JP6392607B2 - アンテナ、アンテナ基板および燃焼補助装置 - Google Patents

アンテナ、アンテナ基板および燃焼補助装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば内燃機関等の燃焼装置において、燃料の燃焼を補助する電磁波を放射するために用いられるアンテナ等に関する。
各種の用途で電磁波を放射(輻射)するアンテナとして、1つのアンテナ導体からなり、アンテナ導体の一端部が給電部と電気的に接続されるモノポール型のアンテナが知られている。放射される電磁波は、一定の電磁エネルギを有しているため、この電磁エネルギを燃焼効率の向上に利用することが提案されている(例えば特許文献1を参照)。
この場合、ガソリンエンジン等の内燃機関において、その燃焼室内にアンテナが配置される。燃焼室内では、内部に噴射されたガソリン等の燃料が空気(酸素)とともに圧縮され、圧縮された燃料と空気との混合物が、燃焼室内の点火プラグで発生した火花によって点火され、燃焼する。燃焼に伴う体積膨張により、エンジンとしての運動エネルギが生じる。上記引用文献1においては、このような燃焼室内にモノポール型のアンテナを渦巻き形状に配置する例(特許文献1の図5A等)が示されている。アンテナから放射される電磁波により、燃焼室内に噴射された燃料のうち点火プラグで点火しきれなかった分も点火され、燃焼する。
特開2009―281188号公報
直線状のモノポール型アンテナでは、接地側端部から最も離れた反対側端部において電位差が最も大きくなり、電界強度も最も大きくなる。電界強度を大きくするほど放射エネルギが高くなり、燃焼効率が向上する。
アンテナ導体が渦巻き形状に形成された場合、反対側端部とアンテナ導体の他の部分とが近接することになるが、その距離が小さいほど電界強度が大きくなる。ここで、特許文献1記載のモノポール型アンテナでは、接地側端部が外周部に位置し、反対側端部が中心部に位置するように形成されている。そうすると、反対側端部から、反対側端部が近接する他の部分までの導体長さは短くなるため、反対側端部における電位差が小さくなり、たとえ近接距離が小さくても電界強度を大きくすることができない。
本発明の目的は、モノポール型アンテナにおいて、電界強度をより大きくして放射エネルギを高めることができるアンテナ、アンテナ基板および燃焼補助装置を提供することである。
本発明の一つの態様のアンテナは、外部の給電部に電気的に接続される第1端部と、該第1端部と反対側の第2端部とを含む線状のモノポールアンテナ導体を備え、前記モノポールアンテナ導体は、前記第1端部が中心に位置する渦巻き線状に設けられ、前記第2端部の幅が、前記第2端部以外の部分の幅よりも細いまたは、前記第1端部の厚みおよび前記第2端部の厚みが、前記第1端部および前記第2端部以外の部分の厚みよりも薄い。あるいは、前記モノポールアンテナ導体は、中央部と、該中央部と前記第1端部および前記第2端部とをそれぞれ繋ぐ連結部と、を含み、前記第1端部の厚みおよび前記第2端部の厚みが前記中央部および前記連結部の厚みよりも薄く、前記連結部の厚みが前記中央部の厚みよりも厚い。
本発明の一つの態様のアンテナ基板は、上記のアンテナと、該アンテナが設けられた絶縁基板と、を備えている。
本発明の一つの態様の燃焼補助装置は、上記のアンテナ基板と、信号電極および接地導体層を有し、前記信号電極が前記モノポールアンテナ導体の前記第1端部に電気的に接続される給電部と、前記モノポールアンテナ導体の前記第1端部と前記給電部の前記信号電極とに接続される接続導体と、を備え、前記モノポールアンテナ導体の前記第2端部が外部の燃焼用装置内に露出して配置されている。
本発明の一つの態様のアンテナによれば、モノポールアンテナ導体が、外部の給電部に電気的に接続される第1端部が中心に位置する渦巻き線状に設けられる。第1端部の反対側の端部である第2端部は、電界の強さが最大となり、その第2端部が渦巻き線の最外周に位置する。モノポールアンテナ導体が渦巻き線状であるので、第2端部は、モノポールアンテナ導体の第1端部以外の部分に近接する。第2端部から、第2端部に近接する部分である端部近接部までの電流経路の長さを、第2端部を中心位置とする従来の場合に比べて長くすることができる。これにより、第2端部における電界強度をより大きくして放射エネルギを高めることができる。また、第2端部の幅が第2端部以外の部分の幅よりも細いこと、または、第1端部の厚みおよび第2端部の厚みが第1端部および第2端部以外の部分の厚みよりも薄いこと、あるいは、第1端部の厚みおよび第2端部の厚みが中央部および連結部の厚みよりも薄く、連結部の厚みが中央部の厚みよりも厚いことによって、電
界強度をさらに大きくして放射エネルギを高めることができる。
本発明の一つの態様のアンテナ基板によれば、上記構成のアンテナが絶縁基板に設けれられていることから、放射エネルギを高めることで、燃料の燃焼効率の向上が容易なアンテナ基板を提供することができる。
本発明の一つの態様の燃焼補助装置によれば、上記構成のアンテナ基板を含んでいることから、エンジン等の燃焼装置において燃料の燃焼の効率を従来よりも効果的に向上させることが可能な燃焼補助装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態のアンテナおよびアンテナ基板の一例を示す平面図である。 本発明の第2実施形態のアンテナおよびアンテナ基板の一例を示す平面図である。 本発明の第3実施形態のアンテナおよびアンテナ基板の一例を示す断面図である。 本発明の第4実施形態のアンテナおよびアンテナ基板の一例を示す断面図である。 本発明の第5実施形態の燃焼補助装置の一例を示す分解斜視図である。
本発明のアンテナ、アンテナ基板および燃焼補助装置について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1実施形態のアンテナおよびアンテナ基板の一例を示す平面図である。線状のモノポールアンテナ導体1により実施形態のアンテナ10が基本的に形成されている。また、平板状等の絶縁基板3と、この絶縁基板3に設けられたアンテナ10とによって実施形態のアンテナ基板20が基本的に形成されている。
モノポールアンテナ導体1は、第1端部1aおよび第2端部1bを有する線状の導体である。モノポールアンテナ導体1の第1端部1aが給電部(後述)と電気的に接続される。給電部から供給される電流がモノポールアンテナ導体1を流れ、この電流による電磁界の変化に応じて電磁波が放射される。
モノポールアンテナ導体1における電界の強さは、給電部に電気的に接続される第1端部1aとは反対側の端部である第2端部1bにおいて最大になる。
モノポールアンテナ導体1は、絶縁基板3の主面上において渦巻き線状に設けられる。給電部に電気的に接続される第1端部1aが中心に位置し、電界の強さが最大となる第2端部1bは最外周に位置する。モノポールアンテナ導体1が渦巻き線状であるので、第2端部1bは、モノポールアンテナ導体1の第2端部1b以外の部分に近接する。この第2端部1bに近接する部分を以下では端部近接部1cという。第2端部1bと端部近接部1cとの導体間距離が小さいほど電界の強さが大きくなる。しかしながら、第2端部1bから端部近接部1cまでの電流経路の長さが短くなると電位差が小さくなり、電界の強さも小さくなる。図1に示すように、第1端部1aを渦巻き線の中心位置とすると、第2端部1bは、渦巻き線の最外周に位置するので、第2端部1bから端部近接部1cまでの電流経路の長さを、第2端部1bを中心位置とする従来の場合に比べて長くすることができる。なお、第1端部1aは、必ずしも幾何学的な中心に位置している必要はなく、開始点としての第1端部1aが渦巻きの内側に位置していればよい。
絶縁基板3の大きさ、すなわちモノポールアンテナ導体1を設ける主面の大きさは予め定められ、たとえば燃焼室の大きさなどによる。予め定める大きさの主面上に、モノポールアンテナ導体1を渦巻き線状に配置する場合に、巻き数を多くするほど導体幅を細くする必要がある。導体幅が細くなると、モノポールアンテナ導体1を流れる電流の電流密度が高くなり、高電流を印加したときに断線などのおそれがある。巻き数を少なくするほど導体幅を太くすることができ、断線を防止することができる。
第2端部1bから端部近接部1cまでの電流経路の長さを確保しつつ、断線を防止することができるように、渦巻き線状のモノポールアンテナ導体1においては、巻き数を1以上2未満とすることが好ましく、より好ましくは巻き数が1である。
絶縁基板3の主面の大きさを最大限に利用するためには、渦巻き線状の中心に位置する第1端部1aを、絶縁基板3の中心に配置することが好ましい。モノポールアンテナ導体1は、絶縁基板3の外周に沿った渦巻き線状とすることができ、第2端部1bから端部近接部1cまでの電流経路の長さをより長くすることができる。
アンテナ10を、第1端部1aが中心に位置する渦巻き線状に設けたモノポールアンテナ導体1によって構成することで、電界強度をより大きくして放射エネルギを高めることができる。
したがって、例えばエンジン等の外部の燃焼装置内に対して従来よりも燃焼効率を高めることができるような、より強い電磁波の放射が可能なアンテナ10、およびアンテナ基板20を提供することができる。
また、燃焼室内において燃焼効率を向上させる上で有効な量の電磁波を、より小さい消費電流で放射させることが可能なアンテナ10およびアンテナ基板20の提供が可能であると言うこともできる。
なお、本発明における「渦巻き線状」とは、曲線のみからなるもの、図1のように複数の直線部分を、直線部分同士の成す角が90°となるように連結したもの、直線と曲線とが混合したものなどいずれの場合でもよく、モノポールアンテナ導体1として第1端部1aと第2端部1bを有し、全体として渦巻き線状を成すものであればよい。
ところで、電界は、角部や厚みが薄い部分などにより集中し易く、モノポールアンテナ
導体1において、このような電界が集中し易い部分を設けることで、さらに電界強度を高めることができる。
図2は、本発明の第2実施形態のアンテナおよびアンテナ基板の一例を示す平面図である。本実施形態では、モノポールアンテナ導体2が、第1端部2aおよび第2端部2bを有し、給電部に電気的に接続される第1端部2aが、中心に位置する渦巻き状であることは第1実施形態と同じであるが、第2端部2bの幅が、第1端部2aを含む第2端部2b以外の部分の幅よりも細いことを特徴としている。
また、モノポールアンテナ導体2により本実施形態のアンテナ11が基本的に形成され、平板状等の絶縁基板3と、この絶縁基板3に設けられたアンテナ11とによって本実施形態のアンテナ基板21が基本的に形成されている。
第2端部2b以外の部分の幅よりも第2端部2bの導体幅が細いことにより、電界が第2端部2bに集中し、第2端部2bにおける電界強度がより大きくなる。図2に示す例では、第2端部2bは、モノポールアンテナ導体2が延びる方向に沿った2つの縁辺のうち外側の縁辺が内側の縁辺側に向かって傾いた先細状に形成されている。このような先細状とすることで、第2端部2bにおいて最も細くなる先端が、端部近接部2cと最も近接し、電界強度をさらに大きくすることができる。
本実施形態のように、アンテナ11を、第1端部2aが中心に位置する渦巻き線状に設け、第2端部2bの導体幅をその他の部分の導体幅よりも細くしたモノポールアンテナ導体2によって構成することで、電界強度をさらに大きくして放射エネルギを高めることができる。
したがって、例えばエンジン等の外部の燃焼装置内に対してさらに燃焼効率を高めることができるような、さらに強い電磁波の放射が可能なアンテナ11、およびアンテナ基板21を提供することができる。
図3は、本発明の第3実施形態のアンテナおよびアンテナ基板の一例を示す断面図である。なお、図3では、本実施形態の特徴がわかりやすいように、第1端部4aおよび第2端部4bの近傍の部分断面を示している。
本実施形態では、モノポールアンテナ導体4が、第1端部4aおよび第2端部4bを有し、給電部に電気的に接続される第1端部4aが、中心に位置する渦巻き状であることは第1および第2実施形態と同じであるが、第1端部4aの厚みおよび第2端部4bの厚みが、第1端部4aおよび第2端部4b以外の部分の厚みよりも薄いことを特徴としている。
また、モノポールアンテナ導体4により本実施形態のアンテナ12が基本的に形成され、平板状等の絶縁基板3と、この絶縁基板3に設けられたアンテナ12とによって本実施形態のアンテナ基板22が基本的に形成されている。
第1端部4aおよび第2端部4b以外の部分の導体厚みよりも、第1端部4aおよび第2端部4bの導体厚みが薄いことにより、電界が第2端部4bに集中し、第2端部4bにおける電界強度がより大きくなる。
本実施形態のように、アンテナ12を、第1端部4aが中心に位置する渦巻き線状に設け、第1端部4aおよび第2端部4bの導体厚みをその他の部分の導体厚みよりも薄くしたモノポールアンテナ導体4によって構成することで、電界強度をさらに大きくして放射
エネルギを高めることができる。
したがって、例えばエンジン等の外部の燃焼装置内に対してさらに燃焼効率を高めることができるような、さらに強い電磁波の放射が可能なアンテナ12、およびアンテナ基板22を提供することができる。
図4は本発明の第4実施形態のアンテナおよびアンテナ基板の一例を示す断面図である。なお、図4では図3と同様に、本実施形態の特徴がわかりやすいように、第1端部5aおよび第2端部5bの近傍の部分断面を示している。
本実施形態では、モノポールアンテナ導体5が、第1端部5aおよび第2端部5bを有し、給電部に電気的に接続される第1端部5aが、中心に位置する渦巻き状であることは第1〜第3実施形態と同じである。本実施形態では、モノポールアンテナ導体5は、中央部5eと、中央部5eと第1端部5aおよび第2端部5bとをそれぞれ繋ぐ連結部5dとを有し、第1端部5aの厚みおよび第2端部5bの厚みが、中央部5eおよび連結部5dの厚みよりも薄く、連結部5dの厚みが、中央部5eの厚みよりも厚いことを特徴としている。
また、モノポールアンテナ導体5により本実施形態のアンテナ13が基本的に形成され、平板状等の絶縁基板3と、この絶縁基板3に設けられたアンテナ13とによって本実施形態のアンテナ基板23が基本的に形成されている。
第1端部5aの厚みおよび第2端部5bの厚みが他の部分よりも薄いことによる効果は第3実施形態と同様であるが、本実施形態では、第1端部5aおよび第2端部5bに隣接する連結部5dの厚みを厚くすることで、電流密度が高くなる第1端部5aおよび第2端部5bの近傍において導体抵抗による損失を低減することができ、第2端部5bにおける電界強度をさらに大きくすることができる。
本実施形態のように、アンテナ13を、第1端部5aが中心に位置する渦巻き線状に設け、連結部5dの厚みを厚くしたモノポールアンテナ導体5によって構成することで、電界強度をさらに大きくして放射エネルギを高めることができる。
したがって、例えばエンジン等の外部の燃焼装置内に対してさらに燃焼効率を高めることができるような、さらに強い電磁波の放射が可能なアンテナ13、およびアンテナ基板23を提供することができる。
図5は、本発明の第5実施形態の燃焼補助装置の一例を示す分解斜視図である。図5において図1と同様の部位には同様の符号を付している。なお、図5では、燃焼補助装置30の一例として、アンテナ10を含むアンテナ基板20を備える構成を示しているが、アンテナ基板20に代えて上記のアンテナ基板21,22,23のいずれかを備える構成であってもよい。
図5に示すように、アンテナ基板20が給電部6と電気的に接続されて燃焼補助装置30が基本的に形成されている。給電部6は、信号電極6aおよび接地導体層6bを有している。信号電極6aは、接続導体7によってモノポールアンテナ導体1と電気的に接続されている。すなわち、信号電極6aが、接続導体7によってモノポールアンテナ導体1の第1端部1aに電気的に接続されている。接地導体層6bは、例えば、信号電極6aから離間して設けられた広面積の導体層である。すなわち、接地導体層6bは、例えば信号電極6aの周囲に、信号電極6aとの間にクリアランスを有して設けられた、いわゆるべた面状の導体層であり、アンテナ基板20のアンテナ10が配置された面とは反対側の裏面
に対向するように給電部6に設けられる。
燃焼補助装置30は、エンジンの燃焼室内において、燃焼室内に供給されるガソリン等の燃料の燃焼を補助し、燃焼効率を高めるために使用される。エンジンの燃焼室内で燃焼補助装置30が使用される場合には、給電部6について、例えば燃焼装置を搭載している自動車等の機器が備える電磁波(例えば、マイクロ波)発生装置(図示せず)から、信号電極6aおよび接地導体層6bに所定の電磁波が供給される。すなわち、マグネトロン等の電磁波発生装置で発生したマイクロ波がアンテナ10から燃焼室内に放射されると言うこともできる。このマイクロ波が、燃焼室内の燃料にエネルギを与えて点火する。点火される燃料は、点火プラグで点火されなかったものを含む。
燃焼補助装置30は、燃焼室内における燃焼補助のための電磁波を供給できるように、少なくともモノポールアンテナ導体1の第2端部1bが燃焼室内に露出するように配置される。この場合、燃焼補助装置30は、絶縁基板3が燃焼室内に接合固定され、電源と電気的に接続された信号電極6aおよび接地導体層6bから供給される電流によって、第2端部1bで最大になる電磁波を燃焼室内に放射する。この放射した電磁波により、点火プラグで点火されなかった燃料にも点火され、燃焼効率が向上する。この燃焼補助装置30は、上記のように供給される電流に対する電磁波の放射効率が優れていることから、燃焼室内における燃料の燃焼効率を効果的に向上させることができる。
図5の例において、接続導体7は、絶縁基板3を厚み方向に貫通する貫通導体(ビア導体)7aと、貫通導体の下端から信号電極6aに接続している外部の金属導体7bとを含んでいる。外部の金属導体7bは、例えばステンレス鋼等の金属材料からなるリードまたは導線等である。接続導体7は、絶縁基板3の表面または内部に設けられた配線導体(図示せず)を含んでいてもよい。このような内層された配線導体によって、例えば接続導体7の信号電極6aに対する接続位置を、信号電極6aの位置に容易に合わせることができる。
また、外部の金属導体7bは、絶縁基板3と同様の絶縁材料からなる板状またはブロック状等の基体(図示せず)に設けられた貫通孔内に、接続導体7のうち貫通導体7aと同様の金属材料が配置されてなるものであってもよい。絶縁基板3、上記基体および外部の金属導体7bが一体的に焼成されてなるものでも構わない。この場合には、アンテナ基板20と接続導体7とが一体として形成されるため、取り扱い、およびアンテナ10の給電部6に対する電気的な接続がより容易なものになる。
モノポールアンテナ導体1は、例えば、タングステン、モリブデンおよびマンガン等の金属材料から選択されたものによって、絶縁基板3の表面等にメタライズ層またはめっき層等の形態で同時焼成されてなるものでもよい。また、モノポールアンテナ導体1は、金属材料の線材が所定の形状に加工されて作製されたものでもよく、例えば上記のような絶縁基板3との同時焼成が可能なものに限らず、アルミニウム、銅またはステンレス鋼等の他の金属材料も使用できる。
絶縁基板3は、例えば酸化アルミニウム質焼結体、チッ化珪素質焼結体、ガラスセラミック焼結体、ムライト質焼結体またはチッ化アルミニウム質焼結体等によって形成されている。アンテナ基板20がエンジンの燃焼室内で使用される燃焼補助装置30に用いられる場合であれば、絶縁基板3は酸化アルミニウム質焼結体またはチッ化珪素質焼結体なるものであることが好ましい。
絶縁基板3は、例えば酸化アルミニウム質焼結体からなる場合であれば、次のようにして製作することができる。すなわち、まず酸化アルミニウムおよび酸化ケイ素等の原料粉
末を適当な有機バインダおよび有機溶剤とともにシート状に成形して矩形シート状の複数のセラミックグリーンシートを作製する。次にこれらのセラミックグリーンシートを積層して積層体を作製する。その後、この積層体を1300〜1600℃の温度で焼成することによって絶縁基板3を製作することができる。なお、セラミックグリーンシートは必ずしも複数層を積層する必要はなく、絶縁基板3としての機械的な強度等の点で支障がなければ、1層のみでも構わない。
また、モノポールアンテナ導体1は、例えばタングステンを含んでなり、上記のような絶縁基板3に設けられたものであれば、次のようにして作製することができる。すなわち、タングステンの粉末を有機溶剤および有機バインダと混合して作製した金属ペーストを絶縁基板3となるセラミックグリーンシートの表面(主面)に、所定のモノポールアンテナ導体1のパターン形状となるように、スクリーン印刷法等の方法で印刷する。その後、これらのセラミックグリーンシートおよび金属ペーストを同時焼成する方法で、モノポールアンテナ導体1を形成することができる。
また、接続導体7のうち絶縁基板3を厚み方向に貫通している貫通導体7aの部分も、モノポールアンテナ導体1と同様の金属材料を用い、同様の方法で形成することができる。貫通導体7aの場合には、あらかじめ絶縁基板3となるセラミックグリーンシートに厚み方向に貫通する貫通孔を設けておいて、この貫通孔内にモノポールアンテナ導体1と同様の金属ペーストを充填し、セラミックグリーンシートおよび金属ペーストを同時焼成すればよい。
モノポールアンテナ導体1と接続導体7との電気長の和は、放射される電磁波の波長の1/4であることが好ましい。この場合には、モノポールアンテナ導体1における上記電流の経路の長さが波長と一致し、より効果的に電磁波が放射され得る。
また、モノポールアンテナ導体1が用いられる燃焼装置等の装置内での配置スペースの都合等に応じて、モノポールアンテナ導体1の一部が他の部分と異なる平面上に設けられていてもよく、モノポールアンテナ導体1の全体を樹脂やセラミックスなどの誘電体で覆っていてもよい。全体を誘電体で覆うことにより、燃焼時にモノポールアンテナ導体1を構成する金属材料が燃料ガスや空気中の酸素などと反応することがなく、モノポールアンテナ導体1の特に第2端部1bの劣化を防止することができる。モノポールアンテナ導体1は、全体として線状に形成されモノポールアンテナとして電磁波を放射することが可能であれば、その一部または全体が直方体状または球状等の立体的な形状を連結したもの等であってもよい。
(実施例)
上記の第1〜第4実施形態のアンテナ基板について、モノポールアンテナ導体の第2端部における電界強度をシミュレーションによって算出した。比較のために、従来技術と同様に、給電部と接続される第1端部が外周側に位置し、第2端部が渦巻き線の中心に位置するとともに、巻き数を2としたアンテナ基板(参考例)についても第2端部における電界強度をシミュレーションによって算出した。
シミュレーションの演算条件は、絶縁基板3の材料をアルミナとし、基板厚みを0.4mmとし第2端部1b(あるいは第1端部1a)と端部近接部1cとの距離を0.5mmとした。また、演算には電磁界シミュレータを用いた。
参考例についてのシミュレーション結果では、第2端部における電界強度が、5.6MV/mであった。
図1に示した第1実施形態のアンテナ基板である実施例1についてのシミュレーション結果では、第2端部における電界強度が、9.6MV/mであった。図2に示した第2実施形態のアンテナ基板である実施例2についてのシミュレーション結果では、第2端部における電界強度が、11.4MV/mであった。図3に示した第3実施形態のアンテナ基板である実施例3(実施例1の端部厚みを薄くしたもの)についてのシミュレーション結果では、第2端部における電界強度が、10.5MV/mであった。図4に示した第4実施形態のアンテナ基板である実施例4(実施例1の端部厚みを薄くし、連結部の厚みを厚くしたもの)についてのシミュレーション結果では、第2端部における電界強度が、14.2MV/mであった。
以上のように、実施例1〜4では、参考例よりも第2端部における電界強度がいずれも大きいとのシミュレーション結果が得られた。さらに、実施例1よりも実施例2,3の電界強度が大きく、実施例2,3よりも実施例4の電界強度が大きいとの結果が得られた。
電界強度が大きいほど放射される電磁波エネルギが大きく、放射される電磁波エネルギが大きいほど燃焼室内において燃焼効率をより向上させることができる。
なお、本発明は上記の実施例等の記載に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内であれば種々の変更は可能である。例えば、上記のアンテナ基板(20,21,22,23)において、第2端部(1b,2b等)と端部近接部(1c,2c等)との間で絶縁基板3の上面に凹部が設けられていてもよい。凹部に何も充填されず空間として存在する場合、または凹部に絶縁基板3の材料よりも比誘電率が低い材料が充填される場合には、この凹部の分、第2端部と端部近接部との間における比誘電率が低くなり、電界強度がより大きくなる。この凹部は、絶縁基板3を厚み方向に貫通する貫通孔でもよく、貫通していない(底を有する)穴部であってもよい。
1,2,4,5・・・モノポールアンテナ導体
1a,2a,4a,5a・・・第1端部
1b,2b,4b,5b・・・第2端部
1c,2c・・・端部近接部
3・・・絶縁基板
5d・・・連結部
5e・・・中央部
6・・・給電部
6a・・・信号電極
6b・・・接地導体層
7・・・接続導体
10,11,12,13・・・アンテナ
20,21,22,23・・・アンテナ基板
30・・・燃焼補助装置

Claims (9)

  1. 外部の給電部に電気的に接続される第1端部と、該第1端部と反対側の第2端部とを含む線状のモノポールアンテナ導体を備え、
    前記モノポールアンテナ導体は、前記第1端部が中心に位置する渦巻き線状に設けられ、前記第2端部の幅が、前記第2端部以外の部分の幅よりも細いことを特徴とするアンテナ。
  2. 外部の給電部に電気的に接続される第1端部と、該第1端部と反対側の第2端部とを含む線状のモノポールアンテナ導体を備え、
    前記モノポールアンテナ導体は、前記第1端部が中心に位置する渦巻き線状に設けられ、前記第1端部の厚みおよび前記第2端部の厚みが、前記第1端部および前記第2端部以外の部分の厚みよりも薄いことを特徴とするアンテナ。
  3. 外部の給電部に電気的に接続される第1端部と、該第1端部と反対側の第2端部とを含む線状のモノポールアンテナ導体を備え、
    前記モノポールアンテナ導体は、前記第1端部が中心に位置する渦巻き線状に設けられ、中央部と、該中央部と前記第1端部および前記第2端部とをそれぞれ繋ぐ連結部と、を含み、
    前記第1端部の厚みおよび前記第2端部の厚みが、前記中央部および前記連結部の厚みよりも薄く、前記連結部の厚みが、前記中央部の厚みよりも厚いことを特徴とするアンテナ。
  4. 前記モノポールアンテナ導体は、前記第1端部の厚みおよび前記第2端部の厚みが、前記第1端部および前記第2端部以外の部分の厚みよりも薄いことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  5. 前記モノポールアンテナ導体は、中央部と、該中央部と前記第1端部および前記第2端部とをそれぞれ繋ぐ連結部と、を含み、
    前記第1端部の厚みおよび前記第2端部の厚みが、前記中央部および前記連結部の厚みよりも薄く、
    前記連結部の厚みが、前記中央部の厚みよりも厚いことを特徴とする請求項1、請求項2および請求項4のいずれかに記載のアンテナ。
  6. 渦巻き線状の前記モノポールアンテナ導体の巻き数が1以上2未満であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のアンテナ。
  7. 請求項1〜のいずれか1つに記載のアンテナと、
    該アンテナが設けられた絶縁基板と、を備えることを特徴とするアンテナ基板。
  8. 前記第1端部が、前記絶縁基板の中心に位置していることを特徴とする請求項記載のアンテナ基板。
  9. 請求項または請求項記載のアンテナ基板と、
    信号電極および接地導体層を有し、前記信号電極が前記モノポールアンテナ導体の前記第1端部に電気的に接続される給電部と、
    前記モノポールアンテナ導体の前記第1端部と前記給電部の前記信号電極とに接続される接続導体と、を備え、
    前記モノポールアンテナ導体の前記第2端部が外部の燃焼用装置内に露出して配置されることを特徴とする燃焼補助装置。
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