JPH11160065A - 光波測距儀 - Google Patents

光波測距儀

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Publication number
JPH11160065A
JPH11160065A JP9324059A JP32405997A JPH11160065A JP H11160065 A JPH11160065 A JP H11160065A JP 9324059 A JP9324059 A JP 9324059A JP 32405997 A JP32405997 A JP 32405997A JP H11160065 A JPH11160065 A JP H11160065A
Authority
JP
Japan
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frequency
distance
light
measurement
intensity modulation
Prior art date
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Application number
JP9324059A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahiro Kawakita
直裕 川北
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光波測距儀を使用した連続する複数回の測距に
おいて、全体の測距時間が長かった。 【解決手段】少なくとも第1の周波数とそれより低い第
2の周波数を含む複数の光強度変調周波数を有し、それ
ぞれの前記光強度変調周波数で変調された光を目標物に
投光し、前記目標物で反射した光を受光して、前記投光
した光と前記受光した光との位相差から、それぞれの前
記光強度変調周波数に対応した測定値を求め、それぞれ
の前記測定値を加算して前記目標物までの距離を測距す
る光波測距儀において、1回目の測距では、前記複数の
光強度変調周波数に対応した測定値を求め、2回目の測
距では、前記第1の周波数以上の光強度変調周波数の光
で測定値を求め、今回の前記第1の周波数に対応する測
定値と、前回の前記第1の周波数より低い前記光強度変
調周波数に対応する測定値とを加算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、目標に投光した光
と目標で反射した光との位相差から目標物までの距離を
求める光波測距儀に関し、特に高精度で且つ測距の時間
を短縮することができる光波測距儀に関する。
【0002】
【従来の技術】光の位相差により目標物までの距離を求
める光波測距儀は、長距離を高精度で測距するために複
数の光強度変調周波数を使用し、それぞれの光強度変調
周波数による測定値を加算して目標物までの距離を求め
る。
【0003】例えば、光強度変調周波数が約75MHz
の光の半波長は約2mであるので、この光の位相差を測
定すれば、約2mまでの距離を高精度で測定することが
できる。しかし、75MHzの光だけでは、目標物まで
の距離の間に半波長2mの波がいくつあるかを測定する
ことはできない。
【0004】そこで、光強度変調周波数が約9MHzの
光を使用すると、この光の半波長は約16mであるの
で、この光の位相差を測定すれば、9MHzの半波長1
6mの中に、75MHzの半波長2mの波がいくつ含ま
れるか測定できる。
【0005】また、光強度変調周波数が約360kHz
の光を使用すれば、この光の半波長約400mの中に、
9MHzの半波長16mの波がいくつ含まれるか測定で
き、更に、光強度変調周波数が約15kHzの光を使用
すれば、この光の半波長約10000mの中に、360
kHzの半波長400mの波がいくつ含まれるか測定で
きる。
【0006】従って、光強度変調周波数が約75MH
z、約9MHz、約360kHz、約15kHzの複数
の光を使用し、それぞれの光強度変調周波数による測定
値を加えれば、約10000mまでの距離を高精度で測
距することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】光波測距儀による測距
においては、同じ目標物に対して、複数回例えば5回あ
るいは10回の測距を行い、それらの測距値の平均を取
ることで、測定精度を上げている。従って、4つの光強
度変調周波数を使用する光波測距儀においては、5回平
均の測距値を得るために、4つの光強度変調周波数を使
用した測距を5回行う必要がある。
【0008】従って、1つの光強度変調周波数の光によ
る測定に1秒かかるとすると、4つの光強度変調周波数
を使用する1回の測距に4秒かかり、5回平均の測距値
を得るために約20秒の測距時間がかかっていた。
【0009】本発明は、複数回の測距において、高精度
で且つ全体の測距時間を短縮することができる光波測距
儀を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、少なくと
も第1の周波数とそれより低い第2の周波数を含む複数
の光強度変調周波数を有し、それぞれの前記光強度変調
周波数で変調された光を目標物に投光し、前記目標物で
反射した光を受光して、前記投光した光と前記受光した
光との位相差から、それぞれの前記光強度変調周波数に
対応した測定値を求め、それぞれの前記測定値を加算し
て前記目標物までの距離を測距する光波測距儀におい
て、1回目の測距では、前記複数の光強度変調周波数に
対応した測定値を求め、2回目の測距では、前記第1の
周波数以上の光強度変調周波数の光で測定値を求め、今
回の前記第1の周波数に対応する測定値と、前回の前記
第1の周波数より低い前記光強度変調周波数に対応する
測定値とを加算して前記距離とすることを特徴とする光
波測距儀を提供することにより達成される。
【0011】本発明によれば、複数回の測距において、
1回目の測距では、全ての周波数を順次切り替えて測距
し、2回目以降の測距では、高周波数側の第1の周波数
以上の周波数で測距を行い、第1の周波数より低い周波
数に対応する測距を省略し、前回の測定値を利用する。
【0012】このため、2回目以降の測距は、測距を行
う周波数の数を減らして測距工数を削減し、しかも全て
の周波数を使用したのと同等の高精度の測距を行うこと
ができる。従って、連続する複数回の測距における測距
時間を大幅に短縮できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例に
ついて図面に従って説明する。しかしながら、かかる実
施の形態例が本発明の技術的範囲を限定するものではな
い。
【0014】図1は、本発明の実施の形態の光波測距儀
のブロック図である。原発振器3は約75MHzの発振
器で、最も高い周波数の第1光強度変調周波数(以下、
第1周波数と言う。)の信号S1をセレクター11に出
力する。8分の1分周器4は原発振器3の周波数を8分
の1に分周し、約9.3MHzの第2光強度変調周波数
(以下、第2周波数と言う。)の信号S2をセレクター
11に出力する。
【0015】また、25分の1分周器5は、8分の1分
周器4の周波数を25分の1に分周し、約375kHz
の第3光強度変調周波数(以下、第3周波数と言う。)
の信号S3をセレクター11に出力する。更に、25分
の1分周器6は、25分の1分周器5の周波数を25分
の1に分周し、約15kHzの第4光強度変調周波数
(以下、第4周波数と言う。)の信号S4をセレクター
11に出力する。従って、第4周波数を基準とすると、
第1周波数、第2周波数、第3周波数は、第4周波数の
それぞれ5000倍、625倍、25倍となっている。
【0016】PLLブロック7は、25分の1分周器6
の第4周波数から、位相同期した第4周波数の4999
倍の周波数の参照信号R1を作り、セレクター12に出
力する。また、PLLブロック8は、25分の1分周器
6の第4周波数から、位相同期した第4周波数の624
倍の周波数の参照信号R2を作り、セレクター12に出
力する。
【0017】26分の1分周器9は、PLLブロック8
の参照信号R2を26分の1に分周する。参照信号R2
は第4周波数の624倍の周波数であるから、26分の
1分周器9は、これを26分の1に分周して、第4周波
数の24倍の周波数の参照信号R3をセレクター12に
出力する。
【0018】演算装置1は、測距に際し、切り替え信号
S10をセレクター11に出力し、第1周波数から第4
周波数の信号S1〜S4を切り替える。セレクター11
で選択された信号は、発光装置14に入力され、発光ダ
イオード15を光強度変調する。そして、発光ダイオー
ド15は、光強度変調周波数に従って発光強度が変調さ
れた光を光路切替器19に射出する。
【0019】光路切替器19は、入射された光の光路
を、目標物である反射鏡21に向かう外部光路22か、
基準光路となる内部光ファイバ20に切り替える。ここ
で、基準光路は、本体内部で所定の距離に固定された光
路で、外部光路22に投光される光の位相ドリフトをキ
ャンセルするために設けられる。
【0020】即ち、発光ダイオード15で発光される光
の位相は、電源投入から電気回路が安定するまでの時間
や、測定する時の気温や気圧などの気象条件により変動
する。この変動による位相ドリフトを、外部光路22で
の測定値から内部光路での測定値を差し引くことでキャ
ンセルする。
【0021】反射鏡21は、距離を測定したい測定点に
設置されるプリズム反射鏡を有する目標物で、外部光路
22を通って入射する光を、入射方向と同一方向に反射
する。反射鏡21で反射した光又は内部光ファイバ20
を通った光は、フォトダイオード17に入射し、受光装
置16で入射する光の強さに応じた電気信号に変換さ
れ、ミキサー18に出力される。
【0022】セレクター12は、演算装置1からの切り
替え信号S10により、セレクター11と同期して、参
照信号R1〜R3を切り替え、参照信号をミキサー18
に出力する。セレクター12は、セレクター11が第1
周波数の信号S1を選択した時は、参照信号R1を選択
し、セレクター11が第2、3周波数の信号S2、S3
を選択した時は、参照信号R2、R3を選択する。一
方、セレクター11が、第4周波数の信号S4を選択し
た時は、セレクター12は、参照信号をミキサー18に
出力しない。
【0023】ミキサー18は、受光装置16から入力さ
れる信号とセレクター12から入力される信号を混合
し、その差の周波数の信号を発生させる。即ち、ミキサ
ー18は、入力信号と参照信号を混合し低周波数の信号
に変換し、後述する位相測定器2が、複数の周波数に対
して同じダイナミックレンジを使用できる様にする。例
えば、セレクター11で第1周波数の信号S1が選択さ
れた時は、セレクター12は参照信号R1を選択してお
り、ミキサー18は、第1周波数の信号S1と参照信号
R1の周波数の差の周波数の信号を発生させる。前述の
ように、第1周波数の信号S1は、第4周波数の信号S
4の5000倍の周波数であり、参照信号R1は、第4
周波数の信号S4の4999倍の周波数なので、ミキサ
ー18は、第4周波数の信号S4と同じ周波数の信号を
発生させる。
【0024】ミキサー18で発生する信号の周波数は、
セレクター11で第2、3周波数の信号S2、S3が選
択された場合も同様である。即ち、第4周波数の信号S
4の625倍の周波数である第2周波数の信号S2と、
第4周波数の信号S4の624倍の周波数である参照信
号R2との差は第4周波数の信号S4と同じ周波数とな
る。また、第4周波数の信号S4の25倍の周波数であ
る第3周波数の信号S3と、第4周波数の信号S4の2
4倍の周波数である参照信号R3との差は第4周波数の
信号S4と同じ周波数となる。
【0025】一方、セレクター11が、第4周波数の信
号S4を選択した時は、参照信号はないので、ミキサー
18は、第4周波数の信号S4をそのまま出力する。こ
のように、ミキサー18から出力される信号は、すべて
第4周波数と同じ周波数の信号となり、約15kHzの
扱いやすい周波数で位相測定を行うことができる。
【0026】ミキサー18から出力された信号は、増幅
器13で増幅され、バンドパスフィルタ10に入力され
る。バンドパスフィルタ10は、ノイズ成分を通過させ
ず、約15kHzの信号成分だけを位相測定器2に出力
する。
【0027】位相測定器2は、光路切替器19が外部光
路22に切替えられている時は、発光ダイオード15か
ら発光される光と外部光路22を通り反射鏡21で反射
されてフォトダイオード17で受光する光との位相差を
測定する。一方、光路切替器19が内部光ファイバ20
側に切替えられている時は、発光ダイオード15から発
光される光と内部光ファイバ20を通りフォトダイオー
ド17で受光する光との位相差を測定する。
【0028】それぞれの位相差の測定は、第1周波数か
ら第4周波数のそれぞれに対応して行われるが、前述し
たように、位相測定器2では、それらの周波数をすべて
第4周波数に変換して行われ、測定値を演算装置1に出
力する。
【0029】演算装置1は、第1周波数から第4周波数
までの変調信号の切替え信号S10を出力すると共に、
第4周波数で測定された位相差から、各周波数に対応し
た距離データに変換する。そして、各周波数に対応した
距離データを加算することにより、目標物である反射鏡
21までの距離を求める。
【0030】また、演算装置1は、測定した外部光路2
2の距離と、内部光ファイバ20を通る基準光路の距離
の差から、測定した距離を補正する。即ち、外部光路2
2の距離と基準光路の距離の差を求めることで、時間の
経過や温度の変動により位相がドリフトし、測定距離が
変動することを防止することができる。
【0031】本実施の形態では、後で詳述するように、
複数回の測距において1回目の測距では、第1周波数か
ら第4周波数までのすべての変調信号を使用して測距を
行い、2回目以降の測距では、第1周波数による測定だ
けを行い、第2周波数から第4周波数に対応する測定値
は、前回の測定値を使用して測距を行うので、すべての
周波数を使用したのと同じ精度で、全体の測距時間を大
幅に短縮することができる。
【0032】図2は、本発明の実施の形態の光波測距儀
の測距フローチャートであり、図3は、その説明図であ
る。このフローチャートに従って、本実施の形態の測定
手順を説明する。
【0033】測距が開始されると、ステップP1では、
N=1となり、1回目の測距が開始される。1回目の測
距は、すべての変調周波数を使用して、第1周波数によ
る測定値λ1(1)、第2周波数による測定値λ2
(1)、第3周波数による測定値λ3(1)、第4周波
数による測定値λ4(1)を測定する。
【0034】例えば、第1周波数として75MHzを使
用すれば、その半波長である約2mまでの距離が測定で
き、第2周波数として9MHzを使用すれば約16mま
での距離が測定できる。また、第3周波数として360
kHzを使用すれば約400mまでの距離が測定でき、
第4周波数として15kHzを使用すれば約1000m
までの距離を測定できる。ここでは1回目の測距で、 λ1(1)=0.5m 、 λ2(1)=8m λ3(1)=400m 、 λ4(1)=0m の測定値が得られたとする。なお、λ2(1)、λ3
(1)、λ4(1)の他の周波数における測定範囲と重
なる値は切り捨てられる。例えば、λ2(1)=8.4
mと測定されても、第1周波数の半波長である2mの倍
数である8m以上は切り捨てられる。また、λ3(1)
=409mと測定されても、第2周波数の半波長である
16mの倍数である400m以上は切り捨てられる。
【0035】ステップP2では、ステップP1で測定し
た各周波数に対応する測定値を加算し、目標物までの距
離を計算する。また、測定結果を本体の図示しない液晶
表示器等に表示する。ここで目標物までの距離をL
(N)とすれば、1回目の測距はN=1であるので、 L(1)=λ1(1)+λ2(1)+λ3(1)+λ4(1) =408.5m となる。
【0036】次に、ステップP3で2回目の測距を開始
する。2回目の測距では、N=2となり、高い周波数の
第1周波数による測定値λ1(2)だけを測定する。そ
して、第1周波数より低い第2周波数から第4周波数で
の測定は行わず、第2周波数から第4周波数に対応する
測定値は、1回目の測定値λ2(1)、λ3(1)、λ
4(1)を使用する。
【0037】これは、複数回の測距を行いその平均をと
る場合等は、目標物を静止させた状態で測距することを
前提とするからである。ただし、測距は、目標地点に作
業者が反射鏡を持った状態で行うこともあるので、本実
施の形態では、目標物の多少の移動にも対応できるよう
に以下の演算を行う。尚、後で述べる理由により、目標
物は、各回の測距の前後で第1周波数の変調信号の波長
の4分の1以上移動することが禁止されている。また、
ステップP3以降は、連続する測距において繰り返され
るステップであるので、以下ではN回目の測距について
説明する。
【0038】ステップP4では、N−1回目の測距にお
ける第1周波数での測定値λ1(N−1)と、N回目の
測距における第1周波数での測定値λ1(N)との差の
絶対値が、第1周波数である約75MHzの変調信号の
4分の1波長未満か否かを判断する。即ち、第1周波数
である約75MHzの変調信号の4分の1波長は1mに
相当し、本実施の形態では、上記の通り目標地点に設置
された反射鏡の許容移動距離が、最も高い周波数の光強
度変調周波数、即ち第1周波数の4分の1波長未満とし
たものについて説明する。ステップP4では、 |λ1(N−1)−λ1(N)|<1m を判断し、イエス(Y)であればステップP8に移行
し、ノー(N)であればステップP5に移行する。
【0039】ここで、反射鏡の移動距離と光の波長に関
係について説明する。図3は、光波測距儀30と反射鏡
21と、その間にある半波長2mの第1周波数の波の関
係を模式的に示す。実際は、反射鏡21で反射する往復
の波が存在し、また、第2周波数から第4周波数までの
波も存在するが、説明の便宜上省略する。
【0040】図3(1)は、反射鏡21が、第1周波数
の同じ半波長波33の中で移動した場合である。また、
図3(2)は、反射鏡21が、半波長波33から1つ前
の半波長波32に移動した場合であり、図3(3)は、
反射鏡21が、半波長波33から1つ後の半波長波34
に移動した場合である。なお、図3(1)は、反射鏡2
1が静止している場合も含む。
【0041】前述のように、反射鏡21は、各回の測距
の前後で第1周波数の変調信号の波長の4分の1以上移
動することが禁止されている。これは、各回の測距の前
後で第1周波数の変調信号の波長の4分の1以上反射鏡
21が移動した場合、図3(2)の状態となったのか、
図3(3)の状態となったのかの判断が困難なためであ
る。
【0042】ステップP4では、第1周波数での測定値
λ1(N)により、反射鏡21の移動距離が1m未満か
否かを判断するが、本実施の形態では、反射鏡21の許
容移動距離を1m未満に制限しているので、図3(1)
のように同じ半波長波33の中で移動する場合は、N−
1回目の第1周波数での測定値λ1(N−1)とN回目
の第1周波数での測定値λ1(N)との差の絶対値は、
常に1m未満となり、 |λ1(N−1)−λ1(N)|<1m は、常にイエス(Y)となる。
【0043】例えば、図3(1)に示すように、反射鏡
21が、点線で示す21’の位置に移動した場合は、 λ1(N−1)=0.5m λ1(N)=1.2m となり、移動距離ΔLは、 ΔL=|λ1(N−1)−λ1(N)|=0.7m となる。従って、ステップP4はイエス(Y)となり、
ステップP8に移行する。
【0044】ステップP4がノー(N)であれば、ステ
ップP5に移行するが、ステップP5では、N−1回目
の第1周波数での測定値λ1(N−1)とN回目の第1
周波数での測定値λ1(N)の差が正か負かを判断す
る。差が負(イエスY)であれば、ステップP7に移行
し、差が正(ノーN)であれば、ステップP6に移行す
る。
【0045】N−1回目の第1周波数での測定値λ1
(N−1)とN回目の第1周波数での測定値λ1(N)
の差は、目標物である反射鏡の許容移動距離が1m未満
に制限されている場合、反射鏡が1つ前の半波長波に移
動すれば負となり、1つ後の波に移動すれば正となる。
【0046】図3(2)は、反射鏡21が、半波長波3
3から1つ前の半波長波32の21’の位置に移動した
場合を示し、この場合は、 λ1(N−1)=0.5m λ1(N)=1.6m となり、 λ1(N−1)−λ1(N)=−1.1m となる。
【0047】また、図3(3)は、反射鏡21が、半波
長波33から1つ後の半波長波34の21’の位置に移
動した場合を示し、この場合は、 λ1(N−1)=1.5m λ1(N)=0.3m となり、 λ1(N−1)−λ1(N)=1.2m となる。
【0048】従って、反射鏡21が、移動距離が1m未
満で1つ前の半波長波に移動すると、ステップP5は負
(イエスY)となってステップP7に移行し、1つ後の
半波長波に移動すると、ステップP5は正(ノーN)と
なってステップP6に移行する。
【0049】ステップP6は、反射鏡21が1つ後の半
波長波に移動した場合の測定値の置き換え処理であり、
N回目の第1周波数による測定値λ1(N)に第1周波
数の半波長である2mを加えた値を変数λ1tに代入す
る。例えば、図3(3)では λ1t=λ1(N)+2m=2.2m となる。
【0050】ステップP7は、反射鏡21が1つ前の半
波長波に移動した場合の測定値の置き換え処理であり、
N回目の第1周波数による測定値λ1(N)に第1周波
数の半波長である2mを減算した値を変数λ1tに代入
する。例えば、図3(2)では、 λ1t=λ1(N)−2m=−0.4m となる。
【0051】ステップP8は、反射鏡21が静止してい
る場合、又は同じ半波長波の中で移動した場合の測定値
の置き換え処理であり、N回目の第1周波数による測定
値λ1(N)を単に変数λ1tに代入する。例えば、図
3(1)では、 λ1t=λ1(N)=1.2m となる。
【0052】ステップP9は、N回目の測距における反
射鏡21までの距離を計算し、本体の液晶表示器等に表
示する。即ち、N回目の測距における距離L(N)は、
N回目の測距で測定した第1周波数での測定値λ1
(N)から計算した変数λ1tと、N−1回目の測距で
使用した第2〜4周波数での測定値λ2(N−1)、λ
3(N−1)、λ4(N−1)とを加算する。
【0053】ここで、ステップP1の1回目の測距にお
ける測定値 λ1(1)=0.5m 、 λ2(1)=8m λ3(1)=400m 、 λ4(1)=0m が、図3の反射鏡21に対するものであり、反射鏡が点
線で示す21’に移動したとすると、図3(1)は同じ
半波長波33の中での移動であるので、λ1(2)=
1.2mとなり、ステップP8、ステップP9におい
て、 λ1t=λ1(2)=1.2m L(2)=λ1t+λ2(1)+λ3(1)+λ4(1) =1.2+8+400=409.2m となる。また、図3(2)は、反射鏡21’が1つ前の
半波長波に移動しているので、λ1(2)=1.6mと
なり、ステップP7、ステップP9において、 λ1t=λ1(2)−2m=1.6−2=−0.4m L(2)=λ1t+λ2(1)+λ3(1)+λ4(1) =−0.4+8+400=407.6m となる。また、図3(3)は、反射鏡21’が1つ後の
半波長波に移動しているので、λ1(2)=0.3mと
なり、ステップP6、ステップP9において、 λ1t=λ1(2)+2m=0.3+2=2.3m L(2)=λ1t+λ2(1)+λ3(1)+λ4(1) =2.3+8+400=410.3m となる。
【0054】このように本実施の形態は、2回目以降の
測距では第1周波数による測定だけを行い、第2〜4周
波数による測定を省略できるので、すべての周波数を使
用したのと同じ精度で、全体の測距時間を短縮すること
ができる。
【0055】ステップP10は、N−1回目のλ2(N
−1)、λ3(N−1)、λ4(N−1)の値をN回目
のλ2(N)、λ3(N)、λ4(N)の値に置き換え
る。これは、N回目の各周波数での測定値を、常に本来
の測定範囲内にするためである。即ち、反射鏡21が、
1つ前の半波長波に移動した場合は、 λ2(N)=λ2(N−1)−2m とし、1つ後の半波長波に移動した場合は、 λ2(N)=λ2(N−1)+2m とする。また、λ3(N)、λ4(N)は、変化しない
ので、 λ3(N)=λ3(N−1) λ4(N)=λ4(N−1) とする。なお、λ1(N)は、N回目の測定値のままで
ある。
【0056】ステップP11は、測距中止か否かを判断
し、ノー(N)であれば、ステップP3からステップP
10を繰り返し、イエス(Y)であれば、測距終了とな
る。
【0057】本実施の形態では、反射鏡21の許容移動
距離を第1周波数の4分の1波長である1m未満に制限
したが、第2周波数の4分の1波長である8m未満に制
限することもできる。その場合は、連続する複数回の測
距において、2回目以降の測距は、第1周波数と第2周
波数での測定だけで済み、全体の測距時間を短縮し、か
つ許容移動距離を広げることができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、連
続する複数回の測距において、測定精度を高く維持した
ままで、全体の測距時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の光波測距儀のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態の光波測距儀の測距フロー
チャートである。
【図3】本発明の実施の形態の測距フローチャートの説
明図である。
【符号の説明】
1 演算装置 2 位相測定器 3 原発振器 4 8分の1分周器 7 PLLブロック 11 セレクター 14 発光装置 16 受光装置 18 ミキサー 19 光路切替器 20 内部光ファイバ 21 反射鏡

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも第1の周波数とそれより低い第
    2の周波数を含む複数の光強度変調周波数を有し、それ
    ぞれの前記光強度変調周波数で変調された光を目標物に
    投光し、前記目標物で反射した光を受光して、前記投光
    した光と前記受光した光との位相差から、それぞれの前
    記光強度変調周波数に対応した測定値を求め、それぞれ
    の前記測定値を加算して前記目標物までの距離を測距す
    る光波測距儀において、 1回目の測距では、前記複数の光強度変調周波数に対応
    した測定値を求め、 2回目の測距では、前記第1の周波数以上の光強度変調
    周波数の光で測定値を求め、今回の前記第1の周波数に
    対応する測定値と、前回の前記第1の周波数より低い前
    記光強度変調周波数に対応する測定値とを加算して前記
    距離とすることを特徴とする光波測距儀。
  2. 【請求項2】少なくとも第1の周波数とそれより低い第
    2の周波数を含む複数の光強度変調周波数を有し、それ
    ぞれの前記光強度変調周波数で変調された光を目標物に
    投光し、前記目標物で反射した光を受光して、前記投光
    した光と前記受光した光との位相差から、それぞれの前
    記光強度変調周波数に対応した測定値を求め、それぞれ
    の前記測定値を加算して前記目標物までの距離を測距す
    る光波測距儀において、 1回目の測距では、前記複数の光強度変調周波数に対応
    した測定値を求め、 2回目の測距では、前記第1の周波数以上の光強度変調
    周波数の光で測定値を求め、前回の測距における前記第
    1の周波数に対応した測定値と今回の測距における前記
    第1の周波数に対応した測定値との差の絶対値が、前記
    第1の周波数の波長の4分の1未満の場合は、今回の前
    記第1の周波数に対応する測定値と、前回の前記第1の
    周波数より低い前記光強度変調周波数に対応する測定値
    とを加算して前記距離とし、 前記絶対値が前記第1の周波数の波長の4分の1以上
    で、前記差が負の場合は、今回の第1の周波数に対応す
    る測定値から前記第1の周波数の波長の2分の1を減算
    した値と、前回の前記第1の周波数より低い前記光強度
    変調周波数に対応する測定値とを加算して前記距離と
    し、 前記絶対値が前記第1の周波数の波長の4分の1以上
    で、前記差が正の場合は、今回の第1の周波数に対応す
    る測定値と前記第1の周波数の波長の2分の1を加算し
    た値と、前回の前記第1の周波数より低い前記光強度変
    調周波数に対応する測定値とを加算することを特徴とす
    る光波測距儀。
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