JP2006130989A - 吸気ダクト - Google Patents

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Abstract

【課題】送風装置からダクト内に進入した騒音を反射する反射壁を設け、該騒音を低減させるようにする。
【解決手段】空気吸引部20に臨む空気導出部22の他端部に、送風装置BW側とは反対側へ延出するよう空間部24を設ける。この空間部24を構成する壁部の一部に、空気導出部22の軸線と交差して、該空気導出部22内を伝播する送風装置BWの騒音を反射させ得る反射壁26を設ける。この反射壁26は、空気吸引部20の端縁から所定の距離Xだけ離間して設けられる。これにより、空気導入部22内へ進入した送風装置BWの騒音が反射壁26で反射するため、空気吸引口10の側へ伝播する騒音の低減が図られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸気ダクトに関し、更に詳細には、空気吸引口を有する空気吸引部と、この空気吸引部の空気吸引方向と交差する方向に延在し、その一端部に送風装置へ接続される空気送出口を有する空気導出部とからなる吸気ダクトに関するものである。
例えば近年生産される自動車では、乗員室内の快適性向上を図るため、種々の空調設備が装備されている。特に高級車の一部のグレードでは、図15に例示するように、シート空調システムACを内蔵したシートSが採用されている車種もあり、このシート空調システムACにより温度コントロールされた調温空気をシート表面からシャワー状に吹出すようにして乗員の快適性向上を図るよう考慮されている。このシート空調システムACは、吸気ダクトD1、ブロア等の送風装置BW、ペルチェ素子等の熱交換器H、シートSの表面へ調温空気を送出する空気吹出管Pから基本的に構成されている。
ここでシート空調システムACは、シートSの内部構造や内部空間等の制約があるために該シートSの内部に収納し得るよう小型コンパクトに設計せざるを得ず、小型の熱交換器Hによる熱交換効率を最大限に向上させるため、シートSの側部上方に吸気ダクトD1の空気吸引口10を位置させて乗員室内の空気を効率的に取り入れるよう考慮されている。これにより吸気ダクトD1は、送風装置BWの配設位置等の関係により、空気吸引口10を有する空気吸引部20と、この空気吸引部20の空気吸引方向と略直角に交差する方向に延在し、その一端部に送風装置BWへ接続される空気送出口12を有する空気導出部22とからなる略L字形の屈曲ダクトである。このような技術は、例えば特許文献1等に開示されている。
特開2004−82958号公報
ところで、前述したシート空調システムACでは、吸気ダクトD1の空気吸引口10が、当該シートSに着座した乗員(図示せず)の耳元に近い部位に開口している。このため、送風装置BWのモーターの運転音および吸気音等の作動騒音が、該送風装置BWの空気取込口14に連結された空気送出口12を介して吸気ダクトD1の内部へ進入し、ダクト内を伝播して空気吸引口10から乗員室内へ漏れ出ると、当該シートSに着座した乗員に直接的に聞こえてしまう不都合があった。従って、図16に例示したように、ウレタンシート等の吸音シートWを吸気ダクトD1の内側に貼り込み、前述した騒音を吸収する対策が施されていた。
しかしながら、前述したように吸気ダクトD1が小型であるため(シートSの内部構造の制約等により大型化が不可能)、吸音のために必要とされる厚みの吸音シートWを貼り込むことが不可能であり、薄い吸音シートWを貼り込まざるを得ないために充分な吸音効果が得られない不具合があった。また、吸音シートWを貼り込むことにより、吸気ダクトD1の有効断面積が減少してしまい、通気抵抗が上昇すると共に必要とする風量が確保できない等の問題も発生していた。更には、吸音シートWの材料費および貼込工数が増加するため、成形コストが嵩む等の問題も指摘される。
従って本発明では、送風装置からダクト内に進入した騒音を反射する反射壁を設け、該騒音を低減させるようにした吸気ダクトを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため本発明は、
空気吸引口を有する空気吸引部と、この空気吸引部の空気吸引方向と交差する方向に延在し、その一端部に送風装置へ接続される空気送出口を有する空気導出部とからなる吸気ダクトにおいて、
前記空気吸引部に臨む前記空気導出部の他端部に、前記送風装置側とは反対側へ延出するよう設けた空間部と、
前記空間部を構成する壁部の一部から形成されて前記空気導出部の軸線と交差し、該空気導出部内を伝播する前記送風装置の騒音を反射させ得る反射壁とから構成したことを特徴とする。
本発明に係る吸気ダクトによれば、空気導出部内を伝播する送風装置の騒音を反射壁で反射させることで、空気吸引口へ伝播する該騒音を低減させ得る有益な効果を奏する。従って、吸音シート等の吸音材を内部に貼り込む必要がなくなるので、通気抵抗の上昇を防止すると共に風量を確保し得る利点がある。更に、吸気ダクトの成形時に反射壁が一体的に形成されるので、材料費および工数が増加することがなく、よって成形コストが嵩まない等の利点もある。
次に、本発明に係る吸気ダクトにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、本願が対象とする吸気ダクトは、作動騒音を発生する種々機器や送風装置等の空気取込口に接続されるものが全て対象とされるが、本実施例では、図15に例示したシート空調システムACを構成する吸気ダクトを例示する。従って、図15および図16に既出の部材、部品と同一の部材、部品については、同一の符号を付して説明する。
図1は、好適実施例に係る吸気ダクトを、その構成を示すために一部破断して示した説明図であり、図2は吸気ダクトの概略斜視図である。本実施例の吸気ダクトDは、空気吸引口10を有する所要長の空気吸引部20と、この空気吸引部20の空気吸引方向と略直角に交差する方向に延在し、その一端部に設けた空気送出口12が送風装置BWの空気取込口14に接続される空気導出部22とからなる屈曲ダクトである。このような吸気ダクトDは、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)等を材質とした厚みが1mm程度のインジェクション成形部材である。
空気吸引部20は角筒状を呈しており、この空気吸引部20の先端(前端)に開口した空気吸引口10は40mm×30mm程度の矩形状とされ、その開口面積A1は120mm程度に設定されている。また空気導出部22も角筒状を呈し、この空気導出部22の先端(後端)に開口した空気送出口12は、前述した空気吸引口10と略同一の120mm程度に設定されている。なお、空気導出部22の後端は、送風装置BWの空気取込口14の形状に合致するよう直径dの円形状に形成されている。ここで、空気吸引部20の長さL1は30mm程度、空気導出部22の長さL2は60mm程度に設定されており、この空気導出部22の方が長くなっている。
そして本実施例の吸気ダクトDでは、図15に例示した従来の略L字形の吸気ダクトD1を基本として、空気吸引部20に臨む空気導出部22の他端部(空気吸引部20に連設した屈曲部分)に、送風装置BW側とは反対側へ延出するよう設けた空間部24と、この空間部24を構成する壁部の一部から形成されて空気導出部22の軸線と交差し、該空気導出部22内を伝播する送風装置BWの騒音を反射させ得る反射壁26とを追加したことを特徴としている。換言すると、空気吸引部20を挟んで空気送出口12とは反対側へ空気導出部22を所要長だけ延長形成することで空間部24が画成されており、その先端部分に前述した反射壁26を形成したものである。
そして反射壁26は、空気導出部22の長手方向に沿った軸線に対して直角に交差する向きに形成されている。これにより、空気送出口12から吸気ダクトD内へ進入して空気導出部22を伝播する送風装置BWの騒音は、この反射壁26で反射した後に逆向きの反射音となり、再び空気導出部22内を送風装置BW側へ反射するようになる。従って、空気吸引口10の側へ伝播する該騒音を低減させ得るようになっている。
そして、空間部24の延出長、すなわち空気吸引部20の端部から反射壁26までの距離Xは、送風装置BWから発生する騒音のうち、特に人間が不快に感ずる周波数である1,500〜4,000Hzの騒音を効果的に低減することを前提として設定してある。具体的には、後述する本願発明者が行なった実験結果に基づき、距離Xは15〜30mmの範囲で設定されるようになっている。すなわち、空気吸引部20の端部から反射壁26までの距離Xを15〜30mmに設定することにより、送風装置BWから発生する1,500〜4,000Hzの騒音を反射壁26で反射させ、空気吸引口10への音の漏出を低減させることが可能となる。
図3〜図10は、本願発明者が実施した実験の結果を纏めたグラフであって、図1に例示した本実施例の吸気ダクトD(長さL2=60mm)に関し、空気吸引部20の端部から反射壁26との距離Xを夫々変更させた場合の、空気吸引口10における各周波数毎の音圧レベルを、図15に例示した従来の吸気ダクトD1の各周波数毎の音圧レベルと比較したものである。また表1は、これらの実験データを纏めて表記したものである。すなわち、空気導出部22の長さL2=60mmに設定したもとで、図3は距離X=5mmに設定した場合、図4は距離X=10mmに設定した場合、図5は距離X=15mmに設定した場合、図6は距離X=20mmに設定した場合、図7は距離X=25mmに設定した場合、図8は距離X=30mmに設定した場合、図9は距離X=35mmに設定した場合、図10は距離X=40mmに設定した場合の各周波数の音圧レベルを示したグラフである。
Figure 2006130989
距離X=5mmに設定した場合では、図3に例示したように、従来の吸気ダクトD1と比較して、1,500Hz〜4,000Hzを含む全ての周波数帯域において音圧レベルの低下が殆ど見られない。これは、送風装置BWの騒音の殆どが低減されることなく空気吸引口10の側へ到来してしまうことを意味するものであり、空間部24および反射壁26を設けた効果が少ないことを示している。
距離X=10mmに設定した場合では、図4に例示したように、従来の吸気ダクトD1と比較して、500Hz〜1,000Hz、1,500Hz〜2,000Hzおよび3,00Hz以上の周波数帯域において音圧レベルの若干の低下が確認できる。しかしながら、2,500Hz前後では音圧レベルが全く低下していない。これは、1,500Hz〜4,000Hzにおける中間の騒音が全く低減されないことを意味するものであり、1,500Hz〜4,000Hzの騒音の平均的な低減が図られないことを示している。
距離X=15mmに設定した場合では、図5に例示したように、従来の吸気ダクトD1と比較して、500Hz〜1,000Hzおよび1,500Hz〜4,000Hzの周波数帯域において、音圧レベルが好適に低下していると評価できる。特に、3,000Hz〜4,000Hzの周波数帯域では音圧レベルが6dB程度も低下しており、この周波数帯域の騒音を効率的に低減し得ることが確認できる。
距離X=20mmに設定した場合では、図6に例示したように、従来の吸気ダクトD1と比較して、500Hz〜1,000Hzおよび1,500Hz〜4,000Hzの周波数帯域において、音圧レベルが好適に低下していると評価できる。特に、2,400Hz〜3,500Hzの周波数帯域、すなわち3,000Hz前後では音圧レベルが8dB程度も低下しており、この周波数帯域の騒音を効率的に低減し得ることが確認できる。
距離X=25mmに設定した場合でも、図7に例示したように、従来の吸気ダクトD1と比較して、500Hz〜1,000Hzおよび1,500Hz〜4,000Hzの周波数帯域において、音圧レベルが好適に低下していると評価できる。特に、2,000Hz〜3,000Hzの周波数帯域では音圧レベルが7dB程度も低下しており、この周波数帯域の騒音を極めて効率的に低減し得ることが確認できる。
距離X=30mmに設定した場合では、図8に例示したように、従来の吸気ダクトD1と比較して、500Hz〜1,000Hzおよび1,500Hz〜3,500Hzの周波数帯域において、音圧レベルが好適に低下していると評価できる。特に、1,700Hz〜2,500Hzの周波数帯域では音圧レベルが7〜10dB程度も低下しており、この周波数帯域の騒音を極めて効率的に低減し得ることが確認できる。
距離X=35mmに設定した場合では、図9に例示したように、従来の吸気ダクトD1と比較して、500Hzおよび800Hz前後、そして2,000Hz前後の周波数帯域において、音圧レベルが好適に低下していると評価できる。特に、2,000Hz前後の周波数帯域では、音圧レベルが10dB以上も大幅に低下している。しかしながら、2,300Hz以上の周波数帯域では音圧レベルが殆ど低下しておらず、これ以上の周波数帯域の騒音の低減には効果がないことから、1,500Hz〜4,000Hzの周波数帯域の騒音を低減させることを前提とした場合には不適当と判断せざるを得ない。
距離X=40mmに設定した場合では、図10に例示したように、従来の吸気ダクトD1と比較して、1,500Hz〜2,000Hzの周波数帯域において、音圧レベルが好適に低下していると評価できる。しかしながら、2,300Hz〜4,000Hzの周波数帯域では音圧レベルがむしろ増加してしまっている。従って、1,500Hz〜4,000Hzの周波数帯域の騒音を低減させることを前提とした場合は不適当と判断される。
以上の実験結果から、人間が不快に感ずる周波数(1,500〜4,000Hz)の騒音を効果的かつ平均的に低減することを前提とした場合、空間部24の延出長、すなわち空気吸引部20の端部から反射壁26までの距離Xは、10mm〜30mmの範囲内、好ましくは15mm〜30mmの範囲内に設定することが望ましいことが判明した。そして、距離X=15mmに設定した場合には3,000Hz〜4,000Hzの周波数帯域、距離X=20mmに設定した場合には2,400Hz〜3,500Hzの周波数帯域、距離X=25mmに設定した場合には2,000Hz〜3,000Hzの周波数帯域、距離X=30mmに設定したでは1,700Hz〜2,500Hzの周波数帯域の騒音を効率的に低減し得ることが確認できた。このことから、1,500〜4,000Hzの範囲において、高い周波数帯域の騒音をより重点的に低減させたい場合は、距離Xを15mm〜30mmの範囲内において小さめに設定することが望ましく、また低い周波数帯域の騒音をより重点的に低減させたい場合は、距離Xを15mm〜30mmの範囲内において大きめに設定することが望ましいといえる。
図11は、空気吸引部20の端部から反射壁26までの距離Xを変更調整可能とした構造の吸気ダクトDを示したものである。すわち吸気ダクトDは、空気吸引部20および空気導出部22からなる本体30と、前述した反射壁26を形成して該本体30とは別体のスライド体32とから構成され、このスライド体32が本体30に対してスライド可能に装着されている。従って、スライド体32を適宜に必要に応じてスライドさせて距離Xを15mm〜30mmの範囲内で調整すれば、低減対象の周波数帯域を変更することが可能となる。
図12は、前述した反射壁26を、例えば金属板やガラス板等、吸気ダクトDの材質よりも高密度の部材34から形成した構造の吸気ダクトDを示したものである。図1に例示した吸気ダクトDは、高密度ポリエチレン(HDPE)から形成されているため、この材質で反射壁26を形成すれば騒音を充分に反射させることは可能であるが、前述の高密度の部材34で反射壁26を形成した場合には、騒音の反射効率をより高めることができる。特に、高密度ポリエチレンとは異なる低密度の材質から吸気ダクトDを形成した場合には、この部材34を装着することが有効となる。なお図11では、空間部24に臨む内側に部材34を配設した場合を例示しているが、この部材34を外側に配設するようにしてもよい。
更に図13は、空間部24を形成する壁部を、反射壁26の方向へ拡開的に形成した吸気ダクトDを例示したものである。これにより反射壁26の面積が、空気導出部22の有効断面積よりも大きくなっているため、ダクト内を伝播して反射壁26へ到来した騒音のより効率的な反射を期待できる。
また図14は、空気吸引部20の端縁から夫々異なる距離X1,X2,X3に設定された複数の反射領域36,38,40有した多段状の反射壁26を形成した吸気ダクトDを例示したものである。この場合、例えば反射領域36の距離X1=15mm、反射領域38の距離X2=20mm、反射領域40の距離X3=30mm等に設定すれば、夫々の反射領域36,38,40毎に異なる周波数帯域の騒音を効果的に反射させるようになるため、広い周波数帯域の騒音を低減することが可能となる。なお、図7では3段に形成した場合を例示したが、この段数はこれに限定されるものではない。
このように本実施例の吸気ダクトDでは、空気吸引部20に臨む空気導出部22の他端部に、送風装置BW側とは反対側へ延出するよう空間部24を設けると共に、この空間部24を構成する壁部の一部から形成された反射壁26を空気導出部22の軸線と交差するように設けたことにより、空気送出口12を介して空気導出部22内を伝播する送風装置BWの騒音を反射させることで、空気吸引口10へ伝播する該騒音を好適に低減させ得る。従って、この吸気ダクトDを実施したシート空調システムACでは、乗員が着座したシートSの側部上方に該吸気ダクトDの空気吸引口10が臨んでいても、送風装置BWから発せられた不快な騒音がダクト内で好適に低減されて該空気吸引口10から漏れ出さないなめ、当該乗員に不快を与えることを好適に防止し得る有益な効果を奏する。そして、図9に例示した従来の吸気ダクトD1のような吸音シートWを内部に貼り込む必要がなくなり、該吸気ダクトDの有効断面積が減少しないので、通気抵抗の上昇を防止すると共に風量が確保される。更に、吸気ダクトDの成形時に反射壁26が一体的に形成されるので、材料費および工数が増加することがなく、よって成形コストが嵩まない。
なお前述した実施例では、シートSに内蔵されるシート空調システムACに実施される吸気ダクトを例示したが、本願が対象とする吸気ダクトは、これに限定されるものではなく、種々装置に装着されるものが対象とされる。
本発明に係る吸気ダクトは、空気吸引口を有する空気吸引部と、この空気吸引部の空気吸引方向と交差する方向に延在し、その一端部に送風装置へ接続される空気送出口を有する空気導出部とからなるもので、例えば乗用車等に装備されたシートのシート空調システム等、種々装置に好適に実施可能である。
本発明の好適実施例に係る吸気ダクトを、その構成を示すために一部破断して示した説明図である。 吸気ダクトの概略斜視図である。 空気吸引部の端部から反射壁までの距離を5mmに設定した場合の本実施例の吸気ダクトにおける各周波数毎の音圧レベルを、図15に例示した従来の吸気ダクトの音圧レベルと比較したグラフである。 空気吸引部の端部から反射壁までの距離を10mmに設定した場合の本実施例の吸気ダクトにおける各周波数毎の音圧レベルを、図15に例示した従来の吸気ダクトの音圧レベルと比較したグラフである。 空気吸引部の端部から反射壁までの距離を15mmに設定した場合の本実施例の吸気ダクトにおける各周波数毎の音圧レベルを、図15に例示した従来の吸気ダクトの音圧レベルと比較したグラフである。 空気吸引部の端部から反射壁までの距離を20mmに設定した場合の本実施例の吸気ダクトにおける各周波数毎の音圧レベルを、図15に例示した従来の吸気ダクトの音圧レベルと比較したグラフである。 空気吸引部の端部から反射壁までの距離を25mmに設定した場合の本実施例の吸気ダクトにおける各周波数毎の音圧レベルを、図15に例示した従来の吸気ダクトのレベルと比較したグラフである。 空気吸引部の端部から反射壁までの距離を30mmに設定した場合の本実施例の吸気ダクトにおける各周波数毎の音圧レベルを、図15に例示した従来の吸気ダクトの音圧レベルと比較したグラフである。 空気吸引部の端部から反射壁までの距離を35mmに設定した場合の本実施例の吸気ダクトにおける各周波数毎の音圧レベルを、図15に例示した従来の吸気ダクトの音圧レベルと比較したグラフである。 空気吸引部の端部から反射壁までの距離を40mmに設定した場合の本実施例の吸気ダクトにおける各周波数毎の音圧レベルを、図15に例示した従来の吸気ダクトの音圧レベルと比較したグラフである。 変更例に係る吸気ダクトを、その構成を示すために一部破断して示した説明図である。 別変更例に係る吸気ダクトを、その構成を示すために一部破断して示した説明図である。 別変更例に係る吸気ダクトを、その構成を示すために一部破断して示した説明図である。 別変更例に係る吸気ダクトを、その構成を示すために一部破断して示した説明図である。 吸気ダクトを有するシート空調システムの概略説明図である。 従来の吸気ダクトを、その構成を示すために一部破断して示した説明図である。
符号の説明
10 空気吸引口
12 空気送出口
20 空気吸引部
22 空気導出部
24 空間部
26 反射壁
34 高密度の部材
36,38,40 反射領域
X1,X2,X3 距離

Claims (6)

  1. 空気吸引口(10)を有する空気吸引部(20)と、この空気吸引部(20)の空気吸引方向と交差する方向に延在し、その一端部に送風装置(BW)へ接続される空気送出口(12)を有する空気導出部(22)とからなる吸気ダクトにおいて、
    前記空気吸引部(20)に臨む前記空気導出部(22)の他端部に、前記送風装置(BW)側とは反対側へ延出するよう設けた空間部(24)と、
    前記空間部(24)を構成する壁部の一部から形成されて前記空気導出部(22)の軸線と交差し、該空気導出部(22)内を伝播する前記送風装置(BW)の騒音を反射させ得る反射壁(26)とから構成した
    ことを特徴とする吸気ダクト。
  2. 前記反射壁(26)は、前記空気吸引部(20)の端縁から所定の距離(X)だけ離間して設けられる請求項1記載の吸気ダクト。
  3. 前記距離(X)は15〜30mmの範囲内に設定される請求項2記載の吸気ダクト。
  4. 前記反射壁(26)は、前記空気導出部(22)の軸線に直角に交差する請求項1〜3の何れかに記載の吸気ダクト。
  5. 前記反射壁(26)は、ダクト本体より高密度の部材(34)から形成される請求項1〜4の何れかに記載の吸気ダクト。
  6. 前記反射壁(26)は、前記空気吸引部(20)の端縁から異なる距離(X1,X2,X3)に設定された複数の反射領域(36,38,40)から段状に形成される請求項1〜5の何れかに記載の吸気ダクト。
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