JP2007178054A - ダクト - Google Patents
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Abstract
【課題】省スペース性を達成しつつ、調温空気等の効率的な流通と、該空気の送出・吸引に係る駆動および流通によって発生する騒音の低減とを達成するダクトを提供することを目的とする。
【解決手段】略直線状の第1流通路12と、かつ同じく略直線状であって、その一端部に気体Aの送出・吸引をなす駆動装置BWが接続されている第2流通路14とが交差して屈曲部18が形成されるダクトにおいて、前記屈曲部18は、前記第2流通路14を介して伝搬する駆動装置BWからの騒音を略直角状態に受けて反射する反射壁18aを備えると共に、その通気量が150〜350cm3/cm2・Sの範囲とされる流通部材20が、その隅部19に前記気体Aの流通に沿ったR形状で配置され、該反射壁18aと該流通部材20との間に空間部26が画成されるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】略直線状の第1流通路12と、かつ同じく略直線状であって、その一端部に気体Aの送出・吸引をなす駆動装置BWが接続されている第2流通路14とが交差して屈曲部18が形成されるダクトにおいて、前記屈曲部18は、前記第2流通路14を介して伝搬する駆動装置BWからの騒音を略直角状態に受けて反射する反射壁18aを備えると共に、その通気量が150〜350cm3/cm2・Sの範囲とされる流通部材20が、その隅部19に前記気体Aの流通に沿ったR形状で配置され、該反射壁18aと該流通部材20との間に空間部26が画成されるようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、ダクトに関し、更に詳細には、省スペース性を達成しつつ、調温空気等の気体の効率的な流通と、該空気の送出・吸引による駆動および流通に係る騒音の低減とを達成するダクトに関するものである。
例えば近年生産される自動車では、乗員室内の快適性向上の一対応として、その騒音が大きく低減されている。これに伴い、これまで顕在化することがなかった、例えば調温空気等の送出・吸引に係る騒音が問題となっている。このような要請に対する解決方法として、例えば下記の[特許文献1]に記載の発明「車両用吸気ダクト」の如きダクトが開示されている。この発明によれば、コーナー部に吸音板を設置し、更にその背後に吸音室を設けることで、該ダクト内部を流通するエアの風切り音等を低減することが可能となっている。
特開昭62−59120号公報
ところで自動車については、より高い燃費効率追求の一環から、その重量低減が大きな課題として認識されており、この課題解決の一方策として各構成要素の小型化が求められている。このような流れの中で、ダクトに係る各構成部材についても更なる小型化が求められており、前述した吸音室の如きスペースを設けることは難しく、その結果、充分な対応が困難となっている。これに対して、ダクト内の所要位置にウレタン等の吸音性に優れる部材を配置して騒音を低減する方法が考えられるが、この場合、調温空気等の流通性が悪化、すなわち通風抵抗が高くなり、その結果、これに伴う風切り音の増大、駆動装置への負荷増大といった問題が生じている。
この発明は、従来技術に係る問題点に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、省スペース性を達成しつつ、調温空気等の効率的な流通と、該空気の送出・吸引に係る駆動および流通によって発生する騒音の低減とを達成するダクトを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
略直線状の第1流通路と、かつ同じく略直線状であって、その一端部に気体の送出・吸引をなす駆動装置が接続されている第2流通路とが交差して屈曲部が形成されるダクトにおいて、
前記屈曲部は、前記第2流通路を介して伝搬する駆動装置からの騒音を略直角状態に受けて反射する反射壁を備えると共に、その通気量が150〜350cm3/cm2・Sの範囲とされる流通部材が、その隅部に前記気体の流通に沿ったR形状で配置され、該反射壁と該流通部材との間に空間部が画成されていることを要旨とする。
略直線状の第1流通路と、かつ同じく略直線状であって、その一端部に気体の送出・吸引をなす駆動装置が接続されている第2流通路とが交差して屈曲部が形成されるダクトにおいて、
前記屈曲部は、前記第2流通路を介して伝搬する駆動装置からの騒音を略直角状態に受けて反射する反射壁を備えると共に、その通気量が150〜350cm3/cm2・Sの範囲とされる流通部材が、その隅部に前記気体の流通に沿ったR形状で配置され、該反射壁と該流通部材との間に空間部が画成されていることを要旨とする。
従って、請求項1に係る発明によれば、省スペース性を達成しつつ、調温空気の如き気体の効率的な流通と、該空気の送出・吸引に係る駆動および流通によって発生する騒音の低減とをなし得る効果を奏する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記流通部材は、不織布から形成されていることを要旨とする。従って、請求項2に係る発明によれば、調温空気等の効率的な流通と、該空気の送出・吸引に係る駆動および流通によって発生する騒音の低減との調整を容易になし得る。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記流通部材は、剛性を発現する枠体に不織布を組み合わせることで形成されていることを要旨とする。従って、請求項3に係る発明によれば、調温空気等の効率的な流通と、該空気の送出・吸引に係る駆動および流通によって発生する騒音の低減との調整を容易になし得ると共に、ダクトを容易に製造し得る効果を奏する。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記不織布は、その目付量が25〜30g/m2の範囲にされることを要旨とする。従って、請求項4に係る発明によれば、調温空気等の効率的な流通と、該空気の送出・吸引に係る駆動および流通によって発生する騒音の低減との調整を容易になし得る。
本発明に係るダクトによれば、調温空気等の効率的な流通と、該空気の送出・吸引に係る駆動および流通によって発生する騒音を低減させる効果を奏する。
次に、本発明に係るダクトにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、本願が対象とするダクトは、作動騒音を発生する種々機器や送風または空気吸引に係るブロアー等の駆動装置を備え、かつ空気を吸い込むダクトや、調温空気等の気体を送出するダクト等が全て対象とされるが、以下の本実施例では、駆動装置によって図示しない調温装置から供給される調温空気を第2流通路、屈曲部、第1流通路の順で移送して車内に送出する、所謂空気ダクトを例として説明する。
図1は、本発明の好適な実施例に係るダクト10を、その構成を示すために一部破断して示した説明図である。また図2は図1で示したダクト10の断面図である。本実施例のダクト10は、調温空気(気体)Aの供給源側に所要の駆動装置BWを有し、ここから送出された調温空気Aを、第2流通路14、屈曲部18および第1流通路12を介してダクト10外へ送出するものである。本実施例においては、第1流通路12の調温空気A出口側は車内に接続している。このようなダクト10は、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)等を材質とした厚みが1mm程度のブロー成形またはインジェクション成形部材である。ここで第1流通路12は角筒状を呈しており、その先端(前端)の開口部が65mm×65mm程度の矩形状とされ、また第2流通路14も角筒状を呈し、駆動装置BWに接続する開口部は、前述の第1流通路12の開口部と略同一の65mm×65mm程度の矩形状に設定されている。
ここで第1流通路12と第2流通路14との間に形成される屈曲部18には、調温空気Aをダクト10の形状に従ってスムーズに流通させるように、屈曲部18の隅部19に調温空気Aの流れに沿ったR形状で、流通部材20が配設されている。またこの流通部材20の配置により、反射壁18a(後述)を含む屈曲部内壁18cと流通部材20とで区画された空間部26が画成されるようになっている。この空間部26については、その内部に、例えば吸音材等が充填されず単に空気だけが存在する空間であることが求められる。この構造によって、騒音の反射を用いた衝突・干渉による消音(相殺)効果が好適に発現される(詳細は後述)。なおここでR形状とは、所要の曲率による屈曲だけではなく、多角的に屈曲したような形状であっても、調温空気Aの好適な流通に供する形状であれば含むものとする。
そして屈曲部18には、第2流通路14を介して伝搬する駆動装置BWからの入射に係る騒音(以下、入射騒音NIと云う)を略直角状態に受けて反射する反射壁18aが備えられている。この反射壁18aは、駆動装置BWから供給される調温空気Aの送出方向に対して直角に交差する向きに形成されている。これにより駆動装置BWから伝搬する入射騒音NIは、この反射壁18aで反射した後に逆向き騒音(以下、反射騒音NRと云う)となり、再び第2流通路14内を駆動装置BW側へ反射する。なお反射壁18aは、駆動装置BWからの入射騒音NIに対して略直角となるように構成されているが、これは90°前後の角度、具体的には好適な結果を得られる80〜100°程度の範囲だけを意味するものでない。例えば、入射騒音NIの騒音レベルがダクト10に係る車内側開口部(出口)において、搭載された車両に許容される水準以下にまで低減し得る角度であれば、その範囲に含むものである。
流通部材20は、図3に示す如く、ダクト10において配置される屈曲部18に合わせ、かつ駆動装置BWからの調温空気Aを好適に案内するよう、そのR形状を維持するための剛性を付与する枠体22と、この枠体22によってシート状に保持されて流通部材20の主要部をなす不織布24とから構成されている。ここで枠体22は、所要の剛性を確保し、屈曲部18に対しての取付を考えた多少の変形性を備える各種樹脂を素材としている。そしてその形状は、流通部材20の外枠を形成する枠部材22aと、長手方向に沿って短手方向の略中央部に1本および短手方向に沿って長手方向を略3等分する位置に2本設けられる柱部材22bとから形成されている。そして少なくとも枠部材22aについては、屈曲部18に対する容易な設置を考慮して(詳細は後述)、その断面形状が略真円状とされている。
一方、不織布24としては、本発明においては以下の2つの要素を兼ね備えている。すなわち(1)第2流通路14の一端部に接続されている駆動装置BWから伝搬する作動に関わる入射騒音NIを通過(図1または図2の矢印NI)させる。(2)駆動装置BWから供給される調温空気Aには、屈曲部18に沿った方向性(図1の矢印A)を与えて案内する。これにより、(1)入射騒音NIは、駆動装置BWに対抗する反射壁18aに反射された後に逆向きの反射騒音NR(図1または図2の矢印NR)となり、入射騒音NIに衝突・干渉してその騒音レベルが低減され、また(2)屈曲部18に沿った方向性が与えられた調温空気Aは、スムーズに移送され、その通気抵抗および風切り音の発生が低減される、ことになる。
このような作用を奏するため不織布24は、その通気量が150〜350cm3/cm2・Sの範囲とされている。通気量をこの範囲とすることで、前述の作用を最大限に発揮して、調温空気Aの送出をなす駆動装置BWに係る騒音の低減と、調温空気Aの送出(流通)に係る騒音(風切り音)の低減および調温空気Aの良好な通気性とをなし得る。すなわち空気の粘性気体としての性質と、音の疎密波としての性質との双方を好適に利用する不織布24の通気量を見出している。この数値が150cm3/cm2・S未満となると、通気性の低下によって駆動装置BWから伝搬する入射騒音NIを好適に通過させることができなくなり、前述の反射騒音NRとの衝突・干渉による消音効果が得られない(実験2参照)。一方、350cm3/cm2・Sを超えると、通気性の増大によって好適な整流効果が得られなくなり、調温空気Aの送出(移送)に係る通気抵抗の増大によるスムーズな送風の阻害および風切り音の発生が顕著となる(実験1参照)
そして不織布24は、その目付量によって通気量の調整をなしている。具体的には、屈曲部18に対する取付性と省スペース性との両立をなすべく、不織布24の厚さを0.2mm程度とした状態で、目付量の範囲を25〜30g/m2の範囲としている。この目付量が25g/m2未満であると、不織布24の通気量が350cm3/cm2・Sを超えてしまい、一方30g/m2を超えると、通気量が150cm3/cm2・S未満となって好適な使用に供し得ない。
また屈曲部18において流通部材20が設置される部位には、流通部材20を構成する枠体22の枠部材22aが容易に嵌合的に収まるように、枠部材22aの断面形状に対応した、すなわち略半円状の溝18bが設けられている(図1参照)。そしてこの溝18bに対して、枠体22における枠部材22aを合致させて納めるように流通部材20を位置決めすれば、流通部材20は屈曲部18に脱着自在かつ容易に取付可能となる。この他、図4に示すように、一度位置決めされた枠部材22aの一端辺がその位置から動かないように保持するオーバーラップ形状を形成し、枠部材22aの他端をタッカー等の手段で固定的に位置決めする方法を採用してもよい。この場合、流通部材20は、調温空気A等の流れに沿う目的で形成されるR形状を、屈曲部18における設置位置に取り付けることでより撓むように設定することで、流通部材20を構成する枠体22が形状復元しようとする力を位置決めに利用し得るため、より効率的である。
基本的に流通部材20は、第1流通路12または第2流通路14の開口部から、屈曲部18に入れられて、そのまま溝18bに枠部材22aを嵌合的に納めることで一体とされている。この他の方法として、図5に示す如く、第1流通路12および第2流通路14から屈曲部18だけを分離可能としたダクト40を用い、分離状態にある屈曲部18(図5(a)参照)に対して、同様に流通部材20を位置決めし(図5(b)参照)、これを第1流通路12および第2流通路14に対して固定してダクト形状としてもよい(図5(c)参照)。この場合、ダクト40における第1流通路12および第2流通路14と、屈曲部18とには、夫々対応して取付可能な、例えば嵌合構造その他公知の固定構造が設けられ、これによってダクト40内を流通する調温空気Aが好適に車内に送出される程度の密閉性が確保される。
また枠体22に対する不織布24の組み付け方法としては、図6に示す如く、枠体22を第1枠体22cおよび第2枠体22dから構成し、この2部材間に不織布24を挟み込んで組み付けたり、単に枠体22に所要の通気量となるように不織布24を貼り付ける等の、従来公知の方法が採用可能である。
このように本実施例のダクト10では、駆動装置BWを一端部に有する第2流通路14からの調温空気Aの通過させる一方で、駆動装置BWからの騒音を通過させ得る流通部材20を屈曲部18に設けると共に、この屈曲部18を構成する壁部の一部から形成された反射壁18aを第2流通路14の軸線と交差するように設けている。これにより駆動装置BWで発生して伝播する騒音を反射させて、車内へ伝播する該騒音を好適に低減させると共に、調温空気Aの通気抵抗の上昇を防止しつつ風量を確保して、効率のよい車内への送出(案内)をなし得る。
(実験例)
以下に本発明に係るダクトに係る実験例を示す。なおこの実験例は、本発明に係るダクトの一例であって、その内容を限定するものではない。
以下に本発明に係るダクトに係る実験例を示す。なおこの実験例は、本発明に係るダクトの一例であって、その内容を限定するものではない。
(実験1) 通気抵抗について
図7に示す如く、その内部断面形状が65mm×65mmであって、第1流通路の長さが130mm、第2流通路の長さが180mmとされた略L字形状となったダクトを基本として、(1)屈曲部における外側RをR85とすると共に内側RをR20とした曲がりダクト(参考例1:図7(a)参照)、(2)屈曲部における外側を直角とすると共に内側RをR20とした直角ダクト(参考例2:図7(b)参照)、(3)直角ダクトを基本とし、屈曲部において、ダクト内を流通する空気等がその流れに沿って衝突する部位に15〜60cm3/cm2・Sの不織布(厚さ0.2mm)を配置すると共に、その背後に密度25kg/m3のウレタンフォームを収納した空間(65mm×10mm)を形成した吸音ダクト(参考例3:図7(c)参照)および(4)直角ダクトを基本として、その屈曲部に流通部材を配置して擬似的にR85となる外側Rを形成した各実施例1および2並びに比較例1および2に係るダクト(図7(d)参照)を準備し、風量100m3/h(一般的な車両空調用駆動装置における「強」に相当する)とした際の入口出口間の圧力損失を測定した。なお各実施例1および2並びに比較例1および2に係るダクトは、不織布の厚さ約0.2mmとした流通部材であって、その目付量を変化させて通気量を表1に示す数値範囲とされている。また直角ダクト(参考例2)における圧力損失値を100とした場合の、各実施例、比較例および参考例に係る数値を算出した。
図7に示す如く、その内部断面形状が65mm×65mmであって、第1流通路の長さが130mm、第2流通路の長さが180mmとされた略L字形状となったダクトを基本として、(1)屈曲部における外側RをR85とすると共に内側RをR20とした曲がりダクト(参考例1:図7(a)参照)、(2)屈曲部における外側を直角とすると共に内側RをR20とした直角ダクト(参考例2:図7(b)参照)、(3)直角ダクトを基本とし、屈曲部において、ダクト内を流通する空気等がその流れに沿って衝突する部位に15〜60cm3/cm2・Sの不織布(厚さ0.2mm)を配置すると共に、その背後に密度25kg/m3のウレタンフォームを収納した空間(65mm×10mm)を形成した吸音ダクト(参考例3:図7(c)参照)および(4)直角ダクトを基本として、その屈曲部に流通部材を配置して擬似的にR85となる外側Rを形成した各実施例1および2並びに比較例1および2に係るダクト(図7(d)参照)を準備し、風量100m3/h(一般的な車両空調用駆動装置における「強」に相当する)とした際の入口出口間の圧力損失を測定した。なお各実施例1および2並びに比較例1および2に係るダクトは、不織布の厚さ約0.2mmとした流通部材であって、その目付量を変化させて通気量を表1に示す数値範囲とされている。また直角ダクト(参考例2)における圧力損失値を100とした場合の、各実施例、比較例および参考例に係る数値を算出した。
(実験1の結果)
実験1の結果を上記の表1に併記する。その表1から、その通気性が本発明に係る範囲内となることで(350cm3/cm2・S以下)ダクトに沿った通気性が良好な曲がりダクト(参考例1)と同等以上の通気抵抗を達成して、良好な通気性を獲得することが確認された。
実験1の結果を上記の表1に併記する。その表1から、その通気性が本発明に係る範囲内となることで(350cm3/cm2・S以下)ダクトに沿った通気性が良好な曲がりダクト(参考例1)と同等以上の通気抵抗を達成して、良好な通気性を獲得することが確認された。
(実験2) 騒音について
実験1で使用した参考例1〜3、実施例1および2並びに比較例1および2に係るダクトを使用し、これについて吸音性(db)を測定した。
実験1で使用した参考例1〜3、実施例1および2並びに比較例1および2に係るダクトを使用し、これについて吸音性(db)を測定した。
(測定方法および条件)
・吸音性:図8に示す装置を使用し、各参考例、実施例または比較例に係るダクトを設置して、集音装置(マイク)によって、各周波数の音圧を測定し、そこからO.A.(オーバーオール)値を算出した。
・吸音性:図8に示す装置を使用し、各参考例、実施例または比較例に係るダクトを設置して、集音装置(マイク)によって、各周波数の音圧を測定し、そこからO.A.(オーバーオール)値を算出した。
(実験2の結果)
実験2の結果を、周波数−音圧のグラフ図として図9に示す。この図9から、1600Hz以上、特に2000Hz以上の領域において音圧の低下が確認された。
実験2の結果を、周波数−音圧のグラフ図として図9に示す。この図9から、1600Hz以上、特に2000Hz以上の領域において音圧の低下が確認された。
12 第1流通路、14 第2流通路、18 屈曲部、18a 反射壁、 19 隅部
20 流通部材、22 枠体、24 不織布 26 空間部、A 気体
20 流通部材、22 枠体、24 不織布 26 空間部、A 気体
Claims (4)
- 略直線状の第1流通路(12)と、かつ同じく略直線状であって、その一端部に気体(A)の送出・吸引をなす駆動装置(BW)が接続されている第2流通路(14)とが交差して屈曲部(18)が形成されるダクトにおいて、
前記屈曲部(18)は、前記第2流通路(14)を介して伝搬する駆動装置(BW)からの騒音を略直角状態に受けて反射する反射壁(18a)を備えると共に、その通気量が150〜350cm3/cm2・Sの範囲とされる流通部材(20)が、その隅部(19)に前記気体(A)の流通に沿ったR形状で配置され、該反射壁(18a)と該流通部材(20)との間に空間部(26)が画成されている
ことを特徴とするダクト。 - 前記流通部材(20)は、不織布(24)から形成されている請求項1記載のダクト。
- 前記流通部材(20)は、剛性を発現する枠体(22)に不織布(24)を組み合わせることで形成されている請求項1記載のダクト。
- 前記不織布(24)は、その目付量が25〜30g/m2の範囲にされる請求項2または3記載のダクト。
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