JP2006139998A - 燃料電池システムと燃料電池システムの低温始動方法 - Google Patents

燃料電池システムと燃料電池システムの低温始動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006139998A
JP2006139998A JP2004327783A JP2004327783A JP2006139998A JP 2006139998 A JP2006139998 A JP 2006139998A JP 2004327783 A JP2004327783 A JP 2004327783A JP 2004327783 A JP2004327783 A JP 2004327783A JP 2006139998 A JP2006139998 A JP 2006139998A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
fuel cell
reaction gas
heat exchanger
humidifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004327783A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4854953B2 (ja
Inventor
Minoru Uoshima
稔 魚嶋
Tomoki Kobayashi
知樹 小林
Yasunori Kotani
保紀 小谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2004327783A priority Critical patent/JP4854953B2/ja
Publication of JP2006139998A publication Critical patent/JP2006139998A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4854953B2 publication Critical patent/JP4854953B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】 燃料電池システムに対する熱的損傷を防止し、燃料電池の早期暖機を図る。
【解決手段】 燃料電池2に空気を供給する空気通路31と、空気を圧縮するコンプレッサ5と、コンプレッサ5により圧縮された空気と熱交換を行う熱交換器6と、熱交換器6を迂回して空気を流す熱交換器バイパス通路32と、熱交換器6への通路と熱交換器バイパス通路32に流入する空気の流量を調整する熱交換器バイパス制御弁V2と、熱交換器6の下流側に設けられた加湿器7と、コンプレッサ5出口の空気の温度を検出するコンプレッサ出口温度センサT1と、加湿器7の上流の空気の温度を検出する加湿器入口温度センサT2と、を備え、コンプレッサ出口温度センサT1で検出された空気温度が第1の所定温度を超えないように且つ加湿器入口温度センサT2で検出された空気温度が第2の所定温度を超えないように、熱交換器バイパス制御弁V2を制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、低温始動性に優れた燃料電池システムとその低温始動方法に関するものである。
燃料電池システムの課題の一つに低温始動性があり、早期起動を図るために種々の暖機方法が考えられている。
例えば、特許文献1には、低温始動時に、圧縮機から燃料電池のカソードに空気を供給する際に、その途中に配置されている消音器や熱交換器を迂回して供給することで、圧縮機で圧縮加熱された空気を直接にカソードに供給して暖機する方法が開示されている。
特開2002−110213号公報
しかしながら、特許文献1の暖機方法で燃料電池の暖機を行った場合、燃料電池よりも上流に位置する機器や配管部材が高温の空気に晒されるため、これらが熱的に損傷する虞がある。
そこで、この発明は、燃料電池の早期暖機を図るだけでなく、燃料電池システム全体の熱的損傷を防止することができる燃料電池システムと燃料電池システムの低温始動方法を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、反応ガスの反応により発電を行う燃料電池(例えば、後述する実施例における燃料電池2)と、前記燃料電池に前記反応ガスを供給する反応ガス供給流路(例えば、後述する実施例における空気通路31)と、前記反応ガスを圧縮する圧縮機(例えば、後述する実施例におけるコンプレッサ5)と、前記反応ガス供給流路に設けられ前記圧縮機により圧縮された反応ガスと熱交換を行う熱交換器(例えば、後述する実施例における熱交換器6)と、前記反応ガス供給流路における前記熱交換器の上流側と下流側を接続し該熱交換器を迂回して前記反応ガスを流す熱交換器バイパス流路(例えば、後述する実施例における熱交換器バイパス通路32)と、前記熱交換器への流路と前記熱交換器バイパス流路に流入する前記反応ガスの流量を調整する熱交換器バイパス量調整手段(例えば、後述する実施例における熱交換器バイパス制御弁V2)と、前記反応ガス供給流路における前記熱交換器の下流側に設けられ前記反応ガスを加湿する加湿器(例えば、後述する実施例における加湿器7)と、前記圧縮機から送り出された前記反応ガスの温度を検出する第1の温度検出手段(例えば、後述する実施例におけるコンプレッサ出口温度センサT1)と、前記熱交換器の下流であって前記加湿器の上流における前記反応ガスの温度を検出する第2の温度検出手段(例えば、後述する実施例における加湿器入口温度センサT2)と、を備え、前記第1の温度検出手段で検出された反応ガス温度が第1の所定温度に達したときには該反応ガス温度が前記第1の所定温度を超えないように且つ前記第2の温度検出手段で検出された反応ガス温度が第2の所定温度に達したときには該反応ガス温度が前記第2の所定温度を超えないように、前記熱交換器バイパス量調整手段を制御することを特徴とする燃料電池システム(例えば、後述する実施例における燃料電池システム1)である。
このように構成することにより、圧縮機から送り出される反応ガスの温度が第1の所定温度を超えない範囲で、且つ、加湿器の上流の反応ガス温度が第2の温度を超えない範囲で、可能な限り高い温度の反応ガスを燃料電池に供給して燃料電池を暖機することが可能になる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1の所定温度は、前記圧縮機または前記熱交換器バイパス制御手段の耐熱上限温度に基づいて設定された温度であることを特徴とする。
このように構成することにより、圧縮機から送り出される反応ガスの温度が圧縮機または熱交換器バイパス制御手段の耐熱上限温度を超えないようにすることが可能になる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記第2の所定温度は、前記加湿器の耐熱上限温度に基づいて設定された温度であることを特徴とする。
このように構成することにより、加湿器の上流における反応ガス温度が加湿器の耐熱上限温度を超えないようにすることが可能になる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記反応ガス供給流路における前記加湿器の上流側と下流側を接続し該加湿器を迂回して反応ガスを流す加湿器バイパス流路(例えば、後述する実施例における加湿器バイパス通路33)と、前記加湿器への流路と前記加湿器バイパス流路に流入する前記反応ガスの流量を調整する加湿器バイパス量調整手段(例えば、後述する実施例における加湿器バイパス制御弁V3)と、前記加湿器の下流であって前記燃料電池の上流における前記反応ガスの温度を検出する第3の温度検出手段(例えば、後述する実施例におけるカソード入口温度センサT3)と、を備え、前記第3の温度検出手段で検出された反応ガス温度が第3の所定温度に達したときには該反応ガス温度が前記第3の所定温度を超えないように、前記加湿器バイパス量調整手段を制御することを特徴とする。
このように構成することにより、燃料電池の上流における反応ガスの温度が第3の所定温度を超えない範囲で、可能な限り高い温度の反応ガスを燃料電池に供給して燃料電池を暖機することが可能になる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の発明において、前記第3の所定温度は、前記燃料電池の耐熱上限温度に基づいて設定された温度であることを特徴とする。
このように構成することにより、燃料電池の上流における反応ガスの温度が燃料電池の耐熱上限温度を超えないようにすることが可能になる。
請求項6に係る発明は、反応ガスを圧縮し熱交換器(例えば、後述する実施例における熱交換器6)で冷却し加湿器(例えば、後述する実施例における加湿器7)で加湿して燃料電池(例えば、後述する実施例における燃料電池2)に供給し発電を行う燃料電池システム(例えば、後述する実施例における燃料電池システム1)を低温始動するときに、前記反応ガスの少なくとも一部を熱交換器を迂回して前記加湿器に供給する燃料電池システムの低温始動方法であって、前記熱交換器の上流の反応ガス温度が第1の所定温度に達したときには該反応ガス温度が前記第1の所定温度を超えないように且つ熱交換器と加湿器の間の反応ガスの温度が第2の所定温度に達したときには該反応ガス温度が前記第2の所定温度を超えないように、前記熱交換器に流れる反応ガス流量と該熱交換器を迂回して流れる反応ガス流量を制御することを特徴とする燃料電池システムの低温始動方法である。
このように構成することにより、熱交換器の上流の反応ガス温度が第1の所定温度を超えない範囲で、且つ、加湿器の上流の反応ガス温度が第2の温度を超えない範囲で、可能な限り高い温度の反応ガスを燃料電池に供給して燃料電池を暖機することが可能になる。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の発明において、前記燃料電池システムを低温始動するときに、さらに前記反応ガスの少なくとも一部を前記加湿器を迂回して前記燃料電池に供給し、前記燃料電池の上流の反応ガス温度が第3の所定温度に達したときには該反応ガス温度が前記第3の所定温度を超えないように、前記加湿器に流れる反応ガス流量と該加湿器を迂回して流れる反応ガス流量を制御することを特徴とする。
このように構成することにより、燃料電池の上流の反応ガス温度が第3の所定温度を超えないようにすることが可能になる。
請求項1に係る発明によれば、圧縮機から送り出される反応ガスの温度が第1の所定温度を超えない範囲で、且つ、加湿器の上流の反応ガス温度が第2の温度を超えない範囲で、可能な限り高い温度の反応ガスを燃料電池に供給して燃料電池を暖機することが可能になるので、燃料電池システムを熱的な損傷から保護しつつ、燃料電池の暖機を促進することができ、燃料電池システムの信頼性が向上する。
請求項2に係る発明によれば、圧縮機から送り出される反応ガスの温度が圧縮機または熱交換器バイパス制御手段の耐熱上限温度を超えないようにすることが可能になるので、圧縮機や熱交換器バイパス制御手段を熱的な損傷から保護しつつ、燃料電池の暖機を促進することができ、燃料電池システムの信頼性が向上する。
請求項3に係る発明によれば、加湿器の上流における反応ガス温度が加湿器の耐熱上限温度を超えないようにすることが可能になるので、加湿器を熱的な損傷から保護しつつ、燃料電池の暖機を促進することができ、燃料電池システムの信頼性が向上する。
請求項4に係る発明によれば、、燃料電池の上流における反応ガスの温度が第3の所定温度を超えない範囲で、可能な限り高い温度の反応ガスを燃料電池に供給して燃料電池を暖機することが可能になるので、燃料電池システムを熱的な損傷から保護しつつ、燃料電池の暖機を促進することができ、燃料電池システムの信頼性が向上する。
請求項5に係る発明によれば、燃料電池の上流における反応ガスの温度が燃料電池の耐熱上限温度を超えないようにすることが可能になるので、燃料電池を熱的な損傷から保護しつつ、燃料電池の暖機を促進することができ、燃料電池システムの信頼性が向上する。
請求項6に係る発明によれば、熱交換器の上流の反応ガス温度が第1の所定温度を超えない範囲で、且つ、加湿器の上流の反応ガス温度が第2の温度を超えない範囲で、可能な限り高い温度の反応ガスを燃料電池に供給して燃料電池を暖機することが可能になるので、燃料電池システムを熱的な損傷から保護しつつ、燃料電池の暖機を促進することができ、燃料電池システムの信頼性が向上する。
請求項7に係る発明によれば、燃料電池の上流の反応ガス温度が第3の所定温度を超えないようにすることが可能になるので、燃料電池システムを熱的な損傷から保護しつつ、燃料電池の暖機を促進することができ、燃料電池システムの信頼性が向上する。
以下、この発明に係る燃料電池システムの実施例を図1から図6の図面を参照して説明する。なお、この実施例における燃料電池システムは、燃料電池車両に搭載された態様である。
図1は燃料電池システム1の概略構成図である。燃料電池2は、固体高分子電解質膜2aをアノード2bとカソード2cとで両側から挟み込んで形成されたセルを複数積層して構成されたスタック(図1では単セルのみ示す)からなり、アノード2bに燃料ガスとして水素ガスを供給し、カソード2cに酸化剤ガス(反応ガス)としての酸素を含む空気を供給すると、アノード2bで触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜2aを通過してカソード2cまで移動し、カソード2cで酸素と電気化学反応を起こして発電し、水が生成される。
高圧水素タンク(燃料ガス供給手段)3に収容された水素ガスは、水素供給通路21を流通し、燃料電池2内のアノード側ガス通路(燃料ガス供給路)2dを通って各セルのアノード2bに供給される。水素供給通路21には、高圧水素タンク3の水素ガスを減圧して所定圧力に調圧する圧力調整弁V1が設けられている。
燃料電池2のアノード2bに供給された水素ガスのうち発電に供されなかった水素ガス、すなわち未反応の水素は、燃料電池1からアノードオフガスとして排出され、アノードオフガス通路22を通ってエゼクタ4に吸引され、高圧水素タンク3から供給される新鮮な水素ガスと合流して再び燃料電池2のアノード2bに供給される。
一方、空気は、コンプレッサ(圧縮機、酸化剤ガス供給手段)5により圧縮され、空気通路(反応ガス供給流路)31を流通して燃料電池2内のカソード側ガス通路2eに導入され、各セルのカソード2cに供給される。空気通路31には、上流側から順に、熱交換器6、熱交換器バイパス制御弁(熱交換器バイパス量調整手段)V2、加湿器7が設けられており、さらに、熱交換器6および熱交換器バイパス制御弁V2を迂回する熱交換器バイパス通路(熱交換器バイパス流路)32と、加湿器7を迂回する加湿器バイパス通路(加湿器バイパス流路)33が接続されていて、加湿器バイパス通路33には加湿器バイパス制御弁(加湿器バイパス量調整手段)V3が設けられている。熱交換器6には図示しない冷却水が循環し、コンプレッサ5で圧縮された空気と熱交換を行う。熱交換器バイパス通路32の管径は空気通路31の管径よりも小さく、熱交換器バイパス通路32は熱交換器6よりも十分に大きな抵抗に設定されており、熱交換器バイパス制御弁V2を全開にしたときには、コンプレッサ5から送られてくる空気の殆どが熱交換器6を流通し、熱交換器バイパス通路32には殆ど流れないようになっている。なお、この実施例では、熱交換器バイパス制御弁V2および加湿器バイパス制御弁V2は開度調整により流量制御可能な流量制御弁で構成されている。カソード2cに供給された空気は発電に供された後、燃料電池2からカソードオフガスとしてカソードオフガス通路34に排出され、加湿器7を通った後、圧力制御弁V4を介して排出される。なお、コンプレッサ5に流入する空気の流量は流量計8によって検出され、流量計8は検出した空気流量に応じた電気信号を制御手段としての電子制御装置(ECU)10に出力する。
加湿器7は、例えば中空糸加湿器からなり、カソードオフガスから水分を回収し、回収した水分を、燃料電池2へ供給される空気に与えて該空気を加湿する。なお、中空糸加湿器とは、多数の中空糸膜を収容してなり、中空糸膜の内側と外側にそれぞれ水分含量の異なる流体を供給すると、水分含量の多い流体中の水分が中空糸膜を透過して水分含量の少ない流体へと移動する性質を利用したものである。そして、加湿された空気を燃料電池2に供給することにより、燃料電池2の固体高分子電解質膜2aのイオン伝導性を所定の状態に確保している。
空気通路31には、コンプレッサ5の出口空気温度を検出するコンプレッサ出口温度センサ(第1の温度検出手段)T1と、熱交換器6の下流であって加湿器7の上流における空気の温度(すなわち加湿器7の入口空気温度)を検出する加湿器入口温度センサ(第2の温度検出手段)T2と、加湿器7の下流であって燃料電池2の上流における空気の温度(すなわち燃料電池2のカソード側ガス通路2eの入口空気温度)を検出するカソード入口温度センサT3とが設けられており、これら温度センサT1,T2,T3はそれぞれ検出した空気温度に応じた電気信号をECU10に出力する。
また、燃料電池2内に設けられた冷却水通路2fには、冷却水ポンプ41および熱交換器42を備えた冷却水循環通路40が接続されていて、必要に応じて冷却水を循環させることにより、発電に伴う発熱により燃料電池2が所定の作動温度を超えないように温度制御可能になっている。冷却水循環通路40には、冷却水温度を検出するための水温センサT4が設けられており、水温センサT4は検出した冷却水温度に応じた電気信号をECU10に出力する。
このECU10は、燃料電池2の運転状態に応じて、圧力調整弁V1、熱交換器バイパス制御弁V2、加湿器バイパス制御弁V3、圧力制御弁V4、およびコンプレッサ5、冷却水ポンプ41を制御する。
この燃料電池システム1では、通常発電時には、ECU10により、熱交換器バイパス制御弁V2が全開、加湿器バイパス制御弁V3が全閉に制御され、圧力調整弁V1および圧力制御弁V4が所定開度に制御される。これにより、高圧水素タンク3の水素ガスと燃料電池2から排出されたアノードオフガスがエゼクタ4で合流して燃料電池2のアノード2bに供給され、また、コンプレッサ5で圧縮加熱された空気が熱交換器6で所定温度に冷却され、加湿器7で加湿されて燃料電池2のカソード2cに供給され、発電が行われる。
また、この燃料電池システム1では、燃料電池2を所定温度(例えば、0゜C)以下で始動する低温始動時には、熱交換器バイパス制御弁V2と加湿器バイパス制御弁V3の両方あるいは一方を開くことにより、コンプレッサ5で圧縮加熱された空気の全部あるいは一部を、熱交換器6と加湿器7の両方あるいは一方を迂回させて流し、燃料電池2内のカソード側ガス通路2eに加熱空気を導入して、燃料電池2の早期暖機を図っている。つまり、コンプレッサ5で圧縮加熱された空気を熱交換器6および加湿器7に流通させると温度が低下してしまうので、低温始動時には、コンプレッサ5で圧縮加熱された空気の全部あるいは一部を、熱交換器6と加湿器7の両方あるいは一方を迂回させて流すことにより、燃料電池システム1に熱的な損傷が生じない範囲で可能な限り高温の空気を燃料電池2内のカソード側ガス通路2eに流通させ、燃料電池2の暖機を行う。
図2のフローチャートに従って低温始動制御を説明する。
まず、ステップS101において、イグニッションスイッチ(IG)がONされると、コンプレッサ5が運転され、燃料電池2のカソード側ガス通路2eに空気が導入される。
次に、ステップS102に進み、低温始動か否かを判定する。低温始動か否かの判定は、例えば、水温センサT4で検出される冷却水温度、あるいは、圧力制御弁V4から排出される空気の温度、あるいは外気温センサ9で検出される外気温に基づいて判定することができる。
ステップS102における判定結果がYES(低温始動)である場合には、ステップS103に進み、熱交換器バイパス制御弁V2と加湿器バイパス制御弁V3を開くとともにこれらバイパス制御弁V2,V3の開度制御を行って、コンプレッサ5で圧縮加熱された空気を燃料電池システム1に熱的な損傷が生じないように所定に温度制御しながら、燃料電池2内のカソード側ガス通路2eに導入し、暖機を行う。バイパス制御弁V2,V3の制御については、後で詳述する。カソード側ガス通路2eに導入された加熱空気はカソードオフガス通路34を通って圧力制御弁V4から排出される。
次に、ステップS104に進み、暖機が完了したか否かを判定する。暖機完了か否かの判定は、水温センサT4で検出される冷却水温度、あるいは、圧力制御弁V4から排出される空気の温度に基づいて判定することができる。
ステップS104における判定結果がNO(暖機未完了)である場合は、ステップS103に戻り、燃料電池2への加熱空気導入を継続する。
ステップS104における判定結果がYES(暖機完了)である場合は、ステップS105に進んで、燃料電池2に対しOCV(開回路電圧)のチェックを行う。OCVチェックは、燃料電池2内のアノード側ガス通路2dに水素ガスを導入して、燃料電池2の各セルの電圧を測定し、その中で最低のセル電圧(最低セル電圧)が所定値を越えているか否かで判定する。
ステップS105のOCVチェックにより最低セル電圧が所定値を越えたことを確認した後、ステップS106に進み、燃料電池2による通常発電を開始して、本ルーチンの実行を終了する。
なお、ステップS102における判定結果が「NO」(低温始動ではない)である場合は、燃料電池2を暖機する必要がないので、ステップS105に進み、OCVチェックを行った後に発電を開始する。
次に、バイパス制御弁V2,V3の制御を図3および図5に示すバイパス制御サブルーチンのフローチャートに従って詳述する。
初めに、熱交換器バイパス制御弁V2の制御を図3のフローチャートに従って説明する。
まず、ステップS201において、外気温センサ9で検出された外気温と、流量計8で検出した空気流量に基づいて、図4に示すベース開度マップを参照して、熱交換器バイパス制御弁V2のベース開度を決定する。図4に示す熱交換器バイパス制御弁V2のベース開度マップでは、外気温が高くなるほどベース開度を大きくし、また、空気流量が多くなるほどベース開度を大きくするように設定されている。
このように熱交換器バイパス制御弁V2のベース開度マップを設定した理由は次の通りである。コンプレッサ5により圧縮加熱された空気の温度は、コンプレッサ5の入口空気温度すなわち外気温に依存し、外気温が高ければ高いほどコンプレッサ5の出口空気温度は高くなる。また、外気温が低いほど熱交換器6が冷やされているため、熱交換器6を流通した空気は低い温度に冷やされる。熱交換器バイパス制御弁V2を開くと、コンプレッサ5で圧縮加熱された空気は、熱交換器バイパス制御弁V2の開度に応じた流量割合で熱交換器6と熱交換器バイパス通路32に分かれて流通し、再び合流して加湿器7に供給される。このとき、管径の小さい熱交換器バイパス通路32を流通した空気は熱交換器バイパス通路32においても圧縮加熱される。また、熱交換器バイパス通路32を流通した空気は殆ど冷却されないが、熱交換器6を流通した空気は冷却される。ここで、低温始動条件下であっても、比較的に外気温が高いときに熱交換器バイパス通路32に流れる空気流量の割合を余りに多くすると、合流後の空気の温度が高くなり過ぎてしまう。そこで、外気温が高くなるほど熱交換器バイパス制御弁V2のベース開度を大きくすることにより、熱交換器バイパス通路32に流れる空気流量に対する熱交換器6に流れる空気流量の割合を大きくして、合流後の空気温度を必要以上に高くさせないようにする。換言すると、外気温が低いときほど熱交換器バイパス制御弁V2のベース開度を小さくして、熱交換器6に流れる空気流量に対する熱交換器バイパス通路32に流れる空気流量の割合を大きくし、合流後の空気温度の低下を小さくする。
空気流量が多くなるほどベース開度を大きくするのも同様の理由であり、空気流量が多いときに熱交換器バイパス通路32に流れる空気流量の割合を余りに多くすると、合流後の空気の温度が高くなり過ぎてしまうので、空気流量が多くなるほど熱交換器バイパス制御弁V2のベース開度を大きくすることにより、熱交換器バイパス通路32に流れる空気流量に対する熱交換器6に流れる空気流量の割合を大きくして、合流後の空気温度を必要以上に高くさせないようにする。換言すると、空気流量が少ないときほど熱交換器バイパス制御弁V2のベース開度を小さくして、熱交換器6に流れる空気流量に対する熱交換器バイパス通路32に流れる空気流量の割合を大きくし、合流後の空気温度の低下を小さくする。
ステップS201において熱交換器バイパス制御弁V2のベース開度を決定した後、ステップS202に進み、決定されたベース開度で熱交換器バイパス制御弁V2を開く。
次に、ステップS203に進み、コンプレッサ出口温度センサT1で検出されたコンプレッサ5の出口空気温度t1が、コンプレッサ5あるいはコンプレッサ5よりも下流の配管部材(熱交換器バイパス通路32および熱交換器バイパス制御弁V2を含む)の耐熱上限温度に基づいて予め設定されたコンプレッサ出口上限温度tc1以上か否かを判定する。なお、コンプレッサ出口上限温度tc1は、コンプレッサ5の耐熱上限温度や前記配管部材の耐熱上限温度よりも低い温度に設定されている。
ステップS203における判定結果が「YES」(t1≧tc1)である場合は、ステップS204に進んで、コンプレッサ5の出口空気温度t1とコンプレッサ出口上限温度tc1との温度偏差(t1−tc1)を算出し、さらに、ステップS205に進んで算出された温度偏差(t1−tc1)に応じて熱交換器バイパス制御弁V2のフィードバック量(熱交換器バイパス制御弁V2の開度変化量)を算出する。すなわち、この場合には、熱交換器バイパス通路32を流通する空気流量を減少させることにより熱交換器バイパス通路32への熱負荷を減少させる必要があるので、熱交換器バイパス制御弁V2の開度を大きくする方向に、熱交換器バイパス制御弁V2のフィードバック量が算出される。なお、熱交換器バイパス制御弁V2の開度を大きくすると、熱交換器6を流通する空気流量が増大するため熱交換器6の空気に対する冷却効率が低下するが、冷却が全く行われないわけではないので、熱交換器バイパス制御弁V2を流通する空気は熱交換器バイパス制御弁V2の耐熱上限温度を上回ることはない。
この後、ステップS206に進み、ステップS205で算出したフィードバック量に基づいて、熱交換器バイパス制御弁V2の開度のフィードバック制御を実行し、ステップS203に戻る。これにより、コンプレッサ5およびその下流の配管部材に対する熱負荷を低減して、前記配管部材の温度上昇を抑制することができる。また、熱交換器6を流通する空気流量が増大することにより、熱交換器バイパス通路32を流通した空気と熱交換器6を流通した空気の合流後の空気温度を低下させることができる。
一方、ステップS203における判定結果が「NO」(t1<tc1)である場合は、ステップS207に進み、加湿器入口温度センサT2で検出した加湿器7の入口空気温度t2が、加湿器7の耐熱上限温度に基づいて予め設定された加湿器入口上限温度tc2以上か否かを判定する。なお、加湿器入口上限温度tc2は加湿器7の耐熱上限温度よりも低い温度に設定されている。
ステップS207における判定結果が「YES」(t2≧tc2)である場合は、ステップS208に進んで、加湿器7の入口空気温度t2と加湿器入口上限温度tc2との温度偏差(t2−tc2)を算出し、さらに、ステップS209に進んで算出された温度偏差(t2−tc2)に応じて加湿器バイパス制御弁V3のフィードバック量(加湿器バイパス制御弁V3の開度変化量)を算出する。すなわち、この場合には、加湿器バイパス通路33を流通する空気流量を増大させて加湿器7への熱負荷を減少させる必要があるので、加湿器バイパス制御弁V3の開度を大きくする方向に、加湿器バイパス制御弁V3のフィードバック量が算出される。
この後、ステップS210に進み、ステップS209で算出したフィードバック量に基づいて、加湿器バイパス制御弁V3の開度のフィードバック制御を実行し、ステップS203に戻る。これにより、加湿器7に対する熱負荷を低減して、加湿器7の温度上昇を抑制することができる。その結果、加湿器7を耐熱上限温度以下に保持することができ、加湿器7の熱的損傷を防止することができる。
次に、加湿器バイパス制御弁V3の制御を図5のフローチャートに従って説明する。
まず、ステップS301において、加湿器入口温度センサT2で検出された加湿器7の入口空気温度t2と、流量計8で検出した空気流量に基づいて、図6に示すベース開度マップを参照して、加湿器バイパス制御弁V3のベース開度を決定する。図6に示す加湿器バイパス制御弁V3のベース開度マップでは、加湿器7の入口空気温度t2が高くなるほどベース開度を小さくし、また、空気流量が多くなるほどベース開度を小さくするように設定されている。
このように加湿器バイパス制御弁V3のベース開度マップを設定した理由は次の通りである。加湿器バイパス制御弁V3を開くと、熱交換器6および熱交換器バイパス通路32を通り合流した加熱空気は、加湿器バイパス制御弁V3の開度に応じた流量割合で加湿器7と加湿器バイパス通路33に分かれて流通し、再び合流して燃料電池2のカソード側ガス通路2eに供給される。このとき、加湿器バイパス通路33を流通した空気は殆ど冷却されないが、加湿器7を流通した空気は冷却される。ここで、熱交換器6および熱交換器バイパス通路32を通り合流した加熱空気の温度(すなわち、加湿器7の入口空気温度t2)が高いときに、加湿器バイパス通路33に流れる空気流量の割合を余りに多くすると、合流後の空気の温度が高くなり過ぎてしまう。そこで、加湿器7の入口空気温度t2が高くなるほど加湿器バイパス制御弁V3のベース開度を小さくすることにより、加湿器バイパス通路33に流れる空気流量に対する加湿器7に流れる空気流量の割合を大きくして、合流後の空気温度を必要以上に高くさせないようにする。換言すると、加湿器7の入口空気温度t2が低いときほど加湿器バイパス制御弁V3のベース開度を大きくして、加湿器7に流れる空気流量に対する加湿器バイパス通路33に流れる空気流量の割合を大きくし、合流後の空気温度の低下を小さくする。
空気流量が多くなるほどベース開度を小さくするのも同様の理由であり、空気流量が多いときに加湿器バイパス通路33に流れる空気流量の割合を余りに多くすると、合流後の空気の温度が高くなり過ぎてしまうので、空気流量が多くなるほど加湿器バイパス制御弁V3のベース開度を小さくすることにより、加湿器バイパス通路33に流れる空気流量に対する加湿器7に流れる空気流量の割合を大きくして、合流後の空気温度を必要以上に高くさせないようにする。換言すると、空気流量が少ないときほど加湿器バイパス制御弁V3のベース開度を大きくして、加湿器7に流れる空気流量に対する加湿器バイパス通路33に流れる空気流量の割合を大きくし、合流後の空気温度の低下を小さくする。
ステップS301において加湿器バイパス制御弁V3のベース開度を決定した後、ステップS302に進み、決定されたベース開度で加湿器バイパス制御弁V3を開く。
次に、ステップS303に進み、カソード入口温度センサT3で検出された燃料電池2のカソード側ガス通路2eの入口空気温度t3が、燃料電池2の耐熱上限温度に基づいて予め設定されたカソード入口上限温度tc3以上か否かを判定する。なお、カソード入口上限温度tc3は燃料電池2の耐熱上限温度よりも低い温度に設定されている。
ステップS303における判定結果が「YES」(t3≧tc3)である場合は、ステップS304に進んで、カソード側ガス通路2eの入口空気温度t3とカソード入口上限温度tc3との温度偏差(t3−tc3)を算出し、さらに、ステップS305に進んで算出された温度偏差(t3−tc3)に応じて加湿器バイパス制御弁V3のフィードバック量(加湿器バイパス制御弁V3の開度変化量)を算出する。すなわち、この場合には、加湿器バイパス通路33を流通する空気流量を減少させることにより燃料電池2に供給される加熱空気の温度を低下させる必要があるので、加湿器バイパス制御弁V3の開度を小さくする方向に、加湿器バイパス制御弁V3のフィードバック量が算出される。
この後、ステップS306に進み、ステップS305で算出したフィードバック量に基づいて、加湿器バイパス制御弁V3の開度のフィードバック制御を実行し、ステップS303に戻る。これにより、燃料電池2のカソード側ガス通路2eに導入される加熱空気の温度を低下させることができ、この加熱空気の温度がカソード入口上限温度を越えるのを防止することができる。その結果、燃料電池2のカソード側ガス通路2eに導入される加熱空気の温度を燃料電池2の耐熱上限温度以下に保持することができる。
一方、ステップS303における判定結果が「NO」(t3<tc3)である場合は、加湿器バイパス制御弁V3の開度を変更する必要がないので、ステップS303に戻る。
このように低温始動時に熱交換器バイパス制御弁V2および加湿器バイパス制御弁V3の開度を制御して加熱空気を燃料電池2のカソード側ガス通路2eに供給すると、空気供給系の機器、配管部材および燃料電池2を熱的な損傷から保護しつつ、可能な限り高温の空気を燃料電池2のカソード側ガス通路2eに流通させて、燃料電池2を迅速に暖機することができる。その結果、燃料電池システム1の低温始動性が向上するとともに、燃料電池システム1の信頼性が向上する。
そして、これを達成するための手段は、熱交換器バイパス通路32、加湿器バイパス通路33、熱交換器バイパス制御弁V2、加湿器バイパス制御弁V3だけであるので、燃料電池システム1の構成が簡素に済み、制御システムも簡素にできる。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例では、熱交換器バイパス通路32と熱交換器バイパス制御弁V2を並列的に配置したが、熱交換器バイパス通路32に熱交換器バイパス制御弁V2を設けてもよい。この場合には、外気温が高くなるほど熱交換器バイパス制御弁V2のベース開度を小さくし、また、空気流量が多くなるほどベース開度を小さくするように設定する。
また、前述した実施例では、熱交換器バイパス制御弁V2および加湿器バイパス制御弁V3を開度調整により流量制御可能な流量制御弁で構成したが、これらバイパス制御弁V2,V3をON/OFF弁で構成し、デューテイ比制御により流量制御を行うようにしてもよい。
この発明に係る燃料電池システムの一実施例における概略構成図である。 低温始動制御の一実施例を示すフローチャートである。 熱交換器バイパス制御を示すフローチャートである。 熱交換器バイパス制御弁のベース開度マップの一例を示す図である。 加湿器バイパス制御を示すフローチャートである。 加湿器バイパス制御弁のベース開度マップの一例を示す図である。
符号の説明
1 燃料電池システム
2 燃料電池
5 コンプレッサ(圧縮機)
6 熱交換器
7 加湿器
10 ECU(制御手段)
31 空気通路(反応ガス供給流路)
32 熱交換器バイパス通路(熱交換器バイパス流路)
33 加湿器バイパス通路(加湿器バイパス流路)
T1 コンプレッサ出口温度センサ(第1の温度検出手段)
T2 加湿器入口温度センサ(第2の温度検出手段)
T3 カソード入口温度センサ(第3の温度検出手段)
V2 熱交換器バイパス制御弁(熱交換器バイパス量調整手段)
V3 加湿器バイパス制御弁(加湿器バイパス量調整手段)

Claims (7)

  1. 反応ガスの反応により発電を行う燃料電池と、
    前記燃料電池に前記反応ガスを供給する反応ガス供給流路と、
    前記反応ガスを圧縮する圧縮機と、
    前記反応ガス供給流路に設けられ前記圧縮機により圧縮された反応ガスと熱交換を行う熱交換器と、
    前記反応ガス供給流路における前記熱交換器の上流側と下流側を接続し該熱交換器を迂回して前記反応ガスを流す熱交換器バイパス流路と、
    前記熱交換器への流路と前記熱交換器バイパス流路に流入する前記反応ガスの流量を調整する熱交換器バイパス量調整手段と、
    前記反応ガス供給流路における前記熱交換器の下流側に設けられ前記反応ガスを加湿する加湿器と、
    前記圧縮機から送り出された前記反応ガスの温度を検出する第1の温度検出手段と、
    前記熱交換器の下流であって前記加湿器の上流における前記反応ガスの温度を検出する第2の温度検出手段と、
    を備え、
    前記第1の温度検出手段で検出された反応ガス温度が第1の所定温度に達したときには該反応ガス温度が前記第1の所定温度を超えないように且つ前記第2の温度検出手段で検出された反応ガス温度が第2の所定温度に達したときには該反応ガス温度が前記第2の所定温度を超えないように、前記熱交換器バイパス量調整手段を制御することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記第1の所定温度は、前記圧縮機または前記熱交換器バイパス制御手段の耐熱上限温度に基づいて設定された温度であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記第2の所定温度は、前記加湿器の耐熱上限温度に基づいて設定された温度であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記反応ガス供給流路における前記加湿器の上流側と下流側を接続し該加湿器を迂回して反応ガスを流す加湿器バイパス流路と、
    前記加湿器への流路と前記加湿器バイパス流路に流入する前記反応ガスの流量を調整する加湿器バイパス量調整手段と、
    前記加湿器の下流であって前記燃料電池の上流における前記反応ガスの温度を検出する第3の温度検出手段と、
    を備え、
    前記第3の温度検出手段で検出された反応ガス温度が第3の所定温度に達したときには該反応ガス温度が前記第3の所定温度を超えないように、前記加湿器バイパス量調整手段を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記第3の所定温度は、前記燃料電池の耐熱上限温度に基づいて設定された温度であることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 反応ガスを圧縮し熱交換器で冷却し加湿器で加湿して燃料電池に供給し発電を行う燃料電池システムを低温始動するときに、前記反応ガスの少なくとも一部を熱交換器を迂回して前記加湿器に供給する燃料電池システムの低温始動方法であって、
    前記熱交換器の上流の反応ガス温度が第1の所定温度に達したときには該反応ガス温度が前記第1の所定温度を超えないように且つ熱交換器と加湿器の間の反応ガスの温度が第2の所定温度に達したときには該反応ガス温度が前記第2の所定温度を超えないように、前記熱交換器に流れる反応ガス流量と該熱交換器を迂回して流れる反応ガス流量を制御することを特徴とする燃料電池システムの低温始動方法。
  7. 前記燃料電池システムを低温始動するときに、さらに前記反応ガスの少なくとも一部を前記加湿器を迂回して前記燃料電池に供給し、
    前記燃料電池の上流の反応ガス温度が第3の所定温度に達したときには該反応ガス温度が前記第3の所定温度を超えないように、前記加湿器に流れる反応ガス流量と該加湿器を迂回して流れる反応ガス流量を制御することを特徴とする請求項6に記載の燃料電池システムの低温始動方法。
JP2004327783A 2004-11-11 2004-11-11 燃料電池システムと燃料電池システムの低温始動方法 Expired - Fee Related JP4854953B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004327783A JP4854953B2 (ja) 2004-11-11 2004-11-11 燃料電池システムと燃料電池システムの低温始動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004327783A JP4854953B2 (ja) 2004-11-11 2004-11-11 燃料電池システムと燃料電池システムの低温始動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006139998A true JP2006139998A (ja) 2006-06-01
JP4854953B2 JP4854953B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=36620692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004327783A Expired - Fee Related JP4854953B2 (ja) 2004-11-11 2004-11-11 燃料電池システムと燃料電池システムの低温始動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4854953B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010170828A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Kurita Water Ind Ltd 微生物発電方法及び微生物発電装置
JP2010170927A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2011049131A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Hyundai Motor Co Ltd 燃料電池システム
CN102986073A (zh) * 2010-08-24 2013-03-20 铃木株式会社 空冷式燃料电池的吸气设备
CN104395505A (zh) * 2012-06-11 2015-03-04 西门子公司 用于高温电池或高温电解槽的温控系统
KR20150068388A (ko) * 2012-10-12 2015-06-19 로베르트 보쉬 게엠베하 압력 센서들에 의한 연료 전지 입구 습기의 검출, 및 가습기 바이패스의 질량 흐름률에 따른 제어
JP2017152113A (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 本田技研工業株式会社 燃料電池システムの低温起動方法
KR20180058632A (ko) * 2016-11-24 2018-06-01 재팬 슈퍼컨덕터 테크놀로지 가부시키가이샤 초전도 마그넷 장치
CN110739470A (zh) * 2018-07-18 2020-01-31 郑州宇通客车股份有限公司 一种燃料电池辅助系统
CN113839064A (zh) * 2021-09-29 2021-12-24 北京亿华通科技股份有限公司 一种车载燃料电池装置及其控制方法
CN115149033A (zh) * 2021-03-31 2022-10-04 本田技研工业株式会社 燃料电池系统的运转方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002313387A (ja) * 2001-04-06 2002-10-25 Honda Motor Co Ltd 燃料電池暖機装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002313387A (ja) * 2001-04-06 2002-10-25 Honda Motor Co Ltd 燃料電池暖機装置

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010170828A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Kurita Water Ind Ltd 微生物発電方法及び微生物発電装置
JP2010170927A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2011049131A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Hyundai Motor Co Ltd 燃料電池システム
US8920987B2 (en) 2009-08-26 2014-12-30 Hyundai Motor Company Fuel cell system with improved humidification performance
CN102986073B (zh) * 2010-08-24 2015-06-03 铃木株式会社 空冷式燃料电池的吸气设备
CN102986073A (zh) * 2010-08-24 2013-03-20 铃木株式会社 空冷式燃料电池的吸气设备
US9537189B2 (en) 2012-06-11 2017-01-03 Siemens Aktiengesellschaft Temperature control system for a high-temperature battery or a high-temperature electrolyzer
CN104395505A (zh) * 2012-06-11 2015-03-04 西门子公司 用于高温电池或高温电解槽的温控系统
CN104395505B (zh) * 2012-06-11 2017-08-11 西门子公司 用于高温电池或高温电解槽的温控系统
KR20150068388A (ko) * 2012-10-12 2015-06-19 로베르트 보쉬 게엠베하 압력 센서들에 의한 연료 전지 입구 습기의 검출, 및 가습기 바이패스의 질량 흐름률에 따른 제어
KR102091991B1 (ko) * 2012-10-12 2020-03-23 로베르트 보쉬 게엠베하 압력 센서들에 의한 연료 전지 입구 습기의 검출, 및 가습기 바이패스의 질량 흐름률에 따른 제어
JP2017152113A (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 本田技研工業株式会社 燃料電池システムの低温起動方法
KR20180058632A (ko) * 2016-11-24 2018-06-01 재팬 슈퍼컨덕터 테크놀로지 가부시키가이샤 초전도 마그넷 장치
KR101984405B1 (ko) * 2016-11-24 2019-05-30 재팬 슈퍼컨덕터 테크놀로지 가부시키가이샤 초전도 마그넷 장치
CN110739470A (zh) * 2018-07-18 2020-01-31 郑州宇通客车股份有限公司 一种燃料电池辅助系统
CN110739470B (zh) * 2018-07-18 2024-02-27 宇通客车股份有限公司 一种燃料电池辅助系统
CN115149033A (zh) * 2021-03-31 2022-10-04 本田技研工业株式会社 燃料电池系统的运转方法
CN113839064A (zh) * 2021-09-29 2021-12-24 北京亿华通科技股份有限公司 一种车载燃料电池装置及其控制方法
CN113839064B (zh) * 2021-09-29 2023-02-03 北京亿华通科技股份有限公司 一种车载燃料电池装置及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4854953B2 (ja) 2012-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4976695B2 (ja) 燃料電池システム
US7223490B2 (en) Fuel cell employing local power generation when starting at low temperature
JP2019114351A (ja) 燃料電池システム及びその制御方法
JP5074669B2 (ja) 燃料電池システム
MX2011008402A (es) Generador electrico para celdas de combustible de respaldo que comprende el cuerpo de un multiple compacto y metodos para manejar la operacion del mismo.
JP4854953B2 (ja) 燃料電池システムと燃料電池システムの低温始動方法
JP5168814B2 (ja) 燃料電池システム、および燃料電池システムを搭載する車両
JP4894156B2 (ja) 燃料電池システム
JP4575693B2 (ja) 燃料電池システム
JP2007305334A (ja) 燃料電池システム
JP4114459B2 (ja) 燃料電池システム
JP4950386B2 (ja) 燃料電池暖機装置
JP2009054427A (ja) 燃料電池システム
JP5065655B2 (ja) 燃料電池システム
JP2008210646A (ja) 燃料電池システム
JP2005116256A (ja) 燃料電池コージェネレーションシステム
JP6155870B2 (ja) 燃料電池システム
JP2003331886A (ja) 燃料電池システム
JP4500032B2 (ja) 燃料電池システムの起動方法
JP2005235584A (ja) 燃料電池システム及びその暖機方法
JP2004273347A (ja) 燃料電池システムおよびその暖機方法
JP4908686B2 (ja) 燃料電池に供給される供給ガスの温度制御装置
JP2010140678A (ja) 燃料電池の冷却システム
JP4770104B2 (ja) 燃料電池システム
JP2010080251A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110719

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111026

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees