ装置を備えた開閉機の駆動に基づいて住宅内の階下と階上とを連通して設けた昇降路内を昇降する昇降体を備えた家庭用エレベータにおいて、前記家庭用エレベータには、開閉機に連繋したブレーキ解放手段によるブレーキ装置の解放に伴い、昇降体を予め設定された停止位置に移動させる緊急作動手段が設けられている家庭用エレベータ。
  2. 請求項1において、緊急作動手段は、ブレーキ装置の解放に伴う自重降下により、昇降体を階下の停止位置に移動するように構成されている家庭用エレベータ。
  3. 請求項1または2において、ブレーキ解放手段は、ブレーキ装置を制動状態と解放状態とに切り換えるワイヤを備えて構成され、該ワイヤの引き操作に連繋してブレーキ解放がなされるように構成されている家庭用エレベータ。
  4. 請求項3において、ワイヤは、先端部が昇降体内に引き込まれ、該引き込み端部に把持具が設けられている家庭用エレベータ。
  5. 請求項4において、開閉機は、昇降路の上方に設けられるものとし、ワイヤをインナーワイヤとアウターワイヤとで構成し、ブレーキ装置から下方に延出するワイヤは、昇降体の昇降路内における位置にかかわらず上方に向けて引き回された状態で昇降体内に引き込まれている家庭用エレベータ。
  6. 請求項3において、ワイヤは、開閉機配設部位に引出されている家庭用エレベータ。
  7. 請求項1乃至4の何れかにおいて、ブレーキ解放手段は、ブレーキ装置に連結され、下方に延出する第一ワイヤと、一端が昇降体下端部に連結され、他端部が昇降路の下端部に軸承された第一プーリおよび前記第一ワイヤの下端部に軸承された第二プーリを経由して昇降体内に引き込まれる第二ワイヤとで構成され、前記昇降体内に引き込まれた第二ワイヤの下方への引き操作に基づいてブレーキ解放がなされるように構成されている家庭用エレベータ。
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