JP2006129013A - 放送受信装置 - Google Patents

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JP2006129013A JP2004313915A JP2004313915A JP2006129013A JP 2006129013 A JP2006129013 A JP 2006129013A JP 2004313915 A JP2004313915 A JP 2004313915A JP 2004313915 A JP2004313915 A JP 2004313915A JP 2006129013 A JP2006129013 A JP 2006129013A
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Abstract

【課題】 録画予約の実行前に、極力ユーザの要求を優先して可変指向性アンテナの指向性を適正化できる放送受信装置を提供する。
【解決手段】 録画予約時刻の所定時間前(S1)に、手動設定がONに設定されていると判断したときには、手動設定処理を実行して(S5)、予約チャンネルの受信に適するアンテナの受信方向候補を装置側で自動的に選別し、選別した候補の中からユーザが所望の方向を選択できるようにする。その場合、一定時間が経過してもユーザの操作が検出されないか、若しくはユーザの選択操作が録画時間に間に合いそうになければ(S6でYES)、自動的にアンテナの受信方向を決定する(S8またはS9)。
【選択図】 図2

Description

この発明は、放送受信装置に関し、特に、可変指向性アンテナと接続されるセットトップボックス(単体で録画機能を備えない)やチューナ内蔵型の録画機、あるいはテレビ(録画機内蔵タイプ、または録画機能を備えないタイプ)などの放送受信装置に関する。
予め定めた放送チャンネルによる放送を予め定めた予約時刻に録画するための機能を備えた放送受信装置のニーズがこれまでにも増して高まっている。しかしながら、この種の従来の放送受信装置では、複数の放送局が分散して所在するような場合、アンテナの指向性を自在に変更することができない限り、予約した放送チャンネルの放送をうまく受信することができない。
そのため、分散して存在している複数の放送局の各々の電波を、指向性を切換えることによって受信可能なスマートアンテナ等の可変指向性アンテナが注目を集めている。この種の可変指向性アンテナは、たとえば、複数のアンテナ素子で構成され、各アンテナ素子を適当な振幅および位相により励振することで指向性を切換え可能にされている。
特許文献1には、衛星放送受信用のアンテナ駆動装置に関し、放送の録画予約時刻前に、予約チャンネルに対応する衛星の位置データを読出してアンテナポジションを最適位置に変更することが記載されている。
また、特許文献2には、視聴者の要求に応じてアンテナの方向を自動調整することが記載されている。
特開平6−276011号公報 特開2001−86019号公報
しかしながら、従来、この種の放送受信装置において、録画予約時刻になる前に、可変指向性アンテナの指向性をユーザの操作に応じて最適化し、かつ、ユーザがその操作をし忘れるか若しくは録画予約時刻までに操作が間に合わないようなときに、指向性の自動調整をする機能を備える装置は存在しなかった。
この発明は、係る実情に鑑みて考え出されたものであり、その目的は、録画予約の実行前に、極力ユーザの要求を優先して可変指向性アンテナの指向性を適正化できる放送受信装置を提供することである。
本発明は、指向性を可変可能な可変指向性アンテナ(30)と接続される放送受信装置(1)であって、
放送チャンネルのうちの録画が予約されている予約チャンネルに対応する録画開始時刻の所定時間前であるか否かを判別する所定時間判別手段(S1)と、
該所定時間判別手段が前記録画開始時刻の所定時間前であると判別したときに、所定のメッセージを画面に表示するためのメッセージ表示信号を出力するメッセージ表示信号出力手段(S4)と、
前記可変指向性アンテナに対して、指向性の切換えを指令する指向性切換信号を出力する切換信号出力部(受信方向切換部24)と、
該切換信号出力部から前記指向性切換信号を出力することによって前記可変指向性アンテナの指向性を順次変化させて、前記予約チャンネルの放送の受信に適する指向性を選別する指向性選別手段(S101)と、
該指向性選別手段の選別結果に含まれる各々の指向性で前記予約チャンネルによる放送を受信したときの各映像データを記憶する映像データ記憶手段(S304:受信方向選択候補記憶領域)と、
該映像データ記憶手段が記憶している複数の映像データを一画面にまとめて展開した映像を前記選別結果を示す映像として生成する手段であって、複数の映像データを一画面にまとめて展開するときに、一の映像データの一部を他の映像データの一部と重ね合わせる重ね合わせ機能を備える(S110:図9(C))選別結果映像生成手段(S102:図9(B)、S110:図9(C))と、
該選別結果映像生成手段が生成した前記選別結果を示す映像を前記画面に表示するための選別結果表示信号を出力する選別結果表示信号出力手段(S102)と、
前記メッセージ表示信号の出力後に入力される、前記指向性選別手段の選別結果の中からユーザが指定した指向性を示す指向性指定信号(S104)に基づいて、前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を特定する手動型指向性特定手段(S113)と、
前記予約チャンネルに対応する録画開始時刻の予め定めた制限時間(手動設定待ち限界時間)前までに前記指向性指定信号が入力されないとき(S111でYES)に、予め記憶された設定データ(図8(B):設定補助モードのデータ)を参照することによって、前記予約チャンネルに最適な指向性を自動的に特定する自動モード(自動検索モード)に設定されているか否かを判定する自動モード判定手段(S7)と、
該自動モード判定手段が前記自動モードであると判定したとき(S7でYES)に、前記切換信号出力部から前記指向性切換信号を出力することによって前記可変指向性アンテナの指向性を順次変化させて、前記予約チャンネルの放送の受信に最適な指向性を特定する自動型指向性特定手段(S205、S206)と、
放送チャンネルと当該放送チャンネルの放送を受信するときの前記可変指向性アンテナの指向性との対応関係を記憶する対応関係記憶手段(メモリ10bに構成されるオートスキャン記憶領域)と、
前記自動モード判定手段が前記自動モードでないと判定したときに、前記対応関係記憶手段の記憶に基づいて前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を特定する記憶型指向性特定手段(S9)と、
前記予約チャネルに対応する録画開始時刻前に、前記予約チャンネルに切換えるとともに前記可変指向性アンテナの指向性を前記手動型指向性特定手段、前記自動型指向性特定手段、および前記記憶型指向性特定手段のいずれかによって決定された指向性に切換えるための指向性切換信号を前記切換信号出力部から出力させる指向性切換手段(S10)と、
前記予約チャンネルに対応する録画開始時刻の予め定めた第1制限時間(S105:絞込み時間)前までに前記指向性指定信号が入力されないとき(S105でYES)に、前記選別結果に含まれる複数の指向性選択候補の中から指向性選択候補を絞り込む絞込手段(S106)とを備え、
前記選別結果表示信号出力手段は、前記選別結果を示す映像を、前記絞込手段が絞り込んだ指向性選択候補を示す映像に切換えるための表示信号を出力(S107)し、
前記指向性決定手段は、前記予約チャンネルによる録画開始時刻の前記第1制限時間よりも短い所定の第2制限時間(S109:手動設定待ち限界時間)前までに前記指向性指定信号が入力されないとき(S109でYES)に、前記指向性選別手段の選別結果の中から自動的に前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を決定する(S110)ことを特徴とする。
また、本発明は、指向性を可変可能な可変指向性アンテナ(30)と接続される放送受信装置(1)であって、
放送チャンネルと当該放送チャンネルの放送を受信するときの前記可変指向性アンテナの指向性との対応関係を記憶する対応関係記憶手段(メモリ10bに構成されるオートスキャン記憶領域)と、
前記可変指向性アンテナに対して、指向性の切換えを指令する指向性切換信号を出力する切換信号出力部(受信方向切換部24)と、
放送チャンネルのうちの録画が予約されている予約チャンネルに対応する録画開始時刻の所定時間前であるか否かを判別する所定時間判別手段(S1)と、
該所定時間判別手段が前記録画開始時刻の所定時間前であると判別したときに、所定のメッセージを画面に表示するためのメッセージ表示信号を出力するメッセージ表示信号出力手段(S4)と、
前記メッセージ表示信号の出力後に入力されるユーザが指定した指向性を示す指向性指定信号に基づいて(S104)、前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を特定する手動型指向性特定手段(S113)と、
前記予約チャンネルに対応する録画開始時刻の予め定めた制限時間(手動設定待ち限界時間)前までに前記指向性指定信号が入力されないとき(S111でYES)に、予め記憶された設定データ(図8(B):設定補助モードのデータ)を参照することによって、前記予約チャンネルに最適な指向性を自動的に特定する自動モード(自動検索モード)に設定されているか否かを判定する自動モード判定手段(S7)と、
該自動モード判定手段が前記自動モードであると判定したとき(S7でYES)に、前記切換信号出力部から前記指向性切換信号を出力することによって前記可変指向性アンテナの指向性を順次変化させて、前記予約チャンネルの放送の受信に最適な指向性を特定する自動型指向性特定手段(S205、S206)と、
前記自動モード判定手段が前記自動モードでないと判定したとき(S7でNO)に、前記対応関係記憶手段の記憶に基づいて前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を特定する記憶型指向性特定手段(S9)と、
前記予約チャネルに対応する録画開始時刻前に、前記可変指向性アンテナの指向性を前記手動型指向性特定手段、前記自動型指向性特定手段、および前記記憶型指向性特定手段のいずれかによって決定された指向性に切換えるための指向性切換信号を前記切換信号出力部から出力させる指向性切換手段(S10)とを備えることを特徴とする。
さらに、本発明は、前記予約チャンネルの放送を録画する録画装置(録画・再生装置700)を接続する録画装置接続部(図示を省略した録画・再生装置接続用端子)をさらに備え、
前記予約チャンネルおよび録画開始時刻の情報を前記録画装置接続部を介して前記録画装置から入力することを特徴とする。
あるいは、本発明は、前記画面を備える表示装置(モニタ40)を接続する表示装置接続部(図示を省略した再生信号出力端子)をさらに備え、
前記メッセージ表示信号出力手段は、前記表示装置接続部を介して前記メッセージ表示信号を前記表示装置へ出力することを特徴とする。
さらに、本発明は、前記切換信号出力部から前記指向性切換信号を出力することによって前記可変指向性アンテナの指向性を順次変化させて、前記予約チャンネルの放送の受信に適する指向性を選別する指向性選別手段(S101)と、
該指向性選別手段の選別結果を前記画面に表示するための選別結果表示信号を出力する選別結果表示信号出力手段(S102)とをさらに備え、
前記手動型指向性特定手段は、前記指向性選別手段の選別結果の中からユーザが指定した指向性を示す指向性指定信号(受信方向指定信号)に基づいて(S104)、前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を特定する(S113)ことを特徴とする。
さらに、本発明は、前記予約チャンネルに対応する録画開始時刻の予め定めた第1制限時間(S105:絞込み時間)前までに前記指向性指定信号が入力されないとき(S105でYES)に、前記選別結果に含まれる複数の指向性選択候補の中から指向性選択候補を絞り込む絞込手段(S106)をさらに備え、
前記選別結果表示信号出力手段は、前記選別結果を示す映像を、前記絞込手段が絞り込んだ指向性選択候補を示す映像に切換えるための表示信号を出力(S107)し、
前記指向性決定手段は、前記予約チャンネルによる録画開始時刻の前記第1制限時間よりも短い所定の第2制限時間(S109:手動設定待ち限界時間)前までに前記指向性指定信号が入力されないとき(S109でYES)に、前記指向性選別手段の選別結果の中から自動的に前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を決定する(S110)ことを特徴とする。
さらに、本発明は、前記選別結果に含まれる各々の指向性で前記予約チャンネルによる放送を受信したときの各映像データを記憶する映像データ記憶手段(S304:受信方向選択候補記憶領域)と、
該映像データ記憶手段が記憶している複数の映像データを一画面にまとめて展開した映像を前記選別結果を示す映像として生成する選別結果映像生成手段(S102:図9(B)、S110:図9(C))とをさらに備え、
該選別結果映像生成手段は、複数の映像データを一画面にまとめて展開するときに、一の映像データの一部を他の映像データの一部と重ね合わせる重ね合わせ機能を備える(S110:図9(C))ことを特徴とする。
本発明によれば、録画予約時刻になる前に、可変指向性アンテナの指向性をユーザの操作に応じて最適化でき、しかも、ユーザがその操作をし忘れるか若しくは録画予約時刻までに操作が間に合わないようなとき場合であっても、指向性が自動調整されるために、録画予約の実行前に、極力ユーザの要求を優先して可変指向性アンテナの指向性を適正化できる。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[第1実施形態]
図1は、この発明の第1実施形態に従う放送受信装置1の概略構成図である。
図1を参照して、この発明の第1実施形態に従う放送受信装置1は、チューナ16および録画部70を備えるチューナ内蔵型のレコーダである。放送受信装置1は、可変指向性アンテナ30を接続するアンテナ接続端子と、受信放送の映像信号および音声信号をモニタ40へ出力するための放送出力端子と、録画再生したときの映像信号および音声信号をモニタ40へ出力するための再生信号出力端子とを備えている(各端子の図示を省略)。
放送受信装置1は、可変指向性アンテナ30から放送信号を受信し、モニタ40に対して映像信号および音声信号を出力し、また、記録媒体71に受信放送を録画する。さらに、放送受信装置1は、リモコン42から送信される無線信号を受信するためのリモコン受信部26を備える。
可変指向性アンテナ30は、図1に示すように、複数、たとえば4本のアンテナ素子30a〜30dを水平面内に、所定の角度(たとえば90度)間隔に有している。可変指向性アンテナ30は、放送受信装置1から受信方向切換信号を受けて、各アンテナ素子に対する励振を変化させて指向性を切換える。可変指向性アンテナ30は、受信方向切換信号を受けることにより、たとえば、8方向に指向性を可変可能である。以下では、8方向に可変可能な可変指向性アンテナ30の各指向性を「受信方向1」〜「受信方向8」と称して説明する。
放送受信装置1は、制御部10と、チューナ16と、デジタル復調器18と、アナログ復調器20と、OSD(On Screen Display)回路21と、MPEGデコーダ22と、映像合成部23と、受信方向切換部24と、リモコン受信部26と、録画部70とを備える。
制御部10は、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)10aと、
実行されるプログラム、プログラム実行中のデータ、およびプログラム実行結果のデータを記憶するメモリ(RAMおよびROM)10bとからなる。
チューナ16は、受信した放送信号の中から、制御部10からの指令に応じて選択されたチャンネルに対応する放送信号を抽出する。そして、抽出された放送信号がデジタルテレビ放送信号である場合は、チューナ16は、デジタル復調器18に放送信号を出力する。一方、抽出された放送信号がアナログテレビ放送信号である場合は、チューナ16は、アナログ復調器20へ放送信号を出力する。
デジタル復調器18は、チューナ16から放送信号を受けて、映像および音声の信号であるMPEG(Moving Picture Experts Group)信号に復調し、そのMPEG信号をMPEGデコーダ22へ出力する。
ここで、デジタルテレビ放送信号は、リード・ソロモン符号および畳み込み符号で符号化されて送信される。そのため、デジタル復調器18は、上述の復号処理において誤り訂正ができる。この誤り訂正の処理過程において、デジタル復調器18は、受信した放送信号の受信データ誤り率を演算し、その受信データ誤り率を制御部10へ出力する。このとき、デジタル復調器18は、受信した放送信号に含まれる所定のデータ数毎に誤り訂正を行なうので、受信開始から1フレーム(1/30秒)以内で受信データ誤り率の演算ができる。
なお、デジタルテレビ放送には、日本のISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting for Terrestrial)方式の他に、米国のATSC(Advanced Television Systems Committee)方式およびヨーロッパのDVB−T(Digital Video Broadcasting for Terrestrial)がある。いずれの方式においても、放送信号は符号化されて送信される
ため、誤り訂正が可能であり、その処理過程において受信データ誤り率が演算できる。したがって、この発明の第1実施形態におけるデジタル復調器18は、上述のいずれの方式を用いてもよい。
アナログ復調器20は、チューナ16から放送信号を受けて、映像信号および音声信号へ復調する。そして、アナログ復調器20は、復調された音声信号を外部へ出力する。また、アナログ復調器20は、復調された映像信号を映像合成部23へ出力する。さらに、アナログ復調器20は、水平同期信号の捕捉の可否を制御部10へ出力する。
ここで、アナログテレビ放送信号には、走査線の水平走査および垂直走査を制御するために、水平同期信号および垂直同期信号が含まれている。アナログ復調器20は、映像信号の復調を行なうために、上述の水平同期信号および垂直同期信号を捕捉する必要がある。
なお、水平同期信号は、垂直同期信号に対して十分に周波数が高い。そのため、水平同期信号は、垂直同期信号に比較して、ノイズ等の影響を受けやすい。つまり、水平同期信号を捕捉できたか否かで受信状態を判断することができる。
水平同期信号を捕捉するにあたり、アナログ復調器20は、受信した放送信号に対して、雑音除去処理、周波数分離処理、同期信号分離処理および整形増幅処理等を行なう。それゆえ、受信開始から水平同期信号の捕捉までには、上述のデジタル復調器18における受信データ誤り率の演算に比較して、多くの時間を要する。
なお、アナログテレビ放送は、日本や米国等のNTSC(National System Committee
)方式の他に、ドイツやイギリス等のPAL(Phase Alternation by Line)方式および
フランス等のSECAM(Sequentiel Couleur a Memoire)方式があるが、いずれの方式においても放送信号に水平同期信号が含まれているため、水平同期信号の捕捉の可否により受信状態を判断できる。
したがって、この発明の第1実施形態におけるアナログ復調器20は、上述のいずれの方式を用いてもよい。
OSD回路21は、制御部10からの指令に応じて、モニタ40の画面上に情報を表示するためのOSD信号を生成して、映像合成部23へ出力する。この実施の形態においては、OSD回路21は、ハードウェア回路で実現されることとする。しかし、これに限定されず、制御部10によりソフトウェアが実行されることによって、OSD回路21の機能が実現されるようにしてもよい。
MPEGデコーダ22は、デジタル復調器18から受けた信号を映像信号および音声信号に復号する。そして、MPEGデコーダ22は、復号された音声信号を外部へ出力する。また、MPEGデコーダ22は、復号された映像信号を映像合成部23へ出力する。
映像合成部23は、アナログ復調器またはMPEGデコーダから受けた映像信号で示される映像に、OSD回路21から受けたOSD信号で示される映像を重畳させる。そして、映像合成部23は、重畳された映像を示す映像信号を外部へ出力する。
受信方向切換部24は、制御部10からの指令に応じて、受信方向切換信号を可変指向性アンテナ30へ出力する。
リモコン受信部26は、リモコン42からの指令を受信して制御部10へ出力する。ユーザは、所望の動作を行なわせるためリモコン42を用いて指令を送信する。
次に、本実施の形態に係る発明の特徴である予約録画処理を説明する。図2は、予約録画処理を説明するためのフローチャートである。また、図3〜図7は、予約録画処理の中で実行されるサブルーチンである。
録画予約処理の概要は次のとおりである。すなわち、録画予約時刻になる前に可変指向性アンテナ30の指向性が予約チャンネルに適するものに切換えられる。この場合、「手動設定」が予めユーザの選択操作によって「ON」に設定されているときには、予約チャンネルの受信に適するアンテナの受信方向の候補が装置側で自動的に選別される。ユーザが選別結果の中から選択すればその選択した受信方向に可変指向性アンテナ30の指向性が変更される。
これにより、ユーザの要求に応じてアンテナの指向性を変更することができる。しかも、選択可能なすべての指向性の中からユーザに選択させるのではなく、あまりに受信に適さない指向性を除いた、予約チャンネルに適する指向性の候補を予め装置側で選別し、その中からユーザに選択させる構成であるため、ユーザの選択負担を軽減できる。この点は、録画時間が目前に迫っている状況においてユーザが選択する際に便利な機能である。
もし、一定時間が経過してもユーザの操作が検出されないか、若しくはユーザの選択操作が録画時間に間に合いそうになければ、自動的に予約チャンネルに対応する可変指向性アンテナ30の指向性が決定される。この場合、設定補助モードが「自動検索モード」であるか「記憶参照モード」であるかによって、決定の態様が異なるが、この点は後で詳述する。
これにより、ユーザが外出中などで指向性を選択することができない場合、あるいはユーザの選択操作に時間がかかり録画時間に間に合いそうにない場合でも、可変指向性アンテナ30の指向性を適切なものに変更できる。
一方、「手動設定」が「OFF」に設定されているときには、本装置で以前に「オートスキャン機能(チャンネル自動検出機能)」を起動したときに予約チャンネルに対応する放送チャンネルに割り当てられた受信方向が、今回の録画の際の受信方向として決定される。なお、「オートスキャン機能」とは、自動的に受信可能な各放送チャンネルを検出するとともに各放送チャンネルに適する可変指向性アンテナ30の受信方向を設定する機能である。
なお、以下では、デジタル放送を対象とした予約録画処理を説明するが、アナログ放送を対象とした場合にも同様に録画予約処理を適用可能である。この場合には水平同期信号の捕捉の可否により各受信方向に対応するアナログ放送の受信状態を判断できる。
図2を参照して、最初に、録画予約時刻の所定時間(たとえば5分)前であるか否かが判断される(S1)。録画予約時刻の所定時間前でないときには処理が終了する。録画予約時刻の所定時間前であると判断されたときには、手動設定データが参照され(S2)、手動設定がONであるか否かが判断される(S3)。手動設定データは、メニュー画面から設定するユーザの操作に応じてONまたはOFFに設定されるデータである。
手動設定データがONに設定されているときには、予め装置が選別した受信候補の中からユーザがアンテナの受信方向を選択することが可能となる。一方、手動設定データがOFFに設定されているときには、自動的にアンテナの受信方向が選択される。
S3において、手動設定がOFFであると判断されたときには、オートスキャン記憶領域が参照されて、予約チャンネルに対応して記憶されている受信方向が決定される(S9)。オートスキャン記憶領域は、オートスキャン機能によって検出された放送チャンネルおよびその受信方向を記憶する領域である。オートスキャン記憶領域は、メモリ10bに設けられている。
一方、S3において、手動設定がONに設定されていると判断されたときには、手動設定用のメッセージをモニタ40に表示するための表示信号が出力される(S4)。
次に、手動設定処理が実行されて(S5)、装置が選別した受信候補の中からユーザが受信方向を選択可能となる。手動設定処理の詳細については、図3を用いて後述する。
次に、制限時間経過フラグがONしているか否かが判断される(S6)。制限時間経過フラグは、手動設定処理(S5)が開始された後に、予め定められた制限時間が経過しても、なおユーザの選択操作が検出されない場合に設定されるフラグである。制限時間経過フラグがONに設定されていないときには、すなわち、S5の手動設定処理において予約チャンネルに対応するアンテナの受信方向が選択されていることを意味する。したがって、制限時間経過フラグがONでないときには、S5の手動設定処理において決定された受信方向に対応する受信方向切換信号が可変指向性アンテナ30へ出力される(S10)。これにより、可変指向性アンテナ30の受信方向が変更される。
一方、S6において制限経過フラグがONに設定されていると判断されたときには、設定補助モードが自動検索モードであるか否かが判断される(S7)。設定補助モードに関するデータは、メモリ10bに記憶されている。
設定補助モードが自動検索モードでないと判断されたときには、オートスキャン記憶領域が参照されてアンテナの受信方向が自動的に決定される(S9)。一方、設定補助モードが自動検索モードであると判断されたときには、自動検索処理が実行される(S8)。自動検索処理の詳細については、図5を用いて後述する。
S8またはS9においてアンテナの受信方向が決定された後、その決定された受信方向に対応する受信方向切換信号が可変指向性アンテナ30へ出力される(S10)。その後、録画予約時刻になったと判断されたことを条件として(S11)、予約チャンネルの放送を録画する処理が開始される(S12)。
図3は、手動設定処理を説明するためのフローチャートである。手動設定処理は、図2のS5において実行されるサブルーチンである。手動設定処理においては、最初に受信方向選択候補選別処理が実行される(S101)。受信方向選択候補選別処理は、ユーザが選択する受信方向の候補を自動的に選別する処理である。受信方向選択候補選別処理の詳細については、図4を用いて後述する。
次に、S101において選別された受信方向選択候補をモニタ40に表示するための表示信号が出力される(S102)。
次に、リモコン42からの何らかの操作信号が検出されたか否かが判断される(S103)。操作信号が検出されない場合には、予め定めた手動設定待ち限界時間(たとえば、録画予約時刻2分前)となったか否かが判断される(S111)。
手動設定待ち限界時間になっていないと判断されたときには、再び、S103において操作信号が検出されたか否かが判断される。そして、手動設定待ち限界時間が経過してもなお操作信号が検出されない場合には、S111でYESと判断されて制限時間経過フラグがONに設定される(S112)。この場合には、手動設定処理が終了されるために、図2のS6に進んで制限時間経過フラグがONであると判断されることになる。
一方、手動設定待ち限界時間となる前にS103において操作信号が検出された場合には、受信方向指定信号が入力されたか否かが判断される(S104)。この受信方向指定信号は、S102において表示された受信方向選択候補の中からユーザが指定した受信方向を示す信号である。
S104において、受信方向指定信号が入力されたと判断されたときには、その受信方向指定信号に応じてアンテナの受信方向が決定される(S113)。S104において受信方向指定信号の入力がないと判断されたときには、予め定めた絞り込み時間(たとえば、録画予約時刻の3分前)になったか否かが判断される(S105)。
予め定めた絞り込み時間が経過してもなお、受信方向指定信号が入力されないときには、受信方向選択候補を絞り込む処理が実行される(S106)。この処理は、たとえば、S101において選別された受信方向選択候補のうち、データ誤り率が低い順に2つの受信方向を選別する処理である。
次に、絞り込んだ受信方向選択候補をモニタ40において重ね表示するための表示信号が出力される(S107)。これにより、たとえば、3以上、表示されていた受信選択候補の数が2つに絞り込まれる。その結果、ユーザの選択負担が軽減される。なお、重ね表示の詳細については、図9を用いて後述する。
次に、受信方向指定信号の入力待ちとなり(S108)、手動設定待ち限界時間となる前(S109)に受信方向指定信号が入力されたときには、その受信方向指定信号に応じて受信方向が決定される(S113)。一方、手動設定待ち限界時間が経過してもなお受信方向指定信号が入力されないと判断されたときには(S109でYES)、S106において絞り込まれた受信方向選択候補の中から受信方向が決定される(S110)。この場合、たとえば、すでに絞り込まれた2つに絞り込まれた2つの受信方向のうち、よりデータ誤り率が低い方に決定される。
次に、受信方向が決定された旨をモニタ40に表示するための表示信号が出力され(S114)、処理が終了する。
図4は、受信方向選択候補選別処理を説明するためのフローチャートである。この受信方向選択候補選別処理は、図3の手動設定処理のS101において実行されるサブルーチンである。
最初に、放送チャンネルが予約チャンネルへ切換えられる(S300)。次に、受信方向を定めるためのカウンタsに1が代入される(S301)。次に、可変指向性アンテナ30の受信方向を受信方向sに切換えるための受信方向切換信号が出力される(S302)。
次に、受信方向切換後の可変指向性アンテナ30からデータを受信し、予約チャンネルに関する受信方向sのデータ誤り率が規定値以下であるか否かが判断される(S303)。
受信方向sのデータ誤り率が規定値以下でないときには、S305に進む。一方、受信方向sのデータ誤り率が規定値以下であると判断されたときには、その受信方向s、データ誤り率、およびその時に受信された映像の一部が手動設定用候補記憶領域に記憶される(S304)。手動設定用候補記憶領域は、メモリ10bの一部に割当てられている。
次に、カウンタsが更新(+1)される(S305)。次に、更新後のカウンタsの値が最大値maxを超過しているか否かが判断される(S306)。本実施の形態では、可変可能な受信方向がたとえば1〜8であるために、最大値maxは「8」である。
S306において、カウンタsの値がmaxを超過していないと判断されたときには、可変指向性アンテナ30の受信方向を更新後の受信方向sに切換えるための受信方向切換信号が出力され(S302)、以下、S303〜S306の処理が繰り返される。これにより、データ誤り率が規定値以下と判断された受信方向別に、予約チャンネルで放送を受信したときのデータ誤り率および受信映像の一部が手動設定用候補記憶領域に記憶される。
やがて、S306においてカウンタsの値がmaxを超過すると判断されたときには、処理が終了する。
図5は、自動検索処理を説明するためのフローチャートである。この自動検索処理は、図2の予約録画処理中、S8において実行されるサブルーチンである。
最初に、放送チャンネルが予約チャンネルへ切換えられる(S201)。次に、自動検索モードである旨をモニタ40に表示するための表示信号が出力される(S202)。なお、この表示は、自動検索処理がすべて終了するまでの間、継続してモニタ40のOSD領域に表示されるものである。
次に、受信方向を定めるためのカウンタnに1が代入される(S203)。次に、可変指向性アンテナ30の受信方向を受信方向nに切換えるための受信方向切換信号が出力される(S204)。
次に、受信方向切換後の可変指向性アンテナ30からデータを受信し、予約チャンネルに関する受信方向nのデータ誤り率が規定値以下であるか否かが判断される(S205)。受信方向nのデータ誤り率が規定値以下でないときには、S207に進む。一方、受信方向nのデータ誤り率が規定値以下であると判断されたときには、その受信方向n、データ誤り率、およびその時に受信された映像の一部が自動検索用候補記憶領域に記憶される(S206)。自動検索用候補記憶領域は、メモリ10bの一部に割当てられている。
次に、カウンタnが更新(+1)される(S207)。次に、更新後のカウンタnの値が最大値maxを超過しているか否かが判断される(S208)。本実施の形態では、可変可能な受信方向がたとえば1〜8であるために、最大値maxは「8」である。
S208において、カウンタnの値がmaxを超過していないと判断されたときには、可変指向性アンテナ30の受信方向を更新後の受信方向nに切換えるための受信方向切換信号が出力され(S204)、以下、S205〜S208の処理が繰り返される。これにより、データ誤り率が規定値以下と判断された受信方向別に、予約チャンネルで放送を受信したときのデータ誤り率および受信映像の一部が自動検索用記憶領域に記憶される。
やがて、S208においてカウンタnの値がmaxを超過すると判断されたときには、現在の自動検索モードが第1モードであるか第2モードであるかが判断される(S209)。そして、その判別結果に応じて、第1モード処理(S210)、または第2モード処理(S211)が実行される。その後に処理が終了する。なお、第1モード処理については図6を用いて、第2モード処理については、図7を用いて、各々説明する。
図6は、第1モード処理を説明するためのフローチャートである。この第1モード処理は、図5のS210において実行されるサブルーチンである。最初に、自動検索用候補記憶領域が参照され、記憶されている受信方向のうち、最もデータ誤り率が低い受信方向が特定される(S401)。次に、S401において特定された受信方向をモニタ40に表示するための表示信号が出力される(S402)。
これにより、モニタ40には、特定された受信方向に対応して自動検索用候補記憶領域に記載された一部の映像が表示されるとともに、その受信方向番号が表示される。ユーザは、その映像を見ることによって、その受信方向で予約チャンネルによる放送を録画することに承諾するか否かを判断する。
次に承諾信号が入力されたか否かが判断される(S403)。承諾信号は、モニタ40に表示された受信方向に対するユーザの承諾を示す信号であり、たとえば、リモコン42の操作に応じて本機に入力される。
S403において承諾信号が入力されていないと判断された場合には、拒否信号が入力されたか否かが判断される(S405)。拒否信号は、モニタ40に表示された受信方向に対するユーザの拒否を示す信号であり、たとえば、リモコン42の操作に応じて本機に入力される。
承諾信号および拒否信号のいずれも入力されていないと判断されたときには、再びS403に戻る。そして、承諾信号かまたは拒否信号が入力されるまでS403およびS405の処理が繰り返される。
S405において拒否信号が入力されたと判断された場合には、自動検索用候補記憶領域中のすべての受信方向の候補に対して拒否信号が入力されたか否かが判断される(S406)。自動検索用候補記憶領域中に、ユーザが確認していない受信方向が存在する場合には、S406でNOと判断され、自動検索用候補記憶領域中の次の受信方向を記憶している映像ととともにモニタ40に表示するための表示信号が出力される(S409)。
そして、再び、承諾信号が入力されたか否かが判断される(S403)。自動検索用候補記憶領域中のいずれかの受信方向に対応して承諾信号が入力されたと判断された場合(S403でYES)には、承諾信号が入力されたときの受信方向で予約チャンネルの放送を録画することが決定される(S404)。
この場合には、受信方向を決定した旨をモニタ40に表示するための表示信号が出力され(S410)、処理が終了する。
一方、自動検索用候補記憶領域中のすべての受信方向候補に対して拒否信号が入力されたとき(S406でYES)には、オートスキャン記憶領域が参照されて、予約チャンネルに対応してオートスキャン記憶領域中に記憶されている受信方向で予約チャンネルの放送を録画することが決定される(S407)。この場合には、第1モードから第2モードに切換えられる(S408)。したがって、次回、図5のS209に進んだときには、第2モード処理が実行されることになる。
その後、受信方向を決定した旨をモニタ40に表示するための表示信号が出力され(S410)、処理が終了する。
図7は、第2モード処理を説明するためのフローチャートである。この第2モード処理は、図5のS211で実行されるサブルーチンである。第2モード処理においては、最初に、自動検索用候補記憶領域中の最もデータ誤り率が低い受信方向Aが特定される(S501)。
次に、オートスキャン記憶領域が参照されて、予約チャンネルに対応して記憶されている受信方向Mが特定される(S502)。続いて、受信方向Mに対応する受信方向切換信号が可変指向性アンテナ30に対して出力される(S503)。これにより、可変指向性アンテナ30の受信方向がMに変更される。
次に、受信方向Mによる予約チャンネルのデータ誤り率が算出される(S504)。その後、S501において特定された受信方向Aのデータ誤り率と、S504において算出された受信方向Mのデータ誤り率とが比較される(S505)。なお、受信方向Aのデータ誤り率は、図5のS206の処理によって、受信方向Aに対応して自動検索用候補記憶領域に記憶されている。
次に、受信方向Aのデータ誤り率の方が受信方向Mのデータ誤り率よりも低いか否かが判断される(S506)。S506でNO、すなわち、受信方向Aよりも受信方向Mの方がデータ誤り率が低いと判断されたときには、受信方向がMに決定される(S512)。
一方、受信方向Aの方がデータ誤り率が低いと判断されたとき(S506においてYES)には、受信方向Aをモニタ30に表示するための表示信号が出力される(S507)。
これにより、モニタ40には、受信方向Aに対応して自動検索用候補記憶領域に記載された一部の映像が表示されるとともに、その受信方向Aが表示される。ユーザは、その映像を見ることによって、受信方向Aで予約チャンネルによる放送を録画することに承諾するか否かを判断する。
次に、承諾信号または拒否信号が入力されるまで、処理が待機状態とされる(S508、S511)。拒否信号が入力されたと判断された場合(S511でYES)には、受信方向がM、すなわち、オートスキャン記憶領域中の予約チャンネルに対応する受信方向で予約チャンネルの放送を録画することが決定される(S512)。
一方、承諾信号が入力されたと判断されたときには(S508でYES)、自動検索用候補記憶領域中の受信方向Aで予約チャンネルの放送を録画することが決定される(S509)。その後に、第2モードから第1モードに切換えられる(S510)。したがって、次回、図5のS209に進んだときには、第1モード処理が実行されることになる。
最後に、受信方向を決定した旨をモニタ40に表示するための表示信号が出力され(S513)、処理が終了する。
図8は、ユーザ設定処理および設定データを説明するための図である。本機では、モニタ画面上にメインメニューを呼出すことにより、「手動設定データ」、「設定補助モード」、「自動検索モード」、その他の設定事項についてユーザが設定可能とされている。図8(A)には、ユーザ設定処理のフローチャートが示されている。一方、図8(B)には、ユーザ設定事項の代表例およびその設定データの内容について示されている。
最初に、図8(B)を参照して、設定データについて説明する。「手動設定データ」を「ON」に設定することによって、ユーザが可変指向性アンテナ30の受信方向を予め選出された受信候補の中から選択可能とされる。一方、これを「OFF」に設定することにより、自動的にオートスキャン記憶領域から予約チャンネルに対応する受信方向が自動的に選択される。
「設定補助モード」を「自動検索モード」に設定することにより、手動設定モード(手動設定データON)に移行してから制限時間が経過してもなおユーザの選択操作が検出されないときに、受信方向を選択するための補助的な制御がなされる。一方、「記憶参照モード」に設定することにより、制限時間が経過してもなおユーザの選択操作が検出されないときに、自動的にオートスキャン記憶領域から予約チャンネルに対応する受信方向が選択される。
「自動検索モード」を「第1モード」に設定することにより予約チャンネルに対応する最適な受信方向が自動的に検索され、承諾信号を受けたことを条件として、その受信方向が選択される。一方、「第2モード」に設定することにより、最適な受信方向が自動検索され、オートスキャン記憶領域中の受信方向との間で品質(エラー誤り率)が自動的に判定される。そして、自動検索した受信方向の方が受信状況が良好であるときには承諾信号を受けたことを条件としてその受信方向が選択される。一方、オートスキャン記憶領域中の受信方向の受信状況の方が良好であるときには、自動的にオートスキャン記憶領域から受信方向が選択される。
次に、図8(A)を参照して、ユーザ設定処理を説明する。まず、メニュー画面を呼出す操作が検出されたか否かが判断される(S21)。メニュー画面を呼出す操作が検出されないときには処理が終了する。一方、メニュー画面を呼出す操作が検出されたときには、モニタ40にメインメニューを表示するための表示信号が出力される(S22)。
次に、設定メニューの呼出操作が検出されたか否かが判断される(S23)。設定メニューの呼出操作が検出されない場合には処理が終了するが、設定メニューの呼出操作が検出されたときには、モニタ40に設定メニュー画面を表示するための表示信号が出力される(S24)。次に、設定種別に対応するユーザの操作に応じて、手動設定データ処理(S26)、設定補助モード処理(S27)、自動検索モード処理(S28)、その他の処理(S29)のいずれかの処理が実行され、処理は終了する。S26〜S29の各処理においては、ユーザの操作に応じて、各種設定データや設定モードが切換えられる。
図9(A)は、図2のS4において表示される画面例である。録画予約時刻の所定時間前になったきたときには、モニタ40の画面400が図9(A)に示すように切り替わり、画面右下のOSD領域401に「手動設定を実行します」というメッセージが表示される。これにより、手動設定の制御が開示されることがユーザに報知される。また、「録画t分前」というメッセージ表示も行なわれることにより、録画開始までの時間がユーザに報知される。
図9(B)は、図3のS102において表示される画面例である。たとえば、図9(B)には、受信方向選択候補選別処理(S101)により選別された5つの受信方向選択候補402〜406が表示されている。各受信方向選択候補402〜406は、各々選別された受信方向で予約チャンネルの放送を受信したときの映像であり、各々は、手動設定用候補記憶領域に記憶されている。各受信方向選択候補402〜406の映像エリア右下には、受信方向が示されている。たとえば、受信方向選択候補402の受信方向は[1]である。したがって、図9(B)は、可変指向性アンテナ30で可変可能な[1]〜[8]の受信方向のうち、[1]、[2]、[3]、[7]、および[8]が予約チャンネルの受信に適すると判断された例である。
さらに、図9(B)に示されるように、OSD領域401には、録画時間までの残り時間tに加えて、ユーザに受信方向の選択を促すメッセージが表示される。ユーザが、たとえば、リモコン42を操作して受信方向選択候補を選択すれば、その候補に対応する映像エリア枠が強調表示される。図9(B)は、受信方向選択候補402が選択されている例である。その後、ユーザが決定操作をすれば、それに応じて受信方向が決定されることになる。
図9(C)は、図3のS107において表示される画面例である。この画面は、図3のS106において、装置側で自動的に絞り込んだ受信方向選択候補を表示したものである。OSD領域401には、録画時間までの残り時間tに加えて、自動的に受信方向選択候補を絞り込んだ旨のメッセージが表示される。
特に、図9(C)は、図9(B)の受信方向選択候補のうち、受信方向選択候補402、406に絞り込まれた場合を示す。特筆すべき点は、両受信方向選択候補の映像エリアが絞込み前の図9(B)のものに比較して拡大されている点、および両映像エリアの一部が互いに重なりあって表示されている点である。
このように、画面400のスペースを有効に利用して受信方向選択候補を表示しているので、絞り込まれた受信方向選択候補の画質を細やかにユーザが判断できる。また、映像エリアが重複する部分に注目することにより、両受信方向選択候補の画質の優劣を判断しやすいという効果も奏される。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態を説明する。第2実施形態は、第1実施形態の図9(B)に示される画面表示に換えて、図10に示される画面表示をするものである。その他の点は、第1実施形態と同じである。
図10を参照して、第2実施形態では、装置側で選別した受信方向をOSD領域401に表示する。OSD領域401以外の部分には、現在、視聴中の番組映像が表示されている。一方、OSD領域401には、矢印を中心にして受信方向1〜8が表示されている。各受信方向に対応する丸印は、その受信方向が装置側で選別されたものであるか否かを示す。なお、選別は、図3の受信方向選択候補選別処理により実行される。たとえば、図10では、白丸が装置側で選別された受信方向選択候補である。
ユーザは、OSD領域401を参照して、白丸で示される受信方向選択候補の中から受信方向を選択して、選択結果をリモコン42などから入力する。
[第3実施形態]
次に、図11を参照して、第3実施形態を説明する。第3実施形態に係る放送受信装置100は、第1実施形態として説明した放送受信装置1から録画機能を省いたものである。
放送受信装置100は、放送を録画および再生するための録画・再生装置700を接続する録画・再生装置接続用端子が設けられており(図示省略)、その端子によって、録画・再生装置700と接続される。放送受信装置100から録画・再生装置700へは映像信号および音声信号が出力される。
一方、録画・再生装置700から放送受信装置100には、録画予約時間、録画予約チャンネルなどの録画・再生装置700のユーザ操作に関する信号等が入力される。放送受信装置100は、録画・再生装置700から録画予約時間および予約チャンネルの情報を受けて、第1実施形態として説明した図2に示される予約録画処理S1〜S10を実行し、モニタ40に図9(あるいは図10)に示す画面を表示させる。したがって、録画・再生装置700が予約チャンネルに対応する放送の録画を開始するときには、可変指向性アンテナ30の受信方向が適正化されることになる。
また、放送受信装置100は、第1実施形態に係る放送受信装置1と同様に図8に示されるユーザ設定処理を実行し、各種設定を行なうものである。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態を説明する。第4実施形態は、第1実施形態に係る第1モード処理(図6参照)を変形したものであり、その他の点においては、第1実施形態に係る放送受信装置1と変わりがない。
図12に、第4実施形態に係る第1モード処理2のフローチャートを示した。この第1モード処理2が、第1実施形態に係る第1モード処理と異なる点は、第1モード処理のS407とS408との間に、S411〜S413のステップが追加され、さらに、S404とS410との間に、S414のステップが追加されている点のみである。
第1実施形態では、装置側でユーザに提示したいずれの受信方向の候補もユーザによって採用されずにオートスキャン記憶領域から受信方向が決定されたときに、第1モードから第2モードへ切換わる。しかしながら、この第4実施形態では、そのような決定が3回連続して発生したときに、初めて、第1モードから第2モードへ切換わる。
具体的には、図12を参照して、S407でオートスキャン記憶領域が参照されて受信方向が決定された後に、モード切換カウンタが+1され(S411)、続いて、モード切換カウンタの値が3であるか否かが判断される(S412)。モード切換カウンタの値が未だ3に達していないときには、モードが切換わることなく、処理が既に説明したS410に移行する。
また、一旦、モード切換カウンタの値が0から1または2に更新された場合であっても、S403で承諾信号が入力された結果、S404で受信方向が決定されたときには、そのモード切換カウンタの値が0にリセットされる(S414)。
一方、S407の決定が3回、連続して行なわれることによってモード切換カウンタの値が3に達したときに(S412でYES)、モード切換カウンタの値が0にリセットされた上で(S413)、第1モードから第2モードに切換えられる(S408)。
このように、第4実施形態では、あまりに頻繁にユーザの承諾が得られないような受信方向が選択候補として装置側で選別されるようなケースが連続する場合には、第1モードから第2モードに切換えられる。なお、ここでは、S407の決定が3回、連続して行なわれることによって、第1モードから第2モードへの切換わるものとして説明したが、3回ではなく、2回、あるいは3回以上の複数回であってもよい。
次に、以上、説明した各実施形態のさらなる変形例に言及する。
(1) 第2実施形態に係る表示手法は、第1実施形態、第3実施形態、および第4実施形態のいずれに適用してもよい。また、第3実施形態に係る放送受信装置100の処理として、第4実施形態を採用してもよい。
(2) 第1モード処理(図6参照)は、さらに、次のように変形することも可能である。すなわち、S406およびS409のステップを削除する。そして、S405で拒否信号が入力されたと判断された場合には、S407に進むように構成する。
これにより、S402において、装置側で特定した“お奨め”の受信方向がユーザによって拒否された場合には、即座にオートスキャン記憶領域が参照されて受信方向が決定されることになる。
このように変形したときには、さらに、第2モードへの切換えに関する条件についても次の2とおりのいずれかにすることが考えられる。1つは、図6と同様に、S407で受信方向が決定されれば、その段階で第2モードへ切換える手法である。もう1つは、第4実施形態と同様に、オートスキャン記憶領域が参照されて受信方向が決定されることが複数回、連続して発生したときに、第2モードへ切換える手法である。なお、後者の手法を採用するためには、第4実施形態と同様に、S411〜S414のステップを付け加えればよい。
(3) 図9(B)および図9(C)では、ユーザが所望の受信方向を画面から選択する構成とした。しかしながら、これに換えて、採用したくない受信方向を順次、ユーザが選択していく、いわゆる消去方式で受信方向を選択できるようにしてもよい。
具体的には、図9(B)に示されるように、受信方向[1]を選択状態とした上で決定操作をすることによって、画面400から受信方向[1]に対応する受信方向選択候補402が消去される。同様に、受信方向[2]を選択状態とした上で決定操作をすることによって、画面400から受信方向[2]に対応する受信方向選択候補403が消去される。
このような操作が繰返し行なわれた結果、受信方向選択候補数が絞れた段階で、残っている受信方向選択候補について、図9(C)に示されるように重ね表示を行なう。その後、さらに、ユーザによる同様の操作が繰り返されることによって、最終的には受信方向が決定されることになる。
なお、この場合、表示エリアを拡大した上で各々の表示エリアの一部を重ねて表示させる重ね表示は、受信方向選択候補が図9(C)に示されるように2つになる前に行なう(たとえば、5つから4つになった段階)ようにしてもよい。
(4) 図9(B)に示される表示例では、各受信方向選択候補の表示エリア内に受信方向を表示するものした。しかしながら、このような受信方向は表示しないようにしてもよい。あるいは、図9(B)の受信方向選択候補402のように選択状態となったもののみについて、受信方向を表示するものであってもよい。
(5) 図3のS107に示す重ね表示を行なう前に、モニタ40に、録画時刻までの残り時間が短い旨の警告メッセージを表示し、さらに、そのタイミングから所定時間が経過したときに、S107の重ね表示をするようにしてもよい。
(6) 上記各実施形態では、放送受信装置とモニタ40とが分離した構成を説明した。しかしながら、これに換えて、放送受信装置1、100に、モニタ40を具備させてもよい。すなわち、放送受信装置をデジタルチューナー内蔵型のテレビで構成することも考えられる。この場合、放送受信装置1は、録画機能を備えたテレビに相当する。
(7) 上記の実施形態では、可変指向性アンテナとして、電気的に指向性を調整するものを示したが、例えばアンテナの方位角をモータによって変更するような機械的に指向性を調整することもできる構成も使用できる。また、アンテナとしては、可変指向性アンテナ30限られるものではなく、指向性を可変できるものであれば、種々のものを使用することができる。
(8) 上記実施形態によって、以下の発明がさらに開示される。
(8−1) 指向性を可変可能な可変指向性アンテナ(30)と接続される放送受信装置(1)であって、放送チャンネルのうちの録画が予約されている予約チャンネルに対応する録画開始時刻の所定時間前であるか否かを判別する所定時間判別手段(S1)と、前記可変指向性アンテナに対して、指向性の切換えを指令する指向性切換信号を出力する切換信号出力部(受信方向切換部24)と、前記所定時間判別手段が前記所定時間前であると判別したときに(S5中のS101の受信方向選択候補選別処理は、S1でYESと判断された後に実行される)、前記切換信号出力部から前記指向性切換信号を出力することによって前記可変指向性アンテナの指向性を順次変化させて、前記予約チャンネルによる放送の受信に適する指向性を選別する指向性選別手段(S101)と、該指向性選別手段が前記選別を開始するときに所定のメッセージを前記画面に表示するためのメッセージ表示信号を出力するメッセージ表示信号出力手段(S4)と、前記指向性選別手段の選別結果に含まれる各々の指向性で前記予約チャンネルによる放送を受信したときの各映像データを記憶する映像データ記憶手段(S304:受信方向選択候補記憶領域)と、該映像データ記憶手段が記憶している複数の映像データを一画面にまとめて展開した映像を前記選別結果を示す映像として生成する手段であって、複数の映像データを一画面にまとめて展開するときに、一の映像データの一部を他の映像データの一部と重ね合わせる重ね合わせ機能を備える(S110:図9(C))選別結果映像生成手段(S102:図9(B)、S110:図9(C))と、該選別結果映像生成手段が生成した前記選別結果を示す映像を前記画面に表示するための選別結果表示信号を出力する選別結果表示信号出力手段(S102)と、前記指向性選別手段の選別結果の中からユーザが指定した指向性を示す指向性指定信号に基づいて、前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を決定する指向性決定手段(S113)と、前記予約チャンネルによる録画開始時刻前に、前記可変指向性アンテナの指向性を前記指向性決定手段の決定に従う指向性に切換えるための指向性切換信号を前記切換信号出力部から出力させる指向性切換手段(S6)と、前記予約チャンネルに対応する録画開始時刻の予め定めた第1制限時間(S105:絞込み時間)前までに前記指向性指定信号が入力されないとき(S105でYES)に、前記選別結果に含まれる複数の指向性選択候補の中から指向性選択候補を絞り込む絞込手段(S106)とを備え、前記選別結果表示信号出力手段は、前記選別結果を示す映像を、前記絞込手段が絞り込んだ指向性選択候補を示す映像に切換えるための表示信号を出力(S107)し、前記指向性決定手段は、前記予約チャンネルに対応する録画開始時刻の前記第1制限時間よりも短い所定の第2制限時間(S109:手動設定待ち限界時間)前までに前記指向性指定信号が入力されないとき(S109でYES)に、前記指向性選別手段の選別結果の中から自動的に前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を決定する(S110)ことを特徴とする、放送受信装置。
(8−2) 指向性を可変可能な可変指向性アンテナ(30)と接続される放送受信装置(1)であって、前記可変指向性アンテナに対して、指向性の切換えを指令する指向性切換信号を出力する切換信号出力部(受信方向切換部24)と、放送チャンネルと当該放送チャンネルの放送を受信するときの前記可変指向性アンテナの指向性との対応関係を記憶する対応関係記憶手段(メモリ10bに構成されるオートスキャン記憶領域)と、放送チャンネルのうちの録画が予約されている予約チャンネルに対応する録画開始時刻の所定時間前であるか否かを判別する所定時間判別手段(S1)と、該所定時間判別手段が前記所定時間前であると判別したときに、前記切換信号出力部から前記指向性切換信号を出力することによって前記可変指向性アンテナの指向性を順次変化させて前記予約チャンネルによる放送の受信に最適な指向性を特定する(S401、S501)とともに該最適な指向性とは別に前記予約チャンネルの放送の受信に適する指向性をさらに選別する(S206)指向性特定手段(S8)と、該指向性特定手段が前記指向性の特定および選別を開始するときに所定のメッセージを前記画面に表示するためのメッセージ表示信号を出力するメッセージ表示信号出力手段(S4)と、前記指向性特定手段の特定結果を画面に表示するための表示信号および前記指向性特定手段の選別結果を画面に表示するための表示信号を出力する結果表示信号出力手段(S402、S409、S507)と、前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を決定する指向性決定手段(第1モード処理のS404とS407、第2モード処理のS509とS512)と、前記予約チャネルによる録画開始時刻前に、前記可変指向性アンテナの指向性を前記指向性決定手段の決定に従う指向性に切換えるための指向性切換信号を前記切換信号出力部から出力させる指向性切換手段(S6)とを備え、前記指向性決定手段は、前記指向性特定手段が特定した前記最適な指向性によって前記予約チャンネルの放送を受信することにユーザが承諾したことを示す承諾信号が入力されたとき(S401で特定された指向性に対してS403でYES)に、前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を前記指向性特定手段が特定した指向性にすることを決定(S404)し、前記予約チャンネルの放送の受信に最適な指向性とは別に前記指向性特定手段が選別した指向性によって前記予約チャンネルの放送を受信することにユーザが承諾したことを示す承諾信号が入力されたとき(S409で特定された指向性に対してS403でYES)に、前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を前記指向性特定手段が選別した指向性にすることを決定(S404)し、前記予約チャンネルの放送の受信に最適な指向性とは別に前記指向性特定手段が選別した指向性によって前記予約チャンネルの放送を受信することをユーザが拒否したことを示す拒否信号が入力されたとき(S406ででYES)に、前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を、前記対応関係記憶手段が記憶している前記予約チャンネルに対応する指向性にすることを決定する(S407)第1指向性決定手段(第1モード処理のS404とS407)と、前記指向性特定手段が特定した前記最適な指向性と、前記対応関係記憶手段に記憶されている前記予約チャンネルに対応する指向性とのうち、後者の方が前記予約チャンネルによる放送をより良好に受信できるとき(S506でNO)に前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を、前記対応関係記憶手段が記憶している前記予約チャンネルに対応する指向性にすることを決定(S512)し、前記指向性特定手段が特定した前記最適な指向性と、前記対応関係記憶手段に記憶されている前記予約チャンネルに対応する指向性とのうち、前者の方が前記予約チャンネルによる放送をより良好に受信でき(S506でYES)かつ前者によって前記予約チャンネルの放送を受信することにユーザが承諾したことを示す承諾信号が入力されたとき(S508でYES)に前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を、前記指向性特定手段が特定した前記最適な指向性にすることを決定し、前記指向性特定手段が特定した前記最適な指向性と、前記対応関係記憶手段に記憶されている前記予約チャンネルに対応する指向性とのうち、前者の方が前記予約チャンネルによる放送をより良好に受信でき(S506でYES)かつ前者によって前記予約チャンネルの放送を受信することをユーザが拒否したことを示す拒否信号が入力されたとき(S511でYES)に前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を、前記対応関係記憶手段が記憶している前記予約チャンネルに対応する指向性にすることを決定する(S512)第2指向性決定手段(第2モード処理のS509とS512)とを含み、さらに、前記放送受信装置は、前記第1指向性決定手段により前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を決定する第1モード(S210)と、前記第2指向性決定手段により前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を決定する第2モード(S211)とに前記放送受信装置の動作モードを切換える動作モード切換手段(S408、S510)を備え、該動作モード切換手段は、前記第1モードにおいて、前記第1指向性決定手段が前記拒否信号の入力を受けて前記可変指向性アンテナの指向性を前記対応関係記憶手段が記憶している前記予約チャンネルに対応する指向性にすることを決定したときに、前記第1モードから前記第2モードに切換え(S408)、前記第2モードにおいて、前記第2指向性決定手段が前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を前記指向性特定手段が特定した前記最適な指向性にすることを決定したときに前記第2モードから前記第1モードに切換え(S510)、前記指向性切換手段は、前記第1モードにおいては前記第1指向性決定手段の決定に従う指向性に切換えるための指向性切換信号を前記切換信号出力部から出力させ、前記第2モードにおいては前記第2指向性決定手段の決定に従う指向性に切換えるための指向性切換信号を前記切換信号出力部から出力させることを特徴とする、放送受信装置。
(9) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
放送受信装置の概略構成図である。 予約録画処理を説明するためのフローチャートである。 手動設定処理を説明するためのフローチャートである。 受信方向選択候補選別処理を説明するためのフローチャートである。 自動検索処理を説明するためのフローチャートである。 第1モード処理を説明するためのフローチャートである。 第2モード処理を説明するためのフローチャートである。 ユーザ設定処理および設定データを説明するための図である。 設定画面を示す図である。 設定画面を示す図である(第2実施形態)。 放送受信装置の概略構成図である(第3実施形態)。 第1モード処理2を説明するためのフローチャートである(第4実施形態)。
符号の説明
1,100 放送受信装置、10 制御部、10a CPU、10b メモリ、16 チューナ、18 デジタル復調器、20 アナログ復調器、21 OSD回路、22 MPEGデコーダ、23 映像合成部、24 受信方向切換部、26 リモコン受信部、30 可変指向性アンテナ、40 モニタ、42 リモコン、70 録画部。

Claims (7)

  1. 指向性を可変可能な可変指向性アンテナと接続される放送受信装置であって、
    放送チャンネルのうちの録画が予約されている予約チャンネルに対応する録画開始時刻の所定時間前であるか否かを判別する所定時間判別手段と、
    該所定時間判別手段が前記録画開始時刻の所定時間前であると判別したときに、所定のメッセージを画面に表示するためのメッセージ表示信号を出力するメッセージ表示信号出力手段と、
    前記可変指向性アンテナに対して、指向性の切換えを指令する指向性切換信号を出力する切換信号出力部と、
    該切換信号出力部から前記指向性切換信号を出力することによって前記可変指向性アンテナの指向性を順次変化させて、前記予約チャンネルの放送の受信に適する指向性を選別する指向性選別手段と、
    該指向性選別手段の選別結果に含まれる各々の指向性で前記予約チャンネルによる放送を受信したときの各映像データを記憶する映像データ記憶手段と、
    該映像データ記憶手段が記憶している複数の映像データを一画面にまとめて展開した映像を前記選別結果を示す映像として生成する手段であって、複数の映像データを一画面にまとめて展開するときに、一の映像データの一部を他の映像データの一部と重ね合わせる重ね合わせ機能を備える選別結果映像生成手段と、
    該選別結果映像生成手段が生成した前記選別結果を示す映像を前記画面に表示するための選別結果表示信号を出力する選別結果表示信号出力手段と、
    前記メッセージ表示信号の出力後に入力される、前記指向性選別手段の選別結果の中からユーザが指定した指向性を示す指向性指定信号に基づいて、前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を特定する手動型指向性特定手段と、
    前記予約チャンネルに対応する録画開始時刻の予め定めた制限時間前までに前記指向性指定信号が入力されないときに、予め記憶された設定データを参照することによって、前記予約チャンネルに最適な指向性を自動的に特定する自動モードに設定されているか否かを判定する自動モード判定手段と、
    該自動モード判定手段が前記自動モードであると判定したときに、前記切換信号出力部から前記指向性切換信号を出力することによって前記可変指向性アンテナの指向性を順次変化させて、前記予約チャンネルの放送の受信に最適な指向性を特定する自動型指向性特定手段と、
    放送チャンネルと当該放送チャンネルの放送を受信するときの前記可変指向性アンテナの指向性との対応関係を記憶する対応関係記憶手段と、
    前記自動モード判定手段が前記自動モードでないと判定したときに、前記対応関係記憶手段の記憶に基づいて前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を特定する記憶型指向性特定手段と、
    前記予約チャネルに対応する録画開始時刻前に、前記予約チャンネルに切換えるとともに前記可変指向性アンテナの指向性を前記手動型指向性特定手段、前記自動型指向性特定手段、および前記記憶型指向性特定手段のいずれかによって決定された指向性に切換えるための指向性切換信号を前記切換信号出力部から出力させる指向性切換手段と、
    前記予約チャンネルに対応する録画開始時刻の予め定めた第1制限時間前までに前記指向性指定信号が入力されないときに、前記選別結果に含まれる複数の指向性選択候補の中から指向性選択候補を絞り込む絞込手段とを備え、
    前記選別結果表示信号出力手段は、前記選別結果を示す映像を、前記絞込手段が絞り込んだ指向性選択候補を示す映像に切換えるための表示信号を出力し、
    前記指向性決定手段は、前記予約チャンネルによる録画開始時刻の前記第1制限時間よりも短い所定の第2制限時間前までに前記指向性指定信号が入力されないときに、前記指向性選別手段の選別結果の中から自動的に前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を決定することを特徴とする、放送受信装置。
  2. 指向性を可変可能な可変指向性アンテナと接続される放送受信装置であって、
    放送チャンネルと当該放送チャンネルの放送を受信するときの前記可変指向性アンテナの指向性との対応関係を記憶する対応関係記憶手段と、
    前記可変指向性アンテナに対して、指向性の切換えを指令する指向性切換信号を出力する切換信号出力部と、
    放送チャンネルのうちの録画が予約されている予約チャンネルに対応する録画開始時刻の所定時間前であるか否かを判別する所定時間判別手段と、
    該所定時間判別手段が前記録画開始時刻の所定時間前であると判別したときに、所定のメッセージを画面に表示するためのメッセージ表示信号を出力するメッセージ表示信号出力手段と、
    前記メッセージ表示信号の出力後に入力されるユーザが指定した指向性を示す指向性指定信号に基づいて、前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を特定する手動型指向性特定手段と、
    前記予約チャンネルに対応する録画開始時刻の予め定めた制限時間前までに前記指向性指定信号が入力されないときに、予め記憶された設定データを参照することによって、前記予約チャンネルに最適な指向性を自動的に特定する自動モードに設定されているか否かを判定する自動モード判定手段と、
    該自動モード判定手段が前記自動モードであると判定したときに、前記切換信号出力部から前記指向性切換信号を出力することによって前記可変指向性アンテナの指向性を順次変化させて、前記予約チャンネルの放送の受信に最適な指向性を特定する自動型指向性特定手段と、
    前記自動モード判定手段が前記自動モードでないと判定したときに、前記対応関係記憶手段の記憶に基づいて前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を特定する記憶型指向性特定手段と、
    前記予約チャネルに対応する録画開始時刻前に、前記予約チャンネルに切換えるとともに前記可変指向性アンテナの指向性を前記手動型指向性特定手段、前記自動型指向性特定手段、および前記記憶型指向性特定手段のいずれかによって決定された指向性に切換えるための指向性切換信号を前記切換信号出力部から出力させる指向性切換手段とを備えることを特徴とする、放送受信装置。
  3. 前記予約チャンネルの放送を録画する録画装置を接続する録画装置接続部をさらに備え、
    前記予約チャンネルおよび録画開始時刻の情報を前記録画装置接続部を介して前記録画装置から入力することを特徴とする、請求項2に記載の放送受信装置。
  4. 前記画面を備える表示装置を接続する表示装置接続部をさらに備え、
    前記メッセージ表示信号出力手段は、前記表示装置接続部を介して前記メッセージ表示信号を前記表示装置へ出力することを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の放送受信装置。
  5. 前記切換信号出力部から前記指向性切換信号を出力することによって前記可変指向性アンテナの指向性を順次変化させて、前記予約チャンネルの放送の受信に適する指向性を選別する指向性選別手段と、
    該指向性選別手段の選別結果を前記画面に表示するための選別結果表示信号を出力する選別結果表示信号出力手段とをさらに備え、
    前記手動型指向性特定手段は、前記指向性選別手段の選別結果の中からユーザが指定した指向性を示す指向性指定信号に基づいて、前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を特定することを特徴とする、請求項2〜請求項4のいずれかに記載の放送受信装置。
  6. 前記予約チャンネルに対応する録画開始時刻の予め定めた第1制限時間前までに前記指向性指定信号が入力されないときに、前記選別結果に含まれる複数の指向性選択候補の中から指向性選択候補を絞り込む絞込手段をさらに備え、
    前記選別結果表示信号出力手段は、前記選別結果を示す映像を、前記絞込手段が絞り込んだ指向性選択候補を示す映像に切換えるための表示信号を出力し、
    前記指向性決定手段は、前記予約チャンネルによる録画開始時刻の前記第1制限時間よりも短い所定の第2制限時間前までに前記指向性指定信号が入力されないときに、前記指向性選別手段の選別結果の中から自動的に前記予約チャンネルに対応する前記可変指向性アンテナの指向性を決定することを特徴とする、請求項5に記載の放送受信装置。
  7. 前記選別結果に含まれる各々の指向性で前記予約チャンネルによる放送を受信したときの各映像データを記憶する映像データ記憶手段と、
    該映像データ記憶手段が記憶している複数の映像データを一画面にまとめて展開した映像を前記選別結果を示す映像として生成する選別結果映像生成手段とをさらに備え、
    該選別結果映像生成手段は、複数の映像データを一画面にまとめて展開するときに、一の映像データの一部を他の映像データの一部と重ね合わせる重ね合わせ機能を備えることを特徴とする、請求項6に記載の放送受信装置。
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