JP2006143396A - 搬送装置及び搬送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型部品であってもその姿勢を搬送中に容易に変更可能な搬送装置及び搬送方法を提供する。
【解決手段】搬送部材66は、その表面を滑らかにするためのブラスト処理がなされている。搬送部材66には、その軸心を中心とし螺旋状をなし図示せぬ磁気コアを搬送するためのコア搬送溝66aが形成されている。コア搬送溝66aの断面形状は、略四角形状をなし図示せぬ磁気コアをその長手方向に収容可能な大きさに形成されている。コア搬送溝66aの起点66a1は、搬送部材66の第1パレット61側端部の上端に位置し、コア搬送溝66aの終点66a2は、搬送部材66の反起点66a1側端部の下端に位置している。
【選択図】図4
【解決手段】搬送部材66は、その表面を滑らかにするためのブラスト処理がなされている。搬送部材66には、その軸心を中心とし螺旋状をなし図示せぬ磁気コアを搬送するためのコア搬送溝66aが形成されている。コア搬送溝66aの断面形状は、略四角形状をなし図示せぬ磁気コアをその長手方向に収容可能な大きさに形成されている。コア搬送溝66aの起点66a1は、搬送部材66の第1パレット61側端部の上端に位置し、コア搬送溝66aの終点66a2は、搬送部材66の反起点66a1側端部の下端に位置している。
【選択図】図4
Description
本発明は、電子部品等のワークの姿勢を搬送中に変更する搬送装置及び搬送方法に関する。
従来から、電子部品等のワークの姿勢を搬送中に変更する搬送装置の様々な構成が提案されている。例えば、ワークの姿勢の反転は、直方体状の角筒をねじった形状をなす搬送部材の内部通路にワークを搬送させることにより行われる。(特許文献1参照)。
しかし、ワークの寸法が2.5mm×2.0mm×0.8mmのような小型部品の搬送に従来の搬送装置の搬送部材を適用しようとすると、搬送部材の内部通路の断面形状を非常に小さく形成しなければならず、その小型化は非常に困難である。
そこで本発明は、小型部品であってもその姿勢を搬送中に容易に変更可能な搬送装置及び搬送方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、円柱形状をなしワークを搬送するための溝が外周面に形成された搬送部材と、少なくとも溝を覆うカバーと、搬送部材を振動させて溝内のワークを移動させる振動体とを備える搬送装置であって、溝は該搬送部材の軸心を中心とする螺旋状をなし、溝の起点から終点までが搬送部材の周面に形成されて、搬送されるワークの姿勢を変更する搬送装置を提供している。かかる構成によれば、小型のワークであっても、溝に沿って搬送するだけで容易にワークの姿勢を変更させることができる。従って、搬送装置にワークを反転させる装置等を別途設ける必要がなく搬送装置の簡略化を図ることができる。
ここで、少なくとも溝とカバーの溝に対向する部分とには、表面を滑らかにするための表面処理がなされていることが好ましい。かかる構成によれば、ワークが溝内を滑らかに移動することができる。また、電極部がメッキで形成されている場合やワークがフェライト粉で形成されている場合に、メッキやフェライト粉の付着を防止することができる。従って、溝内でのワークの詰まりを防止することができ、定期的な溝の掃除の回数を減少させることができる。更に、ワークの欠けを防止することができ、歩留まりを向上させることができる。また、搬送部材の長さが短くても(溝の螺旋ピッチを短くしても)ワークを反転させることができる。
更に、カバーは、少なくとも二以上の部材から構成されて、振動体上で位置決めされていることが好ましい。かかる構成によれば、搬送部材のメンテナンス時やワークが詰まって搬送部材を取出したいときに、一方のカバー部材を外すことにより搬送部材を容易に取出すことができる。
また、搬送部材の溝を避けた部分及びカバーのいずれか一方には、位置決めピンが設けられており、他方には位置決めピンを挿入するための位置決めピン挿入穴が形成されていることが好ましい。かかる構成によれば搬送部材を取出して掃除等した後に位置決めピンを位置決めピン挿入穴に挿入するだけで、搬送部材とカバーとの相対的な位置決めが容易となる。よって、搬送部材を振動体上の所定の位置に容易に短時間で配置することができる。
また、ワークの搬送方向における搬送部材の上流側には略水平方向に延びる供給側搬送部が設けられ、下流側には供給側搬送部より低い位置に略水平方向に延びる受取側搬送部が設けられ、搬送部材は略水平方向に延設され、起点は搬送部材の一端側の上端で供給側搬送部に接続され、終点は搬送部材の他端側の下端で受取側搬送部に接続されているが好ましい。かかる構成によれば、搬送部材の起点から終点までワークを搬送することにより、ワークを180°反転させることができる。
また、溝は、互いに平行に複数本形成され、個々の溝に関して起点から終点までが搬送部材の周面に形成されていることが好ましい。かかる構成によれば、特定の溝が磨耗等で使用不可になっても、搬送部材を所定角度回転させることにより新たなコア搬送溝を使用することができ、一個の搬送部材を長期間に亘って使用することができる。
また本発明は、断面円形をなし軸心を中心とする螺旋状のワークを搬送するための溝が外周面に形成された搬送部材と、溝を覆うカバーとを用い、搬送部材を振動させてワークを溝の起点から終点に搬送すると共にワークの姿勢を変更する搬送方法を提供している。かかる構成によれば、小型のワークであっても、溝に沿って搬送するだけで容易にワークの姿勢を変更することができる。
本発明の搬送装置及び搬送方法によれば、小型部品であってもその姿勢を搬送中に容易に変更可能である。
本発明の搬送装置を接着装置に適用した実施の形態について図1(a)〜図4に基づき説明する。まず図1(a)〜(d)に基づき接着装置で取扱うコイル部品1について説明する。コイル部品1は、高速作動信号インターフェースに用いられるコモンモードフィルタであって、図1(a)に示すようにドラムタイプの磁気コア2と略直方体の板状コア3を備えており、それらはフェライト等の磁性粉体を圧縮、焼結等して成形されている。磁気コア2の寸法は、2.5mm(長手方向L)×2.0mm(幅方向W)×0.8mm(高さ方向H)である。また、磁気コア2と板状コア3との長手方向L及び幅方向Wの寸法はほぼ等しい。
磁気コア2は、巻芯部4と、巻芯部4の長手方向L両端に設けられた一対の鍔部5、5とにより構成され、巻芯部4にはバイファイラ巻きされた2本の導線6A、6Bが巻回されている。導線6A、6Bは、銅線等の導体とその周囲を被覆する変性エポキシ樹脂とにより構成されている。図1(b)に示すように、鍔部5は、略直方体であり、頂面5Aと、頂面5Aに連なると共に、巻芯部4との連結面である内側面5Fと、内側面5Fに対向する表側面5Eと、頂面5Aと対向する下面5Cと、頂面5Aと内側面5Fと下面5Cと表側面5Eとに囲まれる側面5D及び側面5Bとにより構成される。
鍔部5には、頂面5A、表側面5E及び下面5Cに跨って、側面5Bに隣接する位置に電極7Aが設けられ、同じく頂面5A、表側面5E及び下面5Cに跨って、側面5Dに隣接する位置に電極7Bが設けられている。これら電極7A及び電極7Bは、鍔部5の表面にメッキ、蒸着又は金属片により形成されている。巻芯部4に巻回された導線6A、導線6Bの両端は、一対の頂面5A上においてそれぞれ電極7A、7Bに熱圧着により継線されている。
図1(c)は、図1(b)の板状コア3を上下方向において反転させた斜視図である。板状コア3の磁気コア2に対向する対向面3Aであって、各頂面5A及び巻芯部4に対向する位置には、それぞれ凸部3Bが設けられている。そして、板状コア3は、磁気コア2上に鍔部5、5に跨って配置され、磁気コア2と一体化されている。図1(d)に示すように、凸部3Bに熱硬化性樹脂である接着剤8を塗布し、ここに磁気コア2の頂面5Aを当接させることにより、板状コア3と磁気コア2とは接着される。
次に、板状コア3と磁気コア2とを接着し、一体化するための接着装置9について説明する。図2は、接着装置9の概略平面図である。図2に示すように接着装置9は、第1インデックステーブル10、第1供給手段20、位置決め手段30、接着剤塗布手段40、接着剤塗布画像処理装置50、第2供給手段60、把持・移載手段70、第2インデックステーブル80、排出装置90とにより構成される。第1インデックステーブル10は8分割であり、矢印Aの方向に回転し、8回の間欠回転動作によって一回転する。そして、第1インデックステーブル10の外縁部には、板状コア3を吸着保持するための図示せぬ部品吸着部が、8箇所に等角度間隔で設けられている。
板状コア3を第1インデックステーブル10へ供給する第1供給手段20は、第1インデックステーブル10の図示せぬ部品吸着部の停止位置S1に当接するように配置されている。第1供給手段20は、第1インデックステーブル10が停止状態にある時に、一つの図示せぬ部品吸着部に対し、一つの板状コア3を凸部3Bを上に向けた状態で順次移載する。位置決め手段30は、第1インデックステーブル10の回転方向Aにおいて第1供給手段20の直下流側に位置し、停止位置S1の隣の停止位置S2に当接するように配置され、板状コア3を把持して位置決めする図示せぬチャック機構を有している。位置決め手段30は、第1インデックステーブル10が停止状態にある時に、第1インデックステーブル10に停止位置S2に位置する図示せぬ部品吸着部に吸着されている板状コア3を図示せぬチャック機構によって把持して所望の位置に位置決めを行う。
接着剤塗布手段40は、第1インデックステーブル10の回転方向Aにおいて位置決め手段30の直下流側に位置し、停止位置S2の隣の停止位置S3に当接するように配置され、板状コア3へ接着剤を塗布する図示せぬディスペンサを有している。具体的には、接着剤塗布手段40は、第1インデックステーブル10が停止状態にある時に、第1インデックステーブル10の停止位置S3に位置する図示せぬ部品吸着部に吸着されている板状コア3の凸部3Bに対して、図1(d)に示すように所定量の接着剤8を塗布する。接着剤塗布画像処理装置50は、第1インデックステーブル10の回転方向Aにおいて接着剤塗布手段40の直下流側に位置し、停止位置S3の隣の停止位置S4に当接するように配置されている。接着剤塗布画像処理装置50は、第1インデックステーブル10が停止状態にある時に、停止位置S4に位置する板状コア3の凸部3Bに塗布された接着剤8の塗布状態の良否を確認する。
第2供給手段60は、第1インデックステーブル10の回転方向Aにおいて接着剤塗布画像処理装置50の直下流側に位置し、停止位置S4の隣の停止位置S5に当接するように配置されている。第2供給手段60は、複数の磁気コア2を収容した第1パレット61と、第1パレットから搬送される磁気コア2を第1インデックステーブル10へ供給する供給機構62とを有している。第1パレット61において、磁気コア2の導線6A、導線6Bと電極7A、7Bとの継線状態が検査される。供給機構62は図3に示す後述する搬送装置63を備えている。供給機構62は、第1インデックステーブル10が停止状態にある時に、図1(d)に示すように磁気コア2の上下を反転させた状態で、第1インデックステーブル10の図示せぬ部品吸着部に吸着されている接着剤8を塗布済みの板状コア3上に移載する。このとき、磁気コア2の頂面5Aは、板状コア3の凸部3Bと対向するように移載される。この状態では接着剤8は未硬化であるので、磁気コア2と板状コア3とは一体化していない。
把持・移載手段70は、第1インデックステーブル10の回転方向Aにおいて第2供給手段60の直下流側に位置し、停止位置S6付近に配置されている。把持・移載手段70は、磁気コア2と板状コア3とを同時に把持してそれらの相対的な位置決めする図示せぬ把持装置と、当該把持装置に把持された磁気コア2と板状コア3とを第1インデックステーブル10から隣接する第2インデックステーブル80へ移載するための図示せぬ移載装置とから構成される。把持・移載手段70は、第1インデックステーブル10が停止状態にある時に、停止位置S6に位置する磁気コア2と図示せぬ部品吸着部に吸着されている板状コア3とを把持してそれらの相対的な位置決めをすると共に図示せぬ移載装置によって第1インデックステーブル10から第2インデックステーブル80へ磁気コア2と板状コア3とを移載する。
第2インデックステーブル80は、48分割であり、矢印Bの方向に回転し、48回の間欠回転動作によって一回転する。そして、第2インデックステーブル80の上面は平坦面であり、第2インデックステーブル80には図示せぬヒータが内蔵されている。磁気コア2と板状コア3とは、第1インデックステーブル10の停止位置S6に対向する第2インデックステーブル80の停止位置S7に把持・移載手段70によって移載される。
次に、磁気コア2と板状コア3とは、第2インデックステーブル80の回転方向Bにおいて停止位置S7の直下流側に位置する停止位置S8まで搬送される。この間に第2インデックステーブル80に内蔵されたヒータによって、熱硬化性樹脂である接着剤8は硬化し、磁気コア2と板状コア3とは一体化してコイル部品1となる。排出装置90は、第2インデックステーブル80の停止位置S8に当接するように配置されている。排出装置90は、第2インデックステーブル80が停止状態にある時に、一体化されたコイル部品1を第2インデックステーブル80の停止位置S8から排出し、第2パレット91へ順次収容する。このようにして、磁気コア2と板状コア3との接着は終了する。
次に、上述した供給機構62について図2〜図4に基づき説明する。供給機構62は、第1パレット61から供給される磁気コア2を移動及び反転させる図3に示す搬送装置63と搬送装置63より反転された磁気コア2を第1インデックステーブル10へ移載する図示せぬ移載装置とを備えている。図示せぬ移載装置は、第1インデックステーブル10の停止位置S5に当接するように配置されている。また、図3の右下側が第1インデックステーブル10側であり、左上側が第1パレット61側であり、図3において磁気コア2は左上側から右下側に向かって搬送される。
搬送装置63は、振動を発生する振動体64を有する。振動体64の上側には、基部65が配置されている。基部65は、第1インデックステーブル10の半径方向に沿うように配置されている。基部65は、第1パレット61側に位置する第1基部65Aと、第1基部65Aの上面よりも低い位置に上面を有する第2基部65Bとを有している。第1基部65A上には供給側搬送部68が配置され、第2基部65B上には受取側搬送部69が配置されている。そして、第1基部65Aと第2基部65Bとの連結部付近には支持部材嵌合凹部65aが形成されている。基部65の上側であって支持部材嵌合凹部65aの位置には円柱状の搬送部材66と、搬送部材の円周面を覆うカバー67とが配置される。
具体的には、カバー67は、支持部材67Aと蓋部材67Bとを有している。支持部材67Aは、その一部が第2基部65B上に位置し、他部は支持部材嵌合凹部65aに嵌合している。また、支持部材67Aには、搬送部材66の半径とほぼ等しい半径を有する断面半円状の搬送部材支持凹部67aが形成されている。そして、搬送部材支持凹部67aの磁気コア2の搬送方向の略中間であって底部には、位置決めピン挿入穴67bが形成されている。
搬送部材66は、搬送部材支持凹部67aに設置されている。また、支持部材67Aには、その表面を滑らかにするためにブラスト処理がなされている。蓋部材67Bは、支持部材67Aの上側に配置され、図示せぬボルト等により支持部材67Aと固定されている。蓋部材67Bの搬送部材支持凹部67aに対向する部分には、搬送部材支持凹部67aと断面略円形をなすようにそれと同形状の搬送部材カバー凹部67cが形成されている。また、蓋部材67Bにも支持部材67Aと同様のブラスト処理がなされている。
搬送部材66は、搬送部材支持凹部67aと搬送部材カバー凹部67cとにより画成された空間に配置されている。搬送部材66は、ステンレス製であり、軸方向の長さは55mm、直径は12mmである。図4に示すように搬送部材66には、その軸心を中心とし螺旋状をなし磁気コア2を搬送するためのコア搬送溝66aが形成されている。コア搬送溝66aの断面形状は、略四角形状をなし磁気コア2をその長手方向に収容可能な大きさに形成されている。コア搬送溝66aは、支持部材67A及び蓋部材67Bによって覆われている。また、搬送部材66のコア搬送溝66aを含む外周面には支持部材67Aと同様のブラスト処理がなされている。
コア搬送溝66aの起点66a1は、搬送部材66の第1パレット61側端部の上端に位置し、コア搬送溝66aの終点66a2は、搬送部材66の反起点66a1側端部の下端に位置している。また、搬送部材66には、その軸心に沿う方向の略中間であって下端に位置決めピン66Aが半径方向外方に突出し、位置決めピン挿入穴67bに挿入されている。位置決めピン66Aを位置決めピン挿入穴67bに挿入することにより、搬送部材66を所定の位置に配置することができる。ここで所定の位置とは、コア搬送溝66aと後述する供給側搬送部68の供給側搬送溝68a及び受取側搬送部69の受取側搬送溝69aとの磁気コア2搬送のための連続性を確保する位置である。また、搬送部材66の位置決めピン66Aの直径方向反対側には、搬送部材66を支持部材67Aから取出すための取出し手段を構成する図示せぬボルトをねじ込むためのネジ穴66bが形成されている。
供給側搬送部68は、磁気コア2の搬送方向における搬送部材66の上流側において略水平方向に延びるように設けられている。供給側搬送部68の一端は、供給側搬送部68に接続され、他端は搬送部材66及びカバー67に当接されている。供給側搬送部68には、その一端から他端に第1インデックステーブル10の半径方向に沿って延びる磁気コア2を搬送するため供給側搬送溝68aが形成されている。コア搬送溝66aと供給側搬送溝68aとの断面形状はほぼ同形状であり、供給側搬送溝68aの搬送部材66側端部は、コア搬送溝66aの起点66a1と連続的に接続されている。供給側搬送溝68aを含む供給側搬送部68の表面には、支持部材67Aと同様のブラスト処理がなされている。
受取側搬送部69は、磁気コア2の搬送方向における下流側において、上述のように供給側搬送部68より低い位置に略水平方向に延びるように設けられている。受取側搬送部69の一端は搬送部材66及びカバー67に当接され、他端は図示せぬ移載装置に接続されている。受取側搬送部69には、その一端から他端に第1インデックステーブル10の半径方向に沿って延びる磁気コア2を搬送するため受取側搬送溝69aが形成されている。コア搬送溝66aと受取側搬送溝69aとの断面形状はほぼ同形状であり、受取側搬送溝69aの搬送部材66側端部は、コア搬送溝66aの終点66a2と連続的に接続されている。受取側搬送溝69aを含む受取側搬送部69の表面にも、支持部材67Aと同様のブラスト処理がなされている。
次に、供給機構62における磁気コア2の搬送動作について説明する。振動体64が振動を発生した状態において、第1パレット61から磁気コア2が図1(b)に示す姿勢で、供給側搬送部68の供給側搬送溝68aに供給される。磁気コア2を図1(b)に示す姿勢で搬送するのは、導線6A、6Bの表面に被覆された変性エポキシ樹脂が供給側搬送溝68aに摺接して剥がれるのを防止するためである。磁気コア2は1個づつ順次供給され、供給側搬送溝68aにおいてそれらは連なった状態で振動体64の振動により搬送部材66へ向かって移動する。次に、磁気コア2は起点66a1からコア搬送溝66aに沿って移動する。コア搬送溝66aが螺旋状をなしているためコア搬送溝66aを進むと共に、磁気コア2は姿勢を変更する。そして、終点66a2において磁気コア2は、起点66a1時の姿勢と比較して180°反転した姿勢(図1(d))になる。次に、磁気コア2は反転した状態で受取側搬送溝69aを移動し、受取側搬送部69の反搬送部材66側端部において、図示せぬ移載装置により第1インデックステーブル10へ移載される。
上述のように、搬送部材66に螺旋状にコア搬送溝66aを形成しているので、本実施の形態のような小型の磁気コア2であっても、コア搬送溝66aに沿って搬送するだけで容易に磁気コア2の姿勢を反転させることができる。従って、供給機構62に磁気コア2を反転させる装置等を別途設ける必要がなく供給機構62の簡略化を図ることができる。また、搬送部材66及びカバー67にはブラスト処理がなされているので、磁気コア2がコア搬送溝66a内を滑らかに移動することができ、電極7A、7Bのメッキや磁気コア2のフェライト粉の付着を防止することができる。従って、コア搬送溝66a内での磁気コア2の詰まりを防止することができ、定期的なコア搬送溝66aの掃除の回数を減少させることができる。更に、磁気コア2の欠けを防止することができ、歩留まりを向上させることができる。また、磁気コア2がコア搬送溝66a内を滑らかに移動することができるので、搬送部材66の長さが短くても、磁気コア2を反転させることができる。
また、カバー67は、支持部材67Aと蓋部材67Bとにより構成されているので、搬送部材66のメンテナンス時や磁気コア2が詰まって搬送部材66を取出したいときに、蓋部材67Bを外すことにより容易に取出すことができる。また、搬送部材66には位置決めピン66Aが設けられ、支持部材67Aには位置決めピン挿入穴67bが形成されているので、搬送部材66を取出して掃除等した後に位置決めピン66Aを位置決めピン挿入穴67bに挿入するだけで、搬送部材66とカバー67との相対的な位置決めが容易となる。よって、搬送部材66を所定の位置に容易に短時間で配置することができる。また、搬送部材66には、取出し手段を構成するネジ穴66bが形成されているので、ここにボルト等をねじ込んで持ち上げることにより、搬送部材66を容易に取出すことができる。
本発明による搬送装置は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、搬送部材66には、磁気コア2が180°反転するようにコア搬送溝66aを形成したが、180°未満で磁気コア2が姿勢を変更するように当該溝を形成しても良い。また、コア搬送溝66aは一本であったが、互いに平行な同様の溝を複数本形成しても良い。かかる構成によれば、特定の溝が磨耗等で使用不可になっても、搬送部材66を所定角度回転させることにより新たなコア搬送溝を使用することができ、一個の搬送部材66を長期間に亘って使用することができる。また、本実施の形態の接着装置9で取扱った磁気コア2の寸法は、2.5mm(長手方向L)×2.0mm(幅方向W)×0.8mm(高さ方向H)であったが、2.0mm×1.2mm×0.8mm又は1.2mm×1.0mm×0.6mmであっても良い。また、搬送部材66は、中実材であったがコア搬送溝66aが形成される限りにおいて中空材であっても良い。
1 コイル部品
2 磁気コア
3 板状コア
7A 電極
7B 電極
8 接着剤
63 搬送装置
64 振動体
66 搬送部材
66A 位置決めピン
66a コア搬送溝
66a1 起点
66a2 終点
67 カバー
67A 支持部材
67B 蓋部材
67a 搬送部材支持凹部
67b 位置決めピン挿入穴
67c 搬送部材カバー凹部
68 供給側搬送部
69 受取側搬送部
2 磁気コア
3 板状コア
7A 電極
7B 電極
8 接着剤
63 搬送装置
64 振動体
66 搬送部材
66A 位置決めピン
66a コア搬送溝
66a1 起点
66a2 終点
67 カバー
67A 支持部材
67B 蓋部材
67a 搬送部材支持凹部
67b 位置決めピン挿入穴
67c 搬送部材カバー凹部
68 供給側搬送部
69 受取側搬送部
Claims (7)
- 円柱形状をなしワークを搬送するための溝が外周面に形成された搬送部材と、
少なくとも該溝を覆うカバーと、
該搬送部材を振動させて該溝内のワークを移動させる振動体と、を備える搬送装置であって、
該溝は、該搬送部材の軸心を中心とする螺旋状をなし、該溝の起点から終点までが該搬送部材の周面に形成されて、搬送される該ワークの姿勢を変更することを特徴とする搬送装置。 - 少なくとも該溝と該カバーの該溝に対向する部分とには、表面を滑らかにするための表面処理がなされていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
- 該カバーは、少なくとも二以上の部材から構成されて、該振動体上で位置決めされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。
- 該搬送部材の該溝を避けた部分及び該カバーのいずれか一方には、位置決めピンが設けられており、他方には該位置決めピンを挿入するための位置決めピン挿入穴が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の搬送装置。
- 該ワークの搬送方向における該搬送部材の上流側には略水平方向に延びる供給側搬送部が設けられ、下流側には、該供給側搬送部より低い位置に略水平方向に延びる受取側搬送部が設けられ、該搬送部材は略水平方向に延設され、該起点は搬送部材の一端側の上端で該供給側搬送部に接続され、該終点は搬送部材の他端側の下端で該受取側搬送部に接続されていることを特徴する請求項1〜4のいずれか一に記載の搬送装置。
- 該溝は、互いに平行に複数本形成され、個々の該溝に関して該起点から該終点までが該搬送部材の周面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
- 断面円形をなし軸心を中心とする螺旋状のワークを搬送するための溝が外周面に形成された搬送部材と、該溝を覆うカバーとを用い、
該搬送部材を振動させて該ワークを該溝の起点から終点に搬送すると共に該ワークの姿勢を変更することを特徴とする搬送方法。
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- 2004-11-19 JP JP2004335677A patent/JP2006143396A/ja active Pending
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