JP2014020292A - 内燃機関の点火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】点火領域における燃焼室の共振周波数の変動を、従来よりも抑制する。
【解決手段】内燃機関の点火装置10は、シリンダ20内に設けられるとともに、混合気を燃焼させる燃焼室12と、前記シリンダ20内に配置されるとともに、前記燃焼によって前記シリンダ20内を移動させられるピストン14と、前記燃焼室12に面するピストン14の頂面22に対向する前記燃焼室12の天井面24に設けられるとともに、前記燃焼室12に電界を生じさせることにより、前記混合気を燃焼させる電界発生手段16と、を備える。さらに、前記天井面24は、面一でない面形状を有し、前記ピストン14の頂面22と、前記ピストン14の移動方向に沿った前記天井面24との離間距離が、全面に亘ってほぼ同一となるように、前記頂面22が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の点火装置に関する。
従来から、内燃機関の燃焼室内に電界を生じさせることで、燃焼室の混合気を燃焼させる、内燃機関の点火装置が知られている。
例えば、特許文献1には、電界発生手段として、数GHzの周波数を有するマイクロ波放射器が開示されている。燃焼室内にマイクロ波を放射することで、燃焼室内に電界が生じる。このうち、高電界領域では、絶縁破壊による放電が生じる等の現象により、混合気が点火される。高電界領域を広範囲に生じさせることで、広域点火が可能となる。広域点火が可能となれば、所定の点火ポイントからの燃え拡がりを待たずに混合気を点火させることが可能となる。したがって、燃え拡がり難い希薄混合気等の点火を効率良く行うことができる。
燃焼室内に高電界領域を広範囲に生じさせるための手段として、例えば、特許文献2には、混合気の共振周波数と同一の周波数帯のマイクロ波を放射することが記載されている。
特開昭57−186067号公報 特開2007−113570号公報
ところで、燃焼室の共振周波数は、燃焼室の形状に応じて変化する。例えば、燃焼室内に設けられたピストンが往復移動すると、燃焼室の形状が変化して、燃焼室の共振周波数が変化する場合がある。図14には、本願発明者らの試算による、ピストンの位置及びクランク角に応じた、燃焼室の共振周波数の変化を表すグラフが示されている。この試算に当たり、燃焼室の形状について、ピストンの頂面を平面とし、当該頂面に対向する燃焼室の天井面を、いわゆるペントルーフ形状とした。
図14では、クランク角が0°のときを上死点とし、180°のときを下死点としている。この図に示されているように、混合気を点火させるのに適したクランク角の範囲である、上死点(クランク角=0°)から±45°の範囲で、燃焼室の共振周波数が著しく変動している。この変動幅は、従来のマイクロ波放射器が有している可変幅を大きく逸脱するおそれがある。そのような場合、従来のマイクロ波放射器を用いる際に、その発振周波数の可変幅を広く取るために、別途、変調幅の広い変調器等の付属機器を使用する必要がある。そこで、本発明は、燃焼室の共振周波数の変動を、従来と比べて抑制することの可能な、内燃機関の点火装置を提供することを目的とする。
本発明は、内燃機関の点火装置に関する。当該装置は、シリンダ内に設けられるとともに、混合気を燃焼させる燃焼室と、前記シリンダ内に配置されるとともに、前記燃焼によって前記シリンダ内を移動させられるピストンと、前記燃焼室に面するピストンの頂面に対向する前記燃焼室の天井面に設けられるとともに、前記燃焼室に電界を生じさせることにより、前記混合気を燃焼させる電界発生手段と、を備える。前記天井面は、面一でない面形状を有し、前記ピストンの頂面の、前記ピストンの移動方向に沿った前記天井面との離間距離が、全面に亘ってほぼ同一となるように形成されている。
また、上記発明において、前記ピストンに連結されるとともに、前記ピストンの移動に伴って回転するクランク機構を備え、前記ピストンの上死点からのクランク角が±45°以内の範囲であるとき、任意のクランク角における、前記頂面と前記天井面との離間距離の最小値に対する最大値の比が、1.0以上1.2以下となるように、前記頂面が形成されていることが好適である。
また、上記発明において、前記ピストンの頂面は、前記移動方向に沿って延伸する前記ピストンの中心軸から周囲に行くほど前記ピストンの下死点側に向かって低くなるように形成されていることが好適である。
また、上記発明において、前記ピストンの頂面と、前記天井面との、前記移動方向に沿って対向する面同士の角度差が、15°以下となるように、前記頂面が形成されていることが好適である。
また、上記発明において、前記頂面の外周側には、その周囲より窪んだリング状の溝が形成されていることが好適である。
また、上記発明において、前記頂面の外周側には、その周囲より突出したリング状の突出部が形成されていることが好適である。
また、上記発明において、前記ピストンの頂面には、前記移動方向に沿って延伸する前記ピストンの中心軸から前記ピストンの径の50%以内の領域に、周囲より窪んだキャビティが形成されていることが好適である。
また、上記発明において、前記頂面及び前記天井面の、前記移動方向に沿って延伸する前記ピストンの中心軸に沿った断面形状は、非平行な2辺が繋がった三角屋根形状を有していることが好適である。さらに、前記天井面の前記2辺の交点と、前記頂面の前記2辺の交点は、前記ピストンの中心軸と直交する方向に、前記ピストンの直径の1/6以内の幅でオフセットされていることが好適である。
また、上記発明において、前記頂面及び前記天井面の、前記移動方向に沿って延伸する前記ピストンの中心軸に沿った断面形状は、非平行な2辺が繋がった三角屋根形状を有していることが好適である。さらに、前記頂面及び前記天井面の前記2辺の交点が、前記ピストンの中心軸に対してオフセットされていることが好適である。
また、本発明に係る内燃機関の点火装置は、シリンダ内に設けられるとともに、混合気を燃焼させる燃焼室と、前記シリンダ内に配置されるとともに、前記燃焼によって前記シリンダ内を移動させられるピストンと、前記燃焼室に面するピストンの頂面に対向する前記燃焼室の天井面に設けられるとともに、前記燃焼室に電界を生じさせることにより、前記混合気を燃焼させる電界発生手段と、を備える。前記天井面は、面一でない面形状を有し、前記ピストンの頂面と、前記天井面との、前記ピストンの移動方向に沿って対向する面同士が、全面に亘ってほぼ平行となるように形成されている。
また、本発明に係る内燃機関の点火装置は、シリンダ内に設けられるとともに、混合気を燃焼させる燃焼室と、前記シリンダ内に配置されるとともに、前記燃焼によって前記シリンダ内を移動させられるピストンと、前記燃焼室に面するピストンの頂面に対向する前記燃焼室の天井面に設けられるとともに、前記燃焼室に電界を生じさせることにより、前記混合気を燃焼させる電界発生手段と、を備える。前記天井面は、面一でない面形状を有し、前記ピストンの頂面には、前記ピストンの直径の50%以内の直径を有する窪みが形成され、前記窪みを除いた領域における前記頂面と、前記天井面との、前記ピストンの移動方向に沿った離間距離が、ほぼ同一となるように、前記頂面が形成されている。
また、本発明に係る内燃機関の点火装置は、シリンダ内に設けられるとともに、混合気を燃焼させる燃焼室と、前記シリンダ内に配置されるとともに、前記燃焼によって前記シリンダ内を移動させられるピストンと、前記燃焼室に面するピストンの頂面に対向する前記燃焼室の天井面に設けられるとともに、前記燃焼室に電界を生じさせることにより、前記混合気を燃焼させる電界発生手段と、を備える。前記天井面は、面一でない面形状を有し、前記ピストンの頂面には、前記ピストンの直径の50%以内の直径を有する窪みが形成され、前記ピストンの上死点からのクランク角が±45°以内の範囲であるとき、任意のクランク角における、前記窪みを除いた領域における前記頂面と、前記天井面との、前記ピストンの移動方向に沿った離間距離の最小値に対する最大値の比が、1.0以上1.2以下となるように、前記頂面が形成されている。
また、本発明に係る内燃機関の点火装置は、シリンダ内に設けられるとともに、混合気を燃焼させる燃焼室と、前記シリンダ内に配置されるとともに、前記燃焼によって前記シリンダ内を移動させられるピストンと、前記燃焼室に面するピストンの頂面に対向する前記燃焼室の天井面に設けられるとともに、前記燃焼室に電界を生じさせることにより、前記混合気を燃焼させる電界発生手段と、を備える。前記天井面は、面一でない面形状を有し、前記ピストンの頂面には、前記ピストンの直径の50%以内の直径を有する窪みが形成され、前記窪みを除いた領域における前記頂面と、前記天井面との、前記移動方向に沿って対向する面同士の角度差が、15°以下となるように、前記頂面が形成されている。
本発明によれば、燃焼室の共振周波数の変動を、従来と比べて抑制することが可能となる。
本実施形態に係る内燃機関の点火装置の側断面図である。 共振周波数の変動を説明する図である。 離間距離と共振周波数の関係を説明する図である。 燃焼室の天井面と、ピストンの頂面との角度差に応じた共振周波数の変動幅を、燃焼室の天井面を構成する2辺の成す角度別に表わした図である。 本実施形態に係る内燃機関の点火装置の側断面図である。 ピストンの頂面に形成されたキャビティの径と共振周波数の関係を説明する図である。 燃焼室内の電界分布を示す模式図である。 ピストンの頂面に形成されたキャビティの深さと共振周波数の関係を説明する図である。 ピストンの外周に形成された溝または突出部と共振周波数の関係を説明する図である。 本実施形態に係る内燃機関の点火装置の側断面図である。 シリンダの内径と共振周波数との関係を説明する図である。 燃焼室の天井面に対するピストンの頂面のオフセット量と、共振周波数との関係を説明する図である。 ピストンの頂面及び燃焼室の天井面の、中心軸に対するオフセット量と、共振周波数との関係を説明する図である。 共振周波数の変動を説明する図である。
図1に、本実施の形態に係る内燃機関の点火装置10を例示する。点火装置10は、燃焼室12、ピストン14、及び電界発生手段16を備えている。
燃焼室12は、混合気を燃焼させるための空間を備え、内燃機関のシリンダ20内に設けられている。燃焼室12は、混合気や新気を引き込む吸気弁18や、燃焼後の排気を排出する排気弁19を備えてよい。
ピストン14の頂面22と対向する、燃焼室12の天井面24は、面一でない面形状であってよい。言い換えると、天井面24の形状は、非一様な面形状であってよい。例えば、天井面24は、いわゆるペントルーフ型であってよい。つまり、ピストン14の移動方向に沿ったピストン14の中心軸C0から周囲に行くほど、ピストン14の下死点側に向かって低くなるように形成された形状であって、側断面が非平行な2つの斜面からなるような形状であってよい。また、半球型の内燃機関のような、側断面が半球の形状であってもよく、多球型の内燃機関のような、側断面が複数の半球から構成された形状であってもよい。
電界発生手段16は、燃焼室12内に電界を生じさせることにより、混合気を燃焼させる。電界発生手段16は、例えば、マイクロ波放射器であってよい。具体的には、マイクロ波を放射可能な同軸アンテナであってよい。電界発生手段16は、燃焼室12の天井面24に設けられていてよい。更に、電界発生手段16は、天井面24のうち、ピストン14の中心軸C0上に設けられていてよい。
また、電界発生手段16は、放射する電磁波の周波数を可変にする変調機能を備えていてもよい。例えば、汎用のマイクロ波放射器に備えられているような、放射するマイクロ波の周波数を0.1GHz程度の範囲で変調可能な変調機能を備えていてもよい。
また、点火装置10は、ピストン14に連結されるクランク機構26を備えてよい。クランク機構26は、ピストン14の往復移動に伴って回転可能となっている。以下では、ピストン14の上死点におけるクランク角を0°とし、ピストン14の下死点におけるクランク角を180°とする。
ピストン14は、シリンダ20内に配置される。ピストン14は、燃焼室12内の混合気の燃焼に伴って発生する燃焼圧力によって、図中の矢印で示すように、シリンダ20内を往復移動させられる。また、燃焼室12に面するピストン14の頂面22は、ピストン14の移動方向に沿った、燃焼室12の天井面24との離間距離が、全面に亘ってほぼ同一となるように形成されている。言い換えると、ピストン14の頂面22と燃焼室12の天井面24との、ピストン14の移動方向に沿って対向する面同士が、全面に亘ってほぼ平行となるように、ピストン14の頂面が形成されている。
ピストン14の頂面22が上記のような形状を備えることで、燃焼室12の共振周波数の変動が従来より抑制される。この原理について、図2、3を用いて説明する。なお、以下の図では、ピストン14の直径とシリンダ20の内径とが等しいものとして、それぞれの試算を行っている。
図2には、2種類の燃焼室12が例示されている。一方の燃焼室12は、天井面24と頂面22とが、全面に亘って離間距離が等しくなるように形成されており、他方の燃焼室12は、離間距離の異なる領域を含んでいる。図2では、前者の例として、円柱型の燃焼室12が示されている。この燃焼室12では、一様な平面形状からなる天井面24と、その天井面に平行となるように形成された、一様な平面形状からなる頂面22が設けられている。このような形状を備えることから、燃焼室12の中心部における離間距離d1と、燃焼室12の周縁における離間距離d2とは等しくなる(d1=d2)。
後者の例として、ペントルーフ型の燃焼室12が示されている。この燃焼室12では、側断面図が非平行な2辺からなる天井面24に対して、頂面22の形状は一様な平面となるように形成されている。したがって、燃焼室12の中心部における離間距離d1と、燃焼室12の周縁における離間距離d2とが異なっている(d1≠d2)。
ピストン14の位置及びクランク角の変化に応じた、燃焼室12の共振周波数の変動の様子が、燃焼室12別に示されている。これによると、円柱型の燃焼室12の共振周波数は、いずれのピストン位置及びクランク角においても、共振周波数は変化せずに一定値を保つ。一方、ペントルーフ型の燃焼室12の共振周波数は、ピストン位置及びクランク角の変化に伴って、共振周波数が変動する。特に、混合気の点火タイミングとして好適な、クランク角が0°以上45°以下の範囲(点火領域)において、共振周波数は0.3GHz程度変動している。
次に、図3には、ペントルーフ型の燃焼室12において、頂面22の形状を種々変更させた場合の、それぞれの燃焼室12の共振周波数の変動の様子が示されている。いずれの例も、天井面24を構成する2辺の角度は150°とした。また、頂面22の形状は、側断面図が2辺の組み合わせからなる形状とした。燃焼室Aでは、頂面22を構成する2辺の角度を、天井面24と同様に150°としている。すなわち、燃焼室Aでは、ピストン14の移動方向に沿った、頂面22と天井面24との離間距離が、全面に亘って同一となっている。また、燃焼室B、C、及びDでは、それぞれ、頂面22を構成する2辺の角度を、165°、180°、190°に設定している。
燃焼室A〜Dの共振周波数が、図3上段のグラフで示されている。塗り潰し丸プロット(●)は、上死点(クランク角=0°)の共振周波数を示し、白抜き丸プロット(○)はクランク角=45°の共振周波数を示している。つまり、このグラフには、混合気の点火タイミングとして好適な、クランク角が−45°以上45°以下の範囲における、共振周波数の変動が示されている。
図3のグラフに示されているように、離間距離の最大値と最小値の差が拡がるほど、共振周波数の変動が大きくなる。このグラフに基づき、共振周波数の変動が許容範囲に収まるように、頂面22を形成することが好適である。上述したように、汎用のマイクロ波放射器に設けられている周波数の変調機能の標準的な可変幅は、0.1GHzである。一方、共振周波数の変動幅が0.1GHzとなるのは、燃焼室Bである。このことから、離間距離の最大値と最小値との差が、燃焼室Bにおける離間距離の最大値と最小値との差以下となるように、頂面22を形成することが好適である。具体的には、ピストン14の上死点からのクランク角が±45°以内の範囲であるとき、任意のクランク角における、頂面22と天井面24との離間距離の最小値に対する最大値の比が、1.0以上1.2以下となるように、頂面22が形成されていることが好適である。または、頂面22と天井面24との、ピストン14の移動方向に沿って対向する面同士の成す角が、全面に亘って、15°以下となるように、頂面22を形成することが好適である。
例えば、ペントルーフ型の燃焼室12のように、天井面24が、ピストン14の移動方向に沿ったピストン14の中心軸C0から周囲に行くほど、ピストン14の下死点側に向かって低くなるように、側断面が2つの斜辺により形成されている場合は、頂面22も同様の形状とすることが好適である。その際、天井面24と頂面22の、ピストン14の移動方向に沿って対向する面の角度差が、15°以下であることが好適である。
なお、図3の例では、天井面24を構成する2辺の角度を150°としたが、その他の角度であっても、共振周波数の変動幅を0.1GHz以内に抑える条件は、上記と同様である。図4には、天井面24の2辺の角度を変化させた場合の、共振周波数の変動幅の試算結果が示されている。横軸は、頂面22と天井面24との、ピストン14の移動方向に沿って対向する面同士の角度差を示している。また、縦軸は、ピストン14の上死点からのクランク角が±45°以内の範囲であるときの、共振周波数の最大値と最小値の差を示している。また、菱形プロット(◆)は、天井面24の2辺の角度が150°である場合を示し、四角プロット(■)は、天井面24の2辺の角度が165°である場合を示し、三角プロット(▲)は、天井面24の2辺の角度が180°である場合を示している。
いずれの例においても、共振周波数の最小値と最大値の差が0.1GHz以内に収まるのは、ピストン14の移動方向に沿って対向する、頂面22と天井面24との面同士の角度差が15°以内のときである。この試算結果からわかるように、天井面24の角度によらず、天井面24と頂面22の、ピストン14の移動方向に沿って対向する面の角度差を15°以下とすること、または、ピストン14の上死点からのクランク角が±45°以内の範囲であるとき、任意のクランク角における、頂面22と天井面24との離間距離の最小値に対する最大値の比を、1.0以上1.2以下とすることで、共振周波数の変動幅を0.1GHz以内に抑えることができる。
また、図2、3により、頂面22と天井面24との離間距離の最小値に対する最大値の比が、1.0以上1.2以下となるように、または頂面22と天井面24との対向面の角度差を15°以内となるように、頂面22が形成されていれば、共振周波数の変動幅は、0.1GHzの範囲内に収まる。この、離間距離や角度差に関する条件を満たす範囲内で、頂面22の形状を種々変形してもよい。また、共振周波数の変動に大きな影響を与えない範囲で、頂面22の形状を変形させてもよい。例えば、図5に示すように、頂面22の、中心軸C0の周りに、その周囲より窪んだキャビティ30を形成してもよい。
図6には、キャビティ30の直径を種々変更させた場合の、それぞれの燃焼室12の共振周波数が示されている。ここで、いずれの燃焼室12についても、ピストン14の直径は90mmとした。また、いずれの例も、天井面24を構成する2辺の角度は150°とした。また、頂面22の側断面形状は、2辺の組み合わせからなる形状にキャビティ30を設けたものとし、その2辺の角度は、天井面24と同様に150°とした。
燃焼室Eでは、頂面22にキャビティ30が形成されていない。また、燃焼室Fでは、頂面22に、直径が、ピストン14の直径の1/3(φ=30mm)となるキャビティ30が形成されている。また、燃焼室Gでは、直径が、ピストン14の直径の2/3(φ=60mm)であるキャビティ30が形成されている。また、燃焼室Hでは、直径が、ピストン14の直径と等しい(φ=90mm)キャビティ30が形成されている。
燃焼室E〜Hの共振周波数を、図6上段のグラフに示す。塗り潰し菱形プロット(◆)は、上死点(クランク角=0°)の共振周波数を示し、塗り潰し四角プロット(■)はクランク角=45°の共振周波数を示している。
グラフに示されているように、キャビティ30の直径が拡がるほど、クランク角が0°以上45°以下の範囲において、共振周波数の変動が大きくなる。グラフに示されているように、共振周波数の変動幅が0.1GHzとなるのは、キャビティ30の直径が、ピストン14の直径の50%となるときである。このことから、キャビティ30は、ピストン14の中心軸C0からピストン14の径の50%以内の領域に設けることが好適である。
図6に示されているように、キャビティ30の底面は燃焼室12の天井面24とは非平行になっている。それにも関わらず、キャビティ30の径が、ピストン14の直径の50%以内であるときは、燃焼室12の共振周波数の変動幅は0.1GHz以内に収まっている。この理由について、図7を用いて説明する。図7には、燃焼室E〜Hの電界分布が示されている。燃焼室内に掛けられたハッチングは、相対的な電界強度を示すものであり、パターンが密であるほど高電界であることを示している。
燃焼室F〜Hのうち、キャビティ30の径が最も小さい燃焼室Fは、高電界領域がキャビティ30の内部まで達していない。これに対して、キャビティ30の径がピストン14の直径の50%より大きい、燃焼室G、Hでは、キャビティ30内まで高電界領域が形成されている。このことから、キャビティ30の径が大きくなるほど、キャビティ30内に高電界領域が形成され易くなる。これは、電界発生手段16が照射するマイクロ波の波長に対してキャビティ30の径が小さいと、キャビティ30内にマイクロ波が伝播しにくくなることが原因と考えられる。
図7の電界分布と、図6のグラフから、キャビティ30内に高電界領域が形成されないうちは、キャビティ30の底面形状が、燃焼室12の共振周波数の変動に及ぼす影響は小さいものと考えられる。このことから、共振周波数の変動を考慮する上で、キャビティ30の径が小さい間は、キャビティ30を無視しても構わない。つまり、キャビティ30の底面形状をどのような形状としても構わない。これを言い換えると、キャビティ30の径が小さい間は、キャビティ30以外のピストン14の頂面22と燃焼室12の天井面24の、ピストン14の移動方向に沿って対向する面の角度差を15°以下とすることで、共振周波数の変動幅を0.1GHz以内に抑えることができる。または、ピストン14の上死点からのクランク角が±45°以内の範囲であるとき、キャビティ30以外のピストン14の頂面22と燃焼室12の天井面24との離間距離がほぼ同一、つまり、任意のクランク角における、キャビティ30以外のピストン14の頂面22と天井面24との離間距離の最小値に対する最大値の比を、1.0以上1.2以下とすることで、共振周波数の変動幅を0.1GHz以内に抑えることができる。なお、キャビティ30の径が小さい間とは、図6のグラフより、その直径がピストン14の径の50%以内であるときであってよい。また、キャビティ30の中心は、電界発生手段16の中心を通り、ピストン14の移動方向に沿って延伸する中心軸上に設けられていてよい。
なお、上記の説明では、ピストン14の頂面22上に設けられたキャビティ30について説明したが、この形態に限らない。キャビティ30は燃焼室12内に導入された混合気の流れを形成するためのものであるが、それ以外の用途の、頂面22に設けられた窪みが設けられている場合であっても、その径がピストン14の径の50%以内であるときは、窪みの底面形状を、燃焼室12の天井面24とは平行にしなくてもよい。
また、図8には、キャビティ30の深さを種々変更させた場合の、それぞれの燃焼室12の共振周波数が示されている。ここで、いずれの燃焼室12についても、ピストン14の直径は90mmとした。また、キャビティ30の直径は、燃焼室Iを除いて、いずれも30mmとした。いずれの例も、天井面24を構成する2辺の角度は150°とした。また、頂面22の側断面形状は、2辺の組み合わせからなる形状にキャビティ30を設けたものとし、その2辺の角度は、天井面24と同様に150°とした。
燃焼室Iでは、頂面22にキャビティ30が形成されていない。また、燃焼室Jでは、頂面22に、深さ4mmのキャビティ30が形成されている。また、燃焼室Kでは、頂面22に、深さ7.5mmのキャビティ30が形成されている。また、燃焼室Lでは、頂面22に、深さ12mmのキャビティ30が形成されている。
燃焼室I〜Lの共振周波数を、図8上段のグラフに示す。図6と同様に、塗り潰し菱形プロット(◆)は、上死点(クランク角=0°)の共振周波数を示し、塗り潰し四角プロット(■)はクランク角=45°の共振周波数を示している。このグラフに示されているように、キャビティ30が深くなるほど、クランク角が0°以上45°以下の範囲において、共振周波数の変動が大きくなる。一方、例示した中で最もキャビティ30が深い燃焼室Lにおける、共振周波数の差は0.1GHz以内に収まっている。このことから、キャビティ30の深さは、少なくとも、例示した中で最もキャビティ30が深い、12mm以下であればよい。
また、頂面22の中心部にキャビティ30を設ける代わりに、図9に示すように、頂面22の外周側に、その周囲より窪んだリング状の溝32を形成してもよい。あるいは、頂面22の外周側に、その周囲より突出したリング状の突出部34を形成してもよい。
図9には、頂面22の外周形状を種々変更させた場合の、それぞれの燃焼室12の共振周波数が示されている。ここで、いずれの例も、天井面24を構成する2辺の角度は150°とした。また、頂面22の側断面形状は、天井面24と同様に、2辺の組み合わせからなる形状とし、その2辺の角度は150°とした。
燃焼室Mでは、直径90mmのピストン14に対して、内径70mm、外径90mmのリング状の溝32が形成されている。また、燃焼室Nでは、頂面22には溝32も突出部34も形成されていない。また、燃焼室Oでは、直径90mmのピストン14に対して、内径70mm、外径90mmのリング状の突出部34が、頂面22に形成されている。
燃焼室M〜Oの共振周波数を、図9上段のグラフに示す。塗り潰し丸プロット(●)は、上死点(クランク角=0°)の共振周波数を示し、塗り潰し四角プロット(■)はクランク角=45°の共振周波数を示している。また、グラフ横軸のφ70凹は、燃焼室Mに相当し、φ90は、燃焼室Nに相当し、φ70凸は、燃焼室Oに相当する。
このグラフに示されているように、いずれの例においても、クランク角が0°以上45°以下の範囲において、共振周波数の変動は0.1GHzに収まっている。また、溝32を設けることで、共振周波数が下がり、突出部34を設けることで、共振周波数が上がる。このことから、燃焼室12の共振周波数を所望の帯域に収めるために、溝32及び突出部34を設けてもよい。例えば、汎用の電子レンジにて使用されるマイクロ波発振器の周波数は、2.45GHzとなるように設定されている。したがって、クランク角0°以上45°以下の範囲における、燃焼室12の共振周波数が、2.45GHzを含むようにすれば、汎用のマイクロ波発振器を本実施形態の電界発生手段16として使用することができる。
また、図5〜9では、キャビティ30、溝32、突出部34のいずれかひとつのみを備えた頂面22が例示されていたが、この形態に限られない。例えば、図10に示すように、頂面22に、キャビティ30と溝32の両方を形成してもよい。図10では、ピストン14の直径を90mmとし、キャビティ30の径を30mmとし、溝32の内径を76mm、外径を90mmとしている。試算の結果、この燃焼室12の、クランク角が0°以上45°以下の範囲において、共振周波数が2.45GHzとなることが導き出された。
なお、共振周波数の増減は、シリンダ20の内径を変更することでも行うことができる。図11のグラフには、シリンダ20の内径に応じた、燃焼室12の共振周波数の変化が示されている。このグラフに示されているように、シリンダ20の内径が小さくなるほど、共振周波数は高くなる。グラフ中の破線は、シリンダ20の内径が90mmであるとき、共振周波数が2.45GHzとなることを示すものである。このように、シリンダ20の内径を調整することで、燃焼室12の共振周波数を変更することができる。
また、頂面22と天井面24との離間距離の最小値に対する最大値の比が、1.0以上1.2以下となるように、頂面22が形成されていれば、天井面24と頂面22をオフセットさせてもよい。図12には、天井面24に対して、頂面22を、ピストン14の中心軸C0とは直交する方向にオフセットさせたときの、燃焼室12の共振周波数の変動の様子が示されている。ここで、いずれの例も、天井面24は、ピストン14の中心軸C0に沿った断面形状が、非平行な2辺が繋がった三角屋根形状となるように形成されている。この2辺の角度は150°とした。また、天井面24の2辺の交点を、ピストン14の中心軸C0上に設けた。また、頂面22の形状は、天井面24と同様に、ピストン14の中心軸C0に沿った断面形状が、非平行な2辺が繋がった三角屋根形状とし、その2辺の角度は150°とした。また、ピストン14の直径(=シリンダ20内径)は、90mmとした。
燃焼室Pでは、天井面24と頂面22とのオフセット量、つまり、天井面24の2辺の交点に対する、頂面22の交点のずれ量を0にしている。また、燃焼室Qでは、天井面24に対して、ピストン14の中心軸C0に直交する方向に、頂面22を10mmオフセットさせている。また、燃焼室Rでは、天井面24に対して、頂面22を20mmオフセットさせている。また、燃焼室Sでは、天井面24に対して、頂面22を30mmオフセットさせている。
燃焼室P〜Sの共振周波数を、図12上段のグラフに示す。図6、8と同様に、塗り潰し菱形プロット(◆)は、上死点(クランク角=0°)の共振周波数を示し、塗り潰し四角プロット(■)はクランク角=45°の共振周波数を示している。
オフセット量が増加するほど、頂面22と天井面24との、ピストン14の中心軸C0に沿って対向する面の離間距離の最小値と最大値との差が拡大することから、オフセット量の増加に伴って、共振周波数の差が拡がっていく。このうち、共振周波数の差が0.1GHzとなるのは、オフセット量が15mmとなるときである。したがって、オフセット量は、ピストン14の直径の1/6以下とすることが好適である。
また、図13に示すように、頂面22及び天井面24の、ピストン14の中心軸C0に沿った断面形状が、非平行な2辺が繋がった三角屋根形状を有する場合に、頂面22の、2辺の交点と、天井面24の、2辺の交点を、ピストン14の中心軸C0からオフセットさせてもよい。ここで、頂面22及び天井面の2辺の成す角は、ともに150°であってよい。燃焼室T〜Wは、それぞれ、オフセット量を0mm、10mm、20mm、30mmに設定している。また、ピストン14の直径を90mmとしている。燃焼室T〜Wの共振周波数を、図13上段のグラフに示す。このグラフに示されているように、共振周波数の差が0.1GHzとなるのは、オフセット量が30mmとなるときである。したがって、オフセット量は、ピストン14の直径の1/3以下とすることが好適である。
10 点火装置、12 燃焼室、14 ピストン、16 電界発生手段、18 吸気弁、19 排気弁、20 シリンダ、22 ピストンの頂面、24 燃焼室の天井面、26 クランク機構、30 キャビティ、32 溝、34 突出部。

Claims (13)

  1. シリンダ内に設けられるとともに、混合気を燃焼させる燃焼室と、
    前記シリンダ内に配置されるとともに、前記燃焼によって前記シリンダ内を移動させられるピストンと、
    前記燃焼室に面するピストンの頂面に対向する前記燃焼室の天井面に設けられるとともに、前記燃焼室に電界を生じさせることにより、前記混合気を燃焼させる電界発生手段と、
    を備え、
    前記天井面は、面一でない面形状を有し、
    前記ピストンの頂面と、前記ピストンの移動方向に沿った前記天井面との離間距離が、全面に亘ってほぼ同一となるように、前記頂面が形成されていることを特徴とする、内燃機関の点火装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記ピストンに連結されるとともに、前記ピストンの移動に伴って回転するクランク機構を備え、
    前記ピストンの上死点からのクランク角が±45°以内の範囲であるとき、任意のクランク角における、前記頂面と前記天井面との離間距離の最小値に対する最大値の比が、1.0以上1.2以下となるように、前記頂面が形成されていることを特徴とする、内燃機関の点火装置。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記ピストンの頂面は、前記移動方向に沿って延伸する前記ピストンの中心軸から周囲に行くほど前記ピストンの下死点側に向かって低くなるように形成されていることを特徴とする、内燃機関の点火装置。
  4. 請求項1に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記ピストンの頂面と、前記天井面との、前記移動方向に沿って対向する面同士の角度差が、15°以下となるように、前記頂面が形成されていることを特徴とする、内燃機関の点火装置。
  5. 請求項1、2または4に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記頂面の外周側には、その周囲より窪んだリング状の溝が形成されていることを特徴とする、内燃機関の点火装置。
  6. 請求項1、2または4に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記頂面の外周側には、その周囲より突出したリング状の突出部が形成されていることを特徴とする、内燃機関の点火装置。
  7. 請求項1、2または4に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記ピストンの頂面には、前記移動方向に沿って延伸する前記ピストンの中心軸から前記ピストンの径の50%以内の領域に、周囲より窪んだキャビティが形成されていることを特徴とする、内燃機関の点火装置。
  8. 請求項1、2または4に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記頂面及び前記天井面の、前記移動方向に沿って延伸する前記ピストンの中心軸に沿った断面形状は、非平行な2辺が繋がった三角屋根形状を有し、前記天井面の前記2辺の交点と、前記頂面の前記2辺の交点は、前記ピストンの中心軸と直交する方向に、前記ピストンの直径の1/6以内の幅でオフセットされていることを特徴とする、内燃機関の点火装置。
  9. 請求項1、2または4に記載の内燃機関の点火装置であって、
    前記頂面及び前記天井面の、前記移動方向に沿って延伸する前記ピストンの中心軸に沿った断面形状は、非平行な2辺が繋がった三角屋根形状を有し、前記頂面及び前記天井面の前記2辺の交点が、前記ピストンの中心軸に対してオフセットされていることを特徴とする、内燃機関の点火装置。
  10. シリンダ内に設けられるとともに、混合気を燃焼させる燃焼室と、
    前記シリンダ内に配置されるとともに、前記燃焼によって前記シリンダ内を移動させられるピストンと、
    前記燃焼室に面するピストンの頂面に対向する前記燃焼室の天井面に設けられるとともに、前記燃焼室に電界を生じさせることにより、前記混合気を燃焼させる電界発生手段と、
    を備え、
    前記天井面は、面一でない面形状を有し、
    前記ピストンの頂面と、前記天井面との、前記ピストンの移動方向に沿って対向する面同士が、全面に亘ってほぼ平行となるように形成されていることを特徴とする、内燃機関の点火装置。
  11. シリンダ内に設けられるとともに、混合気を燃焼させる燃焼室と、
    前記シリンダ内に配置されるとともに、前記燃焼によって前記シリンダ内を移動させられるピストンと、
    前記燃焼室に面するピストンの頂面に対向する前記燃焼室の天井面に設けられるとともに、前記燃焼室に電界を生じさせることにより、前記混合気を燃焼させる電界発生手段と、
    を備え、
    前記天井面は、面一でない面形状を有し、
    前記ピストンの頂面には、前記ピストンの直径の50%以内の直径を有する窪みが形成され、
    前記窪みを除いた領域における前記頂面と、前記天井面との、前記ピストンの移動方向に沿った離間距離が、ほぼ同一となるように、前記頂面が形成されていることを特徴とする、内燃機関の点火装置。
  12. シリンダ内に設けられるとともに、混合気を燃焼させる燃焼室と、
    前記シリンダ内に配置されるとともに、前記燃焼によって前記シリンダ内を移動させられるピストンと、
    前記燃焼室に面するピストンの頂面に対向する前記燃焼室の天井面に設けられるとともに、前記燃焼室に電界を生じさせることにより、前記混合気を燃焼させる電界発生手段と、
    を備え、
    前記天井面は、面一でない面形状を有し、
    前記ピストンの頂面には、前記ピストンの直径の50%以内の直径を有する窪みが形成され、
    前記ピストンの上死点からのクランク角が±45°以内の範囲であるとき、任意のクランク角における、前記窪みを除いた領域における前記頂面と、前記天井面との、前記ピストンの移動方向に沿った離間距離の最小値に対する最大値の比が、1.0以上1.2以下となるように、前記頂面が形成されていることを特徴とする、内燃機関の点火装置。
  13. シリンダ内に設けられるとともに、混合気を燃焼させる燃焼室と、
    前記シリンダ内に配置されるとともに、前記燃焼によって前記シリンダ内を移動させられるピストンと、
    前記燃焼室に面するピストンの頂面に対向する前記燃焼室の天井面に設けられるとともに、前記燃焼室に電界を生じさせることにより、前記混合気を燃焼させる電界発生手段と、
    を備え、
    前記天井面は、面一でない面形状を有し、
    前記ピストンの頂面には、前記ピストンの直径の50%以内の直径を有する窪みが形成され、
    前記窪みを除いた領域における前記頂面と、前記天井面との、前記移動方向に沿って対向する面同士の角度差が、15°以下となるように、前記頂面が形成されていることを特徴とする、内燃機関の点火装置。
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