JP2006136968A - 移動ロボット - Google Patents

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Kazuhiko Akachi
一彦 赤地
Toshikazu Kawasaki
俊和 川崎
Atsushi Hayashi
篤史 林
Manabu Kawaguchi
学 川口
Tsutomu Kimura
勉 木村
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Abstract

【課題】 2足歩行型の人型移動ロボットにおいて、制御用コンピュータボード等の制御用機器の加熱を防止する。
【解決手段】 2足歩行型の人型移動ロボットの胸部に相当する部分において、集中格納された制御用コンピュータボード等の制御用機器の排熱を促す通風経路601と、電源機器の冷却を行うための通風経路603とを分離した構造とする。こうすることで、冷却ファン411によって強制冷却される電源機器からの放熱によって内殻構造体416内の制御系機器が加熱される不都合が防止される。
【選択図】 図6

Description

本発明は、2足歩行人型ロボットに代表される移動ロボットにおける電装機器の冷却構造に関する。
2足歩行型の人型ロボットのような複雑な動きを実現する場合、各関節等に配置された多数のモータを精密に制御しなくてはならない。そのため、複雑な演算を高速に処理するコンピュータボード、さらにモータを駆動するための駆動回路等を多数備える必要がある。また、これらコンピュータボードやモータ駆動回路に電力を供給する電源機器を備える必要がある。
これらコンピュータボードやモータ駆動回路等からは、その稼動中において熱が発生する。また、電源機器からも大きな発熱がある。よく知られているように、CPUやモータ駆動回路に使われている半導体デバイスは、熱に弱い。そのため上述したコンピュータボードやモータ駆動回路等から発生した熱は効果的に排熱する必要がある。
また、電源機器は、複数種類のDC電圧供給を行わなくてはならないので、バッテリーの電源を適時必要とするDC電圧に変換するDC−DCコンバータを備えている。このDC−DCコンバータには、半導体デバイスが用いられており、そこでの発熱も存在する。
移動ロボットにおける発熱の問題に対応する技術としては、例えば特許文献1に記載のように、排気ファンを設けて排熱を行う冷却構造が提案されている。
特開2002−154083号公報
制御用のコンピュータボードや、このコンピュータボードからの指示を受けて動作するモータ駆動回路等の制御系機器は、集中して配置することが好ましい。これは、良好なメンテナンス性の確保、冷却の高効率化、排熱の有効利用、ロボットの内部スペースの有効利用、電源配線や信号配線の冗長化による誤動作の発生の防止、効果的な防滴やシールドの確保、といった目的を達成するためである。
集中配置された制御系機器が必要とする電力がかなり大きく、そこに電力を供給する電源機器のDC−DCコンバータには、大電流を扱える能力が要求される。また、効果的な電力の供給を考えた場合、電源機器は集中配置された制御系機器の近くに配置することが望まれる。
しかしながら、大容量のDC−DCコンバータは、スイッチング素子からの発熱量が多いため、制御系機器を集中配置し、さらにその近くに電源機器を配置した構造とすると、電源機器からの発熱の影響を制御系機器が受け、制御系機器の温度が上昇してしまう不都合が発生する。
本発明は、この問題を解決することを目的とする。すなわち、移動ロボットにおいて、制御系機器と電源機器とをそれぞれ集中配置し、しかも近接して配置した場合において、電源機器からの発熱の影響が制御系機器に及んでしまう問題を解決することを課題とする。
本発明の移動ロボットは、第1の電装機器と、この第1の電装機器に隣接して配置された第2の電装機器と、前記第1の電装機器からの排熱を行うための第1の通風経路と、前記第2の電装機器からの排熱を行うための第2の通風経路とを備え、前記第1の通風経路と前記第2の通風経路とを分離する構造としたことを特徴とする。
本発明によれば、第1の電装機器からの発熱をロボットの外部に排熱するための排熱経路と、第2の電装機器からの発熱をロボットの外部に排熱するための排熱経路とを分離しているので、どちらかの電装機器の発熱が大きい場合に、排熱経路を介して、熱量が他方の電装機器に伝わってしまう問題を防止することができる。
本発明において、第1の電装機器は、ロボットの動作を制御する制御系機器であり、この制御系機器は集中配置されており、第2の電装機器は、前記制御系機器に電力を供給する電源機器である構成である場合、本発明はさらに有効なものとなる。
制御系機器というのは、ロボットの動作を制御する制御用CPUを搭載した基板(コンピュータボード)、各種制御のための制御信号を送り出す回路基板、制御に必要な周辺回路、関節等に配置されたモータを制御する駆動電力を作り出すモータ駆動回路の基板等のことをいう。
制御用機器と電源機器とを近接して配置した場合、発熱量の多い電源機器の発熱が、コンピュータボードに伝わる可能性が高くなる。上記の態様によれば、制御用機器からの排熱の排熱経路と電源機器からの排熱の排熱経路とが分離されるので、両機器が近接して配置されていても、制御用機器が電源機器からの発熱により加熱される不都合が解消され、コンピュータボードの温度上昇に起因するCPUの暴走や誤動作といった問題の発生を抑制することができる。
本発明は、制御系機器を集中して格納した内殻構造体と、この内殻構造体を覆う外殻構造体と、前記内殻構造体に設けられた内殻吸気口および内殻排気口と、この内殻排気口に設けられた排気ファンと、前記内殻構造体に隣接して配置された前記電源機器に冷却風を送る送風ファンとをさらに備えた構成に適用した場合にさらに効果的となる。
制御系機器を集中して内殻構造体内に格納することで、防滴性、メンテナンス性、効果的な排熱といった優位性を追求することができる。
この構造においては、コンピュータボードを始めとしたモジュール化された制御系機器が、内殻構造体の内部に多数格納される。この場合、制御系機器の排熱(冷却)は、排気口から排気ファンによる強制排気を行い、圧力差を利用して吸気口から内殻構造体の内部に外部の空気を吸い込む方式とすることが好ましい。
制御系機器は、多数必要とされるが、1つ当たりの発熱量は、それ程大きなものではない。そのため、均一に空気の流れが当たり、各制御系機器の冷却をむらなく行うようにすることが重要となる。このため、外気を強制的にファンにより当てる冷却法ではなく、排気口からの排気力を利用して、外部の空気を吸気口から導き、その流れを用いて排熱を行う排熱方法(冷却方法)の方が好ましい。
他方で、電源機器は、DC−DCコンバータに用いられる大電力制御用のスイッチング素子の放熱を行わなくてはならないので、スイッチング素子をヒートシンクに取り付け、さらにこのヒートシンクに風を当てて放熱を促進させる必要がある。この場合、ヒートシンクに向かってファンからの空気流を当て、強制放熱(強制冷却)を行う方法が適当となる。このように、制御系機器と電源機器とでは、適した排熱方式が異なる。
この電源機器の冷却に適した排熱方法においては、ヒートシンクから熱を奪った空気の流れが周囲に拡散する。上記の態様においては、隔壁等により制御系機器からの排熱経路と電源機器からの排熱経路とを分離する構造となるので、この拡散した熱風の流れが、制御系機器を納めた内殻構造体の周囲に流れてしまう事態が防止される。
こうして、制御系機器と電源機器とを近接して配置した構造としても、制御系機器が電源系機器からの排熱によって温度上昇してしまう不都合を防止することができる。
本発明において、電源機器は、内殻構造体の下部に配置されると共に放熱用のヒートシンクを備え、このヒートシンクからの放熱空間と、外殻構造体と内殻構造体との間の隙間空間と、が分離されている構造とすることは好ましい。
この態様によれば、内殻構造体の下部に電源機器が配置され、この電源機器が放熱用のヒートシンクを備えた構造において、ヒートシンクからの放熱流が隔壁等によって遮断され、上方の内殻構造体の周囲に流れ込まない構造が実現される。
すなわち、電源機器は、そのヒートシンクに対してファンによって冷却風を直接当てて排熱を促進させる構造となるので、ヒートシンクからの排熱流は、大きな熱量を持っていると共に、勢いがある。上記態様においては、この勢いのある高温温風の流れが、隔壁等によって遮断される。そのため、ヒートシンクからの高温温風によって内殻構造体が加熱されてしまう不都合を回避することができる。
また上記内殻構造を備えた態様は、移動ロボットは2足歩行型の人型ロボットであり、内殻構造体は、人型構造の胸郭部分に格納されており、電源機器は前記内殻構造体の下方に配置されており、人型構造の腰部にはバッテリーが格納されている構造に適用することは効果的である。
この構造は、重量バランス、スペースの有効利用、電力配線の最短化およびメンテナンス性の良さ、といった点において優れている。しかしながら、腰部のバッテリーから内殻構造体の制御系機器に電力が供給されるので、効率的な配置を追求した場合、電源機器は、必然的に腰部と胸郭の間(つまり制御系機器の下部)に配置されることになる。
この構造においては、電源機器から排熱された温風がその上方に位置する内殻構造体の周囲空間に流れ易いが、隔壁等を設け、その流れが生じないようにすることで、電源機器からの排熱流により内殻構造体が加熱することを防ぐことができる。これにより、2足歩行型の人型ロボットにおいて、バッテリー、電源機器、および集中配置した制御系機器の理想的な格納状態を追求しつつ、同時に電源機器による制御系機器に対する加熱の問題を回避することができる。
本発明の適用対象となる移動ロボットとしては、脚部を備えて2足歩行を行う人型ロボット、3足以上の脚部を移動手段とした移動ロボット(例えば、4足歩行型の動物型ロボットあるいは昆虫型ロボット)、脚部の変わりに車輪や無限軌道による移動手段を備えた移動ロボット、あるいは脚部と車輪や無限軌道とを組み合わせた移動手段を備えた移動ロボット等を挙げることができる。
なお、上述した内殻構造体は、配線の効果的な引き回し、冷却効率、メンテナンス性、重量バランス等の観点から、移動ロボットの胴体部に格納されていることが好ましい。また、本発明における移動ロボットは、電源および動作制御のための機器を内蔵し、自律制御あるいは操作信号を外部から受けての制御が行われる形態のものが好ましい。
本発明によれば、移動ロボットにおいて、制御系機器と電源機器とをそれぞれ集中配置し、しかも近接して配置した場合において、電源機器からの発熱の影響が制御系機器に及んでしまう問題を解決することができる。
以下、本発明を利用した移動ロボットの一例について、図面を参照して説明する。本実施形態において説明する移動ロボットは、自律制御型の2足歩行可能な人型ロボットである。このロボットは、工事現場等における作業や介護作業といった人間がこれまで行ってきた作業を行うことを目的としているロボットの一例である。
(ロボットの概要)
図1は、本実施形態のロボットの全体の概略を示す正面図(図1(A))および左側面図(図1(B))である。図2は、本実施形態のロボットの概要を示す斜視図である。
図1および図2に示すロボット100は、上半身胴体部101と下半身胴体部103とを備えている。図示する人型ロボットにおいて、上半身胴体部101は人体の胸郭部分に相当し、下半身胴体部103は腰部分に相当する。上半身胴体部101と下半身胴体部103とは、揺軸102によって連結され、上半身胴体部101は、下半身胴体部103に対して捻り回転(Yaw軸回転)および前後回転(Pitch軸回転)が行えるようになっている。
下半身胴体部103には、右側股関節104を介して右足105が、左側股関節106を介して左足107が連結されている。また、上半身胴体部101には、右肩関節108を介して右腕109が連結され、左肩関節110を介して左腕111が連結され、首112を介して頭部113が配置されている。また、上半身胴体部101の外殻は、外殻構造体120によって覆われている。外殻構造体120の内部には、後述する内殻構造体が納められている。
上半身胴体部101の外殻を構成する外殻構造体120には、外殻吸気口114が設けられている。図1には、6ヶ所の外殻吸気口114が記載されている。
なお、外殻構造体120における人体の鳩尾に相当する部分には、腰Pitch軸ギヤボックス115が取り付けられている。後述するように、この腰Pitch軸ギヤボックス115の裏側(内側)には、後述する電源機器(DC−DCコンバータ)への冷却用空気を吸引する外殻吸気口116(図1および図2には図示せず)が設けられている。
また、下半身胴体部103の内部には、動力源となるバッテリーが格納されている。ロボット100の動作は、下半身胴体部103の内部に格納されたバッテリーの電力を動力源として行われる。
(上半身部の構造)
ロボット100の上半身部101の概略の構造を説明する。図3は、上半身部を分解した状態を示す分解斜視図である。また、図4は上半身部の内部構造が一部見えるように外殻構造体および内殻構造体を切り取った状態を示す斜視図である。
図3に示すように、外殻構造体120は、胸部にあたる外殻構造体前部カバー301と背中部にあたる外殻構造体後部カバー302とに2分割できる構造となっている。外殻構造体前部カバー301と外殻構造体後部カバー302とは、ロボットの本体から取り外すことができる。
外殻構造体前部カバー301には、外殻吸気口114が設けられている。外殻吸気口114は、胸部に当たる部分における両脇にそれぞれ1ヶ所、胸もと(首の下部分)に2ヶ所、鳩尾に向かう傾斜部に2ヶ所、合計6ヶ所に設けられている。また、図3には図示されていないが、外殻構造体前部カバー301の鳩尾の部分には、外殻吸気口116(図5参照)が設けられている。
外殻吸気口114は、後述する内殻構造体416内の排熱をするための外気を取り入れるための開口である。外殻吸気口116は、後述する電源機器の冷却を行うための外気を取り入れるための開口である。
外殻構造体後部カバー302は、外殻排気口127、外殻排気口130、隔壁307および排水用スリット128を備えている。外殻排気口127は、内殻構造体416(後述)の内部から排気される温風を外部に排気するための開口である。外殻排気口130は、電源機器(後述)から流れてくる温風を外部に排気するための開口である。
外殻構造体120の内部には、内殻構造体416が納められている。内殻構造体は、防滴構造を備えており、内殻構造体本体401、内殻構造体前部カバー402および内殻構造体後部カバー403を備えている。
内殻構造体前部カバー402には、内殻吸気口303が設けられている。内殻吸気口303は、内殻構造体前部カバー402の上下の縁部分に各2ヶ所、左右の縁部分に各3ヶ所の計10ヶ所に設けられている。内殻吸気口303には、薄型フィルタが配置されている。
内殻構造体後部カバー403には、内側アクセス開口413が設けられている。また、内側アクセス開口413には、外殻構造体後部カバー302の背面に設けられた図示しない外側アスクセス開口を介して、アクセスパネル308を取り付けることができる。
内殻構造体416には、動作系ホストコンピュータボード群404、視覚系ホストコンピュータボード群405、モータ駆動回路ボード群406、電源系制御回路ボード群407、およびリンクノードコンピュータボード群408が格納されている。
動作系ホストコンピュータボード群404は、手足の動作制御や姿勢制御といった各部の動作を制御する処理を行う機能を有する。視覚系ホストコンピュータボード群405は、頭部113に備えた図示しないカメラが捉えた画像を処理解析し、各種の動作を制御する際に必要となる視覚情報を生成する。
リンクノードコンピュータボード群408は、動作系ホストコンピュータボード群404で扱わなくても良い簡単な処理を行うコンピュータボードである。図示されている2つのリンクノードコンピュータボード群408は、それぞれ右腕109と左腕111、腰軸、首軸それぞれの一部の動作制御を受け持っている。
リンクノードコンピュータボード群408は、脚部の動作制御用に、右足105および左足107の人体でいうと太股に相当する部分にも配置されている。
リンクノードコンピュータボード群408は、動作系ホストコンピュータボード群404が処理しなくてもよいような、手足の単純な動きを制御し、これにより動作系ホストコンピュータボード群404の負担を軽減する。この機能により、複雑な動き、あるいは微妙な動きが要求される際に、動作系ホストコンピュータボード群404の処理速度が低下することが防止される。
これらコンピュータボードには、それぞれの機能に応じたCPUやメモリ、その他集積回路や周辺回路が搭載されている。
モータ駆動回路ボード群406は、関節等に配置されたサーボモータを駆動する機能を有する。モータ駆動回路ボード群406は、モータ駆動用に開発された大電流を扱うことができるスイッチング用FET等を用いたモータ駆動用電子回路を備えている。
電源系制御回路ボード群407は、内殻構造体416内に納められた各種の制御系機器へ供給される電源供給系統を制御および監視する機能を有する。電源系制御回路ボード群407は、電源電圧や電流を監視するためのセンサ回路、リレー回路、制御用のマイコン回路を備えている。
動作系ホストコンピュータボード群404および視覚系ホストコンピュータボード群405は、内殻構造体本体401の背面側の開口部から内部に装脱着することができる。また、モータ駆動回路ボード群406および電源系制御回路ボード群407は、内殻構造体本体401の前面側の開口部から内部に装脱着を行うことができる。
図3には、モータ駆動回路ボード群406を装着する受け側コネクタ414、さらに電源系制御回路ボード群407を装着する受け側コネクタ415が示されている。このような装着および脱着が簡単なモジュール構造を採用することで、各種ボードの交換や個別検査等を行い易い構造とすることができる。
内殻構造体本体401の前方両側面には、内殻吸気口304が設けられ、そこには、薄型フィルタを波形に折り曲げたフィルタが配置されている。また、内殻構造体本体401の後方両側面には、フィルタ412を備えた排気ファン305が配置されている。
排気ファン305は、遠心式ファンであり、内殻構造体416内の空気を排気口306から勢いよく排気する機能を有する。排気ファン305を作動させることで、内殻構造体416内が負圧になり、内殻吸気口303および304より、内殻構造体416内に空気が吸引される。
内殻構造体416の下部には、電源機器400が配置されている。電源機器400は、電源ボード409、ヒートシンク410および冷却ファン411を備えている。
電源ボード409は、制御系機器や各種のモータが必要とする直流電圧を生成するDC−DCコンバータを備えている。特にロボットの各種関節等に配置されたモータは、人型ロボットとしてそれなりの馬力を発揮しなければならない。したがって、ロボットの動作状態によっては、DC−DCコンバータで大電力が扱われ、そのためDC−DCコンバータから多量の発熱がある。
ヒートシンク410は、DC−DCコンバータに配置された半導体デバイスの放熱を助長する放熱器である。冷却ファン411は、ヒートシンク410に風を当て、強制的に冷却をするための軸流ファンである。DC−DCコンバータに配置された半導体デバイスは高温になるので、ヒートシンク410に風を当てて強制的に放熱を助長する必要がある。
図5は、外殻構造体の外観を示す展開図である。図5(A)は正面図であり、図5(B)は左側面図であり、図5(C)は背面図であり、図5(D)は上面図であり、図5(E)は下面図である。
図5(A)に示すように、外殻構造体前部カバー301には、6ヶ所の外殻吸気口114と1つの外殻吸気口116とが設けられている。図5(A)に示すように外殻吸気口116を介して、電源ボード409、ヒートシンク410および冷却ファン411が見えている。
図6は、上半身部101内における排熱のための通風経路を示した3面図である。図6(A)は、上半身部101を上方から見た上面透視図であり、図6(B)は、上半身部101を左側面から見た側面透視図であり、図6(C)は、上半身部101を背面(後方)から見た背面図である。なお、図6(C)には、外殻構造体後部カバー302(図3参照)の背面を切り取り、内部の内殻構造体416の背面(内殻構造体後部カバー403)が見える状態が示されている。
以上説明した構造においては、排熱原理の違いに対応させて、通風経路を2つ設けている。第1の通風経路は、内殻構造体416内に設定された通風経路である。すなわち図3を参照して説明すると、第1の通風経路は、外殻吸気口114、内殻吸気口303および304、内殻構造体本体401の内部、排気ファン305、外殻排気口127という経路をたどる。この第1の通風経路は、図6の符号601で示されている。
上記第1の通風経路は、内殻構造体416内に納められた制御系機器から発生する熱を排熱するための経路である。この排熱経路は、排気ファン305によって内殻構造体416の内部の空気を吸い出し、その負圧力によって内殻吸気口303および304から内殻吸気口内に空気を吸い込み、その空気の流れを利用して内殻構造体416の内部に格納された制御系機器からの排熱を促す機能を有している。この第1の通風経路においては、気流の流れは比較的穏やかなものとなる。
第2の通風経路は、電源機器400を強制冷却し、その排熱を外部に放出するための経路である。すなわち第2の通風経路は、外殻吸気口116(図5、図6参照)、電源ボード用の冷却ファン411、電源ボードのヒートシンク410、外殻排気口130という経路をたどる。この第2の通風経路は、図6の符号603で示されている。
第2の通風経路は、ヒートシンクに直接強制的に風を当て、それによって排熱を促進させる方法における空気の流れを確保するための通風経路である。この第2の通風経路においては、気流の流れは比較的急なものとなる。特にヒートシンク410に接触した後の気流の流れは速く勢いのあるものとなる。また、DC−DCコンバータのヒートシンク410は高温になるので、ヒートシンク410から流れ出す空気流の温度も比較的高くなる。
本実施形態においては、内殻構造体416の後方両側に密着するように隔壁307を外殻構造体120の内部に配置し、第1の通風経路と第2の通風経路とを上下に分離している。すなわち、隔壁307を配置することで、ロボットの内部において、上述した第1の通風経路と第2の通風経路とを分離し、一方の経路を流れる温風が他方経路に流れ込まないようにしている。
このような構造とすることにより、電源ボードのヒートシンク410から放熱された熱量を含み、その流れに勢いのある空気の流れが、内殻構造体416の周囲に至ってしまうことが防止される。そして、内殻構造体416が電源機器400の発熱によって加熱される不都合を避けることができる。
なお上述した構造においては、外殻吸気口114の流入軸線上に内殻吸気口303および304が存在しないようにしている。すなわち、外殻吸気口における空気の流れの延長線上に内殻吸気口が位置しないようにしている。
こうすることで、外殻吸気口から吸い込まれた水滴が内殻吸気口に直接飛び込む様な事態を生じ難くし、内殻構造体の防滴性を高めることができる。また、内殻吸気口に配置されるフィルタが備える防滴機能を追求しなくてよいので、フィルタの低通過損失と低コスト性を追求することができる。
本発明は、2足歩行型のロボット等の移動ロボットに利用することができる。
発明を利用した2足歩行型移動ロボットの概要を示す正面図および左側面図である。 発明を利用した2足歩行型移動ロボットの概要を示す斜視図である。 上半身胴体部の内部構造を示す分解斜視図である。 上半身胴体部の内部構造を示す一部切り取り斜視図である。 外殻構造体の前面(A)、左側面(B)、背面(C)、上面(D)、および下面(E)を示す展開図である。 上半身胴体部における通風経路を示す図であり、(A)上面透視図、(B)左側面透視図、(C)背面図である。
符号の説明
100…ロボット、101…上半身胴体部、102…揺軸、103…下半身胴体部、104…右側股関節、105…右足、106…左側股関節、107…左足、108…右肩関節、109…右腕、110…左肩関節、111…左腕、112…首、113…頭部、114…外殻吸気口、115…腰Pitch軸ギヤボックス、116…外殻吸気口、120…外殻構造体、127…外殻排気口、128…排水用スリット、301…外殻構造体前部カバー、302…外殻構造体後部カバー、303…内殻吸気口、304…内殻吸気口、305…排気ファン、306…排気ファンの排気口、307…隔壁、308…アクセスパネル、400…電源機器、401…内殻構造体本体、402…内殻構造体前部カバー、403…内殻構造体後部カバー、404…動作系ホストコンピュータボード群、405…視覚系ホストコンピュータボード群、406…モータ駆動回路ボード群、407…電源系制御回路ボード群、408…リンクノードコンピュータボード群、409…電源ボード、410…ヒートシンク、411…冷却ファン、412…フィルタ、413…内側アクセス用開口、414…受け側コネクタ、415…受け側コネクタ、416…内殻構造体、601…第1の通風経路、602…第2の通風経路。

Claims (5)

  1. 第1の電装機器と、
    前記第1の電装機器に隣接して配置された第2の電装機器と、
    前記第1の電装機器からの排熱を行うための第1の通風経路と、
    前記第2の電装機器からの排熱を行うための第2の通風経路と
    を備え、
    前記第1の通風経路と前記第2の通風経路とが分離されていることを特徴とする移動ロボット。
  2. 前記第1の電装機器は、ロボットの動作を制御する制御系機器であり、
    前記制御系機器は集中配置されており、
    前記第2の電装機器は、前記制御系機器に電力を供給する電源機器であることを特徴とする請求項1に記載の移動ロボット。
  3. 前記制御系機器を集中して格納した内殻構造体と、
    前記内殻構造体を覆う外殻構造体と、
    前記内殻構造体に設けられた内殻吸気口および内殻排気口と、
    前記内殻排気口に設けられた排気ファンと、
    前記内殻構造体に隣接して配置された前記電源機器に冷却風を送る送風ファンと
    をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の移動ロボット。
  4. 前記電源機器は、前記内殻構造体の下部に配置されると共に放熱用のヒートシンクを備え、
    前記ヒートシンクからの放熱空間と、前記外殻構造体と前記内殻構造体との間の隙間空間と、が分離されていることを特徴とする請求項3に記載の移動ロボット。
  5. 前記移動ロボットは脚部を備えた歩行型の移動ロボットであり、
    前記内殻構造体は、前記歩行型の移動ロボットの胴体部に格納されていることを特徴とする請求項3または4に記載の移動ロボット。
JP2004328038A 2004-11-11 2004-11-11 移動ロボット Pending JP2006136968A (ja)

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