JP4828245B2 - 光波距離計 - Google Patents

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本発明は、変調信号によって変調された測距光をターゲットに向けて出射し、参照光とターゲットで反射して戻って来た光との位相差を基にターゲットまでの距離を求めることができる光波距離計に関する。
従来、位相差方式の光波距離計としては、例えば、光を15MHz、150kHzの変調信号(電気信号)を用いて変調し、変調信号によって光量変調された測距光を、測点に置かれたターゲット(反射鏡、コーナープリズムあるいは反射シート)に向けて出射し、ターゲットで反射した反射光を受光し、受光した反射光と参照光との位相差を基にターゲットまでの距離を求めるようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
位相差方式の光波距離計において、変調信号の周波数を15MHzとすると、波長が20mであるところから、10mまでの距離を測定することができる。また変調信号を150kHzとしたときには1kmまでの距離を測定することができる。すなわち、変調信号の周波数を変えることで測定距離を任意に設定することができる。このため、この種の位相差方式の光波距離計においては、2種類または3種類の変調信号を用いてターゲットまでの距離を測定することが行われている。
また、分解能を高めるとともに、信号の処理を容易にするために、光を基準信号で変調し、変調された測距光をターゲットに向けて出射し、ターゲットで反射した反射光を受光素子で受光し、受光された光を電気信号に変換し、この電気信号を混合器で、基準信号よりも周波数の低い中間周波の測距信号に変換し、この中間周波の測距信号と基準信号との位相差を基にターゲットまでの距離を求めるようにしたものが提案されている(特許文献2参照)。
ところで、位相差方式による光波距離計を用いてターゲットまでの距離を求めるに際しては、近年、高精度化および測定時間の短縮化が求められている。このような要求に対処するに際して、数mmの精度を出すために、変調信号として、例えば、30MHzや75MHzの変調信号を用い、この変調信号を送光することが試みられている。
特開平11−118928号公報 特開2004−264116号公報
しかし、数mmの精度を出すために、単に変調信号の周波数を高くすると、基準信号(変調信号)を発生する発振器として用いる水晶発振器の発振周波数を高くすることが余儀なくされ、75MHzの基準信号(変調信号)を発生する水晶発振器として、精度が2ppmや1ppmのものを用いるとコストアップとなる。さらに水晶発振器の発振周波数が高くなると、水晶発振器から出力される基準信号(電気信号)の周波数成分が他の電気回路にノイズとして重畳し易くなり、測定精度が低下する原因となってしまう。
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、基準信号の周波数を高くしても、コストをできる限り抑え基準信号の周波数成分がノイズ源として使用し、測定精度が低下することを抑制することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に係る光波距離計においては、基準信号を発生する基準信号発生手段と、前記基準信号を基に前記基準信号とは周波数の相異なる複数の変調信号を発生する変調信号発生手段と、前記複数の変調信号によって変調された測距光を発光する測距光発光手段と、測点からの反射光を受光したときに光電変換を行って測距信号を出力する受光手段と、前記各変調信号とは周波数が異なるローカル信号を発生する複数のローカル信号発生手段と、前記測距信号と前記各ローカル信号とをそれぞれ混合して前記測距信号を中間周波の測距信号に変換する複数の周波数変換手段と、前記基準信号を基に器械内部で発生している中間周波の測距信号の位相の基準となる信号と前記各周波数変換手段の出力による中間周波の測距信号との位相差をそれぞれ求め、各位相差を基に前記測点までの距離を演算する演算手段とを備え、前記変調信号発生手段は、前記複数の変調信号のうち前記基準信号より高い周波数の変調信号として、前記基準信号の整数倍の高調波成分から外れた変調信号を発生してなる構成とした。
(作用)複数の変調信号を用いて光を変調して測距光を発光するに際して、基準信号とは周波数の相異なる複数の変調信号を用いるとともに、複数の変調信号のうち基準信号よりも周波数の高い変調信号として、基準信号の整数倍の高調波成分から外れた変調信号を用いるようにしているため、基準信号発生手段から基準信号の高調波成分が発生しても、基準信号の高調波成分によるノイズが電気回路に重畳するのを抑制することができ、距離を高精度に求めることができる。また複数の変調信号のうち周波数の最も高い変調信号に合わせて基準信号の周波数を高くする必要がなく、基準信号発生手段を水晶発振器で構成するときに、周波数の最も高い変調信号よりも周波数の低いものを用いることができ、コスト低減に寄与することができる。
請求項2に係る光波距離計においては、基準信号を発生する基準信号発生手段と、前記基準信号を基に前記基準信号とは周波数の相異なる複数の変調信号を発生する変調信号発生手段と、前記複数の変調信号によって変調された測距光を発光する測距光発光手段と、前記複数の変調信号によって変調された測距光を分光した参照光を発生する参照光発生手段と、測点からの反射光または前記参照光を受光したときに光電変換を行って測距信号を出力する受光手段と、前記各変調信号とは周波数が異なるローカル信号を発生する複数のローカル信号発生手段と、前記測距信号と前記各ローカル信号とをそれぞれ混合して前記測距信号を中間周波の測距信号に変換する複数の周波数変換手段と、前記各周波数変換手段の出力による中間周波の測距信号のうち前記測点からの反射光に基づいて得られた中間周波の測距信号の位相角と前記参照光に基づいて得られた中間周波の測距信号の位相角との位相差をそれぞれ求め、各位相差を基に前記測点までの距離を演算する演算手段とを備え、前記変調信号発生手段は、前記複数の変調信号のうち前記基準信号より高い周波数の変調信号として、前記基準信号の整数倍の高調波成分から外れた変調信号を発生してなる構成とした。
(作用)複数の変調信号を用いて光を変調して測距光を発光するに際して、基準信号とは周波数の相異なる複数の変調信号を用いるとともに、複数の変調信号のうち基準信号よりも周波数の高い変調信号として、基準信号の整数倍の高調波成分から外れた変調信号を用いるようにしているため、基準信号発生手段から基準信号の高調波成分が発生しても、基準信号の高調波成分によるノイズが電気回路に重畳するのを抑制することができ、距離を高精度に求めることができる。また複数の変調信号のうち周波数の最も高い変調信号に合わせて基準信号の周波数を高くする必要がなく、基準信号発生手段を水晶発振器で構成するときに、周波数の最も高い変調信号よりも周波数の低いものを用いることができ、コスト低減に寄与することができる。
請求項3に係る光波距離計においては、請求項1または2に記載の光波距離計において、前記変調信号発生手段は、前記複数の変調信号のうち前記基準信号より高い周波数の変調信号を発生する手段として、前記基準信号を1/n分周(nは2以上の整数)する分周手段と、前記分周手段の出力信号をm倍(mは3以上の整数であって、m>nでm/n≠整数)する逓倍手段とを備えてなる構成とした。
(作用)基準信号より高い周波数の変調信号を発生するに際して、nとmの関係をm>n、m/n≠整数として、基準信号を1/n分周し、分周された信号をm倍するようにしたため、基準信号より高い周波数の変調信号を生成したときに、この変調信号が基準信号の整数倍になることはなく、基準信号より高い周波数の変調信号によって光を変調しても、電気回路に基準信号の高調波成分によるノイズが重畳するのを抑制することができ、ノイズの低減に伴って距離を高精度に求めることができる。
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る光波距離計によれば、基準信号の高調波成分によるノイズが電気回路に重畳するのを抑制することができ、距離を高精度に求めることができる。また、基準信号発生手段を水晶発振器で構成するときに、周波数の最も高い変調信号よりも周波数の低いものを用いることができ、コスト低減に寄与することができる。
請求項2に係る光波距離計によれば、基準信号の高調波成分によるノイズが電気回路に重畳するのを抑制することができ、距離を高精度に求めることができる。また、基準信号発生手段を水晶発振器で構成するときに、周波数の最も高い変調信号よりも周波数の低いものを用いることができ、コスト低減に寄与することができる。
請求項3によれば、電気回路に基準信号の高調波成分によるノイズが重畳するのを抑制することができ、ノイズの低減に伴って距離を高精度に求めることができる。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例を示す光波距離計のブロック構成図、図2は、中間周波信号をサンプリングしたときのサンプリング特性図、図3は、中間周波信号の同位相のサンプリングデータを加算した中間周波1周期分のデータを示す図、図4は、測距信号と参照信号との位相差から測点までの距離を求める方法を説明するための波形図である。
これらの図において、位相差方式の光波距離計10は、図1に示すように、基準信号発生器12、分周器14、16、逓倍器18、分周器20、22、変調器24、発光素子26、受光素子30、増幅器32、34、36、バンドパスフィルタ(BPF)38、40、42、混合器(ミキサー)44、46、48、局部発振器50、52、54、ローパスフィルタ(LPF)56、58、60、増幅器62、64、66、A/D変換器68、70、72、演算器(CPU)74、メモリ76を備えて構成されている。
基準信号発生器12は、例えば、水晶発振器(TCXO)を用いて構成されており、この水晶発振器は、水晶発振子の発振に伴って周波数50MHzの基準信号を分周器14、16に出力するようになっている。
分周器14は、周波数50MHzの基準信号を1/n分周(nは2以上の整数)する分周手段として構成されており、この分周器14は、例えば、基準信号を1/2分周し、周波数25MHzの信号を逓倍器18に出力するようになっている。逓倍器18は、分周器14の出力信号をm倍(mは3以上の整数であって、m>n、m/n≠整数)する逓倍手段として構成されており、この逓倍器18は、分周器14の出力信号を3逓倍し、周波数75MHzの変調信号F1を分周器20、22、変調器24に出力するようになっている。分周器20は、周波数75MHzの変調信号F1を分周して、周波数3.75MHzの変調信号F2を変調器24に出力し、分周器22は、周波数75MHzの変調信号F1を分周して、周波数250kHzの変調信号F3を変調器24に出力するようになっている。すなわち、分周器14、逓倍器18、分周器20、22は、基準信号を基に基準信号とは周波数の相異なる複数の変調信号F1、F2、F3を発生する変調信号発生手段として構成されている。
変調器24は、変調信号F1、F2、F3にしたがって発光素子26の発光に伴う光を変調する変調手段として構成されている。発光素子26は、例えば、レーザダイオードを用いて構成されている。発光素子26の発光に伴う光が変調器24の出力による変調信号F1、F2、F3によって変調されると、変調された光は測距光として、測点に設けられたターゲット(反射鏡、コーナープリズムあるいは反射シート)に向けて出射されるようになっている。すなわち、発光素子26と変調器24は、複数の変調信号F1、F2、F3によって変調された測距光を発光する測距光発光手段として構成されている。なお、測距光発光手段の発光による測距光の一部は分光されて参照光28として発生するようになっている。
受光素子30は、例えば、光電変換素子としてのフォトダイオードを用いて構成されており、発光素子26の発光に伴う測距光がターゲットで反射したときの反射光または発光素子26の発光に伴う参照光28を受光したときに光電変換を行って測距信号f0を増幅器32、34、36に出力する受光手段として構成されている。この際、受光素子30は、受光タイミングを変えてターゲットからの反射光または参照光28を受光するようになっている。なお、反射光と参照光28の切替を行うシャッタ機構は従来通り構成されている。
増幅器32、34、36は、測距信号f0を増幅し、増幅した測距信号f0をそれぞれバンドパスフィルタ38、40、42に出力するようになっている。バンドパスフィルタ38の中心周波数は75MHzに設定され、バンドパスフィルタ40の中心周波数は3.75MHzに設定され、バンドパスフィルタ42の中心周波数は250kHzに設定されている。このため、測距信号f0がバンドパスフィルタ38、40、42に入力されると、バンドパスフィルタ38からは、周波数75MHzの測距信号f1が出力され、バンドパスフィルタ40からは、周波数3.75MHzの測距信号f2が出力され、バンドパスフィルタ42からは、周波数250kHzの測距信号f3が出力される。各測距信号f1、f2、f3はそれぞれ混合器44、46、48に入力され、各混合器44、46、48には、局部発振器50、52、54から各測距信号f1、f2、f3とは周波数が異なるローカル信号L1、L2、L3が入力されるようになっている。
ローカル信号L1の周波数は(f1+Δf)に設定され、ローカル信号L2の周波数は(f2+Δf)に設定され、ローカル信号L3の周波数は(f3+Δf)に設定されている。混合器44、46、48にそれぞれ測距信号f1、f2、f3とローカル信号L1、L2、L3が入力されると、混合器44においては測距信号f1とローカル信号L1とが混合され、混合器46においては測距信号f2とローカル信号L2とが混合され、混合器48においては測距信号f3とローカル信号L3とが混合され、各混合器44、46、48からはそれぞれ測距信号f1、f2、f3とローカル信号L1、L2、L3の和と差の信号がローパスフィルタ56、58、60に出力される。ローパスフィルタ56、58、60は混合器44、46、48の出力信号のうち各測距信号f1、f2、f3よりも周波数の低い中間周波の測距信号IF1、IF2、IF3のみを通過するようになっており、各ローパスフィルタ56、58、60からは、中間周波の測距信号IF1、IF2、IF3として、例えば、10kHzの信号が出力される。ローパスフィルタ56、58、60を通過した中間周波の測距信号IF1、IF2、IF3はそれぞれ増幅器62、64、66で増幅されたあとA/D変換器68、70、72に入力されるようになっている。すなわち、増幅器32、34、36、バンドパスフィルタ38、40、42、混合器44、46、48、局部発振器50、52、54、ローパスフィルタ56、58、60、増幅器62、64、66は、測距信号f1、f2、f3を中間周波の測距信号IF1、IF2、IF3に変換する周波数変換手段として構成されている。
A/D変換器68、70、72には、分周器16からサンプリング信号として、例えば、中間周波の測距信号IF1、IF2、IF3の4倍以上の周波数の信号が入力されている。A/D変換器68、70、72は、分周器16からのサンプリング信号にしたがって増幅器62、64、66の出力による中間周波の測距信号IF1、IF2、IF3をサンプリングして、アナログ信号をデジタル信号に変換し、このデジタル信号をデジタルデータとして演算器74に出力するようになっている。各A/D変換器68、70、72においてA/D変換動作を行うときには、演算器74からの指令を基に、分周器14、16などの分周動作に同期して行われるようになっている。
演算器74は、A/D変換器68、70、72の出力によるデジタル信号をデジタルデータとしてメモリ76に格納するとともに、格納されたデジタルデータを基に各種の演算を行うようになっている。例えば、演算器74は、基準信号と中間周波の測距信号IF1、IF2、IF3との位相差をそれぞれ求め、各位相差を基にターゲット(測点)までの距離を演算する演算手段として構成されているとともに、測距光がターゲットで反射したときの反射光に基づいて得られた測距信号IF1、IF2、IF3の位相角と参照光28に基づいて得られた測距信号IF1、IF2、IF3の位相角との位相差をそれぞれ求め、各位相差を基にターゲット(測点)までの距離を演算する演算手段として構成されている。
この場合、演算器74が前者または後者のいずれの方法を採用しても、周波数75MHzの測距信号f1から得られた測距信号IF1を基に数mの桁の距離が算出され、周波数3.75MHzの測距信号f2から得られた測距信号IF2を基に数10mの桁の距離が算出され、周波数250kHzの測距信号f3から得られた測距信号IF3を基に数100mの桁の距離が算出される。
具体的には、演算器74が前者の方法を採用したときには、A/D変換器68、70、72において基準信号と同期した状態で中間周波の測距信号IF1、IF2、IF3をそれぞれサンプリングするとともに、図2に示すように、各A/D変換器68、70、72のサンプリング周期を、中間周波の測距信号IF1、IF2、IF3の1周期分を常に一定の位相角でサンプリングする。例えば、1周期をn(n≧3)等分する。このサンプリング周期で中間周波の測距信号IF1、IF2、IF3を数1000以上の多数周期に亘って連続してサンプリングしてサンプリングデータを取得する。この際、各A/D変換器68、70、72の入力レンジを超えたり、入力レンジに対して小さすぎるサンプリングデータは演算器74によって破棄される。
演算器74がサンプリングデータをメモリ76に記憶するに際しては、中間周波の測距信号IF1、IF2、IF3の1周期分のn個のデータに対する記憶領域をメモリ76内に用意し、図3に示すように、同位相のサンプリングデータを加算して記憶していく。このような処理を演算器74が実行すると、同位相のサンプリングデータが加算され、1周期分の中間周波の測距信号IF1、IF2、IF3に関する合成データとして、大きな振幅の合成データが生成される。各合成データは、最小二乗法により正弦波Sに当てはめることができるので、演算器74において、各合成データから各合成データに応じて正弦波Sが生成されると、各正弦波Sの初期位相φを求めることができる(なお、図3では単一の正弦波Sのみを図示してある。)。この際、各A/D変換器68、70、72が基準信号と同期して測距信号IF1、IF2、IF3をサンプリングしているので、各正弦波Sの初期位相φは、基準信号と測距信号f1、f2、f3との位相差に等しくなる。このため、演算器74は、各正弦波Sの初期位相φを基にターゲットまでの距離を演算で求めることができる。例えば、測距信号IF1から正弦波Sの初期位相φが得られたときには、距離d=(初期位相φ)・(測距信号f1の波長λ)/2πからターゲットまでの距離dを求めることができる。
一方、演算器74が後者の方法を採用したときには、A/D変換器68、70、72において基準信号と同期した状態で中間周波の測距信号IF1、IF2、IF3をそれぞれサンプリングするとともに、図4に示すように、例えば、中間周波の測距信号IF1、IF2、IF3の1周期を8分割するようにサンプリングする。この際、A/D変換器68、70、72は、受光素子30がターゲットからの反射光を受光したときに得られた中間周波の測距信号IF1、IF2、IF3をサンプリングするとともに、受光素子30が参照光28を受光した受光タイミングに合せて、受光素子30が参照光を受光したときに得られた中間周波の測距信号IF1、IF2、IF3をサンプリングする。さらに、サンプリング信号の任意の立ち上がりの位置を位相角0に設定するとともに、サンプリング信号の立ち上がりで測距信号IF1、IF2、IF3をサンプリングすると、0度から45度毎にそれぞれ8個のサンプリングデータが得られる。これらのサンプリングデータを基に演算器74において最小二乗法により正弦波を生成すると、例えば、受光素子30がターゲットからの反射光を受光したときに得られた中間周波の測距信号IF1を基に正弦波S1が得られ、受光素子30が参照光28を受光したときに得られた中間周波の測距信号IF1を基に正弦波S1’が得られる。正弦波S1、S1’が得られたときには、演算器74は、正弦波S1、S1’の位相角φm、φcをそれぞれ求めることができるとともに、位相角φmと位相角φcとの位相差φm−φcを基にターゲットまでの距離を求めることができる。すなわち、距離d=(位相差φm−φc)・(測距信号f1の波長λ)/2πから、ターゲット(測点)までの距離dを求めることができる。測距信号IF2、IF3についても同様にターゲット(測点)までの距離dを求めることができる。
演算器74が後者の方法を採用したときには、測距光と参照光28とが比較されるので、前者の方法を採用したときよりも、ターゲット(測点)までの距離dを高精度に求めることができる。
本実施例によれば、複数の変調信号F1、F2、F3のうち基準信号よりも周波数の高い変調信号F1として、基準信号(50MHz)の整数倍の高調波成分から外れた変調信号F1(=75MHz)を用いるようにしているため、基準信号発生手段から基準信号の高調波成分が発生しても、基準信号の高調波成分によるノイズが電気回路に重畳するのを抑制することができ、距離を高精度に求めることができる。
また、本実施例によれば、複数の変調信号F1、F2、F3のうち周波数の最も高い変調信号F1の周波数(75MHz)に合わせて基準信号の周波数を高くする必要がなく、基準信号発生手段を水晶発振器で構成するときに、周波数の最も高い変調信号F1よりも周波数の低いもの(発振周波数50MHz)を用いることができ、コスト低減に寄与することができる。
本発明の一実施例を示す光波距離計のブロック構成図である。 中間周波信号をサンプリングしたときのサンプリング特性図である。 中間周波信号の同位相のサンプリングデータを加算した中間周波1周期分のデータを示す図である。 測距信号と参照信号との位相差から測定までの距離を求める方法を説明するための波形図である。
符号の説明
10 光波距離計
12 基準信号発生器
14、16 分周器
18 逓倍器
20、22 分周器
24 変調器
26 発光素子
28 参照光
30 受光素子
32、34、36 増幅器
38、40、42 バンドパスフィルタ
44、46、48 混合器
50、52、54 局部発振器
56、58、60 ローパスフィルタ
62、64、66 増幅器
68、70、72 A/D変換器
74 演算器
76 メモリ

Claims (3)

  1. 基準信号を発生する基準信号発生手段と、前記基準信号を基に前記基準信号とは周波数の相異なる複数の変調信号を発生する変調信号発生手段と、前記複数の変調信号によって変調された測距光を発光する測距光発光手段と、測点からの反射光を受光したときに光電変換を行って測距信号を出力する受光手段と、前記各変調信号とは周波数が異なるローカル信号を発生する複数のローカル信号発生手段と、前記測距信号と前記各ローカル信号とをそれぞれ混合して前記測距信号を中間周波の測距信号に変換する複数の周波数変換手段と、前記基準信号を基に器械内部で発生している中間周波の測距信号の位相の基準となる信号と前記各周波数変換手段の出力による中間周波の測距信号との位相差をそれぞれ求め、各位相差を基に前記測点までの距離を演算する演算手段とを備え、前記変調信号発生手段は、前記複数の変調信号のうち前記基準信号より高い周波数の変調信号として、前記基準信号の整数倍の高調波成分から外れた変調信号を発生してなる光波距離計。
  2. 基準信号を発生する基準信号発生手段と、前記基準信号を基に前記基準信号とは周波数の相異なる複数の変調信号を発生する変調信号発生手段と、前記複数の変調信号によって変調された測距光を発光する測距光発光手段と、前記複数の変調信号によって変調された測距光を分光した参照光を発生する参照光発生手段と、測点からの反射光または前記参照光を受光したときに光電変換を行って測距信号を出力する受光手段と、前記各変調信号とは周波数が異なるローカル信号を発生する複数のローカル信号発生手段と、前記測距信号と前記各ローカル信号とをそれぞれ混合して前記測距信号を中間周波の測距信号に変換する複数の周波数変換手段と、前記各周波数変換手段の出力による中間周波の測距信号のうち前記測点からの反射光に基づいて得られた中間周波の測距信号の位相角と前記参照光に基づいて得られた中間周波の測距信号の位相角との位相差をそれぞれ求め、各位相差を基に前記測点までの距離を演算する演算手段とを備え、前記変調信号発生手段は、前記複数の変調信号のうち前記基準信号より高い周波数の変調信号として、前記基準信号の整数倍の高調波成分から外れた変調信号を発生してなる光波距離計。
  3. 請求項1または2に記載の光波距離計において、前記変調信号発生手段は、前記複数の変調信号のうち前記基準信号より高い周波数の変調信号を発生する手段として、前記基準信号を1/n分周(nは2以上の整数)する分周手段と、前記分周手段の出力信号をm倍(mは3以上の整数であって、m>nでm/n≠整数)する逓倍手段とを備えてなることを特徴とする光波距離計。
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