JP2006144224A - 透水機能を有する側溝用蓋、及びそれを用いた道路改修舗装工法 - Google Patents
透水機能を有する側溝用蓋、及びそれを用いた道路改修舗装工法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006144224A JP2006144224A JP2004331306A JP2004331306A JP2006144224A JP 2006144224 A JP2006144224 A JP 2006144224A JP 2004331306 A JP2004331306 A JP 2004331306A JP 2004331306 A JP2004331306 A JP 2004331306A JP 2006144224 A JP2006144224 A JP 2006144224A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- lid
- water
- permeable
- cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Road Paving Structures (AREA)
- Sewage (AREA)
Abstract
【解決手段】 本発明は、普通又は高強度コンクリートと透水性コンクリートとを部分的に組み合わせて一体化した透水機能を有する側溝用蓋1であり、蓋面部分は、透水性コンクリートからなる複数の矩形状部分2と、普通又は高強度コンクリートからなる周囲部分3とで構成される。
【選択図】 図1
Description
例外としては、公園等の施設内の歩道や遊歩道、或いは比較的交通量の少ない車道などにおいて、水溜まりやぬかるみの解消を目的として上述と同様の排水構造や排水性舗装が適用されている。このような比較的交通量の少ない車道と歩道との境界(歩車道境界)などにおける側溝用蓋は、その上面を自転車は通過しても自動車は通過しないため、蓋面部分には大きな正圧耐性が必要でない。そのため、例えば特許文献2に示されるように透水性コンクリート製の蓋を用いることもできる。
また、前述の歩車道境界における透水性コンクリート製の蓋では、蓋自体に透水性があるために上述の導水に関する問題はないが、摩耗強度が低いため、特に縁石の角部が歩道(車道)から車道(歩道)へ出よう(入ろう)とする自動車のタイヤ等によって削られてしまうという問題があった。このように縁石が摩耗損失すると、多量の降雨があった際などに、車道表面からの雨水を歩道側へ流してしまい、歩行に支障を生じることがあった。尚、特許文献2の蓋では縁石自体が存在しないため、縁石に期待される効果、即ち多量の降雨があった際にも雨水を歩道に流すことなく、速やかに流れ方向へ雨水を流下させる作用が果たされない。
そこで、本発明は、前記の問題点を解消でき、摩耗性及び強度に優れた普通(又は高強度)コンクリートと排水性及び軽量性に優れた透水性コンクリートとを組み合わせて一体化した透水機能を有する側溝用蓋を提案することを目的とする。
上記高強度コンクリートは、ポリマー含浸コンクリートやレジンコンクリート、繊維補強コンクリートから選ばれることが望ましい。
上記透水性コンクリートは、内部に補強筋材が配されていることが望ましい。
また、先に複数の矩形状部分を成形しておき、それらを成形用型枠の所定位置に配置した後、普通又は高強度コンクリートを打設して一体化してもよいし、或いはその逆でもよい。何れの手法においても、矩形状部分の下方又は上方への脱離を防止する(一体化を強固にする)目的で、例えばスリーブ等の形状を付与することが望ましい。
或いは打設後に抜き取り可能な仕切材を型枠の所定位置に配置しておき、各コンクリートを打設した後、流動性を失わないうちに仕切材を抜き取って養生してもよい。
このように雨水の導入口となる矩形状部分の上面、雨水の導出口となる矩形状部分の下面が非透水性である普通又は高強度コンクリートに覆われないように留意すればどのような手法を用いて作製してもよい。
このように周囲部分として、PICやレジンコンクリート、FRCから選ばれる高強度コンクリートを用いた場合、少なくとも普通コンクリートを用いた場合に比べて一層優れた正圧耐性を有するものとなり、さらには薄肉、軽量化も可能となる。正圧耐性については、巨大な正圧が作用する大型トラック等が通過しても破損や圧壊が生じ難い。薄肉及び軽量化については、現場搬入が極めて容易となり、例えば特別な機械装置を必要とせず、人力による搬入及び取付施工も可能となる。さらに、搬入や取付施工に機械装置等を必要としないということは、時間的制約が少なくなることをも意味し、結果的に施工時間の短縮にも貢献する。
前述のように高速道路などでは、車道自体を排水性舗装とし、路面に降り注いだ雨水をそのまま舗装内に浸透させる方法が採られてきているが、その改修、排水性舗装化に利用するものである。既設の側溝は、埋設された状態のままで取り出さずに道路側の側壁上部を切断して再利用するが、既設の側溝の道路側の側壁上部を切断することにより、配設する側溝用蓋の上面と側溝の側壁上端とが面一状となり、道路側からの雨水等の流れを遮ることがなく、連続的な(平坦状)排水性舗装層を形成できる。尚、側溝の側壁の切断方法は特に限定するものではなく、削り取るものでもよい。また、既設の側溝の形状も一定ではないため、その形状に応じて側溝用蓋のサイズを選定することは当然であるが、切断する長さも適宜に設定すればよい。
図1,2に示す車道用蓋1A,1Bは、第1発明の実施例であり、何れも蓋面部分が、透水性コンクリートからなる6つの矩形状部分2と、普通又は高強度コンクリートからなる周囲部分3とからなり、縁石部分を設けない(蓋面部分のみからなる)構成である。
図2に示す車道用蓋1Bでは、矩形状部分2については車道用蓋1Aと全く同様であるが、周囲部分3を表2に示す組成配合の普通コンクリートとし、さらに内部にステンレス筋を補強筋材31として配した。
尚、何れも全体サイズは縦500mm×横412mm(厚み100mm)であり、矩形状部分2は縦横100mmである。
尚、図3に示す車道用蓋1Cでは、周囲部分3は縦600mm(厚み50mm)であり、矩形状部分2は縦横100mm(厚み60mm)である。図4に示す車道用蓋1Dでは、周囲部分3は縦750mm(厚み70mm)であり、矩形状部分2は縦横100mm(厚み60mm)である。
この場合、車道5の表面に降った雨水は、矢印で示すように浸透して排水性舗装内を側溝4へ流れ、車道用蓋1上に至った雨水は、透水性コンクリートで構成される矩形状部分2を通って側溝4内に導かれる。
この歩車道境界用蓋6は、図7に示すように予め成形用型枠の底部に、縁石部分の上面となる形状を設けておき、先に普通コンクリート(71)を打設した後、その上から透水性コンクリート(8)を打設する方法にて作成した。
この場合、車道5〜歩道9の自動車や自転車等の出入りに際し、タイヤ等と接触する縁石部分7の上面部71が普通コンクリートで構成されているため、削られることがなく形状を維持した。
2 矩形状部分(透水性コンクリート)
3 周囲部分(透水性コンクリート)
31 補強筋材
4 側溝
5 車道(排水性舗装)
6 歩車道境界用蓋(側溝用蓋)
7 縁石部分
71 上面部(普通コンクリート)
8 蓋面部分(透水性コンクリート)
81 補強筋材
9 歩道(排水性道路)
Claims (5)
- 普通又は高強度コンクリートと透水性コンクリートとを部分的に組み合わせて一体化した透水機能を有する側溝用蓋であり、蓋面部分は、透水性コンクリートからなる複数の矩形状部分と、普通又は高強度コンクリートからなる周囲部分とで構成されることを特徴とする透水機能を有する側溝用蓋。
- 高強度コンクリートは、ポリマー含浸コンクリートやレジンコンクリート、繊維補強コンクリートから選ばれることを特徴とする請求項1に記載の透水機能を有する側溝用蓋。
- 普通コンクリートと透水性コンクリートとを部分的に組み合わせて一体化した透水機能を有する側溝用蓋であり、縁石部分の上面は普通コンクリートで構成され、蓋面部分は透水性コンクリートで形成されることを特徴とする透水機能を有する側溝用蓋。
- 透水性コンクリートは、内部に補強筋材が配されていることを特徴とする請求項3に記載の透水機能を有する側溝用蓋。
- 道路改修、排水性舗装化に際し、既設の側溝の少なくとも道路側の側壁上部を切除し、その側溝の開放上部を覆うように請求項1又は2に記載の側溝用蓋を配設した後、道路面及び側溝用蓋上に排水性舗装を施工することを特徴とする道路改修舗装工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004331306A JP2006144224A (ja) | 2004-11-16 | 2004-11-16 | 透水機能を有する側溝用蓋、及びそれを用いた道路改修舗装工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004331306A JP2006144224A (ja) | 2004-11-16 | 2004-11-16 | 透水機能を有する側溝用蓋、及びそれを用いた道路改修舗装工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006144224A true JP2006144224A (ja) | 2006-06-08 |
Family
ID=36624238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004331306A Pending JP2006144224A (ja) | 2004-11-16 | 2004-11-16 | 透水機能を有する側溝用蓋、及びそれを用いた道路改修舗装工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006144224A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008240358A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Takahashi Doken Kk | L型側溝施工方法 |
JP2013213332A (ja) * | 2012-04-02 | 2013-10-17 | Hayashi Bussan Hatsumei Kenkyusho:Kk | 自転車用道路形成用ブロック |
-
2004
- 2004-11-16 JP JP2004331306A patent/JP2006144224A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008240358A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Takahashi Doken Kk | L型側溝施工方法 |
JP2013213332A (ja) * | 2012-04-02 | 2013-10-17 | Hayashi Bussan Hatsumei Kenkyusho:Kk | 自転車用道路形成用ブロック |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20110064517A1 (en) | Reinforced pervious concrete | |
KR100500957B1 (ko) | 투수성 포장재를 가진 도로 경계용 측구 및 그의 시공 방법 | |
JP4508923B2 (ja) | 融雪パネル及びその製造方法並びに融雪路盤 | |
KR20130064192A (ko) | 스톤 바스켓을 이용한 도로포장 방법 | |
JP4053076B2 (ja) | 集水桝とこれを用いた舗装道路の排水構造 | |
KR100892419B1 (ko) | 투수성 도로 경계용 측구 | |
KR101429147B1 (ko) | 연속배수시설이 구비된 도로 및 이의 시공방법 | |
JP3909112B2 (ja) | 道路構造 | |
JP2009221685A (ja) | 透水性舗装を備える側溝の施工方法 | |
JP2004092364A (ja) | 透水性アスファルト舗装の補強方法 | |
JP2006144224A (ja) | 透水機能を有する側溝用蓋、及びそれを用いた道路改修舗装工法 | |
JP2003074008A (ja) | 排水性舗装用境界ブロック | |
KR100966473B1 (ko) | 비노출 배수로의 기층구조 및 유공관을 포함하는 비노출 배수로의 시공방법 | |
JP2006118131A (ja) | 排水機能を有する歩車道境界ブロックと、これを用いた舗装道路の排水構造及びその施工方法 | |
JP2000104206A (ja) | 舗装用平板並びにこれを用いた舗装及び歩道の構造 | |
JP2004332331A (ja) | L型街渠ブロックとこれを用いた舗装道路の排水構造 | |
KR200364528Y1 (ko) | 도로의 측구 수로관 및 경계의 일체형 블록 | |
KR200291922Y1 (ko) | 투수성 포장재를 가진 도로 경계용 측구 | |
KR100945590B1 (ko) | 자전거 도로와 보차도용 경계석을 포함하는 경계석 및 이 시공 방법 | |
JP2011047107A (ja) | 歩車道境界ブロック及び歩車道境界排水構造 | |
JP2003253744A (ja) | 排水性舗装の側溝構造 | |
KR100274747B1 (ko) | 전주의 설치공법 및 그 지지구 | |
JP2000045212A (ja) | 境界ブロック | |
JP7291450B1 (ja) | 歩車道境界ブロックによるセミフラット街渠 | |
KR200185705Y1 (ko) | 배수기능을 갖는 보도블럭 경계석 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20071106 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090902 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090929 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091130 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091222 |