JP4042660B2 - バーナおよびそれを用いたコンロ - Google Patents

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Description

本発明は、ガス、石油等を燃料とするバーナと、それを加熱源としたコンロに関するものである。
従来この種のコンロは、特許文献1に示すようなものがある。これは、図9に示されているように、天板81の開口部82の下方に、内周面に多数の炎口83を有し、かつ天板81の開口部82と同心に位置する環状の内炎式バーナ84を備え、炎口83からの火炎85を、天板81の開口部82を覆う環状のガイド部材88と環状のカバー部材90に沿って天板上方に導くものである。
そして、コンロは炎口83からの火炎85が天板81の下方から上方に流れる際に、火炎85を中心方向に導くための内側に向かって上方に傾斜する集合部86と集合部86によって中心方向に導かれた火炎85を放射状に外方へ導くための外側に向かって上方に傾斜する拡散部87を兼ね備えたガイド部材88と、天板81の開口部82とガイド部材88との間に形成される隙間89を上方から覆うカバー部材90を設け、カバー部材90とガイド部材88とを隙間を生じることなく接触させているものである。
この構成では、ガイド部材88の集合部86と拡散部87によって、内炎式バーナ84からの火炎を中央に向けて集中、上昇させたのち、外方に向けて上昇、拡散させると同時に、カバー部材90によって天板81の開口部82とガイド部材88の間に生じた隙間89を被覆して煮汁の侵入を防止し、さらに、カバー部材90とガイド部材88を隙間無く接触させたことにより、火炎がカバー部材90とガイド部材88の間に周り込むことを防止するとしている。
しかしながら上記従来のコンロの場合、調理中に発生する煮こぼれなどで煮汁がカバー部材90上に落下すると、内炎式バーナ84の内径がカバー部材90の内径よりも小さく設定されていても、カバー部材90とガイド部材88が密着している部分から、矢印の流れのようにガイド部材88の下側に煮汁が伝播して、内炎式バーナ84の炎口83の直上から落下し、炎口83内に煮汁が容易に侵入する場合があった。
このような事態が累積すると、炎口83の目詰まりが進行し、目詰まりしていない正常に開口している炎口83にかかる燃焼量が増大し、結果として火炎長が長くなり、COの発生量が増大することがあり、そのような場合は、使用者が目詰まりした炎口83を何らかの方法で清掃して、炎口83の開口状態を復帰させる必要が生じるが、図示した内炎式バーナ84のように炎口83の奥行きが長いと炎口83の清掃がしにくいという課題があった。
特開平11−211089号公報
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、煮こぼれから生じる煮汁がバーナの直上に落下して炎口を目詰まりさせる事態を少なくして正常な燃焼状態を維持し、使用者がバーナの炎口を清掃しなければならないような事態を少なくすることを可能にし、バーナの良好な燃焼性能を維持し、手入れ性の向上を実現できるバーナおよびそれを用いたコンロを提供することにある。
本発明は上記の目的を達成するために、内側に外周側へ向かって斜め上方に傾斜させた傾斜面を有し、この傾斜面に上下方向へ縦長のスリット状炎口を多数形成し、前記スリット状炎口の目詰まり復帰を容易になし得る薄い板金で形成した環状の炎口板と、前記炎口板の内周端部と外周端部に、それぞれ内周端部と外周端部を折り返し接合した板金の底板とを備え、前記炎口板は前記内周端部と前記スリット状炎口との間に無炎口領域を設け、燃焼、消火による熱膨張、収縮で発生するきしみ音等の異常音の発生を防止するとともに、内周端部を内周側へ斜め下方に傾斜させてなるバーナである。
この発明によれば、二次空気が上昇気流として拡散しやすくなり、燃焼が促進されて火炎長が短縮された良好な燃焼状態が得られるとともに、煮こぼれがスリット状炎口内に侵入する確率が低下し、スリット状炎口の目詰まりを防止することができる。さらに、炎口板と底板の接合した内周端部の斜め下方の傾斜にしたがって煮汁が誘導されて流出するため、スリット状炎口の目詰まりを抑制することができる。さらに、無炎口領域によって燃焼、消化による熱膨張、収縮が内周端部に及ぶことを防止し、きしみ音などの異常音の発生を防止することができる。
また本発明は上記の目的を達成するために、上記発明で特定したバーナの上方に空隙を介して環状の二次空気整流体を配置し、前記二次空気整流体は外周側から内周側へ上向きに傾斜した上方傾斜部を有し、前記二次空気整流体の位置した天板の開口部と前記二次空気整流体の上方傾斜部を上方から覆う環状の枠体を設け、前記枠体内周部は、内周側に向かって下方に傾斜させるとともに、前記二次空気整流体の上方傾斜部の上端に位置する内周部と隙間を介して内側にあって、かつ前記内周部より下方に位置させて、前記二次空気整流体に煮汁が伝播することを防止してなるコンロである。
この発明によれば、煮こぼれに強いバーナにより、煮汁がバーナの上に落下しても、バーナのスリット状炎口の内部に侵入する事態を極めて少なくして、スリット状炎口の目詰まりを少なくすることができるため、使用者が炎口の目詰まりを清掃する事態を少なくすることができ、バーナの良好な燃焼性能を維持し、手入れ性の良好なコンロを実現することができる。
以上のように本発明のバーナおよびそれを用いたコンロは、使用時における異常音の発生がなく、良好な燃焼を維持して、煮こぼれに強いバーナを実現することができるとともに、手入れ性の良好なコンロを実現することができる。
第1の発明は、内側に外周側へ向かって斜め上方に傾斜させた傾斜面を有し、この傾斜面に上下方向へ縦長のスリット状炎口を多数形成し、前記スリット状炎口の目詰まり復帰を容易になし得る薄い板金で形成した環状の炎口板と、前記炎口板の内周端部と外周端部に、それぞれ内周端部と外周端部を折り返し接合した板金の底板とを備え、前記炎口板は前記内周端部と前記スリット状炎口との間に無炎口領域を設け、燃焼、消火による熱膨張、収縮で発生するきしみ音等の異常音の発生を防止するとともに、内周端部を内周側へ斜め下方に傾斜させたバーナである。
これにより、各スリット状炎口の間を上下の二次空気、特に下方からの二次空気が上昇気流として拡散しやすくなり、そのため燃焼が促進されて火炎長が短縮された良好な燃焼状態が得られる。また、煮こぼれがバーナの上に落下しても、煮汁の流れ方向とスリット状炎口の縦長の開口方向が平行となるため、煮汁が傾斜を伝播しても、スリット状炎口内に侵入する確率は低下させることができる。
さらに、炎口板の無炎口領域と、内周側へ斜め下方に傾斜させた炎口板と底板の接合した内周端部とにより、前記内周端部の上に煮汁が落下しても、無炎口領域を越えてスリット状炎口内に煮汁が侵入することは少なく、前記内周端部の斜め下方の傾斜にしたがって煮汁が誘導されて流出するため、スリット状炎口の目詰まりを抑制することができる。
さらに、スリット状炎口での燃焼、消火などにより、炎口板の傾斜面が若干の熱膨張、収縮を起こすが、無炎口領域によって熱膨張、収縮が内周端部に及ぶことを防止して、きしみ音などの異常音の発生を防止することができる。したがって、異常音の発生がなく煮こぼれに強いバーナを実現することができる。
の発明は、請求項で特定したバーナの上方に空隙を介して環状の二次空気整流体を配置し、前記二次空気整流体は外周側から内周側へ上向きに傾斜した上方傾斜部を有し、前記二次空気整流体の位置した天板の開口部と前記二次空気整流体の上方傾斜部を上方から覆う環状の枠体を設け、前記枠体内周部は、内周側に向かって下方に傾斜させるとともに、前記二次空気整流体の上方傾斜部の上端に位置する内周部と隙間を介して内側にあって、かつ前記内周部より下方に位置させて、前記二次空気整流体に煮汁が伝播することを防止したコンロである。
これにより、煮こぼれが発生した場合は、枠体の内周部と二次空気整流体の内周部との隙間と、枠体の内周部が二次空気整流体の内周部より下方にあって内側から覆うことにより、煮汁が枠体の内周部の下端部から二次空気整流体の内周部へ伝播することを防止でき、そして、上記の煮こぼれに強いバーナを二次空気整流体の下方に隔設したことにより、煮汁がバーナの上に落下しても、バーナのスリット状炎口の内部に侵入する事態を極めて少なくして、スリット状炎口の目詰まりを少なくすることができるため、使用者が炎口の目詰まりを清掃する事態を少なくし、手入れ性の良好なコンロを実現することができる。
以上のように本発明のバーナおよびそれを用いたコンロは、第1から第2の発明を実施の形態の要部とすることにより本発明の目的を達成できるので、以下には各請求項に対応する実施の形態の詳細を、図面を参照して説明し、本発明を実施するための実施の形態の説明とする。なお、各図において同一構成並びに作用効果を奏するところには同一符号を付与して詳細な説明を重複して行わないこととする。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるバーナを用いたコンロの部分縦断面図で、図2は、同バーナの部分拡大断面図である。図において、バーナ1は、SUS304、SUS316、SUS321等のオーステナイト系ステンレス、またはSUS430、SUS436等のフェライト系ステンレスといった耐熱耐食性に優れた板厚0.5〜1mmの板金材料(本態様の場合、0.5〜0.6mm)を上下に分割してプレス成型加工した、内周が環状の炎口板2と底板3を、それぞれの内周端部と外周端部を嵌合して接合した構成のものである。
炎口板2は、内周側を外周側に向かって約75度程度の角度を以って上向きに傾斜させた環状の傾斜面4と、傾斜面4の下方に内周端部5を形成し、炎口板2の一端は分割された上部混合管通路6と連通している。さらに、傾斜面4にはスリット幅約0.55〜0.65mmで上下方向に縦長に開口するスリット状炎口7が列設されている。
底板3は、炎口板2に対応した形状となっており、炎口板2の上部混合管通路6と対応する位置に下部混合管通路8を構成し、炎口板2の外周端部に外周端部9を、炎口板2の内周端部5に内周端部10を、それぞれ炎口板2の外周端部と内周端部の裏面から表面に沿って折り曲げて嵌合し接合した構成で、炎口板2の開口周囲を下側から被覆嵌合している。また、上部混合管通路6と下部混合管通路8によって、予混合ガスの混合管11を形成している。
スリット状炎口7は、炎口板2の傾斜面4の上端部から一定の距離を隔てたところから設けられ、複数の長スリット12からなる長スリット炎口群13の間に短スリット炎口群14を交互に配置した構成であり、炎口板2のスリット状炎口7と炎口板2の内周端部5の間には無炎口領域15が設けられている。なお、無炎口領域15は、煮汁の蓄積防止およびバーナ1の下方からの二次空気の流入に関係しており、長スリット12の下端部から内周端部5までの間隔は、3〜8mmが適当であるが、本態様では約5mmとしている。
一方、天板16の開口部17の周囲には、複数の五徳爪18からなる五徳19を一体で構成した環状の枠体20が設置され、開口部17の下方にバーナ1が位置している。バーナ1の上方には、空隙21を介して二次空気整流体22が隔設され、二次空気整流体22は、その外周側から内周側に向かって上向きに傾斜させた上方傾斜部23である整流部24を備えている。二次空気整流体22の内周部25は、枠体20の内周部26より大きな開口径で構成し、隙間27を介して非接触の状態で枠体20の内周部26に覆われている。
このように、枠体20は、天板16の開口端部28と二次空気整流体22の内周部25の内側に至る領域を上方から被覆する構成となっており、さらに、枠体20の内周部26は中央内側に向かって下方に傾斜させている。さらに、バーナ1の下方には、バーナ1を載置するバーナ台29が外気と連通する空気孔30を内周端部10より外側に位置させて設けられている。
一方、バーナ台29は中央部に開口部が形成され、この開口部の周端部に汁受皿31の周縁部が着脱自在に載置されている。汁受皿31は、バーナ1の内径になる底板3の内周端部10の直径、二次空気整流体22の内周部25の直径、および枠体20の内周部26の直径のうち、これらの最小寸法よりも小さい外径で構成されており、バーナ1の内側空間を通過させて天板16の外部へ取出し可能としている。
次に上記実施の形態の動作、作用について説明すると、予混合ガスが混合管11を通じてバーナ1内に導入されると、スリット状炎口7はスリット幅0.55〜0.65mm程度の細スリットで構成しているので、コンロ用バーナで通常設定される一次空気比の40〜50%よりも高い一次空気比(例えば60〜80%)でも逆火しにくくなっており、ちなみに、バーナ1は耐熱耐食性に優れたステンレス板などで構成することにより、スリット状炎口7の幅は、通常は板厚の0.8〜1.2倍の範囲でプレス加工が可能で、板厚によって炎口形状の選択の自由度を拡大させることができる。
このため、水素と空気の混合物などのように燃焼速度の速い燃料の場合でも、バーナ1の板厚とスリット状炎口7の幅を最適化することが容易である。本実施の形態の場合、板厚0.5〜0.6mmのステンレス鋼板を用い、一次空気比を65〜70%に設定している。このように、高一次空気比の予混合ガスを導入でき、バーナ1のスリット状炎口7で中央に向かって形成される斜め上向きの火炎32は、短炎化されて対向する火炎32同士の干渉が少なく、傾斜面4の上方への放熱も良好になって傾斜面4の温度上昇を抑制することができる。
この時、二次空気整流体22とバーナ1の間の空隙21には、火炎32の上昇気流による負圧の発生で、空隙21内に火炎32に向かう外周側からの二次空気流33が発生し、上方からの二次空気流33の流入によって火炎32を中央に集中させながら上方傾斜部23によって火炎32を中央に向けて上向き化させる。
一方、バーナ1の下方では、バーナ台29の空気孔30を通じて、火炎32の上昇気流によって発生した下方からの二次空気流34が発生するが、スリット状炎口7を上下方向に縦長のスリット状炎口で構成したことにより、隣り合う縦長のスリット状炎口7の間に空気孔30を介した下方からの二次空気流34を効果的に流入させることができる。
さらに、隣り合う長スリット炎口群13の間に短スリット炎口群14を配置した構成により、短スリット炎口群14が長スリット炎口群13で形成される火炎32同士の干渉を抑制して火炎32を分割して短炎化を実現するとともに、長スリット炎口群13の間の火移りを良好にできる。このようにして、上方からの二次空気流33と下方からの二次空気流34が、火炎32中に効果的に拡散して燃焼が促進される。
一方、枠体20の内周部26は中央内側に向かって下方に傾斜させ、隙間27を介して非接触の状態で二次空気整流体22の内周部25を覆っているため、調理中に煮こぼれが発生した時に、枠体20の内周部26で内側に向かった下方傾斜に沿って煮汁を斜め内向きに流し、枠体20の内周部26の下端部からその直下に落下させることができ、二次空気整流体22の内周部25への伝播を阻止して、煮汁がバーナ1のスリット状炎口7内に侵入する事態を防止して、炎口の目詰まりを減少させることができる。
また、煮こぼれがバーナ1の炎口板2に落下しても、煮汁の流れ方向とスリット状炎口7の縦長の開口方向が平行となるため、煮汁が傾斜面4に伝播しても、スリット状炎口7内に侵入する確率は低下する。さらに、炎口板2の内周端部5、底板3の内周端部10の上に煮汁が落下しても、無炎口領域15を越えてスリット状炎口7内に煮汁が侵入することは少なく、内周端部10の斜め下方の傾斜に従って煮汁が誘導されて流出するため、スリット状炎口7の目詰まりを抑制することができる。
仮に、スリット状炎口7が目詰まりした場合でも、炎口板2は板厚が1mmに満たない板金材料で構成されているので、容易にスリット状炎口7を正常に復帰させることが可能である。また、スリット状炎口7での燃焼、消火などにより、炎口板2の傾斜面4が若干の熱膨張、収縮を起こすが、無炎口領域15によって、熱膨張、収縮が内周端部5、10に及ぶことを防止して、きしみ音などの異常音の発生を防止することができる。
さらに、枠体20に五徳19を一体で設けたことにより、枠体20の手入れ、洗浄のため、使用者が一旦、枠体20を外したのちに枠体20を装着し忘れることがあっても、その状態で鍋などを載置しても安定な載置が極めて困難となり、使用者に容易に枠体20の装着忘れを知らしめることができる。したがって、枠体20と五徳19を別体で構成した場合に比べ、枠体20が未装着状態になることをなくすことができ、枠体20の未装着によって発生する、天板16の開口端部28と二次空気整流体22の内周部25の内側に至る領域に煮汁が侵入するような事態を防止することができる。
以上のように、使用者が炎口の目詰まりを清掃する事態を少なくすることができ、また、目詰まりしても容易に清掃できるため、バーナ1は良好な燃焼性能を維持し、そして手入れ性の良好なコンロを実現することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2におけるのバーナを用いたコンロの部分縦断面図で、図4は、同バーナの部分拡大断面図である。本実施の形態は、実施の形態1の発明と異なるところが、バーナ1を構成する炎口板2と底板3の内周端部5a、10aを垂直にした直下方に向けたことである。
次に上記実施の形態の動作、作用について説明すると、煮汁がバーナ1の上に落下して傾斜面4に伝播した場合、真っ直ぐに垂下した内周端部5a、10aに案内されスムーズに煮汁が下方に落下し、内周端部10aで煮汁が蓄積することがない。さらに、バーナ1の下方からの二次空気流34は、真っ直ぐに垂下した内周端部10aで遮られることなくスリット状炎口7の下部に流入し、良好な燃焼を維持することができる。したがって、このようなバーナの採用で良好な燃焼状態を維持し、手入れ性の良好なコンロを実現することができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3におけるバーナを用いたコンロの部分縦断面図で、図6は、同バーナの部分拡大断面図である。本実施の形態は、実施の形態1の発明と異なるところが、バーナ1における炎口板2の内周端部5bを、底板3の内周端部10の表面から裏面を覆って裏側に折り曲げて下方屈曲部に形成したことである。
次に上記実施の形態の動作、作用について説明すると、下方屈曲部である炎口板2の内周端部5bを底板3の内周端部10に嵌合させた端面部51は、底板3の内周端部10の裏面側に位置するるため、図2に示す実施の形態1における底板3の内周端部10の端面部が炎口板2の内周端部5の表面に位置する場合に比べて、炎口板2の内周端部5の表面は滑らかな形状となって煮汁の落下を促進できる。したがって、このようなバーナ1の採用で煮汁が炎口板2の内周端部5の表面に蓄積しにくく、手入れ性の良好なコンロを実現することができる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4におけるバーナを用いたコンロの部分縦断面図である。本実施の形態は、実施の形態1の発明と異なるところが、二次空気整流体22の外周部をバーナ1に沿って延設して外周端部に直角に曲げた下方傾斜部22aを形成したことである。
次に上記実施の形態の動作、作用について説明すると、二次空気整流体22はその外周部の下方傾斜部22aと内周部25との間で高低差が生じるため、バーナ1の燃焼で形成される火炎32の上昇気流による負圧発生で空気の流通が発生し、二次空気整流体22とバーナ1の間の空隙21内に、外周からの十分な二次空気流33が流入し、大火力では火炎長を短縮して火炎32を、より中央に集中させることができ、低火力では二次空気整流体22とバーナ1の間に火炎32が逆流することを防止することができる。したがって、このようなバーナ1の採用で熱効率、手入れ性に加え、幅広い燃焼量可変範囲を実現するコンロを提供することができる。
(実施の形態5)
図8は、本発明の実施の形態5におけるバーナを用いたコンロの部分縦断面図である。本実施の形態は、実施の形態1の発明と異なるところが、バーナ1の炎口板2の上面部2aを外周方向に向って斜め下方に傾斜させたことである。
次に上記実施の形態の動作、作用について説明すると、状況が悪くて煮汁がバーナ1の炎口板2の上面部2aに落下しても、煮汁は外周方向に向って斜め下方に傾斜した炎口板2の上面部2aに案内されてバーナ1の外周に流れ、スリット状炎口7内に侵入する確率は低下し、スリット状炎口7の目詰まりを防止することができる。したがって、このようなバーナを採用し、手入れ性の良好なコンロを実現することができる。
以上のように本発明のバーナおよびそれを用いたコンロは、異常音の発生がなく、良好な燃焼を維持して、煮こぼれに強いバーナと手入れ性の良好なコンロを実現することができ、調理器具とその加熱源に適用できる。
本発明の実施の形態1におけるバーナを用いたコンロの部分縦断面図 同実施の形態1におけるバーナの部分拡大断面図 本発明の実施の形態2におけるバーナを用いたコンロの部分縦断面図 同実施の形態2におけるバーナの部分拡大断面図 本発明の実施の形態3におけるバーナを用いたコンロの部分縦断面図 同実施の形態3におけるバーナの部分拡大断面図 本発明の実施の形態4におけるバーナを用いたコンロの部分縦断面図 本発明の実施の形態5におけるバーナを用いたコンロの部分縦断面図 従来のコンロの部分縦断面図
符号の説明
1 バーナ
2 炎口板
2a 炎口板の上面部
3 底板
4 傾斜面
5、5a、10、10a 内周端部
5b 下方屈曲部
7 スリット状炎口
15 無炎口領域
16 天板
17 開口部
19 五徳
20 枠体
22 二次空気整流体
22a 下方傾斜部
23 上方傾斜部
25 二次空気整流体の内周部
26 枠体の内周部
27 隙間

Claims (2)

  1. 内側に外周側へ向かって斜め上方に傾斜させた傾斜面を有し、この傾斜面に上下方向へ縦長のスリット状炎口を多数形成し、前記スリット状炎口の目詰まり復帰を容易になし得る薄い板金で形成した環状の炎口板と、前記炎口板の内周端部と外周端部に、それぞれ内周端部と外周端部を折り返し接合した板金の底板とを備え、前記炎口板は前記内周端部と前記スリット状炎口との間に無炎口領域を設け、燃焼、消火による熱膨張、収縮で発生するきしみ音等の異常音の発生を防止するとともに、内周端部を内周側へ斜め下方に傾斜させてなるバーナ。
  2. 請求項で特定したバーナの上方に空隙を介して環状の二次空気整流体を配置し、前記二次空気整流体は外周側から内周側へ上向きに傾斜した上方傾斜部を有し、前記二次空気整流体の位置した天板の開口部と前記二次空気整流体の上方傾斜部を上方から覆う環状の枠体を設け、前記枠体内周部は、内周側に向かって下方に傾斜させるとともに、前記二次空気整流体の上方傾斜部の上端に位置する内周部と隙間を介して内側にあって、かつ前記内周部より下方に位置させて、前記二次空気整流体に煮汁が伝播することを防止してなるコンロ。
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