JP2006132518A - 内燃機関及びその点火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】混合気の点火箇所の自由度を高めて、燃焼室内の適切な箇所で混合気の点火を行う。
【解決手段】環状の点火用電極10が燃焼室3に臨むピストン頂面11aに絶縁体12を介した状態で取り付けられていることで、点火用電極10がピストン11と電気的に絶縁されている。電磁波放射器4から放射された電磁波は燃焼室3内を満たすが、点火用電極10の近傍では、点火用電極10と燃焼室3内の空間の透磁率の違いから電磁波の電界強度が局所的に高まり、プラズマ放電が発生する。このプラズマ放電により、燃焼室3内の混合気の点火を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関及びその点火装置に関し、特に、電磁波を利用して燃焼室内の混合気の点火を行う内燃機関及びその点火装置に関する。
この種の内燃機関の点火装置として、下記特許文献1に示すものが開示されている。以下、特許文献1の内燃機関の点火装置について、図23を用いて説明する。
図23に示す点火装置101において、同軸的な共振器(同軸線路)103は、外側導体104及び内側導体105から成っている。共振器103の内側導体105の一端部に設けられた結合箇所107には、供給線路108が同軸的に誘導式及び/又は容量式に結合されており、マイクロ波電源により発生させた高周波信号(電磁波)がこの供給線路108を介して共振器103に供給される。一方、共振器103の開放した内側導体105の他端部105aは内燃機関の燃焼室内に突入しており、この他端部105aが点火ピンとして燃焼室内の混合気の点火を行う。
また、その他の背景技術として、特許文献2〜4の内燃機関が開示されている。
特開2004−87498号公報 特開2004−3428号公報 特開平11−107896号公報 特開平10−184366公報
特許文献1の点火装置101においては、共振器103の内側導体105の他端部105aを燃焼室に臨ませることで、この他端部105aにて燃焼室内の混合気の点火を行っている。しかし、燃焼室の周りには吸排気通路、吸排気弁、及び冷却水路等が配置されるため、点火装置101(内側導体105の他端部105a)の配設箇所には制約があり、燃焼室内の混合気の点火箇所にも制約がある。したがって、特許文献1においては、混合気の点火箇所の自由度が低く、燃焼室内の適切な箇所で混合気の点火を行うことが困難であるという問題点がある。
本発明は、混合気の点火箇所の自由度を高めることができ、燃焼室内の適切な箇所で混合気の点火を行うことができる内燃機関及びその点火装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関及びその点火装置は、上述した目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る内燃機関の点火装置は、燃焼室内の混合気の点火を行う内燃機関の点火装置であって、電磁波を発生させる電磁波発生源と、該電磁波発生源にて発生した電磁波を燃焼室内へ向けて放射する電磁波放射器と、燃焼室に臨む面または該面近傍に配設された電極であって、該電極近傍にて燃焼室内の電磁波の電界強度を局所的に高める点火用電極と、を備え、前記点火用電極の近傍にて発生する放電により、燃焼室内の混合気の点火を行うことを要旨とする。
本発明においては、燃焼室に臨む面またはその近傍に点火用電極が配設されていることで、この点火用電極の近傍にて燃焼室内の電磁波の電界強度を局所的に高めることができる。その結果、点火用電極の近傍にて放電が発生することで、燃焼室内の混合気の点火を行うことができる。ここでの点火用電極は、高耐電圧電線や電磁波伝送路に接続されている必要はなく、燃焼室に臨む面またはその近傍における任意の箇所に配設が可能であるため、点火用電極の配設箇所の自由度は高い。したがって、本発明によれば、混合気の点火箇所の自由度を高めることができ、燃焼室内の適切な箇所で混合気の点火を行うことができる。
本発明に係る内燃機関の点火装置において、前記点火用電極は、燃焼室に臨む面または該面近傍に周囲と電気的に絶縁された状態で配設されているものとすることもできる。
本発明に係る内燃機関の点火装置において、前記点火用電極は、電気的ギャップが形成される形状を呈しており、該電気的ギャップにて電磁波の電界強度を局所的に高めて放電を発生させることで、燃焼室内の混合気の点火を行うものとすることもできる。こうすれば、点火用電極の電気的ギャップにて発生する放電により、燃焼室内の混合気の点火を適切に行うことができる。
本発明に係る内燃機関の点火装置において、前記点火用電極は、燃焼室内の混合気の点火が複数箇所にて行われるように、複数配設されているものとすることもできる。こうすれば、簡単な構成で燃焼室内の混合気を速やかに燃焼させることができる。また、この本発明に係る内燃機関の点火装置において、前記点火用電極として、複数の異なるサイズの電極が配設されており、前記電磁波発生源は、前記点火用電極の各サイズに対応した複数の周波数の電磁波を発生させるものとすることもできる。こうすれば、電磁波発生源が発生させる電磁波の周波数を調整することで混合気の点火箇所を調整することができるので、燃焼室内の混合気の点火をより適切に行うことができる。さらに、この本発明に係る内燃機関の点火装置において、前記電磁波放射器は、複数配設されており、複数の電磁波放射器から放射される電磁波の位相関係を調整する位相調整器をさらに備えるものとすることもできる。こうすれば、複数の電磁波放射器から放射される電磁波の位相関係を調整することで混合気の点火箇所を調整することができるので、燃焼室内の混合気の点火をより適切に行うことができる。
本発明に係る内燃機関の点火装置において、前記点火用電極は、燃焼室に臨むピストン頂面またはその近傍に配設されているものとすることもできる。本発明に係る内燃機関の点火装置において、前記点火用電極は、燃焼室に臨む吸気弁の傘部底面またはその近傍と、燃焼室に臨む排気弁の傘部底面またはその近傍と、の少なくとも1つに配設されているものとすることもできる。
本発明に係る内燃機関の点火装置において、内燃機関は、燃料を噴射する燃料噴射弁が燃焼室に臨む状態で配設され、燃焼室に臨むピストン頂面にキャビティ部が形成された筒内噴射式内燃機関であり、前記点火用電極は、該キャビティ部にて電磁波の電界強度を局所的に高めて放電を発生させるように、該キャビティ部またはその近傍に配設されているものとすることもできる。こうすれば、筒内噴射式内燃機関において燃焼室内に形成された混合気の点火を適切に行うことができる。
本発明に係る内燃機関の点火装置において、前記電磁波放射器は、燃焼室に臨む状態でシリンダヘッドに配設されているものとすることもできる。こうすれば、電磁波を燃焼室内に広範囲かつ均質に放射することができる。
本発明に係る内燃機関の点火装置において、前記電磁波放射器は、吸気通路に臨む状態で配設されていることで電磁波を吸気通路へ放射し、吸気通路と燃焼室との連通を開閉する吸気弁の傘部に、吸気通路に放射された電磁波を燃焼室内へ透過させる電磁波透過部材が配設されているものとすることもできる。こうすれば、電磁波放射器に高耐熱性の材料を用いる必要がないため、点火装置の低コスト化を実現することができる。この本発明に係る内燃機関の点火装置において、吸気通路における電磁波放射位置より上流に、電磁波を遮断または減衰させる手段が配設されているものとすることもできる。こうすれば、吸気通路上流への電磁波の伝搬を抑止することができる。また、この本発明に係る内燃機関の点火装置において、吸気通路の中心部における電磁波放射位置より下流に導電部が配設されていることで、吸気通路における電磁波放射位置より下流に同軸伝送路が形成されているものとすることもできる。こうすれば、電磁波放射位置より下流の吸気通路を同軸伝送路として機能させることができるので、電磁波を高効率で燃焼室内へ伝搬させることができる。さらに、この本発明に係る内燃機関の点火装置において、前記導電部は、吸気通路の中心部に配置された吸気弁の軸部に設けられているものとすることもできる。こうすれば、簡単な構成で電磁波放射位置より下流の吸気通路を同軸伝送路として機能させることができる。
本発明に係る内燃機関の点火装置において、前記点火用電極の配設長さは、nを自然数とすると、電磁波の波長のn/4倍に略等しいものとすることもできる。こうすれば、燃焼室内の混合気の点火を効率よく行うことができる。
また、本発明に係る内燃機関は、燃焼室内の混合気の点火を点火装置により行う内燃機関であって、該点火装置が、本発明に係る内燃機関の点火装置であることを要旨とする。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
図1,2は、本発明の実施形態に係る内燃機関の点火装置の概略構成を内燃機関とともに示す図であり、図1は全体の概略構成を示し、図2はピストンの概略構成を示す。本実施形態に係る内燃機関の点火装置は、電磁波を利用して燃焼室内の混合気の点火を行うものである。
吸気行程においては、吸気弁8が開き吸気通路6から燃焼室3内に吸気ガスが導入される。図1に示す内燃機関13では、燃料噴射弁5が吸気通路6に臨む状態で配設されていることで燃料が吸気通路6に噴射されるため、燃焼室3内には混合気が導入される。圧縮行程においては、吸気弁8が閉じピストン11により混合気が圧縮される。そして、本実施形態に係る点火装置により燃焼室3内の圧縮混合気を点火して燃焼させることで、図示しないクランク軸に回転力を発生させる。燃焼後のガスは、排気行程において排気弁9が開くことで、排気通路7へ排出される。
そして、本実施形態に係る点火装置は、電磁波を燃焼室3内に放射することで、燃焼室3内の混合気の点火を行う。そのために、本実施形態に係る点火装置は、以下に説明する電磁波発生電源1、電磁波伝送路2、電磁波放射器4、及び点火用電極10を備えている。
電磁波発生電源1は、例えばマグネトロンや進行波増幅管により構成することができ、電磁波(例えばマイクロ波)を発生させる。電磁波発生電源1は、発生させる電磁波のエネルギーの制御も可能である。電磁波発生電源1は、燃焼室3内の混合気の点火を行うときに電磁波を出力し、この出力された電磁波は電磁波伝送路2を伝搬する。
電磁波伝送路2は、シリンダヘッド22の内部を通ってその端部が燃焼室3に臨んでいる。電磁波伝送路2の端部には、電磁波発生電源1にて発生し電磁波伝送路2を伝搬した電磁波を放射する電磁波放射器4が設けられている。このように、電磁波放射器4が燃焼室3に臨む状態でシリンダヘッド22に配設されていることで、電磁波放射器4から燃焼室3内に電磁波が放射される。図1に示す例では、電磁波放射器4が燃焼室3上面の中央部に配置されている場合を示しており、この電磁波放射器4の配置により、電磁波を燃焼室3内に広範囲かつ均質に放射することができる。
なお、ここでの電磁波伝送路2は、例えば同軸ケーブルや導波管により構成することができる。電磁波伝送路2を同軸ケーブルにより構成した場合は、例えば前述の図23に示す同軸ケーブルの開放した内側導体105の他端部105aにより、電磁波放射器4を構成することができる。一方、電磁波伝送路2を導波管により構成した場合は、例えば導波管の開放した端部を混合気が導波管内に流入しないように絶縁体(例えば誘電率の低いセラミック等の誘電体)で埋めることにより、電磁波放射器4を構成することができる。また、導電体により構成されるピストン11、シリンダブロック20、及びシリンダヘッド22は、接地導体として機能することで、燃焼室3内の電磁波をシールドする役割も果たしている。
そして、本実施形態においては、図2(A)のピストン11の上面図及び図2(B)のピストン11の断面図に示すように、環状の点火用電極10が、燃焼室3に臨むピストン頂面11aに絶縁体12(例えば誘電率の低いセラミック等の誘電体)を介した状態で取り付けられている。これによって、点火用電極10が周囲(ピストン11)と電気的に絶縁される。この点火用電極10は、その近傍にて燃焼室3内の電磁波の電界強度を局所的に高める役割を果たす。すなわち、電磁波放射器4から放射された電磁波は燃焼室3内を満たすが、点火用電極10の近傍では、点火用電極10と燃焼室3内の空間の透磁率の違いから燃焼室3内の電磁波の平均電界の数十倍から数百倍程度の高電界を得ることができる。その結果、点火用電極10の近傍にてプラズマ放電が発生するため、燃焼室3内の混合気の点火を行うことができる。例えば点火用電極10の形状が図2に示す環状の場合は、その中央部にピストン頂面11aにほぼ平行方向の電気的ギャップ10aが形成されることで、この電気的ギャップ10a及びその近傍にて電磁波の電界強度が局所的に高まりプラズマ放電が発生する。なお、図2に示す例では、1つの点火用電極10がピストン頂面11aの中央部に配置されている場合を示している。また、点火用電極10については、図2に示すように燃焼室3に露出していてもよいし、燃焼室3に臨むピストン頂面11aの近傍であれば燃焼室3に露出することなく絶縁体12の内部に埋め込まれていてもよい。
ここで、点火用電極10に設けられる電気的ギャップ10aが小さい場合は、小さい電磁波のエネルギーでプラズマ放電を発生させることができ、混合気の点火を効率よく行うことができる。一方、点火用電極10に設けられる電気的ギャップ10aが大きい場合は、良好な混合気の点火を行うために必要とする電磁波のエネルギーは大きいものの、より広範囲でプラズマ放電を行うことができ、より広範囲で混合気の点火を行うことができる。また、点火用電極10を利用して混合気の点火をより効率よく行うためには、点火用電極10の配設長さ(図2(A)のxで示す)が燃焼室3内の電磁波の波長のn/4(nは自然数)倍に略等しいことが好ましい。なお、典型的には、1J程度のエネルギーの電磁波を電磁波放射器4から放射することで、点火用電極10の近傍にてプラズマ放電を発生させることができ、混合気の点火を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態においては、周囲と電気的に絶縁された点火用電極10の近傍にて燃焼室3内の電磁波の電界強度を局所的に高めることができるので、点火用電極10の近傍にてプラズマ放電が発生し、燃焼室3内の混合気の点火を行うことができる。ここでの点火用電極10は、高耐電圧電線や電磁波伝送路2に接続されている必要はなく、また、周囲の導電部との電気的絶縁性が確保できれば燃焼室3に臨む面またはその近傍における任意の箇所に配設が可能であるため、点火用電極10の配設箇所の自由度は高い。したがって、本実施形態によれば、混合気の点火箇所の自由度を高めることができ、燃焼室3内の適切な箇所で混合気の点火を行うことができる。
そして、点火用電極10は、高耐電圧電線や電磁波伝送路2に接続されている必要がないため、より高い電磁波のエネルギーを点火用電極10に供給することができる。したがって、本実施形態によれば、より希薄な混合気の点火を行うことができ、その結果、内燃機関13の熱効率向上及びNOx低減を実現することができる。
次に、本実施形態における点火用電極10の他の構成例について説明する。
図3のピストン11の上面図においては、複数の環状の点火用電極10がピストン頂面11aの周方向に間隔をおいて配列されている。図3の構成例においても、点火用電極10の各々は、ピストン頂面11aに絶縁体12(図3では図示を省略)を介した状態で取り付けられており、周囲(ピストン11)と電気的に絶縁されている。
図3に示す構成例においては、点火用電極10が複数配設されていることで、燃焼室3内の電磁波の電界強度を複数の箇所にて局所的に高めることができる。したがって、プラズマ放電を複数の箇所にて発生させることができ、燃焼室3内の混合気の点火を複数の箇所にて行うことができる。ここで、複数の箇所にて点火された混合気は急速に燃焼が進行するため、より希薄な混合気でも燃焼変動の小さい安定した燃焼を実現することができ、耐ノック性能を向上させることができる。したがって、内燃機関13のさらなる熱効率向上及びNOx低減を実現することができる。
そして、図3に示す構成例においては、周囲と電気的に絶縁された複数の点火用電極10を用いて燃焼室3内の複数の箇所にて混合気の点火を行うことができるので、燃焼室3内の複数の箇所にて混合気の点火を行うために高耐電圧電線に接続された複数の点火栓を燃焼室3に臨ませて配設する必要がない。したがって、簡単な構成で多点点火を行うことができる。
また、図4のピストン11の上面図においては、ピストン頂面11aの中央部に環状の点火用電極10−1が配置されているとともに、その周囲に複数の環状の点火用電極10−2がピストン頂面11aの周方向に間隔をおいて配列されている。ここで、点火用電極10−1の配設長さx1は点火用電極10−2の配設長さx2より長く、点火用電極10−1の電気的ギャップ10a−1は点火用電極10−2の電気的ギャップ10a−2より大きい。そして、図4の構成例においても、点火用電極10−1,10−2の各々は、ピストン頂面11aに絶縁体12(図4では図示を省略)を介した状態で取り付けられており、周囲(ピストン11)と電気的に絶縁されている。
図4に示す構成例においては、点火用電極10−1の電気的ギャップ10a−1及びその近傍にて電磁波の電界強度が高まるとともに、点火用電極10−2の電気的ギャップ10a−2及びその近傍にて電磁波の電界強度が高まる。これによって、ピストン頂面11aの中央部にて混合気の点火が広い範囲で行われるとともに、その周囲にて混合気の点火が複数箇所の狭い範囲で行われる。このように、図4に示す構成例においては、混合気の点火箇所だけでなく混合気の点火規模の自由度も高めることができるので、より希薄な混合気でも安定した燃焼を実現することができる。
なお、図3,4に示す構成例においても、各点火用電極10(図4の場合は点火用電極10−1,10−2)については、燃焼室3に露出していてもよいし、燃焼室3に臨むピストン頂面11aの近傍であれば燃焼室3に露出することなく絶縁体12(図3,4では図示を省略)の内部に埋め込まれていてもよい。
また、以上の本実施形態の説明においては、燃焼室3に臨むピストン頂面11aまたはその近傍に点火用電極10を配設した場合について説明した。ただし、本実施形態においては、以下に説明するように、吸気通路6と燃焼室3との連通を開閉する吸気弁8と、排気通路7と燃焼室3との連通を開閉する排気弁9と、の少なくとも1つに点火用電極10を配設することもできる。
図5の吸排気弁8,9の下面図及び図6の吸排気弁8,9の断面図においては、燃焼室3に臨む面として吸気弁8の傘部8aの底面及び排気弁9の傘部9aの底面に、環状の点火用電極10が絶縁体12(例えば誘電率の低いセラミック等の誘電体)を介した状態で取り付けられている。吸気弁8及び排気弁9が導電体により構成される場合は、この絶縁体12により点火用電極10が周囲(吸気弁8及び排気弁9)と電気的に絶縁される。ただし、図7の吸排気弁8,9の断面図に示すように、吸気弁8の傘部8a及び排気弁9の傘部9aがセラミック等の絶縁体12により構成されている場合は、点火用電極10の周囲に対する電気的絶縁を配慮する必要がなく、点火用電極10を吸気弁8の傘部8a及び排気弁9の傘部9aに直接配設することができる。
なお、ここでの点火用電極10についても、図5〜7に示すように燃焼室3に露出していてもよいし、燃焼室3に臨む傘部8a,傘部9aの底面の近傍であれば燃焼室3に露出することなく絶縁体12の内部に埋め込まれていてもよい。また、図8の吸排気弁8,9の下面図に示すように、吸気弁8の傘部8aのみに点火用電極10を配設することもできる。さらに、排気弁9の傘部9aのみに点火用電極10を配設することもできる。
次に、本実施形態における点火用電極10の他の形状例について説明する。
図9(A)の点火用電極10の平面図は、環状の点火用電極10に切り欠き(電気的ギャップ10a)が設けられていることで、点火用電極10の形状がC字形状を呈する例を示している。そして、図9(B)の点火用電極10の平面図は、環状の点火用電極10に複数の切り欠き(電気的ギャップ10a)が設けられている例を示している。
また、図9(C)の点火用電極10の平面図は、点火用電極10の形状が矩形状を呈する例を示している。そして、図9(D)の点火用電極10の平面図は、矩形状の点火用電極10に切り欠き(電気的ギャップ10a)が設けられている例を示している。また、図9(E)の点火用電極10の平面図は、点火用電極10の形状が直線状(棒状)を呈する例を示している。その他にも、点火用電極10として、多角形形状を呈する構成や金属粉末を配設した構成も採りうることができる。さらに、点火用電極10の構成が複雑になるものの、点火用電極10の形状が積層形状や螺旋形状を呈するものとすることもできる。なお、図9のxは点火用電極10の配設長さを示しており、点火用電極10の配設長さxは、前述したように、電磁波の波長のn/4(nは自然数)倍に略等しいことがより好ましい。
これらの構成の点火用電極10を電磁波の存在する燃焼室3に臨む面またはその近傍に配設すると、点火用電極10と燃焼室3内の空間との透磁率の違いから、例えば図10の電気力線図に示すように点火用電極10の近傍に高電界が生じる。また、点火用電極10に設けられる狭い電気的ギャップ10aは、高電界を発生させるために有効な方策となる。
また、図11(A)の点火用電極10の平面図は、径の異なる複数の環状の点火用電極10を同心円状に配設した例を示している。そして、図11(B)の点火用電極10の平面図は、同心円状に配設した環状の点火用電極10の各々に切り欠き(電気的ギャップ10a)が設けられている例を示している。
また、図12(A)の点火用電極10の平面図は、複数の棒状の点火用電極10を、各点火用電極10間に電極長手方向の電気的ギャップ10aが形成されるように、直線状に配置した例を示している。そして、図12(B)の点火用電極10の平面図は、複数の棒状の点火用電極10を、各点火用電極10間に電気的ギャップ10aが形成されるように、略十字状に配置した例を示している。そして、図12(C)の点火用電極10の平面図は、複数の棒状の点火用電極10を、電極長手方向及びその垂直方向に関して間隔をおいて配置した例を示している。
また、点火用電極10については、図13(A)の断面図に示すように、燃焼室3に臨む絶縁体12表面に取り付けられていることで燃焼室3に露出していてもよいし、図13(B)の断面図に示すように、燃焼室3に臨む絶縁体12表面の近傍であれば燃焼室3に露出することなく絶縁体12の内部に埋め込まれていてもよい。
次に、本実施形態における電磁波放射器4の他の構成例について説明する。
以上の本実施形態の説明においては、電磁波放射器4を燃焼室3に臨ませる状態でシリンダヘッド22に配設した場合について説明した。ただし、本実施形態においては、図14に示すように、電磁波放射器4を吸気通路6に臨ませる状態で配設することもできる。
図14に示す構成例においては、吸気通路6と燃焼室3との連通を開閉する吸気弁8の傘部8aに、絶縁体12(例えば誘電率の低いセラミック等の誘電体)が配設されている。これによって、吸気弁8が閉じている状態でも、電磁波放射器4から吸気通路6に放射された電磁波は、この傘部8aの絶縁体12を透過して燃焼室3内へ伝搬する。このように、電磁波放射器4を吸気通路6に臨ませることによっても、電磁波を燃焼室3内へ向けて放射することは可能であり、吸気弁8の傘部8aに配設された絶縁体12は、吸気通路6内の電磁波を燃焼室3内へ透過させる電磁波透過部材として機能する。
さらに、吸気通路6における電磁波放射位置(電磁波放射器4の配設位置)より上流には、吸気通路6上流への電磁波の伝搬を遮断するために導電性の網14が設けられている。ここでの導電性の網14における網目間隔は、電磁波が透過しないように吸気通路6内の電磁波の波長より短く設定されている。
図14に示す構成例においては、電磁波放射器4が高温となる燃焼室3に臨んでいないため、電磁波放射器4に高耐熱性の材料を用いる必要がない。したがって、点火装置の低コスト化を実現することができる。
なお、図14に示す構成例においては、導電性の網14を設ける代わりに、電磁波の伝搬路(吸気通路6)のインピーダンスが変化するように、吸気通路6の断面積を変化(増大と減少のどちらでもよい)させることもできる。この構成によっても、吸気通路6上流への電磁波のエネルギーを十分に減衰させることができる。
また、以下に説明するように、本実施形態に係る点火装置を筒内噴射式内燃機関に用いることもできる。
図15に示す構成例においては、燃料を噴射する燃料噴射弁15が燃焼室3に臨む状態でシリンダヘッド22に配設されている。そして、燃焼室3に臨むピストン頂面11aには、混合気が形成されるキャビティ部16が設けられている。さらに、環状の点火用電極10がキャビティ部16に絶縁体12(例えば誘電率の低いセラミック等の誘電体)を介した状態で取り付けられていることで、点火用電極10が周囲(ピストン11)と電気的に絶縁されている。なお、図15は、燃料噴射弁15及び電磁波放射器4が燃焼室3上面の略中央部に配置されている場合を示している。
図15に示す構成例においては、ピストン頂面11aに形成されたキャビティ部16に点火用電極10を配設することで、キャビティ部16にて電磁波の電界強度を局所的に高めてプラズマ放電を発生させることができる。これによって、燃焼室3内に形成された混合気の点火をキャビティ部16にて行うことができる。したがって、筒内噴射式内燃機関において燃焼室3内に形成された混合気の点火を適切に行うことができる。
なお、筒内噴射式内燃機関においては、例えば図16の構成例に示すように、点火用電極10をキャビティ部16の近傍に絶縁体12を介した状態で配設することによっても、キャビティ部16にて電磁波の電界強度を局所的に高めることができる。
また、本実施形態においては、以下に説明するように、複数の周波数の電磁波を燃焼室3内へ向けて放射することもできる。
図17,18に示す構成例においては、複数の電磁波発生電源1−1,1−2が設けられており、電磁波発生電源1−1は周波数freq1の電磁波を発生させ、電磁波発生電源1−2は周波数freq2(freq2≠freq1)の電磁波を発生させる。ここで、図17は内部構成の概略を示し、図18はピストン11の上面図を示す。
そして、ピストン頂面11aの中央部に環状の点火用電極10−1が配置されているとともに、その周囲に複数の環状の点火用電極10−2がピストン頂面11aの周方向に間隔をおいて配列されている。ここで、点火用電極10−1のサイズは点火用電極10−2のサイズより大きく設定されており、点火用電極10−1の配設長さx1は点火用電極10−2の配設長さx2より長い。また、点火用電極10−1,10−2の各々は、ピストン頂面11aに絶縁体12(図18では図示を省略)を介した状態で取り付けられており、周囲(ピストン11)と電気的に絶縁されている。
さらに、電磁波発生電源1−1,1−2が発生させる電磁波の周波数freq1,freq2は、点火用電極10−1,10−2の各サイズに対応して設定されている。より詳細には、電磁波発生電源1−1が発生させる電磁波の周波数freq1は、点火用電極10−1の近傍にてプラズマ放電が発生するように設定されているとともに、電磁波発生電源1−2が発生させる電磁波の周波数freq2は、各点火用電極10−2の近傍にてプラズマ放電が発生するように設定されている。ここでは点火用電極10−1のサイズ(長さx1)は点火用電極10−2のサイズ(長さx2)より大きいため、周波数freq1は周波数freq2より低く設定されている。なお、点火用電極10−1,10−2を利用して混合気の点火をより効率よく行うためには、点火用電極10−1の配設長さx1が電磁波発生電源1−1が発生させる電磁波の波長λ1のn/4(nは自然数)倍に略等しく、点火用電極10−2の配設長さx2(x2<x1)が電磁波発生電源1−2が発生させる電磁波の波長λ2(λ2<λ1)のn/4倍に略等しいことが好ましい。
図17,18に示す構成例において、電磁波発生電源1−1が周波数freq1の電磁波を発生させ電磁波放射器4から燃焼室3内へ周波数freq1の電磁波が放射されたときは、点火用電極10−1の近傍(ピストン頂面11aの中央部)にて混合気の点火を行うことができる。一方、電磁波発生電源1−2が周波数freq2の電磁波を発生させ電磁波放射器4から燃焼室3内へ周波数freq2の電磁波が放射されたときは、各点火用電極10−2の近傍(ピストン頂面11aの中央部の周囲)にて混合気の点火を行うことができる。また、電磁波発生電源1−1,1−2が周波数freq1,freq2の電磁波をそれぞれ発生させ電磁波放射器4から燃焼室3内へ周波数freq1,freq2の電磁波が放射されたときは、点火用電極10−1,10−2の近傍(ピストン頂面11aの中央部及びその周囲)にて混合気の点火を行うことができる。このように、図17,18に示す構成例においては、燃焼室3内へ放射する電磁波の周波数を制御することで、混合気の点火箇所を制御することができる。したがって、燃焼室3内の混合気の点火をより適切に行うことができ、より急速かつ安定した燃焼を実現することができる。
なお、図19に示す筒内噴射式内燃機関においても、燃焼室3内へ放射する電磁波の周波数を制御することで、混合気の点火箇所を制御することができる。図19に示す筒内噴射式内燃機関の構成例においては、燃料を噴射する燃料噴射弁15が燃焼室3に臨む状態でシリンダヘッド22に配設されている。ピストン頂面11aにはキャビティ部16が形成されており、環状の点火用電極10−1がキャビティ部16に絶縁体12を介した状態で取り付けられている。そして、ピストン頂面11aにおけるキャビティ部16の周囲には、複数の環状の点火用電極10−2が絶縁体12を介した状態でピストン頂面11aの周方向に間隔をおいて配列されている。ここで、点火用電極10−1のサイズは点火用電極10−2のサイズより大きく設定されており、点火用電極10−1の配設長さx1は点火用電極10−2の配設長さx2より長い。なお、点火用電極10−1については、キャビティ部16の近傍に配置してもよい。
図19に示す構成例において、低負荷運転時には、圧縮行程後期にて燃料が燃料噴射弁15から燃焼室3内へ噴射されることで、混合気がキャビティ部16に形成される。このとき、キャビティ部16の周囲はほぼ空気層となる。そして、電磁波発生電源1−1が周波数freq1の電磁波を発生させ電磁波放射器4から燃焼室3内へ周波数freq1の電磁波が放射されることで、キャビティ部16(点火用電極10−1の近傍)にて混合気の点火が行われる。これによって、低負荷運転時には、成層燃焼をキャビティ部16にて行うことができる。ここではキャビティ部16の周囲はほぼ空気層であるため、点火用電極10−2の近傍にて放電を発生させる必要はない。
一方、高負荷運転時には、吸気行程にて燃料が燃料噴射弁15から燃焼室3内へ噴射されることで、混合気が燃焼室3内のほぼ全域に形成される。そして、電磁波発生電源1−1,1−2が周波数freq1,freq2の電磁波をそれぞれ発生させ電磁波放射器4から燃焼室3内へ周波数freq1,freq2の電磁波が放射されることで、点火用電極10−1,10−2の近傍にて混合気の点火が行われる。これによって、高負荷運転時には、燃焼室3内の広範囲にて混合気の多点点火を行うことができ、急速かつ安定した燃焼を行うことができる。以上のように、図19に示す構成例においては、燃焼室3内の混合気の点火を内燃機関の運転状態に応じてより適切に行うことができる。
以上の図17〜19に示す構成例においては、点火用電極10−1のサイズを点火用電極10−2のサイズより小さく設定するとともに周波数freq1を周波数freq2より高く設定してもよい。また、点火用電極10−1をピストン頂面11aの中央部に複数設けることもできる。
また、以上の図17〜19に示す構成例においては、電磁波放射器4を燃焼室3に臨ませる状態で配設した場合について説明したが、電磁波放射器4を吸気通路6に臨ませる状態で配設することもできる。
図20に示す構成例においては、前述の図14に示す構成例と比較して、吸気通路6の中心部に配置されている吸気弁8の軸部8bが導電体により構成されていることで、吸気通路6の中心部における電磁波放射位置(電磁波放射器4の配設位置)より下流に導電部が配設されている。これによって、吸気通路6における電磁波放射位置より下流に同軸伝送路が形成されている。なお、吸気弁8の軸部8bの導電体は、その一端が傘部8aの中心部を通されて傘部8aの底面まで延びている。また、吸気弁8の軸部8bが吸気管を貫通する部分に絶縁体8cが設けられていることで、軸部8bが吸気管と電気的に絶縁される。
前述の図14に示す構成例では、吸気通路6が導波路として機能するので、電磁波放射器4から放射された電磁波を燃焼室3内へ伝搬させるために電磁波の周波数が吸気通路6の直径に制約を受けることになる。これに対して図20に示す構成例では、電磁波放射位置より下流の吸気通路6を同軸伝送路として機能させることができるので、電磁波を燃焼室3内へ伝搬させるために電磁波の周波数が吸気通路6の直径に制約を受けることがない。したがって、電磁波放射器4に高耐熱性の材料を用いる必要がないとともに、電磁波の周波数や吸気通路6の直径に依存することなく電磁波を高効率で燃焼室3内へ伝搬させることができる。なお、図20に示す構成例は、電磁波放射器4から複数の周波数の電磁波を放射する場合に特に有効となるが、電磁波放射器4から複数の周波数の電磁波を放射しない場合でも適用することができる。
また、本実施形態においては、以下に説明するように、電磁波を複数の異なる箇所から燃焼室3内へ向けて放射することもできる。
図21,22に示す構成例においては、複数の電磁波放射器4−1,4−2が燃焼室3に臨む状態でシリンダヘッド22の異なる位置に配設されており、電磁波発生電源1が発生させた電磁波は、電磁波伝送路2−1を伝搬して電磁波放射器4−1から放射されるとともに、電磁波伝送路2−2を伝搬して電磁波放射器4−2から放射される。ここで、図21は内部構成の概略を示し、図22はピストン11の上面図を示す。
そして、ピストン頂面11aの中央部に環状の点火用電極10−1が配置されているとともに、その周囲に複数の環状の点火用電極10−2がピストン頂面11aの周方向に間隔をおいて配列されている。ここでの各点火用電極10−1,10−2のサイズは等しく設定されている。各点火用電極10−1,10−2は、ピストン頂面11aに絶縁体12(図22では図示を省略)を介した状態で取り付けられており、周囲(ピストン11)と電気的に絶縁されている。
さらに、電磁波伝送路2−2には、電磁波伝送路2−2を伝搬する電磁波の位相を調整することができる位相調整器として移相器24が設けられている。この移相器24における電磁波の移相量を調整することで、複数の電磁波放射器4−1,4−2から放射される電磁波の位相関係を調整することができる。
図21,22に示す構成例においては、複数の電磁波放射器4−1,4−2から放射される電磁波が燃焼室3内にて互いに干渉する。その際に、移相器24における電磁波の移相量を制御して電磁波放射器4−1,4−2から放射される電磁波の位相差を制御することで、燃焼室3内における電磁波の強度分布を制御することができるので、混合気の点火箇所を制御することができる。例えば、移相器24における電磁波の移相量を所定のΔθ1に制御することで、ピストン頂面11aの中央部における電界強度を周囲より高めることができる。したがって、点火用電極10−1の近傍にてプラズマ放電を発生させることができ、点火用電極10−1の近傍にて混合気の点火を行うことができる。一方、移相器24における電磁波の移相量を所定のΔθ2(Δθ2≠Δθ1)に制御することで、ピストン頂面11aの周囲における電界強度を中央部より高めることができる。したがって、各点火用電極10−2の近傍にてプラズマ放電を発生させることができ、各点火用電極10−2の近傍にて混合気の点火を行うことができる。このように、図21,22に示す構成例においては、移相器24の制御により混合気の点火箇所を制御することができるので、燃焼室3内の混合気の点火をより適切に行うことができ、より急速かつ安定した燃焼を実現することができる。なお、上記のΔθ1,Δθ2の値については、実験的または解析的に決定することができる。
なお、筒内噴射式内燃機関においても、移相器24における電磁波の移相量を制御することで、混合気の点火箇所を制御することができる。その場合は、ピストン頂面11aに形成されたキャビティ部16またはその近傍に点火用電極10−1を配置し、その周囲に複数の点火用電極10−2を配置する。そして、低負荷運転時には、移相器24における電磁波の移相量をΔθ1に制御することで、キャビティ部16(点火用電極10−1の近傍)にて混合気を点火して成層燃焼を行う。一方、高負荷運転時には、移相器24における電磁波の移相量をΔθ2に制御することで、各点火用電極10−2の近傍にて混合気の多点点火を行う。以上の移相器24の制御により、燃焼室3内の混合気の点火を内燃機関の運転状態に応じてより適切に行うことができる。
以上の図21,22に示す構成例においては、電磁波放射器4−1,4−2を燃焼室3に臨ませる状態で配設した場合について説明したが、例えば電磁波放射器4−1を吸気通路6に臨ませる状態で配設することもできる。また、図21,22に示す電磁波を複数の異なる箇所から燃焼室3内へ向けて放射する構成例と、図17〜19に示す複数の周波数の電磁波を燃焼室3内へ向けて放射する構成例とを組み合わせて用いることもできる。
また、以上の図17〜22に示す構成例においては、点火用電極10−1,10−2の形状が環状である場合について説明したが、前述したように他の形状の点火用電極10−1,10−2を用いることもできる。そして、点火用電極10−1,10−2については、燃焼室3に露出していてもよいし、ピストン頂面11aの近傍であれば燃焼室3に露出することなく絶縁体12の内部に埋め込まれていてもよい。さらに、点火用電極10−1,10−2の配設箇所については、ピストン頂面11a以外であってもよく、例えば吸気弁8及び排気弁9の少なくとも1つに配設することもできる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の実施形態に係る内燃機関の点火装置の概略構成を内燃機関とともに示す図である。 点火用電極の構成例を示す上面図及び断面図である。 点火用電極の他の構成例を示す上面図である。 点火用電極の他の構成例を示す上面図である。 点火用電極の他の構成例を示す下面図である。 点火用電極の他の構成例を示す断面図である。 点火用電極の他の構成例を示す断面図である。 点火用電極の他の構成例を示す下面図である。 点火用電極の他の構成例を示す平面図である。 点火用電極の近傍における電界を説明する図である。 点火用電極の他の構成例を示す平面図である。 点火用電極の他の構成例を示す平面図である。 点火用電極の他の構成例を示す断面図である。 電磁波放射器の他の配設例を示す図である。 点火用電極の他の構成例を示す断面図である。 点火用電極の他の構成例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関の点火装置の他の概略構成を内燃機関とともに示す図である。 点火用電極の他の構成例を示す上面図である。 点火用電極の他の構成例を示す断面図である。 電磁波放射器の他の配設例を示す図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関の点火装置の他の概略構成を内燃機関とともに示す図である。 点火用電極の他の構成例を示す上面図である。 従来における内燃機関の点火装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
1 電磁波発生電源、2 電磁波伝送路、3 燃焼室、4 電磁波放射器、5,15 燃料噴射弁、6 吸気通路、7 排気通路、8 吸気弁、8a,9a 傘部、9 排気弁、10 点火用電極、11 ピストン、11a ピストン頂面、12 絶縁体、13 内燃機関、14 導電性の網、16 キャビティ部、20 シリンダブロック、22 シリンダヘッド。

Claims (16)

  1. 燃焼室内の混合気の点火を行う内燃機関の点火装置であって、
    電磁波を発生させる電磁波発生源と、
    該電磁波発生源にて発生した電磁波を燃焼室内へ向けて放射する電磁波放射器と、
    燃焼室に臨む面または該面近傍に配設された電極であって、該電極近傍にて燃焼室内の電磁波の電界強度を局所的に高める点火用電極と、
    を備え、
    前記点火用電極の近傍にて発生する放電により、燃焼室内の混合気の点火を行うことを特徴とする内燃機関の点火装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記点火用電極は、燃焼室に臨む面または該面近傍に周囲と電気的に絶縁された状態で配設されていることを特徴とする内燃機関の点火装置。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記点火用電極は、電気的ギャップが形成される形状を呈しており、
    該電気的ギャップにて電磁波の電界強度を局所的に高めて放電を発生させることで、燃焼室内の混合気の点火を行うことを特徴とする内燃機関の点火装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記点火用電極は、燃焼室内の混合気の点火が複数箇所にて行われるように、複数配設されていることを特徴とする内燃機関の点火装置。
  5. 請求項4に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記点火用電極として、複数の異なるサイズの電極が配設されており、
    前記電磁波発生源は、前記点火用電極の各サイズに対応した複数の周波数の電磁波を発生させることを特徴とする内燃機関の点火装置。
  6. 請求項4または5に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記電磁波放射器は、複数配設されており、
    複数の電磁波放射器から放射される電磁波の位相関係を調整する位相調整器をさらに備えることを特徴とする内燃機関の点火装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記点火用電極は、燃焼室に臨むピストン頂面またはその近傍に配設されていることを特徴とする内燃機関の点火装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記点火用電極は、燃焼室に臨む吸気弁の傘部底面またはその近傍と、燃焼室に臨む排気弁の傘部底面またはその近傍と、の少なくとも1つに配設されていることを特徴とする内燃機関の点火装置。
  9. 請求項1〜6のいずれか1に記載の内燃機関の点火装置であって、
    内燃機関は、燃料を噴射する燃料噴射弁が燃焼室に臨む状態で配設され、燃焼室に臨むピストン頂面にキャビティ部が形成された筒内噴射式内燃機関であり、
    前記点火用電極は、該キャビティ部にて電磁波の電界強度を局所的に高めて放電を発生させるように、該キャビティ部またはその近傍に配設されていることを特徴とする内燃機関の点火装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記電磁波放射器は、燃焼室に臨む状態でシリンダヘッドに配設されていることを特徴とする内燃機関の点火装置。
  11. 請求項1〜9のいずれか1に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記電磁波放射器は、吸気通路に臨む状態で配設されていることで電磁波を吸気通路へ放射し、
    吸気通路と燃焼室との連通を開閉する吸気弁の傘部に、吸気通路に放射された電磁波を燃焼室内へ透過させる電磁波透過部材が配設されていることを特徴とする内燃機関の点火装置。
  12. 請求項11に記載の内燃機関の点火装置であって、
    吸気通路における電磁波放射位置より上流に、電磁波を遮断または減衰させる手段が配設されていることを特徴とする内燃機関の点火装置。
  13. 請求項11または12に記載の内燃機関の点火装置であって、
    吸気通路の中心部における電磁波放射位置より下流に導電部が配設されていることで、吸気通路における電磁波放射位置より下流に同軸伝送路が形成されていることを特徴とする内燃機関の点火装置。
  14. 請求項13に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記導電部は、吸気通路の中心部に配置された吸気弁の軸部に設けられていることを特徴とする内燃機関の点火装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか1に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記点火用電極の配設長さは、nを自然数とすると、電磁波の波長のn/4倍に略等しいことを特徴とする内燃機関の点火装置。
  16. 燃焼室内の混合気の点火を点火装置により行う内燃機関であって、
    該点火装置が、請求項1〜15のいずれか1に記載の点火装置であることを特徴とする内燃機関。
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