JP2006139026A - 変倍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 変倍操作に良好な操作感を得られるとともに、優れた変倍性能を得られる変倍装置を提供する。
【解決手段】 レンズ25a、25bを保持するレンズ枠保持部材27をガイド軸22a、22bに沿って光軸方向に移動可能とし、レンズ枠保持部材27には、該レンズ枠保持部材27をガイド軸22aに沿って案内する案内部材28を設け、ガイド軸22bに当接されるととも、レンズ枠保持部材27の移動によりガイド軸22bに沿って転動されるベアリング29aを有する固定側回転体29と、ガイド軸22bに押圧力を作用する板バネ30aを有し、該板バネ30aによりガイド軸22bを挟んで固定側回転体29側に押圧力を作用するとともに、ガイド軸22bに当接され、レンズ枠保持部材27の移動によりガイド軸22bに沿って転動されるベアリング30bを有する押え部材30を具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、倍率を変更可能にした変倍顕微鏡に用いられる変倍装置に関するものである。
従来、半導体デバイス工程での検査などには、試料の観察倍率を変更可能にした実体顕微鏡などで代表される変倍顕微鏡が多く用いられている。
ところで、このような変倍顕微鏡における観察倍率の変更には、レンズ等の光学部材を、その光軸に沿って移動させるようにした変倍装置が用いられている。
図4は、従来の変倍顕微鏡に用いられる双眼用の変倍装置の一例を示している。この場合、変倍装置は、不図示の保持部材に保持され、変倍顕微鏡本体の架台などに取付けられる。
図において、1Aと1Bはレンズで、これらレンズ1A、1Bは、それぞれレンズ枠2A、2Bに保持されている。これらレンズ枠2A、2Bは、共にレンズ枠保持部材3に保持されている。レンズ枠保持部材3には、案内部3aと摺動部3bが設けられている。案内部3aは、ガイド軸4Aに嵌合される嵌合穴を有するもので、ガイド軸4Aに沿って光軸5a、5bと平行にレンズ枠保持部材3の移動を案内するようにしている。また、摺動部3bは、ガイド軸4Bに押し付けられ摺動するようになっている。この場合、これらガイド軸4A、4Bは、光軸5a、5bと平行に配置され、基台10に固定されている。
レンズ枠保持部材3には、板ばねなどの板状をした押圧部材13がビス等で固定されている。この押圧部材13は、常時、ガイド軸4Bを押圧し、この押圧力を摺動部3bのガイド軸4Bへの押し付け力として作用させるようにしている。さらに、レンズ枠保持部材3には、カム軸接続部12が設けられている。カム軸接続部12は、カム軸7の不図示のカム溝と移動可能に接続されている。カム軸7は、不図示の伝達歯車によりハンドル軸8に連結されている。ハンドル軸8には、ビス等によりハンドル9A、9Bが固定されている。
このような構成において、ハンドル9Aと9Bを回転させると、不図示の伝達歯車を介してカム軸7が回転し、カム溝に接続されているカム軸接続部12を介してレンズ枠保持部材3がガイド軸4Aに沿って移動する。これによって、レンズ1A、1Bが光軸5a、5bと平行な方向に移動し変倍が行われる。
この場合、レンズ枠保持部材3は、光軸5a、5bと平行な方向に滑らかに移動する必要がある。なぜなら、レンズ枠保持部材3の移動にがたつきを生じると、変倍操作時にレンズ1A、1Bの光軸がずれてしまい、所望の光学性能が得られなくなるからである。
上述した従来のものにあっては、レンズ枠保持部材3に取付けられた押圧部材13が、ガイド軸4Bを押圧し、この押圧力によりレンズ枠保持部材3の摺動部3bがガイド軸4Bに押し付けられ、この状態で、レンズ1Aと1Bの位置が決められる。これにより、レンズ1Aと1Bは、位置ずれすること無く光軸5と平行な方向に滑らかに移動できる。
一方、変倍装置の他の例として、特許文献1に開示されるようなズームレンズ駆動機構が知られている。
図5は、かかるズームレンズ駆動機構の要部の概略構成を示している。この場合、レンズ101、101を保持するレンズ枠102、102をガイド軸103,103に沿って移動可能とするとともに、ねじりコイルバネ104により、レンズ枠102、102を図示F1方向に押圧し、レンズ枠102、102にガイド軸103,103を中心とした図示F1’方向の反作用の力を作用させ、このF1’方向の力をガイド面105,105で摺動可能に受け止めるようにする。これにより、レンズ101、101を、位置ずれすること無く光軸に沿って滑らかに移動できるようにしている。
実開平2−83515号公報
ところが、図4に示す従来のものは、押圧部材13が板状をしているので、押圧部材13とガイド軸4Bとは、線あるいは面で接触するようになり、これら押圧部材13とガイド軸4Bとの間の接触圧は比較的大きくなっている。その結果、ガイド軸4Bと押圧部材13との間で摩耗が生じ易くなる。このような摩耗の発生は、変倍操作時に不必要な音を発生させたり、操作感を悪化させたり、さらには操作不良を引き起こす原因となることがある。また、押圧部材13とガイド軸4Bの接触面積が大きいことは、レンズ枠保持部材3の移動の際に押圧部材13がガイド軸4Bに引っかかるおそれがあり、この引っかかりによりレンズ枠保持部材3が傾いた状態のままになることもあり、著しく光学性能を劣化させるという問題も生じる。このように、ガイド軸4Bと押圧部材13との間での摩耗の発生は、変倍操作の操作感を始め、変倍性能を劣化させる要因となる。
一方、図5に示す従来ものについても、ガイド軸103,103を中心に作用される反作用の力によりレンズ枠102、102の一部がガイド面105,105に摺動するようになっており、これらレンズ枠102、102とガイド面105,105との間も線あるいは面で接触し、摩耗が生じ易くなることがある。このため、図5で述べたものについても、レンズ枠102、102とガイド面105,105との間の摩耗の発生により、上述したような変倍操作の操作感を始め、変倍性能を劣化させるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、変倍操作に良好な操作感を得られるとともに、優れた変倍性能を得られる変倍装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、光学的パワーを有する少なくとも一つの光学部材と、前記光学部材を保持する保持部材と、前記保持部材を前記光学部材の光軸に沿って移動可能に支持する第1および第2のガイド軸と、前記保持部材を前記光軸に沿って移動させる移動手段と、前記保持部材に設けられ、該保持部材の移動を前記第1のガイド軸に沿って案内する案内手段と、前記保持部材に設けられ、前記第2のガイド軸に当接されるととも、前記保持部材の移動により前記第2のガイド軸に沿って転動される第1の転動部材と、前記保持部材に設けられ、前記第2のガイド軸に押圧力を作用する押圧部材と、該押圧部材により前記第2のガイド軸を挟んで前記第1の転動部材側に押圧力を作用するとともに、前記第2のガイド軸に当接され、前記保持部材の移動により前記第2のガイド軸に沿って転動される第2の転動部材とを有する押え手段とを具備したことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1および第2の転動部材は、内輪と外輪との間にボールを介在させたベアリングからなり、該ベアリングの内輪を、前記第2のガイド軸と垂直方向に配置される軸部材で支持したことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1および第2の転動部材は、円筒状の回転体を有し、該回転体の中空部を前記第2のガイド軸と垂直方向に配置される軸部材で回転可能に支持したことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記押え手段の押圧部材は、板バネからなることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1の転動部材は、回転可能な球体と、該球体に対し前記第2のガイド軸方向への弾性力を作用する弾性部材を有することを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記押え手段は、筒状体と、該筒状体の開口部に回転可能に設けられた球体と、前記筒状体の中空部に配置され前記球体に対し前記第2のガイド軸方向への弾性力を作用する弾性部材とを有することを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記移動手段は、前記光軸と平行に配置され、周面円周方向に沿って所定角度で傾斜したカム溝を有するカム軸と、前記保持部材に設けられるとともに、前記カム溝に係合されるカム接続手段と、を具備し、前記カム接続手段と前記第1のガイド軸との間の距離を、前記カム接続手段と前記第2のガイド軸との間の距離の1/2以下に設定したことを特徴としている。
本発明によれば、変倍操作に良好な操作感を得られるとともに、優れた変倍性能を得られる変倍装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる変倍顕微鏡に適用される双眼用の変倍装置の概略構成を示している。
図において、21は基台で、この基台21上には、レンズ21a、21bが配置されている。これらレンズ21a、21bは、双眼用光路のそれぞれの光軸24a、24b上に位置されている。
基台21上には、複数本(図示例では3本)のガイド軸22a、22b、22cが直立して設けられている。これらガイド軸22a、22b、22cは、光軸24a、24bと平行な方向に配置されている。、
ガイド軸22a、22b、22c先端には、上部基台23が設けられている。この上部基台23には、1対のレンズ23a、23bが配置されている。これらレンズ23a、23bも、光軸24a、24b上に位置されている。
25a、25bは、光学的パワーを有する光学部材としてのレンズで、これらレンズ25a、25bは、光軸24a、24b上に各別に配置され、それぞれレンズ枠26a、26bに保持されている。これらレンズ枠26a、26bは、保持部材としての共通のレンズ枠保持部材27に設けられている。
レンズ枠保持部材27には、ガイド軸22aに対応させて案内手段としての筒状の案内部材28が設けられている。この案内部材28は、その中空部にガイド軸22aが挿通されており、ガイド軸22aに沿ってレンズ枠保持部材27を案内するようになっている。この場合、案内部材28は、筒状である必要はなく、例えば、筒状の一部が切り欠かれた形状であってもよく、要は、過度な力が加わらないで、レンズ枠保持部材27をガイド軸22aに沿ってスムーズに案内できる形態であればよい。
また、レンズ枠保持部材27には、ガイド軸22bに対応させて第1の転動部材としての固定側回転体29が設けられている。
固定側回転体29は、内輪と外輪との間にボールを介在させたベアリング29aを有するもので、このベアリング29aの内輪中空部に、ガイド軸22bと垂直方向に配置される軸部材としての段付ビス29bの段部を嵌合し、さらに、この段付ビス29bをレンズ枠保持部材27にねじ込み固定することで、ベアリング29aの外輪をガイド軸22b周面に当接可能にしている。
なお、固定側回転体29は、ベアリング29aである必要はなく、例えば、円筒状の回転体として樹脂性のリングを使用し、この樹脂性のリングの中空部をガイド軸22bと垂直方向に配置される軸部材で回転可能に支持するものであってもよい。要は、軸部材を中心としてガイド軸22bに沿って走行できる回転体であればよい。
また、レンズ枠保持部材27には、ガイド軸22bに対応させて、押え手段としての押え部材30が設けられている。この押え部材30は、押圧部材としての板バネ30a、第2の転動部材としてのベアリング30bおよびカシメ用のビス30cを有している。
板バネ30aは、基端部をレンズ枠保持部材27にビス301により固定されている。ベアリング30bは、内輪と外輪との間にボールを介在させたもので、内輪側を板バネ30aの自由端に不図示のスペーサを介して、ガイド軸22bと垂直方向に配置される軸部材としてのカシメ用のビス30cによりカシメ固定することで、ベアリング30bの外輪をガイド軸22b周面に当接可能にしている。
この場合、板バネ30aに設けられるベアリング30bは、ガイド軸22bを挟んで固定側回転体29のベアリング29aに対向する位置に配置されている。そして、板バネ30aの弾性力によりベアリング30bを、ガイド軸22bの軸方向と垂直な方向からガイド軸22b周面に押し付け、その反作用により、固定側回転体29のベアリング29aがガイド軸22b周面に押し付けられるようにしている。
これにより、光軸24a、24bを横切る方向に関するレンズ25a、25bの位置が決められる。また、レンズ枠保持部材27は、ガイド軸22a、22bに沿って滑らかに移動し得るようになり、レンズ25a、25bは、光軸24a、24bを横切る方向の位置ずれを起こすことなく、光軸24a、24bに沿って平行に移動可能となる。
なお、押え部材30の板バネ30aは、例えば金属や樹脂等の弾性材料で作成されるが、これ以外の弾性材料で作成したものであってもよい。また、板バネ30aは、ベアリング30bをガイド軸22bの軸方向と垂直な方向からガイド軸22b周面に押し付ける形態であれば、形状はどのようであってもよい。さらに、ベアリング30bは、これ以外の、例えば、円筒状の回転体として樹脂性のリングを使用し、この樹脂性のリングの中空部をガイド軸22bと垂直方向に配置される軸部材で回転可能に支持するものであってもよい。要は、軸部材を中心としてガイド軸22bに沿って走行できる回転体であればよい。
基台21と上部基台23の間には、不図示の軸受に回転可能に支持されたカム軸31が光軸24a、24b方向に沿って配置されている。カム軸31には、不図示の伝達歯車を介してハンドル軸32が連結されている。このハンドル軸32は、カム軸31と直交する方向に配置され、両端に不図示のビス等により操作ハンドル33a、33bが固定されている。この場合、操作ハンドル33a、33bを回転操作すると、ハンドル軸32の回転により、不図示の伝達歯車を介してカム軸31が回転するようになっている。
図2は、カム軸31周面の展開図を示すものである。この場合、カム軸31は、周面の円周方向に沿って所定角度で傾斜したカム溝31aを有しており、このカム溝31aに、レンズ枠保持部材27に設けられたカム接続手段としてのカムシャフト接続部34が係合されている。これにより、操作ハンドル33a、33bを回転操作し、ハンドル軸32の回転により不図示の伝達歯車を介してカム軸31を回転させると、カム溝31aに沿ってカムシャフト接続部34が移動することで、レンズ枠保持部材27をガイド軸22a、22bに沿って上下方向、つまり光軸24a、24bに沿って移動させるようになっている。
次に、このように構成された第1の実施の形態の作用を説明する。
いま、操作ハンドル33a、33bを回転操作すると、これら操作ハンドル33a、33bの回転は、ハンドル軸32より不図示の伝達歯車を介してカム軸31に伝えられ、カム軸31を回転させる。カム軸31が回転すると、カム軸31周面に傾斜して形成されたカム溝31aに沿ってカムシャフト接続部34が移動し、このカムシャフト接続部34の移動とともに、レンズ枠保持部材27がガイド軸22a、22bに沿って上下方向、つまり光軸24a、24bに沿って移動される。これにより、操作ハンドル33a、33b、ハンドル軸32、不図示の伝達歯車、カム軸31およびカムシャフト接続部34は、レンズ移動手段を構成し、レンズ枠保持部材27を光軸24a、24bに沿って移動させることができる。
この場合、操作ハンドル33a、33bにより、カム軸31が、例えば、図2に示すように図示矢印A方向に回転したとすると、この回転によりカムシャフト接続部34に伝えられる力の一部34aは、レンズ枠保持部材27を光軸24a(24b)に沿って移動させる運動に費やされ、残りの力34bは、レンズ枠保持部材27を光軸24a(24b)を横切る方向に回転させる運動に費やされる。
このうち、力34bによりレンズ枠保持部材27を光軸24a(24b)を横切る方向に回転させる運動は、固定側回転体29と押え部材30によって制限することができるが、このときの力34bの発生そのものを抑えることも必要である。そこで、力34bの作用点であるカムシャフト接続部34を、レンズ枠保持部材27を回転させる回転中心であるガイド軸22aにできるだけ近づけるようにする。具体的には、カムシャフト接続部34とガイド軸22aとの間の距離を、カムシャフト接続部34とガイド軸22bとの間の距離の1/2以下に設定するとよい。こうすると、レンズ枠保持部材37を回転させるトルクが減少し、レンズ枠保持部材37を光軸24a(24b)を横切る方向に回転させる運動自体を減少させることができる。
従って、このようにすれば、操作ハンドル33a、33bを回転操作することにより、レンズ枠保持部材27をガイド軸22a、22bに沿って、つまり光軸24a、24bに沿って移動させることができるようになり、レンズ25a、25bを含む変倍顕微鏡の倍率を変更することができる。
また、レンズ枠保持部材27は、ガイド軸22bに沿って転動する固定側回転体29と、この固定側回転体29をガイド軸22bに押し付けるための板バネ30aを有する押え部材30により、光軸24a、24bを横切る方向に関して位置決めされているので、操作ハンドル33a、33bを回転操作したときに、レンズ25a、25bは、光軸24a、24bを横切る方向に位置ずれを起こすことなく、これら光軸24a、24bに沿って確実に平行移動される。
また、固定側回転体29には、ベアリング29aが用いられ、この固定側回転体29に対応する押え部材30にも、ベアリング30bが用いられ、これらベアリング29aと30bによりガイド軸22bを挟持するようにしているので、従来の線あるいは面で接触する押圧部材を用いたものと比べて、ガイド軸22bとの接触部分での摩耗を格段に生じ難いものにできる。これにより、従来の板状部材において発生しやすかった変倍操作時の不必要な音の発生を防止でき、良好な操作感を得ることができ、さらには、操作不良を引き起こす要因を排除することができる。
また、固定側回転体29と押え部材30は、それぞれのベアリング29a、30bによりレンズ枠保持部材27のガイド軸22bに沿った移動をスムーズにできるので、押え部材30がガイド軸22bに引っかかるようなおそれもなくなり、この引っかかりによりレンズ枠保持部材27が傾いて光学性能を劣化させるような現象も確実に回避することができる。
これにより、変倍操作に良好な操作感を得られるとともに、優れた変倍性能を得られる変倍装置を実現することが可能になる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
図3は、本発明の第2の実施の形態にかかる変倍装置の要部の概略構成を示すもので、図1と同一部分には、同符号を付している。
この場合、レンズ枠保持部材27には、切欠き部27aが形成されている。この切欠き部27aには、ガイド軸22bが挿通されている。
切欠き部27a周面には、ガイド軸22bと直交する方向で、且つ切欠き部27aを介して一直線上に一対の孔部27b、27cが形成されている。これら孔部27b、27cは、それぞれレンズ枠保持部材27側面まで貫通するように形成されている。
孔部27bには、ガイド軸22bに対応させて第1の転動手段としての固定側回転体41が設けられている。この固定側回転体41は、孔部27b内部に球体としての固定ボール41aと弾性部材としての圧縮バネ部41bが設けられている。固定ボール41aは、孔部27bの切欠き部27a側開口端に回転可能に配置され、圧縮バネ部41bの弾性力により孔部27bより押し出される方向の力が作用されている。この場合、孔部27bの切欠き部27a側開口端には、固定ボール41aが飛び出さないように固定ボール41aの直径より小さな不図示のストッパーが設けられている。また、孔部27bの切欠き部27a側と反対側開口部は、栓としてネジ41cがねじ込まれ、圧縮バネ部41bが飛び出さないようにしている。
この場合、圧縮バネ部41bの弾性力により発生する力は、レンズ枠保持部材27を、光軸2a(24b)を横切る方向に回転させる力より十分大きく、固定ボール41aが十分回転できるように設定されている。また、ネジ41cのねじ込み量も、一定になるように位置決めしてねじ込まれるようにしている。
なお、固定ボール41aは、例えば、金属や樹脂等の材料で作られるが、特に、これに限定されるものでない。要は、固定ボール41aが、ガイド軸22bに当接して、光軸24a、24bと平行な方向に回転する形態であればよい。
また、他方の孔部27cには、ガイド軸22bに対応させて、押え手段として押え部材42が設けられている。押え部材42は、孔部27cに筒状体をしたプランジャ42aを挿入している。このプランジャ42aの中空部には、球体としてのボール42bと弾性部材としての圧縮バネ部42cが設けられている。ボール42bは、プランジャ42aの開口端に回転可能に配置され、圧縮バネ部42cの弾性力によりプランジャ42aより押し出される方向の力が作用されている。この場合、プランジャ42aの開口端には、ボール42bが飛び出さないように、ボール42bの直径より小さな不図示のストッパーが設けられている。また、プランジャ42aのボール42bと反対側開口部には、栓としてネジ42dがねじ込まれ、圧縮バネ部42cが飛び出さないようにしている。
この場合、圧縮バネ部42cによる力は、上述した圧縮バネ部41bによる力と同等になるようにネジ42dで調整されている。
プランジャ42aの外周には、不図示のネジが切ってあり、孔部27cに沿って移動可能になっており、押え部材42全体をガイド軸22bの中心軸と垂直な方向に出し入れできるようにもなっている。これにより、切欠き部27aとガイド軸22bの隙間によるガタが発生しないように調整される。
なお、ボール42bは、例えば、金属や樹脂等の材料で作られるが、特に、これに限定されるものでない。要は、ボール42bが、ガイド軸22bに当接して、光軸24a、24bと平行な方向に回転する形態であればよい。
その他は、図1と同様である。
このような構成において、図1で述べたように、操作ハンドル33a、33bを回転操作すると、レンズ枠保持部材27がガイド軸22a、22bに沿って上下方向、つまり光軸24a、24bに沿って移動される。これにより、レンズ25a、25bを含む変倍顕微鏡の倍率を変更することができる。
この場合、押え部材42は、プランジャ42aのボール42bが圧縮バネ部42cの弾性力によりガイド軸22bに押圧され、この状態で、レンズ枠保持部材27の移動に応じてガイド軸22b上をボール42bが回転する。同時に、押え部材42のボール42bのガイド軸22bの押圧により、このガイド軸22bに当接される固定側回転体41の固定ボール41aは、圧縮バネ部41bの弾性力によりガイド軸22bに当接され、この状態で、レンズ枠保持部材27の移動に応じてガイド軸22b上を回転する。
これにより、レンズ枠保持部材27は、固定側回転体41を構成する固定ボール41aと、押え部材42のボール42bの押圧により光軸24a、24bを横切る方向に関して位置決めされるので、操作ハンドル33a、33bを回転操作したときに、レンズ25a、25bは、光軸24a、24bを横切る方向に位置ずれを起こすことなく、これら光軸24a、24bに沿って確実に平行移動される。
また、固定側回転体41には、回転可能な固定ボール41aが用いられ、押え部材42にも回転可能なボール42bが用いられ、これらボール41a、42bによりガイド軸22bを挟持するようにしているので、この場合も、第1の実施の形態で述べたと同様に、ガイド軸22bとの接触部分での摩耗を格段に生じ難いものにでき、従来の板状部材において発生しやすかった変倍操作時の不必要な音の発生を防止でき、良好な操作感を得ることができ、さらには、操作不良を引き起こす要因を排除することができる。
また、固定側回転体41の回転可能な固定ボール41aと押え部材42のボール42bによりレンズ枠保持部材27のガイド軸22bに沿った移動をスムーズにできるので、押え部材42がガイド軸22bに引っかかるようなおそれもなくなり、この引っかかりによりレンズ枠保持部材27が傾いて光学性能を劣化させるような現象も確実に回避することができる。
従って、このようにしても、変倍操作に良好な操作感を得られるとともに、優れた変倍性能を得られる変倍装置を実現することが可能になる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。例えば、上述した実施の形態では、光学的パワーを有する光学部材として、レンズ25a、25bについて述べたが、これに限定されるものでない。例えば、光学的パワーを有する光学部材としては、曲面ミラーで構成されてもよい。また、上述した実施の形態では、2個のレンズ25a、25bについて述べたが、その個数は、これに限定されない。例えば、レンズの個数は一つであってもよい。つまり、光学的パワーを有する少なくとも一つの光学部材を有していればよい。
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
本発明の第1の実施の形態にかかる変倍顕微鏡に適用される双眼用の変倍装置の概略構成を示す図。 第1の実施の形態にに用いられるカム軸周面を示す展開図。 本発明の第2の実施の形態にかかる変倍装置の要部の概略構成を示す図。 従来の変倍装置の一例の概略構成を示す図。 従来の変倍装置の他例の概略構成を示す図。
符号の説明
21…基台、21a.21b…レンズ
22a.22b、22c…ガイド軸
23…上部基台、23a.23b…レンズ
24a.24b…光軸、25a.25b…レンズ
26a.26b…レンズ枠、27…レンズ枠保持部材
27a…切欠き部、27b.27c…孔部
28…案内部材、29…固定側回転体
29a…ベアリング、29b…段付ビス
29a.30b…ベアリング、30…押え部材
30a…板バネ、30b…ベアリング
30c…ビス、301…ビス
31…カム軸、31a…カム溝、32…ハンドル軸
33a.33b…操作ハンドル、34…カムシャフト接続部
34a、34b…力、37…レンズ枠保持部材
41…固定側回転体、41a…固定ボール
41b…圧縮バネ部、41c…ネジ
42…押え部材、42a…プランジャ
42b…ボール、42c…圧縮バネ部
42d…ネジ、

Claims (7)

  1. 光学的パワーを有する少なくとも一つの光学部材と、
    前記光学部材を保持する保持部材と、
    前記保持部材を前記光学部材の光軸に沿って移動可能に支持する第1および第2のガイド軸と、
    前記保持部材を前記光軸に沿って移動させる移動手段と、
    前記保持部材に設けられ、該保持部材の移動を前記第1のガイド軸に沿って案内する案内手段と、
    前記保持部材に設けられ、前記第2のガイド軸に当接されるととも、前記保持部材の移動により前記第2のガイド軸に沿って転動される第1の転動部材と、
    前記保持部材に設けられ、前記第2のガイド軸に押圧力を作用する押圧部材と、該押圧部材により前記第2のガイド軸を挟んで前記第1の転動部材側に押圧力を作用するとともに、前記第2のガイド軸に当接され、前記保持部材の移動により前記第2のガイド軸に沿って転動される第2の転動部材とを有する押え手段と
    を具備したことを特徴とする変倍装置。
  2. 前記第1および第2の転動部材は、内輪と外輪との間にボールを介在させたベアリングからなり、該ベアリングの内輪を、前記第2のガイド軸と垂直方向に配置される軸部材で支持したことを特徴とする請求項1記載の変倍装置。
  3. 前記第1および第2の転動部材は、円筒状の回転体を有し、該回転体の中空部を前記第2のガイド軸と垂直方向に配置される軸部材で回転可能に支持したことを特徴とする請求項1記載の変倍装置。
  4. 前記押え手段の押圧部材は、板バネからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の変倍装置。
  5. 前記第1の転動部材は、回転可能な球体と、該球体に対し前記第2のガイド軸方向への弾性力を作用する弾性部材を有することを特徴とする請求項1記載の変倍装置。
  6. 前記押え手段は、筒状体と、該筒状体の開口部に回転可能に設けられた球体と、前記筒状体の中空部に配置され前記球体に対し前記第2のガイド軸方向への弾性力を作用する弾性部材とを有することを特徴とする請求項1記載の変倍装置。
  7. 前記移動手段は、
    前記光軸と平行に配置され、周面円周方向に沿って所定角度で傾斜したカム溝を有するカム軸と、
    前記保持部材に設けられるとともに、前記カム溝に係合されるカム接続手段と、を具備し、
    前記カム接続手段と前記第1のガイド軸との間の距離を、前記カム接続手段と前記第2のガイド軸との間の距離の1/2以下に設定したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の変倍装置。
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