JP2006131690A - 樹脂組成物の流動性を向上させる樹脂改質材およびその利用 - Google Patents
樹脂組成物の流動性を向上させる樹脂改質材およびその利用 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006131690A JP2006131690A JP2004319916A JP2004319916A JP2006131690A JP 2006131690 A JP2006131690 A JP 2006131690A JP 2004319916 A JP2004319916 A JP 2004319916A JP 2004319916 A JP2004319916 A JP 2004319916A JP 2006131690 A JP2006131690 A JP 2006131690A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- component
- resin composition
- epoxy
- epoxy resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
【解決手段】 本発明にかかる樹脂改質材は、(A)アミン成分、(B)エポキシ樹脂成分、(C)イミダゾール成分を少なくとも含有しており、これら各成分の混合比を、上記(A)成分および(B)成分の合計質量に対する上記(C)成分の質量で表される質量比とすれば、当該質量比は0.001以上0.1以下となっている。当該樹脂改質材を、少なくとも1種の熱可塑性樹脂を含有する(D)樹脂成分に添加することで、当該樹脂組成物の諸特性を生かしつつ、硬化前の溶融粘度を低下させることが可能となる。
【選択図】 なし
Description
<樹脂改質材>
本発明にかかる樹脂改質材は、(A)アミン成分、(B)エポキシ樹脂成分、(C)イミダゾール成分の3成分を少なくとも含有している。上記(A)〜(C)の各成分(必須成分)は、各成分に分類される少なくとも1種の化合物が含有されていてもよい。なお、より具体的な化合物の種類については後述する。これら各成分の中でも、本発明では、(A)アミン成分および(B)エポキシ樹脂成分に対して、(C)イミダゾール成分の混合比を所定の範囲内としてなるものである。
本発明にかかる樹脂組成物は上記樹脂改質材を含有するものであればよい。より具体的には、上記(A)〜(C)の各成分を必須成分とし、かつこれら各成分の混合比を所定の範囲内とする樹脂改質材を(D)樹脂成分に含有させたものである。
本発明にかかる樹脂組成物では、特定条件下の溶融粘度の最低値(最低溶融粘度)を規定することで、当該樹脂組成物の諸特性を生かしつつ、樹脂流動性をより好ましいものとすることが可能となる。具体的には、本発明にかかる樹脂組成物においては、半硬化状態であり、かつ、温度が60℃以上200℃以下の範囲内である条件において、最低溶融粘度が、100ポイズ以上80000ポイズ以下の範囲内であることが好ましい。
次に、本発明にかかる樹脂改質材の必須成分である上記(A)〜(C)の各成分、本発明にかかる樹脂組成物に含有される(D)樹脂成分、さらにはこれら必須成分以外に含有されるその他の成分についてより具体的に説明する。
本発明で用いられる(A)アミン成分は少なくとも1種のアミン類を含んでいればよい。本発明にかかる樹脂改質材は、この(A)アミン成分を含有することにより、当該樹脂改質材を含む樹脂組成物に良好な樹脂流動性を付与することができるとともに、硬化後の硬化樹脂に対して良好な耐熱性を付与することができる。また、本発明にかかる樹脂組成物を硬化させる場合、(A)アミン成分を含有させることにより後述する(B)エポキシ樹脂成分を効率よく硬化させることも可能になる。
本発明で用いられる(B)エポキシ樹脂成分は少なくとも1種のエポキシ樹脂を含んでいればよい。本発明にかかる樹脂組成物は、この(B)エポキシ樹脂成分を含有することにより、当該樹脂組成物に良好な樹脂流動性を付与することができるとともに、硬化後の硬化樹脂に対して良好な耐熱性や絶縁性を付与することができる。また、(B)エポキシ樹脂成分の含有により、金属箔等の導体や回路基板に対する良好な接着性を付与することができる。
で表されるエポキシ樹脂、または結晶性エポキシ樹脂をより一層好ましく用いることができる。これらエポキシ樹脂を用いれば、得られる樹脂組成物および硬化樹脂に対して、誘電特性、耐熱性、回路埋め込み性等の諸特性を付与することができる上に、これら諸特性のバランスを良好なものとすることができる。
本発明で用いられる(C)イミダゾール成分は少なくとも1種のイミダゾールを含んでいればよい。本発明にかかる樹脂組成物は、この(C)イミダゾール成分を含有することにより、(A)アミン成分と(B)エポキシ樹脂成分との硬化反応を促進させることができるとともに、当該樹脂組成物の流動性を大幅に向上させることができる。なお、本発明におけるイミダゾール類とは、イミダゾール類と同様に窒素原子を含有する5員環構造を有するイミダゾリン類も含んでいる。
本発明で用いられる(D)樹脂成分は、少なくとも1種の熱可塑性樹脂を含んでいればよい。本発明にかかる樹脂組成物は、この(D)樹脂成分を含有することにより、樹脂組成物及び硬化後の硬化樹脂に対して良好な誘電特性、耐熱性、絶縁特性を付与することができる。
本発明にかかる樹脂改質材および樹脂組成物は、必要に応じて、上記(A)〜(C)および(D)成分の各成分以外の(E)その他の成分が含まれていてもよい。(E)その他の成分としては特に限定されるものではないが、具体的には、例えば、(E−1)(B)エポキシ樹脂成分の硬化剤((A)アミン成分以外)、(E−2)(B)エポキシ樹脂成分と硬化剤との反応を促進するための硬化促進剤((C)イミダゾール成分以外)、(E−3)熱硬化成分、(E−4)フィラー成分等を挙げることができる。
上記(E−1)硬化剤としては、特に限定されるものではないが、具体的には、例えば、フェノールノボラック型フェノール樹脂、クレゾールノボラック型フェノール樹脂、ナフタレン型フェノール樹脂等のフェノール樹脂;ドデシル無水コハク酸、ポリアジピン酸無水物、ポリアゼライン酸無水物等の脂肪族酸無水物;ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロフタル酸等の脂環式酸無水物;無水フタル酸、無水トリメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、エチレングリコールビストリメリテート、グリセロールトリストリメリテート等の芳香族酸無水物;アミノ樹脂類、ユリア樹脂類、メラミン樹脂類等のその他の樹脂類;ジシアンジアミド;ジヒドラジン化合物類;ルイス酸およびブレンステッド酸塩類;ポリメルカプタン化合物類;イソシアネートおよびブロックイソシアネート化合物類;等を挙げることができる。これら硬化剤は1種のみを用いてもよく、2種以上を任意の割合で組み合わせて用いてもよい。
上記(E−2)硬化促進剤としては、特に限定されるものではないが、具体的には、例えば、トリフェニルホスフィン等のホスフィン系化合物;3級アミン系、トリメタノールアミン、トリエタノールアミン、テトラエタノールアミン等のアミン系化合物;1,8−ジアザ−ビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウムテトラフェニルボレート等のボレート系化合物等を挙げることができる。これら硬化促進剤は1種のみを用いてもよく、2種以上を任意の割合で組み合わせて用いてもよい。
上記(E−3)熱硬化成分としては、特に限定されるものではないが、具体的には、例えば、ビスマレイミド樹脂、ビスアリルナジイミド樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ヒドロシリル硬化樹脂、アリル硬化樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂;高分子鎖の側鎖または末端にアリル基、ビニル基、アルコキシシリル基、ヒドロシリル基等の反応性基を有する側鎖反応性基型熱硬化性高分子;等を用いることができる。これら熱硬化成分は1種のみを用いてもよく、2種以上を任意の割合で組み合わせて用いてもよい。これら熱硬化成分を添加することにより、得られる樹脂組成物や硬化後の硬化樹脂において、接着性や耐熱性、加工性等の諸特性を改善することができる。
硬化樹脂の特性の改善、特に熱膨張係数を更に低下させるために、フィラー(充填材)成分を含有させる事が好ましい。フィラー成分として用いられるフィラーは、特に限定されないが、具体的には、酸化チタン、炭酸カルシウム、アルミナ、シリカ等の無機フィラー、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂などの有機フィラー等が挙げられる。
本発明にかかる樹脂改質材は、様々な用途に好適に用いることができるが、中でも、フレキシブルプリント配線板やビルドアップ回路基板等の回路基板の材料として好適に用いることができる。具体的には、当該回路基板や回路基板上のパターン化された回路を保護する保護材料、多層の回路基板にて各層間の絶縁性を確保するための層間絶縁材料等として好適に用いることができる。
本発明にかかる樹脂改質材を利用する場合の形態は特に限定されるものではないが、例えば、樹脂溶液(ワニス)として用いることができる。樹脂溶液の調製方法は特に限定されるものではなく、本発明にかかる樹脂改質材を適当な溶媒に添加して攪拌すればよい。また、上述した(A)〜(C)および(D)の各成分をそれぞれ適当な溶媒に溶解し、成分別の溶液を調製し、これらを混合してもよい。このときの成分別の溶液は、(A)〜(E)の各成分のみをそれぞれ含有するものであってもよいし、2種類以上の成分を含有するものであってもよい。また、同じ成分であっても複数種類の化合物を用いる場合には、それぞれについて溶液を調製してもよい。例えば、(D)樹脂成分として2種類の熱可塑性樹脂を用いる場合には、それぞれの熱可塑性樹脂を溶液として調製してから混合してもよい。
また、本発明にかかる樹脂組成物は、あらかじめシート状に成形加工することにより樹脂シートとして用いることができる。樹脂シートの構成は特に限定されるものではなく、具体的には、例えば、本発明にかかる樹脂組成物のみからなる単層シート、フィルム基材の片面あるいは両面に上記樹脂組成物からなる樹脂層を設けてなる2層シートまたは3層シート、フィルム基材と樹脂組成物からなる樹脂層を交互に積層した多層シート等の積層体を挙げることができる。したがって、本発明には、樹脂組成物だけでなく、当該樹脂組成物を用いて形成された樹脂層を少なくとも1層含んでなる積層体も含まれる。
また、本発明にかかる積層体は、上記フィルム基材として、樹脂フィルム等ではなく銅やアルミニウム等の金属を用いれば、金属層を含む積層体(金属層含有積層体)を得ることもできる。この金属層含有積層体の構成は特に限定されるものではなく、本発明にかかる樹脂組成物からなる樹脂層と金属層とをそれぞれ1層以上含む積層体であればよい。また、樹脂層は金属層の片面にのみ設けてもよいし両面に設けてもよい。さらに、金属層と樹脂層とを交互に積層させてもよい。
さらに、上記金属層含有積層体において、金属層が回路基板の導体として用いることができる金属から形成されていれば、当該金属層に対してエッチング処理を行うことにより、所望のパターンの回路(パターン回路)を形成することもできる。つまり、本発明にかかる金属層含有積層体の金属層にパターン回路を形成することによって回路基板を得ることもできる。したがって、本発明には、上記樹脂改質材および樹脂組成物を用いて得られる回路基板も含まれる。この場合、樹脂層は絶縁層等として機能する。
剪断モードの動的粘弾性測定装置(CVO、Bohling社製)を用い、加熱硬化前の樹脂シートについて、次に示す条件で複素粘度(Pa・S)を測定し、複素粘度より溶融粘度(ポイズ)に換算した。各樹脂シートの溶融粘度の評価は、60℃以上200℃以下の温度範囲内において、最も小さい溶融粘度で行った。
測定周波数:1Hz
昇温速度 :12℃/分
測定試料 :直径3mmの円形状の樹脂シート
〔積層性〕
高さが18μm,回路幅が50μm,回路間距離が50μmにて形成された回路を有するガラスエポキシ基板FR−4(商品番号:MCL−E−67、日立化成工業(株)社製;銅箔の厚さ50μm、全体の厚さ1.2mm)の回路形成面と銅箔(商品番号:BHY22BT、ジャパンエナジー社製)の光沢面とに接するように、樹脂シート(50μmの厚み)を挟み込み、温度180℃、圧力3MPaの条件下で1時間の加熱加圧を行って積層体を得た。得られた積層体の銅箔を塩化鉄(III)−塩酸溶液で化学的に除去した。露出した樹脂シートの表面を、光学顕微鏡(倍率50倍)を用いて目視によって観察し、回路間において泡のかみ込みの有無を確認した。
質量分析装置(商品番号:TGA50、島津製作所社製)を用い、樹脂シートを試料容器に入れて、次に示す条件にて重量変化を測定した。100℃〜300℃の範囲内で減少した重量を、重量変化前の樹脂シートの重量に対する割合で算出し、揮発成分量とした。
測定温度範囲:15℃〜350℃
昇温速度 :20℃/分
測定雰囲気 :窒素、流量50mL/分
試料容器 :アルミニウム製
〔誘電特性〕
空洞共振器摂動法複素誘電率評価装置(商品名、関東電子応用開発社製)を用い、次に示す条件にて、硬化樹脂シートの誘電率および誘電正接を測定した。
測定周波数:3GHz、5GHz、10GHz、
測定温度 :22℃〜24℃
測定湿度 :45%〜55%
測定試料 :上記測定温度・測定湿度条件下で、24時間放置した樹脂シート
〔ガラス転移温度〕
DMS−200(商品番号、セイコー電子工業社製)を用い、測定長(測定治具間隔)を20mmとして、次に示す条件下で、ポリイミド樹脂シート、硬化樹脂シートのtanδの測定を行い、当該tanδの最も高いピークをガラス転移温度(℃)とした。
測定雰囲気:乾燥空気雰囲気下、
測定温度 :20℃〜400℃
測定試料 :幅9mm,長さ40mmにスリットした硬化樹脂シート
〔熱膨張係数〕
熱膨張係数は、下記条件でTMA−50(商品名、島津製作所社製)を使用して測定し、測定結果における30℃〜125℃間の平均の熱膨張率を試料の熱膨張率とした。
測定方法:引張モード(試料にかかる荷重が3gとなるように調整)
昇温速度:10℃/分
測定範囲:30℃〜300℃
測定雰囲気:窒素(流量50ml/分)
測定試料:硬化後の樹脂を、硬化時の歪みを緩和させるために250℃で1分間加熱した試料を使用した。
試料形状:幅 5mm×厚み 50μm
測定間距離(チャック間距離):15mm
〔樹脂改質材の調製例1〕
次に示す各成分を表1に示す混合比となるようにジオキソランに溶解し、本発明にかかる樹脂改質材を含む溶液を調製した。
(A)アミン成分:2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン(BAPP、分子量=410g アミン価=102.5g/eq、和歌山精化工業(株)社製)
(B)エポキシ樹脂成分:結晶性のビフェニル型エポキシ樹脂(商品名:YX4000H、融点約106℃、エポキシ価=194g/eq、ジャパンエポキシレジン(株)製)
(C)イミダゾール成分:1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール(商品名:キュアゾール1B2PZ、四国化成工業(株)製)
〔樹脂改質材の調製例2〜4〕
上記樹脂改質材の調製例1で使用した各成分を表1に示す混合比となるようにジオキソランに溶解し樹脂改質材を含む溶液を調製した。
ウルテム1000−1000(ポリエーテルイミド樹脂、GE社製、Tg224℃)をジオキソランに溶解させて、固形分濃度が20%の溶液(樹脂溶液A)を調製した。
ゼオノア(ノルボルネン系重合体、日本ゼオン株式会社製、Tg120℃)をキシレンに溶解させて固形分濃度20%の溶液(樹脂溶液B)を調製した。
上記調製例1で調製した樹脂改質材を含む溶液と上記調製例Aで調製した樹脂溶液Bを表2に示す混合比となるよう混合攪拌して、本発明にかかる樹脂改質材を含む樹脂組成物としての溶液(ワニス)を得た。
(A)〜(D)および(E)の各成分を表1に示す比率で混合した以外は、実施例1と同様の手法で、樹脂シート(加熱硬化前)、当該樹脂シートを硬化させてなる硬化樹脂シートを得た。得られた樹脂シートについて、流動性、積層性、揮発成分量を評価し、硬化樹脂シートについて、誘電特性、ガラス転移温度を評価した。その結果を表3および表4に示す。
(A)〜(D)の各成分を表2に示す比率で混合した以外は、実施例1と同様の手法で、樹脂シート(加熱硬化前)、当該樹脂シートを硬化させてなる硬化樹脂シートを得た。得られた樹脂シートについて、流動性、積層性、揮発成分量を評価し、硬化樹脂シートについて、誘電特性、ガラス転移温度を評価した。その結果を表3および表4に示す。
Claims (11)
- 少なくとも1種の熱可塑性樹脂を含有する樹脂組成物に添加した場合、当該樹脂組成物の硬化前の溶融粘度を低下させることを可能とする樹脂改質材であって、
少なくとも1種類のアミンからなる(A)アミン成分と、少なくとも1種のエポキシ樹脂からなる(B)エポキシ樹脂成分と、少なくとも1種類のイミダゾールからなる(C)イミダゾール成分とを少なくとも含有しており、
上記(A)〜(C)成分の混合比を、上記(A)アミン成分および(B)エポキシ樹脂成分の合計質量に対する上記(C)イミダゾール成分の質量で表される質量比とした場合、当該質量比は0.001以上0.1以下であることを特徴とする樹脂改質材。 - 上記(A)・(B)成分の混合比を、上記(B)エポキシ樹脂成分に含まれるエポキシ樹脂のエポキシ基のモル数に対する上記(A)アミン成分に含まれる活性水素のモル数で表されるモル比とした場合、当該モル比は0.4以上2.0以下であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂改質材。
- 上記(B)エポキシ樹脂成分には、融点が60℃以上260℃以下の結晶性エポキシ樹脂が含有されていることを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂改質材。
- 上記(A)アミン成分には、分子量300以上の芳香族ジアミンが含有されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の樹脂改質材。
- 少なくとも1種類のアミンからなる(A)アミン成分と、少なくとも1種のエポキシ樹脂からなる(B)エポキシ樹脂成分と、少なくとも1種類のイミダゾールからなる(C)イミダゾール成分と、少なくとも1種類の熱可塑性樹脂からなる(D)樹脂成分とを含有しており、
上記(A)アミン成分および(B)エポキシ樹脂成分の合計質量に対する上記(C)イミダゾール成分の質量で表される質量比は、0.001以上0.1以下であることを特徴とする樹脂組成物。 - 上記(D)樹脂成分には、脂環式オレフィン重合体、ポリイミド樹脂、芳香族ポリアミド樹脂から選択される少なくとも1種の熱可塑性樹脂が含有されていることを特徴とする請求項5に記載の樹脂組成物。
- 上記(A)アミン成分および(B)エポキシ樹脂成分の合計質量に対する上記(D)樹脂成分の質量で表される質量比は、0.4以上2.0以下であることを特徴とする請求項5または6に記載の樹脂組成物。
- 溶融粘度が100ポイズ以上80000ポイズ以下であることを特徴とする請求項5、6または7に記載の樹脂組成物。
- 請求項1ないし4の何れか1項に記載の樹脂改質材を含有する樹脂組成物、あるいは、請求項5ないし8の何れか1項に記載の樹脂組成物を用いて形成された樹脂層を少なくとも1層含んでなることを特徴とする積層体。
- さらに、金属層を少なくとも1層含むことを特徴とする請求項9に記載の積層体。
- 請求項1ないし4の何れか1項に記載の樹脂改質材を含有する樹脂組成物、あるいは、請求項5ないし8の何れか1項に記載の樹脂組成物を用いて形成された樹脂層を少なくとも1層含んでなることを特徴とする回路基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004319916A JP4871500B2 (ja) | 2004-11-02 | 2004-11-02 | 樹脂組成物の流動性を向上させる樹脂改質材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004319916A JP4871500B2 (ja) | 2004-11-02 | 2004-11-02 | 樹脂組成物の流動性を向上させる樹脂改質材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006131690A true JP2006131690A (ja) | 2006-05-25 |
JP4871500B2 JP4871500B2 (ja) | 2012-02-08 |
Family
ID=36725526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004319916A Expired - Fee Related JP4871500B2 (ja) | 2004-11-02 | 2004-11-02 | 樹脂組成物の流動性を向上させる樹脂改質材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4871500B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011181651A (ja) * | 2010-03-01 | 2011-09-15 | Panasonic Corp | 放熱基板とその製造方法 |
WO2013094998A1 (ko) * | 2011-12-22 | 2013-06-27 | 제일모직주식회사 | 반도체용 접착 조성물 및 이를 포함하는 접착 필름 |
WO2017014079A1 (ja) * | 2015-07-23 | 2017-01-26 | 三井金属鉱業株式会社 | 樹脂付銅箔、銅張積層板及びプリント配線板 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH036280A (ja) * | 1989-05-31 | 1991-01-11 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 難燃性接着剤組成物および難燃性フレキシブル印刷配線用基板 |
JP2000095844A (ja) * | 1998-09-25 | 2000-04-04 | Matsushita Electric Works Ltd | エポキシ樹脂組成物、プリプレグ及び積層板 |
JP2002069270A (ja) * | 2000-01-11 | 2002-03-08 | Nippon Kayaku Co Ltd | 難燃性非ハロゲンエポキシ樹脂組成物及びその用途 |
JP2004035650A (ja) * | 2002-07-01 | 2004-02-05 | Gun Ei Chem Ind Co Ltd | ポリイミド樹脂、これを含有する樹脂組成物、電子部品用被覆材料及び電子部品用接着剤 |
JP2004346092A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-12-09 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | プリプレグ用樹脂組成物 |
-
2004
- 2004-11-02 JP JP2004319916A patent/JP4871500B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH036280A (ja) * | 1989-05-31 | 1991-01-11 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 難燃性接着剤組成物および難燃性フレキシブル印刷配線用基板 |
JP2000095844A (ja) * | 1998-09-25 | 2000-04-04 | Matsushita Electric Works Ltd | エポキシ樹脂組成物、プリプレグ及び積層板 |
JP2002069270A (ja) * | 2000-01-11 | 2002-03-08 | Nippon Kayaku Co Ltd | 難燃性非ハロゲンエポキシ樹脂組成物及びその用途 |
JP2004035650A (ja) * | 2002-07-01 | 2004-02-05 | Gun Ei Chem Ind Co Ltd | ポリイミド樹脂、これを含有する樹脂組成物、電子部品用被覆材料及び電子部品用接着剤 |
JP2004346092A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-12-09 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | プリプレグ用樹脂組成物 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011181651A (ja) * | 2010-03-01 | 2011-09-15 | Panasonic Corp | 放熱基板とその製造方法 |
WO2013094998A1 (ko) * | 2011-12-22 | 2013-06-27 | 제일모직주식회사 | 반도체용 접착 조성물 및 이를 포함하는 접착 필름 |
KR101375297B1 (ko) * | 2011-12-22 | 2014-03-17 | 제일모직주식회사 | 반도체용 접착 조성물 및 이를 포함하는 접착 필름 |
CN104125994A (zh) * | 2011-12-22 | 2014-10-29 | 第一毛织株式会社 | 用于半导体的粘合剂组合物和包含它的粘合剂膜 |
US9957425B2 (en) | 2011-12-22 | 2018-05-01 | Cheil Industries, Inc. | Adhesive composition for semiconductor and adhesive film including the same |
WO2017014079A1 (ja) * | 2015-07-23 | 2017-01-26 | 三井金属鉱業株式会社 | 樹脂付銅箔、銅張積層板及びプリント配線板 |
JPWO2017014079A1 (ja) * | 2015-07-23 | 2018-01-25 | 三井金属鉱業株式会社 | 樹脂付銅箔、銅張積層板及びプリント配線板 |
US11166383B2 (en) | 2015-07-23 | 2021-11-02 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | Resin-clad copper foil, copper-clad laminated plate, and printed wiring board |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4871500B2 (ja) | 2012-02-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5232386B2 (ja) | 熱硬化性樹脂組成物およびその利用 | |
JP6769032B2 (ja) | 熱硬化性樹脂組成物、層間絶縁用樹脂フィルム、接着補助層付き層間絶縁用樹脂フィルム、及びプリント配線板 | |
CN107325285B (zh) | 聚酰亚胺、聚酰亚胺类胶粘剂、胶粘材料、胶粘层、胶粘片、层叠板、布线板及其制造方法 | |
TWI690578B (zh) | 黏著劑組成物、薄膜狀黏著材料、黏著層、黏著薄片、附有樹脂的銅箔、覆銅積層板、可撓性覆銅積層板、印刷線路板、可撓性印刷線路板、多層線路板、印刷電路板及可撓性印刷電路板 | |
JP5019874B2 (ja) | 熱硬化性樹脂組成物、及びそれを用いてなる積層体、回路基板 | |
CN107418144B (zh) | 树脂组合物 | |
JP2007231125A (ja) | 熱硬化性樹脂組成物およびその利用 | |
KR20120012782A (ko) | 열경화성 수지 조성물, 및 이를 이용한 프리프레그, 지지체 부착 절연 필름, 적층판 및 인쇄 배선판 | |
JP2007091799A (ja) | 熱硬化性樹脂組成物、及びその利用 | |
CN108690552B (zh) | 胶粘剂、胶粘材料、胶粘层、胶粘片、铜箔、覆铜层叠板、布线板及制造方法 | |
KR102039874B1 (ko) | 프리프레그 및 이것을 사용한 적층판 그리고 프린트 배선판 | |
KR102485692B1 (ko) | 폴리이미드계 접착제 | |
WO2017017923A1 (ja) | 樹脂付き銅箔、及びプリント配線板 | |
TW202219124A (zh) | 聚醯亞胺、黏著劑、薄膜狀黏著材料、黏著層、黏著片、附有樹脂之銅箔、覆銅積層板、印刷線路板、以及多層線路板及其製造方法 | |
US20080032103A1 (en) | Multilayer Printed Circuit Board | |
WO2007108087A1 (ja) | 絶縁樹脂層、キャリア付き絶縁樹脂層および多層プリント配線板 | |
KR20170038741A (ko) | 변성 폴리이미드, 접착제 조성물, 수지 부착 동박, 동장 적층판, 프린트 배선판 및 다층 기판 | |
JP4426774B2 (ja) | 熱硬化性樹脂組成物、及びそれを用いてなる積層体、回路基板 | |
JP4709503B2 (ja) | フィラー含有樹脂組成物およびその利用 | |
JP6885000B2 (ja) | 半導体再配線層形成用樹脂フィルム、半導体再配線層形成用複合フィルム、それらを用いた半導体装置及び半導体装置の製造方法 | |
JP2005314562A (ja) | 熱硬化性樹脂組成物およびその利用 | |
JP4871500B2 (ja) | 樹脂組成物の流動性を向上させる樹脂改質材 | |
JP7130922B2 (ja) | プリント配線板、プリプレグ、積層体及び半導体パッケージ | |
JP2006348086A (ja) | 熱硬化性樹脂組成物およびその利用 | |
JP2006117848A (ja) | 熱硬化性樹脂組成物およびその利用 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070926 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101110 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110311 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20110311 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110809 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111003 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111025 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111121 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4871500 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |