JP4820345B2 - ウェーハのハンドリング方法 - Google Patents

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本発明は、ウェーハを収納し、搬送または保管等するためのウェーハ収納容器からウェーハを取り出し、あるいはウェーハ収納容器にウェーハを収納するウェーハのハンドリング方法に関する。
半導体ウェーハ(以後、単に「ウェーハ」という。)は、極めて高価であり、しかも、破損しやすい製品であるため、通常、ウェーハの収納、搬送または保管には、専用の収納容器が使用される。専用のウェーハ収納容器として、ウェーハの口径に対応する凹状の複数の収容凹部に複数枚のウェーハを立てるように収容するものが知られている。従来、該ウェーハ収納容器からウェーハを作業者による手作業で取り出していたため、作業が非常に面倒であると共に、作業ミスも発生しやすかった。
しかし、近年の技術の進歩により、半導体装置の製造工程においては、ロボットを導入することによって、製造効率が高まると共に、手作業によるミスも低減してきている。特に、パドル式搬送機構を用いると、略U字状のウェーハ保持部材を介して、ウェーハの周縁部を下方から保持した状態でウェーハ収納容器からウェーハを取り出すことができる(例えば、特許文献1を参照)。
また、搬送プレートの先端部に吸着孔を設けた搬送機構を用い、ウェーハ収納容器からウェーハを取り出す方法も知られている (例えば、特許文献2を参照)。
特開2002−319612号公報(段落0002) 特開平09−139414号公報(特許請求の範囲)
しかしながら、上記従来のウェーハの搬送機構を用いたウェーハのハンドリング方法には、次のような問題がある。パドル式搬送機構を用いる方法の場合には、直接、パドルでウェーハを下方より持ち上げてから取り出しを行う。ウェーハを取り出す際、ウェーハ収納容器とウェーハが接触しやすいため、ウェーハに傷が付いてしまったり、ウェーハの表面が汚染されたりする恐れがある。さらに、かかる接触によりウェーハの取り出しが適正に行なわれなくなってしまう問題もある。特に、ウェーハが300mm、さらに450mmと大型化してくると、ウェーハを取り出す際に、ウェーハの自重に起因してウェーハのハンドリングのコントロールがより難しいという問題がある。また、複枚数のウェーハを収納したウェーハ収納容器からウェーハのハンドリングを行う際に、ウェーハとウェーハの間に、搬送機構が入り込みウェーハを吸着もしくはエッジグリップして移しかえる事を繰り返すので、ハンドリング中に発生したり、巻き込まれたりしたパーティクル等が下段のウェーハ上に落下して、ウェーハを汚染してしまう恐れもあった。
また、特許文献2に開示されるウェーハ収納容器からウェーハを取り出す方法の場合にも、上述したパドル式搬送機構を用いる方法と同様に、大型のウェーハの自重に起因して、ウェーハの取り出しに対応することが難しいという問題がある。また、吸着ヘッドによりウェーハを吸着すると、ウェーハ表面に微細な傷を生じさせたり、ごく微量のヘッド材質がウェーハ表面に移行したりする。このため、ウェーハが汚染され、ウェーハ品質が低下するという問題がある。
本発明者は、本発明に先立ち、ウェーハを凹部に立てて収納するタイプの従来のウェーハ収納容器の欠点を解消すべく、全く新しい形状のウェーハ収納容器を発明した。従来のウェーハ収納容器は、ウェーハを取り出しあるいは収納しにくいこと、ウェーハの収容容積が大きくてかさばること等の欠点を有している。かかる欠点に鑑み、本発明者は、ウェーハを中央に載置するタイプのリング状のトレイであって、ウェーハを載置した状態で複数積載可能なウェーハ収納容器を発明するに至った。当該ウェーハ収納容器からウェーハを取り出し、あるいは当該ウェーハ収納容器にウェーハを収納する場合にも、ウェーハに傷を付けず、あるいは表面汚染させることなくウェーハをハンドリングすることが望まれる。
本発明は、上記のような経緯からなされたものであって、その目的とするところは、ウェーハの品質を高く保持したまま容易にウェーハをハンドリングすることが可能なウェーハのハンドリング方法を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、ウェーハの外周縁より外側にあるリング状の外周部と、外周部の最上面よりも低い位置からウェーハの径方向内側に向かって斜め下方に延出する第1傾斜面を有し、その第1傾斜面における外周部の最上面よりも低い位置でウェーハの上記外周縁と接触してウェーハを載置する複数の載置部と、外周部の内周側において隣り合う2つの載置部の間にあって、載置部よりもウェーハの径方向外側であってウェーハの載置高さより下方に切り欠かれた複数の切り欠き部とを備えるウェーハ収納容器からウェーハを取り出し、あるいは該ウェーハ収納容器にウェーハを収納するウェーハのハンドリング方法であって、切り欠き部の位置に対応して、切り欠き部のウェーハ外周縁より外側からウェーハの径方向内側に向かって斜め下方に傾斜する第2傾斜面を有する先端を備えた突出部を複数有する冶具を切り欠き部の下方から挿入することにより、第2傾斜面をウェーハ収納容器に収納されたウェーハの外周縁に接触させてウェーハを保持し、ウェーハをウェーハ収納容器から上方に浮かせてから取り出すウェーハのハンドリング方法としている。このため、ウェーハの品質を高く保持したままウェーハ収納容器からウェーハを適正に取り出すことができる。
また、本発明は、ウェーハの外周縁より外側にあるリング状の外周部と、外周部の最上面よりも低い位置からウェーハの径方向内側に向かって斜め下方に延出する第1傾斜面を有し、その第1傾斜面における外周部の最上面よりも低い位置でウェーハの外周縁と接触してウェーハを載置する複数の載置部と、外周部の内周側において隣り合う2つの載置部の間にあって、載置部よりもウェーハの径方向外側であってウェーハの載置高さより下方に切り欠かれた複数の切り欠き部とを備えるウェーハ収納容器からウェーハを取り出し、あるいは該ウェーハ収納容器にウェーハを収納するハンドリング操作を行うウェーハのハンドリング方法であって、切り欠き部の位置に対応して、切り欠き部のウェーハ外周縁より外側からウェーハの径方向内側に向かって斜め下方に傾斜する第2傾斜面を有する先端を備えた突出部を複数有する冶具を切り欠き部の下方から挿入してウェーハ収納容器をセットし、ウェーハの外周縁を第2傾斜面に載置し、ウェーハ収納容器をウェーハの外周縁と接触するまで上昇することによりウェーハをウェーハ収納容器に収納するウェーハのハンドリング方法としている。このため、ウェーハを冶具の突出部に載置した後、ウェーハ収納容器のみを移動することによりウェーハ収納容器にウェーハを収納できる。従って、ウェーハの破損を防止できる。その結果、ウェーハの品質を高く保持したまま容易にウェーハをハンドリングすることが可能となる。
本発明によれば、ウェーハの品質を高く保持したまま容易にウェーハをハンドリングすることが可能なウェーハのハンドリング方法を提供することができる。
以下に、本発明に係るウェーハのハンドリング方法の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。ただし、本発明は、以下に説明する好適な実施の形態に何ら限定されるものではない。
まず、ウェーハ収納容器の形状について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るウェーハのハンドリング方法を行う際に用いられるウェーハ収納容器10の斜視図である。図2は、ウェーハ収納容器10の平面図である。図3は、図2中おけるウェーハ収納容器10を矢印Aの方向から見た正面図である。図4は、図2中におけるウェーハ収納容器10を矢印Bの方向から見た正面図である。図5は、ウェーハ31を収納したウェーハ収納容器10を上下方向に複数積み重ねた状態を示す図である。なお、以下の説明において、図1、図3、図4に示す矢示Z1方向を上方、および矢示Z2方向を下方、とそれぞれ規定する。
図1および図2に示すように、ウェーハ収納容器10は、平面において略リング状の形態を有している。また、ウェーハ収納容器10は、その外周側に設けられるリング状の外周部12と、外周部12の内側に設けられている載置部14とを有している。ウェーハ収納容器10の素材としては、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、ポリカーボネート(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルサルフォン(PES)若しくはポリエーテルイミド(PEI)等のエンジニアリングプラスチックが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、これらの樹脂にガラスファイバーを添加したり、カーボンファイバーや導電樹脂等による導電性を付与したものでも良い。また、外周部と載置部とを異なる材料から形成し、2色成形や熱溶着、超音波溶着、摩擦係合等で一体化しても良い。さらに、ウェーハ収納容器の全体又は一部、特には載置部に、導電性塗料を塗布したり、ダイヤモンドライクコーティング、セラミックコーティング、炭化珪素コーティング、PTFE樹脂コーティング、PEEK樹脂コーティング等を施すこともできる。また、例えば、ウェーハの外径を450mmとすると、ウェーハ収納容器10の径方向の外寸は、500〜550mmの範囲が好適であるが、ウェーハ収納容器10に載置されるウェーハの外径に対応して適宜変更することができる。また、ウェーハ収納容器10は、射出成形によって製造するのが好ましいが、この製造方法に限定されるものではない。
外周部12は、リング状の平板を周方向に沿って凹凸が交互に4回ずつ繰り返すような形態を有している。具体的には、外周部12は、上方側に突出する略円弧状の凸部22と、凸部22同士を接続すると共に、凸部22より下方側にある下板部18とから構成されている。凸部22の円周方向両端は、下板部18に連接するテーパ部20,20となっている。以下、凸部22におけるテーパ部20,20を除いた平板状の部分を上板部16といい、下板部18とその両端にあるテーパ部20,20をまとめて指す際には、凹部24という。外周部12の径方向の長さは、20〜30mmの範囲であるのが好ましいが、この範囲に限定されるものではない。
図3および図4に示すように、上板部16の高さ方向の位置と下板部18の高さ方向の位置との間には、合計4つの載置部14が円周方向に等間隔で設けられている。図1および図2に示すように、載置部14は、各凸部22の位置からウェーハ収納容器10の径方向内側に向かって斜め下方に延出するように設けられており、その両側の端部14a,14aは、凸部22の両側に隣接する凹部24まで至る。載置部14は、上方から見て略円弧状の形態を有する。載置部14は、各凸部22の内側に設けられており、周方向に向かって隣接する2つの載置部14の間には、略円弧状に切り欠かれた合計4つの切り欠き部23を有する。切り欠き部23は円周方向に等間隔で設けられている。切り欠き部23は、載置部14よりもウェーハの径方向外側に、かつウェーハの載置高さより下方に切り欠かれた部分である。載置部14の中央部における外周部14bと上板部16の内周部16aとの間には、載置部14と上板部16とを連接するテーパ状の上方傾斜部25が設けられている。上述したように、載置部14は上板部16の高さ方向の位置と下板部18の高さ方向の位置との間に設けられているため、上方傾斜部25は、外周部14bから内周部16aに向かって斜め上方に傾斜している。また、載置部14の端部14a,14aにおける外周部14c,14cと凸部22の両側に位置する下板部18の内周部18a,18aとの間には、載置部14と下板部18とを連接するテーパ状の下方傾斜部26,26が設けられている。下方傾斜部26,26は、外周部14c,14cから内周部18a,18aに向かって斜め下方に傾斜している。以下、載置部14において上方傾斜部25の内側に相当する部分を下方載置部(第1傾斜面)27といい、載置部14において下方傾斜部26の内側に相当する部分を上方載置部28という。
ウェーハ収納容器10において、切り欠き部23が設けられている区間には、下板部18の内周からウェーハ収納容器10の中心方向であり、かつ斜め上方に向かってテーパ状の延出部29が延出している。テーパ部20と載置部14との間の部分であり、かつ上方傾斜部25と下方傾斜部26との間の部分には、ウェーハ収納容器10を連通するような連通孔30が形成されている。上板部16、下板部18、テーパ部20、上方傾斜部25、下方傾斜部26および延出部29の厚みは、それぞれ2〜4mmであるのが好ましいが、これらに限定されるものではない。
図5に示すように、ウェーハ31は、ウェーハ収納容器10の載置部14の第1傾斜面に載置される。ウェーハ31は、直径300〜450mm程度の円盤状の形態を有している。ウェーハ収納容器10は、運搬時若しくは保管時には、それぞれウェーハ31を収納した状態で複数個積み重ねて使用される。ウェーハ収納容器10は、凸部22同士および凹部24同士が、それぞれ両端に設けられるテーパ部20によって位置あわせされて、他のウェーハ収納容器10の上に積み重ねられる。ウェーハ収納容器10が積み重ねられた状態では、各ウェーハ収納容器10の凸部22同士および凹部24同士がそれぞれ合わさるため、ウェーハ収納容器10同士がずれたり、ガタつくことはない。
図6は、ウェーハ31をウェーハ収納容器10から取り出す際に用いられる冶具50の構成を示す斜視図(A)および冶具50の上方に設けられる突出部54を図6(A)に示す矢印Xの方法から見た拡大図(B)である。
図6(A)に示すように、冶具50は、円柱状の円柱部52と、当該円柱部52の上面の外縁からさらに上方に立設される4つの突出部54とを有する。突出部54は、円柱部52の外縁において周方向に向かって90度おきに設けられている。図6(B)に示すように、当該突出部54の上方の先端部は、その先端部の外縁から円柱部52の径方向内側に向かって斜め下方に傾斜した第2傾斜面55を有する。突出部54を水平に切断した際の断面形状は、略円弧形状である。また、突出部54は、ウェーハ収納容器10に設けられる切り欠き部23の位置と対応して、収納したウェーハ31の外周縁より内側まで至る厚さを有する。なお、冶具50は、地面または基台の上に据え置きにするようにしても良いし、ロボットアーム等の機器の上に取り付けるようにしても良い。
次に、本発明の実施の形態に係るウェーハのハンドリング方法について説明する。
図7および図8は、ウェーハ31をウェーハ収納容器10から取り出す方法を段階的に示す図である。
一般的に、まず、複数積み重ねられたウェーハ収納容器10は、搬送用のケースに納められた後、指定のスペースに配置される。搬送用のケースの搬送方法は特に限定されるものではなく、例えば、地面上に走行する自走型搬送車により搬送する方法、または室内の天井に設けられたレールに沿って搬送用のケースを搬送する方法が挙げられる。ウェーハ収納容器10が目的地に搬送されると、ウェーハ搬送装置を用い、積み重ねられたウェーハ収納容器10からウェーハ収納容器10が1つずつ取り出され、該ウェーハ収納容器10からウェーハ31が取り出される。
この実施の形態において、ウェーハ搬送装置は、ベース板上に設けられた搬送ロボットであり、機台座(図示せず)と、アーム部40とからなっている。アーム部40は、旋回基軸(図示せず)を介して機台座に対して回転自在、かつ昇降自由になる第1アーム41と、当該第1アーム41の端部に設けられた第1回転軸43を中心として第1アーム41に対して回転可能な第2アーム42と、当該第2アーム42の端部に設けられた第2回転軸44を中心として第2アーム42に対して回転可能なウェーハ収納容器保持部45とを有している。ウェーハ収納容器保持部45は、2本の挟持部46からなり、両挟持部46間の距離を調整することによって、種々の直径を有するウェーハ収納容器10の挟持に対応させることができる。各挟持部46の先端の内側には、ウェーハ収納容器10に接する接触部47が設けられている。接触部47は、リング状のウェーハ収納容器10の凸部22の裏側と接触する。各挟持部46の材質は、特に限定されるものではなく、例えば、ステンレス等の金属を好適に採用することができる。なお、取り出す際に、直接、ウェーハ収納容器10と接触する接触部47に対し、例えばフッ素樹脂等によりコーティング処理を行い、摩擦を生じにくくする。摩擦で生じた粒子によるウェーハ31の汚染を、低減することができるからである。
次に、図7(A)および図7(B)に示すように、ウェーハ収納容器保持部45が第2回転軸44を中心として閉じることにより、接触部47は、リング状のウェーハ収納容器10の凸部22の裏側と接触する。また、アーム部40を上昇させることにより、リング状のウェーハ収納容器10をその直下にあったウェーハ収納容器10から分離する。続いて、ウェーハ収納容器保持部45は、第1アーム41と第2アーム42の回動に伴い、冶具50の上方まで移動する。その際、ウェーハ収納容器10に設けられた切り欠き部23の位置が冶具50の突出部54の位置と対応するように位置調整する(配置工程)。
続いて、図8に示すように、ウェーハ31が収納されたウェーハ収納容器10を冶具50に向けて降下させていく。すると、突出部54が切り欠き部23の下方から挿入される。切り欠き部23の下方から挿入された突出部54は、ウェーハ収納容器10に収納されたウェーハ31に当接し、ウェーハ31のみが突出部54の上方に残り、ウェーハ収納容器10は、切り欠き部23を介して冶具50の円柱部52に向けて落ちる(降下工程)。突出部54において、ウェーハ31の外周縁は4つの突出部54の第2傾斜面55と線接触の状態となる。その結果、ウェーハ31の搬送時に、ウェーハ31の裏面に傷がつくことを防止できる。また、ウェーハ31を載置する突出部54の先端に形成される第2傾斜面55は、ウェーハ31の径方向内側に向かって斜め下方に傾斜した形態を有しているので、ウェーハ31のハンドリング中にわずかに振動があっても、ウェーハ31を当該突出部54の端面上に載置し続けることができる。
図9および図10は、ウェーハ31を突出部54に載置した後に、ウェーハ31を移動する方法を段階的に示す図である。
この実施の形態において、ウェーハ31を突出部54の上面に載置させた後、別のウェーハ搬送装置を用い、突出部54上からウェーハ31を所望の場所に移動させる。ウェーハ搬送装置は、ベース板上に設けられた搬送ロボットであり、機台座(図示せず)と、アーム部60とからなっている。アーム部60は、旋回基軸(図示せず)を介して機台座に対して回転自在、かつ昇降自由になる第1アーム61と、当該第1アーム61の端部に設けられた第1回転軸63を中心として第1アーム61に対して回転可能な第2アーム62と、当該第2アーム62の端部に設けられた第2回転軸64を中心として第2アーム62に対して回転可能なウェーハ保持部65とを有している。ウェーハ保持部65は、略U字状の挿入アーム部66からなり、冶具50において隣り合う突出部54と突出部54との間に形成された隙間から挿入することができる。挿入アーム部66の材質は、特に限定されるものではなく、例えば、ステンレス等の金属またはセラミック等を好適に採用することができる。なお、取り出す際に、直接、ウェーハ31の裏面と接触する挿入アーム部66に対し、ウェーハ31に傷つけない材質、例えばフッ素樹脂等によりコーティング処理を行なうのが好ましい。
図9(A)および図9(B)に示すように、まず、挿入アーム部66は、搬送ロボットの駆動によって、冶具50において隣り合う突出部54と突出部54との間に形成された隙間に挿入される。次に、図10(A)および図10(B)に示すように、アーム部60は、旋回基軸(図示せず)を介して上昇する。すると、挿入アーム部66は、ウェーハ31の裏面を支持しながら、冶具50の突出部54からウェーハ31をすくい上げることができる。そして、ウェーハ31を、所定の移動経路に従って搬送し、別の装置に投入して所定の処理を行う(移動工程)。このように、ウェーハ収納容器10が積載されている場合には、ウェーハ収納容器10、ウェーハ31の順に搬送することにより、スムーズにウェーハ31をウェーハ収納容器10から取り出すことができる。
上述の配置工程、降下工程および移動工程はロボット等の機械によって行うのが好ましいが、人が行うようにしても差しつかえない。また、ロボット等が配置工程および降下工程を行う場合、ロボット等によって、ウェーハ収納容器10の凸部22の表面を吸着させて、ウェーハ収納容器10を移動しても良い。しかし、この方法に特に限定されるものではない。
本実施の形態において、ウェーハ収納容器保持部45およびウェーハ保持部65を移動させる手段として、2関節アームを用いたが、2関節に限りものではない。また、ウェーハ収納容器10を移動させるウェーハ収納容器保持部45は、2本の挟持部46に限らず、必要に応じて、2本以上の挟持部46を有するウェーハ収納容器保持部45であっても良い。
本実施形態に係わるウェーハのハンドリング方法によれば、ウェーハ31の主表面上の領域を、搬送装置が移動することが無く、突出部54において、ウェーハ31の外周縁は4つの突出部54の第2傾斜面55と線接触するだけなので、ウェーハ31を汚染することが防止でき、ウェーハ収納容器10からウェーハ31を安全かつ高品質を保持して取り出すことができる。また、図10(B)、図10(A)、図9(B)、図9(A)、図8、図7(B)、図7(A)の順で操作して、ウェーハ31を載置するウェーハ保持部65を冶具50の突出部54に向けて降下させ、ウェーハ31を突出部54の上に載置した後、冶具50の下方からウェーハ収納容器保持部45に挟持されたウェーハ収納容器10を上昇させることにより、ウェーハ収納容器10にウェーハ31を収納することもできる。
以上、本発明に係るウェーハのハンドリング方法の一実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されず、種々変形した形態にて実施可能である。
例えば、上述の実施の形態では、ウェーハ収納容器10の外形は、円形に限定されるものではなく、六角形、八角形または楕円形等の他の形態を有するものとしても良い。
また、上述の実施の形態では、冶具50には、4個の突出部54が設けられているが、これに限定されることなく、3つ以下としても良いし、5つ以上としても良い。この場合、切り欠き部23の形態を突出部54の個数と対応させることが必要となる。
また、上述の実施の形態では、載置部14には、周方向に沿って4つの切り欠き部23が設けられているが、これに限定されることなく、3つ以下としても良いし、5つ以上としても良い。さらに、図6(B)に示す第2傾斜面55は、突出部55の先端部の外縁から円柱部52の径方向内側に向かって斜め下方に一定角度で傾斜した面であるが、ウェーハ31を傾斜した面に載置可能であれば、第2傾斜面55を2段階に傾斜した面としても良い。特に、図11に示すように、突出部54の先端部の外縁から急角度で斜め下方に傾斜した急傾斜面55aと、次に角度の緩い緩傾斜面55bとを連接した第2傾斜面55を形成し、当該緩傾斜面55bにウェーハ31を載置すると、ウェーハ31が横方向にずれても、急傾斜面55aによって、ウェーハ31の過度のずれを防止できる。
本発明は、ウェーハを搬送するためのウェーハ収納容器を使用する産業において利用することができる。
本発明の実施の形態に係るウェーハのハンドリング方法を行う際に用いられるウェーハ収納容器の斜視図である。 図1に示すウェーハ収納容器の平面図である。 図2中おけるウェーハ収納容器を矢印Aの方向から見た正面図である。 図2中におけるウェーハ収納容器を矢印Bの方向から見た正面図である。 図1に示すウェーハ収納容器を上下方向に複数積み重ねる形態を示す図である。 ウェーハ31をウェーハ収納容器から取り出す際に用いられる冶具の構成を示す斜視図である。 ウェーハ収納容器からウェーハを取り出す方法を段階的に示す図である。 図7に続いて、ウェーハ収納容器からウェーハを取り出す方法を段階的に示す図である。 ウェーハ収納容器から取り出したウェーハを搬送する方法を段階的に示す図である。 図9に続いて、ウェーハ収納容器から取り出したウェーハを搬送する方法を段階的に示す図である。 図6に示す冶具と別の形状の冶具を示す図である。
符号の説明
10…ウェーハ収納容器
12…外周部
14…載置部
22…凸部
23…切り欠き部
24…凹部
25…上方傾斜部
26…下方傾斜部
27…下方載置部(第1傾斜面)
31…ウェーハ
40,60…アーム部
41,61…第1アーム
42,62…第2アーム
43,63…第1回転軸
44,64…第2回転軸
45…ウェーハ収納容器保持部
46…挟持部
47…接触部
50…冶具
52…円柱部
54…突出部
55…第2傾斜面
65…ウェーハ保持部
66…挿入アーム部

Claims (2)

  1. ウェーハの外周縁より外側にあるリング状の外周部と、
    上記外周部の最上面よりも低い位置からウェーハの径方向内側に向かって斜め下方に延出する第1傾斜面を有し、その第1傾斜面における上記外周部の最上面よりも低い位置でウェーハの上記外周縁と接触してウェーハを載置する複数の載置部と、
    上記外周部の内周側において隣り合う2つの上記載置部の間にあって、上記載置部よりもウェーハの径方向外側であってウェーハの載置高さより下方に切り欠かれた複数の切り欠き部と、
    を備えるウェーハ収納容器からウェーハを取り出し、あるいは該ウェーハ収納容器にウェーハを収納するウェーハのハンドリング方法であって、
    上記切り欠き部の位置に対応して、上記切り欠き部のウェーハ外周縁より外側からウェーハの径方向内側に向かって斜め下方に傾斜する第2傾斜面を有する先端を備えた突出部を複数有する冶具を上記切り欠き部の下方から挿入することにより、上記第2傾斜面を上記ウェーハ収納容器に収納されたウェーハの上記外周縁に接触させてウェーハを保持し、ウェーハを上記ウェーハ収納容器から上方に浮かせてから取り出すことを特徴とするウェーハのハンドリング方法。
  2. ウェーハの外周縁より外側にあるリング状の外周部と、
    上記外周部の最上面よりも低い位置からウェーハの径方向内側に向かって斜め下方に延出する第1傾斜面を有し、その第1傾斜面における上記外周部の最上面よりも低い位置でウェーハの上記外周縁と接触してウェーハを載置する複数の載置部と、
    上記外周部の内周側において隣り合う2つの上記載置部の間にあって、上記載置部よりもウェーハの径方向外側であってウェーハの載置高さより下方に切り欠かれた複数の切り欠き部と、
    を備えるウェーハ収納容器からウェーハを取り出し、あるいは該ウェーハ収納容器にウェーハを収納するハンドリング操作を行うウェーハのハンドリング方法であって、
    上記切り欠き部の位置に対応して、上記切り欠き部のウェーハ外周縁より外側からウェーハの径方向内側に向かって斜め下方に傾斜する第2傾斜面を有する先端を備えた突出部を複数有する冶具を上記切り欠き部の下方から挿入して上記ウェーハ収納容器をセットし、ウェーハの外周縁を第2傾斜面に載置し、上記ウェーハ収納容器をウェーハの上記外周縁と接触するまで上昇することによりウェーハを上記ウェーハ収納容器に収納することを特徴とするウェーハのハンドリング方法。
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