JP2019156111A - 空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通風路の圧力損失の増加を抑制すると共に、騒音を低減することの可能な空調装置を提供する。【解決手段】車両用の空調装置1は、空調ケース2およびレゾネータ板6を備える。空調ケース2は、空気が流れる通風路10を有する。レゾネータ板6は、空調ケース2とは別部材で構成され、板厚方向に通じる複数の開口部60を有し、空調ケース2の内壁と所定の隙をあけた状態で、空調ケース2の内壁に沿うように設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用の空調装置に関するものである。
従来、車室内の空調を行う車両用空調装置が知られている。
特許文献1に記載の空調装置は、送風機から熱交換器へ空気が流れる通風路の周囲に、グラスウール製の吸音材によって囲われた空気室を形成している。また、その通風路の途中に、吸音材を貼り付けた仕切板を、通風路内に張り出すように設けている。
この空調装置は、送風機から出た音を空気室の一方の壁に反射させ、空気室の他方の壁を構成する吸音材に吸収させることで、送風機の騒音を低減している。また、この空調装置は、送風機から熱交換器に向かって進む音を、仕切板に貼り付けた吸音材に吸収させることで、送風機の騒音を低減している。
特公平7−33922号公報
しかしながら、特許文献1に記載の空調装置は、空気室を囲う吸音材に吸収させる音の周波数を広げるため、空気室の一方の壁と他方の壁との距離を変化させている。そのため、この空調装置は、空気室の容積が大きくなり、体格が大型化するといった問題がある。
また、この空調装置は、吸音材を貼り付けた仕切板が通風路内に張り出しているので、送風機から熱交換器までの通風路が蛇行する形状になっている。さらに、この空調装置は、送風機から出た音を吸収するためにグラスウール製の吸音材を使用しているので、通風路の断面積が小さくなっている。そのため、この空調装置は、通風路を流れる空気の圧力損失(以下、「通風路の圧力損失」という)が増加し、送風量が低減するという問題がある。
なお、特許文献1の空調装置において、空気室を形成する吸音材を保持する多孔板は、風圧などによる吸音材の変形を防止すると共に、通風路から空気室に音を通過させるためのものであり、騒音を低減する機能は備えていない。
本発明は上記点に鑑みて、通風路の圧力損失の増加を抑制すると共に、騒音を低減することの可能な空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
車両用の空調装置であって、
空気が流れる通風路を有する空調ケース(2)と、
空調ケースとは別部材で構成され、板厚方向に通じる複数の開口部(60)を有し、空調ケースの内壁と所定の隙をあけた状態で、空調ケースの内壁に沿うように設けられるレゾネータ板(6)と、を備える。
これによれば、レゾネータ板の複数の開口部の内側の空気と、空調ケースの内壁とレゾネータ板との間の空気層とを共振させ、その開口部の内側の空気と開口部の内壁との摩擦により、騒音を低減することが可能である。そのため、この構成によれば、上述した特許文献1に記載されているようなグラスウール製の吸音材を必要としないので、通風路の流路面積の減少が極力抑えられ、通風路の圧力損失の増加が抑制される。したがって、この空調装置は、送風量を低下させることなく、騒音を低減することができる。
ところで、仮に空調ケースとレゾネータ板とを樹脂射出成形により一体に形成すると、金型などの制約により、レゾネータ板と空調ケースとの間の空気層の厚さを薄くすることは困難である。また、空調ケースの任意の位置にレゾネータ板を設けることも困難である。それに対し、請求項1に記載のレゾネータ板は、空調ケースとは別部材で構成されているので、レゾネータ板と空調ケースとの距離を近づけ、レゾネータ板と空調ケースとの間の空気層の厚さを薄くすることが可能である。また、空調ケース内の任意の位置にレゾネータ板を設けることも可能である。これにより、この空調装置は、通風路の圧力損失の増加を抑制すると共に、騒音の低減効果を高めることができる。
さらに、このレゾネータ板は、空調ケースとは別部材で構成されているので、レゾネータ板と空調ケースとの間の空気層の厚さや、レゾネータ板が有する複数の開口部の大きさを容易に変えることが可能である。そのため、この空調装置は、空調ケースの形状を変更することなく、レゾネータ板のみの形状変更により消音する音の周波数を変えることができる。したがって、この空調装置は、車両に応じて、騒音を確実に低減することができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係る空調装置の正面図である。 図1のII―II線の断面図である。 図1のIII―III線の断面図である。 レゾネータ板の一部を示す平面図である。 レゾネータ板と空調ケースとの固定方法の一例を示す図である。 レゾネータ板により騒音が低減される様子を説明するための説明図である。 レゾネータ板により騒音が低減される様子を説明するための説明図である。 レゾネータ板により騒音が低減される様子を説明するための説明図である。 第2実施形態の空調ケースと複数のレゾネータ板の一部を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態の空調装置1は、車両のインストルメントパネルの内側に搭載される。この空調装置1は、車室内または車室外から取り入れた空気の温度および湿度を調整し、その空気を車室内に設けられた複数の吹出口から車室内に吹き出すことにより車室内の空気調和を行うものである。
まず、空調装置1の基本的構成を説明する。
図1〜図3に示すように、空調装置1は、空調ケース2、送風機3、熱交換器としてのエバポレータ4、ヒータコア5およびレゾネータ板6などを備えている。空調装置1は、は、送風機3などが設置される送風ユニット11と、エバポレータ4およびヒータコア5などが設置される空調ユニット12とを含んで構成されている。
空調ケース2は、空調装置1の外殻を構成している。空調ケース2は、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂(例えばポリプロピレン)により成形されている。空調ケース2の内側には、空気が流れる通風路10が形成されている。また、空調ケース2は、複数の分割ケースを組み合わせて構成されたものである。複数の分割ケースは、複数の嵌合部材13によって組み付けられている。
空調ケース2は、通風路10の空気流れ方向の最上流側に、車室外空気(すなわち外気)を通風路10に導入するための外気導入口14と、車室内空気(すなわち内気)を通風路10に導入するための図示しない内気導入口を有している。外気導入口14または内気導入口から、通風路10に空気が導入される。
なお、外気導入口14と内気導入口の近傍には、図示しない内外気切替ドアが設けられている。内外気切替ドアは、外気導入口14の開口面積と内気導入口の開口面積とを連続的に調整するためのものである。
空調ケース2の内側の通風路10には、送風機3が設けられている。送風機3は、遠心ファン31、および図示していない電動モータなどを有している。電動モータの駆動により遠心ファン31が回転すると、外気導入口14または内気導入口から通風路10に外気または内気が導入され、通風路10に空気が送風される。なお、送風機3が有するファンは、遠心ファン31に限らず、例えば、軸流ファンまたはクロスフローファンとしてもよい。
エバポレータ4は、通風路10を流れる空気を冷却するための熱交換器である。エバポレータ4は、図示していない圧縮機、凝縮器および膨張弁などと共に蒸気圧縮式の冷凍サイクルを構成している。エバポレータ4が有する図示していないチューブの内側を、気液二層状態となった冷媒が流れる。エバポレータ4は、そのチューブの内側を流れる冷媒の蒸発潜熱により、通風路10を流れる空気を冷却する。
ヒータコア5は、エバポレータ4に対し、空気流れ方向の下流側に設けられている。ヒータコア5は、通風路10を流れる空気を加熱するための熱交換器である。ヒータコア5が有する図示していないチューブの内側を温水(例えばエンジン冷却水)が流れる。ヒータコア5は、そのチューブの内側を流れる温水と、通風路10を流れる空気との熱交換により、通風路10を流れる空気を加熱する。なお、ヒータコア5と共にPCTヒータなどを併設してもよい。
エバポレータ4とヒータコア5との間の通風路10には、2枚のエアミックスドア17が設けられている。エアミックスドア17はスライド式のフィルムドアであり、ギア18の回転により駆動される。エアミックスドア17は、エバポレータ4を通過した後にヒータコア5を迂回する風量と、エバポレータ4を通過した後にヒータコア5を通過する風量との割合を調整する。
空調ケース2は、通風路10の空気流れ方向の最下流側に、通風路10から車室内に空調風を送風するための複数の吹出開口部19、20、21を有している。複数の吹出開口部は、デフロスタ吹出開口部19、フェイス吹出開口部20およびフット吹出開口部21などにより構成されている。
デフロスタ吹出開口部19は、車両のフロントウィンドガラスに向けて空調風を吹き出すものである。フェイス吹出開口部20は、前座席に着座した乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すものである。フット吹出開口部21は、車両の右前座席および左前座席に着座した乗員の下半身側に向けて空調風を吹き出すものである。
デフロスタ吹出開口部19、フェイス吹出開口部20およびフット吹出開口部21には、それぞれの開口部を開閉するためのモード切替ドア22、23、24が設けられている。モード切替ドアは、デフロスタドア22、フェイスドア23、およびフットドア24により構成されている。デフロスタドア22は、デフロスタ吹出開口部19を開閉する。フェイスドア23は、フェイス吹出開口部20を開閉する。フットドア24は、通風路10とフット吹出開口部21とを連通または遮断する。
以上、空調装置1の基本的構成を説明した。ところで、上述した空調装置1においては、送風機3から騒音が発生することがある。その騒音が空調ケース2内の通風路10を通り、吹出開口部19、20、21を経由して車室内に放出されると、乗員が不快に感じることが懸念される。
そこで、本実施形態の空調装置1は、送風機3から出る騒音が車室内に放出されることを抑制するため、空調ケース2の内側にレゾネータ板6を備えている。レゾネータ板6は、空調ケース2とは別部材で構成され、空調ケース2の内壁と所定の隙をあけた状態で、空調ケース2に固定されている。レゾネータ板6は、空調ケース2の内壁に沿うように設けられている。レゾネータ板6は、例えば樹脂などにより形成されている。
レゾネータ板6は、空調ケース2の任意の位置に取り付けることが可能である。すなわち、レゾネータ板6は、空調ケース2とは別部材で構成されていることから、空調ケース2を形成するための金型などの制約を受けることが殆どない。したがって、レゾネータ板6は、送風機3から出る騒音の低減効果の高い位置に配置できる。
例えば、図1および図2に示すように、レゾネータ板6a、6b、6c、6dは、送風機3とエバポレータ4との間を直線状に延びる通風路10を形成する空調ケース2の内壁に沿うように設けることが可能である。このように比較的大きい面積を有する場所にレゾネータ板6a、6b、6c、6dを設けることで、レゾネータ板6の面積を大きいものとして、騒音低減効果を高めることができる。
また、例えば、図3に示すように、レゾネータ板6e、6f、6gは、エバポレータ4より下流側の通風路10を形成する空調ケース2の内壁に沿うように設けることが可能である。レゾネータ板6eは、空調ケース2のうち重力方向下側の部位に設けられている。レゾネータ板6e、6fは、エバポレータ4を通過した冷風がヒータコア5を迂回して流れる流路に設けられている。レゾネータ板6gは、デフロスタ吹出開口部19に近い場所に設けられている。このように、レゾネータ板6e、6f、6gを空調ケース2内の任意の場所に設けることで、吹出開口部19、20、21を経由して車室内に騒音が放出されることを効率的に防ぐことができる。
本実施形態のように、空調ケース2が、複数の分割ケースを組み合わせて構成されたものである場合、レゾネータ板6は、その分割ケース毎に分割されていてもよい。これにより、空調装置1の製造工程において、複数の分割ケース毎にレゾネータ板6を取り付けた後、その複数の分割ケースを組み合わせて空調ケース2を構成することが可能である。
また、レゾネータ板6は、空調ケース2の内壁が曲がっている場所に配置される場合、その空調ケース2の内壁が曲がる方向と、レゾネータ板6の曲面が曲がる方向とが揃うように形成される。これにより、レゾネータ板6は、空調ケース2の内壁から通風路10内に大きく突出することなく、空調ケース2の内壁に沿うようにして設けられる。したがって、空調ケース2の内壁にレゾネータ板6が取り付けられる箇所の通風路10の圧力損失の増加が抑制される。
図4に示すように、レゾネータ板6は、板厚方向に通じる複数の開口部60を有している。レゾネータ板6の板厚T1や、レゾネータ板6が有する複数の開口部60の大きさD1および開口率などは、レゾネータ板6により消音する音の周波数に応じて任意に調整することが可能である。具体的には、レゾネータ板6の板厚T1は、例えば数mm程度である。また、レゾネータ板6が有する開口部60の大きさD1は、例えば内径が1mm程度である。
図5に示すように、レゾネータ板6は、空調ケース2の内壁と所定の隙をあけた状態で、空調ケース2の内側に固定されている。レゾネータ板6と空調ケース2の内壁との距離S1は、レゾネータ板6により消音する音の周波数により任意に調整することが可能である。レゾネータ板6は、空調ケース2とは別部材で構成されているので、レゾネータ板6と空調ケース2の内壁との距離S1を小さくすることが可能である。具体的には、レゾネータ板6と空調ケース2の内壁との距離S1は、数mm程度(例えば0より大きく、15mm以下)である。
図5では、空調ケース2の内壁に設けた爪部15に対し、レゾネータ板6の端部を嵌合することで、空調ケース2の内壁にレゾネータ板6を固定している。なお、空調ケース2とレゾネータ板6との固定方法は図5に示した方法に限らず、例えば、接着、溶着またはボルト止め等を採用することが可能である。
次に、レゾネータ板6により騒音が低減される原理について、図6A〜図6Cを参照して説明する。
図6Aに示すように、通風路10内に騒音が発生すると、通風路10内の空気の振動がレゾネータ板6の開口部60の内径側の空気A1(以下、「開口部空気A1」と呼ぶ)に対し、外圧P1として作用する。そのため、開口部空気A1は、その外圧P1により、空調ケース2の内壁とレゾネータ板6との間の空気層A2に押し込まれる。すると、空気層A2から開口部空気A1に対し、通風路10に向けて押し出そうとする力P2が作用する。そのため、開口部空気A1は、空気層A2から通風路10に向けて押し出される。
次に、図6Bに示すように、開口部空気A1は、慣性Iにより、レゾネータ板6の開口部60の内側を通過して通風路10に押し出される。すると、空気層A2が負圧となり、開口部空気A1を再び空気層A2内に引き戻そうとする力P3が作用する。そのため、開口部空気A1は、通風路10から空気層A2内に引き戻される。
その後、上述した現象が繰り返され、図6Cの破線FHで示した部位で、レゾネータ板6の開口部60の内壁と開口部空気A1との摩擦熱が発生する。そのため、通風路10内の空気の振動のエネルギーが、摩擦熱となって消失する。このようにして、レゾネータ板6は、送風機3で発生した騒音を低減することが可能である。
以上説明した本実施形態の空調装置1は、次の作用効果を奏するものである。
(1)本実施形態では、レゾネータ板6が有する複数の開口部空気A1と、空気層A2とを共振させ、開口部60の内壁と開口部空気A1との摩擦により、騒音を低減することが可能である。そのため、この構成によれば、上述した特許文献1に記載されているようなグラスウール製の吸音材を必要としないので、通風路10の流路面積の減少が極力抑えられ、通風路10の圧力損失の増加が抑制される。したがって、この空調装置1は、送風量を低下させることなく、騒音を低減することができる。
(2)また、本実施形態では、レゾネータ板6は、空調ケース2とは別部材で構成されているので、空調ケース2を形成する金型等の制約を受けることなく、レゾネータ板6と空調ケース2との距離S1を近づけ、空気層A2の厚さを薄くすることが可能である。また、空調ケース2内の任意の位置にレゾネータ板6を設けることも可能である。これにより、この空調装置1は、通風路10の圧力損失の増加を抑制すると共に、騒音の低減効果を高めることができる。
(3)さらに、本実施形態では、レゾネータ板6は、空調ケース2とは別部材で構成されているので、複数の開口部60の大きさD1や、空気層A2の厚さ(即ち、レゾネータ板6と空調ケース2の内壁との距離S1)を容易に変えることが可能である。そのため、この空調装置1は、空調ケース2の形状を変更することなく、レゾネータ板6のみの形状変更により消音する音の周波数を変えることができる。したがって、この空調装置1は、車両に応じて、騒音を確実に低減することができる。
(4)本実施形態では、空調ケース2の内壁が曲がる方向と、レゾネータ板6の曲面が曲がる方向とが揃っている。これにより、レゾネータ板6が通風路10に張り出すことが無いので、通風路10の圧力損失の増加が抑制される。したがって、この空調装置1は、送風量を低下させることなく、騒音を低減することができる。
(5)本実施形態では、レゾネータ板6a〜6dは、送風機3とエバポレータ4との間を直線状に延びる通風路10を形成する空調ケース2の内壁に設けられる。このような場所にレゾネータ板6を設けることで、レゾネータ板6の面積を大きいものとすることが可能である。また、空調ケース2の内壁に沿ってレゾネータ板6を設けることで、通風路10の圧力損失の増加を抑制可能である。したがって、この空調装置1は、送風量を低下させることなく、騒音を確実に低減することができる。
(6)本実施形態では、レゾネータ板6e〜6gは、エバポレータ4より下流側の通風路10を形成する空調ケース2の内壁に沿うように設けられる。このように空調ケース2内の任意の位置にレゾネータ板6を設けることで、送風機3から出る騒音の低減効果の高い位置に配置することができる。
(7)本実施形態では、空調ケース2とレゾネータ板6とは、嵌合、接着、溶着またはボルト止めにより固定されている。これにより、空調ケース2とレゾネータ板6とを容易に接続することが可能である。そのため、車両に応じて、レゾネータ板6が有する複数の開口部60の大きさD1や、空気層A2の厚さを容易に変えることが可能である。したがって、この空調装置1は、空調ケース2の設計変更をすることなく、レゾネータ板6の変更のみによって消音する音の周波数を変えることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対してレゾネータ板6の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図7に示すように、第2実施形態では、レゾネータ板6は、第1レゾネータ板61と第2レゾネータ板62とを含んで構成されている。第1レゾネータ板61は、空調ケース2の内壁に対し、所定の隙をあけた状態で設けられている。第2レゾネータ板62は、第1レゾネータ板61に対し空調ケース2の内壁とは反対側に設けられている。そして、第2レゾネータ板62は、第1レゾネータ板61に対し所定の隙をあけた状態で設けられている。
第1レゾネータ板61が有する開口部60の大きさD1と、第2レゾネータ板62が有する開口部63の大きさD2とは、異なる大きさで形成することが可能である。空調ケース2の内壁と第1レゾネータ板61との距離S1と、第1レゾネータ板61と第2レゾネータ板62とのS2とは、異なる距離に設定することが可能である。第1レゾネータ板61の板厚T1と、第2レゾネータ板62の板厚T2とは、異なる板厚で形成することが可能である。これにより、第1レゾネータ板61により消音可能な周波数と、第2レゾネータ板62により消音可能な周波数を変えることが可能である。したがって、第2実施形態の空調装置1は、複数のレゾネータ板61、62を所定の隙をあけた状態で重ねて設置することで、広範囲の周波数の騒音を低減することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
(1)上記第1実施形態では、レゾネータ板6は、送風機3とエバポレータ4との間を直線状に延びる通風路10を形成する空調ケース2の内壁、および、エバポレータ4より下流側の通風路10を形成する空調ケース2の内壁に設けた。これに対し、他の実施形態では、レゾネータ板6は、図1および図2で示した位置に限らず、空調ケース2内の任意の位置に取り付けることが可能である。
(2)上記第1実施形態では、レゾネータ板6は、空調ケース2の内壁が曲がる方向と、レゾネータ板6の曲面が曲がる方向とが揃うように形成した。これに対し、他の実施形態では、レゾネータ板6は、空調ケース2の内壁の曲がりに関わらず、平面状に形成してもよい。この構成によっても、レゾネータ板6が取り付けられる場所の状況によっては、通風路10の圧力損失の増加を抑制することが可能である。
(3)上記第2実施形態では、レゾネータ板6は、第1レゾネータ板61と第2レゾネータ板62とを含んで構成されるものとした。これに対し、他の実施形態では、レゾネータ板6は、第1レゾネータ板61、第2レゾネータ板62に加え、第3レゾネータ板などを重ねて設けることも可能である。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、車両用の空調装置は、空調ケース、および、レゾネータ板を備える。空調ケースは、空気が流れる通風路を有する。レゾネータ板は、空調ケースとは別部材で構成され、板厚方向に通じる複数の開口部を有し、空調ケースの内壁と所定の隙をあけた状態で、空調ケースの内壁に沿うように設けられる。
第2の観点によれば、空調ケースの内壁が曲がる方向と、レゾネータ板の曲面が曲がる方向とは、揃っている。
これによれば、レゾネータ板が通風路に張り出すことが無いので、通風路の圧力損失の増加が抑制される。したがって、この空調装置は、送風量を低下させることなく、騒音を低減することができる。
第3の観点によれば、空調装置は、通風路内に空気を送風する送風機と、通風路を流れる空気を冷却する熱交換器をさらに備える。レゾネータ板は、送風機と熱交換器との間を直線状に延びる通風路を形成する空調ケースの内壁に沿うように設けられる。
このように、直線状に延びる通風路を形成する空調ケースの内壁にレゾネータ板を設けることで、レゾネータ板の面積を大きいものとすることが可能である。また、通風路の圧力損失の増加を抑制可能である。したがって、この空調装置は、送風量を低下させることなく、騒音を確実に低減することができる。
第4の観点によれば、レゾネータ板は、熱交換器より下流側の通風路を形成する空調ケースの内壁に沿うように設けられる。
このように、空調ケース内の任意の位置にレゾネータ板を設けることで、送風機から出る騒音を低減する効果の高い位置に配置することができる。したがって、この空調装置は、送風量を低下させることなく、騒音を確実に低減することができる。
第5の観点によれば、空調ケースとレゾネータ板とは、嵌合、接着、溶着またはボルト止めにより固定されている。
これによれば、空調ケースとレゾネータ板とを容易に接続することが可能である。そのため、車両に応じて、レゾネータ板と空調ケースとの間の空気層の厚さや、レゾネータ板が有する複数の開口部の大きさを容易に変えることが可能である。したがって、この空調装置は、空調ケースの設計変更をすることなく、レゾネータ板の形状変更のみによって消音する音の周波数を変えることができる。
第6の観点によれば、レゾネータ板は、第1レゾネータ板と第2レゾネータ板とを含んで構成されている。第1レゾネータ板は、空調ケースの内壁に対し所定の隙をあけた状態で設けられる。第2レゾネータ板は、第1レゾネータ板に対し空調ケースの内壁とは反対側で、第1レゾネータ板に対し所定の隙をあけた状態で設けられる。
これによれば、第1レゾネータ板が有する開口部の大きさと、第2レゾネータ板が有する開口部の大きさを変えることで、消音可能な周波数を変えることが可能である。また、第1レゾネータ板と空調ケースとの間の空気層の厚さと、第1レゾネータ板と第2レゾネータ板との間の空気層の厚さを変えることで、消音可能な周波数を変えることが可能である。したがって、この空調装置は、広範囲の周波数の騒音を低減することができる。なお、第1レゾネータ板、第2レゾネータ板に加え、第3レゾネータ板等を加えることも可能である。
1 空調装置
2 空調ケース
6 レゾネータ板
10 通風路
60 開口部

Claims (6)

  1. 車両用の空調装置であって、
    空気が流れる通風路を有する空調ケース(2)と、
    前記空調ケースとは別部材で構成され、板厚方向に通じる複数の開口部(60)を有し、前記空調ケースの内壁と所定の隙をあけた状態で、前記空調ケースの内壁に沿うように設けられるレゾネータ板(6)と、を備える空調装置。
  2. 前記空調ケースの内壁が曲がる方向と、前記レゾネータ板の曲面が曲がる方向とは、揃っている、請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記空調装置は、
    前記通風路に空気を送風する送風機(3)と、
    前記通風路を流れる空気を冷却する熱交換器(4)と、を備え、
    前記レゾネータ板(6a〜6d)は、前記送風機と前記熱交換器との間を直線状に延びる前記通風路を形成する前記空調ケースの内壁に沿うように設けられる、請求項1または2に記載の空調装置。
  4. 前記空調装置は、
    前記通風路に空気を送風する送風機(3)と、
    前記通風路を流れる空気を冷却する熱交換器(4)と、を備え、
    前記レゾネータ板(6e〜6g)は、前記熱交換器より下流側の前記通風路を形成する前記空調ケースの内壁に沿うように設けられる、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の空調装置。
  5. 前記空調ケースと前記レゾネータ板とは、嵌合、接着、溶着またはボルト止めにより固定されている、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の空調装置。
  6. 前記レゾネータ板は、
    前記空調ケースの内壁に対し所定の隙をあけた状態で設けられる第1レゾネータ板(61)と、
    前記第1レゾネータ板に対し前記空調ケースの内壁とは反対側で、前記第1レゾネータ板に対し所定の隙をあけた状態で設けられる第2レゾネータ板(62)と、を含んで構成されている、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の空調装置。
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