JP2006147407A - コネクタとフレキシブル基板との接続構造 - Google Patents

コネクタとフレキシブル基板との接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 実質的に既存のフレキシブル基板に一切の変更を加えることなく、コネクタからの抜け止めを達成できるコネクタとフレキシブル基板との接続構造を提供する。
【解決手段】フレキシブル基板11は、コネクタ1に備えられた端子5と接触するための導体を有するフレキシブル基板本体8と、該フレキシブル基板本体8に積層された補強板10と係合部15とを備え、該係合部15は、上記補強板10を貫通する穴15などから成り、その底部開口が上記フレキシブル基板本体8の表面によって塞がれ、他方、上記コネクタ1は、閉位置で上記補強板10に近接し得る回動部材3を備え、該回動部材3に上記係合部15と係脱する被係合部16を設け、上記コネクタ1に上記フレキシブル基板11を接続したとき、上記回動部材3を回動させて上記被係合部16を上記係合部15に係合させることで、上記フレキシブル基板11の抜けを防止した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、コネクタに接続されるFPC(フレキシブル・プリント・サーキット)やFFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)等の所謂フレキシブル基板をコネクタに接続する構造に関する。
フレキシブル基板及びこの基板を接続するコネクタとして図12に示すものが知られている(特許文献1参照)。このコネクタcは、ハウジングhに枢支されたアクチュエータaと、アクチュエータaの回動に伴って開閉される開口部kと、開口部kに装着された端子tとを備えており、アクチュエータaを立てた状態でフレキシブル基板fを開口部kに挿入した後、アクチュエーターaを倒してその押圧部pでフレキシブル基板fを端子tの接点部sに押し付け、フレキシブル基板fの下面に設けられた導体と端子tとの電気接続を果たすものである。
この接続時、端子tが弾性変形してその反発力によりフレキシブル基板fをアクチュエータaの下面に押し付け、フレキシブル基板fがアクチュエータaと端子tとの間に挟持されるようになっている。この種のコネクタcは、フレキシブル基板fの挿入に際して挿入力を要しないことからZIF(Zero Insertion Force)タイプと呼ばれ、その作業性の良さから各種電子機器に広く使われている。
ところで、この様なコネクタcでは、端子tの多極化を推進すると、各端子tによるトータルの反発力が大きくなるため、フレキシブル基板fを挟持すべくアクチュエータaを閉位置まで回動させるために必要な作動力が大きくなり、作業性が悪化する。これを防止するため、端子tの一つひとつの反発力を減じることでトータルの反発力を小さくし、上記作動力を軽減する対策が考えられる。
しかし、こうすると端子tとフレキシブル基板fとの接触圧力が弱くなるため、アクチュエータaが閉位置でフレキシブル基板fを挟持した状態となっているにも拘わらず、フレキシブル基板fに何等かの原因で引き抜き力が作用した場合、フレキシブル基板fがコネクタcから抜けてしまうことが考えられる。
また、所謂NON−ZIFタイプのコネクタ(上記アクチュエータaが存在せず、フレキシブル基板fをハウジングhの開口部kに押し込むことで端子tを弾性変形させるタイプ)では、フレキシブル基板fをアクチュエータaで端子tに押し付けることができないので、なお一層この不測の抜けが案じられる。
そこで、フレキシブル基板fの抜け止めを図った発明として、図13に示すものが提案されている(特許文献2参照)。これは、フレキシブル基板f1の先端近傍の両側に係止穴gを設けると共に、コネクタc1のアクチュエータa1にこの係止穴gに対応する突起部iを形成し、更にコネクタc1の基台jにこの突起部iに対応した穴mを形成したもので、フレキシブル基板f1を開口部k1に挿入した後にアクチュエータa1を倒すと、突起部iが係止穴gを貫通して穴mには嵌り込み、フレキシブル基板f1の抜け止めが成されるようになっている。
特開平10−12331号公報 特開2002−42980号公報
図13に示す発明は、アクチュエータa1の回動を巧みに利用し、その閉位置でアクチュエータa1に設けた突起部iをフレキシブル基板f1の係止穴gを通して基台jの穴mに嵌め込んでいるため、爪p及び凹部qにより閉位置に固定されたアクチュエータa1が開かれない限り突起部iと係合穴mとの係合が解かれることはなく、フレキシブル基板f1の抜け止めが成される。
しかし、係合穴gをフレキシブル基板f1にその長手方向に沿って配置されている導体rを避けて形成しなければならないため、フレキシブル基板f1の幅を通常よりも拡大して導体rが配置されていない駄肉部dを設け、この駄肉部dに上記係止穴gを形成しなければならない。このため、結果としてフレキシブル基板f1が通常タイプよりも幅広となり、全く新しく上記駄肉部d付きのフレキシブル基板f1を作らざるを得ず、基板f1の製造装置を大幅に変更する必要が生じ、基板f1の製造コストがアップする。
また、フレキシブル基板f1を受け入れるコネクタc1も上記駄肉部dの相当分だけ通常タイプよりも幅広としなければならないため、コネクタc1の製造装置もまた大幅に変更する必要が生じ、コネクタc1の製造コストもアップする。更に、コネクタc1の実装面積が増大するため、電子機器の小型化のニーズに逆行することにもなる。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、実質的に既存のフレキシブル基板に一切の変更を加えることなく、コネクタからの抜け止めを達成できるコネクタとフレキシブル基板との接続構造を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、コネクタにフレキシブル基板を抜け止めして接続する構造であって、上記フレキシブル基板は、上記コネクタに備えられた端子と接触するための導体を有するフレキシブル基板本体と、該フレキシブル基板本体に積層された補強板と、該補強板に形成された係合部とを備え、該係合部は、上記補強板を貫通する穴、溝又は切欠から成り、その底部開口が上記フレキシブル基板本体の表面によって塞がれ、且つ、上記底部開口の投影面内に上記導体が配置され、他方、上記コネクタは、開位置で上記補強板から離間すると共に閉位置で上記補強板に近接し得る回動部材を備え、該回動部材に、その回動に伴って上記係合部と係脱する被係合部を設け、上記コネクタに上記フレキシブル基板を接続したとき、上記回動部材を回動させて上記被係合部を上記係合部に係合させることで、上記フレキシブル基板の抜けを防止したものである。
上記補強板は、上記フレキシブル基板本体の先端部に積層され、且つ上記補強板の先端部の形状と上記フレキシブル基板本体の先端部の形状とを一致させることが好ましい。
本発明に係るコネクタとフレキシブル基板との接続構造によれば、次のような効果を発揮できる。
(1)フレキシブル基板本体に積層された補強板に抜け止めのための係合部を設けているので、フレキシブル基板本体自体には一切の変更を加えることなくフレキシブル基板の抜け止めを達成できる。よって、フレキシブル基板本体に既存のフレキシブル基板を流用することができ、新規にフレキシブル基板を設計・製造するための研究投資・設備投資などが全く不要となり、低コストとなる。
(2)フレキシブル基板本体自体には抜け止めのための係合部を形成せずに、フレキシブル基板本体に積層された補強板に上記係合部を設けたので、フレキシブル基板本体に備えられた導体の上方に上記係合部を配置することができ、フレキシブル基板本体の幅を広げる必要はない。
(3)係合部を補強板を貫通する穴等から構成しているので、穴等の深さ即ち係合深さを上記補強板の厚さに等しい寸法まで稼ぐことができ、コネクタに接続されたときにしっかりと引っ掛かり、抜止性能が高まる。
(4)補強板を積層した部分の強度が向上するため、フレキシブル基板をコネクタに接続するための操作が容易となる。
本発明の好適実施形態を添付図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るコネクタとフレキシブル基板との接続構造に用いられるフレキシブル基板11の説明図を示す。このフレキシブル基板11は、後述するコネクタ1に接続されたとき抜け止めされるものであって、フレキシブル基板本体8に補強板10を積層すると共に、補強板10に上記抜け止めのための係合部(穴15)を設けた点を特徴とする。
フレキシブル基板本体8は、可撓性を有するフィルム状の絶縁体からなる心材8bと、心材8bの下面にその長手方向に沿って設けられた複数の導体8aと、先端部を除き導体8a及び心材8bを被覆する絶縁材(絶縁被膜)8cとから成る。導体8aは、後述するコネクタ1に備えられた端子5の接点部5dに接続できるように、端子5に対応するピッチ及び数となっている。
上記心材8bの上面には、接着剤層(非伝導接着剤層等)13を介して上記補強板10が装着・積層される。補強板10は、樹脂やプラスチック等の材料から成形された非伝導材板からなり、フレキシブル基板本体8の厚さ(例えば0.3mm)に比較して十分な厚さ(例えば0.7mm)を有し、フレキシブル基板本体8の先端部の剛性をアップさせ、フレキシブル基板11を開口部4に挿入する際の作業性を向上する役割を果たしている。なお、上記数値(0.3mm、0.7mm)は例示である。
補強板10は、フレキシブル基板本体8の先端部の形状(幅方向両端形状、長さ方向先端形状)に合致するように上面から見て矩形状に形成され、上記先端部に積層接着されたとき丁度重なるようになっている。このように、補強板10は、上記先端部からフレキシブル基板本体8の幅方向及び/又は長さ方向にはみ出していないので、全く無駄がない。但し、補強板10は、フレキシブル基板本体8の先端部の形状から多少外側にはみ出ても良く、多少内側に引き込んでいてもよい。
補強板10には、コネクタ1に対する抜け止めのための係合部として、後述するようにコネクタ1に備えられた被係合部(凸部16)と係合するための穴15が、形成されている。上記穴15は、補強板10の幅方向の両端部に、一対上下面を貫通して形成されている。穴15が形成された補強板10をフレキシブル基板本体8の上面に積層することで、穴15の底部開口が接着剤層13で塞がれる。穴15の頂部開口には、後述するコネクタ1に備えられた被係合部(凸部16)が挿入される際のガイドとなるテーパ部15aが形成されている。なお、上記穴15の底部開口を、接着剤層13ではなく直接基板本体8で塞いでもよい。
穴15の投影面内には、上記フレキシブル基板本体8に備えられた導体8aが配置されている。すなわち、穴15は、直接フレキシブル基板本体8に形成されるのではなく、基板本体8に積層された補強板10に形成されているので、上方から見て基板本体8の導体8aの上方に配置することが可能となるわけである。仮に、穴15を基板本体8に直接形成するのであれば、穴15と導体8aとの干渉を避けるために、基板本体8を上方から見て導体8aを避ける位置に穴15を配置する必要が生じるが、図例ではそのような必要は生じない。
上述のフレキシブル基板11は、図2〜図5に示すコネクタ1(ZIFタイプ)に接続される。すなわち、図2〜図5は、本実施形態に係るコネクタとフレキシブル基板との接続構造に用いられるコネクタ1を示す。
図2及び図3に示すように、このコネクタ1は、樹脂等の絶縁体から形成されたハウジング2と、ハウジング2に枢支された回動部材3(以下アクチュエータ)と、アクチュエータ3の回動に伴って開閉されるようにハウジング2に形成された開口部4と、ハウジング2に装着された複数の端子5とを有する。上記アクチュエータ3は、絶縁体から形成され、金具6を介してハウジング2に枢支されている。
端子5は、金属薄板を打ち抜くこと等によって成形され、図4及び図5に示すように、ハウジング2に形成された装着溝7に挿入される取付部5aと、図示しない回路基板に半田付けにより固定されるテール部5bと、前記開口部4の方向に延出された撓み部5cと、撓み部5cの先端に形成されフレキシブル基板本体8の導体8a(図1参照)に接触される接点部5dとを有する。端子5のピッチ及び数は、上記導体8aに対応している。
かかるコネクタ1は、図2及び図4に示すようにアクチュエータ3を開口部4を開放する開位置で、前述した図1に示すフレキシブル基板11の先端部(基板本体8に補強板10が積層された部分)が開口部4に挿入され、その後、図3及び図5に示すようにアクチュエータ3が閉位置に倒されることで、上記フレキシブル基板11の先端部をアクチュエータ3の加圧部3aと端子5の接点部5dとの間に挟持する。
詳しくは、図4に示すように、アクチュエータ3を開位置に立て、フレキシブル基板11の先端部を開口部4に挿入するとき、接点部5dとアクチュエータ3との間の最も狭い部分の間隔は、基板11の先端部の厚さよりも広く設定されており、基板11とアクチュエータ3との間に隙間が確保されている。このため、フレキシブル基板11を挿入力零で開口部4に挿入できる(ZIFタイプ)。なお、フレキシブル基板11は、その先端がハウジング2内に形成された突当部18に当接されて位置決めされる。
その後、図5に示すように、アクチュエータ3が閉位置に倒されると、フレキシブル基板11の上面がアクチュエータ3に押圧されて基板11の下面が端子5の接点部5dに押し付けられ、端子5の撓み部5cがその根本を基点として下方に僅かに弾性変形し、その反発力によってフレキシブル基板11がアクチュエータ3と端子5との間に挟持される。そして、フレキシブル基板本体8の導体8a(図1参照)が端子5の接点部5dに圧接される。
アクチュエータ3の裏面、すなわちアクチュエータ3が傾倒されたときに補強板10の上面に接触する側の面には、上記穴15に係合するための被係合部として凸部16が設けられている。凸部16は、上記穴15に挿入可能な直径の円柱状に形成されており、上記穴15の位置に対応させてアクチュエータ3の幅方向の両端部に一対形成されている。凸部16の高さは、上記穴15の深さ以下となっている。
アクチュエータ3は、ロック機構12によって閉位置に保持される。ロック機構12は、図2に示すように、金具6に形成されたロック穴12aと、アクチュエータ3の幅方向の端部に形成されたロック爪12bとを有する。このロック機構12は、図3に示すように、アクチュエータ3が倒されたとき、金具6が弾性変形することでロック爪12bがロック穴12aに係合し、アクチュエータ3を閉位置に保持する。
上記フレキシブル基板11を上記コネクタ1に接続する手順を説明する。
図2及び図4に示すように、アクチュエータ3を起立させて開口部4を開放し、その開口部4に図1に示すフレキシブル基板11の先端部を挿入し、突当部18に当接させる。このとき、アクチュエータ3と端子5の接点部5dとの間の最も狭い部分の間隔が、基板11の先端部の厚さよりも広く設定されているため、フレキシブル基板11を抵抗力が略零の状態で開口部4に挿入でき、ZIFタイプのコネクタ1の長所が損なわれることはない。
その後、図3及び図5に示すように、アクチュエータ3を傾倒させる。すると、アクチュエータ3の下面の加圧部3aがフレキシブル基板11を下方に押圧し、フレキシブル基板本体8の下面先端に露出している導体8aが端子5の接点部5dに押し付けられる。この結果、撓み部5cがその根本を基点として下方に僅かに弾性変形し、その反発力によって接点部5dが導体8aに圧接され、フレキシブル基板11とコネクタ1との電気的接続が達成される。
開位置のアクチュエータ3を閉位置に回動させるに応じて、アクチュエータ3の裏面に設けられた凸部16が補強板10に設けられた穴15に嵌り込み、フレキシブル基板11の抜け止めがなされる。すなわち、アクチュエータ3は、フレキシブル基板11を端子5に押し付けて挟持する機能と、フレキシブル基板11の抜け止めを行う機能とを有する。そして、アクチュエータ3が閉位置を維持している限り、凸部16と穴15との係合が解かれることはなく、フレキシブル基板11がコネクタ1から抜けることはない。
ここで、アクチュエータ3は、ロック機構12を構成するロック爪12bがロック穴12aに係合することで閉位置に保持される。このため、凸部16と穴15との係合が解かれることはなく、フレキシブル基板11の抜けが確実に防止される。
なお、コネクタ1からフレキシブル基板11を取り外すときには、図3にて、アクチュエータ3の先端に形成された窪み部3bに指を掛けてアクチュエータ3を開位置に回動させることで、アクチュエータ3の凸部16が補強板10の穴15から抜けて図3の状態に戻るので、コネクタ1からフレキシブル基板11を容易に取り外すことができる。
本実施形態に係るコネクタ1とフレキシブル基板11との接続構造によれば、次のような効果を発揮できる。
フレキシブル基板本体8に積層された補強板10に抜け止めのための係合部(穴15)を設けたので、フレキシブル基板本体8自体には一切の変更を加えることなく抜け止めを達成できる。よって、フレキシブル基板本体8に既存のフレキシブル基板を流用することで、その基板自体には一切の変更を加えることなく抜け止めを達成でき、新規にフレキシブル基板本体8を設計・製造するための研究投資・設備投資などが全く不要となり、低コストとなる。
この点を詳述すると、例えば図13に示す従来タイプでは、フレキシブル基板f1自体に係合穴gを形成しているため、係合穴gを導体rを避けて基板f1に形成しなければならない。このため、フレキシブル基板f1の両脇に導体rの存在しない駄肉部dを設け、この駄肉部dに係合穴gを形成しているが、こうするとフレキシブル基板f1の幅を拡張しなければならず、フレキシブル基板f1の製造装置を大幅に変更する必要が生じ、コストアップが避けられない。これに対して、本実施形態では、フレキシブル基板本体8に既存のフレキシブル基板をそのまま流用できるため、非常に低コストとなる。
更に言えば、フレキシブル基板本体8自体には抜け止めのための穴15を形成せずに、フレキシブル基板本体8に積層された補強板10に上記穴15を設けているので、フレキシブル基板本体8に備えられた導体8aの上方に上記穴15を配置することができ、フレキシブル基板本体8の幅を広げる必要がなくなる。すなわち、本実施形態では、図13に示す従来タイプのように基板f1に導体rを避けて係合穴gを形成する必要はなく、上記穴15の投影面内に上記導体8aを配置することができるので、基板本体8の幅の拡張は不要であり、フレキシブル基板本体8に既存のフレキシブル基板をそのまま流用できるのである。
また、図13に示す従来タイプにおいては、上記駄肉部dをフレキシブル基板f1の両脇に設けることで基板f1の幅が広がるため、これに応じてコネクタc1の開口部k1も幅広にする必要があり、コネクタc1を製造するためのインジェクション金型を大幅に変更しなければならず、コストアップが避けられない。これに対して、本実施形態では、フレキシブル基板本体8に積層された補強板10に穴15を設けたので、図1(b) に示すようにフレキシブル基板本体8を上面から見たとき導体8aの上方に穴15を配置することができ、基板本体8の幅を拡幅する必要はない。よって、コネクタ1の開口部4の幅を変更する必要はなく、コネクタ1を製造するためのコストが低コストとなる。
加えて、図13に示す従来タイプのように、コネクタc1の開口部k1の幅を拡大することは、コネクタc1そのものが大きくなる訳であり、コネクタc1を回路基板に実装するために要する面積の増大に繋がり、電子機器の小型化の市場ニーズに逆行することになる。これに対して本実施形態のフレキシブル基板11によれば、補強板10を基板本体8の先端部から幅方向及び長さ方向にはみ出ない形状としているので、コネクタ1の開口部4の幅を拡大する必要がなく、コネクタ1の実装面積が増大することはない。
また、上記凸部16のないアクチュエータ3を成形するための既存のインジェクション金型が存在する場合には、その金型に上記凸部16に対応する窪みを追加加工するだけで、この凸部16を備えたアクチュエータ3を製造することができるので、全く新規投資をせずに、安価に上記コネクタ1を提供することができる。
また、係合部を構成すべく補強板10に設けられる穴15を貫通穴とし、この穴15の底部開口をフレキシブル基板本体8の上面で塞ぐようにしているので、穴15の深さ(係合深さ)を補強板10の厚さに等しい寸法まで稼ぐことができる。よって、フレキシブル基板11をコネクタ1に接続するとき、上記穴15に係合されるコネクタ1の凸部16の係合深さを可及的に大きくでき、これらがしっかりと引っ掛かって抜止性能が高まる。
また、上記穴15は、補強板10を貫通しているので、補強板10の輪郭形成の際等にスタンピング等で容易に形成できる。換言すれば、インジェクション成形等によって補強板10に有底の穴を形成する必要はなく、安価に本実施形態に係るフレキシブル基板11(補強板付きフレキシブル基板)を提供できる。但し、この穴15の形成手段として、インジェクション成形等を否定するものではない。
また、フレキシブル基板本体8の先端部に補強板10を積層してフレキシブル基板11を構成しているので、積層した部分の強度が向上し、この部分を作業者が指で摘んでコネクタ1の開口部4に挿入する際の作業性が向上する。
また、アクチュエータ3の凸部16を補強板10の穴15に係合させることでフレキシブル基板11の抜け止めを行っているので、従来のように端子5の反発力に頼ったフレキシブル基板11の抜け止めを行う必要が無くなる。よって、端子5の反発力を、基板11と端子5との電気的接続に最低限必要な力に軽減できる。この結果、フレキシブル基板11をコネクタ1に接続する際、開位置のアクチュエータ3を閉位置まで回動させるために必要な操作力を小さくでき、作業性が向上する。
図6〜図9は、上述した図2〜図5に示すZIFタイプのコネクタ1に代えてNON−ZIFタイプのコネクタ21を用いた場合の変形例を示す説明図である。
図6及び図7に示すように、このコネクタ21は、樹脂等の絶縁体から形成されたハウジング22と、フレキシブル基板11の先端部を挿入するためにハウジング22に形成された開口部24と、開口部24に挿入された基板11の補強板10の上面に当接すべくハウジング22の内部に形成された天井部20(図8参照)と、上記基板11の挿入先端に当接すべくハウジング22の内部に形成された突当部19と、天井部20に対向するようにしてハウジング22の内部に装着された複数の端子25と、ハウジング22に枢支された絶縁体から成る回動部材23とを有する。
端子25は、金属薄板を打ち抜くこと等によって成形され、図8及び図9に示すように、ハウジング22に形成された装着溝27に挿入される取付部25aと、図示しない回路基板に半田付けにより固定されるテール部25bと、上記開口部24の方向に延出された撓み部25cと、撓み部25cの先端に形成されフレキシブル基板本体8の導体8aに接触される接点部25dとを有する。端子25のピッチ及び数は、フレキシブル基板11の導体8aに合わせて設定されている。
回動部材23は、ハウジングの幅方向の両端部に枢支された一対のアーム部23aと、これらアーム部23aの間に形成された桁部23bとからなり、図8に示すようにアーム部23aが起立されると桁部23bがハウジング22の上方に位置し、図9に示すようにアーム部23bが傾倒されると桁部23bが開口部24の前方に位置するようになっている。この回動部材23は、図2〜図5に示すアクチュエータ3と異なり、基板11を端子25に押し付ける機能はない。
かかるコネクタ21は、図6に示すように回動部材23を開位置に立てた状態で、図1に示すフレキシブル基板11が開口部24に挿入され、図7及び図8に示す状態となる。ここで、天井部20と端子25の接点部25dとの間の間隔が基板11の先端部(基板本体8と補強板10との積層部分)の厚さよりも所定長さ狭く設定されているため、基板11はある程度の抵抗力を伴って挿入され、端子25の撓み部25cがその根本を基点として下方に僅かに弾性変形し、その反発力によって基板11が天井部20と端子25との間に挟持される(NON−ZIFタイプ)。そして、フレキシブル基板11の導体8aが端子25の接点部25dに圧接される。
フレキシブル基板11については、図1(a)及び図1(b)を用いて説明したものと同様であるので詳しい説明を省略するが、既述のように補強板10には係合部としての穴15が一対形成されている。これらの穴15には、図9に示すように、回動部材23に設けられた被係合部としての凸部36が、回動部材23の傾倒回動によって係合される。凸部36は、回動部材23の桁部23bの裏面、すなわち回動部材23が傾倒されたときに基板11の上面に位置する側の面に形成されている。凸部36は、上記穴15に挿入可能な直径の円柱状に形成されており、上記穴15の位置に対応させて回動部材23の幅方向の両端部に一対形成されている。
このNON−ZIFタイプのコネクタ21の場合であっても、図8に示すように、開口部24にフレキシブル基板11を押し込んで基板本体8の導体8aがコネクタ21の端子25と電気的に接続した状態となった後、図9に示すように回動部材23を傾倒させることで回動部材23の凸部36が補強板10の穴15に係合するので、フレキシブル基板11の抜け止めがなされる。なお、回動部材23は、図2及び図3に示すロック機構12と同様の機構により、閉位置に保持される。そして、上述した図2〜図5に示すZIFタイプのコネクタ1の場合と同様の作用効果を発揮することができる。
本発明の実施形態は上記各タイプに限定されない。
上記各実施形態では、係合部を構成する穴15を補強板10の幅方向の両端部に形成した二個の穴15から構成しているが、更に中央部にも穴を追加して三個又は四個以上の穴から構成してもよく、逆に一個のみの穴から構成してもよい。これらの場合、コネクタ側に備えられる被係合部を構成する凸部16、36も、上記穴15の位置及び数に合わせて、所定の位置に所定の個数が所定の隆起状に形成される。なお、上記穴の全ての又はいずれかの投影面内に、フレキシブル基板本体8の導体8aが配置されてもよいことは上述した実施形態と同様である。
また、上記係合部は、穴15ではなく、図10に示すように補強板10の幅方向に沿って補強板10を貫通して形成された溝15xでもよく、図11に示すように補強板10の幅方向の両端部に補強板10を貫通して形成された切欠15yでもよい。これらの場合、コネクタ1、21に備えられる被係合部としての凸部16、36は、上記溝15xまたは切欠15yの形状に合わせて、所定の位置に所定の隆起状で形成される。なお、上記溝15x、切欠15y等からなる係合部を、フレキシブル基板本体8の導体8aの上方に配置してもよいことは勿論である。
また、上記穴15、溝15x、切欠15yの内の二つ以上を適宜組み合わせて上記係合部を構成してもよい。
本発明の実施形態に係るコネクタとフレキシブル基板との接続構造に用いられるフレキシブル基板の説明図であり、(b)は平面図、(a)は(b)のa−a線断面図である。 上記接続構造に用いられるコネクタ(ZIFタイプ)及びフレキシブル基板を示す斜視図である(接続前)。 上記接続構造を示す斜視図である(接続後)。 図2のIV−IV線断面図である。 図3のV−V線断面図である。 別の実施形態に係るコネクタ(NON−ZIFタイプ)とフレキシブル基板との接続構造を示す斜視図である(接続前)。 上記コネクタとフレキシブル基板との接続構造を示す斜視図である(電気的接続後で抜け止め操作前)。 図7のVIII−VIII線断面図である。 図7から回動部材を傾倒させて抜け止め状態となった断面図である。 補強板の変形例を示す斜視図である。 補強板の別の変形例を示す斜視図である。 従来例を示すコネクタとフレキシブル基板との接続構造を示す側断面図である。 別の従来例を示すコネクタとフレキシブル基板との接続構造を示す斜視図である。
符号の説明
1 コネクタ
3 回動部材
5 端子
8 フレキシブル基板本体
8a 導体
10 補強板
11 フレキシブル基板
15 係合部としての穴
15x 係合部としての溝
15y 係合部としての切欠
16 被係合部

Claims (2)

  1. コネクタにフレキシブル基板を抜け止めして接続する構造であって、
    上記フレキシブル基板は、上記コネクタに備えられた端子と接触するための導体を有するフレキシブル基板本体と、該フレキシブル基板本体に積層された補強板と、該補強板に形成された係合部とを備え、該係合部は、上記補強板を貫通する穴、溝又は切欠から成り、その底部開口が上記フレキシブル基板本体の表面によって塞がれ、且つ、上記底部開口の投影面内に上記導体が配置され、
    他方、上記コネクタは、開位置で上記補強板から離間すると共に閉位置で上記補強板に近接し得る回動部材を備え、該回動部材に、その回動に伴って上記係合部と係脱する被係合部を設け、
    上記コネクタに上記フレキシブル基板を接続したとき、上記回動部材を回動させて上記被係合部を上記係合部に係合させることで、上記フレキシブル基板の抜けを防止したことを特徴とするコネクタとフレキシブル基板との接続構造。
  2. 上記補強板は、上記フレキシブル基板本体の先端部に積層され、且つ上記補強板の先端部の形状と上記フレキシブル基板本体の先端部の形状とを一致させた請求項1記載のコネクタとフレキシブル基板との接続構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012059578A (ja) * 2010-09-09 2012-03-22 Japan Aviation Electronics Industry Ltd 保持部材、組立体及び電子機器
CN102761031A (zh) * 2012-07-17 2012-10-31 连展科技(深圳)有限公司 薄膜扁平电缆插座连接器组件
JP2014220122A (ja) * 2013-05-08 2014-11-20 第一精工株式会社 電気コネクタ

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