JP2006138702A - 光波距離計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 位相差方式の光波距離計において、測距光の光量に応じた測距誤差の補正量を調べて記憶させる労力を少なくする。
【解決手段】 この光波距離計は、3つの変調周波数を含む測距光(L)を測点に置かれたターゲット(22)に向けて出射する発光素子(50)と、ターゲットで反射して戻ってきた測距光を受光し、各変調周波数毎の測距信号を発生する受光素子(60)と、各測距信号を中間周波に変換する周波数変換器(66)と、中間周波をデジタル変換するA/D変換器(72)と、A/D変換器の出力から各中間周波の少なくとも1波長分のデータを記憶するメモリ(76)と、中間周波の1波長分のデータから距離を演算するCPU(74)とを備える。CPUは、1つの中間周波のデータから、その振幅を検出し、前記振幅が所定範囲内のときに、メモリに記憶された3つ中間周波のデータを用いて、ターゲットまでの距離を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ターゲットに向けて測距光を出射し、ターゲットからの反射光を受光してターゲットまでの距離を測定する位相差方式の光波距離計に関し、距離計測する際に、絞りによって生じる測距誤差を補正するようにした光波距離計に関する。
本出願人は、下記特許文献1に開示されたように、絞りによって生じる測距誤差を補正する光波距離計を出願している。図4に、この光波距離計のブロック図を示す。
この光波距離計では、レーザダイオ−ド等の光源20から送光された測距光Lは、図示しない送光光学系を経て、測点上に置かれたターゲット(プリズム等)22に向けて出射される。光源20は変調器24に接続されており、測距光Lは基準信号発振器26で発生された基準信号Kによって変調されている。
ターゲット22で反射された測距光Lは、図示しない受光光学系と、測距光Lの光量を調整する絞り27を経て、ホトダイオード等の受光素子28に入射する。すると、受光素子28によって、測距光Lが測距信号Mなる電気信号に変換される。この測距信号Mは、高周波増幅器30で増幅された後に、バンドパスフィルタ32でノイズを除去される。
さらに、この測距信号Mは、混合器34と局部発振器36からなる周波数変換器37に入力される。周波数変換器37では、局部発振器36で発生させた局部発振信号Qと測距信号Mとを混合器34へ入力して乗算することにより、両信号M、Qの周波数の差となる周波数の中間周波Nを得る。ここで、中間周波Nのみをローパスフィルタ38で選り分けて、これを中間周波増幅器40で増幅する。増幅された中間周波Nは、A/D変換器42でデジタル信号に変換され、CPU44(演算処理手段)を経て、メモリ(記憶手段)46に記憶される。
距離測定を行う際には、基準信号発振器26で基準信号Kを発生させるとともに、基準信号発振器26からA/D変換器42に同期信号Pを送ることにより、A/D変換器42で基準信号Kと同期を取って中間周波Nのサンプリングを行う。
図5に示したように、A/D変換器42によるサンプリングは、中間周波Nの1波長分をn等分した(n>2)サンプリング周期で、数千以上の多数波長分にわたって連続してサンプリングする。ここで、距離算出の際に、受光した測距光Lの中間周波信号レベルの最大値amaxと最小値aminとの差から振幅aiを求めて、この振幅aiの度数分布もメモリ46に記憶しておく。
サンプリングデータをメモリ46に記憶するには、中間周波Nの1波長分ついてn個のサンプリングデータを記憶する記憶領域をメモリ46内に用意し、図6に示したように、同位相のサンプリングデータを加算して記憶していく。こうして、同位相のサンプリングデータが加算された大きな振幅の1波長分の中間周波Nの合成データが作成される。この合成データは最小二乗法により正弦波Sにあてはめられ、この正弦波Sの初期位相φを求める。この初期位相φは基準信号Kと測距信号Mの位相差に等しくなり、この初期位相φからターゲット22までの距離が算出される。
ところで、位相差方式の光波距離計では、陽炎等の大気の揺らぎにより、受光素子28に入射する測距光Lの光量が変化すると、前記初期位相φも変化して、測距誤差を生じることが知られている。そこで、この光波距離計では、組立終了後の調整時に機械ごとに、受光素子28へ入射する測距光Lの光量の全レベルにわたって、中間周波Nの振幅aiと、そのときに必要な初期位相φの補正量Δφi(ai)を調べて、補正情報として振幅aiと補正量Δφi(ai)をメモリ46内に設けられている補正テーブルに書き込んでおく。そして、距離測定に際しては、メモリ46に記憶した中間周波Nの振幅aiの度数分布から、初期位相φの実際の補正量ΔΦを次式によって加重平均で算出する。
ΔΦ=Σ{ai・Δφi(ai)}/Σai
すなわち、初期位相φの実際の補正量ΔΦは、中間周波Nの振幅aiのときの補正量Δφi(ai)を、振幅aiで重み付けして加重平均した値となる。この光波距離計では、測定された初期位相φから、こうして求めた実際の補正量ΔΦを減算して真の初期位相を求め、この真の初期位相を用いて正確な距離を算出している。
また、前述の基準信号Kが1つの周波数だけであると、基準信号Kの波長の半分の長さまでしか測定できない。そこで、この光波距離計では、基準信号Kの周波数を順次切り換えて、複数の周波数でもって距離測定を行い、これらの測定結果を総合して距離測定を行っている。
さらに、この光波距離計では、光源から発した測距光Lを、図示しない切換器によって、絞り27aを経る内部光路を通って受光素子28に至る参照光Rに切り換え、この参照光Rから得た測距信号Mを用いても距離測定を行い、前述の測距光Lを用いて求めた距離について、機械に固有の誤差等の補正を行っている。
特願2003−053701号
しかし、前記特許文献1に開示された光波距離計では、受光素子28へ入射する測距光Lの光量変化による測距誤差の補正を可能にするため、組立終了後の調整時に受光素子28へ入射する測距光Lの光量の全レベルにわたって、中間周波Nの振幅aiと、そのときに必要な初期位相φの補正量Δφi(ai)を調べて、これらの補正情報をメモリ46内の補正テーブルに書き込んでいたので、この作業は、時間がかかるとともに、作業員の負担が大きいという問題があった。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであって、位相差方式の光波距離計において、組立終了後の調整時に、測距光の光量に応じた測距誤差の補正量を調べて記憶させる労力を少なくすることを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、異なる複数の変調周波数を含む測距光を測点に置かれたターゲットに向けて出射する光源と、ターゲットで反射して戻ってきた測距光を受光して電気信号に変換する受光素子と、前記電気信号を前記複数の変調周波数毎の測距信号に分離するフィルタと、前記複数の変調周波数毎の測距信号をそれぞれデジタル変換するA/D変換器と、各A/D変換器の出力から測距信号の少なくとも1波長分のデータを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された前記測距信号の1波長分のデータから距離を演算する演算処理部とを備えた光波距離計であって、前記演算処理部は、前記記憶手段に記憶された前記複数の変調周波数毎の測距信号のうち、1つの変調周波数の測距信号のデータから、該測距信号の振幅を検出する振幅検出手段と、該検出手段で検出した振幅が所定範囲内のときは、前記記憶手段に記憶された全ての変調周波数毎の測距信号のデータを用いて、ターゲットまでの距離を算出するが、該検出手段で検出した振幅が所定範囲外のときは、前記記憶手段に記憶された全ての変調周波数毎の測距信号のデータを破棄する距離演算部を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、異なる複数の変調周波数を含む測距光を測点に置かれたターゲットに向けて出射する光源と、ターゲットで反射して戻ってきた測距光を受光して電気信号に変換する受光素子と、前記電気信号を前記複数の変調周波数毎の測距信号に分離するフィルタと、前記複数の変調周波数毎の測距信号をそれぞれ周波数を下げた中間周波に変換する周波数変換器と、前記中間周波をデジタル変換するA/D変換器と、該A/D変換器の出力から前記中間周波の少なくとも1波長分のデータを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された前記中間周波の1波長分のデータから距離を演算する演算処理部とを備える光波距離計であって、前記演算処理部は、前記記憶手段に記憶された前記複数の変調周波数毎の中間周波のうち、1つの変調周波数の中間周波のデータから、該中間周波の振幅を検出する振幅検出手段と、該振幅検出手段で検出した振幅が所定範囲内のときは、前記記憶手段に記憶された全ての変調周波数毎の中間周波のデータを用いて、ターゲットまでの距離を算出するが、該振幅検出手段で検出した振幅が所定範囲外のときは、前記記憶手段に記憶された全ての変調周波数毎の中間周波のデータを破棄する距離演算部を備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記記憶手段には、前記中間周波の振幅と前記ターゲットまでの距離の算出に用いる補正量との関係を予め記憶させておき、前記演算処理部は、前記中間周波の振幅と前記補正量とから前記距離を算出することを特徴とする。
請求項1に係る発明の光波距離計では、測距信号の振幅が所定範囲外で測距誤差を与えるような場合は、サンプリングデータを破棄して測距しないため、測距信号の振幅と距離算出に用いる補正量を調べる必要がなくなり、作業員の負担を大幅に改善でき、しかも、測距信号の振幅に応じた距離の補正計算が不要になるので、距離演算の計算手順が簡単になる。また、この光波距離計では、複数の周波数で変調した測距光を出すので、一度に複数の測距信号が得られ、周波数を順次切り換える従来のものより測定時間を短縮できる。
請求項2に係る発明の光波距離計では、中間周波信号の振幅が所定範囲外で測距誤差を与えるような場合は、サンプリングデータを破棄して測距しないため、中間周波信号の振幅と距離算出に用いる補正量を調べる必要がなくなり、作業員の負担を大幅に改善でき、しかも、測距信号の振幅に応じた距離の補正計算が不要になるので、距離演算の計算手順が簡単になる。また、この光波距離計では、複数の周波数で変調した測距光を出すので、複数の測距信号が一度に得られ、周波数を順次切り換える従来のものより測定時間を短縮できる。さらに、測距信号を中間周波に周波数を下げてから処理するので、安定に高利得の増幅ができ、1周期内に多数回のサンプリングが可能となる。このため、測距光を高い周波数で変調できるようになり、いっそう高精度の距離測定が可能になる。
請求項3に係る発明の光波距離計では、さらに、中間周波信号レベルが所定範囲外すなわち測距光の光量が所定範囲外のときは、サンプリングデータを破棄して使用しないため、測定に使用する測距光の光量範囲についてだけ、測距誤差を補正する補正量を調べて記憶手段に書き込めばよい。このため、補正量を調べて記憶させる作業が大幅に減らすことができ、作業員の負担を改善できる。また、記憶手段に書き込む補正量データが少なくなるので、距離補正が迅速に行え、従来の光波距離計よりも測定に要する時間をいっそう短縮できる。
本発明の光波距離計は、測距光の光量レベルが測距に適したレベルのときだけ測距を行うようにして、組立終了後の調整の際の補正量を調べる作業を不要又は大幅に減らした。
以下、図面に基づいて、本発明の光波距離計の一実施例を説明する。図1は、この光波距離計のブロック図であり、図2は、この光波距離計による距離測定のフローチャートである。図3は、本発明の別の実施例に係る光波距離計の部分ブロック図である。
この光波距離計では、レーザダイオ−ド等の発光素子50(光源)から送光された測距光Lは、図示しない送光光学系を経て、測点上に置かれたターゲット(プリズム等)22に向けて出射される。発光素子50は発光素子駆動回路52に接続されており、発光素子駆動回路52は送光信号発生器54に接続されており、送光信号発生器54は、温度補償水晶発振器56に接続されている。温度補償水晶発振器56は、温度等が変化しても常に周波数一定の基準信号Kを発生する。送光信号発生器54は、基準信号Kを逓倍して、3つの周波数f1、f2、f3を含む送光信号K’を発生する。発光素子駆動回路52は、送光信号K’によって、発光素子50から発する測距光Lを3つの周波数f1、f2、f3で変調する。
ターゲット22で反射された測距光Lは、図示しない受光光学系を経て、ホトダイオード等の受光素子60に入射する。すると、受光素子60から出力される電気信号は、増幅器62によって増幅された後、3つのバンドパスフィルタ64によって、3つの周波数f1、f2、f3の測距信号M1、M2、M3に分離される。3つの測距信号M1、M2及びM3は、それぞれ、周波数変換器66によって中間周波数g1、g2、g3の中間周波N1、N2、N3に周波数を下げられる。周波数変換は、混合器によって局部発振器で発生させた局部発振信号と測距信号M1、M2、M3とを乗算することによって行われる。そして、局部発振信号の周波数と測距信号M1、M2及びM3の周波数f1、f2、f3との差となる中間周波数g1、g2、g3のみをバンドパスフィルタ68で選り分けることによって、中間周波N1、N2、N3のみを取り出す。この中間周波N1、N2及びN3は、中間周波増幅器70で増幅され、A/D変換器72でパルス化される。さらに、中間周波Nは、A/D変換器72でデジタル信号に変換され、CPU74(演算処理手段)に入力され、メモリ(記憶手段)76に記憶される。
ここで、測距信号M1、M2及びM3を中間周波N1、N2、N3に変換するのは、周波数の低い中間周波数g1、g2、g3とすると、安定に高利得が得られること、中間周波N1、N2、N3以外をカットして高いS/N比が得られること、1周期内に余裕を持ってできるだけ多数回サンプリングする時間を確保すること等のためである。
温度補償型水晶発振器56は、基準信号Kを発生するとともに、同期信号Pに合わせて基準信号Kを発生する。A/D変換器72は、温度補償型水晶発振器56から送られて来る同期信号Pに合わせて、中間周波N1、N2、N3のサンプリングを行う。
この光波距離計では、前記特許文献1に開示された光波距離計と同様に、組立終了後の調整時に、受光素子60へ入射する測距光Lのうち、測距時に使用する予め定めた光量レベルに限って、中間周波Nの振幅aiと、そのときに必要な初期位相φの補正量Δφi(ai)を調べて、これらの補正情報をメモリ76内の補正テーブルに書き込んでおく。
距離測定を行う際には、前記特許文献1に開示した光波距離計と同様に、A/D変換器72は、中間周波N1、N2、N3の1周期分をn(n>2)等分し、常に一定のサンプリング周期でサンプリングを行う(図5参照)。こうして、中間周波N1、N2、N3を数千以上の多数周期にわたって連続してサンプリングする。これらのサンプリングデータは、同位相のものを加算して、1波長分の各中間周波N1、N2、N3の合成データを得て、メモリ76に記憶する(図6参照)。CPU74は、これらの1波長分の合成データを最小二乗法により正弦波Sにあてはめ、各正弦波Sの初期位相φを求める。3つの中間周波N1、N2、N3の各正弦波Sの各初期位相φが求まると、メモリ76に記憶した補正情報を用いて、各初期位相φが補正され、補正後の各初期位相からターゲット22までの距離が算出され、さらに、これらの距離を総合して、正しい距離が算出される。
この光波距離計で距離を算出する手順について図2を用いて説明する。
距離測定を開始すると、まずステップS1に進み、温度補償水晶発振器56からの同期信号Pが出されると、発光素子50は、3つの周波数f1、f2、f3を含む送光信号K’によって変調された測距光Lを出射する。受光素子60は、ターゲット22で反射してきた測距光Lを受光し、3つの測距信号M1、M2、M3を発生する。これらの測距信号M1、M2、M3は、周波数変換器66で中間周波N1、N2、N3に変換され、A/D変換器72によってサンプリングされ、それぞれの1波長分の合成データをメモリ76に記憶する。
次にステップS2に進み、CPU74は、3つの合成データうち、1つの中間周波N1の1波長分の合成データを用いて、中間周波N1の振幅を検出する。この振幅を検出するには、1波長分の合成データから、図6に示したように、互いに90°位相のずれた数点での中間周波N1の瞬時値UとVを読み取り、瞬時振幅√(U+V)を求め、その平均値を求めればよい。本実施例では、残り2つの中間周波N2、N3については振幅を検出していないが、これらも同じ測距光から分離したのだから、1つの中間周波N1に関する振幅を検出するだけで充分である。このステップS2は、請求項1又は2に記載の振幅検出手段に相当する。
次にステップS3に進み、CPU74は、中間周波N1の合成データの振幅が所定範囲内どうか判断する。その振幅が所定範囲より小さいか又は大きいときは、ステップS4に進んで、3つの中間周波N1、N2、N3の合成データを破棄して、ステップS1に戻る。そして、中間周波N1の合成データの振幅が所定範囲内となるまで、ステップS1−S4を繰り返す。
ステップS3で、中間周波N1の合成データ振幅が所定範囲内のときは、ステップS5に進んで、全ての中間周波N1、N2、N3の合成データを採用して距離を算出する。以後、ステップS1−S5を繰り返して、距離測定を続行する。このステップS3−S5は、請求項1又は2に記載の距離演算部に相当する。
また、この光波距離計でも、発光素子50から発した測距光Lを、光路切換器78の切換によって、参照光Rとしてミラー80で機械内部を通って受光素子60に導き、受光素子60で得られる測距信号M1、M2、M3を用いても距離測定を行い、前述の測距光Lを用いて求めた距離に対して、機械に固有の誤差等の補正が行われる。
本実施例の光波距離計では、中間周波N1の振幅が予め定めた所定範囲外のとき、すなわち測距光Lの光量が所定範囲外のときは、データを破棄して使用しないため、組立終了後の調整の際に、測定に使用する測距光Lの光量レベルの範囲だけの補正量Δφi(ai)を調べて記憶するだけでよい。このため、補正量Δφi(ai)を調べて補正テーブルへの書き込む作業を短時間で済ますことができ、作業員の負担を大幅に改善できる。
また、本実施例の光波距離計では、3つの周波数で変調した測距光を出すうえ、補正テーブルに書き込まれた補正量データが少なく距離の補正が迅速に行えるので、前記特許文献1に開示した光波距離計よりも測定に要する時間を短縮できる。
ところで、本発明は、前記実施例のものに限るものではなく、種々の変形が可能である。たとえば、距離測定を実行する中間周波N1の振幅の範囲を比較的狭い範囲に設定すれば、中間周波の振幅による距離の補正を省くことが可能となる。この場合は、測距光の光量レベルによる補正量Δφi(ai)を調べて補正テーブルへの書き込む作業がなくなるので、作業員の負担を大幅に減少するとともに、距離算出の手順が簡単になる。
また、前記実施例では測距信号M1、M2、M3を周波数の低い中間周波N1、N2、N3に変換しているが、測距信号M1、M2、M3の周波数が低い場合は、測距信号M1、M2、M3を周波数変換せずに増幅器70に直接入力させることも可能である。
さらに、中間周波N1、N2、N3のうちの1つから振幅を検出するために、前記実施例以外にも種々の方法がある。例えば、中間周波N1の合成データの山と谷のレベル差から求めてもよい。
或いは、バンドパスフィルタ64からCPU74までを図3に示したように構成してもよい。すなわち、1つのバンドパスフィルタ64からの出力を2つに分けて、それぞれ一対の混合器63A、63Bに加えるとともに、局部発振器65で発生した局部発振周波Qも同時に一対の混合器63A、63Bに加えて乗算する。このとき一方の混合器63Bには、局部発振周波Qを90°移相器67によって位相を90°移相させて加える。一対の混合器63A、63Bの出力は、それぞれバンドパスフィルタ68A、68B、中間周波増幅器70A、70B、A/D変換器72A、72Bを経てCPU74へ入力される。CPU74では、A/D変換器72A、72Bの出力をそれぞれX、Yとすると、適当な数点で瞬時振幅√(X+Y)を計算し、その平均値から振幅を求めることもできる。この中間周波N1のサンプリングデータとしては、90°移相をせずに局部発振周波Qを加えたほうの混合器63Aに続くA/D変換器72Aから取り出す。この場合は、中間周波N1の振幅がA/D変換器72A、72Bの出力から直接求まるため、振幅の検出が特に迅速に行える。
本発明は、光波距離計だけでなく、光波距離計を内蔵した測量機例えばトータルステーションや、その他の距離測定装置等にも広く利用できる。
本発明の1実施例に係る光波距離計のブロック図である。 前記光波距離計において、距離測定の手順を示すフローチャートである。 本発明の別の実施例に係る光波距離計の部分ブロック図である。 本出願人が先願で開示した光波距離計のブロック図である。 光波距離計において、測距信号の周波数を低くした中間周波をサンプリングする状態を示した図である。 前記中間周波をサンプリングして得た1波長分の合成データを示した図である。
符号の説明
22 ターゲット
50 発光素子(光源)
60 受光素子
64 バンドパスフィルタ(フィルタ)
66 周波数変換器
72 A/D変換器
74 CPU(演算処理部)
76 メモリ(記憶手段)

Claims (3)

  1. 異なる複数の変調周波数を含む測距光を測点に置かれたターゲットに向けて出射する光源と、ターゲットで反射して戻ってきた測距光を受光して電気信号に変換する受光素子と、前記電気信号を前記複数の変調周波数毎の測距信号に分離するフィルタと、前記複数の変調周波数毎の測距信号をそれぞれデジタル変換するA/D変換器と、各A/D変換器の出力から測距信号の少なくとも1波長分のデータを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された前記測距信号の1波長分のデータから距離を演算する演算処理部とを備える光波距離計であって、
    前記演算処理部は、前記記憶手段に記憶された前記複数の変調周波数毎の測距信号のうち、1つの変調周波数の測距信号のデータから、該測距信号の振幅を検出する振幅検出手段と、該検出手段で検出した振幅が所定範囲内のときは、前記記憶手段に記憶された全ての変調周波数毎の測距信号のデータを用いて、ターゲットまでの距離を算出するが、該検出手段で検出した振幅が所定範囲外のときは、前記記憶手段に記憶された全ての変調周波数毎の測距信号のデータを破棄する距離演算部を備えることを特徴とする光波距離計。
  2. 異なる複数の変調周波数を含む測距光を測点に置かれたターゲットに向けて出射する光源と、ターゲットで反射して戻ってきた測距光を受光して電気信号に変換する受光素子と、前記電気信号を前記複数の変調周波数毎の測距信号に分離するフィルタと、前記複数の変調周波数毎の測距信号をそれぞれ周波数を下げた中間周波に変換する周波数変換器と、前記中間周波をデジタル変換するA/D変換器と、該A/D変換器の出力から前記中間周波の少なくとも1波長分のデータを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された前記中間周波の1波長分のデータから距離を演算する演算処理部とを備える光波距離計であって、
    前記演算処理部は、前記記憶手段に記憶された前記複数の変調周波数毎の中間周波のうち、1つの変調周波数の中間周波のデータから、該中間周波の振幅を検出する振幅検出手段と、該振幅検出手段で検出した振幅が所定範囲内のときは、前記記憶手段に記憶された全ての変調周波数毎の中間周波のデータを用いて、ターゲットまでの距離を算出するが、該振幅検出手段で検出した振幅が所定範囲外のときは、前記記憶手段に記憶された全ての変調周波数毎の中間周波のデータを破棄する距離演算部を備えることを特徴とする光波距離計。
  3. 前記記憶手段には、前記中間周波の振幅と前記ターゲットまでの距離の算出に用いる補正量との関係を予め記憶させておき、
    前記演算処理部は、前記中間周波の振幅と前記補正量とから前記距離を算出することを特徴とする請求項2に記載の光波距離計。
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