JP6145760B2 - 高周波放射用プラグ及び内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、一端側に放射アンテナが設けられた高周波放射用プラグ、及びその高周波放射用プラグを備えた内燃機関に関するものである。
従来から、一端側に放射アンテナが設けられた高周波放射用プラグが知られている。例えば特開昭58−213120号公報には、この種の高周波放射用プラグとして、ディーゼルエンジンに取り付けられるグロープラグが開示されている。
特開昭58−213120号公報に記載のグロープラグは、管状の外部導体と、この外部導体の軸心を通る内部導線と、外部導体と内部導線にそれぞれ実質一体的に接続された抵抗線と、外部導体と内部導線との間に充填される誘電体とからなっている。外側導体の外周部には、シリンダヘッドに取り付けられるためのネジが形成されている。抵抗線は、燃焼室内に突出して、マイクロ波発振を行うためにループ状アンテナに形成されている。
特開昭58−213120号公報
ところで、周囲の部品との干渉を防ぐ等の理由で、高周波放射用プラグを小型化することが望まれている。例えば、エンジンのように高周波放射用プラグを設置できる領域が限られている場合は、高周波放射用プラグを小型化しなければ、高周波放射用プラグをエンジンに取り付けることが難しい。
しかし、高周波放射用プラグを小型化すると、それに伴って放射アンテナから放射可能なエネルギー量が低下する。そのため、大きなエネルギーの高周波を放射アンテナへ供給する場合に、反射量が増大して高周波の放射効率が低下するおそれがある。例えば、燃焼反応などの化学反応の促進に高周波のエネルギーを利用する場合(例えば、高周波プラズマにより燃焼反応を促進させる場合)は、高周波のエネルギーを比較的大きくする必要があり、高周波の放射効率が低下するおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、一端側に放射アンテナが設けられた高周波放射用プラグにおいて、放射アンテナから放射可能な高周波のエネルギー量を増大させることにある。
第1の発明は、高周波を伝送する高周波伝送線路と、前記高周波伝送線路を介して供給された高周波を放射するための放射アンテナと、前記放射アンテナが一端部に設けられ、前記高周波伝送線路を構成する導体が前記一端部から他端部に亘って設けられた柱状絶縁体とを備え、高周波を利用する対象空間に前記柱状絶縁体の放射アンテナ側が露出するように、前記対象空間を区画する区画部材に取り付けられる高周波放射用プラグを対象とする。この高周波放射用プラグの前記柱状絶縁体では、前記放射アンテナ側の端面が該柱状絶縁体の横断面に対して傾斜し、前記放射アンテナは、前記放射アンテナ側の端面に沿って曲がっている。
第1の発明では、柱状絶縁体における放射アンテナ側の端面が、柱状絶縁体の横断面に平行にするのではなく、その横断面に対して傾斜している。前記放射アンテナ側の端面の面積は、柱状絶縁体の横断面に平行にする場合に比べて大きくなる。放射アンテナは、放射アンテナ側の端面に沿って曲がっている。第1の発明では、柱状絶縁体における放射アンテナ側の端面を柱状絶縁体の横断面に対して傾斜させることで、放射アンテナ側の端面の面積を大きくしている。
第2の発明は、第1の発明において、前記柱状絶縁体が、前記伝送用導体が設けられた柱状の伝送部と、前記放射アンテナが設けられた放射部とを備え、前記柱状絶縁体では、前記伝送部におけるマイクロ波の出射端面を前記放射部が覆うように前記伝送部と前記放射部とが一体化されている。
第3の発明は、第2の発明において、前記伝送部では、前記出射端面が該伝送部の横断面に対して傾斜し、前記放射部は、平板状に形成されている。
第4の発明は、第2の発明において、記伝送部は、前記出射端面が該伝送部の横断面に対して平行に形成され、前記放射部は、前記出射端面に当接する当接面に対して、該当接面に対向して前記対象空間に露出する露出面が傾斜したブロック状に形成されている。
第5の発明は、第1乃至4の何れか1つの発明において、前記放射アンテナが、前記放射アンテナ側の端面に沿って旋回する螺旋状に形成されている。
第6の発明は、第1乃至5の何れか1つの発明の高周波放射用プラグと、燃焼室が形成されて、前記燃焼室が前記放射空間となるように前記高周波放射用プラグが取り付けられた内燃機関本体とを備え、前記燃焼室を区画する区画面に前記放射アンテナ側の端面が略面一となるように、前記高周波放射用プラグが前記内燃機関本体に取り付けられている内燃機関である。
第6の発明では、燃焼室を区画する区画面に放射アンテナ側の端面が略面一となるように、高周波放射用プラグが内燃機関本体に取り付けられている。そのため、高周波放射用プラグが区画面からほとんど突出していない状態になる。
第7の発明は、第6の発明において、前記高周波放射用プラグが、前記柱状絶縁体を収容し、外周面にネジ溝が形成された筒状のケーシングを備え、前記内燃機関本体には、前記ケーシングのネジ溝に螺合するネジ溝が孔面に形成された取付孔が、外側から前記燃焼室まで貫通するように形成され、前記区画面に前記放射アンテナ側の端面が略面一となるように前記ケーシングを前記取付孔に取り付けることを支援する支援手段を備えている。
第7の発明では、支援手段が、区画面に放射アンテナ側の端面が略面一となるようにケーシングの取付孔への取り付けを支援する。
本発明では、柱状絶縁体における放射アンテナ側の端面を柱状絶縁体の横断面に対して傾斜させることで、放射アンテナ側の端面の面積を大きくしている。ここで、放射アンテナから放射可能なエネルギー量を増大させるには、放射アンテナ側の端面を正面から見た場合(放射アンテナが絶縁体に埋設されている場合は透視した場合)の放射アンテナの面積が大きい方が望ましい。本発明では、放射アンテナが放射アンテナ側の端面に沿って設けられている。そのため、放射アンテナ側の端面の面積が大きいほど、前記放射アンテナの面積を大きくすることが可能である。従って、放射アンテナから放射可能な高周波のエネルギー量を増大させることができる。
第6の発明によれば、高周波放射用プラグが区画面からほとんど突出していない状態になるので、高周波放射用プラグの熱負荷を軽減することができる。
第7の発明によれば、支援手段を設けているので、区画面に放射アンテナ側の端面が略面一となるようにケーシングを取付孔へ容易に取り付けることができる。
実施形態に係る内燃機関の縦断面図である。 実施形態に係る内燃機関の燃焼室の天井面の正面図である。 実施形態に係る点火装置および電磁波放射装置のブロック図である。 実施形態に係る高周波放射用プラグの縦断面図である。 実施形態に係る筒状絶縁体の斜視図である。 実施形態の変形例に係る高周波放射用プラグの縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本実施形態は、本発明に係る内燃機関10である。内燃機関10は、ピストン23が往復動するレシプロタイプの内燃機関である。内燃機関10は、内燃機関本体11と点火装置12と電磁波放射装置13と制御装置35とを備えている。内燃機関10では、点火装置12により混合気に点火して混合気を燃焼させる燃焼サイクルが繰り返し行われる。
−内燃機関本体−
内燃機関本体11は、図1に示すように、シリンダブロック21とシリンダヘッド22とピストン23とを備えている。シリンダブロック21には、横断面が円形のシリンダ24が複数形成されている。各シリンダ24内には、ピストン23が往復自在に設けられている。ピストン23は、コネクティングロッドを介して、クランクシャフトに連結されている(図示省略)。クランクシャフトは、シリンダブロック21に回転自在に支持されている。各シリンダ24内においてシリンダ24の軸方向にピストン23が往復運動すると、コネクティングロッドがピストン23の往復運動をクランクシャフトの回転運動に変換する。
シリンダヘッド22は、ガスケット18を挟んで、シリンダブロック21上に載置されている。シリンダヘッド22は、シリンダ24、ピストン23及びガスケット18と共に、円形断面の燃焼室20(燃焼反応の促進にマイクロ波を利用する対象空間)を区画する区画部材を構成している。燃焼室20の直径は、例えば、電磁波放射装置13が燃焼室20へ放射するマイクロ波の波長の半分程度である。
シリンダヘッド22には、各シリンダ24に対して、点火装置12の一部を構成する点火プラグ40が1つずつ設けられている。図2に示すように、点火プラグ40の先端部は、燃焼室20の天井面51(シリンダヘッド22における燃焼室20に露出する面)の中心部に位置している。点火プラグ40の先端部の外周は、その軸方向から見て円形である。点火プラグ40の先端部には、中心電極40a及び接地電極40bが設けられている。中心電極40aの先端と接地電極40bの先端部との間には、放電ギャップが形成されている。
シリンダヘッド22には、各シリンダ24に対して、吸気ポート25及び排気ポート26が形成されている。吸気ポート25には、吸気ポート25の吸気側開口25aを開閉する吸気バルブ27と、燃料を噴射するインジェクター29とが設けられている。一方、排気ポート26には、排気ポート26の排気側開口26aを開閉する排気バルブ28が設けられている。
−点火装置−
点火装置12は、燃焼室20毎に設けられている。図3に示すように、各点火装置12は、高電圧パルスを出力する点火コイル14と、点火コイル14から出力された高電圧パルスが供給される点火プラグ40とを備えている。
点火コイル14は、直流電源(図示省略)に接続されている。点火コイル14は、制御装置35から点火信号を受けると、直流電源から印加された電圧を昇圧し、昇圧後の高電圧パルスを点火プラグ40の中心電極40aに出力する。点火プラグ40では、高電圧パルスが中心電極40aに印加されると、放電ギャップにおいて絶縁破壊が生じてスパーク放電が生じる。スパーク放電の放電経路には、放電プラズマが生成される。中心電極40aには、高電圧パルスとしてマイナスの電圧が印加される。
なお、点火装置12は、放電プラズマに電気エネルギーを供給して放電プラズマを拡大させるプラズマ拡大部を備えていてもよい。プラズマ拡大部は、例えば、放電プラズマに高周波(例えばマイクロ波)のエネルギーを供給することによりスパーク放電を拡大させる。プラズマ拡大部によれば、希薄な混合気に対して着火の安定性を向上させることができる。プラズマ拡大部として、電磁波放射装置13を利用してもよい。
−電磁波放射装置−
電磁波放射装置13は、図3に示すように、電磁波発生装置31と電磁波切替器32と高周波放射用プラグ34とを備えている。電磁波放射装置13では、電磁波発生装置31と電磁波切替器32が1つずつ設けられ、燃焼室20毎に高周波放射用プラグ34が設けられている。
電磁波発生装置31は、制御装置35から電磁波駆動信号(パルス信号)を受けると、その電磁波駆動信号のパルス幅の時間に亘ってマイクロ波を連続的に出力する。電磁波発生装置31では、半導体発振器がマイクロ波を生成する。なお、半導体発振器の代わりに、マグネトロン等の他の発振器を使用してもよい。
電磁波切替器32は、1つの入力端子と、高周波放射用プラグ34毎に設けられた複数の出力端子とを備えている。入力端子は、電磁波発生装置31に電気的に接続されている。各出力端子は、対応する高周波放射用プラグ34の入力端子に電気的に接続されている。電磁波切替器32は、制御装置35により制御されて、複数の高周波放射用プラグ34の間で、電磁波発生装置31から出力されたマイクロ波の供給先を順番に切り替える。
高周波放射用プラグ34は、略円柱状に形成されている。高周波放射用プラグ34は、内燃機関本体11のうちシリンダヘッド22に取り付けられている。高周波放射用プラグ34は、図4に示すように、高周波伝送線路60と放射アンテナ16と柱状絶縁体36とケーシング37とを備えている。高周波伝送線路60と放射アンテナ16は、柱状絶縁体36に設けられている。高周波伝送線路60は、マイクロ波を伝送する線路である。放射アンテナ16は、高周波伝送線路60を介して供給されたマイクロ波を放射(輻射)するためのアンテナである。
柱状絶縁体36は、例えばセラミックのような耐熱性が高い誘電体(電気絶縁体)により構成されている。柱状絶縁体36は、例えば断面形状が正方形の角柱状に形成されている。柱状絶縁体36は、1辺の長さが例えば1.5〜5mm(例えば3mm)である。
柱状絶縁体36の一端部には、放射アンテナ16が設けられている。また、柱状絶縁体36には、前記一端部から他端部に亘って、高周波伝送線路60を構成する中心導体61及び外側導体62が設けられている。中心導体61及び外側導体62は、伝送用導体を構成している。柱状絶縁体36では、放射アンテナ16側の端面65が柱状絶縁体36の横断面に対して傾斜している。放射アンテナ側の端面65は、放射アンテナ16が沿って設けられ、放射アンテナ16から放射されるマイクロ波のエネルギー量が最大の主放射面65となる。
具体的に、柱状絶縁体36は、中心導体61及び外側導体62が設けられた角柱状の伝送部38と、放射アンテナ16が設けられた平板状の放射部39とを備えている。伝送部38と放射部39は一体化されている。柱状絶縁体36では、伝送部38が大部分を占めている。柱状絶縁体36では、一端部が放射部39を構成し、残りが伝送部38を構成している。
伝送部38は、複数のシート状絶縁体(図示省略)を積層して一体化することにより角柱状に形成されている。伝送部38には、上述したように、高周波伝送線路60が設けられている。伝送部38の出射端面82は、伝送部38の横断面に対して傾斜している。伝送部38の出射端面82は、放射部39により覆われている。
高周波伝送線路60は、図4及び図5に示すように、中心導体61及び外側導体62を備えている。中心導体61は、直線状の導体である。中心導体61は、伝送部38の全長に亘って、伝送部38の軸心上に設けられている。一方、外側導体62は、一対の導体パターン62a,62bの間を、等間隔に筒状導体(バイアホール)で接続することにより構成されている(図4及び図5において筒状導体の図示は省略している)。外側導体62は、その一端だけが伝送部38の入射端面81に露出している。高周波伝送線路60では、伝送部38の入射端面81から入力されたマイクロ波が、外側導体62の外側へ漏れることなく伝送されて、傾斜面となっている伝送部38の出射端面82から出射される。
放射部39は、図4に示すように、断面視において平行四辺形の平板状に形成されている。放射部39の片面には、導体パターンにより構成された放射アンテナ16が積層されている。放射部39は、放射アンテナ16側が伝送部38の出射端面82に当接するように、その出射端面82に一体化されている。放射アンテナ16の全表面は、外部に露出しないように、放射部39によって被覆されている。なお、放射部39は、断面視において長方形の平板状に形成されていてもよい。
放射アンテナ16は、図5に示すように、帯状に形成されて、伝送部38の出射端面82および主放射面65に沿って曲がっている。放射アンテナ16は、中心導体61の軸心を中心に矩形状に旋回する螺旋状に形成されている。放射アンテナ16の中心部は、中心導体61の一端に当接している。
ケーシング37は、柱状絶縁体36を収容する筒状の導体である。ケーシング37は、断面視において外周形状が円形で内周形状が矩形の筒状に形成されている。断面視において、ケーシング37の内周形状及び内周の辺長は、柱状絶縁体36の外周形状及び外周の辺長と同じである。ケーシング37には、先端において主放射面65が露出して基端において伝送部38の入射端面81が露出するように、柱状絶縁体36が嵌め込まれている。
ケーシング37の外径は、ケーシング37の軸方向において1箇所で変化している。ケーシング37の外周面には、1箇所だけ段差が形成されている。ケーシング37では、主放射面65が露出する先端側の外径が、入射端面81がある基端側の外径よりも小さい。また、ケーシング37の先端面の開口面は、柱状絶縁体36の主放射面65に合わせて傾斜している。ケーシング37の先端側の外周面には、ネジ溝(図示省略)が形成されている。
シリンダヘッド22には、外側から燃焼室20まで貫通するように、高周波放射用プラグ34の取付孔75が形成されている。取付孔75は、燃焼室20の天井面51の外周寄りの位置に開口するように形成されている。取付孔75は、シリンダヘッド22における吸気ポート25の下側の領域において、ガスケット18に当接する下面に傾斜して形成されている。取付孔75の孔面には、ケーシング37の先端側の外周面のネジ溝(図示省略)に螺合するネジ溝が形成されている。また、取付孔75には、ケーシング37の外周形状に合わせて段差が形成されている。
高周波放射用プラグ34は、主放射面65が燃焼室20に露出するように、シリンダヘッド22に取り付けられている。高周波放射用プラグ34は、ケーシング37の前記ネジ溝を取付孔75の前記ネジ溝に螺合させることにより、取付孔75に挿入される。ケーシング37の前記ネジ溝及び取付孔75の前記ネジ溝は、ケーシング37の外周面の段差面が取付孔75の段差面に当接する状態で、燃焼室20の天井面51(区画面)に主放射面65が略面一となるように形成されている。これらのネジ溝は、区画面51に主放射面65が略面一となるようにケーシング37を取付孔75に取り付けることを支援する支援手段を構成している。
高周波放射用プラグ34は、高周波伝送線路60が同軸ケーブル(図示省略)を介して電磁波切替器32の出力端子に接続されている。高周波放射用プラグ34では、電磁波切替器32からマイクロ波が入力されると、マイクロ波が高周波伝送線路60の外側導体62の内側を通過する。高周波伝送線路60を通過したマイクロ波は、放射アンテナ16から主放射面65を通って燃焼室20へ放射される。
また、内燃機関本体11では、燃焼室20を区画する区画部材に、放射アンテナ16から燃焼室20へ放射されたマイクロ波に共振する複数の受信アンテナ52が設けられている。各受信アンテナ52は、円環状に形成されている。図1に示すように、受信アンテナ52は、ピストン23の頂部に2つ設けられている。各受信アンテナ52は、ピストン23の頂面に形成された絶縁層56によりピストン23から電気的に絶縁され、電気的にフローティングの状態で設けられている。
−制御装置の動作−
制御装置35の動作について説明する。制御装置35は、各燃焼室20に対して、1回の燃焼サイクルに、点火装置12に混合気への点火を指示する第1動作と、混合気の着火後に電磁波放射装置13にマイクロ波の放射を指示する第2動作とを行う。
具体的に、制御装置35は、ピストン23が圧縮上死点の手前に位置する点火タイミングに第1動作を行う。制御装置35は、第1動作として点火信号を出力する。
点火装置12では、点火信号を受けると、上述したように、点火プラグ40の放電ギャップにおいてスパーク放電が生じる。混合気は、スパーク放電により着火する。混合気が着火すると、燃焼室20の中心部の着火位置からシリンダ24の壁面へ向かって火炎が広がる。
制御装置35は、混合気が着火した後に、例えば火炎伝播の後半期間の開始タイミングに第2動作を行う。制御装置35は、第2動作として電磁波駆動信号を出力する。
電磁波放射装置13は、電磁波駆動信号を受けると、上述したように、放射アンテナ16からマイクロ波の連続波(CW)を放射する。マイクロ波は、火炎伝播の後半期間に亘って放射される。なお、電磁波駆動信号の出力タイミング及びパルス幅は、2つの受信アンテナ52が設けられた領域を火炎が通過する期間に亘ってマイクロ波が放射されるように設定すればよい。
各受信アンテナ52では、マイクロ波が共振する。2つの受信アンテナ52の近傍では、火炎伝播の後半期間の間ずっと、燃焼室20において相対的に電界強度が強い強電界領域が形成される。火炎の伝播速度は、その火炎が強電界領域を通過する際にマイクロ波のエネルギーを受けて増大する。
なお、マイクロ波のエネルギーが大きい場合には、強電界領域においてマイクロ波プラズマが生成される。マイクロ波プラズマの生成領域では活性種(例えば、OHラジカル)が生成される。強電界領域を通過する火炎の伝播速度は、活性種により増大する。
−実施形態の効果−
本実施形態では、柱状絶縁体36における主放射面65を柱状絶縁体36の横断面に対して傾斜させることで、主放射面65の面積を大きくしている。ここで、放射アンテナ16から放射可能なエネルギー量を増大させるには、主放射面65を正面から透視した場合の放射アンテナ16の面積が大きい方が望ましい。本実施形態では、放射アンテナ16が主放射面65に沿って設けられている。そのため、主放射面65の面積が大きいほど、放射アンテナ16の面積を大きくすることが可能である。従って、放射アンテナ16から放射可能な高周波のエネルギー量を増大させることができる
本実施形態によれば、高周波放射用プラグ34が燃焼室20の天井面51から突出していないので、高周波放射用プラグ34の熱負荷を軽減することができる。また、高周波放射用プラグ34の先端にピストン23が衝突することを防止することができる。
本実施形態によれば、支援手段を設けているので、燃焼室20の天井面51に主放射面65が略面一となるようにケーシング37を取付孔75へ容易に取り付けることができる。
−実施形態の変形例−
変形例では、図6に示すように、伝送部38の出射端面82が伝送部38の横断面に平行になっており、放射部39が、一端面に対して他端面65(主放射面)が傾斜したブロック状に形成されている。放射部39には、中心導体61の一部が設けられている。
《その他の実施形態》
前記実施形態は、以下のように構成してもよい。
前記実施形態では、放射アンテナ16が矩形に旋回する螺旋状に形成されていたが、放射アンテナ16が円形に旋回する螺旋状に形成されていてもよい。また、放射アンテナ16は、主放射面65を正面から透視した場合に、複数回に亘って往復するように折れ曲がった棒状のアンテナであってもよい。
また、前記実施形態において、放射アンテナ16が放射部39の外面上に積層されていてもよい。
また、前記実施形態において、表面改質用のプラズマ生成装置に高周波放射用プラグ34を使用してもよい。
また、前記実施形態において、内燃機関10の排気通路の浄化触媒(例えば、三元触媒)の高周波加熱に高周波放射用プラグ34を使用してもよい。この場合、浄化触媒にマイクロ波の吸収体が設けられる。
また、前記実施形態では、中心導体61が放射アンテナ16に当接しているが、中心導体61が放射アンテナ16に容量結合されていてもよい。
また、前記実施形態において、高周波放射用プラグ34を内燃機関本体11に複数設けてもよい。
また、前記実施形態において、高周波伝送線路60の外側導体62を省略してもよい。その場合、高周波伝送線路60では、中心導体61の外周面とケーシング37の内周面との間をマイクロ波が伝送される。
また、前記実施形態において、高周波伝送線路60の中心導体61を省略して、高周波伝送線路60を誘電体が充填された導波管としてもよい。
また、前記実施形態において、内燃機関10が他のタイプ(ディーゼルエンジン、エタノールエンジン、ガスタービン等)のものであってもよい。また、内燃機関10が航空機のエンジンである場合にエンジンの失火時に、点火装置12および電磁波放射装置13を用いて、スパーク放電によるプラズマをマイクロ波により拡大したマイクロ波プラズマを生成して再着火を行ってもよい。
以上説明したように、本発明は、一端側に放射アンテナが設けられた高周波放射用プラグ、及びその高周波放射用プラグを備えた内燃機関について有用である。
16 放射アンテナ
22 シリンダヘッド(区画部材)
36 柱状絶縁体
60 高周波伝送線路
66 シート状絶縁体
61 中心導体(伝送用導体)
62 外側導体(伝送用導体)
65 主放射面(放射アンテナ側の端面)

Claims (7)

  1. 高周波を伝送する高周波伝送線路と、
    前記高周波伝送線路を介して供給された高周波を放射するための放射アンテナと、
    前記放射アンテナが一端部に設けられ、前記高周波伝送線路を構成する伝送用導体が前記一端部から他端部に亘って設けられた柱状絶縁体とを備え、
    高周波を利用する対象空間に前記柱状絶縁体の放射アンテナ側が露出するように、前記対象空間を区画する区画部材に取り付けられる高周波放射用プラグであって、
    前記柱状絶縁体では、前記放射アンテナ側の端面が該柱状絶縁体の横断面に対して傾斜し、
    前記放射アンテナは、前記放射アンテナ側の端面に沿って曲がっており、
    前記柱状絶縁体は、前記伝送用導体が設けられた柱状の伝送部と、前記放射アンテナが設けられた放射部とを備え、
    前記伝送部は、複数のシート状絶縁体が積層され角柱状に形成されるとともに、伝送用導体としての中心導体及び該中心導体を挟む一対の外部導体が設けられ、
    前記柱状絶縁体では、前記伝送部におけるマイクロ波の出射端面を前記放射部が覆うように前記伝送部と前記放射部とが一体化されている
    ことを特徴とする高周波放射用プラグ。
  2. 請求項1に記載の高周波放射用プラグにおいて、
    前記外側導体は、一対の導体パターンの間を、等間隔に筒状導体で接続されている
    ことを特徴とする高周波放射用プラグ。
  3. 請求項2に記載の高周波放射用プラグにおいて、
    前記伝送部では、前記出射端面が該伝送部の横断面に対して傾斜し、
    前記放射部は、平板状に形成されている
    ことを特徴とする高周波放射用プラグ。
  4. 請求項2に記載の高周波放射用プラグにおいて、
    前記伝送部は、前記出射端面が該伝送部の横断面に対して平行に形成され、
    前記放射部は、前記出射端面に当接する当接面に対して、該当接面に対向して前記対象空間に露出する露出面が傾斜したブロック状に形成されている
    ことを特徴とする高周波放射用プラグ。
  5. 請求項1乃至4の何れか1つに記載の高周波放射用プラグにおいて、
    前記放射アンテナは、前記放射アンテナ側の端面に沿って旋回する螺旋状に形成されている
    ことを特徴とする高周波放射用プラグ。
  6. 請求項1乃至5の何れか1つに記載の高周波放射用プラグと、
    燃焼室が形成されて、前記燃焼室が前記放射空間となるように前記高周波放射用プラグが取り付けられた内燃機関本体とを備え、
    前記燃焼室を区画する区画面に前記放射アンテナ側の端面が略面一となるように、前記高周波放射用プラグが前記内燃機関本体に取り付けられている
    ことを特徴とする内燃機関。
  7. 請求項6に記載の内燃機関において、
    前記高周波放射用プラグは、前記柱状絶縁体を収容し、外周面にネジ溝が形成された筒状のケーシングを備え、
    前記内燃機関本体には、前記ケーシングのネジ溝に螺合するネジ溝が孔面に形成された取付孔が、外側から前記燃焼室まで貫通するように形成され、
    前記区画面に前記放射アンテナ側の端面が略面一となるように前記ケーシングを前記取付孔に取り付けることを支援する支援手段を備えている
    ことを特徴とする内燃機関。
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