JP4770104B2 - 燃料電池システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水素と酸素との電気化学反応により発電を行う燃料電池を備える燃料電池システムに関するもので、車両、船舶及びポータブル発電器等の移動体に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】
水素と酸素との電気化学反応を利用して発電を行う燃料電池を備える燃料電池システムでは、上記電気化学反応のために、燃料電池内部の電解質膜が水分を含んだ状態にしておく必要がある。このため、燃料電池の外部に加湿器を設け、その加湿器にて燃料電池内の電解質膜を加湿することにより、電解質膜の導電性を確保して最大の電池出力が得られるようにしている。また、燃料電池の低温起動時には、電気ヒータにて加湿器および加湿器の周辺の配管を暖機することにより、低温起動時にも加湿可能にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、燃料電池の温度が低いにもかかわらず加湿を開始した場合には、加湿のために供給した水分が燃料電池内部で凍結してしまい、その結果、低温起動時に最大の電池出力が得られるようになるまでに、長い時間がかかってしまうという問題があった。
【0004】
また、燃料電池の起動時には、電気ヒータは二次電池から電力が供給されるが、その際電気ヒータでの使用電力が制限されるため、低温起動時に加湿器および周辺配管の凍結状態が回避されて加湿可能になるまでに長い時間がかかり、従って、低温起動時に最大の電池出力が得られるようになるまでに、長い時間がかかってしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上記点に鑑み、低温起動時にも短時間で最大の電池出力が得られるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、燃料極に供給される水素と空気極に供給される酸素との電気化学反応により発電を行う燃料電池(10)を備え、燃料電池(10)と熱交換する熱媒体を燃料電池(10)の内部と燃料電池(10)の外部との間で循環させる燃料電池システムにおいて、水素と酸素との反応熱により熱媒体を加熱する水素ヒータ(60)を備え、燃料電池(10)の出口部の熱媒体の温度が設定温度を超えたときに、水素ヒータ(60)の排気ガスが燃料極および空気極のうちの少なくとも一方に供給されて、燃料極および空気極のうちの少なくとも一方が水素ヒータ(60)の排気ガスにより加湿されることを特徴とする。
【0007】
ところで、燃料電池の出口部での熱媒体の温度と燃料電池の発電部の温度とは相関があり、燃料電池の出口部での熱媒体の温度がある温度を超えると、燃料電池の発電部での水分の凍結が発生しない温度条件になったものと推定することができる。
【0008】
従って、請求項1の発明によれば、燃料電池の発電部において水分の凍結が発生しない温度条件になった時点で加湿を開始することができ、水分の凍結を回避することができるため、低温起動時にも短時間で最大の電池出力が得られるようになる。
【0010】
また、水素ヒータの排気ガスは水蒸気を含むため、氷点下の環境下において加湿器が十分に性能を発揮できない場合においても、燃料電池の加湿を行うことができる。また、水素ヒータの排気ガスは高温であるため、加湿を行っても水分の凍結が発生し難く、燃料電池の発電部の温度が低い時点で加湿を開始することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明では、加湿を行った場合に凝縮が発生するか否かを推定し、凝縮が発生しないと推定したときに加湿を行うことを特徴とする。
【0012】
これによると、燃料電池の発電部での水分の凍結を確実に回避することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明では、水素ヒータ(60)に供給される水素の量が、水素ヒータ(60)に供給される酸素との反応に必要な量よりも多く設定され、水素ヒータ(60)の排気ガスが、燃料極に供給されることを特徴とする。
【0014】
これによると、水素ヒータで未反応の水素は燃料電池での発電に利用されるが、その未反応のまま燃料電池に供給される水素は水素ヒータにて高温化されているため、多くの水蒸気を含むことができる。
【0015】
請求項4に記載の発明では、水素ヒータ(60)の排気ガスの温度が設定温度以下になるように、水素ヒータ(60)に供給される空気の量が制御されることを特徴とする。
【0016】
これによると、例えば水素ヒータの排気ガスの温度が設定温度を超えた場合には空気供給量を増加することにより、過剰な空気によって熱が奪われて排気ガスの温度が低下するため、燃料電池の耐熱温度を超える排気ガスが燃料電池に供給されるのを防止して、燃料電池の破壊を防止することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明では、水素ヒータ(60)に供給される水素の量が、燃料電池(10)の発電に必要な量と、水素ヒータ(60)に供給される酸素との反応に必要な量とに基づいて決定されることを特徴とする。
【0018】
これによると、燃料ロスを少なくすることができる。
【0019】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。なお、以下に説明する第2〜第7実施形態が特許請求の範囲に記載した発明の実施形態であり、第1実施形態は本発明の前提となる実施形態である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1、図2に基づいて説明する。図1は燃料電池システムの全体構成を示しており、この燃料電池システムは、燃料電池10を電源として走行する電気自動車(燃料電池車両)に適用される。
【0021】
図1において、燃料電池10は、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生するもので、本実施形態では燃料電池10として固体高分子電解質型燃料電池を用いており、基本単位となるセルが複数個積層され、且つ電気的に直列接続されている。燃料電池10では、燃料極に水素が供給され、空気極に空気(酸素)が供給されることにより、以下の水素と酸素の電気化学反応が起こり電気エネルギが発生する。
【0022】
(燃料極側)H2→2H++2e-
(空気極側)2H++1/2O2 +2e-→H2O
燃料電池10には、空気極側に空気を供給するための空気流路20が接続されており、図示しない空気ポンプにより大気中から吸入した空気が、空気流路20を介して燃料電池10に圧送されるようになっている。
【0023】
空気流路20には、空気流路20を通る空気中に水分を供給する加湿器21が設けられている。この空気流路20は、加湿器21をバイパスするバイパス空気流路22を備えており、このバイパス空気流路22には、バイパス空気流路22を開閉するバイパス空気流路開閉弁23が設けられている。
【0024】
また、燃料電池10には、燃料極側に水素を供給するための燃料流路30が接続されており、図示しない水素ボンベに充填された水素が、燃料流路30を介して燃料電池10に圧送されるようになっている。
【0025】
燃料流路30には、燃料流路30を通る水素中に水分を供給する加湿器31が設けられている。また、燃料流路30は、加湿器31をバイパスするバイパス燃料流路32を備えており、このバイパス燃料流路32には、バイパス燃料流路32を開閉するバイパス燃料流路開閉弁33が設けられている。
【0026】
燃料電池10には、熱媒体としての冷却水を燃料電池10の内部と燃料電池10の外部との間で循環させる冷却水流路40が接続されている。そして、冷却水は、燃料電池10の内部を通る際には、発電の際に発生した熱により加熱された燃料電池10と熱交換すると共に、燃料電池10の外部を通る際には、図示しないラジエータに循環して外気と熱交換され冷却される。なお、冷却水としては、一般的な不凍液冷却水を用いることができる。
【0027】
冷却水流路40のうち燃料電池10からの出口部には、燃料電池10出口部での冷却水の温度(以下、冷却水出口温度という)、換言すると、燃料電池10と熱交換した後の冷却水の温度を検出する冷却水温度センサ41が設けられている。
【0028】
制御部(ECU)50は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されている。そして、制御部50には、冷却水温度センサ41からの冷却水温信号が入力される。また、制御部50は、演算結果に基づいてバイパス空気流路開閉弁23およびバイパス燃料流路開閉弁33に制御信号を出力する。
【0029】
次に、上記構成の燃料電池システムの低温起動時における作動を、図1および図2に基づいて説明する。なお、図2は制御部50にて実行される制御処理のうち、燃料電池10の加湿制御にかかわる部分の流れ図である。
【0030】
まず、燃料電池10の運転開始に伴い、燃料電池10の暖機が開始される(ステップS10)。具体的には、燃料流路30中の水素に空気を混入し、燃料極での触媒反応にて発生する熱により燃料電池10を暖機する。因みに、この時点では、バイパス空気流路開閉弁23およびバイパス燃料流路開閉弁33は共に開弁状態であり、従って、空気は加湿器21側の空気流路20およびバイパス空気流路22を介して燃料電池10に供給され、また、水素は加湿器31側の燃料流路30およびバイパス燃料流路32を介して燃料電池10に供給される。
【0031】
燃料電池10の暖機が進み、冷却水出口温度が第1設定温度(本例では、0℃)を超えると(ステップS11がYES)、加湿を開始する(ステップS20)。具体的には、バイパス空気流路開閉弁23を閉弁させて、燃料電池10に供給される空気を全量加湿器21に通すことにより、空気極の加湿を行い、また、バイパス燃料流路開閉弁33を閉弁させて、燃料電池10に供給される水素を全量加湿器31に通すことにより、燃料極の加湿を行う。
【0032】
ここで、燃料電池10の空気極および燃料極近傍の温度は冷却水出口温度よりも高いため、冷却水出口温度が0℃を超えた時点では空気極および燃料極の温度も0℃を超えており、燃料電池10は水分の凍結が発生しない温度条件になっている。
【0033】
従って、冷却水出口温度が0℃を超えた時点で加湿を開始することにより、低温起動時の燃料電池10内での水分の凍結を回避しつつ、燃料電池10内の電解質膜を加湿することができ、低温起動時にも短時間で最大の電池出力が得られるようになる。
【0034】
(第2実施形態)
本実施形態は、低温起動時に加湿を行うための具体的構成が第1実施形態とは異なっている。図3は本実施形態にかかる燃料電池システムの全体構成図、図4は制御部50にて実行される制御処理のうち燃料電池10の加湿制御にかかわる部分の流れ図であり、第1実施形態と同一若しくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0035】
図3に示すように、本実施形態では、低温起動時に燃料電池10を素早く昇温させるために、冷却水を加熱する水素ヒータ60、および冷却水を循環させる冷却水ポンプ42が、冷却水流路40中に設けられている。この水素ヒータ60は、水素ボンベ70に充填された水素と大気中の酸素とを反応させて発熱するものであり、その反応熱により冷却水を加熱するようになっている。
【0036】
水素ヒータ60の排気ガスは、排気ガス流路80を介して燃料流路30に導かれるようになっており、排気ガス投入量は、排気ガス流路80に設けた排気ガス量調整弁81により調整される。
【0037】
燃料電池10の出力電圧を検出する電池モニタ11が設けられ、電池モニタ11の出力電圧信号が制御部50に入力されるようになっている。また、加湿器21、31は電気ヒータを内蔵している。
【0038】
次に、上記構成の燃料電池システムの低温起動時における作動を、図3および図4に基づいて説明する。
【0039】
まず、燃料電池10の運転開始に伴い、水素ヒータ60の運転を開始して冷却水を加熱すると共に(ステップS30)、冷却水ポンプ42の運転を開始して冷却水流路40内で冷却水を循環させることにより(ステップS31)、ステップS10にて燃料電池10を外部から暖機する。
【0040】
そして、燃料電池10の暖機が進み、冷却水出口温度が第1設定温度を超えると(ステップS11がYES)、排気ガス量調整弁81を開弁させて、高温で且つ水蒸気を含む水素ヒータ60の排気ガスを、排気ガス流路80を介して燃料流路30に投入する(ステップS40)。
【0041】
このように、水素ヒータ60の排気ガスは水蒸気を含むため、氷点下の環境下において加湿器21、31が十分に性能を発揮できない場合においても、燃料電池10の加湿を行うことができる。また、水素ヒータ60の排気ガスは高温であるため、加湿を行っても水分の凍結が発生し難く、従って、燃料電池10の発電部の温度が低い時点で加湿を開始することができる。
【0042】
次に、燃料電池10の出力電圧をモニタし(ステップS50)、燃料電池10の出力が目標出力に達していない場合は(ステップS51がNO)、燃料流路30に投入する水素ヒータ60の排気ガスの量を増加させて(ステップS52)、加湿量を増加させる。
【0043】
そして、燃料電池10の出力が目標出力以上であれば(ステップS51がYES)、暖機および加湿が十分に行われていると判断し、加湿方法の切り替え、すなわち、加湿器21、31による加湿へ移行するための制御を行う。
【0044】
まず、図示しない二次電池から加湿器21、31の電気ヒータに電力を供給し、加湿器21、31の暖機を開始する(ステップS60)。次に、図示しない温度センサにより加湿器21、31の温度を検出し(ステップS61)、加湿器21、31の温度が第2設定温度(本例では、凍結しない温度、すなわち0℃)以上になったら(ステップS62がYES)、加湿器21、31の使用が可能であると判断し、加湿方法の切り替えを行う(ステップS63、64)。
【0045】
すなわち、バイパス空気流路開閉弁23を閉弁させて、燃料電池10に供給される空気を全量加湿器21に通すことにより、空気極の加湿を行い、また、バイパス燃料流路開閉弁33を閉弁させて、燃料電池10に供給される水素を全量加湿器31に通すことにより、燃料極の加湿を行う(ステップS63)。また、燃料流路30への水素ヒータ排気ガスの投入を終了する(ステップS64)。
【0046】
本実施形態によると、冷却水出口温度が0℃を超えた時点で加湿を開始することにより、低温起動時の燃料電池10内での水分の凍結を回避しつつ、燃料電池10内の電解質膜を加湿することができ、低温起動時にも短時間で最大の電池出力が得られるようになる。
【0047】
なお、本実施形態では、燃料電池10の出力が目標出力以上になってから加湿器21、31の暖機を開始するようにしたが、燃料電池10の出力が出始めた時点で加湿器21、31の暖機を開始してもよい。また、加湿器21、31の電気ヒータの駆動電力は燃料電池10の発電電力を用いてもよい。
【0048】
さらに、加湿器21、31の暖機手段として、水素ヒータ60の排気ガス、燃料電池10の排気ガス(水素、空気)、冷却水流路40の温められた冷却水等を利用した暖機手段を用いてもよい。
【0049】
(第3実施形態)
本実施形態は、低温起動時の加湿許可条件が第2実施形態とは異なっている。図5は本実施形態にかかる燃料電池システムの全体構成図、図6は制御部50にて実行される制御処理のうち燃料電池10の加湿制御にかかわる部分の流れ図であり、第2実施形態と同一若しくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0050】
図5に示すように、本実施形態では、排気ガス流路80中に、排気ガス流路80を通る水素ヒータ60の排気ガスの露点を検出する露点計82を備えている。また、燃料流路30における排気ガス流路80の接続部と燃料電池10との間(以下、水素入口部という)には、水素入口部内を通る水素の温度T1を検出する水素入口部温度センサ34と、水素入口部の配管を加熱する電気ヒータ35とを備えている。
【0051】
次に、上記構成の燃料電池システムの低温起動時における作動を、図5および図6に基づいて説明する。
【0052】
本実施形態では、燃料電池10の暖機が進んで冷却水出口温度が第1設定温度を超えると(ステップS11がYES)、ステップS70以下にて、加湿を行うか否かを決定する。
【0053】
ステップS11がYESになると、水素入口部温度センサ34にて水素入口部の水素温度T1を検出し(ステップS70)、露点計82にて排気ガス流路80を通る水素ヒータ60の排気ガスの露点を検出し(ステップS71)、水素入口部の水素温度T1、および排気ガスの露点に基づいて、水素入口部にて水蒸気の凝縮が発生するか否かを判断する(ステップS72)。
【0054】
凝縮が発生しないと判断した場合は(ステップS72がNO)、排気ガス量調整弁81を開弁させて、水素ヒータ60の排気ガスを、排気ガス流路80を介して燃料流路30に投入する(ステップS73)。このように、凝縮が発生しないと推定される条件下で加湿を行うことにより、水分の凍結を確実に回避することができる。
【0055】
また、凝縮が発生すると判断した場合でも(ステップS72がYES)、水素入口部の水素温度T1が第3設定温度(本例では、凍結しない温度、すなわち0℃)を超えていれば(ステップS74がYES)、水素ヒータ60の排気ガスを燃料流路30に投入する(ステップS73)。このように、水素入口部の水素温度T1が0℃を超えている場合に加湿を行うことにより、水分の凍結を確実に回避することができる。
【0056】
水素入口部の水素温度T1が第3設定温度以下の場合は(ステップS74がNO)、電気ヒータ35に通電して水素入口部を暖機し(ステップS75)、水素入口部の水素を昇温させる。
【0057】
水素ヒータ60の排気ガスを燃料流路30に投入後(ステップS73)、燃料電池10の出力電圧をモニタし(ステップS76)、燃料電池10の出力が目標出力に達していない場合は(ステップS77がNO)、ステップS70に戻る。
【0058】
本実施形態によると、凝縮が発生しないと推定される条件下で加湿を行い、また、凝縮が発生すると推定される場合でも、水素入口部温度T1が0℃を超えている場合に加湿を行うため、低温起動時の燃料電池10内での水分の凍結を回避しつつ、より広範囲の条件下で燃料電池10内の電解質膜の加湿を行うことができる。
【0059】
なお、本実施形態では、水素入口部の配管を加熱する加熱手段として、電気ヒータ35を用いたが、例えば冷却水流路40の温められた冷却水等を利用した加熱手段を用いてもよい。
【0060】
さらに、露点計82の代わりに、排気ガス流路80を通る水素ヒータ60の排気ガスの湿度を検出する湿度計を用い、水素入口部の水素温度T1、および排気ガスの湿度に基づいて、水素入口部にて凝縮が発生するか否かを判断するようにしてもよい。
【0061】
(第4実施形態)
本実施形態は、加湿開始後に水素流路30にて凝縮が発生しているか否かを推定するようにした点が第3実施形態とは異なっている。図7は本実施形態にかかる燃料電池システムの全体構成図、図8は制御部50にて実行される制御処理のうち燃料電池10の加湿制御にかかわる部分の流れ図であり、第3実施形態と同一若しくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0062】
図7に示すように、本実施形態では、大気中の空気を吸入・圧縮して排気ガス流路80中に供給するエアコンプレッサ90を備えている。
【0063】
次に、上記構成の燃料電池システムの低温起動時における作動を、図7および図8に基づいて説明する。
【0064】
本実施形態では、燃料電池10の暖機が進んで冷却水出口温度が第1設定温度を超えると(ステップS11がYES)、ステップS80以下にて、加湿開始後に水素入口部にて凝縮が発生しているか否かを推定して所定の制御を行う。
【0065】
ステップS11がYESになると、排気ガス量調整弁81を開弁させて、水素ヒータ60の排気ガスを、排気ガス流路80を介して燃料流路30に投入し(ステップS80)、水素入口部温度センサ34にて水素入口部の水素温度T1を検出(ステップS81)する。
【0066】
そして、水素入口部の水素温度T1が上昇傾向にある場合(ステップS82がYES)、水素入口部の水素温度T1にかかわらず、水素ヒータ60の排気ガスの水蒸気凝縮による配管閉塞が発生していないと判断する。
【0067】
次に、燃料電池10の出力電圧をモニタし(ステップS83)、燃料電池10の出力が目標出力に達していない場合は(ステップS84がNO)、ステップS80に戻る。
【0068】
一方、水素入口部の水素温度T1が上昇傾向にない場合(ステップS82がNO)、水蒸気の凝縮が発生している恐れがある。そこで、エアコンプレッサ90により昇温された空気を排気ガス流路80中に供給し(ステップS85)、これにより、排気ガス流路80を通る水素ヒータ60の排気ガスを昇温させ、水蒸気の凝縮が発生するのを防止する。
【0069】
本実施形態によると、水蒸気の凝縮が発生していると推定される場合、排気ガス流路80を通る水素ヒータ60の排気ガスを昇温させて、水蒸気の凝縮が発生するのを防止するため、低温起動時の燃料電池10内での水分の凍結を回避しつつ、より広範囲の条件下で燃料電池10内の電解質膜の加湿を行うことができる。
【0070】
(第5実施形態)
本実施形態は、発電に利用される水素の一部ないしは全部を水素ヒータ60にて高温化して供給するようにしたものである。図9は本実施形態にかかる燃料電池システムの全体構成図、図10は制御部50にて実行される制御処理のうち燃料電池10の加湿制御にかかわる部分の流れ図であり、上記各実施形態と同一若しくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0071】
図9に示すように、本実施形態では、水素ヒータ60と水素ボンベ70との間に、水素ヒータ60への水素供給量を調整する水素量調整弁71を備えている。
【0072】
次に、上記構成の燃料電池システムの低温起動時における作動を、図9および図10に基づいて説明する。
【0073】
本実施形態では、燃料電池10の暖機が進んで冷却水出口温度が第1設定温度を超えると(ステップS11がYES)、燃料電池10の出力電圧をモニタし(ステップS90)、水素ヒータ60に供給される空気との反応に必要な水素の量(以下、必要水素量という)を算出し(ステップS91)、発電に利用するための水素の量(以下、余剰水素量という)を算出し(ステップS92)、必要水素量と余剰水素量とを合計した量の水素を水素ヒータ60に供給し(ステップS93)、排気ガス量調整弁81を開弁させて水素ヒータ60の排気ガスを燃料流路30に供給する(ステップS94)。
【0074】
ここで、余剰水素量分の水素は未反応のまま燃料流路30に供給されて、燃料電池10での発電に利用される。そして、その未反応のまま燃料流路30に供給される水素は水素ヒータ60にて高温化されているため、多くの水蒸気を含むことができる。
【0075】
次に、燃料電池10の出力が目標出力に達していない場合は(ステップS95がNO)、燃料流路30に投入する水素ヒータ60の排気ガスの量を増加させて(ステップS96)、加湿量を増加させる。
【0076】
本実施形態によると、発電に利用される水素の一部ないしは全部が水素ヒータ60にて高温化されているため、多くの水蒸気を含むことができる。
【0077】
(第6実施形態)
本実施形態は、燃料流路30に投入する水素ヒータ60の排気ガスの温度を設定温度以下に制御するようにしたものである。図11は本実施形態にかかる燃料電池システムの全体構成図、図12は制御部50にて実行される制御処理のうち燃料電池10の加湿制御にかかわる部分の流れ図であり、上記各実施形態と同一若しくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0078】
図11に示すように、本実施形態では、排気ガス流路80を通る水素ヒータ60の排気ガスの温度を検出する排気ガス温度センサ83と、大気中の空気を吸入・圧縮して水素ヒータ60に供給するエアコンプレッサ100を備えている。エアコンプレッサ100は、図示しない電動モータによって駆動され、回転数制御によって空気供給量が制御されるようになっている。
【0079】
そして、水素ヒータ60に供給される混合気(水素と空気)の空気過剰率を1以上にすることにより、水素ヒータ60の排気ガスを余剰の空気により冷却して、水素ヒータ60の排気ガスの温度を設定温度以下に制御するようにしている。このように水素ヒータ60の排気ガスは余剰の空気を含むため、排気ガス流路80を空気流路20に接続し、水素ヒータ60の排気ガスを空気流路20に導くようにしている。
【0080】
次に、上記構成の燃料電池システムの低温起動時における作動を、図11および図12に基づいて説明する。
【0081】
本実施形態では、燃料電池10の暖機が進んで冷却水出口温度が第1設定温度を超えると(ステップS11がYES)、排気ガス温度センサ83により排気ガス流路80を通る水素ヒータ60の排気ガスの温度を検出する(ステップS100)。
【0082】
次に、水素ヒータ60の排気ガスの温度が第4設定温度(本例では、燃料電池10の耐熱温度、例えば80℃)以下になるように、水素ヒータ60に供給される混合気の空気過剰率を算出し(ステップS101)、その算出した空気過剰率に調整された混合気を水素ヒータ60に供給する(ステップS102)。
【0083】
次に、再度排気ガス温度センサ83により水素ヒータ60の排気ガスの温度を検出し(ステップS103)、その温度が第4設定温度以下であれば(ステップS104がYES)、排気ガス量調整弁81を開弁させて、水素ヒータ60の排気ガスを燃料流路30に投入する(ステップS105)。
【0084】
一方、水素ヒータ60の排気ガスの温度が第4設定温度を超えている場合(ステップS104がNO)、エアコンプレッサ100の回転数を上げて水素ヒータ60への空気供給量を増加することにより(ステップS106)、水素ヒータ60の排気ガスを余剰の空気により冷却する。
【0085】
本実施形態によると、水素ヒータ60の排気ガスの温度が設定温度を超えた場合には空気供給量を増加することにより、過剰な空気によって熱が奪われて排気ガスの温度が低下するため、燃料電池10の耐熱温度を超える排気ガスが燃料電池10に供給されるのを防止して、燃料電池10の破壊を防止することができる。
【0086】
(第7実施形態)
図13は本実施形態にかかる燃料電池システムの全体構成図、図14は制御部50にて実行される制御処理のうち燃料電池10の加湿制御にかかわる部分の流れ図であり、上記各実施形態と同一若しくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0087】
図13に示すように、本実施形態は、電気自動車における図示しないアクセルペダルの開度(踏み込み量)を検出するアクセル開度センサ110を備えている。そして、制御部50は、アクセル開度センサ110からの信号等に基づいて、燃料電池10の目標出力を算出し、さらに、その目標出力を得るために燃料電池10が必要とする水素の量を算出するようになっている。
【0088】
次に、上記構成の燃料電池システムの低温起動時における作動を、図13および図14に基づいて説明する。
【0089】
本実施形態では、燃料電池10の暖機が進んで冷却水出口温度が第1設定温度を超えると(ステップS11がYES)、アクセル開度センサ110にてアクセルペダルの開度を検出する(ステップS110)。
【0090】
次に、目標出力を得るために燃料電池10が必要とする水素の量と、水素ヒータ60に供給される空気との反応に必要な水素の量との、合計水素量を算出し(ステップS111)、その合計水素量分の水素を水素ヒータ60に供給し(ステップS112)、排気ガス量調整弁81を開弁させて水素ヒータ60の排気ガスを燃料流路30に供給する(ステップS113)。ここで、水素ヒータ60で未反応の水素は燃料電池10での発電に利用される。
【0091】
次に、燃料電池10の出力が目標出力に達していない場合は(ステップS114がNO)、燃料流路30に投入する水素ヒータ60の排気ガスの量を増加させて(ステップS115)、加湿量を増加させる。
【0092】
本実施形態によると、水素ヒータ60に供給する水素の量を、目標出力を得るために燃料電池10が必要とする水素の量と、水素ヒータ60に供給される空気との反応に必要な水素の量とに基づいて決定しているため、燃料ロスを少なくすることができる。
【0093】
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態では、水素ヒータ60の排気ガスを空気流路20および燃料流路30のうちの一方に導くようにしたが、水素ヒータ60の排気ガスを空気流路20および燃料流路30の両方に導くようにしてもよい。
【0094】
また、燃料電池10の起動時には、燃料電池10の暖機と同時に電気ヒータ等の加熱手段により加湿器21、31および周辺配管の暖機も行い、燃料電池システム全体を加熱した後、加湿を開始するようにしてもよい。
【0095】
また、燃料電池内部の温度に関連する温度を検出する対象として燃料電池出口部の熱交換媒体としたが、例えば燃料電池の入口部の熱交換媒体の温度を検出してもよいし、燃料電池自体の温度を検出してもよいし、あるいは、外気温を検出しても勿論よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の燃料電池システムの全体構成図である。
【図2】図1の制御部50にて実行される制御処理の要部の流れ図である。
【図3】第2実施形態の燃料電池システムの全体構成図である。
【図4】図3の制御部50にて実行される制御処理の要部の流れ図である。
【図5】第3実施形態の燃料電池システムの全体構成図である。
【図6】図5の制御部50にて実行される制御処理の要部の流れ図である。
【図7】第4実施形態の燃料電池システムの全体構成図である。
【図8】図7の制御部50にて実行される制御処理の要部の流れ図である。
【図9】第5実施形態の燃料電池システムの全体構成図である。
【図10】図9の制御部50にて実行される制御処理の要部の流れ図である。
【図11】第6実施形態の燃料電池システムの全体構成図である。
【図12】図11の制御部50にて実行される制御処理の要部の流れ図である。
【図13】第7実施形態の燃料電池システムの全体構成図である。
【図14】図13の制御部50にて実行される制御処理の要部の流れ図である。
【符号の説明】
10…燃料電池、21、31…加湿器。
Claims (5)
- 燃料極に供給される水素と空気極に供給される酸素との電気化学反応により発電を行う燃料電池(10)を備え、前記燃料電池(10)と熱交換する熱媒体を前記燃料電池(10)の内部と前記燃料電池(10)の外部との間で循環させる燃料電池システムにおいて、
水素と酸素との反応熱により前記熱媒体を加熱する水素ヒータ(60)を備え、
前記燃料電池(10)の出口部の前記熱媒体の温度が設定温度を超えたときに、前記水素ヒータ(60)の排気ガスが前記燃料極および前記空気極のうちの少なくとも一方に供給されて、前記燃料極および前記空気極のうちの少なくとも一方が前記水素ヒータ(60)の排気ガスにより加湿されることを特徴とする燃料電池システム。 - 加湿を行った場合に凝縮が発生するか否かを推定し、凝縮が発生しないと推定したときに加湿を行うことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記水素ヒータ(60)に供給される水素の量が、前記水素ヒータ(60)に供給される酸素との反応に必要な量よりも多く設定され、
前記水素ヒータ(60)の排気ガスが、前記燃料極に供給されることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池システム。 - 前記水素ヒータ(60)の排気ガスの温度が設定温度以下になるように、前記水素ヒータ(60)に供給される空気の量が制御されることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池システム。
- 前記水素ヒータ(60)に供給される水素の量が、前記燃料電池(10)の発電に必要な量と、前記水素ヒータ(60)に供給される酸素との反応に必要な量とに基づいて決定されることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
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