JP2006132333A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】密閉型圧縮機用オイルポンプケ−スにおいて、圧入によってクランク軸に挿入固定されているため、圧入によるクランク軸の変形の危険性が高く、クランク軸の摺動部における信頼性への影響が懸念される。また、ばね性を持たせてクランク軸に挿着されている場合、抜け落ちる危険性がある。
【解決手段】オイルポンプケ−スの取り付け方法において、クランク軸下端部の給油孔内周に雌めじが形成され、上記クランク軸下端部にオルポンプケ−スに形成された雄ねじをねじ結合させて固定することにより、クランク軸へのオイルポンプケ−スの取り付けを容易にし、圧入によるクランク軸の変形を防止することができ、かつオイルポンプケ−スが抜け落ちることを防止することができる。
【選択図】図1
【解決手段】オイルポンプケ−スの取り付け方法において、クランク軸下端部の給油孔内周に雌めじが形成され、上記クランク軸下端部にオルポンプケ−スに形成された雄ねじをねじ結合させて固定することにより、クランク軸へのオイルポンプケ−スの取り付けを容易にし、圧入によるクランク軸の変形を防止することができ、かつオイルポンプケ−スが抜け落ちることを防止することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、垂直に配置されたクランク軸内の給油孔を通じて容器底部のオイルを吸い上げて圧縮機構部へ供給するオイルポンプを備えた圧縮機に関し、特に、給油孔下端部におけるオイルポンプケ−スの構造を改良した密閉型圧縮機に関するものである。
図6は、従来の密閉型圧縮機を示す縦断面図である。図6に示す圧縮機は、底部がオイル溜り8をなした密閉容器1を備えている。この容器1内において、オイル溜り8上に圧縮機構部3が設けられ、この圧縮機構部3の上方に電動機部2が設けられている。また、圧縮機構部3を貫通して容器1内に垂直に配置されたクランク軸4が設けられている。このクランク軸4の上方部分は、電動機部2を構成するロ−タ22に連結されている。また、クランク軸4は中心部を通る給油孔40を有している。このクランク軸4の下方部分における給油孔40内には、オイルポンプ部材5が設けられている。このオイルポンプ部材5は、クランク軸4の回転に伴って、オイル溜り8内のオイルを吸い上げて圧縮機構部3へ供給する機能を有している。
そして、オイル溜り8の深さを増したことに対応して、オイル吸い込み位置をクランク軸4の給油孔40下端部より下方に延長するためのオイルポンプケ−ス6が設けられている。このオイルポンプケ−ス6は、その基端部が給油孔40の下端部に取り付けられ、先端部がオイル溜り8内のオイル中に開口62aしている。
従来の技術としては、銅パイプ部材のオイルポンプケ−ス6をクランク軸4の給油孔40に圧入によって挿入固定されていたり、金属板ばね材を巻き加工することによって形成されていたオイルポンプケ−ス6をクランク軸4の給油孔40に挿着されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−249064号公報
しかしながら銅パイプ部材のオイルポンプケ−スでは、クランク軸の給油孔に圧入によって挿入固定されているため、その圧入によってクランク軸が変形する危険性が高く、クランク軸の摺動部における信頼性への影響が懸念される。
また、金属板ばね材を巻き加工することによって形成されたオイルポンプケ−スでは、ばね性により、クランク軸の給油孔に挿着されているため、抜け落ちる危険性が生じる。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、オイルポンプケ−スをクランク軸の給油孔に取り付けた際に、クランク軸を変形させることがなく、かつオイルポンプケ−スが抜け落ちることのない信頼性の高い、高品質な密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、底部がオイル溜りをなした容器と、この容器内において、前記オイル溜り上に設けられた圧縮機構部と、この圧縮機構部を貫通して前記容器内に垂直に配置されるとともに、中心部を通る給油孔を有するクランク軸と、このクランク軸の給油孔内に設けられ、前記クランク軸の回転に伴って前記オイル溜り内のオイルを吸い上げて前記圧縮機構部へ供給するためのオイルポンプ部材と、前記クランク軸の給油孔下端部に挿着されて前記オイルポンプ部材の下方部分を受け入れる基端部と、前記オイル溜り内のオイル中に開口した先端部とを有するオイルポンプケ−スとを備えた密閉型圧縮機において、前記クランク軸下端部の給油孔内周に雌ねじが形成され、上記クランク軸下端部にオイルポンプケ−スに形成された雄ねじをねじ結合させて固定したことを特徴とする密閉型圧縮機である。
これによって、圧入によるクランク軸の変形を防止することができ、かつ抜け落ちることを防止することができる。
本発明の密閉型圧縮機用オイルポンプケ−スは、オイルポンプケ−スをクランク軸の給油孔に取り付けた際に、クランク軸を変形させることがなく、かつオイルポンプケ−スが抜け落ちることのない信頼性の高い、高品質な密閉型圧縮機を提供することができる。
本願第1の発明は、底部がオイル溜りをなした密閉容器と、この密閉容器内において、前記オイル溜り上に設けられた圧縮機機構部と、この圧縮機構部を貫通して前記密閉容器内に垂直に配置されると共に、中心部を通る給油孔を有するクランク軸と、このクランク軸の給油孔内に設けられ、前記クランク軸の回転に伴って前記オイル溜り内のオイルを吸い上げて前記圧縮機構部へ供給するためのオイルポンプ部材と、前記クランク軸の給油孔下端部に挿入されて前記オイルポンプ部材の下方部分を受け入れる基端部と、前記オイル溜り内のオイル中に開口した先端部とを有するポンプケ−スとを備えた密閉型圧縮機において、前記クランク軸下端部の給油孔内周に雌ねじが形成され、上記クランク軸下端部にオイルポンプケ−スに形成された雄ねじをねじ結合させて固定することにより、圧入によるクランク軸の変形を防止することができ、かつ抜け落ちることを防止することができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に記載する実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の一実施の形態における密閉型圧縮機の縦断面図である。図1において圧縮機は、底部がオイル溜り8をなした密閉容器1を備えている。この容器1内において、オイル溜り8上に圧縮機構部3が設けられ、この圧縮機構部3の上方に電動機部2が設けられている。また、圧縮機構部3を貫通して容器1内に垂直に配置されたクランク軸4が設けられている。このクランク軸4の上方部分は、電動機部2を構成するロ−タ22に連結されている。また、クランク軸4は中心部を通る給油孔40を有している。また、上記圧縮機構部3は、シリンダ30とこのシリンダ30内に設けられたロ−ラ32とを有している。このロ−ラ32は、クランク軸4に形成された偏心クランク部42(図2参照)の外周に取り付けられ、クランク軸4の回転に伴ってシリンダ30内壁を転動するようになっている。また、シリンダ30の上下を挟んで、クランク軸4を支持する主軸受34及び副軸受36が設けられている。また、クランク軸4の下方部分における給油孔40内には、オイルポンプ部材5が設けられている。このオイルポンプ部材5は、クランク軸4の回転に伴って、オイル溜り8内のオイルを吸い上げて圧縮機構部3へ供給する機能を有している。そして、本実施形態の圧縮機は、オイル溜り8の深さを増したことに対応して、オイル吸い込み位置をクランク軸4の給油孔40下端部より下方に延長するためのオイルポンプケ−ス6が設けられている。このオイルポンプケ−ス6は、図2に示すように、クランク軸4の給油孔40下端部にねじ結合できるよう雄ねじ部61が形成されて、オイルポンプ部材5の下方部分50を受け入れる基端部60と、オイル溜り8内のオイル中に開口する先端部62とを有している。
図1は本発明の一実施の形態における密閉型圧縮機の縦断面図である。図1において圧縮機は、底部がオイル溜り8をなした密閉容器1を備えている。この容器1内において、オイル溜り8上に圧縮機構部3が設けられ、この圧縮機構部3の上方に電動機部2が設けられている。また、圧縮機構部3を貫通して容器1内に垂直に配置されたクランク軸4が設けられている。このクランク軸4の上方部分は、電動機部2を構成するロ−タ22に連結されている。また、クランク軸4は中心部を通る給油孔40を有している。また、上記圧縮機構部3は、シリンダ30とこのシリンダ30内に設けられたロ−ラ32とを有している。このロ−ラ32は、クランク軸4に形成された偏心クランク部42(図2参照)の外周に取り付けられ、クランク軸4の回転に伴ってシリンダ30内壁を転動するようになっている。また、シリンダ30の上下を挟んで、クランク軸4を支持する主軸受34及び副軸受36が設けられている。また、クランク軸4の下方部分における給油孔40内には、オイルポンプ部材5が設けられている。このオイルポンプ部材5は、クランク軸4の回転に伴って、オイル溜り8内のオイルを吸い上げて圧縮機構部3へ供給する機能を有している。そして、本実施形態の圧縮機は、オイル溜り8の深さを増したことに対応して、オイル吸い込み位置をクランク軸4の給油孔40下端部より下方に延長するためのオイルポンプケ−ス6が設けられている。このオイルポンプケ−ス6は、図2に示すように、クランク軸4の給油孔40下端部にねじ結合できるよう雄ねじ部61が形成されて、オイルポンプ部材5の下方部分50を受け入れる基端部60と、オイル溜り8内のオイル中に開口する先端部62とを有している。
以上のように構成された密閉型圧縮機において、オイルポンプケ−ス6の形状は、図3に示すように、クランク軸4の雌ねじ部分41にねじ結合される雄ねじ部分61が設けられた形状に形成されている。
以上のように、本実施の形態においては、オイルポンプケ−ス6に形成された雄ねじ部分61をクランク軸4の雌ねじ部分41にねじ結合することにより、クランク軸4の給油孔40内へのオイルポンプケ−ス6の取り付けを容易にし、クランク軸を変形させることがなく、かつオイルポンプケ−ス6が抜け落ちることのない信頼性の高い、高品質な密閉型圧縮機を提供することができる。
以上のように、本発明における密閉型圧縮機用オイルポンプケ−スは、ロ−タリタイプに関わらず、レシプロタイプ等、すべての縦置密閉型圧縮機に適用できる。
1 密閉容器
2 電動機部
22 ロ−タ
3 圧縮機構部
30 シリンダ
32 ロ−ラ
34 主軸受
36 副軸受
4 クランク軸
40 給油孔
41 クランク軸下端部の雌ねじ部
5 オイルポンプ
50 オイルポンプの下方部分
6 オイルポンプケ−ス
60 オイルポンプケ−スの基端部
61 オイルポンプケ−スの雄ねじ部
62 オイルポンプケ−スの先端部
62a 開口部
8 オイル溜り
2 電動機部
22 ロ−タ
3 圧縮機構部
30 シリンダ
32 ロ−ラ
34 主軸受
36 副軸受
4 クランク軸
40 給油孔
41 クランク軸下端部の雌ねじ部
5 オイルポンプ
50 オイルポンプの下方部分
6 オイルポンプケ−ス
60 オイルポンプケ−スの基端部
61 オイルポンプケ−スの雄ねじ部
62 オイルポンプケ−スの先端部
62a 開口部
8 オイル溜り
Claims (1)
- 底部がオイル溜りをなした密閉容器と、この密閉容器内において、前記オイル溜りの上方に設けられた圧縮機構部と、この圧縮機構部を貫通して前記密閉容器内に垂直に配置されると共に、中心部を通る給油孔を有するクランク軸と、このクランク軸の給油孔内に設けられ、前記クランク軸の回転に伴って前記オイル溜り内のオイルを吸い上げて前記圧縮機構部へ供給するためのオイルポンプ部材と、前記クランク軸の給油孔下端部に取り付けられて、前記オイルポンプ部材の下方部分を受け入れる基端部と、前記オイル溜り内のオイル中に開口した先端部とを有するオイルポンプケ−スとを備えた密閉型圧縮機において、前記クランク軸下端部の給油孔内周に雌ねじが形成され、上記クランク軸下端部にオイルポンプケ−スに形成された雄ねじをねじ結合させて固定したことを特徴とする密閉型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004318986A JP2006132333A (ja) | 2004-11-02 | 2004-11-02 | 密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004318986A JP2006132333A (ja) | 2004-11-02 | 2004-11-02 | 密閉型圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006132333A true JP2006132333A (ja) | 2006-05-25 |
Family
ID=36726121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004318986A Pending JP2006132333A (ja) | 2004-11-02 | 2004-11-02 | 密閉型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006132333A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011032933A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Fujitsu General Ltd | ロータリ圧縮機 |
JP2013204464A (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-07 | Fujitsu General Ltd | ロータリ圧縮機 |
CN110273837A (zh) * | 2019-07-24 | 2019-09-24 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 压缩机 |
-
2004
- 2004-11-02 JP JP2004318986A patent/JP2006132333A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011032933A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Fujitsu General Ltd | ロータリ圧縮機 |
EP2295807A3 (en) * | 2009-07-31 | 2016-11-02 | Fujitsu General Limited | Rotary compressor |
JP2013204464A (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-07 | Fujitsu General Ltd | ロータリ圧縮機 |
CN110273837A (zh) * | 2019-07-24 | 2019-09-24 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 压缩机 |
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