JP2006128084A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】 放電開始電圧を低減させると同時に、効率を向上させることができるプラズマディスプレイパネルを提供する。
【解決手段】 本発明の一実施形態によるプラズマディスプレイパネルは、所定の間隔をおいて対向配置され、隙間の空間が複数の放電セルに区画される第1基板及び第2基板と、前記各放電セル内に形成される蛍光体層と、第1方向に沿って延びて前記第1基板に形成されるアドレス電極と、前記アドレス電極と電気的に絶縁しながら、前記第1方向と交差する第2方向に延びて前記第1基板に形成される第1電極及び第2電極とを含む。前記第1電極と第2電極は、互いの間に空間をおいて対向するように形成される。そして、前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極は、前記各放電セルの内部に向かって突出する程度が、前記第2基板側の端部と前記第1基板側の端部で互いに異なるように形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明はプラズマディスプレイパネルに係り、特に、プラズマ放電を対向放電に誘導することができるプラズマディスプレイパネルに関するものである。
一般的に、プラズマディスプレイパネル(plasma display panel、PDP)は、気体放電により形成されたプラズマから放射される真空紫外線(VUV)が蛍光体を励起させることによって発生する可視光を利用して映像を実現するディスプレイ素子である。このようなプラズマディスプレイパネルは、高解像度の大画面構成が可能であって、次世代の薄型表示装置として脚光を浴びている。
プラズマディスプレイパネルの一般的な構造は、3電極面放電型構造である。3電極面放電型構造のプラズマディスプレイパネルは、二つの電極からなる表示電極が形成される前面基板と、前記前面基板から所定の距離だけ離隔し、アドレス電極が形成される背面基板とを含む。そして、両基板の間の空間は隔壁によって複数の放電セルに区画され、各放電セルの内部には、背面基板側に蛍光体層が形成されて放電ガスが注入される。
この時、放電の有無は、表示電極のうちの一つの電極とこれに対向するアドレス電極との間でのアドレス放電によって決定され、画面を表示する維持放電は、同一面上に位置した表示電極によって行われる。つまり、従来のプラズマディスプレイパネルで、アドレス放電は対向放電により、維持放電は面放電により発生する。
表示電極とアドレス電極との間の距離が、表示電極同士の間の距離より大きく形成されるが、アドレス放電の放電開始電圧が表示放電の放電開始電圧より小さい値を有する。これは、アドレス放電が対向放電によって誘導されるため、面放電により誘導される維持放電より小さい放電開始電圧を有すると知られている。したがって、プラズマディスプレイパネルの効率を向上するために、維持放電を対向放電に誘導することが要求されている。
一方、プラズマディスプレイパネルで起こる放電により、放電空間は、シース(sheath)領域と陽光柱(positive column)領域とに分けられる。シース領域は、電極又は誘電層が形成された周囲で電極又は誘電層を囲んで形成される非発光領域であって、電圧のほとんどが消耗される領域であり、陽光柱領域は、非常に小さい電圧でプラズマ放電を活発に起こすことができる領域である。したがって、プラズマディスプレイパネルの効率を高めるためには、陽光柱領域を増加させることが重要である。シース領域の長さは放電ギャップと関係ないので、陽光柱領域を増加させるための一つの方法として、放電長を増加させる方法がある。しかし、放電長を増加させるために放電ギャップを大きくすると、放電開始電圧が上昇するという問題がある。
したがって、従来のプラズマディスプレイパネルでは、低い放電開始電圧と高い効率を同時に実現するのは難しいという問題があった。
本発明の目的は、表示電極の間で発生する維持放電を対向放電に誘導して、放電開始電圧を低減させることができるプラズマディスプレイパネルを提供することにある。
また、放電を小さい放電ギャップで発生するようにして放電開始電圧を低減させながら、主放電の放電長は増加させて、効率を向上させることができるプラズマディスプレイパネルを提供することにある。
本発明の一実施形態によるプラズマディスプレイパネルは、所定の間隔をおいて対向配置され、隙間の空間が複数の放電セルに区画される第1基板及び第2基板と、前記各放電セル内に形成される蛍光体層と、第1方向に沿って延びて前記第1基板に形成されるアドレス電極と、前記アドレス電極と電気的に絶縁しながら、前記第1方向と交差する第2方向に延びて前記第1基板に形成される第1電極及び第2電極とを含む。前記第1電極と第2電極は、互いの間に空間をおいて対向するように形成される。そして、前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極は、前記各放電セルの内部に向かって突出する程度が、前記第2基板側の端部と前記第1基板側の端部で互いに異なるように形成される。
前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極は、前記第2基板側の端部でより、前記第1基板側の端部で前記各放電セルの内部に向かってさらに高く突出することができる。
前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極を前記第1方向に測定した長さは、前記第2基板側の端部でより、前記第1基板側の端部でさらに長く形成されることができる。
前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極の前記各放電セルに対する対向面は、前記第2基板側の部分から前記第1基板側の部分まで、前記各放電セルの内部に向かって漸進的に突出する傾斜面を含むことができる。この時、前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極を前記第1方向に測定した長さは、前記第2基板側の部分から前記第1基板側の部分まで漸進的に長くなることができる。前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極の前記各放電セルに対する対向面が、前記第1方向に直交する面をさらに含むことができる。
前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極は、前記第1基板側の部分で、前記放電セルの内部に向かって突出する突出部を備えることができる。
前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極の前記各放電セルに対する対向面が曲面からなることができる。
前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極は、第1部分、及び前記第1部分を第2方向に連結する第2部分を含み、前記第1部分が前記各放電セルの内部に向かって突出する程度が、前記第2基板側の端部と前記第1基板側の端部で互いに異なることができる。前記第1部分を前記第2方向に沿って測定した長さは、前記第1基板側の部分から前記第2基板側の部分まで均一に形成されることができる。
前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極は、前記第2方向に沿って長く繋がる帯形状を有することができる。
本発明によるプラズマディスプレイパネルは、アドレス放電に関与する電極が同一の基板に形成されることによってアドレス放電の経路を減らすことができ、アドレス放電の放電開始電圧を低減させることができる。また、維持放電に関与する電極が互いに対向して形成されるので維持放電を対向放電に誘導することができ、したがって、維持放電の放電開始電圧を低減させることができる。なお、維持放電が、ショートギャップ及びロングギャップ全てを利用するので、放電開始電圧をさらに低減させると共に効率も向上させることができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施例及びその変形例を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施例によるプラズマディスプレイパネルを示した部分分解斜視図であり、図2は、図1のII−II線に沿って切断した部分断面図である。図3は、本発明の第1実施例によるプラズマディスプレイパネルを示した部分平面図である。
図1を参照すれば、本発明の第1実施例によるプラズマディスプレイパネルは、所定の大きさを有する背面基板10と前面基板20が、互いに所定の間隔をおいて実質的に並行に配置され、背面基板10と前面基板20との間の空間は、隔壁26によって複数の放電セル28に区画される。
背面基板10の前面基板20対向面には、第1方向(図面のy軸方向)に沿ってアドレス電極12が延びて形成され、これらアドレス電極12を覆いながら、背面基板10の前面に第1誘電層14が形成される。本実施例でアドレス電極12は、均一な線幅を有しながら一字形に形成される。
第1誘電層14の上には、第1誘電層14によってアドレス電極12と電気的に絶縁しながら、第1電極15と第2電極16が形成される。このような第1電極15と第2電極16は、前記第1方向に交差する第2方向(図面のx軸方向)に沿って形成される。本実施例で第1電極15と第2電極16は、各放電セル28に共に対応する。
これら第1電極15と第2電極16は維持放電に関与し、第1電極15及び第2電極16のうちのいずれか一つ電極は、アドレス電極12と共にアドレス放電に関与する。しかし、各電極は、印加される信号電圧に応じてその役割を別にすることができるので前記に限定される必要はない。
そして、第1電極15及び第2電極16は、第1部分15a、16a、及びこのような第1部分15a、16aを第2方向に連結する第2部分15b、16bを含む。ここで、第1部分15a、16aを第2方向に測定した長さは、前面基板20側から背面基板10側まで均一に形成されることができる。
図2に示されているように、前記第1電極15及び第2電極16の第1部分15a、16aによって、各放電セル28内で、第1電極15と第2電極16が互いの間に空間をおいて対向するように形成される。
このように第1電極15と第2電極16が、各放電セル28で対向するように形成されるので、第1電極15と第2電極16との間で起こる維持放電を対向放電に誘導することができる。したがって、維持放電が面放電に誘導される従来のプラズマディスプレイパネルに比べて、放電開始電圧を低減させることができる。このような第1電極15及び第2電極16の具体的な構造については、図4を参照して後で説明する。
このような第1電極15及び第2電極16を囲みながら第2誘電層18が形成される。図3に示されているように、本実施例で第2誘電層18は、第1電極15と第2電極16との間に放電のための空間が備えられるように、第1電極15及び第2電極16を囲む部分でのみ第2方向に沿って長く形成される。第1電極15及び第2電極16が各放電セル28に対応して区画された構造を有するので、誤放電などの問題が発生しない。明確な理解のために、図3では、第1電極15及び第2電極16と第2誘電層18を、背面基板10に隣接した部分を切断した断面を図示した。これは以下の平面図でも同一である。
再び図1を参照すれば、第1誘電層14と第2誘電層18を覆いながら、背面基板10の前面にMgO保護膜19が形成される。このようなMgO保護膜19は、プラズマ放電時、電離されたイオンが衝突して電極12、15、16、第1誘電層14、及び第2誘電層18が損なわれることを防止する役割を果たす。また、MgO保護膜19は高い二次電子放出係数を有するので、MgO保護膜19を形成することによって放電効率を高めることができる。
一方、前面基板20の背面基板10対向面には、隔壁26が形成されて放電セル28を区画する。具体的に、隔壁26は、第1電極15及び第2電極16を囲む第2誘電層18と前面基板20との間に位置する。このような隔壁26は、第1方向に沿って形成される第1隔壁部材26aと、このような第1隔壁部材26aと交差する第2方向に沿って形成される第2隔壁部材26bとを含む。
しかし、本発明の隔壁構造が前記の構造に限られるわけではない。したがって、第1方向に沿って形成される隔壁部材のみからなる帯形状隔壁構造も本発明に適用できるだけでなく、放電セルを区画する多様な形状の隔壁構造が適用できる。
本発明では、他の例として、前面基板20に誘電層(図示せず)を形成した後、この誘電層上に隔壁26を形成することも可能であり、これも本発明の範囲に属する。
各放電セル28内には、紫外線を吸収して可視光を放出する赤色、青色、及び緑色の蛍光体層29が形成され、プラズマ放電を起こすことができるように、放電ガス(例えば、キセノン(Xe)、ネオン(Ne)などを含む混合ガス)が満たされる。本実施例で蛍光体層29は、隔壁26面と、隔壁26の間で前面基板20に隣接した底面とに形成される。
前記のように本実施例では、放電に関与するアドレス電極12、第1電極15、及び第2電極16が全て背面基板10に形成される。
つまり、アドレス放電に関与するアドレス電極12と第1電極15が、同一な背面基板10に形成されることによってアドレス放電の経路を減らすことができ、結果的にアドレス放電の放電開始電圧を低減させることができる。反面、蛍光体層29は前面基板20側に形成することによって、互いに異なる色の蛍光体層の互いに異なる誘電率によって発生し得る放電開始電圧の不均一問題を防止することができる。
そして、放電に関与する全ての電極12、15、16が前面基板20側には位置しないので、プラズマ放電によって発生した可視光の透過率を向上させることができる。また、第1電極15及び第2電極16を電気伝導性に優れた金属電極だけで構成することができるので、透明電極と金属電極を共に備える従来のプラズマディスプレイパネルより製造工程を単純化させることができ、製作原価も節減することができる。
以下では、図4を参照して、第1電極15及び第2電極16の具体的な構造について詳細に説明する。
図4は、本発明の第1実施例によるプラズマディスプレイパネルの背面プレート構造を示した部分断面図である。ここで、背面プレートとは、背面基板10にアドレス電極12、第1電極15、及び第2電極16などが形成されたものを称する。
図4を参照すれば、第1電極15及び第2電極16の各放電セル28に対向する面が、前面基板20側の端部でより、背面基板10側の端部で放電セル28の内部に向かってさらに高く突出する。すなわち、本実施例で第1電極15及び第2電極16は、t1よりt2がさらに大きく形成される。ここで、t1は、第1電極15及び第2電極16の各々の前面基板20側の端部を第1方向に測定した長さであり、t2は、第1電極15及び第2電極16の各々の背面基板10側の端部を第1方向に測定した長さである。
したがって、第1電極15と第2電極16は、背面基板10側の部分でショートギャップ(short gap)(G2)を有し、前面基板20側の部分でロングギャップ(long gap)(G1)を有する。本実施例では、維持放電がショートギャップで開始されるので放電開始電圧を低くすることができ、維持放電の安定性を図ることができる。また、主放電は放電効率の高いロングギャップで維持されて、消費電流及び消費電力を低減させることができる。
そして、本実施例では、第1電極15及び第2電極16が各放電セル28に対向する面が、前面基板20側の部分から背面基板10側の部分まで、各放電セル28の内部に向かって漸進的に突出するようにする傾斜面(L)からなり、第1電極15及び第2電極16を第1方向に測定した長さが、前面基板20側の部分から背面基板10側の部分まで漸進的に長くなる。
つまり、背面基板10側のショートギャップ(G2)から前面基板20側のロングギャップ(G1)まで漸進的に放電ギャップが増加するので、ショートギャップ(G2)で開始された放電のロングギャップ(G1)への拡散がもう少し容易に行われることができる。
以下では、本発明の第1実施例に対する変形例について詳細に説明する。第1実施例の変形例は第1実施例と基本的な構成が同一であるので、第1実施例と同一な構成要素は詳細な説明を省略し、第1実施例と同一の参照符号を使用する。
図5は、本発明の第1実施例に対する第1変形例を示した部分平面図である。
図5を参照すれば、本変形例で第2誘電層32は、第1電極15及び第2電極16を囲みながら第2方向に沿って形成される第1誘電層部32aと、前記第1誘電層部32aに交差する第1方向に形成される第2誘電層部32bとを含む。このような第2誘電層部32bは、第1隔壁部材26aに対応する位置に形成される。
本変形例では、第2誘電層32が第2誘電層部32bをさらに含んで、各放電セル28をより独立的な空間に分離させることができる。そのために、各放電セル28の放電をより正確に制御することができる。
図6は、本発明の第1実施例に対する第2変形例を示した部分平面図である。
図6を参照すれば、本変形例で第1電極33は、第1方向に隣接した一対の放電セル28に共有されて形成される。本変形例によるプラズマディスプレイパネルでは、例えば、第2電極34とアドレス電極12に電圧を印加してアドレス放電を起こし、第1電極33と第2電極34に電圧を印加して維持放電を起こすことができる。
図7は、本発明の第1実施例に対する第3変形例を示した部分平面図である。
図7に示されているように、本変形例では、アドレス電極36の第1電極15と第2電極16との間に対応して形成される部分に突出部36aが形成される。この時、突出部36aは、アドレス電極36の両側で第2方向に沿って拡張する。
この時、アドレス電極36の第1電極15と第2電極16の下部に位置する部分は、アドレス放電時に放電に関与しない部分であり、第1電極15と第2電極16との間の空間に対応する部分がアドレス放電に関与する部分である。本変形例では、アドレス放電時に放電に関与する部分ではアドレス電極36の面積を大きく形成し、放電に関与する程度が微弱な部分ではアドレス電極36の面積を減らすことによって、アドレス放電時の効率を向上させることができる。
図8は、本発明の第1実施例に対する第4変形例を示した部分断面図である。
図8に示されているように、本変形例では、前面基板20と隔壁26との間で、隔壁26が形成された部分に対応して黒色層38が形成される。このような黒色層38は、外光の反射を防止してプラズマディスプレイパネルの明室コントラストを向上させる役割を果たす。
本発明では、他の例として、前面基板20に誘電層(図示せず)を形成した後、この誘電層上に隔壁26を形成する場合には、隔壁26と誘電層との間に黒色層38を形成することができ、これも本発明の範囲に属する。
図9は、本発明の第1実施例に対する第5変形例を示した部分平面図である。
図9に示されているように、本変形例で、第1電極39及び第2電極40の各々は、第1方向に隣接した一対の放電セル28に共有されるように形成される。したがって、各第2隔壁部材26bに第1電極39又は第2電極40のうちのいずれか一つが対応し、第1方向に第1電極39と第2電極40とが交互に配置される。
この時、プラズマディスプレイパネルの使用環境などを考慮して、第1方向に隣接した一対の放電セル28を一つのサブピクセルに駆動したり、各放電セル28を一つのサブピクセルに駆動することができる。
以下では、本発明の第2実施例乃至第5実施例によるプラズマディスプレイパネルについて詳細に説明する。本発明の第2実施例乃至第5実施例は第1実施例と基本的な構成が同一であり、第1電極及び第2電極の形状が互いに異なる実施例である。各実施例において、第1実施例と同一の構成要素は第1実施例の参照符号を使用する。
図10は、本発明の第2実施例によるプラズマディスプレイパネルを示した部分断面図である。
第1電極41及び第2電極42は、その間に空間をおいて対向するように形成される。
そして、図10に示されているように、本実施例で第1電極41及び第2電極42の各々には、背面基板10側の部分で放電セル28の内部に向かって突出する突出部(P)が形成される。この時、突出部(P)は、各放電セル28に対応して一対が対向するように形成されることができる。
このような構造を有することにより、第1電極41と第2電極42は背面基板10側の部分でショートギャップを有し、前面基板20側の部分でロングギャップを有する。したがって、本実施例ではショートギャップ放電及びロングギャップ放電を全て利用することができるので、放電開始電圧を低減させながら放電効率を向上させることができる。
図11は、本発明の第3実施例によるプラズマディスプレイパネルを示した部分断面図である。
第1電極43及び第2電極44は、互いの間に空間をおいて対向するように形成される。そして、図11に示されているように、本実施例で第1電極43及び第2電極44の各放電セル28に対する対向面が曲面からなり、前面基板20側の部分でより、背面基板10側の部分が放電セル28の内部に向かってさらに高く突出する。
このような構造により、本実施例では、背面基板10に隣接した部分でショートギャップ放電が起こって、前面基板20に隣接した部分の主放電領域に放電が拡散する。したがって、放電開始電圧を低くしながら効率を向上させることができる長所がある。
図12は、本発明の第4実施例によるプラズマディスプレイパネルを示した部分断面図である。
図12を参照すれば、第1電極45及び第2電極46の各放電セル28に対する対向面が、前面基板20側の第1対向面(A1)と、第1対向面(A1)の背面基板10側の第2対向面(A2)とを含む。この時、第1対向面(A1)は、第1方向に実質的に直交する面からなり、第2対向面(A2)は、前面基板20側の部分より背面基板10側の部分で、第1電極45及び第2電極46が各放電セル28の内部に向かってさらに高く突出する傾斜面からなる。
このような構造により、本実施例では、第1電極45及び第2電極46が背面基板10に隣接した部分でショートギャップ放電が起こって、放電開始電圧を低くすることができ、前面基板20に隣接した部分でのロングギャップ放電により効率を向上させることができる。
図13は、本発明の第5実施例によるプラズマディスプレイパネルを示した部分平面図である。
図13に示されているように、第1電極47及び第2電極48は、第2方向に沿って長く繋がる帯形状からなる。本実施例では、第1電極47及び第2電極48が各放電セル28の放電に独立的に関与することができるように、第2誘電層49がマトリックス形態に形成されるのが好ましい。
つまり、第2誘電層49は、第1電極47及び第2電極48を囲みながら第2方向に沿って形成される第1誘電層部49aと、前記第1誘電層部49aに交差する第1方向に沿って形成され、各放電空間を独立的な空間に分離する第2誘電層部49bとを含むのが好ましい。
前述の本発明の第2実施例乃至第5実施例は、本発明の第1実施例と基本的な構成が同一であるので、第1実施例に対する変形例は第2実施例乃至第5実施例に適用されることができ、これも本発明の範囲に属する。
本発明は、前記第1実施例乃至第5実施例のように多様な構造の第1電極及び第2電極が適用されることができる。その他にも、前面基板側の部分と背面基板側の部分で各放電セルの内部に向かって突出する程度が異なる多様な構造が適用されることができ、これも本発明の範囲に属する。
そして、前記では、第1電極と第2電極が互いに同一の構造を有すると説明したが、本発明で説明した電極の構造は、第1電極及び第2電極のうちのいずれか一つにのみ適用されることもできる。
つまり、前記で本発明の実施例及び変形例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲と発明の詳細な説明及び添付した図面の範囲内で多様に変形して実施するのが可能であり、これもまた本発明の範囲に属する。
本発明の第1実施例によるプラズマディスプレイパネルを示した部分分解斜視図である。 図1のII−II線に沿って切断した部分断面図である。 本発明の第1実施例によるプラズマディスプレイパネルを示した部分平面図である。 本発明の第1実施例によるプラズマディスプレイパネルの背面プレート構造を示した部分断面図である。 本発明の第1実施例に対する第1変形例を示した部分平面図である。 本発明の第1実施例に対する第2変形例を示した部分平面図である。 本発明の第1実施例に対する第3変形例を示した部分平面図である。 本発明の第1実施例に対する第4変形例を示した部分断面図である。 本発明の第1実施例に対する第5変形例を示した部分平面図である。 本発明の第2実施例によるプラズマディスプレイパネルを示した部分断面図である。 本発明の第3実施例によるプラズマディスプレイパネルを示した部分断面図である。 本発明の第4実施例によるプラズマディスプレイパネルを示した部分断面図である。 本発明の第5実施例によるプラズマディスプレイパネルを示した部分平面図である。
符号の説明
10 背面基板
12、36 アドレス電極
14 誘電層
15、33、39、41、43、45、47 第1電極
15a、16a 第1部分
15b、16b 第2部分
16、34、40、42、44、46、48 第2電極
18、32、49 第2誘電層
19 MgO保護膜
20 前面基板
26 隔壁
26a 第1隔壁部材
26b 第2隔壁部材
28 放電セル
29 蛍光体層
32a、49a 第1誘電層部
32b、49b 第2誘電層部
36a 突出部
38 黒色層

Claims (20)

  1. 所定の間隔をおいて対向配置され、隙間の空間が複数の放電セルに区画される第1基板及び第2基板;
    前記各放電セル内に形成される蛍光体層;
    第1方向に沿って延びて前記第1基板に形成されるアドレス電極;及び
    前記アドレス電極と電気的に絶縁しながら、前記第1方向と交差する第2方向に沿って延びて前記第1基板に形成される第1電極及び第2電極;
    を含み、
    前記第1電極と第2電極は、前記各放電セルで互いの間に空間をおいて対向するように形成され、
    前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極は、前記各放電セルの内部に向かって突出する程度が、前記第2基板側の端部と前記第1基板側の端部で互いに異なることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極は、前記第2基板側の端部でより、前記第1基板側の端部で前記各放電セルの内部に向かってさらに高く突出することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極を前記第1方向に測定した長さは、前記第2基板側の端部でより、前記第1基板側の端部でさらに長く形成されることを特徴とする請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極の前記各放電セルに対する対向面が、前記第2基板側の部分から前記第1基板側の部分まで、前記各放電セルの内部に向かって漸進的に突出する傾斜面を含むことを特徴とする請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極を前記第1方向に測定した長さは、前記第2基板側の部分から前記第1基板側の部分まで漸進的に長くなることを特徴とする請求項4に記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極の前記各放電セルに対する対向面が、前記第1方向に直交する面をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極は、前記第1基板側の部分から前記各放電セルの内部に向かって突出する突出部が備えられることを特徴とする請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
  8. 前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極の前記各放電セルに対する対向面が曲面からなることを特徴とする請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
  9. 前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極は、前記各放電セルに対応するように区画される第1部分、及び前記第1部分を第2方向に連結する第2部分を含み、
    前記第1部分が前記各放電セルの内部に向かって突出する程度が、前記第2基板側の端部と前記第1基板側の端部で互いに異なることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  10. 前記第1部分を前記第2方向に沿って測定した長さは、前記第2基板側の部分から前記第1基板側の部分まで均一であることを特徴とする請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル。
  11. 前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極は、前記第2方向に沿って長く繋がる帯形状からなることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  12. 前記第1基板で前記アドレス電極を覆って形成される第1誘電層、及び前記第1誘電層上で第1電極及び第2電極の各々を囲みながら前記第1電極と第2電極との間に空間を形成する第2誘電層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  13. 前記第2誘電層は、前記第1電極及び第2電極を囲みながら前記第2方向に沿って長く繋がることを特徴とする請求項12に記載のプラズマディスプレイパネル。
  14. 前記第2誘電層は、前記第1電極及び第2電極を囲みながら前記第2方向に沿って形成される第1誘電層部と、前記第1方向に形成される第2誘電層部とを含むことを特徴とする請求項12に記載のプラズマディスプレイパネル。
  15. 前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極は、前記第1方向に隣接した一対の放電セルに共有されることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  16. 前記第1電極及び前記第2電極の各々が前記第1方向に隣接した放電セルに共有され、前記第1電極と第2電極が前記第1方向に交互に配置されることを特徴とする請求項15に記載のプラズマディスプレイパネル。
  17. 前記第1電極及び第2電極と前記第2基板との間の空間に隔壁が位置して、前記複数の放電セルを区画することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  18. 前記隔壁が形成された部分に対応して、前記第2基板に黒色層が形成されることを特徴とする請求項17に記載のプラズマディスプレイパネル。
  19. 前記蛍光体層は前記第2基板側に形成されることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  20. 前記アドレス電極は、前記第1電極と第2電極との間の空間に対応して、前記第2方向に拡張する突出部が備えられることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
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