JP2006129751A - 田植機におけるロータリー式苗植付け機構 - Google Patents

田植機におけるロータリー式苗植付け機構 Download PDF

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Abstract

【課題】横向きの駆動軸に固着された回転ケースに苗植体を設け,この苗植体を,前記回転ケースにおける一回の公転中に逆方向に一回だけ自転して上下に往復動し,且つ,前記苗植体の自転をその往復動のうち下死点前後付近において遅らせるようにしたロータリー式苗植付け機構において,疎植仕様を密植仕様に,また、密植仕様を疎植仕様に容易に変更することができるようにする。
【解決手段】駆動軸13への動力伝達の途中に,主動伝達輪体39と,この主動伝達輪体から動力伝達される従動伝達輪体40とを設け,これら両伝達輪体を,回転ケース14の回転を苗植体18の下死点前後付近において遅らせるか又は進ませるように回転中心を偏芯した伝達輪体に構成し,更に,前記両伝達輪体を,その各々が装着される軸37,8dに対して,前記回転ケースの回転をその苗植体の下死点前後付近において進ませるか又は遅らせるように裏返して装着できる構成にする。
【選択図】図3

Description

本発明は,田植機において,一つの回転ケースに,分割爪を備えた苗植体を少なくとも二つ設けて,この各苗植体を,当該苗植体が苗載台の方向を向いた姿勢のまま前記回転ケースの回転によって苗載台と圃場面との間を上下に往復動するように構成して成るロータリー式の苗植付け機構に関するものである。
この種のロータリー式苗植付け機構は,例えば,特許文献1等に記載されているように,田植機における伝動ケースに横向きに軸支した駆動軸に回転ケースを固着し,この回転ケースのうち前記駆動軸を中心とする円周上に少なくとも等分二箇所の部位に分割爪を備えた苗植体を設ける一方,前記回転ケースに,当該回転ケースにおける一回の公転中に前記各苗植体を逆方向に一回だけ自転するようにした連動機構を設けて,前記各苗植体を,その分割爪が苗載台の方向を向いた姿勢で苗載台と圃場面との間を往復動するに際して,前記連動機構を,前記各苗植体における自転を,当該苗植体における下死点前後付近において遅らせるという不等速連動機構することにより,前記各苗植体における分割爪が上下方向に長い楕円形の閉ループの運動軌跡を描くように構成している。
また,前記ロータリー式苗植付け機構を備えた田植機による田植え作業に際しては,圃場面における3.3平方メートル当たりの植付け株数を60〜90株にした密植にする場合と,圃場面における3.3平方メートル当たりの植付け株数を37〜50株にした疎植にする場合がある。
この場合,前者の密植作業は,前記回転ケースの回転数を田植機における前進走行速度に対して相対的に早くすることによって,また,後者の疎植作業は,前記回転ケースの回転数を田植機における前進走行速度に対して相対的に前者の場合よりも遅くすることによって行うようにしていることは周知の通りである。
特開2000−139146号公報
しかし,前記ロータリー式苗植付け機構においては,その回転ケースにおける不等速連動機構による上下に長い楕円形閉ループの運動軌跡を,前者の密植作業に合わせて設定すると,前記回転ケースの回転数を田植機における前進走行速度に対して相対的に遅くすることで後者の疎植作業にした場合に,分割爪における苗植付け後における圃場面からの上昇抜けが遅れて,当該分割爪が圃場面に進入した状態で引きずられることにより,圃場面には植付け苗の前側に大きな掘り起こし孔があくことになる。
また,前記不等速連動機構による上下に長い楕円形閉ループの運動軌跡を,後者の疎植作業に合わせて設定すると,前記回転ケースの回転数を田植機における前進走行速度に対して相対的に早くすることで前者の密植作業にした場合に,分割爪における苗植付け後における圃場面からの上昇抜けが早くなり過ぎて,当該分割爪にて泥土を後ろ方向にはね上げることにより,圃場面には植付け苗の後ろ側に大きな掘り起こし孔があくことになる。
そして,前記ロータリー式苗植付け機構において,植付け苗の前後における掘り起こし孔を可及的に小さくするためには,その不等速連動機構による上下に長い楕円形閉ループの運動軌跡を,前者の密植作業に合わせて設定した密植仕様のものと,後者の疎植作業に合わせて設定した疎植仕様のものとの二種類を製作するようにしなければならない。
しかし,このように,ロータリー式苗植付け機構を,その不等速連動機構を代えて二種類にすることは,当該苗植付け機構を製造するときにおいて,部品の点数が増大するばかりか,部品管理の手数及び部品組み立て手数の増大を招来するという問題がある。
本発明は,この問題を,簡単な機構によって解消することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を達成するため本発明の請求項1は,
「動力源からの動力伝達にて回転する横向きの駆動軸に回転ケースを固着し,この回転ケースのうち前記駆動軸を中心とする円周上に少なくとも等分二箇所の部位に分割爪を備えた苗植体を設ける一方,前記回転ケースに,当該回転ケースにおける一回の公転中に前記各苗植体を逆方向に一回だけ自転して前記各苗植体を上下に往復動し,且つ,前記各苗植体における自転をその往復動のうち下死点前後付近において遅らせるようにした不等速連動機構を設けて成るロータリー式苗植付け機構において,
前記動力源から前記駆動軸への動力伝達の途中に,前記動力源側の主動伝達輪体と,前記駆動軸側で前記主動伝達輪体から動力伝達される従動伝達輪体とを設け,これら両伝達輪体を,前記回転ケースの回転をその苗植体の下死点前後付近において遅らせるか又は進ませるように回転中心を偏芯した伝達輪体に構成し,更に,前記両伝達輪体を,その各々が装着される軸に対して,前記回転ケースの回転をその苗植体の下死点前後付近において進ませるか又は遅らせるように裏返して装着できる構成にした。」
ことを特徴としている。
この構成において,両伝達輪体を,その各々の軸に対して,前記回転ケースの回転をその苗植体の下死点前後付近において遅らせるようにして装着した場合において,回転ケースの回転数を田植機における前進走行速度に対して相対的に早くするという密植作業にしたとき,分割爪における苗植付け後における圃場面からの上昇抜けが遅くなって,当該分割爪による泥土の後ろ方向へのはね上げが少なくなるから,密植作業に適合する。
そして,この密植作業に適合する状態から,前記両伝達輪体を,その各々の軸に対して,前記回転ケースの回転をその苗植体の下死点前後付近において進ませるように裏返して装着することにより,回転ケースの回転数を田植機における前進走行速度に対して相対的に遅くするという疎植作業にしたとき,分割爪における苗植付け後における圃場面からの上昇抜けが早くなって,当該分割爪による圃場面の引きずりの距離が少なくなるから,疎植作業に適合する。
また,両伝達輪体を,その各々の軸に対して,前記回転ケースの回転をその苗植体の下死点前後付近において進ませるようにして装着した場合において,回転ケースの回転数を田植機における前進走行速度に対して相対的に遅くするという疎植作業にしたとき,分割爪における苗植付け後における圃場面からの上昇抜けが早くなって,当該分割爪による圃場面の引きずり距離が少なくなるから,疎植作業に適合する。
そして,この疎植作業に適合する状態から,前記両伝達輪体を,その各々の軸に対して,前記回転ケースの回転をその苗植体の下死点前後付近において遅らせるように裏返して装着することにより,回転ケースの回転数を田植機における前進走行速度に対して相対的に早くするという密植作業にしたとき,分割爪における苗植付け後における圃場面からの上昇抜けが遅くなって,当該分割爪による泥土の後ろ方向へのはね上げが少なくなるから,密植作業に適合する。
つまり,本発明によると,前記両伝達輪体を,その各々の軸に対して裏返して装着することによって,一つのロータリー式苗植付け機構を,当該ロータリー式苗植付け機構における不等速連動機構を代えることなく,密植仕様から疎植仕様に,又は,疎植仕様から密植仕様に変更することができる。
従って,本発明によると,ロータリー式苗植付け機構を製造する場合において,従来の場合によりも,部品の点数を大幅に少なくできるとともに,部品管理の手数及び部品組み立て手数を大幅に低減できる。
以下,本発明の実施の形態を,乗用型の多条植え田植機に適用した場合の図面について説明する。
図において,符号1は,8条植えの乗用型田植機を示し,この田植機1は,左右一対の前輪3及び後輪4にて支持された走行機体2と,この走行機体2の後部に昇降可能に装着した苗植装置5とを備えて,前記走行機体2には,エンジン6が搭載されるとともに,操縦座席7が設けられ,矢印Aで示す方向に前進走行するように構成されている。
前記苗植装置5は,前記エンジン6から動力伝達される伝動ケース8と,この伝動ケース8に横方向に適宜の条間隔で並列に配設した8個のロータリー式苗植付け機構9と,左右往復移動するように後方下向き傾斜配設された苗載台10と,前記各苗植付け機構9の間において圃場面11の表面を滑走するように配設した複数個のフロート12とによって構成されている。
前記伝動ケース8は,図3及び図4に示すように,前記エンジン6からの動力入力軸8aを備えた第1ケース8bと,この第1ケース8bから横方向に延びるパイプ状の第2ケース8cと,この第2ケース8cから横方向に適宜間隔を隔てて後方に延びる四つの第3ケース8dとから成り,前記各苗植付け機構9は,前記各第3ケース8dの後端に水平横向きに軸支した駆動軸13の左右両端に取付けられる一方,前記第2ケース8c内には,前記各第3ケース8dにおける駆動軸13に軸8fを介して動力伝達するための伝達軸8eが設けられ,また,前記第1ケース8b内には,前記動力入力軸8aから傘歯車機構38を介して動力伝達される主動軸37と,この主動軸37から前記伝達軸8eへの動力伝機構36が設けられている。
一方,前記各苗植付け機構9は,図5〜図7に示すように構成されている。
すなわち,前記駆動軸13のうち前記第3ケース8dから突出する両端には,側面視小判型の回転ケース14を着脱可能に固着して,この回転ケース14を,前記駆動軸13によって田植機1の側面視において矢印Bで示すように,反時計方向に回転するもので,この回転ケース14内における前記駆動軸13上には,太陽歯車15が回転自在に被嵌され,該太陽歯車15は,前記伝動ケース8に対して連結部材35を介して回転不能に係止されている。
前記回転ケース14の外周部,つまり,左右両端部には,前記駆動軸13からの距離が等しい位置に,後述する押し出し具用の作動軸16が駆動軸13と平行に軸支されている。また,前記回転ケース14内における両作動軸16上には,中空状の植付け軸17が回転自在に被嵌されている。
この植付け軸17及び前記作動軸16の各端部を回転ケース14の側面から外に突出して,この各植付け軸17の突出端の各々に,アルミ合金等の軽合金にて上面に開放するように中空状にした苗植体18をボルト19にて取付け,この各苗植体18の先端におけるボス部18aには,分割爪20が前記苗載台10に向かう姿勢位置にして固着されている一方,前記作動軸16の先端は,前記苗植体18の中空部内に突出して,この部分に,押し出し作動用のカム21が固着されており,前記苗植体18の上面には,当該苗植体18内を密封するための蓋体33が取付けられている。
そして,前記各植付け軸17上には,前記太陽歯車15と同歯数の遊星歯車22が嵌着されている一方,前記回転ケース14内には,前記太陽歯車15と前記遊星歯車22とに同時に噛合する中間歯車23を設けて,歯車列機構を構成して,この歯車列機構にて,前記回転ケース14における反時計方向の一回転中に,前記各植付け軸17を時計方向に一回転することにより,前記各苗植体18を,その分割爪20が苗載台10に向かう姿勢を保持した状態で,前記苗載台10と圃場面11との間を往復動するように構成している。
この場合,前記歯車機構を構成する前記太陽歯車15,前記遊星歯車22及び前記中間歯車23を例えば特公昭63−20486号公報及び特開昭63−74413号公報等に記載されているように偏芯歯車等の非円形歯車に構成することにより,前記各苗植体18における分割爪20の先端が,図5に図示したように,上下方向に長い楕円状閉ループの運動軌跡24を描くように構成している。
前記各苗植体18におけるボス部18aには,押し出し具を構成する押し出し軸25が,前記分割爪20の長手方向と平行に延びる軸線方向に摺動自在に貫通するように設けられ,その下端には断面U字状にした押し出し片26が,前記分割爪20の後面に近接するように固定されており,前記押し出し軸25の上端は苗植体18内に突出され,この押し出し軸25の上端に,前記苗植体18内に上下方向に揺動回動するようにピン27にて枢着して成る押し出しレバー28の先端が,当該押し出しレバー28における下向き回動により前記押し出し軸25が分割爪20の先端部に向かう方向に前進動し,当該押し出しレバー28における上向き回動により前記押し出し軸25が分割爪20の先端部から根元部の方向に後退動するように,連結片34を介して連結されている。
また,前記苗植体18内には,前記押し出しレバー28を下向き方向に付勢するばね手段29が,前記押し出しレバー28と蓋体33との間に設けられている一方,前記押し出しレバー28における基端を,前記押し出し作動用カム21の外周面に接当することにより,前記回転ケース14の回転に連動して,前記各苗植体18における分割爪20の先端が回転ケース14の回転に伴ってその往復動のうち下降下限における下死点の近傍に来たとき,前記押し出しレバー28が前記ばね手段29の押圧付勢によって下向きに回動し,各苗植体18が回転ケース14の回転に伴ってその往復動のうち下死点から上昇動するとき,前記押し出しレバー28が前記ばね手段29に抗して上向きに回動するように構成している。
更にまた,前記苗植体18における底面板18bには,苗植体18内に突出するボス部31を一体的に設け,このボス部31内に,ゴム等の軟質弾性体32を,着脱可能に装填して,この軟質弾性体32の上面に,前記押し出しレバー28がその下向き回動の終端において接当するように構成する。
そして,前記伝動ケース8のうち第1ケース8b内における前記動力伝達機構36を,図3,図4,図8及び図9に示すように,前記動力入力軸8a側の主動軸37に着脱可能に被嵌・装着した主動伝達輪体としての主動スプロケット39と,前記伝達軸8eに着脱可能に被嵌・装着した従動伝達輪体としての従動スプロケット40と,これら両スプロケット39,40に対して巻掛けしたチエン41とで構成し,前記両スプロケット39,40を,その各々が被嵌・装着される軸37,8eに対して,裏返して被嵌・装着できるように構成する。
更に,前記両スプロケット39,40を,その回転中心Oを適宜寸法eだけ偏芯した偏芯スプロケットに構成することにより,当該両スプロケット39,40を,図8に示すように,裏返さないとき,前記回転ケース14の回転をその苗植体18の下死点前後付近において遅らせる一方,当該両スプロケット39,40を,図9に示すように,裏返したとき,前記回転ケース14の回転をその苗植体18の下死点前後付近において進ませるように構成する。
なお,前記両スプロケット39,40における裏返しは,その回転中心Oを通って前記偏芯方向と直角方向に延びる軸線39a,40aを回転中心にして行う。
この構成において,回転ケース14の矢印B方向への公転回転に伴って,その公転の回転角度と同じ回転角度だけ矢印B方向とは逆向きの方向に植付け軸17を中心として苗植体18が自転するから,各苗植体18は,その分割爪20が苗載台10の方向を向いた状態で上下方向に往復動するように旋回運動することになり,この旋回運動中において,苗載台10の上面に面する側において上から下に下降するとき,先端の分割爪20にて苗載台10上の苗マット30から苗を一株だけ分割したのち,この一株の苗を,その下降下限の下死点近傍において分割爪20の先端が圃場面11中に進入する。
このとき,前記苗植体18内における押し出しレバー28が,ばね手段29のはね力にて下向きに回動することにより,押し出し片26が分割爪20の先端に向かって前進動するから,前記分割爪20の先端における一株の苗は,押し出されるようにして圃場面11に植付けられる。
この苗の植付けが終わると,前記押し出し片26が後退動すると同時に,分割爪20は,圃場面11より抜けるように上昇動する。
そして,この田植え作業を,3.3平方メートル当たりの植付け株数を80株,70株又は60株にするという密植にして行う場合には,前記回転ケース14における回転数を田植機1における矢印A方向への前進走行速度に対して相対的に早くすることによって行う。
この密植作業に際しては,前記動力伝達機構36における両スプロケット39,40を図8に示すように,裏返さない状態にすることにより,前記回転ケース14の回転がその苗植体18の下死点前後付近において遅くなり,ひいては,各苗植体18の分割爪20における苗植付け後における圃場面11からの上昇抜けが遅くなるから,前記田植機1を前進走行した場合に分割爪20の先端が描く走行運動軌跡は,図10に実線で示すように,90株のとき符号24aで示す曲線に,80株のとき符号24bで示す曲線に,そして,60株のとき符号24cで示す曲線になり,当該分割爪20による泥土の前方向へのはね上げが少なくなるから,密植作業に適合する。
次いで,田植え作業を,3.3平方メートル当たりの植付け株数を50株,40株又は37株にするという疎植にして行う場合には,前記回転ケース14における回転数を田植機1における矢印A方向への前進走行速度に対して相対的に遅くすることによって行うのであるが,前記動力伝達機構36における両スプロケット39,40が前記したままの状態であると,各苗植体18の分割爪20における苗植付け後における圃場面11からの上昇抜けが遅くなるから,前記分割爪20が圃場面11に進入した状態で引きずられる距離が大きくなる。
そこで,疎植作業にする場合には,前記動力伝達機構36における両スプロケット39,40を,図9に示すように,裏返して装着する。
このようにすることにより,前記回転ケース14の回転がその苗植体18の下死点前後付近において早くなり,ひいては,各苗植体18の分割爪20における苗植付け後における圃場面11からの上昇抜けが早くなるから,前記田植機1を前進走行した場合に分割爪20の先端が描く走行運動軌跡は,図10に点線で示すように,50株のとき符号24dで示す曲線に,40株のとき符号24eで示す曲線に,そして,37株のとき符号24fで示す曲線になり,当該分割爪20がる圃場面11に進入した状態で引きずられる距離が少なくなるから,密植作業に適合する。
つまり,前記した構成にすることにより,密植仕様の苗植付け機構9を,前記両スプロケット39,40の裏返し装着によって,疎植仕様に変更することができるのである。
また,この場合,前記両スプロケット39,40における回転中心Oの偏芯方向を,図面と逆方向にすることにより,前記回転ケース14の回転をその苗植体18の下死点前後付近において進ませるという疎植仕様にし,この疎植仕様を,前記両スプロケット39,40の裏返し装着によって,前記回転ケース14の回転をその苗植体18の下死点前後付近において遅らせるという密植仕様に変更するように構成しても良いのである。
ところで,前記実施の形態は,特許請求の範囲における主動伝達輪体及び従動伝達輪体をスプロケット39,40にした場合を示したが,本発明は,このスプロケット39,40に代えて,無端ベルトを巻掛けしたプーリに構成しても良い。
また,前記動力伝達機構36における主動伝達輪体及び従動伝達輪体を,図11に示すように,互いに噛合する歯車39′,40′にして,この両歯車39′,40′を,その回転中心O′を適宜寸法eだけ偏芯した偏芯歯車に構成することにより,当該両歯車39′,40′を裏返さないとき,前記回転ケース14の回転をその苗植体18の下死点前後付近において遅らせるか又は進ませる一方,当該両歯車39′,40′を裏返したとき,前記回転ケース14の回転をその苗植体18の下死点前後付近において進ませるか又は遅らせるように構成することができる。
なお,この両歯車39′,40′の裏返し装着においても,前記両スプロケット39,40の裏返しと同様に,その回転中心O′を通って前記偏芯方向と直角方向に延びる軸線39a′,40a′を回転中心にして行うことはいうまでもない。
また,このように,主動伝達輪体及び従動伝達輪体を,図11に示すように,偏芯した歯車39′,40′に構成した場合においても,その両歯車39′,40′における回転中心O′の偏芯方向を,図11の図面と逆方向にすることにより,前記回転ケース14の回転をその苗植体18の下死点前後付近において進ませるという疎植仕様にし,この疎植仕様を,前記両スプロケット39,40の裏返し装着によって,前記回転ケース14の回転をその苗植体18の下死点前後付近において遅らせるという密植仕様に変更するように構成しても良いことは勿論である。
乗用型田植機の側面図である。 乗用型田植機の平面図である。 図1における苗植装置の拡大側面図である。 図3のIV−IV視断面図である。 前記苗植装置における苗植付け機構の拡大側面図である。 図5のVI−VI視拡大断面図である。 図6のVII −VII 視拡大断面図である。 密植作業にした状態を示す図である。 疎植作業にした状態を示す図である。 圃場面に対する走行運動軌跡を示す図である。 別の実施の形態を示す図である。
符号の説明
1 田植機
2 走行機体
3,4 車輪
5 苗植装置
8 伝動ケース
9 苗植付け機構
10 苗載台
11 圃場面
12 フロート
13 駆動軸
14 回転ケース
18 苗植体
20 分割爪
21 押し出し作動用カム
25 押し出し軸
26 押し出し片
28 押し出しレバー
8a 動力入力軸
8e 伝達軸
36 動力伝達機構
37 主動軸
38,40 スプロケット(伝達輪体)
41 チエン

Claims (3)

  1. 動力源からの動力伝達にて回転する横向きの駆動軸に回転ケースを固着し,この回転ケースのうち前記駆動軸を中心とする円周上に少なくとも等分二箇所の部位に分割爪を備えた苗植体を設ける一方,前記回転ケースに,当該回転ケースにおける一回の公転中に前記各苗植体を逆方向に一回だけ自転して前記各苗植体を上下に往復動し,且つ,前記各苗植体における自転をその往復動のうち下死点前後付近において遅らせるようにした不等速連動機構を設けて成るロータリー式苗植付け機構において,
    前記動力源から前記駆動軸への動力伝達の途中に,前記動力源側の主動伝達輪体と,前記駆動軸側で前記主動伝達輪体から動力伝達される従動伝達輪体とを設け,これら両伝達輪体を,前記回転ケースの回転をその苗植体の下死点前後付近において遅らせるか又は進ませるように回転中心を偏芯した伝達輪体に構成し,更に,前記両伝達輪体を,その各々が装着される軸に対して,前記回転ケースの回転をその苗植体の下死点前後付近において進ませるか又は遅らせるように裏返して装着できる構成にしたことを特徴とする田植機におけるロータリー式苗植付け機構。
  2. 前記請求項1の記載において,前記両伝達輪体が,その間にチエンを巻掛けて成るスプロケットであるか,或いは,その間に無端ベルトを巻掛けて成るプーリであることを特徴とする田植機におけるロータリー式苗植付け機構。
  3. 前記請求項1の記載において,前記両伝達輪体が,互いに噛合する歯車であることを特徴とする田植機におけるロータリー式苗植付け機構。
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