JP2006132887A - コンロ - Google Patents

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良治 島田
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Abstract

【課題】五徳や天板への煮汁の焦げ付きを抑え、炎口部の目詰まりを抑制して、熱効率の向上と手入れ性の向上を図ること。
【解決手段】内向きの炎口部8を設けた環状のバーナ1を天板14の開口部15内に設け、その上に第一の空隙19を介して第一の整流体20を設け、またその上に第二の空隙21を介して第二の整流体22を設けると共に、五徳18の枠体16で第二の整流体22の内周端部23を遮蔽し、第一の空隙19内を第一の空気流35を流入させて火炎34を中央集中させ、さらに第二の空隙21内を第二の空気流37を流入させて枠体16と天板14を冷却して煮汁の焦げ付きを抑えている。これによって、煮汁が第二の整流体22に伝播した時は、第一の整流体20上に流下させて炎口部8の目詰まりを抑えるため、高い熱効率と良好な手入れ性を同時に確保できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス、石油等を燃料とするバーナを加熱源としたコンロに関するものである。
従来この種のコンロは、特許文献1に示すようなものがある。これは、図5に示されているように、天板61の開口部62の下方に、内周に炎口63を有しかつ天板61の開口部62と同心に位置する環状の内炎バーナ64を備え、天板61の開口部62を通して炎口63からの火炎65を導くコンロにおいて、炎口63からの火炎65が天板61の下方から上方に流れる際に、火炎65を中心方向に導くための内側に向かって上方に傾斜する集合部66と、集合部66によって中心方向に導かれた火炎65を放射状に外方へ導くための外側に向かって上方に傾斜する拡散部67を兼ね備えたガイド部材68と、天板61の開口部62とガイド部材68との間に形成される隙間69を上方から覆うカバー部材70を設け、カバー部材70とガイド部材68とを隙間を生じることなく接触させたというものである。この構成では、カバー部材70の集合部86と拡散部67によって、内炎バーナ64からの火炎を中央に向けて集中、上昇させたのち、外方に向けて上昇、拡散させると同時に、カバー部材70によって天板61の開口部62とガイド部材68の間に生じた隙間69を被覆して煮汁の侵入を防止し、さらに、カバー部材70とガイド部材68を隙間無く接触させたことにより、火炎がカバー部材70とガイド部材68の間に周り込むことを防止するとしている。
特許第3459348号公報
しかしながら上記従来のコンロの場合、調理中に発生する煮こぼれなどから煮汁がカバー部材70上に落下すると、内炎バーナ64の内径がカバー部材70の内径よりも小さく設定されていても、カバー部材70とガイド部材68が密着している部分から、矢印の流れのようにガイド部材68の下側に煮汁が伝播して、内炎バーナ64の炎口63の直上から落下し、炎口63内に煮汁が容易に侵入する場合があった。このような事態が累積すると、炎口63の目詰まりが進行し、目詰まりしていない正常に開口している炎口63から噴出する燃焼量が増大し、結果として火炎長が長くなり、COの発生量が増大することがあり、そのような場合は、使用者が目詰まりした炎口63を何らかの方法で清掃して、炎口63の開口状態を復帰させる必要が生じるが、図示した内炎バーナ64のように炎口63の奥行きが長いと炎口63の清掃がしにくいという課題もあった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、五徳の枠体をはじめ天板の開口部の周囲の高温化を抑制して、煮こぼれから生じる煮汁の焦げ付きを少なくし、同時に煮汁がバーナの直上に落下して炎口が目詰まりすることを抑制して良好な燃焼状態を維持し、使用者がバーナの炎口を清掃しなければならないような事態を極めて少なくすることによって、高い熱効率を確保し、手入れ性の向上をも実現できるコンロを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のコンロは、内周面に炎口部を穿設した略環状のバーナを天板の開口部内に設け、該バーナの上方に第一の空隙を介して第一の整流体を設け、第一の整流体の上方に第二の空隙を介して第二の整流体を設け、第一、第二の整流体の内周側を共に上方に傾斜させ、第二の整流体の内周端部から天板の開口部を遮蔽するように五徳の枠体を設けたものである。
これにより、バーナの火炎が中央に向かって噴出することで発生する負圧によって、第一の空隙内を外側から内側に向かって第一の空気流が発生し、火炎中に拡散し火炎の上向き化を抑えながら火炎の方向をさらに中央に向かわせる。そして、五徳の枠体の内側で構成する空間を火炎が上昇通過したのち、五徳の枠体の形状に沿って外気中に拡散する。したがって、火炎は第一の空気流によって良好な燃焼状態を維持しながら中央に集中し、鍋の受熱面積を拡大させることができるため、高い熱効率を確保することができる。
一方、第一、第二の整流体間で形成される第二の空隙では、該火炎流によって同様に負圧が発生し、外側から内側に向かって第二の空気流が発生するが、第二の空気流は、五徳の枠体と第一の空気流の間を流れるため、ほとんど火炎中に拡散することがなく、五徳の枠体から天板の開口部の周囲に接触し、これらを冷却しながら外気中に拡散する。
この時、煮こぼれの発生によって、煮汁が天板の周囲から五徳の枠体へ伝播しても、煮汁の大半は、五徳の枠体の内周端部から直下に落下する。また、煮汁が、五徳の枠体の内周端部から第二の整流体に伝播した場合でも、第一の整流体の上に流下するためバーナの炎口部に流下する煮汁を極めて少なくすることができ、炎口部の目詰まりを抑制することができる。さらに、五徳の枠体、および天板の開口部の周囲が高温化するのを抑制できるため、煮汁の焦げ付きを少なくでき、天板や五徳の枠体の清掃が極めて容易になる。
本発明のコンロは、環状のバーナにおける火炎の燃焼状態を良好にして中央に集中させ、また五徳の枠体および天板の高温化を抑制することで煮汁の焦げ付きを抑制し、さらに炎口部の煮汁による目詰まりを抑制することによって、高い熱効率と良好な手入れ性を同時に確保できる。
第1の発明は、内周面に炎口部を穿設した略環状のバーナを天板の開口部内に設け、該バーナの上方に第一の空隙を介して第一の整流体を設け、第一の整流体の上方に第二の空隙を介して第二の整流体を設け、第一、第二の整流体の内周側を共に上方に傾斜させ、第二の整流体の内周部から天板の開口部を遮蔽するように五徳の枠体を設けたことにより、第一の空隙内を外側から内側に向かって第一の空気流が発生し、環状のバーナにおける火炎の燃焼状態を良好にして中央に集中させ、同様に第二の空隙内を外側から内側に向かって第二の空気流が発生し、五徳の枠体および天板の開口部の周囲の高温化を抑制することで煮汁の焦げ付きを抑制し、さらに煮汁が五徳の枠体の内周端部から第二の整流体に伝播した時は、第一の整流体の上に流下して炎口部に流下する割合を極少にして目詰まりを抑制できるため、高い熱効率と良好な手入れ性を同時に確保できる。
第2の発明は、特に第一の発明で、第一の整流体、第二の整流体のうち、少なくとも第一の整流体の外周部に下方傾斜部を設けたことにより、下方傾斜部の下端部と第一の整流体の内周端部の間に高低差ができるため、その煙突効果により第一の空気流がスムーズに発生するため火炎の燃焼を促進できるだけでなく、第一の整流体上に流下した煮汁は下方傾斜部から外部に流下し、第一の整流体上に蓄積せずに第二の空隙を狭めることがないため、第二の空隙を通過する空気流を阻害することがない。
第3の発明は、特に第一の発明で、第一の整流体、第二の整流体のうち、少なくとも第一の整流体の内周端部に下方屈曲部を設けたことにより、煮汁が第一の整流体の内周端部に流下した場合に、第一の整流体の下面側に回り込むのを防止し、バーナ上に流下する煮汁の量を極小にすることができる。
第4の発明は、特に第一の発明で、五徳の枠体の内周端部は、中央に向かって傾斜させたことにより、五徳の枠体上に落下した煮汁は、五徳の枠体の内周端部の形状に沿って中央寄りのベクトルをもって流下するため、バーナの上に流下する煮汁量を極小にできる。
第5の発明は、特に第一の発明で、五徳の枠体の内周部と第二の整流体の内周部との間に、第三の空隙を設けたことにより、五徳の枠体上に落下した煮汁は、第三の空隙によって第二の整流体に伝播することを阻止されるため、五徳の枠体の内周端部から直下に流下し、第一の整流体、第二の整流体、およびバーナ上への煮汁の落下から保護することができる。
第6の発明は、特に第一の発明で、バーナの炎口部を穿設した最内周部から、第一の整流体の内周端部、および五徳の枠体の内周端部に至り、順次各々の直径を漸減させたことにより、バーナの炎口部を穿設した内周端部は、第一の整流体、五徳の枠体に順次遮蔽されることになり、バーナ上への煮汁の流下を極少にすることができる。
第7の発明は、特に第一の発明で、バーナは、環状管の内周側の上部を上向きに傾斜させた傾斜面で構成し、傾斜面に複数の長短スリットを上下方向に穿設し、隣り合う長スリット群の間に短スリット群を配設して炎口部を構成したことにより、隣り合う長スリット群で形成される長火炎同士の干渉を防止すると同時に、短スリット群で形成される短火炎が長火炎の火移りの機能を果たすため、点火時に即座に火移りを完了し、一定以上に火炎長を長くなることがないバーナを提供できる。
第8の発明は、特に第一の発明で、第二の空隙の高さ方向の寸法は、3〜8mmの間で構成したことにより、第一の整流体上に煮汁が付着しても第二の空隙を閉塞することがなく、第二の空気流を安定的に確保することができるが、第二の空隙の最も適正な範囲は4〜5mmで、この範囲では、第二の空気流を一定レベルに抑えるため火炎を冷却することがなく、高い熱効率を維持しながら、五徳の枠体、天板の高温化を抑制することができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるコンロの要部縦断面図、図2は同実施の形態のバーナの炎口部の要部拡大図である。図1、図2において、バーナ1は、SUS304、SUS316、SUS321等のオーステナイト系ステンレス、またはSUS430、SUS436等のフェライト系ステンレスといった耐熱性、耐食性に優れた板厚0.5〜1mmの板金材料(本実施の形態の場合、0.5〜0.6mm)をプレス成型加工したもので、環状管2と予混合ガスを吸引するための混合管3を、環状管2の略接線方向に連通させたものである。環状管2と混合管3は、内周が環状の炎口板4と同じく内周が環状の底板5を嵌合して構成し、炎口板4は、内周側の上部を約75°程度上向きに傾斜させた環状の傾斜面6と、その下方の内周部に内周フランジ部7を構成している。
さらに、傾斜面6にはスリット幅約0.55〜0.65mmで上下方向に縦長に開口する複数のスリットを穿設した炎口部8が配設されている。一方、底板5は炎口板4に対応した形状となっており、バーナ1の外周部は外周嵌合部9で被覆嵌合され、内周部は斜め下方に傾斜させた内周嵌合部10を構成している。また、炎口部8は、傾斜面6の上端部から一定の距離を隔てたところから設けられ、2列からなる長スリット群11の間に、2列または4列からなる短スリット群12、5列からなる最短スリット群13を組合せて配置した構成である。
一方、耐熱強化ガラスで構成された天板14の開口部15には、環状の枠体16に6箇所の爪部17を嵌合した五徳18が設置され、爪部17が最短スリット群13の中央の直上に位置するようにバーナ1が配設されている。バーナ1の上方には、第一の空隙19を介して第一の整流体20が隔設され、第一の整流体20の上方には、第二の空隙21を介して第二の整流体22が隔設され、第二の整流体22の内周端部23は、五徳18の枠体16の内周端部24によって第三の空隙25を介して遮蔽されている。
また、第一の整流体20、第二の整流体22の内周側は共に第一の上方傾斜部26、第二の上方傾斜部27が構成され、特に、第一の整流体20の外周側には下方傾斜部28が構成されている。この時、炎口部8の最内周部29から、第一の整流体20の内周端部30、五徳18の枠体16の内周端部24に至り、順次その直径を、φA、φB、φCと漸減させた構成となっている。さらに、バーナ1の下方には、中央部に開口部を形成し、該開口部の周縁部に汁受皿31を載置したバーナ台32が設けられ、バーナ1とバーナ台32の間には外気と連通した空気通路33が形成されている。また、汁受皿31は、五徳18の枠体16の内周端部24の直径よりも小さい寸法で構成されており、バーナ1の内側空間を通過させて天板14の外部へ取出し可能としている。
以上のように構成されたコンロについて、以下動作、作用について説明する。まず、予混合ガスがバーナ1内に導入されると、炎口部8はスリット幅0.55〜0.65mmの範囲の細スリットで構成しているので、コンロ用バーナで通常設定される予混合空気比である40〜50%よりも高い予混合空気比(例えば60〜80%)の場合でも逆火しにくくなっている。ちなみに、バーナ1は耐熱耐食性に優れたステンレス板などで構成することにより、炎口部8のスリット幅は、通常は板厚の0.8〜1.2倍の範囲で打ち抜き加工が可能であり、板厚によって炎口形状の選択の自由度を拡大させることができる。このため、水素と空気の混合物などのように燃焼速度の速い燃料の場合でも、バーナ1の板厚とスリット幅を最適化して、逆火を防止することが容易である。本実施の形態の場合、板厚0.5〜0.6mmのステンレス鋼板を用い、予混合空気比を65〜70%に設定している。このように、高い予混合空気比の予混合ガスを導入でき、炎口部8で中央に向かって形成される斜め上向きの火炎34は、比較的火炎長の短いものとなる。また炎口部8は、中心に向かって斜め上方に傾斜した傾斜面6に構成されているため、火炎34の噴出角度を斜め上方に向けることができ、炎口部8の内周径は上方になるほど拡大して、各スリットの間隔も拡大するため、火炎34同士の距離がはなれて相互の干渉を少なくでき、傾斜面6の上方への放熱も良好になって炎口部8の温度上昇を抑制することができる。
この時、第一の整流体20とバーナ1の間の第一の空隙19には、火炎34の上昇気流による負圧と、第一の整流体20の下方傾斜部28の下端部と第一の整流体20の内周端部30の間の高低差で生じる煙突効果により、第一の空隙19内に火炎34に向かう第一の空気流35が発生し、火炎34は燃焼が促進されて中央に集中しながら上昇し、鍋底に接触して拡散する。また、バーナ1の下方では、バーナ台32の空気通路33を通じて、火炎34の上昇気流によって発生した下方空気流36が発生するが、スリットは上下方向に縦長に配設したため、隣り合うスリットの間に下方空気流36を効果的に流入させることができる。さらに、長スリット群11の間に短スリット群12、最短スリット群13を配置した構成により、短スリット群12、最短スリット群13が長スリット群11で形成される火炎34同士の干渉を抑制して火炎34を分割して短炎化を実現するとともに、各長スリット群11の間の火移りを良好にできる。このようにして、第一の空気流35と下方空気流36が、火炎34中に効果的に拡散して良好な燃焼が維持される。
さらに、五徳18の爪部17は、最短スリット群13の中央の直上に位置するように配設されているため、爪部17の直下に最短スリット群13で形成される最短火炎が位置することになり、爪部17と火炎34との接触を最も少なくできるため、爪部17とバーナ1との距離を短縮しても、爪部17と火炎34の接触によるCO等の未燃ガスの発生と爪部17の過熱とを防止でき、結果として五徳の耐久性の向上と高い熱効率を確保することができる。
一方、第一の整流体20と第二の整流体22の間の第二の空隙21には、第一の空気流35による負圧の発生で、第二の空隙21内に火炎34に向かう第二の空気流37が発生するが、第二の空気流37は、五徳18の枠体16と第一の空気流35の間を流れるため、ほとんど火炎34中に拡散することがなく、五徳18の枠体16から天板14の開口部15の周囲に接触し、これらを冷却しながら外気中に拡散する。したがって、天板14の開口部15の周囲が高温化するのを抑制できるため、煮こぼれ発生時の煮汁の焦げ付きを少なくでき、天板14や五徳18の枠体16の清掃が容易になる。ここで、第二の空隙21の高さ方向の寸法Hは3〜8mmの間が適当であるが、天板14と五徳18の枠体16を冷却する効果と、火炎34の温度を低下させないようにすることを両立させる点を考慮すると、Hは4〜5mmが最適であった。
また、煮汁が五徳18の枠体16に伝播しても、五徳18の枠体16の内周端部24と第二の整流体22の内周端部23の間には第三の空隙25があるため、煮汁の大半は、第二の整流体22に伝播することなく、五徳18の枠体16の内周端部24から直下に落下する。また、炎口部8の最内周部29から、第一の整流体20の内周端部30、および五徳18の枠体16の内周端部24に至り、φA、φB、φCと順次その直径を漸減させたことにより、炎口部8は、第一の整流体20、五徳18の枠体16に順次遮蔽され、実質上φAとφCとの直径差で遮蔽されることになり、炎口部8への煮汁の流下を極少にすることができる。さらに、煮汁は、五徳18の枠体16の内周端部24から第二の整流体22に伝播した場合でも、第一の整流体20の上に流下してその下方傾斜部28から外周側に流下するため、第一の整流体20上への煮汁の蓄積を防止すると同時に、炎口部8近傍に流下した煮汁は、内周嵌合部10の下方傾斜によって落下し、その結果炎口部8の目詰まりを抑制できる。
以上のように、炎口部8で火炎長の短い良好な燃焼性能を維持して、五徳18の爪部17と火炎34との接触を少なくして高い熱効率を確保し、煮こぼれが発生しても炎口部8の目詰まりを極少にし、同時に五徳18の枠体16や天板14への煮汁のこびりつきを抑制して、手入れ性の良好なコンロを実現することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2におけるコンロの要部縦断面図である。図3において、実施の形態1と異なる点は、第一の整流体40の内周端部41に下方屈曲部42を構成したところである。なお実施の形態1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。以上のように構成されたコンロについて、以下その動作、作用について説明する。
実施の形態1と同様に、煮こぼれが発生し、その煮汁が五徳18の枠体16の内周端部24から、第一の整流体40の内周端部41に流下した場合に、第一の整流体40の下方屈曲部42によって、第一の整流体40の上面側および下面側に煮汁が回り込むのを防止して、下方屈曲部42の直下に煮汁を落下させ、第一の整流体40の上面側が煮汁によって汚染されるのを抑制し、同時にバーナ1上に流下する煮汁の量を極小にして、炎口部8の目詰まりを抑制できる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3におけるコンロの要部縦断面図である。図4において、実施の形態1と異なる点は、五徳50の枠体51の内周端部52は、中央に向かって傾斜させたところである。なお実施の形態1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
以上のように構成されたコンロについて、以下その動作、作用について説明する。実施の形態1と同様に、煮こぼれが発生し、五徳50の枠体51に流下した煮汁は、五徳50の枠体51の内周端部52の傾斜に沿って中央寄りのベクトルをもって流下する。したがって、第二の整流体22の内周端部23と五徳50の枠体51の内周端部52との間の第三の空隙53は下方側で拡大するため、煮汁が第二の整流体22に伝播するのをさらに抑制でき、同時に煮汁は五徳50の枠体51の内周端部52の傾斜に沿って、中央寄りのベクトルをもって流下するため、炎口部8よりも離れたところを落下し、炎口部8の目詰まりを抑制できる。
以上のように、本発明にかかるコンロは、環状のバーナにおける火炎の燃焼状態を良好にして中央に集中させ、また五徳の枠体および天板の高温化を抑制することで煮汁の焦げ付きを抑制し、さらに炎口部の煮汁による目詰まりを抑制することによって、高い熱効率と良好な手入れ性を同時に確保できるため、これを加熱源とする調理器、給湯器、暖房機、焼却器など多くの用途に適用が可能である。
本発明の実施の形態1におけるコンロの要部縦断面図 同コンロに用いたバーナの炎口部の部分拡大図 本発明の実施の形態2におけるコンロの要部縦断面図 本発明の実施の形態2におけるコンロの要部縦断面図 従来のコンロの部分縦断面図
符号の説明
1 バーナ
2 環状管
6 傾斜面
8 炎口部
11 長スリット群
12 短スリット群
13 最短スリット群
14 天板
15 開口部
16、51 枠体
18、50 五徳
19 第一の空隙
20、40 第一の整流体
21 第二の空隙
22 第二の整流体
23 第二の整流体の内周端部
24、52 五徳の枠体の内周端部
25、53 第三の空隙
26 第一の上方傾斜部
27 第二の上方傾斜部
28 下方傾斜部
29 炎口部の最内周部
30、41 第一の整流体の内周端部
42 下方屈曲部
H 第二の空隙の高さ方向の寸法

Claims (8)

  1. 内周面に炎口部を穿設した略環状のバーナを天板の開口部内に設け、前記バーナの上方に第一の空隙を介して第一の整流体を設け、該第一の整流体の上方に第二の空隙を介して第二の整流体を設け、前記第一、第二の整流体の内周側を共に上方に傾斜させ、前記第二の整流体の内周端部から前記天板の開口部を遮蔽するように五徳の枠体を設けたコンロ。
  2. 第一の整流体、第二の整流体のうち、少なくとも前記第一の整流体の外周部に、下方傾斜部を設けた請求項1に記載のコンロ。
  3. 第一の整流体、第二の整流体のうち、少なくとも前記第一の整流体の内周端部に下方屈曲部を設けた請求項1又は2に記載のコンロ。
  4. 五徳の枠体の内周端部は、中央に向かって傾斜させた請求項1、2又は3に記載のコンロ。
  5. 五徳の枠体の内周端部と第二の整流体の内周端部との間に、第三の空隙を設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンロ。
  6. バーナの炎口部の最内周部から、第一の整流体の内周端部および五徳の枠体の内周端部に至り、順次各々の直径を漸減させた請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンロ。
  7. バーナは、環状管の内周側の上部を上向きに傾斜させた傾斜面で構成し、前記傾斜面に複数の長短スリットを上下方向に穿設し、隣り合う長スリット群の間に短スリット群を配設して炎口部を形成した請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンロ。
  8. 第二の空隙の高さ方向の寸法は、3〜8mmの間で構成した請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンロ。
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