JP2006127643A - 位置切換装置および光磁気記録再生装置 - Google Patents

位置切換装置および光磁気記録再生装置 Download PDF

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Asayuki Matsumura
朝之 松村
Isao Shinohara
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Abstract

【課題】構造を薄くでき、かつ製造コストが安価である作動装置の駆動により磁気ヘッドの位置を切り換えることのできる位置切換装置を有した光磁気記録装置を提供する。
【解決手段】通電による加熱によって軸心方向に収縮し、収縮方向に張力が発生する形状記憶合金からなる一対の線形部材43、44と、固定部材18に支軸19a回りで回動自在に軸支する可動部材19と、可動部材19の支軸19aを介した両側にそれぞれ連結した一対の駆動ロッド33,34と、各線形部材43,44に選択的に通電する電源回路38とを有し、各線形部材43、44の一端を固定部材18に固定するとともに、各線形部材43、44の他端を各駆動ロッド33,34にそれぞれ連結し、さらに前記可動部材19に永久磁石61を有し、その可動部材19の可動範囲の終端位置に来たとき前記永久磁石61と吸引できる金属片18a,18bを固定側に各々設けた。
【選択図】図4

Description

本発明はディスクに対して情報の記録や再生を行うことができる光磁気記録再生装置に関し、詳しくは、磁気ヘッドの位置を切り換える位置切換装置および光磁気記録再生装置に係るものである。
近年、光ディスクを記録媒体として光ピックアップにより読取り再生する光磁気記録再生装置は、小型化、高性能化が進んでおり、携帯用の光磁気記録再生装置としてミニディスク(MD)を用いた携帯用MDレコーダが一般的に普及している。
従来の光磁気記録再生装置には、例えば特開2002−32938公報(特許文献1)に開示するものがあり、この光磁気記録再生装置を図11〜図18に基づいて説明する。
図11に示すように、光磁気記録再生装置は、本体キャビネット101の内部に電気回路部102と機械機構部103とを収納し、本体キャビネット101の開口を覆って蓋104を配置している。機械機構部103はメカベース105とメカベース105に装着するメカ部106とからなり、メカベース105とメカ部106との間に形成する収納部に挿入するミニディスク107は、カートリッジ108の内部に音楽信号などの信号を記録再生可能な光ディスク109を内蔵しており、光ディスク109に光磁気ディスク等の公知のものを用いている。
図12を参照してメカ部106のホルダ110に装着する種々の構成部品を説明する。リフタ111はそのヒンジ軸112をホルダ110に形成したヒンジ軸受113に係合させて上下に揺動自在に装着している。駆動ロッド114はホルダ110に摺動自在に装着しており、そのウェッジ部115がリフタ111に形成したウェッジ受部116に係合・離脱する。
ホルダ110にビス止めしたモータ117には駆動ギヤ118を装着しており、駆動ギヤ118に噛合する減速ギヤ119をシャフト120でホルダ110に回転自在に設けている。減速ギヤ119と駆動ロッド114に設けたSW片121との間には伝達ギヤユニット122を介装している。伝達ギヤユニット122はシャフト123を介して一体に回転するウォームホイール124とフィードギヤ125とからなる。図13に示すように、減速ギヤ119にはウォーム126を一体的に設けており、ウォーム126がウォームホイール124に噛合し、フィードギヤ125がSW片121の係合爪部127に噛合している。
磁気ヘッドユニット128は上下方向に揺動自在に設けた磁気ヘッド129を有し、基端側にヘッドアングル130をビス止めしており、ヘッドアングル130を基台131にビス止めし、基台131をメカベース105に装着している。磁気ヘッド129は、図14の(a)に示すように、リフタ111が下位姿勢に揺動してリフタ111の支えがなくなると光ディスク109に摺接する記録状態となり、図14の(b)に示すように、リフタ111が上位姿勢に揺動してリフタ111で持ち上げることで光ディスク109から離間する再生状態となる。メカベース105には、図15に示すように、光ディスク109を回転駆動するスピンドルモータ132を設けている。
この構成においては、モータ117の駆動により駆動ギヤ118が回転し、駆動ギヤ118の回転により駆動ギヤ118に噛合する減速ギヤ119がウォーム126と一体に回転し、ウォーム126の回転によりウォーム126に噛合するウォームホイール124がシャフト123を介してフィードギヤ125と一体に回転する。
フィードギヤ125の回転によってフィードギヤ125に係合爪部127で噛合するSW片121が駆動ロッド114と一体にシャフト123の軸心方向に移動する。この駆動ロッド114の移動方向はモータ117の回転方向によって決まり、モータ117が正・逆回転することで駆動ロッド114が出退する。
例えば、図16の(a)、(b)は再生状態を示しており、図16の(a)に示すように、駆動ロッド114のウェッジ部115がリフタ111のウェッジ受部116を上方に押圧してリフタ111を上位姿勢に保ち、リフタ111が磁気ヘッド129を持ち上げることで磁気ヘッド129が光ディスク109から離間している。
この状態で、図16の(b)において、モータ117の駆動により駆動ギヤ118が反時計回り方向に回転すると、減速ギヤ119、ウォーム126、ウォームホイール124、シャフト123を介してフィードギヤ125が回転し、図17の(b)に示すように、フィードギヤ125の回転によって係合爪部127がSW片121および駆動ロッド114とともに紙面上の右方向へ送り出されて、図17の(a)に示すように、ウェッジ部115がリフタ111のウェッジ受部116から離間する方向に移動し、リフタ111が下位姿勢に揺動するにしたがって磁気ヘッド129が光ディスク109に接近する。
図18の(b)に示すように、係合爪部127がフィードギヤ125の一端側に達すると、図18の(a)に示すように、SW片121および駆動ロッド114とともに移動するウェッジ部115がリフタ111のウェッジ受部116を押圧しない位置に達し、リフタ111が下位姿勢となって磁気ヘッド129が光ディスク109に摺接する。
特開2002−32938公報
上記したように、従来の光磁気記録再生装置においては、図13に示すように、リフタ111を駆動させる機構として、ホルダ110の上にモータ117を取り付け、このモータ117の回転力を、駆動ギヤ118、減速ギヤ119、ウォーム126、ウォームホイール124、フィードギヤ125で伝達することで構成していたので、これらの構成部品を配置するために、ホルダ110の上方部位に比較的大きな高さ寸法を要した。
この高さ寸法の値は、モータ117の本体部分の厚みと駆動ギヤ118の厚みとを加えた値、もしくはモータ117の本体部分の厚みと減速ギヤ119の厚みとこれらの間の隙間高さを加えた値、もしくはウォームホイール124の直径と減速ギヤ118の厚みおよびこれらの間の隙間高さを加えた値の何れかで決定されており、その薄型化が困難であり、結果として携帯用のMDレコーダの厚みが厚くなるという課題を有していた。
また、モータ117の回転力を複数のギヤで減速させて力を伝達する複雑な減速機構であるために、構造的に形状が大きくなり、モータ自身がコスト高であるとともに部品点数が増えて製造コストが高くなる問題もあった。また、電気信号に対する追従性を良くするためには電気信号の制御が複雑になりがちである。
また、モータ117に代えてプランジャを利用する場合においても同様な問題があり、プランジャ自身の大きさで機構のサイズが決定され、プランジャ自身がコスト高である。
本発明は上記課題を解決するものであり、構造を薄くでき、かつ製造コストが安価である作動装置の駆動により磁気ヘッドの位置を切り換えることのできる位置切換装置、および、この位置切換装置を有した光磁気記録再生装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明の位置切換装置は、通電による加熱によって軸心方向に収縮し、収縮方向に張力が発生する形状記憶合金からなる一対の線形部材と、固定部材に支持された支軸回りで回動自在に軸支する可動部材と、可動部材に設けられた磁着用部材と、可動部材の支軸を介した両側にそれぞれ連結した一対の駆動ロッドと、可動部材がその可動範囲の各終端位置に回動した際にこの可動部材の磁着用部材に臨むような前記固定部材の位置にそれぞれ配設された被磁着用部材と、各線形部材に選択的に通電する電源回路とを備え、各線形部材の一端を固定部材に固定し、各線形部材の他端を各駆動ロッドにそれぞれ連結し、可動部材がその可動範囲の終端位置に回動した際に前記磁着用部材とこの磁着用部材に臨む被磁着用部材とが磁力で吸引されるように構成したものである。なお、磁着用部材と被磁着用部材とを、永久磁石と金属片との組み合わせ、または、N極の永久磁石とS極の永久磁石との組み合わせで構成すると好適である。
上記した構成により、一方の駆動ロッドを介して可動部材の一側に連結した一方の線形部材に通電すると、この線形部材の収縮による張力が可動部材の一側に作用して可動部材が支軸回りで一側方向に回動することで、他方の駆動ロッドを介して可動部材の他側に連結した他方の線形部材が初張力を伴って伸長し、さらに可動部材に設けた磁着用部材と固定部材側に設けた被磁着用部材との吸引により、他方の線形部材の初張力をさらに加算して伸張する。
この伸長した状態の他方の線形部材に通電すると、この線形部材の収縮による張力が可動部材の他側に作用して可動部材が支軸回りで他側方向に回動する。よって、双方の線形部材に交互に通電して各線形部材が収縮と伸長を繰り返すことで可動部材が支軸回りに反復動作する。
このため、モータ等の動力を要することなく可動部材が支軸回りに反復動作する位置切換装置を実現でき、従来において薄型化を阻む要素であったモータ等の駆動力発生源を線形部材とすることで位置切換装置の薄型化を容易に実現でき、製造コストの低減化を図ることが可能となる。また、可動部材に設けた磁着用部材と固定部材側に設けた被磁着用部材との吸引により初張力を加算できるので、短い線形部材を用いて初張力で緊張する状態に保持し、この状態から収縮させることで線形部材の伸長・収縮ストロークが長くなり、可動部材の揺動角度範囲が大きくなる。
また、本発明の光磁気記録再生装置は、前記位置切換装置と、磁気ヘッドと、揺動自在に配置され、前記位置切換装置の可動部材に連動して揺動されることにより、前記磁気ヘッドを、光ディスクに摺接する位置と光ディスクから離間する位置とにわたって移動させるリフタとを備えたものである。
上記した構成において、位置切換装置の一方の線形部材または他方の線形部材に通電すると、線形部材の収縮による張力、および磁着用部材と被磁着用部材との間に作用する吸引力により、位置切換装置の可動部材の位置が切り換えられ、この可動部材の切換動作にリフタが連動して、磁気ヘッドが、光ディスクに摺接する位置と光ディスクから離間する位置とにわたって切り換えられる。
さらに、本発明の光磁気記録再生装置は、磁気ヘッドを支持する部分が、光ディスクに磁気ヘッドが摺接する側に常時付勢され、リフタが、磁気ヘッドが光ディスクから離間するように位置規制して作用する作用位置と、磁気ヘッドが光ディスクに摺接する側に移動することを規制せずに解放する非作用位置とにわたって、揺動自在に配置されているものである。
この構成により、位置切換装置の一方の線形部材または他方の線形部材に通電すると、線形部材の収縮による張力、および磁着用部材と被磁着用部材との間に作用する吸引力により、位置切換装置の可動部材の位置が切り換えられる。そして、この可動部材の切換動作にリフタが連動して作用位置に揺動されると、このリフタにより磁気ヘッドが光ディスクから離間するように位置規制される。また、リフタが非作用位置に揺動されると、このリフタによる位置規制が解除されて、磁気ヘッドが光ディスクに摺接する。
以上のように本発明によれば、交互に通電する一対の線形部材により収縮と伸長を繰り返させて可動部材を支軸回りに反復動作させることで、モータ等の動力を要することなく位置切換装置を実現でき、一方の線形部材の張力を他方の線形部材に初張力を与える力として利用でき、さらに可動部材に磁着部材を設け、固定部材側に被磁着部材を設けることで、これらの磁着部材と被磁着部材との吸引による初張力を加算できる。
これにより、各線形部材に通電するか遮断するかの簡単な制御で動作が可能であり、従来において薄型化を阻む要素であったモータ等の駆動力発生源を線形部材(例えば直径0.1mm程度のワイヤ)とすることで位置切換装置の薄型化を比較的容易に実現でき、位置切換装置の薄型化によりリフタを駆動する機構を全て高さ方向の小さな部品で、かつ簡単に構成することができ、製造コストの低減化を図ることが可能となる。しかも、可動部材に設けた磁着用部材と固定部材側に設けた被磁着用部材との吸引により初張力を加算できるので、短い線形部材を用いて初張力で緊張する状態に保持し、この状態から収縮させることで線形部材の伸長・収縮ストロークが長くなって、可動部材の揺動角度範囲が大きくなり、この結果、可動部材の位置切換や、リフタ、ひいては磁気ヘッドの位置切換をより確実に行うことができて、信頼性が向上する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態における位置切換装置を備えた光磁気記録再生装置の概略を示す分解斜視図、図2は同光磁気記録再生装置の分解斜視図、図3は同光磁気記録再生装置の要部を示す分解斜視図である。
図1〜図3において、光磁気記録再生装置は、本体キャビネット1の内部に電気回路部2と機械機構部3とを収納し、本体キャビネット1の開口を覆って蓋4を配置している。機械機構部3はメカベース5とメカベース5に装着するメカ部6とからなり、メカベース5とメカ部6との間に形成する収納部に挿入するミニディスク7は、カートリッジ8の内部に音楽信号などの信号を記録再生可能な光ディスク9を内蔵しており、光ディスク9に光磁気ディスク等の公知のものを用いている。メカベース5には光ディスク9を回転駆動するスピンドルモータ10を設けている。
図2に示すように、メカ部6のホルダ11に装着する磁気ヘッドユニット12は上下方向に揺動自在に設けた磁気ヘッド13を有し、基端側にヘッドアングル12aをビス止めしており、ヘッドアングル12aを基台12bにビス止めし、基台12bをメカベース5に装着している。磁気ヘッド13は光ディスク9に摺接する位置(記録状態)と光ディスク9から離間する位置(再生状態)とにわたって揺動する。なお、磁気ヘッドユニット12における磁気ヘッド13を支持している箇所は、磁気ヘッド13を光ディスク9に摺接する側に付勢する板ばね状材料で構成されている。
この光磁気記録再生装置においては、磁気ヘッド13の位置を切り換える位置切換装置が設けられているとともに、リフタ14とリフタ駆動部15とを有している。リフタ14はそのヒンジ軸受16をホルダ11に形成したヒンジ軸17に係合させて上下に揺動自在に装着しており、リフタ14は作用位置の上位姿勢に揺動して磁気ヘッド13を光ディスク9から離間する位置に揺動させ、非作用位置の下位姿勢に揺動して磁気ヘッド13を光ディスク9に摺接する位置に解放する。リフタ14はホルダ11に形成したバネ部14aにより非作用位置に向けて付勢されている。
図3〜図5に示すように、リフタ駆動部15はベース部材18に種々の部品を装着しており、その構成を以下に説明する。位置切換装置の可動部材をなす駆動レバー19はベース部材18に設けた支軸19aの軸心回りに回動自在に装着しており、駆動レバー19にウェッジ部20とスイッチ片21とカム部22と一対の長円の連結孔23、24を形成している。
ウェッジ部20はリフタ14に形成したウェッジ受部25に当接する案内面26を有し、案内面26でウェッジ受部25を押圧してリフタ14を揺動駆動するもので駆動レバー19の回動に伴って移動し、駆動レバー19の一側方向の回動止点、すなわち回動範囲の終端位置でリフタ14を非作用位置に解放し、駆動レバー19の他側方向の回動止点(回動範囲の終端位置)でリフタ14を作用位置に揺動変位させる。また、駆動レバー19の保持部19bには、一定の保持力を有する磁着用部材としての永久磁石61を固定するよう形成している。さらにベース部材18には、前記駆動レバー19がその可動範囲の終端位置に回動してきた際に、前記駆動レバー19に設けられた永久磁石61に臨む位置に、被磁着用部材としての磁性体である金属片18a、18bが配設されている。
スイッチ片21はベース部材18に装着した検出スイッチ27を押圧するものであり、駆動レバー19の回動にともなって検出スイッチ27に当接するON位置と検出スイッチ27から離間するOFF位置とにわたって移動する。
カム部22はロック手段の一部をなしており、ロック手段は、カム部22と、ベース部材18に設けた支軸28に軸心回りに回動自在に装着したロックアーム29と(図7参照)、ロックアーム29にシャフト30で回転自在に軸着したカムフォローローラ31と、カムフォローローラ31をカム部22に押圧する方向にロックアーム29を付勢する弾性部材であるねじりバネ32とからなり、駆動レバー19の回動方向でカムフォローローラ31がカム部22に係合することで、駆動レバー19を一側方向の回動止点である終端位置もしくは他側方向の回動止点である終端位置に保持する。
一対の長円の連結孔23、24は駆動レバー19と一対の駆動ロッド33、34との連結部を構成し、各駆動ロッド33、34に形成した連結ピン部35、36をそれぞれに挿入しており、駆動レバー19の回動時に駆動ロッド33、34の移動方向で連結孔23、24と連結ピン部35、36が係合し、かつ駆動レバー19が停止する状態で駆動ロッド33、34の移動方向で連結孔23、24が連結ピン部35、36の移動を許容する。
位置切換装置は、その主要部品が駆動レバー19と駆動ロッド33、34とワイヤ37と電源回路をなすフレキシブルプリント基板38とからなる。
ワイヤ37は形状記憶合金(例えば直径0.1mm程度のワイヤ)からなり、通電することによりワイヤ37のそれ自体の温度が上昇し、変態点を超えると収縮するものであり、通電により熱が発生するので半田付け等の固定手段を使用することができない。このため、両端にそれぞれ短管状のプラス端子39を挿入した後に、プラス端子39をかしめてワイヤ37に固定し、中間部をテンションローラ40に沿ってU字状に曲げて両側片を平行に配置している。
各プラス端子39はそれぞれ駆動ロッド33、34にプラス端子板47を介して固定装着し、テンションローラ40およびワイヤ37をマイナス端子41でベース部材18に押圧し、マイナス端子41を、マイナス端子板49を介してビス42でベース部材18に固定している。
このように、一本のワイヤ37をテンションローラ40で180度折り返して一対の平行な線形部材43、44を形成することで、各線形部材43、44を別々のワイヤで構成してそれぞれ通電するための端子を設ける場合に比べて、部品点数が削減できる。
この形状記憶合金からなる線形部材43、44は通電による加熱によってプラス端子39とマイナス端子41の間で軸心方向に収縮し、収縮方向に張力が発生する。
ワイヤ37の装着時には、駆動レバー19の回動による駆動ロッド33、34の移動に伴ってプラス端子39がマイナス端子41から最も離間する位置に双方のプラス端子39を同時に配置した状態で、テンションローラ40の位置を調整して線形部材43、44に初張力(所定の負荷)を与えるように設定する。このように、テンションローラ40を用いることで双方の線形部材43、44に同時にかつ均等に初張力を与えることができる。
この初張力の設定により、線形部材43、44は無負荷状態から収縮する場合に比べて収縮率が増加し、線形部材43、44の伸縮ストロークが長くなる。例えば無負荷状態での通電により0.6mmの収縮代を有する線形部材43、44が、予め所定の負荷を与えて無負荷状態より0.3mmだけ長く延ばして初張力で緊張させた状態から通電により収縮させると0.9mmの収縮代となる。
各線形部材43、44に選択的に通電する電源回路をなすフレキシブルプリント基板38は、各線形部材43、44に沿って平行に配置する一対のリード部45、46を有し、リード部45、46の先端にそれぞれ設けたプラス端子板47を各駆動ロッド33、34に固定装着しており、プラス端子39とプラス端子板47が導通している。
各リード部45、46は基端側においてベース部材18に設けたピン48に各リード部45、46の軸心方向で係合し、その後に一体化してマイナス端子板49を設けた部位においてベース部材18に設けたピン50に嵌合固定しており、マイナス端子41とマイナス端子板49が導通している。各リード部45、46は対応する線形部材43、44の収縮に伴って各駆動ロッド33、34が移動することで撓みを生じる。
駆動ロッド33、34はベース部材18に設けたロッド保持部51により線形部材43、44の軸心方向に移動自在に保持しており、ロッド保持部51に設けた複数の抑部52が所定間隙をあけて各リード部45、46の上方に位置している。また、ベース部材18はホルダ11に固定装着されている。
以下、上記した構成における作用を説明する。はじめに、位置切換装置の基本的な動作を説明する。
図4に示すように、作動装置において、一方の駆動ロッド33に連結した一方の線形部材43にフレキシブルプリント基板38を通して通電すると、この線形部材43の収縮によって生じる張力が駆動ロッド33、連結ピン部35、連結孔23を介して駆動レバー19の一側に作用し、駆動レバー19が支軸19aの軸心回りで一側方向(矢印A方向)に回動する。このとき駆動レバー19の回動により駆動レバー19設けられた永久磁石61がベース部材18の金属片18aに吸引される力も発生する。その力も加算されて駆動レバー19の他側に連結した他方の駆動ロッド34を介して他方の線形部材44を伸長させる。駆動レバー19が終端位置である回動止点で停止したとき線形部材44が初期設定時の初張力が発生する状態にまで伸長している。
次に、この伸長した状態の他方の線形部材44にフレキシブルプリント基板38を通して通電すると、この線形部材44の収縮による張力および初張力が駆動レバー19の他側に作用して駆動レバー19が支軸19aの軸心回りで他側方向(矢印B方向)に回動し、さらに駆動レバー19に設けられた永久磁石61とベース部材18の金属片18bとが吸着するので、図5に示すように、駆動レバー19が他側方向(矢印A方向)の回動止点(終端位置)で停止する。つまりこの場合は線形部材44の収縮および永久磁石61と金属片18bとの吸引とにより線形部材43は伸長され、初張力が発生する。よって、双方の線形部材43、44に交互に通電して各線形部材43、44が収縮と伸長を繰り返すことで、駆動レバー19が支軸19aの軸心回りで反復動作する。
このように、駆動力発生源を線形部材43、44とすることで、従来において薄型化を阻む要素であったモータ等を要することなく、駆動レバー19が支軸回りに反復動作することを実現でき、位置切換装置の薄型化を容易に実現でき、製造コストの低減化を図ることが可能となる。また、無負荷時よりも長く延ばして初張力を与えた線形部材43、44を収縮させることと、永久磁石61と金属片18a、18bとの吸引力を発生させ、その力を利用することで線形部材43、44自体の長さが短くても伸長・収縮のストロークが長くなり、駆動レバー19の揺動角度範囲を大きくでき、構成としても小型化が実現できる。
また、本実施の形態では、回動側である駆動レバー19に永久磁石61を設け、固定側であるベース部材18に金属片18a、18bを設けたが、お互い吸引できる状態の構成であれば、同様な効果が得られる。すなわち、駆動レバー19に磁性体である金属片を設け、ベース部材18側に永久磁石61を設けても同様である。あるいは、駆動レバー19に永久磁石を設けるとともに、ベース部材18側にも永久磁石を設け、そのN極、S極の極性の吸引力を利用して用いても同様な効果が得られる。さらには、永久磁石61の代わりに電磁石等を用いることも可能であるが、この場合には、通電量分だけ、電気使用量が増える欠点があるので、位置を切り換える際だけ通電させて吸着させたり、固定側にそれぞれ設けた電磁石における吸着させる必要がある側のみ通電させて吸着させてもよい。
次に、光磁気記録再生装置における作用を説明する。カートリッジ8の挿入時もしくは再生時においては、図6に示すように、駆動レバー19に設けた永久磁石61とベース部材18の金属片18bとがこれらの間に作用する磁力で吸引しており、この負荷により一方の線形部材43が伸長した緊張状態にあり、他方の線形部材44が無負荷で原寸法に弛緩する状態にある。
この状態では、図8の(a)、(c)に示すように、ウェッジ部20の案内面26がリフタ14のウェッジ受部25を押圧し、図8の(b)に示すように、リフタ14が磁気ヘッド13に対する作用位置にまで揺動変位して磁気ヘッド13を光ディスク9から離間する位置に保持する。
再生状態から記録状態へ変更する場合には、位置切換装置の一方の線形部材43に通電して、図4に示すように、線形部材43の収縮により生じる張力で駆動レバー19を支軸19aの軸心回りで一側方向(矢印A方向)へ向けて回動させる。
図9の(a)、(c)に示すように、駆動レバー19の回動によってウェッジ部20の案内面26がリフタ14のウェッジ受部25から離間する方向に移動し、図9の(b)に示すように、リフタ14が非作用位置に向けて揺動し、磁気ヘッド13が光ディスク9に接近する。
図10の(a)、(c)に示すように、駆動レバー19が一側方向の回動止点まで回動すると、駆動レバー19に設けた永久磁石61とベース部材18の金属片18aとが吸引し、図10の(b)に示すように、リフタ14が非作用位置に揺動変位して磁気ヘッド13を光ディスク9に摺接する位置で解放する。
記録状態から再生状態へ変更する場合には、作動装置の他方の線形部材44に通電して、図5に示すように、線形部材44の収縮により生じる張力で駆動レバー19を支軸19aの軸心回りで他側方向(矢印B方向)へ向けて回動させる。
駆動レバー19の回動によってウェッジ部20の案内面26がリフタ14のウェッジ受部25に当接してリフタ14を作用位置に揺動させ、リフタ14が磁気ヘッド13を光ディスク9から離間する位置に保持する。他の作用は再生状態から記録状態へ変更する場合と同様であるので説明を省略する。
以上の本発明によれば、各線形部材43、44に通電するか遮断するかの簡単な制御で動作が可能であり、従来において薄型化を阻む要素であったモータ等の駆動力発生源を線形部材43、44とすることで位置切換装置の薄型化を比較的容易に実現でき、位置切換装置の薄型化によりリフタ14を駆動する機構を全て高さ方向の小さな部品で、かつ簡単に構成することができ、製造コストの低減化を図ることが可能となる。しかも、可動部材としての駆動レバー19に設けた磁着用部材としての永久磁石61とベース部材18に設けた被磁着用部材としての金属片18a、18bの吸引により初張力を加算できるので、短い線形部材43、44を用いて初張力で緊張する状態に保持し、この状態から収縮させることで線形部材43、44の伸長・収縮ストロークが長くなって、駆動レバー19の揺動角度範囲が大きくなり、この結果、駆動レバー19の位置切換や、リフタ14、ひいては磁気ヘッド13の位置切換をより確実に行うことができて、信頼性が向上する。
なお、上記実施の形態においては、光磁気記録再生装置として位置切換装置を備えた場合を述べ、この場合には、特に光磁気記録再生装置として、薄型化や小型化を図ることができる利点があるが、これに限るものではなく、その他の、位置を切り換える機能を備えた他の装置に用いることができることは申すまでもない。
本発明の光磁気記録再生装置は、一対の線形部材を駆動力発生源として可動部材が反復動作する位置切換装置を実現することで位置切換装置の薄型化、小型化および製造コストの低減化を図ることができ、ロック手段の押圧力を磁着用部材(永久磁石)の吸引力と線形部材の初張力を伴う伸長とに寄与させることができ、線形部材を無負荷の非通電状態より長く伸長させることで線形部材の伸長・収縮ストロークの増加により駆動レバーの揺動角度範囲を大きくすることができ、ディスクに対して情報の記録や再生を行うことができる光磁気記録再生装置に利用できる。
本実施の形態における光磁気記録再生装置の概略を示す分解斜視図 同光磁気記録再生装置の分解斜視図 同光磁気記録再生装置の要部を示す分解斜視図 同光磁気記録再生装置のリフタ駆動部の平面図 同光磁気記録再生装置のリフタ駆動部の平面図 (a)〜(c)は同リフタ駆動部の平面図、要部拡大側面図、要部拡大図 同リフタ駆動部の要部拡大平面図 (a)〜(c)は磁気ヘッドユニットの拡大平面図、拡大側面図、要部拡大図 (a)〜(c)は磁気ヘッドユニットの拡大平面図、拡大側面図、要部拡大図 (a)〜(c)は磁気ヘッドユニットの拡大平面図、拡大側面図、要部拡大図 従来の光磁気記録再生装置の概略を示す分解斜視図 同光磁気記録再生装置の分解斜視図 同光磁気記録再生装置の要部拡大図 (a)〜(b)はそれぞれ同光磁気記録再生装置の磁気ヘッドユニットの拡大側面図 同光磁気記録再生装置の要部拡大分解図 (a)〜(b)は同光磁気記録再生装置の磁気ヘッドユニットの要部拡大側面図、要部拡大平面図 (a)〜(b)は同光磁気記録再生装置の磁気ヘッドユニットの要部拡大側面図、要部拡大平面図 (a)〜(b)は同光磁気記録再生装置の磁気ヘッドユニットの要部拡大側面図、要部拡大平面図
符号の説明
1 本体キャビネット
2 電気回路部
3 機械機構部
4 蓋
5 メカベース
6 メカ部
7 ミニディスク
8 カートリッジ
9 光ディスク
10 スピンドルモータ
11 ホルダ
12 磁気ヘッドユニット
12a ヘッドアングル
12b 基台
13 磁気ヘッド
14 リフタ
14a バネ部材
15 リフタ駆動部
16 ヒンジ軸受
17 ヒンジ軸
18 ベース部材(固定部材)
18a、18b 金属片(被磁着用部材)
19 駆動レバー(可動部材)
19a 支軸
20 ウェッジ部
21 スイッチ片
22 カム部
22a 一側作用面
22b 他側作用面
22c 一側凹面部
22d 他側凹面部
23、24 連結孔
25 ウェッジ受部
26 案内面
27 検出スイッチ
28 支軸
29 ロックアーム
30 シャフト
31 カムフォローローラ
32 ねじりバネ
33、34 駆動ロッド
35、36 連結ピン部
37 ワイヤ
38 フレキシブルプリント基板
39 プラス端子
40 テンションローラ
41 マイナス端子
42 ビス
43、44 線形部材
45、46 リード部
47 プラス端子板
48 ピン
49 マイナス端子板
50 ピン
51 ロッド保持部
52 抑部
53 偏芯ピン
61 永久磁石(磁着用部材)

Claims (4)

  1. 通電による加熱によって軸心方向に収縮し、収縮方向に張力が発生する形状記憶合金からなる一対の線形部材と、
    固定部材に支持された支軸回りで回動自在に軸支する可動部材と、
    可動部材に設けられた磁着用部材と、
    可動部材の支軸を介した両側にそれぞれ連結した一対の駆動ロッドと、
    可動部材がその可動範囲の各終端位置に回動した際にこの可動部材の磁着用部材に臨むような前記固定部材の位置にそれぞれ配設された被磁着用部材と、
    各線形部材に選択的に通電する電源回路とを備え、
    各線形部材の一端を固定部材に固定し、
    各線形部材の他端を各駆動ロッドにそれぞれ連結し、
    可動部材がその可動範囲の終端位置に回動した際に前記磁着用部材とこの磁着用部材に臨む被磁着用部材とが磁力で吸引されるように構成したことを特徴とする位置切換装置。
  2. 磁着用部材と被磁着用部材とが、永久磁石と金属片との組み合わせ、または、N極の永久磁石とS極の永久磁石との組み合わせであることを特徴とする請求項1記載の位置切換装置。
  3. 請求項1に記載する位置切換装置と、
    磁気ヘッドと、
    揺動自在に配置され、前記位置切換装置の可動部材に連動して揺動されることにより、前記磁気ヘッドを、光ディスクに摺接する位置と光ディスクから離間する位置とにわたって移動させるリフタと
    を備えたことを特徴とする光磁気記録再生装置。
  4. 磁気ヘッドを支持する部分が、光ディスクに磁気ヘッドが摺接する側に常時付勢され、
    リフタが、磁気ヘッドが光ディスクから離間するように位置規制して作用する作用位置と、磁気ヘッドが光ディスクに摺接する側に移動することを規制せずに解放する非作用位置とにわたって、揺動自在に配置されていることを特徴とする請求項3記載の光磁気記録再生装置。
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