JP2021036274A - レンズ鏡筒 - Google Patents
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Abstract
【課題】 光軸と平行な別の軸回りに回転するカム部材を有するレンズ鏡筒において、小型化とカムの延伸の両立を可能にしたレンズ鏡筒を提供すること。【解決手段】 固定鏡筒と、光軸と平行な別の軸上において前記固定鏡筒に対して回転自在に支持され、リフト溝を有するカム部材と、前記リフト溝と係合するフォロアを有し、少なくとも1つの光学素子を支持し、前記固定鏡筒に対して前記光軸方向に移動するレンズ保持枠と、を有し、前記カム部材は、回転により光軸に沿った方向に移動して有効光線領域となる位置まで侵入し、前記レンズ保持枠は、前記カム部材の平行移動量と、カムリフトによる移動量を合わせた分だけ移動することを特徴とする。【選択図】 図1
Description
本発明は、レンズ鏡筒に関し、特に光軸に平行な別の軸回りに回転するカムを有するレンズ鏡筒に関する。
従来、レンズ鏡筒において、光学素子を保持するレンズ保持枠を、その光軸に平行な方向(以降、この方向を光軸方向と記載する)に駆動することで、ズーミングやフォーカシングを行うものがある。この駆動の方式の1つとして、光軸に平行な別の軸回りに回転するカム部材に設けたカムリフト溝と、レンズ保持枠に設けられたカムフォロアを係合させ、カム部材を回転駆動することでレンズ保持枠をカムリフト溝に沿って駆動する方法が知られている。
特許文献1には、レンズ保持枠に一体に形成されたスライダと、前記レンズ保持枠または前記スライダに一体に形成されたカムフォロアと、レンズ鏡筒に設けられ、光軸方向に前記スライダを案内する直進溝と、前記レンズ鏡筒に対して回転するとともに、前記カムフォロアを案内して前記レンズ枠を光軸と平行に移動せしめるカム溝が設けられたカム筒と、を備えたことを特徴とするレンズ鏡筒が開示されている。
前述のようなレンズ鏡筒において、近年、ズーミングの高倍率化や高精細化に伴って、レンズ保持枠の移動範囲を拡大させる要求がある。その場合、一般的にはカムリフト溝をより光軸方向に伸ばすために、カム部材を延伸する必要がある。その一方、レンズ鏡筒としては小型化する要求があり、カム部材をできるだけ光軸に近づけた状態で配置することが必要とされる。
しかしながら、延伸したカム部材を光軸方向に近づけようとしても、レンズ鏡筒の有効光線の外側に配置しなければ撮影上問題となるため、延伸した分、従来よりも光軸から離間するように配置せざるを得ずに、レンズ鏡筒が大型化してしまうことがあった。
そこで、本発明の目的は、光軸と平行な別の軸回りに回転するカム部材を有するレンズ鏡筒において、小型化とレンズ保持枠の移動範囲の拡大との両立を可能にしたレンズ鏡筒を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係るレンズ鏡筒は、
固定鏡筒と、光軸と平行な別の軸上において前記固定鏡筒に対して回転自在に支持され、リフト溝を有するカム部材と、前記リフト溝と係合するフォロアを有し、少なくとも1つの光学素子を支持し、前記固定鏡筒に対して前記光軸方向に移動するレンズ保持枠とを有し、前記カム部材は、回転により光軸に沿った方向に移動して有効光線領域となる位置まで侵入し、前記レンズ保持枠は、前記カム部材の平行移動量と、カムリフトによる移動量を合わせた分だけ移動することを特徴とする。
固定鏡筒と、光軸と平行な別の軸上において前記固定鏡筒に対して回転自在に支持され、リフト溝を有するカム部材と、前記リフト溝と係合するフォロアを有し、少なくとも1つの光学素子を支持し、前記固定鏡筒に対して前記光軸方向に移動するレンズ保持枠とを有し、前記カム部材は、回転により光軸に沿った方向に移動して有効光線領域となる位置まで侵入し、前記レンズ保持枠は、前記カム部材の平行移動量と、カムリフトによる移動量を合わせた分だけ移動することを特徴とする。
本発明によれば、光軸と平行な別の軸回りに回転するカム部材を有するレンズ鏡筒において、小型化とレンズ保持枠の移動範囲の拡大との両立を可能にしたレンズ鏡筒の提供を実現できる。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
以下、図1から図4までを参照して、本発明の第1の実施例による、光軸1に平行な別の軸回りに回転しながら、光軸1と平行な方向に駆動する繰り出しカム21を有するレンズ鏡筒20について説明する。
図1は、本実施例におけるレンズ鏡筒20において、本発明にかかわる部分を抜粋し、簡易的に示した分解斜視図である。
なお、以降の説明を容易にするために、各図には直角右手座標系Oを明示した。この座標系OにおけるX軸方向は、レンズ鏡筒20の光軸1と平行な方向であり、物体側より像側に至る方向を正としている。なお以降の説明において、このX軸に平行な方向への各構成部材の駆動の説明の際に「光軸方向」と表現するが、この際には、+方向、−方向の限定、及び構成部品のY軸、Z軸上の位置についての限定はしない。また、Y軸方向は、繰り出しカム21の回転中心より、光軸1に至る方向を正として配置している。
図2、図3はレンズ鏡筒20において、第1のレンズ保持枠2a及び第2のレンズ保持枠2bを光軸方向に駆動した様子を示す断面図である。ここで、図2が第1のレンズ保持枠2aがもっとも像側にある状態、図3がもっとも物体側にある状態を示している。
また図4は、後述する回転カム30及び繰り出しカム21の回転と移動による、第1、第2のレンズ保持枠2a、2bの挙動を示す、回転カム30及び繰り出しカム21の円筒外周面の展開図である。ここで、(a)が図2と同しく第1のレンズ保持枠2aがもっとも像側にある状態、(c)が図3と同じく第1のレンズ保持枠2aがもっとも物体側にある状態を示しており、(b)はその中間の状態を示している。
レンズ鏡筒20には、固定鏡筒3が設けられている。固定鏡筒3には、固定レンズ4が押え環5によって直接的に保持されている。
また、固定鏡筒3は、少なくとも1つの光学素子を含む第1の光学素子群6a、第2の光学素子群6bをそれぞれ保持する第1のレンズ保持枠2a、第2のレンズ保持枠2bを内包している。
固定鏡筒3には、その内径部に、光軸1と平行な直線状に伸びるガイド溝7が複数設けられている。また一方で、第1、第2のレンズ保持枠2a、2bには、前述のガイド溝7に摺動自在に係合するように、ガイドピン8がガイド溝7の方向に並ぶように配置されている。このガイド溝7と、ガイドピン8が係合することによって、2つのレンズ保持枠2a、2bは光軸方向に対して移動自在となるように保持されている。
固定鏡筒3には、光軸1とは平行で、かつ別の位置となる軸上に、固定軸22を、固定部材9を用いて設けている。固定軸22には回転カム30が、ベアリング10などを介することで固定軸22の中心軸を回転中心とする形で、固定軸22に対して回転自在となるように保持されている。一方で、スペーサ23や間隔調整部材11などを用いることによって、回転カム30の光軸方向への移動は規制されている。
また、回転カム30には、不図示の駆動源からの回転駆動力の伝達手段となるギア部材24が固定されている。これにより、ギア部材24と、回転カム30とは一体となって回転することなる。
回転カム30の外周部は段付き形状をしており、物体側の小径部25と、像側の大径部26からなる。この小径部25の外周面には、光軸方向に摺動自在となるように内径部で嵌合させ、かつその嵌合部よりさらに物体側に延伸する円筒形上をした、繰り出しカム21を設けている。ここで、繰り出しカム21の円筒部の外径は、回転カム30の大径部26と同等の大きさとなっている。
また、繰り出しカム21の内径部において、回転カム30との嵌合部より物体側の位置の固定軸22との間に、複数のボール12が押え部材11によって転動自在となるように、固定軸の周囲に複数設けられている。これによって、繰り出しカム21は、固定軸22に対して回動自在であり、かつ光軸方向に移動自在となるように保持されている。
回転カム30には、繰り出しカム21との嵌合部となる小径部25の物体側の先端に、駆動力を伝達するためのキー14が設けられている。またそれと対応するように、繰り出しカム21の嵌合部の内径部には、光軸方向に延伸するキー溝15が設けられ、光軸方向に摺動自在となるように係合している。これによって、回転カム30と、繰り出しカム21との間で回転力が伝達されるようになり、回転カム30と繰り出しカム21は常に同一角度となる回転駆動をすることになる。
固定軸22の外周円柱面には、繰り出しカム21の光軸方向への移動のガイドとなるカム駆動用リフト溝27がその外周面に設けられている。また一方で、繰り出しカム21には、前述のカム駆動用リフト溝27に対応するカム駆動用フォロア17を設けている。このカム駆動用リフト溝27にカム駆動用フォロア17が係合することによって、繰り出しカム21が回転すると、カム駆動用リフト溝27に従って繰り出しカム21が光軸方向に駆動する。
繰り出しカム21の外周円筒面には、第1のレンズ保持枠2aの移動量を規制する第1の保持枠用リフト溝16aが設けられている。また、回転カム30の外周円筒面には、第2のレンズ保持枠2bの駆動量を規制する第2の保持枠用リフト溝16bが設けられている。
それに対して、第1のレンズ保持枠2aには、第1の保持枠用リフト溝16aに係合する第1の保持枠用フォロア17aが設けられている。また、第2のレンズ保持枠2bには第2の保持枠用リフト溝16bに係合する第2の保持枠用フォロア17bが設けられている。
ここから、前述までの構成をもとに、図2に示す第1のレンズ保持枠2aがもっとも像側にある状態から、図3に示すもっとも物体側にある状態まで移行する過程の挙動について説明する。
第1のレンズ保持枠2aが像側にある状態では、物体側の固定レンズ4と、第1のレンズ保持枠2aに保持される第1の光学素子群6aとの間において撮影上で有効となる光線は、この2つを接続する2点鎖線で囲まれた矢印で示す有効光線通過領域18を通過する。なお、以降の説明において、この図2の状態における、固定レンズ4と第1の光学素子群6aとの間の有効光線通過領域18が、本発明における繰り出しカム21が侵入する有効光線通過領域18となる。
第1のレンズ保持枠2aが像側にある状態では、繰り出しカム21もまた、像側に寄った状態で配置される。これによって、繰り出しカム21は、有効光線通過領域18より外側となるように配置されている。
不図示の駆動源よりギア部材24を介して回転駆動力が伝えられることで、ギア部材24及びギア部材24と一体となっている回転カム30は回転駆動する。この際に、キー14及びキー溝15を介して駆動力が伝達され、繰り出しカム21を回転駆動する。
前述のように、繰り出しカム21には、カム駆動用フォロア28が設けられており、これが固定軸22に設けられたカム駆動用リフト溝27に係合している。このため、繰り出しカム21は、回転駆動により、このカム駆動用リフト溝27に従って光軸方向に駆動される。
この繰り出しカム21の光軸方向への駆動と、第1、第2のレンズ保持枠2a,2bの駆動との関係を順に示したのが図4である。ここで、図4における破線31は、繰り出しカム21の外周円筒面上における有効光線通過領域18の境界を示しており、破線31より−X側、すなわち物体側となる領域が有効光線通過領域18となる。
第2のレンズ保持枠2bは、回転カム30の回転に応じて、第2の保持枠用リフト溝16bに沿って光軸方向に駆動される。一方、第1のレンズ保持枠2aは、繰り出しカム21に設けられた第1の保持枠用リフト溝16aによる移動量Lrと、繰り出しカム21の光軸方向への移動量Lcとの合計した移動量Lp分だけ、光軸方向に駆動するようになる。
繰り出しカム21は、その回転量に応じて徐々に物体側に駆動され、破線31を超えて有効光線通過領域18まで侵入する。ただし、ここまで繰り出しカム21が物体側に移動した状態では、第1のレンズ保持枠2aもまた、より物体側にある状態となる。このため、繰り出しカム21が、この状態における固定レンズ4と第1の光学素子群3aとの間の撮影上必要な有効光線を遮ることはない。
このように、繰り出しカム21を、第1のレンズ保持枠2aがある範囲に配置された際の有効光線通過領域18まで侵入させるようにすることで、繰り出しカム21を、より光軸1に近づけることができるようになる。これによって、レンズ鏡筒20全体の小型化と第1、第2のレンズ保持枠2a,2bの移動範囲の拡大との両立を可能にしている。
なお、本実施例においては、第1のレンズ保持枠2aを駆動するための第1の保持枠用リフト溝16aを有する繰り出しカム21と、第2のレンズ保持枠2bを駆動するための第2の保持枠用リフト溝16bを有する回転カム30とを別部材として構成した。しかしこれは、1つのカム部材に2つの保持枠用リフト溝を設け、そのカム部材を繰り出すようにしても良い。
また、本実施例においては、第1、第2のレンズ保持枠2a、2bが構成されたレンズ鏡筒を示したが、この数は限定されず、例えば1つでも3つ以上であっても構わない。またその際に、繰り出しカムと、回転カムとのどちらに、どれだけの保持枠用リフト溝を設けるようにしても良い。
さらに、本実施例においては、キー14と、それに係合するキー溝15を設けることで、繰り出しカム21と、回転カム30とが常に同位相の回転をする方法を示した。しかしこれは、例えば連結ピンとピン穴のように他の回転伝達手段を設けても良い。またあるいは、減速機構を伝達手段に組み込むことで、回転カムと繰り出しカムとの回転数に差が出るようにしても良い。
さらに、本実施例においては、第1の保持枠用リフト溝16aを設ける繰り出しカム21の外周部と、第2の保持枠用リフト溝16bを設ける回転カム30の大径部26とを同等の大きさとする構成にしたが、ここに差を設けるようにしても良い。
また、本実施例においては、繰り出しカム21を駆動する方法として、繰り出しカム21にカム駆動用フォロア28を、固定軸22にカム駆動用リフト溝27を設ける構造を示した。これは、例えば固定枠にカムフォロアを、回転平行移動カム部材の外周面にカム駆動用リフト溝を構成するなど、それぞれ別の位置に構成するようにしても良い。また、固定軸と回転平行移動カム部材の間で噛み合うネジ部を設けたり、別途直動アクチュエータを搭載したり、というように別の方法によって回転平行カム部材を光軸と平行な方向に駆動するようにしても良い。
以下、図5から図6を参照して、本発明の第2の実施例による、第1、第2の繰り出しカム41a、41bを設け、それらが回転すると、光軸方向にそれぞれが逆向きに駆動するレンズ鏡筒40について説明する。
なお、実施例1と同等の構成については、その説明を省略し、図面においては同じ番号を付する。
図5、図6は本実施例におけるレンズ鏡筒40において、第1のレンズ保持枠2a及び第2のレンズ保持枠2bを光軸方向に駆動した様子を示す断面図である。ここで、図5が第1のレンズ保持枠2aがもっとも像面側にある状態、図6がもっとも物体側にある状態を示している。
固定軸42の周囲には、第1、第2の繰り出しカム41a、41bが、固定軸42を中心とするように複数配置されたボール12を介することで、固定軸42に対して回動自在、かつ光軸方向に移動自在に保持されている。ここで、第2の繰り出しカム41bの外周部は、小径部45と大径部46からなる階段形状をしており、小径部45は第1の繰り出しカム41aの内径部と嵌合している。
固定軸42には、第1、第2のカム駆動用リフト溝47a、47bが設けられている。また、第1、第2の繰り出しカム41a、41bには、それぞれ第1、第2のカム駆動用フォロア48a、48bが設けられている。この第1、第2のカム駆動用リフト溝47a、47bと、第1、第2のカム駆動用フォロア48a、48bとがそれぞれ係合することで、第1、第2の繰り出しカム41a、41bは回転動作により光軸に沿った方向に移動するようになる。
またこの際、第1の繰り出しカム41aに設けられた、第1のカム駆動用フォロア48aが干渉しないように、第2の繰り出しカム41bの小径部45には、ニゲ溝52を設けている。これによって、第1の繰り出しカム41aと第2の繰り出しカム41bとの嵌合長さを十分確保することができる。
また、固定軸42には、駆勤伝達用のギア部材44が、ベアリング10等を介し、固定軸42に対して回動自在に設けられている。なおここで、ギア部材44の固定軸42に対して光軸方向への駆動は、スペーサ43等によって規制されている。
ギア部材44は、その物体側先端部を第2の繰り出しカム41bの内径と嵌合させている。その嵌合部において、ギア部材44には駆動力伝達用のピン50を、第2の繰り出しカム41bの内径部にはそれに係合する長溝51を設けている。また、第2の繰り出しカム41bの小径部45の物体側先端部にはキー14を、第1の繰り出しカム41aの内径部にはそれに係合するキー溝15を設けている。これによって、ギア部材44が回転すると、第1、第2の回転平行移動カム部材とが同じ角度で回転するようになっている。
不図示の駆動原からギア部材44が回転させられると、図5に示す第1のレンズ保持枠2aが像側にある状態から、図6に示す物体側にある状態となる。この際、第1の繰り出しカム41aは、−X方向に移動することで、有効光線通過領域18の内部まで侵入する。
一方、第2の繰り出しカム41bは、+X方向、すなわち第1の回転平行移動カム部材とは逆方向に動く。第1、第2のレンズ保持枠2a、2bはこの第1、第2の回転平行移動カム部材41a、41bの光軸方向の移動量と、第1、第2のレンズ保持枠用リフト溝16a、16bによる移動量とを合わせた量だけ光軸方向に駆動される。
このように、第1の繰り出しカム41aと、第2の繰り出しカム41bとで、回転した際の移動方向を逆にすると、レンズ鏡筒40に姿勢差をつけた際の自重によるトルク変動の影響を軽減できる。これは、2つの繰り出しカム41a、41bの自重によって、自身を回転させようとするトルクが逆方向になることで、お互いの影響を打ち消しあうからである。
また、本実施例おいては、第1、第2のレンズ保持枠2a、2bに対して、それぞれ第1、第2の繰り出しカム41a、41bを設けた。これによって、それぞれの第1、第2カムリフト溝16a、16b及び第1、第2のカム駆動用リフト溝47a、47bのそれぞれの駆動量を調整することで、第1、第2のレンズ保持枠2a、2bの駆動の際のトルク変動を調整することが可能になる。
なお、本実施例においては、レンズ保持枠が2つの場合の例を示したが、特にレンズ保持枠の数は限定されず、例えば1つでも3つでも構わない。その際、回転平行移動カム部材の数も変更可能であり、1つの平行移動カム部材で2つのレンズ保持枠を駆動するようにしても良い。また、有効光線通還領域に侵入する回転平行移動カム部材に対して、カムの回転に応じて光軸方向に駆動する際の方向についての組み合わせを変更することも可能である。これは例えば、3つの繰り出しカムを設けるような場合、有効光線通過領域に侵入する繰り出しカムに対して残り2つのカム部材が両方とも逆に動くようにしても良いし、1つは同方向、1つは逆方向としても良い。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 光軸、2a 第1のレンズ保持枠、3 固定鏡筒、16 保持枠用リフト溝、
17 保持枠用フォロア、18 有効光線通過領域、20 レンズ鏡筒、
21 繰り出しカム、22 固定軸
17 保持枠用フォロア、18 有効光線通過領域、20 レンズ鏡筒、
21 繰り出しカム、22 固定軸
Claims (4)
- 固定鏡筒と、
光軸と平行な別の軸上において前記固定鏡筒に対して回転自在に支持され、リフト溝を有するカム部材と、
前記リフト溝と係合するフォロアを有し、少なくとも1つの光学素子を支持し、前記固定鏡筒に対して前記光軸方向に移動するレンズ保持枠と、
を有し、
前記カム部材は、回転により光軸に沿った方向に移動して有効光線領域となる位置まで侵入し、
前記レンズ保持枠は、前記カム部材の平行移動量と、カムリフトによる移動量を合わせた分だけ移動することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 前記カム部材が、少なくとも1つの回転平行移動部と、少なくとも1つの平行移動をしない回転移動部とからなることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
- 前記固定鏡筒には、前記カム部材の回転中心となる軸上に固定軸を設け、
前記カム部材には、カム駆動用フォロアを設け、
前記固定軸にはカム駆動用リフト溝を設け、
前記カム駆動用フォロアと前記カム駆動用リフト溝が係合することで、前記カム部材が光軸方向に駆動することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレンズ鏡筒。 - 前記カム部材には、少なくとも1つの第1の回転平行移動部と、前記カム部材の回転によって、前記第1の回転平行移動部とは異なるリフトに応じて動く少なくとも1つの第2の回転平行移動部を有し、
前記カム部材の回転駆動範囲の、少なくとも一部において前記第1の回転平行移動部と前記第2の回転平行移動部が逆方向に移動することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のレンズ鏡筒。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2019157525A JP2021036274A (ja) | 2019-08-30 | 2019-08-30 | レンズ鏡筒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019157525A JP2021036274A (ja) | 2019-08-30 | 2019-08-30 | レンズ鏡筒 |
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---|---|
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019157525A Pending JP2021036274A (ja) | 2019-08-30 | 2019-08-30 | レンズ鏡筒 |
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2019
- 2019-08-30 JP JP2019157525A patent/JP2021036274A/ja active Pending
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