JP2006149113A - 型巻コイルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】生産性に優れ、品質の安定した型巻コイルの製造方法を提供する。
【解決手段】平角銅線をトラック形状に巻回して巻線とし、この巻線にマイカテープを絶縁処理した後、成形作業を行う亀甲型の型巻コイルの製造方法において、マイカテープの絶縁作業の際にコイル口出し部およびその近傍の絶縁処理を行わずに、それ以外のコイル全周に絶縁処理を行い、コイル直線部にはコロナ防止テープのテーピング作業を行った後に成形作業を行い、この成形作業後に前記コイル口出し部の成形作業を行ってから前記コイル口出し部およびその近傍のマイカテープの絶縁作業を行うので、型巻コイルのコイル口出し部の成形作業が容易にでき、巻線の生産性が向上する。
【選択図】図1
【解決手段】平角銅線をトラック形状に巻回して巻線とし、この巻線にマイカテープを絶縁処理した後、成形作業を行う亀甲型の型巻コイルの製造方法において、マイカテープの絶縁作業の際にコイル口出し部およびその近傍の絶縁処理を行わずに、それ以外のコイル全周に絶縁処理を行い、コイル直線部にはコロナ防止テープのテーピング作業を行った後に成形作業を行い、この成形作業後に前記コイル口出し部の成形作業を行ってから前記コイル口出し部およびその近傍のマイカテープの絶縁作業を行うので、型巻コイルのコイル口出し部の成形作業が容易にでき、巻線の生産性が向上する。
【選択図】図1
Description
本発明は、同期発電機、電動機等の回転電機に使用される型巻コイルの製造方法に関する。
従来の型巻コイルの製造方法は、平角銅線をなまこ形状に巻回して巻線(特許文献1)とするかトラック形状に巻回して巻線(特許文献2)とする方法が採用されている。
図3は、平角銅線をなまこ形状に巻回して巻線を製造する従来の型巻コイルの製造方法を示すフロー図である。図に示すように、平角銅線をなまこ形状に巻回して巻線1とした後(同図a)、コイル口出し部2を取り出して成形作業を行う(同図b)。次に、コイル口出し部2と、コイルエンド部3とコイルループ部4とコイル直線部5等のコイル全周の絶縁作業を行い(同図c)、次にコイル直線部5のコロナ防止テープおよびテーピング作業を行っている(同図d)。
図3は、平角銅線をなまこ形状に巻回して巻線を製造する従来の型巻コイルの製造方法を示すフロー図である。図に示すように、平角銅線をなまこ形状に巻回して巻線1とした後(同図a)、コイル口出し部2を取り出して成形作業を行う(同図b)。次に、コイル口出し部2と、コイルエンド部3とコイルループ部4とコイル直線部5等のコイル全周の絶縁作業を行い(同図c)、次にコイル直線部5のコロナ防止テープおよびテーピング作業を行っている(同図d)。
図4は、平角銅線をトラック形状に巻回して巻線を製造する従来の型巻コイルの製造方法を示すフロー図である。図に示すように、平角銅線をトラック形状に巻回して巻線6とした後(同図a)、コイル口出し部2およびコイル全周の絶縁作業を行う(同図b)。次に巻線全体の成形作業を行った(同図c)後に、コイル直線部のコロナ防止およびテープのテーピング作業を行っている(同図d)。
しかしながら、上記した図3の従来の型巻コイルの製造方法では、成形後に絶縁作業を行うため、全周を自動で絶縁作業を行うには高価なテーピング装置が必要であり、複雑な形状をテーピングするため、高速でテーピングすることが困難であった。更に、容量が約1000kW以下の小型回転電機ではコイルループ部4が小さいため寸法的に自動化テーピングすることが困難であった。このような事情のためやむなく手作業による絶縁作業を行っていたため、生産性に影響していた。
また、図4の従来の型巻コイルの製造方法では、回転電機の容量が約1000kW以上の型巻コイルでは、電気設計的にコイル口出し線が太くなるため、成形前に絶縁作業を行うと、成形後にコイル口出し部の成形作業が困難であった。また、大型の型巻コイルをトラック形状の巻線にテーピングすると、巻線のゆるみがテーピングを行う方向に偏っていき、テーピングの最後の部分にコイル全周のゆるみ分が集中してコイルの品質に悪影響を与えるという課題があった。
本発明は、上記状況に対処するためになされたもので、その課題は生産性に優れ、品質の安定した型巻コイルの製造方法を提供することにある。
上記課題を達成するために、本発明の請求項1の発明は、平角銅線をトラック形状に巻回して巻線とし、この巻線にマイカテープを絶縁処理した後、成形作業を行う亀甲型の型巻コイルの製造方法において、マイカテープの絶縁作業の際にコイル口出し部およびその近傍の絶縁処理を行わずに、それ以外のコイル全周に絶縁処理を行い、コイル直線部にはコロナ防止テープのテーピング作業を行った後に成形作業を行い、この成形作業後に前記コイル口出し部の成形作業を行ってから前記コイル口出し部およびその近傍のマイカテープの絶縁作業を行うことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の型巻コイルの製造方法において、平角銅線をトラック形状に巻回して巻線とした後にコイル全周の中の2〜4ヶ所部分をモールドして巻線を固定したことを特徴とする。
本発明によると、型巻コイルのコイル口出し部の成形作業が容易にできるので、巻線の生産性が向上し、また、トラック形状の巻線に自動絶縁作業を行う際の巻線ゆるみの集中を防止し、品質の優れた巻線コイルを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態の型巻コイルの製造フロー図であり、従来と同一構成部分には同一符号を付して説明する。
図に示すように、平角銅線をトラック形状に巻回して巻線とし、平角銅線をトラック形状に巻回して巻線6とした後(同図a)、コイル口出し部2およびコイル口出し部2近傍の絶縁作業を行わずに、それ以外のコイル全周の絶縁作業を行う(同図b)。次に、コイル直線部のコロナ防止およびテープのテーピング作業を行う(同図c)。この際、自動テーピング装置は、絶縁必要部のみテーピングするようにプログラムされている。次にコイル成形作業およびコイル口出し部の成形作業を行ってから(同図d)、前記コイル口出し部2および口出し部近傍部の絶縁を手作業で行う(同図e)。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態の型巻コイルの製造フロー図であり、従来と同一構成部分には同一符号を付して説明する。
図に示すように、平角銅線をトラック形状に巻回して巻線とし、平角銅線をトラック形状に巻回して巻線6とした後(同図a)、コイル口出し部2およびコイル口出し部2近傍の絶縁作業を行わずに、それ以外のコイル全周の絶縁作業を行う(同図b)。次に、コイル直線部のコロナ防止およびテープのテーピング作業を行う(同図c)。この際、自動テーピング装置は、絶縁必要部のみテーピングするようにプログラムされている。次にコイル成形作業およびコイル口出し部の成形作業を行ってから(同図d)、前記コイル口出し部2および口出し部近傍部の絶縁を手作業で行う(同図e)。
本実施形態の型巻コイルの製造方法は、上記したように巻線成形前にコイル口出し部および口出し部近傍部分が絶縁処理されていないので、容易にコイル口出し部の成形作業を行うことができる。
本実施形態によれば、大型の回転電機に用いられる口出し部が太いコイルでも生産性よく製造することができる。
本実施形態によれば、大型の回転電機に用いられる口出し部が太いコイルでも生産性よく製造することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2の実施形態を図1および図2を参照して説明する。図2はモールド用絶縁紙の挿入部分を示す図である。
本実施形態は、図1で示した平角銅線をトラック形状にに巻回して巻線とした後、図2で示した位置にモールド用絶縁紙7をコイル内部に挿入する。モールド用絶縁紙7は、半硬化性の樹脂を含んでおり、加熱されることにより硬化する。これによりモールド用絶縁紙を挿入した位置でコイルは固着される。
本発明の第2の実施形態を図1および図2を参照して説明する。図2はモールド用絶縁紙の挿入部分を示す図である。
本実施形態は、図1で示した平角銅線をトラック形状にに巻回して巻線とした後、図2で示した位置にモールド用絶縁紙7をコイル内部に挿入する。モールド用絶縁紙7は、半硬化性の樹脂を含んでおり、加熱されることにより硬化する。これによりモールド用絶縁紙を挿入した位置でコイルは固着される。
一般的にトラック形状のコイルを順次テーピング作業していくと、巻線に生じているゆるみが順に偏っていくが、モールドにより固定された部分でゆるみの偏りが止まる。したがって、モールドした部分でゆるみの偏りが止まるのてで、コイル全周のゆるみの偏りを一ヶ所に集中することなく、絶縁作業を行うことができる。
本実施形態によれば、絶縁作業によりコイルのゆるみを一ヶ所に集中することなく、絶縁作業をすることができ、巻線の品質の向上が図れる。
本実施形態によれば、絶縁作業によりコイルのゆるみを一ヶ所に集中することなく、絶縁作業をすることができ、巻線の品質の向上が図れる。
1…なまこ形状の巻線、2…コイル口出し部、3…コイルエンド部、4コイルループ
部、5…コイル直線部、6…トラック形状の巻線、7…モールド用絶縁紙。
部、5…コイル直線部、6…トラック形状の巻線、7…モールド用絶縁紙。
Claims (2)
- 平角銅線をトラック形状に巻回して巻線とし、この巻線にマイカテープを絶縁処理した後、成形作業を行う亀甲型の型巻コイルの製造方法において、マイカテープの絶縁作業の際にコイル口出し部およびその近傍の絶縁処理を行わずに、それ以外のコイル全周に絶縁処理を行い、コイル直線部にはコロナ防止テープのテーピング作業を行った後に成形作業を行い、この成形作業後に前記コイル口出し部の成形作業を行ってから前記コイル口出し部およびその近傍のマイカテープの絶縁作業を行うことを特徴とする型巻コイルの製造方法。
- 請求項1記載の型巻コイルの製造方法において、平角銅線をトラック形状に巻回して巻線とした後にコイル全周の中の2〜4ヶ所部分をモールドして巻線を固定したことを特徴とする型巻コイルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004337184A JP2006149113A (ja) | 2004-11-22 | 2004-11-22 | 型巻コイルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004337184A JP2006149113A (ja) | 2004-11-22 | 2004-11-22 | 型巻コイルの製造方法 |
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JP2006149113A true JP2006149113A (ja) | 2006-06-08 |
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JP2004337184A Pending JP2006149113A (ja) | 2004-11-22 | 2004-11-22 | 型巻コイルの製造方法 |
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JP (1) | JP2006149113A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013129029A1 (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-06 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | コイルの製造方法 |
WO2024016765A1 (zh) * | 2022-07-20 | 2024-01-25 | 格至控智能动力科技(上海)有限公司 | 六极五十四槽扁铜线电机两支路平衡绕组结构 |
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2004
- 2004-11-22 JP JP2004337184A patent/JP2006149113A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013129029A1 (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-06 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | コイルの製造方法 |
JP2013179772A (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Aisin Aw Co Ltd | コイルの製造方法 |
US9570966B2 (en) | 2012-02-28 | 2017-02-14 | Aisin Aw Co., Ltd. | Method for manufacturing a coil |
WO2024016765A1 (zh) * | 2022-07-20 | 2024-01-25 | 格至控智能动力科技(上海)有限公司 | 六极五十四槽扁铜线电机两支路平衡绕组结构 |
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