JP2006134507A - 磁気ヘッドの製造方法、磁気ヘッド、ヘッドジンバルアセンブリ、ヘッドアームアセンブリ、ヘッドスタックアセンブリ - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法、磁気ヘッド、ヘッドジンバルアセンブリ、ヘッドアームアセンブリ、ヘッドスタックアセンブリ Download PDF

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Abstract

【課題】 主磁極のトレーリング側の形状を円弧状の凹形状にする方法であって、円弧状の凹形状の制御性、再現性、ウエハ内の均一性が高い方法を提供する。
【解決手段】 (a)主磁極14のパターン形成後、(b)主磁極を構成する磁性金属材料よりもイオンミリングレートの遅い非磁性材料からなる非磁性膜16を堆積させて主磁極を埋め込み、次いで、(c)少なくとも主磁極が露出するまで研磨を行う。次に、(d)研磨により平坦化された面に対して、積層方向と第1の角度をなす方向からイオンミリングを行い、主磁極が周囲の非磁性膜より落ち込んだ段差を形成する。次に、(e)段差が形成された面に対して、積層方向と、第1の角度よりも大きい第2の角度をなす方向からイオンミリングを行い、主磁極のトレーリング側を円弧状の凹形状に整形する。段差は、主磁極の中心部から非磁性膜との境界部に向けてイオンミリングレートを漸次減少させる役割を担う。
【選択図】 図2B

Description

本発明は、垂直磁気記録再生装置に関する。
垂直磁気記録再生方式は、従来から広く用いられてきた面内磁気記録再生方式に比べて、面記録密度を上げた場合の磁化の熱ゆらぎが小さい。それゆえ、垂直磁気記録再生方式は、ハードディスク装置などの磁気記録再生装置における面記録密度向上の要請を満たし得るものとして、近年注目を集めている。
このような垂直磁気記録再生方式における問題点の1つとして、本来、磁気記録媒体のトラック幅方向(磁気記録媒体の半径方向)に対してまっすぐに記録されるべき磁化パターンが、トラック幅方向に対して湾曲してしまうことが挙げられる(詳細は、特開2002−279606号公報(特許文献1)に説明されている)。以下、これを簡単に説明する。
垂直磁気記録再生装置では、単磁極型磁気ヘッドが用いられることが多い。単磁極型磁気ヘッドを用いる場合、主磁極から発生する記録磁界の強度の等高線は、主磁極の中心を最大強度として同心円状に分布することになる。
単磁極型磁気ヘッドを用いる場合、磁気記録媒体に記録される磁化パターンは、主磁極のトレーリング側(磁気記録媒体の回転方向における下流側)における記録磁界によってほぼ決定される。そして、主磁極から発生する記録磁界の強度の等高線は、前述のように、主磁極の中心を最大強度として同心円状に分布するので、主磁極の中心から離れたトレーリング側近傍における記録磁界の強度の等高線は、トラック幅方向に対して湾曲することになる。その結果、磁気記録媒体に記録される磁化パターンが、トラック幅方向に対して湾曲してしまう。
磁気記録媒体に記録される磁化パターンがトラック幅方向に対して湾曲してしまうと、線記録密度を上げることができない、再生信号が劣化するなど、さまざまな弊害が生じる。
そこで、上記特許文献1に記載の発明は、主磁極のトレーリング側の形状を円弧状の凹形状にすることで、主磁極から発生する記録磁界の強度の等高線の形状を変え、主磁極のトレーリング側近傍における記録磁界の強度の等高線の湾曲を矯正している。
特開2002−279606号公報
上記特許文献1では、主磁極のトレーリング側の形状を円弧状の凹形状にする工程の説明は、段落0008から段落0010においてなされている。そこでは、イオンミリング、RIE(Reactive Ion Etching)、CMP(Chemical Mechanical Polishing)により、主磁極のトレーリング側の形状を円弧状の凹形状にすることが記載されている。
しかしながら、上記特許文献1には、どのような手順、条件で、イオンミリング、RIE、CMPを行うのかについての記載は全くない。また、段落0009には、主磁極の中心部では、膜組成や結晶性が他の部分と異なり、研磨耐性が小さくなっているので、強めにCMPを行えば、主磁極のトレーリング側が自然に円弧状の凹形状になる旨が記載されているが、このような方法では、制御性、再現性、ウエハ内の均一性を上げることは非常に困難である。
本発明の目的は、主磁極のトレーリング側を円弧状の凹形状にする方法であって、主磁極のトレーリング側の円弧状の凹形状の制御性、再現性、ウエハ内の均一性が高い方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、主磁極のパターン形成後、主磁極を構成する磁性金属材料よりもイオンミリングレートの遅い非磁性材料からなる非磁性膜を堆積させて主磁極を埋め込み、次いで、少なくとも主磁極が露出するまで研磨を行う。次に、研磨により平坦化された面に対して、積層方向と第1の角度をなす方向からイオンミリングを行い、主磁極が周囲の非磁性膜より落ち込んだ段差を形成する。次に、段差が形成された面に対して、積層方向と、第1の角度よりも大きい第2の角度をなす方向からイオンミリングを行い、主磁極のトレーリング側(積層方向と磁気記録媒体の回転方向は一致しているので、イオンミリングを行っている面が主磁極のトレーリング側となる)を円弧状の凹形状に整形する。
第1の角度は、例えば0°〜50°であり、比較的小さな値である。積層方向と、このような比較的小さな角度をなす方向からイオンミリングを行う場合、主磁極を構成する磁性金属材料と、主磁極の周囲の非磁性材料とのイオンミリングレートの差は大きいので、効率よく段差を形成できる。
そして、この段差は、積層方向と第2の角度をなす方向から行うイオンミリングでは、主磁極の中心部から非磁性膜との境界部に向けてイオンの到達確率を漸次減少させる役割を担う。これにより、イオンミリングレートは、主磁極の中心部から非磁性膜との境界部に向けて漸次減少するので、主磁極のトレーリング側は円弧状の凹形状に整形されることになる。第2の角度は、例えば55°〜80°であり、比較的大きな値である。段差と第2の角度が大きくなるほど、主磁極の中心部と非磁性膜との境界部のイオンミリングレートの差は大きくなり、円弧状の凹形状の曲率半径は小さくなる。
以上説明したように、本発明によれば、段差(主磁極を構成する磁性金属材料と周囲の非磁性材料のイオンミリングレートの差、第1の角度、イオンミリング処理時間などによって大きさが決定される)と第2の角度などにより、主磁極のトレーリング側の円弧状の凹形状の曲率半径を制御できるので、円弧状の凹形状の制御性、再現性、ウエハ内の均一性が高い。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
以下において、まず、1.本発明の磁気ヘッドの構造を概観する。次に、2.本発明の主磁極形成方法を詳細に説明する。最後に、3.主磁極形成を含め、本発明の磁気ヘッドの製造方法全般を概観する。
1.本発明の磁気ヘッドの構造
まず、本発明の磁気ヘッドの構造を概観する。本発明の磁気ヘッドは、主磁極の近傍にライトシールド(以下で述べる上部ライトシールド)を備える垂直磁気記録再生磁気ヘッド(以下、このような垂直磁気記録再生磁気ヘッドをShielded Pole構成が採用された垂直磁気記録再生磁気ヘッドと呼ぶ)である。Shielded Pole構成を採用すると、ライトシールドの主磁極に対する磁気シールドにより、主磁極から放射される余分な磁束がライトシールドに吸収される結果、誤記録を防止したり、主磁極から放射される磁界の勾配が急峻になる結果、線記録密度を向上させたりすることができる。
図1を参照すると、本発明の磁気ヘッドの構造を説明するための図が示されている。(a)は記録媒体対向面、(b)は記録媒体対向面に垂直かつ積層方向に平行な面で切った断面である。
本発明の磁気ヘッドは、再生部と記録部に大きく分かれる。再生部は、下部リードシールド層1、シールドギャップ絶縁膜2、MR素子3、上部リードシールド層4を含む。記録部は、下部ライトシールド層7、コイル用リード10、コイル用端子11、主磁極層14、非磁性膜17、上部ライトシールド支持層18、非磁性膜19、絶縁膜20、コイル21、コイル用絶縁膜22、上部ライトシールド層23を含む。なお、図1において、無地の部分は、絶縁材料または非磁性材料に対応している。以下、再生部、記録部の順に、各部の説明を行う。
再生部は、磁気ヘッドの記録媒体対向面と対向して配置された磁気記録媒体に記録されている磁化(信号)を読み取る。
MR素子3は、再生部の中核となる素子であり、磁気記録媒体に記録されている磁化(信号)を抵抗の変化により検出する。MR素子3は、図1(b)を見てもわかるように、記録媒体対向面近傍に配置される。MR素子3は、例えば、巨大磁気抵抗(Giant Magneto−Resistance(GMR))素子や、トンネル磁気抵抗(Tunneling Magneto−Resistance(TMR))素子である。
下部リードシールド層1と上部リードシールド層4は、パーマロイなどの軟磁性材料により構成される。下部リードシールド層1と上部リードシールド層4は、MR素子3を挟み込むように形成されており、これによって、MR素子3の読み取り動作が磁気記録媒体上の隣接ビットからの磁化(信号)によって影響を受けるのを防止している。
シールドギャップ絶縁膜2は、Al23などの絶縁材料により構成されており、MR素子3と、金属である下部リードシールド層1および上部リードシールド層4との間の電気的絶縁を維持する。
シールドギャップ非磁性膜6は、Al23やRuなどの非磁性材料により構成されており、上部リードシールド層4(再生部)と下部ライトシールド7(記録部)の磁気的な相関を弱める。
記録部は、磁気ヘッドの記録媒体対向面と対向して配置された磁気記録媒体に向けて磁束を放射することにより、磁化(信号)を記録する。
下部ライトシールド層7は、パーマロイなどの軟磁性材料により構成されている。下部ライトシールド層7は、主磁極層14の補助磁極としての機能を有し、主磁極層14から磁気記録媒体に放射され、磁気記録媒体から磁気ヘッドの方に戻ってくる磁束を吸収する。
コイル用リード10は、Cuなどの金属により構成されており、外部からコイル21に電流を導入するための配線である。
コイル用端子11は、Cuなどの金属により構成されている。コイル用端子11の場所が起点となり、コイル21が上部ライトシールド層23に巻き付けられるようにして形成されることになる。
主磁極層14は、鉄コバルト合金などの高飽和磁束密度を有する磁性金属材料により構成される。主磁極層14は、コイル21に電流を流すことにより生成された磁束を磁気記録媒体に向けて放射する。主磁極層14は、記録媒体対向面近傍においてその幅が細くなっており、フレアポイント(FP)の位置およびネックハイト(NH)の長さを適切に制御することにより、磁気記録媒体に向けて効率よく磁束が放射されるようになっている。ここで、FPとは、記録媒体対向面に垂直な方向において、主磁極の幅が広がり始める点のことである。また、NHとは、記録媒体対向面からFPまでの距離のことである。
主磁極層14は、その記録媒体対向面が逆台形状(トレーリング側(磁気記録媒体の回転方向における下流側)を長辺、リーディング側(磁気記録媒体の回転方向における上流側)を短辺とする逆台形状)に整形されており、これにより、スキュー効果に起因するサイドイレーズを防止する(例えば、特開2003−263705号公報を参照)。ここで、スキュー効果とは、磁気ヘッドを磁気記録媒体の半径方向(トラック幅方向)に移動させると、磁気記録媒体の場所によっては、磁気ヘッドの主磁極が磁気記録媒体の回転方向に対して傾いてしまうことをいう。また、サイドイレーズとは、あるトラックにおいて記録を行っているときに、当該トラックに隣接するトラックの情報を消去してしまうことをいう。主磁極の記録媒体対向面を逆台形状に整形すると、主磁極は、スキュー効果により傾いても隣接トラックにはみ出ることがなくなるので、サイドイレーズが防止できる。
主磁極層14の記録媒体対向面を逆台形状に整形する際、主磁極層14の上には、上地層が形成される。この上地層は、主磁極層14を構成する鉄コバルト合金などの磁性金属材料よりもイオンミリングレートの遅い(ミリング耐性が高い)材料、例えば、Al23などにより構成される。上地層は、上地層の下にある主磁極層14の上部のイオンミリングレートを遅くする機能を有する。この上地層により、主磁極層14の下部と上部でイオンミリングレートの差が生じるので、主磁極層14の記録媒体対向面が逆台形状に整形される(例えば、特開2003−203311号公報を参照)。
主磁極層14は、後述するように、主磁極層14を構成する磁性金属材料と、主磁極層14を埋め込む非磁性膜を構成するAl23やAlNなどの非磁性材料とのイオンミリングレート差を利用したエッチングにより、トレーリング側が円弧状の凹形状になっている。トレーリング側を円弧状の凹形状にすると、[背景技術]で述べたように、磁気記録媒体の磁化パターンの形状を決定する、主磁極のトレーリング側の記録磁界の強度の等高線の形状が、トラック幅方向に対してまっすぐに矯正される。
非磁性膜17は、Al23、Ruなどの非磁性材料で構成されており、記録媒体対向面近傍において、主磁極層14と上部ライトシールド支持層18を磁気的に分離し、ライトギャップを形成している。非磁性膜17の膜厚は、200nm以下が好ましい。なぜなら、200nm以下とすることにより、次に述べる上部ライトシールドの主磁極に対する磁気シールドにより、主磁極から放射された余分な磁束による誤記録が防止でき、主磁極から放射される磁界の勾配が急峻になるという効果が得られるからである。
上部ライトシールド支持層18は、パーマロイなどの軟磁性材料により構成される。上部ライトシールド支持層18は、上部ライトシールド層23を支持するとともに、上部ライトシールド層23と一体となって、主磁極の磁気シールドおよび補助磁極として機能する上部ライトシールドを構成する。上部ライトシールドは、上述のように、非磁性膜17の膜厚が200nm以下のときに、主磁極に対する磁気シールド効果により、主磁極から放射された余分な磁束による誤記録を防止したり、主磁極から放射される磁界の勾配を急峻にしたりする。なお、上部ライトシールドは、下部ライトシールド層7と同様、主磁極層14の補助磁極としての機能を有し、主磁極層14から磁気記録媒体に放射され、磁気記録媒体から磁気ヘッドの方に戻ってくる磁束を吸収する機能も有する。
また、非磁性膜17の膜厚が200nm以下と小さい場合、主磁極層14のトレーリング側における円弧状の凹形状は、その上にスパッタなどにより堆積した非磁性膜17においても維持される。したがって、非磁性膜17の上にめっきなどにより上部ライトシールド支持層18を堆積させると、上部ライトシールド支持層18の非磁性膜17側には、主磁極層14のトレーリング側の円弧状の凹形状に対応した円弧状の凸形状部が自然に形成されることになる。
この凸形状部は、特開2002−92820号公報で説明されているように、主磁極から放射される磁束がトラック幅方向に分散するのを防止し、中心部における磁界強度を強める機能を有する。この凸形状部の機能は、Shielded Pole構成を採用した磁気ヘッドでは特に重要な意義を有する。なぜなら、Shielded Pole構成を採用した磁気ヘッドでは、上部ライトシールドによる磁気シールドにより、主磁極から放射される磁界の勾配が急峻になるなどの利点がある半面、主磁極から放射される磁界強度が弱まるという短所があるが、この凸形状部の機能は、磁界強度が弱まるという短所をカバーできるからである(なお、特開2002−92820号公報で開示されている磁気ヘッドは、Shielded Pole構成を採用していない)。
絶縁膜20は、Al23などの絶縁材料で構成されており、コイル21と上部ライトシールド支持層18を電気的に絶縁する。
コイル21は、Cuなどの金属により構成される。コイル21は、コイル用端子11の場所を起点として、上部ライトシールド層23に巻き付けられるようにして形成されている。コイル21は、コイル用リード10によって外部から電流を導入されることにより、主磁極層14が磁気記録媒体へ向けて放射する磁束を生成する。なお、コイル用端子11の場所には、種々の材料が堆積されるが、間には絶縁材料が堆積されないように配慮されている。これにより、コイル用リード10とコイル21の間の電気的接続が確保される。
コイル用絶縁膜22は、フォトレジストなどの絶縁材料により構成され、コイル間の電気的絶縁を維持する。
上部ライトシールド層23は、パーマロイなどの軟磁性材料により構成される。上部ライトシールド層23は、上部ライトシールド支持層18によって支持されており、上部ライトシールド支持層18と一体となって、補助磁極として機能する上部ライトシールドを構成する。主磁極層14と上部ライトシールドは磁気的に接続されており、上部ライトシールドに巻き付けられるように形成されているコイル21に電流が流れることにより、主磁極層14から放射される磁束を誘導する。上部ライトシールドは、主磁極の磁気シールドおよび補助磁極として機能する以外に、磁気記録媒体の磁化パターンの形状を決定する、主磁極のトレーリング側の記録磁界の強度の等高線の形状をトラック幅方向に対してまっすぐに矯正する機能をも有する。したがって、Shielded Pole構成を採用すると、主磁極のトレーリング側を円弧状の凹形状にしたこととあいまって、主磁極のトレーリング側の記録磁界の強度の等高線の形状がトラック幅方向に対してまっすぐに矯正される効果がさらに高まることになる。
非磁性膜17、上部ライトシールド支持層18、上部ライトシールド層23が、Shielded Pole構成に不可欠な要素である。
以上のような磁気ヘッドは、スライダに加工され、そして、ヘッドジンバルアセンブリ(スライダとサスペンションの組み合わせ)、ヘッドアームアセンブリ(ヘッドジンバルアセンブリとアームの組み合わせ)、ヘッドスタックアセンブリ(ヘッドアームアセンブリを数本組み合わせて、ボイスコイルモータのコイルを取り付けたもの)に組み立てられ、ハードディスク装置などの磁気記録再生装置で用いられる。
2.本発明の主磁極形成方法
次に、本発明の主磁極形成方法を詳細に説明する。
図2Aを参照すると、本発明の主磁極形成方法の手順を説明するためのフローチャートが示されている。また、図2Bを参照すると、本発明の主磁極形成方法の手順を説明するための模式図が示されている。ここでは、主磁極層14の記録媒体対向面を逆台形状に整形した後から上部ライトシールド支持層18をめっきするまでの工程を詳細に説明する。なお、図2Aのステップ201からステップ207は、図2Bの(a)から(g)にそれぞれ対応している。
まず、ステップ201で、主磁極層14の記録媒体対向面を逆台形状に整形する。
主磁極層14の上に、主磁極層14を構成する磁性金属材料よりもイオンミリングレートが遅い材料(Al23など)により構成される上地層15を形成し、この上地層15自体または上地層15の上に別途形成した膜を主磁極形成用のマスクとして、主磁極のパターニングを行う。そして、主磁極層14と上地層15の積層構造に対して、積層方向と所定の角度をなす方向からイオンミリングを行う。主磁極層14の上部は、上地層15の影響を受けて、そのイオンミリングレートが他の部分よりも遅くなっている。したがって、主磁極層14の下部と上部でイオンミリングレートの差が出る上記所定の角度からイオンミリングを行うと、主磁極層14の記録媒体対向面は逆台形状に整形される。図2B(a)は、主磁極層14の記録媒体対向面を逆台形状に整形し終わった後の状態を示した模式図である。
次に、ステップ202で、主磁極層14を構成する磁性金属材料よりもイオンミリングレートが遅い非磁性材料より構成される非磁性膜16をスパッタにより一様に堆積させ、主磁極層14を埋め込む。主磁極層14を構成する磁性金属材料よりもイオンミリングレートが遅い非磁性材料としては、例えば、Al23やAlNが挙げられる。図2B(b)は、非磁性膜16を堆積させた後の状態を示した模式図である。
次に、ステップ203で、少なくとも主磁極層14が露出するまでCMP(Chemical Mechanical Polishing)を行い、平坦化を行う。図2B(c)は、CMPにより平坦化された後の状態を示した模式図である。
次に、ステップ204で、CMPにより平坦化された面に対して、積層方向と所定の角度、例えば、0°〜50°をなす方向からイオンミリングを行う。このような角度では、主磁極層14を構成する磁性金属材料と非磁性膜16を構成する非磁性材料のイオンミリングレート差が大きくなり、主磁極層14の部分が周囲の非磁性膜16の部分よりもエッチングが進み、主磁極層14の部分が周囲の非磁性膜16の部分よりも落ち込んだ段差が形成される。図2B(d)は、このような段差が形成された後の状態を示した模式図である。なお、点線は、ステップ203でCMPにより平坦化された面を示している。
次に、ステップ205で、段差が設けられた面に対して、積層方向と所定の角度、例えば、55°〜80°をなす方向からイオンミリングを行う。このような方向からイオンミリングを行う場合、ステップ204で形成された段差は、主磁極層14の中心から非磁性膜16との境界に向けてイオンの到達確率を漸次減少させる役割を担う。これにより、イオンミリングレートは、主磁極層14の中心から非磁性膜16との境界に向けて漸次減少するので、主磁極層14のトレーリング側は円弧状の凹形状に整形されることになる。図2B(e)は、このようなイオンミリングにより、主磁極層14のトレーリング側が円弧状の凹形状に整形された後の状態を示した模式図である。なお、点線は、ステップ204で段差が形成された面を示している。
円弧状の凹形状の曲率半径は、段差とステップ205のイオンミリングの角度が大きくなるほど、主磁極層14の中心部と非磁性膜16との境界部のイオンミリングレートの差が大きくなるため、小さくなる。したがって、段差(主磁極層14を構成する磁性金属材料と周囲の非磁性膜16を構成する非磁性材料のイオンミリングレートの差、ステップ204のイオンミリングの角度および処理時間などによって大きさが決定される)と、ステップ205のイオンミリングの角度などを適切に制御することにより、主磁極層14のトレーリング側の円弧状の凹形状の曲率半径を適切に制御できるので、円弧状の凹形状の制御性、再現性、ウエハ内の均一性を高く保つことが可能になる。
ステップ206で、トレーリング側が円弧状の凹形状に整形された主磁極層14および周囲の非磁性膜16の上に、ライトギャップを構成する非磁性膜17をスパッタにより堆積させる。非磁性膜17の膜厚は、非磁性膜17の上に形成される上部ライトシールドの磁気シールドによる効果(主磁極から放射される磁界の勾配が急峻になることなど)を確保するため、200nm以下とする。非磁性膜17の膜厚が200nm以下であれば、主磁極層14のトレーリング側の円弧状の凹形状が非磁性膜17でも維持されたままとなる。図2B(f)は、非磁性膜17を堆積した後の状態を示した模式図である。
最後に、ステップ207で、非磁性膜17の上に、上部ライトシールドの一部となる上部ライトシールド支持層18をめっきにより形成する。非磁性膜17の膜厚が200nm以下であれば、上部ライトシールドの磁気シールドによる効果が確保できる。さらに、主磁極層14のトレーリング側の円弧状の凹形状が非磁性膜17でも維持されているので、上部ライトシールド支持層18の非磁性膜17(ライトギャップ)側には、主磁極層14のトレーリング側の円弧状の凹形状に対応した円弧状の凸形状部が形成される。図2B(g)は、上部ライトシールド支持層18を形成した後の状態を示した模式図である。
このように、上部ライトシールドの非磁性膜17(ライトギャップ)側に凸形状部が形成されると、以下のような効果が期待できる。すなわち、主磁極から放射された磁束がライトシールドに吸収される際に、磁束は凸形状部に集中する。したがって、この凸形状部は、中心部の磁界強度を高めるとともに、磁束がトラック幅方向に広がるのを防止する。これにより、トラックエッジでの記録磁界の分布のブロードニングが抑えられ、シャープなトラックエッジの形成が可能になり、狭トラック化によるトラック密度向上を図ることが可能になる。
補助磁極の主磁極側に突出部(凸形状部)を設けることにより、主磁極から放射された磁束がトラック幅方向に広がるのを防止する技術は、特開2002−92820号公報にすでに開示されている。特開2002−92820号公報には、補助磁極に突出部を形成する工程については何ら言及がないが、明細書全体の趣旨を斟酌すると、突出部を形成するために新たな工程が必要になるものと思われる。これに対して、本発明では、主磁極層14のトレーリング側を円弧状の凹形状としたうえで、Shielded Pole構成を採用することにより、ライトギャップを構成する非磁性膜17と、上部ライトシールドの一部を構成する上部ライトシールド支持層18を順次形成するだけで、かかる凸形状部を形成できる。
Shielded Pole構成が採用された磁気ヘッドでは、上部ライトシールドによる磁気シールドにより、主磁極から放射される磁界の勾配が急峻になるなどの利点がある半面、主磁極から放射される磁界強度が弱まるという短所がある。したがって、凸形状部により中心部の磁界強度が増加すると、この短所をカバーすることが可能である。特開2002−92820号公報に記載の磁気ヘッドのようにShielded Pole構成を採用していない磁気ヘッド(主磁極のトレーリング側に位置するリターンパス磁極は、主磁極と離れすぎているため、主磁極に対する磁気シールド効果は期待できない)では、凸形状部の主要な意義は、主磁極から放射された磁束がトラック幅方向に広がるのを防止できる点にあるといえるが、本発明のようにShielded Pole構成を採用した磁気ヘッドでは、凸形状部の主要な意義は、主磁極から放射された磁束がトラック幅方向に広がるのを防止できる点のみならず、Shielded Pole構成を採用したことにより減少した磁界強度を回復させることができるという点にもあるといえる。このように見てくると、Shielded Pole構成を採用すると、凸形状部を設ける必要性が生じ、この凸形状部を設けるために、主磁極のトレーリング側を円弧状の凹形状にする必要性が生じるとも言い得るのである。
以上により、主磁極のトレーリング側を凹形状としたうえで、Shielded Pole構成を採用すると、主磁極のトレーリング側の記録磁界の強度の等高線の形状をトラック幅方向に対してまっすぐに矯正するだけではなく、記録磁界がトラック幅方向に広がるのを防止するとともに、Shielded Pole構成を採用したことにより減少した記録磁界の強度を回復することが可能になる。さらに、Shielded Pole構成において、上部ライトシールドは、主磁極のトレーリング側の記録磁界の強度の等高線の形状をトラック幅方向に対してまっすぐに矯正する機能をも有するので、主磁極のトレーリング側を凹形状にすることによる、主磁極のトレーリング側の記録磁界の強度の等高線の形状をトラック幅方向に対してまっすぐに矯正する効果をさらに強化することが可能になる。
図2Cを参照すると、本発明の磁気ヘッド(主磁極のトレーリング側が円弧状の凹形状になっており、Shielded Pole構成を採用して、上部ライトシールドのライトギャップ側に凸形状部が形成されている磁気ヘッド)と、Shielded Pole構成を採用しているが、主磁極のトレーリング側および上部ライトシールドのライトギャップ側が平坦な磁気ヘッドにおける記録磁界強度をコイルに流した電流に対してプロットしたグラフが示されている。各データは、ライトギャップの膜厚が50nmのとき、トラック幅方向の中心かつライトギャップの中心の位置において、有限要素法による計算によって求められた記録磁界強度である。本発明の磁気ヘッドでは、すべての電流値において、主磁極のトレーリング側および上部ライトシールドのライトギャップ側が平坦な磁気ヘッドよりも強い記録磁界強度が得られている。
図2D、図2Eを参照すると、Shielded Pole構成を採用しているが、主磁極のトレーリング側および上部ライトシールドのライトギャップ側が平坦な磁気ヘッドにおける記録磁界の強度と記録磁界の勾配をライトギャップの膜厚に対してプロットしたグラフがそれぞれ示されている。各データは、コイルに流した電流が40mAのとき、トラック幅方向の中心かつライトギャップの中心の位置において、有限要素法による計算によって求められた記録磁界の強度および勾配である。ライトギャップの膜厚が小さくなるにつれ、上部ライトシールドによる磁気シールドの効果が強くなり、記録磁界の強度が弱くなるととともに、記録磁界の勾配が急峻になる。ライトギャップの膜厚(非磁性膜17)が200nmよりも大きくなると、記録磁界の強度の変化および記録磁界の勾配の変化は飽和傾向を示すので、上部ライトシールドによる磁気シールドの効果を確保するには、ライトギャップの膜厚が200nm以下であることが必要である。そして、ライトギャップの膜厚が200nm以下のときに減少する記録磁界の強度を回復するために、主磁極のトレーリング側を円弧状の凹形状にし、Shielded Pole構成を採用して、上部ライトシールドのライトギャップ側に凸形状部を形成する。図2Cで見たように、この場合、記録磁界強度が増強されるので、Shielded Pole構成を採用したことにより減少した記録磁界の強度を補填することが可能になる。
3.本発明の磁気ヘッドの製造方法
最後に、主磁極形成を含め、本発明の磁気ヘッドの製造方法全般を概観する。
図3Aを参照すると、本発明の磁気ヘッドの製造方法の手順を説明するためのフローチャートが示されている。
まず、ステップ301で、再生部(下部リードシールド層1、シールドギャップ絶縁膜2、MR素子3、上部リードシールド層4)を完成させる(以下で参照する図3Bに対応)。以降、記録部の製造が始まる。次に、ステップ302で、下部ライトシールド層7を形成する(以下で参照する図3C〜図3Dに対応)。次に、ステップ303で、コイル用リード10およびコイル用端子11を形成する(以下で参照する図3Eに対応)。次に、ステップ304で、主磁極を形成する(以下で参照する図3F〜図3Iに対応)。次に、ステップ305で、上部ライトシールド支持層18を形成する(以下で参照する図3J〜図3Kに対応)。次に、ステップ306で、コイル21を形成する(以下で参照する図3L〜図3Mに対応)。最後に、ステップ307で、上部ライトシールド層23を形成し、記録部を完成させる(以下で参照する図3Nに対応)。
図2A、図2Bを参照して説明した本発明の主磁極形成方法は、図3Aのステップ304およびステップ305に対応している。以下、各ステップについて、図面を参照しながら説明する。
(ステップ301 再生部の完成)
図3Bを参照すると、本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(上部リードシールド層4のめっき)を説明するための図が示されている。(a)は記録媒体対向面、b)は記録媒体対向面に垂直かつ積層方向に平行な面で切った断面、(c)は上面図である(図3C〜図3Nでも同様である)。
基板(不図示)の上に堆積された絶縁層(不図示)の上に、下部リードシールド層1、シールドギャップ絶縁膜2、MR素子3が形成された状態において、シールドギャップ絶縁膜2の上に、上部リードシールド層4(パーマロイなど)をめっきする。これにより、再生部が完成する。
(ステップ302 下部ライトシールド層の形成)
図3Cを参照すると、本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(シールドギャップ非磁性膜6のスパッタ)を説明するための図が示されている。
図3Bにおいてめっきされた上部リードシールド層4の上に、上部リードシールド層4(再生部)と下部ライトシールド層7(記録部)を磁気的な相関を弱めるシールドギャップ非磁性膜6(Al23、Ruなど)をスパッタする。
図3Dを参照すると、本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(下部ライトシールド層7のめっき、非磁性膜8のスパッタ、CMP)を説明するための図が示されている。
図3Cでスパッタされたシールドギャップ非磁性膜6の上に、下部ライトシールド層7(パーマロイなど)をめっきする。そして、下部ライトシールド層7がめっきされた面を平坦化するために、非磁性膜8(Al23など)をウエハ全体に一様にスパッタし、少なくとも下部ライトシールド層7が露出するまで、CMPを行う。
(ステップ303 コイル用リードおよび端子の形成)
図3Eを参照すると、本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(絶縁膜9のスパッタ、コイル用リード10のめっき、コイル用端子11のめっき)を説明するための図が示されている。
図3Dにおいて平坦化された面に対して、絶縁膜(Al23など)9をウエハ全体に一様にスパッタする。そして、この絶縁膜9(下部ライトシールド層7と電気的に絶縁させるため)の上に、コイル用リード10(Cuなど)を、磁気ヘッドの左上からコイルの巻き付けの起点となる点までL字型のパターンでめっきを行う(図3E(c)を参照)。そして、コイルの巻き付けの起点において、コイル用リード10の上に、コイル用リード10と電気的に接続されるように、コイル用端子11(Cuなど)をめっきする。
(ステップ304 主磁極の形成)
図3Fを参照すると、本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(絶縁膜12のスパッタ、CMP)を説明するための図が示されている。
図3Eにおいてコイル用リード10とコイル用端子11が形成された面を平坦化するために、絶縁膜12(Al23など)をスパッタし、少なくともコイル用端子11が露出するまでCMPを行う。少なくともコイル用端子11が露出するまでCMPを行うのは、コイル用端子11の上に絶縁膜12が残ると、コイル用リード10とコイル21が電気的に絶縁されてしまうことになるからである。
図3Gを参照すると、本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(絶縁膜13のスパッタ)を説明するための図が示されている。
図3Fにおいて平坦化された面の上に、コイル用端子11の箇所にマスクを施したうえで、絶縁膜13(Al23など)をスパッタする。コイル用端子11の箇所に絶縁膜13をスパッタしないのは、コイル用端子11の上に絶縁膜13が堆積されると、コイル用リード10とコイル21が電気的に絶縁されてしまうことになるからである。
図3Hを参照すると、本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(主磁極形成)を説明するための図が示されている。
主磁極形成については、上述したとおりである。絶縁膜13の上に主磁極層14(鉄コバルト合金など)を形成する。そして、主磁極層14の上に、主磁極層14を構成する磁性金属材料よりもイオンミリングレートが遅い材料(Al23など)からなる上地層15を形成する。そして、この上地層15または上地層15の上に形成されためっき膜をマスクとして、主磁極層14を図3H(c)のような形にパターニングする。そして、積層方向と所定の角度をなす方向からのイオンミリングにより、主磁極層14の記録媒体対向面を逆台形状に整形する。上地層15は、上地層15の下にある主磁極層14の上部のイオンミリングレートを遅くする。この上地層15により、主磁極の記録媒体対向面を所望の逆台形状に整形することができる。
図3Iを参照すると、本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(絶縁膜16のスパッタ、CMP、凹形状整形)を説明するための図が示されている。
図3Hにおいて主磁極が形成された面を平坦化するために、主磁極層14を構成する磁性金属材料よりもイオンミリングレートが遅い非磁性膜16(Al23、AlNなど)をウエハ全体に一様にスパッタし、少なくとも主磁極層14が露出するまでCMPを行う。その後、前述のように、主磁極層14を構成する磁性金属材料と非磁性膜16を構成する非磁性材料のイオンミリングレート差を利用したエッチングにより、主磁極のトレーリング側を円弧状の凹形状に整形する。これにより、主磁極のトレーリング側の記録磁界の強度の等高線の形状をトラック幅方向に対してまっすぐに矯正することが可能になる。
(ステップ305 上部ライトシールド支持層の形成)
図3Jを参照すると、本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(非磁性膜17のスパッタ)を説明するための図が示されている。
図3Iにおいて平坦化され、主磁極のトレーリング側が円弧状の凹形状に整形された面の上に、非磁性膜17(Al23、Ruなど)をスパッタする。図3J(b)を見てもわかるように、主磁極の先端部と、コイル用端子11の箇所の前後以外の場所にはマスクを行って、非磁性膜17を堆積させない。これらの場所には、次に、上部ライトシールド支持層18を堆積させるが、これらの場所に非磁性膜17を堆積させると、上部ライトシールドと主磁極層14との磁気的接続を維持できなくなるからである。また、非磁性膜17が絶縁材料でもある場合には、コイル21とコイル用リード10の電気的接続を維持できなくなるからである。非磁性膜17は、記録媒体対向面において、ライトギャップを形成する。非磁性膜17の膜厚は、200nm以下である。膜厚がこの範囲であれば、上部ライトシールドの磁気シールドによる効果が十分期待できるとともに、主磁極のトレーリング側の円弧状の凹形状が非磁性膜17においても維持される。したがって、非磁性膜17の上に、上部ライトシールド支持層18を堆積すると、上部ライトシールド支持層18の非磁性膜17側に、主磁極のトレーリング側の円弧状の凹形状に対応した円弧状の凸形状部が自然に形成されることになる。
図3Kを参照すると、本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(上部ライトシールド支持層18のめっき)を説明するための図が示されている。
図3Jで非磁性膜17を堆積させなかった場所および主磁極の最先端部に、上部ライトシールド支持層18(パーマロイなど)をめっきする(図3K(b)を参照)。主磁極層14の上に堆積された上部ライトシールド支持層18は、主磁極層14と磁気的に接続し、コイル用端子11の箇所に堆積された上部ライトシールド支持層18は、コイル用リード10と電気的に接続する。主磁極の最先端部において、ライトギャップを構成する非磁性膜17の上に堆積させた上部ライトシールド支持層18の非磁性膜17側には、主磁極層14のトレーリング側の円弧状の凹形状に対応した円弧状の凸形状部が形成される。これにより、主磁極の記録磁界の分散が防止できるとともに、中心部の磁界強度が強まって、Shielded Pole構成を採用することにより減少する記録磁界の強度を回復することが可能になる。
(ステップ306 コイルの形成)
図3Lを参照すると、本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(非磁性膜19のスパッタ、CMP)を説明するための図が示されている。
図3Kで上部ライトシールド支持層18が形成された面を平坦化するために、非磁性膜19(Al23など)をウエハ全面に一様にスパッタする。そして、少なくとも、図3Kにおいて上部ライトシールド支持層18をめっきしたすべての場所で上部ライトシールド支持層18が露出するまでCMPを行う。これは、上部ライトシールド層23と上部ライトシールド支持層18の磁気的接続を維持するためであり、さらに、コイル用端子11の箇所において、コイル21とコイル用リード10との電気接続を維持するためである。
図3Mを参照すると、本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(絶縁膜20のスパッタ、コイル21のめっき、コイル用絶縁膜22の形成)を説明するための図が示されている。
図3Lにおいて平坦化された面に、上部ライトシールド支持層18とコイル21を電気的に絶縁する絶縁膜20(Al23など)をスパッタする。そして、絶縁膜20の上に、コイル21(Cuなど)をめっきする。そして、コイル21の間の電気的絶縁を確実にするため、コイル21をコイル用絶縁膜22(フォトレジストなど)で覆う。なお、コイル用端子11のところには、絶縁膜20は形成されず、上部ライトシールド支持層18とコイル21が直接接触する。これにより、コイル21とコイル用リード10の電気的接続が維持される。
(ステップ307 上部ライトシールド層の形成)
図3Nを参照すると、本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(上部ライトシールド層23のめっき)を説明するための図が示されている。
図3Mにおいて面に露出している上部ライトシールド支持層18と接触させるように、上部ライトシールド層23(パーマロイなど)をめっきする。これにより、上部ライトシールド層23と上部ライトシールド支持層18は一体となって、上部ライトシールドを形成する。
以上により、本発明の磁気ヘッドが完成する。
なお、図3A〜図3Nを参照して説明した磁気ヘッドの製造方法、図1を参照して説明した磁気ヘッドの構造は、あくまで例示にすぎず、主磁極のトレーリング側を円弧状の凹形状に整形する本発明の方法を異なる磁気ヘッドの製造方法に組み込み、異なる構造を有する磁気ヘッドを製造することは適宜可能である。例えば、必ずしも、主磁極の記録媒体対向面を逆台形状にする必要はなく、また、必ずしも、Shielded Pole構成を採用する必要はない。
本発明の磁気ヘッドの構造を示した図である。(a)は記録媒体対向面、(b)は記録媒体対向面に垂直かつ積層方向に平行な面で切った断面である。 本発明の主磁極形成方法の手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の主磁極形成方法の手順を説明するための模式図である。 本発明の磁気ヘッド(主磁極のトレーリング側が円弧状の凹形状になっており、Shielded Pole構成を採用して、上部ライトシールドのライトギャップ側に凸形状部が形成されている磁気ヘッド)と、Shielded Pole構成を採用しているが、主磁極のトレーリング側および上部ライトシールドのライトギャップ側が平坦な磁気ヘッドにおける記録磁界強度をコイルに流した電流に対してプロットしたグラフである。 Shielded Pole構成を採用しているが、主磁極のトレーリング側および上部ライトシールドのライトギャップ側が平坦な磁気ヘッドにおける記録磁界の強度をライトギャップの膜厚に対してプロットしたグラフである。 Shielded Pole構成を採用しているが、主磁極のトレーリング側および上部ライトシールドのライトギャップ側が平坦な磁気ヘッドにおける記録磁界の勾配をライトギャップの膜厚に対してプロットしたグラフである。 本発明の磁気ヘッドの製造方法の手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(上部リードシールド層4のめっき)を説明するための図である。(a)は記録媒体対向面、(b)は記録媒体対向面に垂直かつ積層方向に平行な面で切った断面、(c)は上面図である。 本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(シールドギャップ非磁性膜6のスパッタ)を説明するための図である。(a)は記録媒体対向面、(b)は記録媒体対向面に垂直かつ積層方向に平行な面で切った断面、(c)は上面図である。 本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(下部ライトシールド層7のめっき、非磁性膜8のスパッタ、CMP)を説明するための図である。(a)は記録媒体対向面、(b)は記録媒体対向面に垂直かつ積層方向に平行な面で切った断面、(c)は上面図である。 本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(絶縁膜9のスパッタ、コイル用リード10のめっき、コイル用端子11のめっき)を説明するための図である。(a)は記録媒体対向面、(b)は記録媒体対向面に垂直かつ積層方向に平行な面で切った断面、(c)は上面図である。 本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(絶縁膜12のスパッタ、CMP)を説明するための図である。(a)は記録媒体対向面、(b)は記録媒体対向面に垂直かつ積層方向に平行な面で切った断面、(c)は上面図である。 本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(絶縁膜13のスパッタ)を説明するための図である。(a)は記録媒体対向面、(b)は記録媒体対向面に垂直かつ積層方向に平行な面で切った断面、(c)は上面図である。 本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(主磁極形成)を説明するための図である。(a)は記録媒体対向面、(b)は記録媒体対向面に垂直かつ積層方向に平行な面で切った断面、(c)は上面図である。 本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(非磁性膜16のスパッタ、CMP、凹形状整形)を説明するための図である。(a)は記録媒体対向面、(b)は記録媒体対向面に垂直かつ積層方向に平行な面で切った断面、(c)は上面図である。 本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(非磁性膜17のスパッタ)を説明するための図である。(a)は記録媒体対向面、(b)は記録媒体対向面に垂直かつ積層方向に平行な面で切った断面、(c)は上面図である。 本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(上部ライトシールド支持層18のめっき)を説明するための図である。(a)は記録媒体対向面、(b)は記録媒体対向面に垂直かつ積層方向に平行な面で切った断面、(c)は上面図である。 本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(非磁性膜19のスパッタ、CMP)を説明するための図である。(a)は記録媒体対向面、(b)は記録媒体対向面に垂直かつ積層方向に平行な面で切った断面、(c)は上面図である。 本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(絶縁膜20のスパッタ、コイル21のめっき、コイル用絶縁膜22の形成)を説明するための図である。(a)は記録媒体対向面、(b)は記録媒体対向面に垂直かつ積層方向に平行な面で切った断面、(c)は上面図である。 本発明の磁気ヘッドの製造方法における一工程(上部ライトシールド層23のめっき)を説明するための図である。(a)は記録媒体対向面、(b)は記録媒体対向面に垂直かつ積層方向に平行な面で切った断面、(c)は上面図である。
符号の説明
1 下部リードシールド層
2 シールドギャップ絶縁膜
3 MR素子
4 上部リードシールド層
6 シールドギャップ非磁性膜
7 下部ライトシールド層
8 非磁性膜
9 絶縁膜
10 コイル用リード
11 コイル用端子
12 絶縁膜
13 絶縁膜
14 主磁極層
15 上地層
16 非磁性膜
17 非磁性膜
18 上部ライトシールド支持層
19 非磁性膜
20 絶縁膜
21 コイル
22 コイル用絶縁膜
23 上部ライトシールド層
201〜207 ステップ
301〜307 ステップ

Claims (17)

  1. 主磁極のトレーリング側が円弧状の凹形状になっている垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法において、
    主磁極のパターン形成後、前記主磁極を構成する磁性金属材料よりもイオンミリングレートが遅い非磁性材料からなる非磁性膜を堆積させて前記主磁極を埋め込み、次いで、前記主磁極が露出するまで研磨を行う第1のステップと、
    前記研磨により平坦化された面に対して、積層方向と第1の角度をなす方向からイオンミリングを行い、前記主磁極が周囲の前記非磁性膜より落ち込んだ段差を形成する第2のステップと、
    前記段差が形成された面に対して、積層方向と、前記第1の角度よりも大きい第2の角度をなす方向からイオンミリングを行う第3のステップを有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  2. 前記主磁極のパターン形成後、前記第1のステップの前に、前記主磁極の記録媒体対向面を逆台形状に整形する第4のステップをさらに有する、請求項1に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  3. 前記非磁性膜を構成する非磁性材料は、Al23と、AlNを含むグループの中から選択される、請求項1または2に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  4. 前記第1の角度は、0°〜50°である、請求項1から3のいずれか1項に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  5. 前記第2の角度は、55°〜80°である、請求項1から4のいずれか1項に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  6. 前記第3のステップの後、前記主磁極および周囲の前記非磁性膜の上に、非磁性材料からなる、膜厚が200nm以下のライトギャップ膜を堆積させる第5のステップと、
    前記第5のステップの後、前記ライトギャップ膜の上に、磁性金属材料からなるライトシールドを形成する第6のステップをさらに有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  7. 主磁極の近傍にライトシールドを備える垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法において、
    主磁極のパターン形成後、前記主磁極のトレーリング側を円弧状の凹形状に整形する第1のステップと、
    トレーリング側が円弧状の凹形状に整形された前記主磁極および周囲の非磁性膜の上に、非磁性材料からなる、膜厚が200nm以下のライトギャップ膜を堆積させる第2のステップと、
    前記ライトギャップ膜の上に、磁性金属材料からなるライトシールドを形成する第3のステップを有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  8. 前記主磁極のパターン形成後、前記第1のステップの前に、前記主磁極の記録媒体対向面を逆台形状に整形する第4のステップをさらに有する、請求項7に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  9. 主磁極を有する垂直磁気記録用磁気ヘッドにおいて、
    前記主磁極を構成する磁性金属材料よりも遅いイオンミリングレートを有する非磁性材料により構成され、トレーリング側を除く前記主磁極の周囲を取り囲んでいる非磁性膜を有し、
    前記主磁極は、前記磁性金属材料と前記非磁性材料のイオンミリーグレート差を利用した第1のイオンミリングにより形成される、前記主磁極が周囲の前記非磁性膜より落ち込んだ段差を利用した第2のイオンミリングにより、そのトレーリング側が円弧状の凹形状になっていることを特徴とする磁気ヘッド。
  10. 前記主磁極は、その記録媒体対向面が逆台形状になっている、請求項9に記載の磁気ヘッド。
  11. 前記非磁性膜を構成する非磁性材料は、Al23と、AlNを含むグループの中から選択される、請求項9または10に記載の磁気ヘッド。
  12. 前記主磁極および周囲の前記非磁性膜の上に形成され、非磁性材料によって構成される、膜厚が200nm以下のライトギャップ膜と、
    前記ライトギャップ膜の上に形成され、磁性金属材料により構成され、前記主磁極の磁気シールドおよび補助磁極として機能するライトシールドをさらに有し、
    前記ライトシールドは、その前記ライトギャップ膜側に、前記主磁極のトレーリング側の円弧状の凹形状に対応した円弧状の凸形状部を備える、請求項9から11のいずれか1項に記載の磁気ヘッド。
  13. 主磁極の近傍にライトシールドを備える垂直磁気記録用磁気ヘッドにおいて、
    そのトレーリング側が円弧状の凹形状になっている主磁極と、
    前記主磁極および周囲の非磁性膜の上に形成され、非磁性材料で構成される、膜厚が200nm以下のライトギャップ膜と、
    前記ライトギャップ膜の上に形成され、磁性金属材料により構成され、前記主磁極の磁気シールドおよび補助磁極として機能するライトシールドを有し、
    前記ライトシールドは、その前記ライトギャップ膜側に、前記主磁極のトレーリング側の円弧状の凹形状に対応した円弧状の凸形状部を備えることを特徴とする磁気ヘッド。
  14. 前記主磁極は、その記録媒体対向面が逆台形状になっている、請求項13に記載の磁気ヘッド。
  15. 請求項9から14のいずれか1項に記載の磁気ヘッドを加工して得られたスライダと、
    前記スライダが取り付けられるサスペンションを有するヘッドジンバルアセンブリ。
  16. 請求項15に記載のヘッドジンバルアセンブリと、
    前記ヘッドジンバルアセンブリが取り付けられるアームを有するヘッドアームアセンブリ。
  17. 請求項16に記載の複数のヘッドアームアセンブリと、
    前記複数のヘッドアームアセンブリが取り付けられる、ボイスコイルモータのコイルを有するヘッドスタックアセンブリ。
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