JP2004118950A - 光磁気記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リフタを駆動する駆動手段や駆動力を伝達する伝達手段の機構を薄くでき、かつ製造コストを安価にできる光磁気記録再生装置を提供する。
【解決手段】形状記憶合金製の駆動力発生部材としてのワイヤ17を用い、このワイヤ17の通電時の伸縮によってリフタ5を駆動するスライド板15を移動させ、このスライド板15によりリフタ5を直接または間接的に移動させて磁気ヘッド4を接触あるいは離間させるように構成した。これにより、リフタを駆動する駆動手段や駆動力を伝達する伝達手段の機構を、全て高さ方向の小さな部品で、かつ簡単に構成することができ、薄型化を図ることができるとともに製造コストの低減化を図ることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】形状記憶合金製の駆動力発生部材としてのワイヤ17を用い、このワイヤ17の通電時の伸縮によってリフタ5を駆動するスライド板15を移動させ、このスライド板15によりリフタ5を直接または間接的に移動させて磁気ヘッド4を接触あるいは離間させるように構成した。これにより、リフタを駆動する駆動手段や駆動力を伝達する伝達手段の機構を、全て高さ方向の小さな部品で、かつ簡単に構成することができ、薄型化を図ることができるとともに製造コストの低減化を図ることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクに対して情報の記録や再生を行うことができる光磁気記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスクを記録媒体として光ピックアップにより読取り再生する光磁気記録再生装置は、小型化、高性能化が進んでおり、携帯用の光磁気記録再生装置としてミニディスク(MD)を用いた携帯用MDレコーダが一般的に普及している。
【0003】
以下、従来の光磁気記録再生装置について、特開2002−32938号公報(特許文献1)に開示されている携帯型のMDレコーダを例にとり、図8〜図11を用いて説明する。
【0004】
従来の光磁気記録再生装置の分解斜視図を図8、図9により示す。1は音楽信号などの信号を記録再生可能なMDなどのディスク、2はディスク1を収納したカートリッジ、100はシャーシで、このシャーシ100の下部には、前記ディスク1を載せて回転させるためのスピンドルモータ101と、前記ディスク1の情報を読み込むための光ピックアップ102と、前記ディスク1に音楽情報を記録するための磁気ヘッドユニット103とが設けられている。
【0005】
104は、カートリッジ2を保持するホルダであり、その上部にブラシレス型で扁平形状のモータ105が2本の止めビス126a、126bにて固定されている。モータ105の上方には、この出力軸に嵌め込まれたモータギヤ105aが設けられ、このモータギヤ105aは、隣接して配設された減速ギヤ106と噛み合わされており、モータギヤ105aの回転が減速ギヤ106に伝えられる。減速ギヤ106は減速ギヤ軸107を中心に回転し、減速ギヤ軸107はホルダ104にカシメ固定されている。108はワッシャであり、減速ギヤ106が減速ギヤ軸107に組み付けられた後、このワッシャ108を減速ギヤ軸107に嵌めることにより、減速ギヤ106の抜け止めをしている。減速ギヤ106の上部には平歯車106aが形成され、この平歯車106aが前記モータギヤ105aと噛み合わされている。
【0006】
また、図8、図9では隠れているが、図11に示すように、減速ギヤ106における平歯車106aの下方にはウォーム106bが一体形成されている。このウォーム106bには、ギヤ軸100に回転自在に通されたウォームホイール108が噛み合わされ、このウォームホイール108の一端には連結用突部108aが形成されている。そして、このウォームホイール108の連結用突部108aは、同じくギヤ軸100に回転自在に通されたリードスクリュ109の一端に形成された連結用突部109aに係合するようになっており、これらの連結用突部108a、109aを介して、ウォームホイール108の回転がリードスクリュ109に伝達される。
【0007】
また、ギヤ軸110に通されたリードスクリュ109の両端には、コイルばね111、112が配設されている。コイルばね111は、ウォームホイール108とリードスクリュ109との各々の連結用突部108a、109aの間に配設され、コイルばね112は、ワッシャ113とワッシャ114との間に配設されている。ワッシャ113は、リードスクリュ109の回転が直接コイルばね112に伝わらない役目を果たしている。ワッシャ114と、ウォームホイール108側に設けられたワッシャ115とは、ウォームホイール108およびリードスクリュ109がギヤ軸110より抜けないような役割をしている。ギヤ軸110はその両端がホルダ104の支持部104a、104bに固定されてホルダ104上に取り付けられている。
【0008】
リードスクリュ109の溝部109bには、ナット板116に設けられた歯部116aが噛み合っており、ナット板116は、連結ロッド117に接着固定されている。連結ロッド117には、ガイド孔117b、117cが設けられており、これらのガイド孔117b、117cには、ホルダ104に設けられたリブ104c、104dが挿入され、これにより連結ロッド117は、矢印ア方向、または、矢印イ方向へ移動可能な状態でホルダ104に支持されている。
【0009】
118は一端に係合部118aが形成されたリフタであり、この係合部118aは、連結ロッド117のカム部117aと当接して係合する。リフタ118は、その片側両端部に形成された支持部118b、118が、ホルダ104に形成された固定部104e、104fに嵌め込まれて、これらの支持部118b、118cを中心に回動可能な状態で支持されている。また、リフタ118の他方側にはリフト部118dが設けられており、このリフト部118dが、磁気ヘッド103の被リフト部103bと接触可能な位置に設置されている。
【0010】
磁気ヘッド103は、ヘッド抑えばね119とともに、止めビス120によりヘッドアングル121にねじ締め固定されている。また、ヘッドアングル121は、止めビス122により、光ピックアップ102に固定されている。
【0011】
図10(a)、(b)は磁気ヘッド103の動作を示す側面図で、図10(a)は、ディスク1と磁気ヘッド103のヘッド部103aとが離間した状態、図10(b)は、これらが接触した状態である。このような構成において、モータ105を時計回り、もしくは反時計回りに回転させることにより、モータギヤ105a、減速ギヤ106、ウォームホイール108、リードスクリュ109などからなるウォームギヤ減速機構(伝達手段)で、連結ロッド117を図9、図10における矢印ア方向、もしくは矢印イ方向に移動させることができる。
【0012】
図10(a)は磁気ヘッド103のヘッド部103aがディスク1から離間した状態を示す。この状態からモータ105を回転させて、連結ロッド117を矢印ア方向に動かすことにより、カム部117aに当接したリフタ118のカム面118aが、支持部118bを支点として時計方向に回転し、リフタ118のリフト部118dが磁気ヘッド103の被リフト部103bから離れる方向に移動する。それに伴い、磁気ヘッド103のヘッド部103aはディスク1に接近し、最終的には図10(b)に示すように、磁気ヘッド103のヘッド部103aはディスク1と接触する。その際、磁気ヘッド103の被リフト部103bはリフタ118のリフト部118bと適切な隙間を保持した離間状態となる。
【0013】
逆に磁気ヘッド103のヘッド部103aをディスク1から離間させる際には図10(b)において昇降ロッド117が矢印イ方向に移動するようにモータ105を上記方向とは逆方向に回転させる。それにより、リフタ118は反時計方向に回転し、リフト部118bで磁気ヘッド103の被リフト部103bが持上げられて、ヘッド部103aがディスク1と離間する。
【0014】
なお、図8において、123は蓋、124はディスク1の情報を再生記録させるための電気回路が構成された配線基板、125は底ケースである。
【0015】
【特許文献1】
特開2002−32938号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の光磁気記録再生装置においては、磁気ヘッド103のヘッド部103aをディスク1に接触あるいは離間させるためのリフタ118を駆動させる機構として、ホルダ104上にモータ105を取り付け、このモータ105の回転力を、モータギヤ105a、減速ギヤ106、ウォームホイール108、リードスクリュ109などからなる減速機構でリフタ118に伝達することで構成していた。
【0017】
したがって、このような構造を採用したことによるホルダ104上の必要な高さが、図11に示すように、モータ105の本体部分の厚みとモータギヤ105aの厚みとを加えた値、もしくは、モータ105の本体部分の厚みと減速ギヤ106の平歯ギヤ部106aの厚みとこれらの間の隙間高さを加えた値、もしくはウォームホイール108の直径と減速ギヤ106の平歯ギヤ部106aとの厚みおよびこれらの間の隙間高さを加えた値の何れかで決定されており、比較的大きな高さ寸法hが必要となって薄型化し難く、その結果として携帯用のMDレコーダの厚みが厚くなるという課題を有していた。
【0018】
また、モータ105の回転力を複数のギヤなどからなる上記減速機構で減速させて力を伝達し、最終的にリフタ118を駆動する構成であるため、複雑な減速機構が必要で、部品点数が増え、これによって、製造コストが高くなる問題もあった。
【0019】
本発明は上記課題を解決するもので、リフタを駆動する駆動手段や駆動力を伝達する伝達手段の機構を薄くでき、かつ製造コストを安価にできる光磁気記録再生装置を提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の光磁気記録再生装置は、記録再生可能なディスクを収納したカートリッジを保持するホルダと、このホルダに回動可能に取り付けられ、ディスク面に磁気ヘッドを接触あるいは離間させるためのリフタと、所定方向に移動自在に配置されてリフタを移動させるリフタ駆動用部材と、通電されて加熱された際に収縮し、収縮力により発生した力によりリフタ駆動用部材を移動させる、形状記憶合金部を有する駆動力発生部材と、前記リフタ駆動用部材を、前記形状記憶合金部の収縮力による移動方向とは反対側に付勢し、その付勢力が、前記駆動部材の通電時の収縮力よりも小さい付勢手段と、リフタ駆動用部材を所定位置に保持する保持手段とを備えたことを特徴とし、この構成によれば、リフタを駆動する駆動手段や駆動力を伝達する伝達手段の機構を薄くでき、かつ製造コストを安価にできる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の光磁気記録再生装置は、記録再生可能なディスクを収納したカートリッジを保持するホルダと、このホルダに回動可能に取り付けられ、ディスク面に磁気ヘッドを接触あるいは離間させるためのリフタと、所定方向に移動自在に配置されてリフタを移動させるリフタ駆動用部材と、通電されて加熱された際に収縮し、収縮力により発生した力によりリフタ駆動用部材を移動させる、形状記憶合金部を有する駆動力発生部材と、前記リフタ駆動用部材を、前記形状記憶合金部の収縮力による移動方向とは反対側に付勢し、その付勢力が、前記駆動部材の通電時の収縮力よりも小さい付勢手段と、リフタ駆動用部材を所定位置に保持する保持手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】
この構成によれば、形状記憶合金部の伸縮によってリフタ駆動用部材を介してリフタを移動させ、保持手段により、リフタ駆動用部材の位置、ひいてはリフタの位置を保持できる。この結果、モータならびにモータの回転力を伝達する複数のギヤからなる減速機構を設けなくても済むので、薄型化や、製造コストの低減化を図ることが可能となる。
【0023】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光磁気記録再生装置において、保持手段による保持状態を解除する保持状態解除手段を備えたことを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の光磁気記録再生装置において、保持状態解除手段が形状記憶合金製のばねであることを特徴とする。
【0024】
この構成によれば、保持手段による保持状態を良好に解除することができ、また、保持状態解除手段として形状記憶合金製のばねを用いることで、薄型化や製造コストの低減に支障をきたすことを防止できる。
【0025】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の光磁気記録再生装置において、駆動力発生部材の形状記憶合金部の伸縮方向を変更する方向変更部材を備えたことを特徴とする。
【0026】
この構成によれば、形状記憶合金部を有する駆動力発生部材を小さい領域に配置することが可能となるため、コンパクト化を促進できる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0027】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る光磁気記録再生装置の平面図、図2は同光磁気記録再生装置の概略的な側面断面図、図3の(a)〜(d)は同光磁気記録再生装置の要部拡大平面図、およびその後面側から見た図、正面図、右側面図である。また、便宜上、一部の図面にのみ、その形状を記した部品もある。
【0028】
図1、図2において、1は音楽信号などの信号を記録再生可能なMDなどのディスク、2はディスク1を収納したカートリッジ、3はカートリッジ2を保持するホルダ、4はヘッド部4aを有する磁気ヘッド、5はディスク1に磁気ヘッド4のヘッド部4aを接触あるいは離間させるためのリフタ、23は磁気ヘッドユニット4のヘッド部4aをディスク1に接触、もしくは離間させるための昇降機構ユニットである。昇降機構ユニット23は、ホルダ3の上面部に、2本の止めビス16a、16bにてビス止めされて固定されている。
【0029】
リフタ5は、その片側両端部に形成された支持部5b、5cが、ホルダ3に形成された固定部3a、3bに嵌め込まれて、これらの支持部5b、5cを中心に回動可能な状態で支持されている。また、リフタ5の一端にはリフト部5dが設けられており、このリフト部5dが、磁気ヘッド4の被リフト部4bと接触可能な位置に配設されている。さらに、リフタ5の一部には、昇降機構ユニット23に設けられたスライド板15の傾斜面からなるカム面15aに対して当接する当接面部5aが形成されている。
【0030】
図2に示すように、磁気ヘッド4は、止めビス7によりヘッドアングル6に固定され、また、ヘッドアングル6は、止めビス8により、光ピックアップ9に固定されている。また、磁気ヘッド4は、止めビス7が設けられている基部側で、下方側に付勢されている。10はホルダ3を回動可能な姿勢で支持するシャーシで、このシャーシ10には、ディスク1を回転させるためのスピンドルモータ23が設けられているとともに、光ピックアップ9を保持するためのシャフト(図面では省略)を保持する等の機能を有する。また、図2における12は蓋、11はディスク1の情報を再生記録させるための電気回路が構成された配線基板、13は底ケース、25はスピンドルモータである。
【0031】
次に、昇降機構ユニット23の構成の平面図および正面図を図3に示す。図3に示すように、昇降機構ユニット23は、昇降機構ユニット23を構成する部品を保持する絶縁性材料からなるベース板14と、先端側ほど下方に傾斜する上述したカム面15aを有し、ベース板14に形成されたたて曲げ部14c、14dに案内されながらベース板14上を所定方向にスライド自在に支持されたリフタ駆動用部材としてのスライド板15と、2つの接続端子24a,24bに接続された図示しない接続配線を介して通電可能に配置され、通電されて加熱された際に収縮し、収縮力により発生した力によりスライド板15をa方向に移動させる、形状記憶合金製の駆動力発生部材としてのワイヤ17と、ベース板14上に立設された軸18aを中心として回転自在に支持され、ワイヤ17の収縮もしくは膨張をスムーズに行うとともに、ワイヤ17の配置方向(ワイヤ17の収縮収縮方向)を変更する方向変更部材としての円筒板18と、一端がベース板14に形成された曲げ部14fに係止され、他端がスライド板15に設けられた係止突起15cに係止されて、スライド板15を、ワイヤ17による引張方向と反対のb方向に付勢する付勢手段としての引張コイルばね22と、ビス21によりその基端の平面部20aでベース板14に固定されているとともに先端に曲げ部20bが形成され、この曲げ部20bが、スライド板15に形成された半円凹部形状の第1溝部15dまたは第2溝部15eに係合可能とされてスライド板15を所定位置に保持する保持手段としての金属製の板ばね20と、形状記憶合金製とされ、一端19aがベース板14に形成されたたて曲げ部14eに係止され、また他端19bが板ばね20の先端部近傍箇所のフック部20cに係止されて、通電時に収縮して板ばね20の曲げ部20bをスライド板15の第1溝部15d、第2溝部15eから離脱させる保持状態解除手段としてのコイルばね19とから構成されている。
【0032】
ここで、ワイヤ17の一端に接続されている接続端子24aはベース板14上に立設され、ワイヤ17の他端に接続されている接続端子24bはスライド板15上に立設され、円筒板18の厚み方向中央部には、ワイヤ17を良好に案内するとともに、ワイヤ17のベース板14からの高さを位置決めする溝部18bが形成されている。また、引張コイルばね22の付勢力は、ワイヤ17に通電されて、ワイヤ17が変態点温度以上に加熱された時の収縮力よりも小さく、したがって、リフタ駆動用部材としてのスライド板15は、ワイヤ17に通電されていない非通電時には、引張コイルばね22の付勢力によりb方向に付勢され、ワイヤ17が通電されている通電時には、引張コイルばね22の付勢力に勝るワイヤ17の収縮力によりa方向に引っ張られる。
【0033】
また、図示しないが、ベース板14のたて曲げ部14eに係止されているコイルばね19の一端19aと、コイルばね19の他端19bが係止された板ばね20を固定しているビス21とには、図示しない接続配線がそれぞれ接続されており、これらの間に通電することでコイルばね19に通電されて収縮するようになっている。したがって、コイルばね19に通電されていないときには、板ばね20の曲げ部20bがスライド板15の第1溝部15dまたは第2溝部15eに嵌入して、スライド板15の位置を保持する一方、コイルばね19に通電されて、コイルばね19が変態点温度以上に加熱された時には、コイルばね19が、その曲げ部20bがスライド板15の第1溝部15dまたは第2溝部15eから離脱する姿勢になるまで曲げられて、スライド板15は自由に移動可能な状態となる。
【0034】
以上のように構成された光磁気記録装置について、以下その動作について図4〜図6を用いて説明する。ここで、図4(a)、図5(a)、図6(a)はそれぞれ光磁気記録再生装置の要部を拡大して示す平面図、図4(b)、図5(b)、図6(b)はそれぞれ図4(a)、図5(a)、図6(a)の左側面図であり、図4(a)、(b)は磁気ヘッド4を持ち上げている状態を示し、図5(a)、(b)は磁気ヘッド4がディスク1に接近している状態を示し、図6(a)、(b)は磁気ヘッド4がディスク1に接触している状態を示す。
【0035】
図4(a)、(b)に示す状態(ただし、板ばね20が点線で示す状態)においては、ワイヤ17やコイルばね19が通電されておらず、スライド板15の第1溝部15dに板ばね20の曲げ部20bが嵌入して、スライド板15は円筒板18に近い位置に配置されている。そして、スライド板15におけるカム面15aの上端部近傍箇所がリフタ5の当接面部5aに当接し、リフタ5が比較的高い位置まで押し上げられ、リフタ5のリフト部5dで磁気ヘッド4の被リフト部4bが持ち上げられている。この結果、磁気ヘッド4のヘッド部4aはディスク1と適切な隙間を持った離間状態に保たれる。
【0036】
この状態で、コイルばね19自身が変態温度以上となるような電流がコイルばね19に流されると、コイルばね19が収縮して板ばね20のフック部20cを引張り、図4(a)における破線部から実線部に示すように、板ばね20の曲げ部20bがスライド板15の第1溝部15dから外れる。したがって、スライド板15は自由に移動可能な状態となる。
【0037】
この状態で、形状記憶合金からなるワイヤ17の両端に変態点以上の温度となるように電流を流すと、図5(a)、(b)に示すように、ワイヤ17が収縮して、スライド板15はコイルばね22に抗してa方向に移動する。これにより、リフタ5の当接面部5aが、スライド板15におけるカム面15aの低い側に沿って下降し、リフタ5により押し上げられていた磁気ヘッド4のヘッド部4aも下降して、ディスク1に接近していく。
【0038】
そして、ワイヤ17が収縮しきった状態となると、図6(a)、(b)に示すように、ワイヤ17の収縮によりスライド板15はその第2溝部15eが板ばね20の曲げ部20bと対向する位置まで移動する。その時点で形状記憶合金からなるコイルばね19への通電を終了させておくことで、板ばね20のフック部20cがコイルばね19を引張りながらスライド板15側へ移動し、その曲げ部20bがスライド板15の第2溝部15eに嵌合する。このスライド板15の移動により、リフタ5が更に下降する。この結果、リフタ5のリフト部5dが磁気ヘッド4の被リフト4bから離間し、磁気ヘッド4のヘッド部4aがディスク1と接触する。
【0039】
以上のようにして、磁気ヘッド4を持ち上げた状態から磁気ヘッド4のヘッド部4aがディスク1に接触させるまでの動作を行う。逆に磁気ヘッド4のヘッド部4aをディスク1から離間させて適切な位置に持ち上げるには、ワイヤ17に通電していない状態で、形状記憶合金からなるコイルばね19に通電し、スライド板15の第2溝部15eと板ばね20の曲げ部20bとの係合を外すことによりコイルばね22により、スライド板15およびワイヤ17が、図6におけるb方向に移動する。これにより、リフタ5ならびに磁気ヘッド4の被リフト部4bが押し上げられて磁気ヘッド4のヘッド部4aがディスク1から離間する。
【0040】
なお、予め、ワイヤ17に通電して収縮する方向に動かすことにより、スライド板15の第2溝部15eと板ばね20の曲げ部20bとのこじれを除去した後、コイルばね19に通電して、スライド板15が良好にスライドできるように構成してもよい。また、スライド板15の第1溝部15dと板ばね20の曲げ部20bとが係合可能な位置で、形状記憶合金からなるコイルばね19への通電を終了しておけば、スライド板15の第1溝部15dと板ばね20の曲げ部20bが係合し、磁気ヘッドユニット4を、図4(b)に示すような適切な高さに保持することができる。
【0041】
この構成によれば、形状記憶合金製の駆動力発生部材としてのワイヤ17の伸縮によって、スライド板15を介してリフタ5を移動させ、板ばね20により、スライド板15の位置、ひいてはリフタ5の位置を保持できる。このように形状記憶合金製のワイヤ17の伸縮によってスライド板15を直接移動させて、リフタ5を駆動させ、全て高さ方向の小さな部品で、かつ簡単に構成することができるので、薄型化を図ることができるとともに、複雑なギヤ減速機構等が不要であって部品点数も大幅に減少させることがきて、製造コストの低減化を図ることができる。
【0042】
また、スライド板15の位置を保持する保持手段としての板ばね20を設けたので、スライド板15をスライドさせない時には、ワイヤ17に通電しなくても、スライド板15の位置を良好に保持することができる。
【0043】
さらに、板ばね20による保持状態を解除する保持状態解除手段としてのコイルばね19を設け、このコイルばね19を形状記憶合金で構成したことにより、この保持状態解除手段の厚みも薄く構成できるとともに簡単な構成となるので、薄型化や製造コストの低減に支障をきたすことを防止できる。また、スライド板15の位置を変更するときだけ、コイルばね19に通電すればいいので、電気代も少なくて済む。
【0044】
また、円筒板18を設けずに、ワイヤ17をそのまま一直線に伸びるように配置すると、昇降機構ユニット23の設置箇所として非常に長いスペースが必要となるが、上記のように円筒板18を設けて、ワイヤ17の伸縮方向を変更するように構成したので、昇降機構ユニット23としても小さい領域に配置することが可能となり、コンパクト化を促進できる。
【0045】
(実施の形態2)
図7は本発明の第2の実施の形態を示す。
この実施の形態においても昇降機構ユニット23の動作は上記第1の実施の形態とほぼ同じであるが、この実施の形態においては、上記第1の実施の形態のようにスライド板15により直接リフタ5を駆動する構成ではなくて、回転自在に支持された回転アーム26を介して間接的に、スライド板15の動きをリフタ5に伝達して、磁気ヘッド4のヘッド部4aを昇降する。
【0046】
すなわち、スライド板15の先端に突起15fを設け、ホルダ3にかしめられた支軸27により回転自在に支持された回転アーム26の孔部26aに前記突起15fを挿入して連結し、回転アーム26に形成したカム面26bをリフタ5の当接面部5aに当接させている。このように構成することにより、スライド板15の直線運動を、支軸27を中心に回転する回転アーム26に伝えることができ、回転アーム26の先端のカム部26bでスライド板15を駆動することができる。なお、他の部分の構成ならびに作用は上記第1の実施の形態と同様である。
【0047】
このような構成によっても薄型で安価な光磁気記録装置が構成できる上、昇降機構ユニット23を設ける場所の制約が少なくなり、商品設計の自由度が増す利点がある。
【0048】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、形状記憶合金製の駆動力発生部材を用い、この駆動力発生部材の伸縮によってリフタ駆動用部材を移動させ、このリフタ駆動用部材によりリフタを直接または間接的に移動させて磁気ヘッドを接触あるいは離間させるように構成したので、リフタを駆動する駆動手段や駆動力を伝達する伝達手段の機構を、全て高さ方向の小さな部品で、かつ簡単に構成することができ、薄型化を図ることができるとともに製造コストの低減化を図ることができる。
【0049】
また、リフタ駆動用部材の位置を保持する保持手段を設けたことで、リフタ駆動用部材を移動させるときだけ駆動力発生部材に通電すれば済み、電気代も節約できるとともに、停電時などにも支障をきたすことがない。
【0050】
また、保持状態解除手段を設けるとともに、保持状態解除手段として形状記憶合金製のばねを用いることによっても、薄型化や製造コストの低減を図ることができる。
【0051】
さらに、駆動力発生部材の形状記憶合金部の伸縮方向を変更する方向変更部材を設けることで、形状記憶合金部を有する駆動力発生部材を小さい領域に配置することが可能となり、コンパクト化を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光磁気記録再生装置の平面図
【図2】同光磁気記録再生装置の概略的な側面断面図
【図3】(a)〜(d)は同光磁気記録再生装置の要部拡大平面図、およびその後面側から見た図、正面図、右側面図
【図4】同実施の形態に係る光磁気記録再生装置の動作を説明するための図で、磁気ヘッドのヘッド部がディスクから離間している状態を示し、(a)は光磁気記録再生装置の平面図、(b)は磁気ヘッドの箇所およびその近傍の左側面図
【図5】同実施の形態に係る光磁気記録再生装置の動作を説明するための図で、磁気ヘッドのヘッド部がディスクに接近している状態を示し、(a)は光磁気記録再生装置の平面図、(b)は磁気ヘッドの箇所およびその近傍の左側面図
【図6】同実施の形態に係る光磁気記録再生装置の動作を説明するための図で、磁気ヘッドのヘッド部がディスクに接触している状態を示し、(a)は光磁気記録再生装置の平面図、(b)は磁気ヘッドの箇所およびその近傍の左側面図
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る光磁気記録再生装置の平面図
【図8】従来の光磁気記録再生装置の分解斜視図
【図9】同従来の光磁気記録再生装置におけるホルダ取り付け部分の分解斜視図
【図10】同従来の光磁気記録再生装置における動作を説明するための図で、(a)は磁気ヘッドのヘッド部がディスクから離間している状態を示す側面図、(b)は磁気ヘッドのヘッド部がディスクに接触している状態を示す側面図
【図11】同従来の光磁気記録再生装置の要部側面図
【符号の説明】
1 ディスク
2 カートリッジ
3 ホルダ
4 磁気ヘッド
5 リフタ
9 光ピックアップ
10 シャーシ
14 ベース板
15 スライド板(リフタ駆動用部材)
17 ワイヤ(駆動力発生部材)
18 円筒板(方向変更部材)
19 コイルばね(保持状態解除手段)
20 板ばね(保持手段)
22 引張コイルばね(付勢手段)
23 昇降機構ユニット
26 回転アーム
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクに対して情報の記録や再生を行うことができる光磁気記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスクを記録媒体として光ピックアップにより読取り再生する光磁気記録再生装置は、小型化、高性能化が進んでおり、携帯用の光磁気記録再生装置としてミニディスク(MD)を用いた携帯用MDレコーダが一般的に普及している。
【0003】
以下、従来の光磁気記録再生装置について、特開2002−32938号公報(特許文献1)に開示されている携帯型のMDレコーダを例にとり、図8〜図11を用いて説明する。
【0004】
従来の光磁気記録再生装置の分解斜視図を図8、図9により示す。1は音楽信号などの信号を記録再生可能なMDなどのディスク、2はディスク1を収納したカートリッジ、100はシャーシで、このシャーシ100の下部には、前記ディスク1を載せて回転させるためのスピンドルモータ101と、前記ディスク1の情報を読み込むための光ピックアップ102と、前記ディスク1に音楽情報を記録するための磁気ヘッドユニット103とが設けられている。
【0005】
104は、カートリッジ2を保持するホルダであり、その上部にブラシレス型で扁平形状のモータ105が2本の止めビス126a、126bにて固定されている。モータ105の上方には、この出力軸に嵌め込まれたモータギヤ105aが設けられ、このモータギヤ105aは、隣接して配設された減速ギヤ106と噛み合わされており、モータギヤ105aの回転が減速ギヤ106に伝えられる。減速ギヤ106は減速ギヤ軸107を中心に回転し、減速ギヤ軸107はホルダ104にカシメ固定されている。108はワッシャであり、減速ギヤ106が減速ギヤ軸107に組み付けられた後、このワッシャ108を減速ギヤ軸107に嵌めることにより、減速ギヤ106の抜け止めをしている。減速ギヤ106の上部には平歯車106aが形成され、この平歯車106aが前記モータギヤ105aと噛み合わされている。
【0006】
また、図8、図9では隠れているが、図11に示すように、減速ギヤ106における平歯車106aの下方にはウォーム106bが一体形成されている。このウォーム106bには、ギヤ軸100に回転自在に通されたウォームホイール108が噛み合わされ、このウォームホイール108の一端には連結用突部108aが形成されている。そして、このウォームホイール108の連結用突部108aは、同じくギヤ軸100に回転自在に通されたリードスクリュ109の一端に形成された連結用突部109aに係合するようになっており、これらの連結用突部108a、109aを介して、ウォームホイール108の回転がリードスクリュ109に伝達される。
【0007】
また、ギヤ軸110に通されたリードスクリュ109の両端には、コイルばね111、112が配設されている。コイルばね111は、ウォームホイール108とリードスクリュ109との各々の連結用突部108a、109aの間に配設され、コイルばね112は、ワッシャ113とワッシャ114との間に配設されている。ワッシャ113は、リードスクリュ109の回転が直接コイルばね112に伝わらない役目を果たしている。ワッシャ114と、ウォームホイール108側に設けられたワッシャ115とは、ウォームホイール108およびリードスクリュ109がギヤ軸110より抜けないような役割をしている。ギヤ軸110はその両端がホルダ104の支持部104a、104bに固定されてホルダ104上に取り付けられている。
【0008】
リードスクリュ109の溝部109bには、ナット板116に設けられた歯部116aが噛み合っており、ナット板116は、連結ロッド117に接着固定されている。連結ロッド117には、ガイド孔117b、117cが設けられており、これらのガイド孔117b、117cには、ホルダ104に設けられたリブ104c、104dが挿入され、これにより連結ロッド117は、矢印ア方向、または、矢印イ方向へ移動可能な状態でホルダ104に支持されている。
【0009】
118は一端に係合部118aが形成されたリフタであり、この係合部118aは、連結ロッド117のカム部117aと当接して係合する。リフタ118は、その片側両端部に形成された支持部118b、118が、ホルダ104に形成された固定部104e、104fに嵌め込まれて、これらの支持部118b、118cを中心に回動可能な状態で支持されている。また、リフタ118の他方側にはリフト部118dが設けられており、このリフト部118dが、磁気ヘッド103の被リフト部103bと接触可能な位置に設置されている。
【0010】
磁気ヘッド103は、ヘッド抑えばね119とともに、止めビス120によりヘッドアングル121にねじ締め固定されている。また、ヘッドアングル121は、止めビス122により、光ピックアップ102に固定されている。
【0011】
図10(a)、(b)は磁気ヘッド103の動作を示す側面図で、図10(a)は、ディスク1と磁気ヘッド103のヘッド部103aとが離間した状態、図10(b)は、これらが接触した状態である。このような構成において、モータ105を時計回り、もしくは反時計回りに回転させることにより、モータギヤ105a、減速ギヤ106、ウォームホイール108、リードスクリュ109などからなるウォームギヤ減速機構(伝達手段)で、連結ロッド117を図9、図10における矢印ア方向、もしくは矢印イ方向に移動させることができる。
【0012】
図10(a)は磁気ヘッド103のヘッド部103aがディスク1から離間した状態を示す。この状態からモータ105を回転させて、連結ロッド117を矢印ア方向に動かすことにより、カム部117aに当接したリフタ118のカム面118aが、支持部118bを支点として時計方向に回転し、リフタ118のリフト部118dが磁気ヘッド103の被リフト部103bから離れる方向に移動する。それに伴い、磁気ヘッド103のヘッド部103aはディスク1に接近し、最終的には図10(b)に示すように、磁気ヘッド103のヘッド部103aはディスク1と接触する。その際、磁気ヘッド103の被リフト部103bはリフタ118のリフト部118bと適切な隙間を保持した離間状態となる。
【0013】
逆に磁気ヘッド103のヘッド部103aをディスク1から離間させる際には図10(b)において昇降ロッド117が矢印イ方向に移動するようにモータ105を上記方向とは逆方向に回転させる。それにより、リフタ118は反時計方向に回転し、リフト部118bで磁気ヘッド103の被リフト部103bが持上げられて、ヘッド部103aがディスク1と離間する。
【0014】
なお、図8において、123は蓋、124はディスク1の情報を再生記録させるための電気回路が構成された配線基板、125は底ケースである。
【0015】
【特許文献1】
特開2002−32938号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の光磁気記録再生装置においては、磁気ヘッド103のヘッド部103aをディスク1に接触あるいは離間させるためのリフタ118を駆動させる機構として、ホルダ104上にモータ105を取り付け、このモータ105の回転力を、モータギヤ105a、減速ギヤ106、ウォームホイール108、リードスクリュ109などからなる減速機構でリフタ118に伝達することで構成していた。
【0017】
したがって、このような構造を採用したことによるホルダ104上の必要な高さが、図11に示すように、モータ105の本体部分の厚みとモータギヤ105aの厚みとを加えた値、もしくは、モータ105の本体部分の厚みと減速ギヤ106の平歯ギヤ部106aの厚みとこれらの間の隙間高さを加えた値、もしくはウォームホイール108の直径と減速ギヤ106の平歯ギヤ部106aとの厚みおよびこれらの間の隙間高さを加えた値の何れかで決定されており、比較的大きな高さ寸法hが必要となって薄型化し難く、その結果として携帯用のMDレコーダの厚みが厚くなるという課題を有していた。
【0018】
また、モータ105の回転力を複数のギヤなどからなる上記減速機構で減速させて力を伝達し、最終的にリフタ118を駆動する構成であるため、複雑な減速機構が必要で、部品点数が増え、これによって、製造コストが高くなる問題もあった。
【0019】
本発明は上記課題を解決するもので、リフタを駆動する駆動手段や駆動力を伝達する伝達手段の機構を薄くでき、かつ製造コストを安価にできる光磁気記録再生装置を提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の光磁気記録再生装置は、記録再生可能なディスクを収納したカートリッジを保持するホルダと、このホルダに回動可能に取り付けられ、ディスク面に磁気ヘッドを接触あるいは離間させるためのリフタと、所定方向に移動自在に配置されてリフタを移動させるリフタ駆動用部材と、通電されて加熱された際に収縮し、収縮力により発生した力によりリフタ駆動用部材を移動させる、形状記憶合金部を有する駆動力発生部材と、前記リフタ駆動用部材を、前記形状記憶合金部の収縮力による移動方向とは反対側に付勢し、その付勢力が、前記駆動部材の通電時の収縮力よりも小さい付勢手段と、リフタ駆動用部材を所定位置に保持する保持手段とを備えたことを特徴とし、この構成によれば、リフタを駆動する駆動手段や駆動力を伝達する伝達手段の機構を薄くでき、かつ製造コストを安価にできる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の光磁気記録再生装置は、記録再生可能なディスクを収納したカートリッジを保持するホルダと、このホルダに回動可能に取り付けられ、ディスク面に磁気ヘッドを接触あるいは離間させるためのリフタと、所定方向に移動自在に配置されてリフタを移動させるリフタ駆動用部材と、通電されて加熱された際に収縮し、収縮力により発生した力によりリフタ駆動用部材を移動させる、形状記憶合金部を有する駆動力発生部材と、前記リフタ駆動用部材を、前記形状記憶合金部の収縮力による移動方向とは反対側に付勢し、その付勢力が、前記駆動部材の通電時の収縮力よりも小さい付勢手段と、リフタ駆動用部材を所定位置に保持する保持手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】
この構成によれば、形状記憶合金部の伸縮によってリフタ駆動用部材を介してリフタを移動させ、保持手段により、リフタ駆動用部材の位置、ひいてはリフタの位置を保持できる。この結果、モータならびにモータの回転力を伝達する複数のギヤからなる減速機構を設けなくても済むので、薄型化や、製造コストの低減化を図ることが可能となる。
【0023】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光磁気記録再生装置において、保持手段による保持状態を解除する保持状態解除手段を備えたことを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の光磁気記録再生装置において、保持状態解除手段が形状記憶合金製のばねであることを特徴とする。
【0024】
この構成によれば、保持手段による保持状態を良好に解除することができ、また、保持状態解除手段として形状記憶合金製のばねを用いることで、薄型化や製造コストの低減に支障をきたすことを防止できる。
【0025】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の光磁気記録再生装置において、駆動力発生部材の形状記憶合金部の伸縮方向を変更する方向変更部材を備えたことを特徴とする。
【0026】
この構成によれば、形状記憶合金部を有する駆動力発生部材を小さい領域に配置することが可能となるため、コンパクト化を促進できる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0027】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る光磁気記録再生装置の平面図、図2は同光磁気記録再生装置の概略的な側面断面図、図3の(a)〜(d)は同光磁気記録再生装置の要部拡大平面図、およびその後面側から見た図、正面図、右側面図である。また、便宜上、一部の図面にのみ、その形状を記した部品もある。
【0028】
図1、図2において、1は音楽信号などの信号を記録再生可能なMDなどのディスク、2はディスク1を収納したカートリッジ、3はカートリッジ2を保持するホルダ、4はヘッド部4aを有する磁気ヘッド、5はディスク1に磁気ヘッド4のヘッド部4aを接触あるいは離間させるためのリフタ、23は磁気ヘッドユニット4のヘッド部4aをディスク1に接触、もしくは離間させるための昇降機構ユニットである。昇降機構ユニット23は、ホルダ3の上面部に、2本の止めビス16a、16bにてビス止めされて固定されている。
【0029】
リフタ5は、その片側両端部に形成された支持部5b、5cが、ホルダ3に形成された固定部3a、3bに嵌め込まれて、これらの支持部5b、5cを中心に回動可能な状態で支持されている。また、リフタ5の一端にはリフト部5dが設けられており、このリフト部5dが、磁気ヘッド4の被リフト部4bと接触可能な位置に配設されている。さらに、リフタ5の一部には、昇降機構ユニット23に設けられたスライド板15の傾斜面からなるカム面15aに対して当接する当接面部5aが形成されている。
【0030】
図2に示すように、磁気ヘッド4は、止めビス7によりヘッドアングル6に固定され、また、ヘッドアングル6は、止めビス8により、光ピックアップ9に固定されている。また、磁気ヘッド4は、止めビス7が設けられている基部側で、下方側に付勢されている。10はホルダ3を回動可能な姿勢で支持するシャーシで、このシャーシ10には、ディスク1を回転させるためのスピンドルモータ23が設けられているとともに、光ピックアップ9を保持するためのシャフト(図面では省略)を保持する等の機能を有する。また、図2における12は蓋、11はディスク1の情報を再生記録させるための電気回路が構成された配線基板、13は底ケース、25はスピンドルモータである。
【0031】
次に、昇降機構ユニット23の構成の平面図および正面図を図3に示す。図3に示すように、昇降機構ユニット23は、昇降機構ユニット23を構成する部品を保持する絶縁性材料からなるベース板14と、先端側ほど下方に傾斜する上述したカム面15aを有し、ベース板14に形成されたたて曲げ部14c、14dに案内されながらベース板14上を所定方向にスライド自在に支持されたリフタ駆動用部材としてのスライド板15と、2つの接続端子24a,24bに接続された図示しない接続配線を介して通電可能に配置され、通電されて加熱された際に収縮し、収縮力により発生した力によりスライド板15をa方向に移動させる、形状記憶合金製の駆動力発生部材としてのワイヤ17と、ベース板14上に立設された軸18aを中心として回転自在に支持され、ワイヤ17の収縮もしくは膨張をスムーズに行うとともに、ワイヤ17の配置方向(ワイヤ17の収縮収縮方向)を変更する方向変更部材としての円筒板18と、一端がベース板14に形成された曲げ部14fに係止され、他端がスライド板15に設けられた係止突起15cに係止されて、スライド板15を、ワイヤ17による引張方向と反対のb方向に付勢する付勢手段としての引張コイルばね22と、ビス21によりその基端の平面部20aでベース板14に固定されているとともに先端に曲げ部20bが形成され、この曲げ部20bが、スライド板15に形成された半円凹部形状の第1溝部15dまたは第2溝部15eに係合可能とされてスライド板15を所定位置に保持する保持手段としての金属製の板ばね20と、形状記憶合金製とされ、一端19aがベース板14に形成されたたて曲げ部14eに係止され、また他端19bが板ばね20の先端部近傍箇所のフック部20cに係止されて、通電時に収縮して板ばね20の曲げ部20bをスライド板15の第1溝部15d、第2溝部15eから離脱させる保持状態解除手段としてのコイルばね19とから構成されている。
【0032】
ここで、ワイヤ17の一端に接続されている接続端子24aはベース板14上に立設され、ワイヤ17の他端に接続されている接続端子24bはスライド板15上に立設され、円筒板18の厚み方向中央部には、ワイヤ17を良好に案内するとともに、ワイヤ17のベース板14からの高さを位置決めする溝部18bが形成されている。また、引張コイルばね22の付勢力は、ワイヤ17に通電されて、ワイヤ17が変態点温度以上に加熱された時の収縮力よりも小さく、したがって、リフタ駆動用部材としてのスライド板15は、ワイヤ17に通電されていない非通電時には、引張コイルばね22の付勢力によりb方向に付勢され、ワイヤ17が通電されている通電時には、引張コイルばね22の付勢力に勝るワイヤ17の収縮力によりa方向に引っ張られる。
【0033】
また、図示しないが、ベース板14のたて曲げ部14eに係止されているコイルばね19の一端19aと、コイルばね19の他端19bが係止された板ばね20を固定しているビス21とには、図示しない接続配線がそれぞれ接続されており、これらの間に通電することでコイルばね19に通電されて収縮するようになっている。したがって、コイルばね19に通電されていないときには、板ばね20の曲げ部20bがスライド板15の第1溝部15dまたは第2溝部15eに嵌入して、スライド板15の位置を保持する一方、コイルばね19に通電されて、コイルばね19が変態点温度以上に加熱された時には、コイルばね19が、その曲げ部20bがスライド板15の第1溝部15dまたは第2溝部15eから離脱する姿勢になるまで曲げられて、スライド板15は自由に移動可能な状態となる。
【0034】
以上のように構成された光磁気記録装置について、以下その動作について図4〜図6を用いて説明する。ここで、図4(a)、図5(a)、図6(a)はそれぞれ光磁気記録再生装置の要部を拡大して示す平面図、図4(b)、図5(b)、図6(b)はそれぞれ図4(a)、図5(a)、図6(a)の左側面図であり、図4(a)、(b)は磁気ヘッド4を持ち上げている状態を示し、図5(a)、(b)は磁気ヘッド4がディスク1に接近している状態を示し、図6(a)、(b)は磁気ヘッド4がディスク1に接触している状態を示す。
【0035】
図4(a)、(b)に示す状態(ただし、板ばね20が点線で示す状態)においては、ワイヤ17やコイルばね19が通電されておらず、スライド板15の第1溝部15dに板ばね20の曲げ部20bが嵌入して、スライド板15は円筒板18に近い位置に配置されている。そして、スライド板15におけるカム面15aの上端部近傍箇所がリフタ5の当接面部5aに当接し、リフタ5が比較的高い位置まで押し上げられ、リフタ5のリフト部5dで磁気ヘッド4の被リフト部4bが持ち上げられている。この結果、磁気ヘッド4のヘッド部4aはディスク1と適切な隙間を持った離間状態に保たれる。
【0036】
この状態で、コイルばね19自身が変態温度以上となるような電流がコイルばね19に流されると、コイルばね19が収縮して板ばね20のフック部20cを引張り、図4(a)における破線部から実線部に示すように、板ばね20の曲げ部20bがスライド板15の第1溝部15dから外れる。したがって、スライド板15は自由に移動可能な状態となる。
【0037】
この状態で、形状記憶合金からなるワイヤ17の両端に変態点以上の温度となるように電流を流すと、図5(a)、(b)に示すように、ワイヤ17が収縮して、スライド板15はコイルばね22に抗してa方向に移動する。これにより、リフタ5の当接面部5aが、スライド板15におけるカム面15aの低い側に沿って下降し、リフタ5により押し上げられていた磁気ヘッド4のヘッド部4aも下降して、ディスク1に接近していく。
【0038】
そして、ワイヤ17が収縮しきった状態となると、図6(a)、(b)に示すように、ワイヤ17の収縮によりスライド板15はその第2溝部15eが板ばね20の曲げ部20bと対向する位置まで移動する。その時点で形状記憶合金からなるコイルばね19への通電を終了させておくことで、板ばね20のフック部20cがコイルばね19を引張りながらスライド板15側へ移動し、その曲げ部20bがスライド板15の第2溝部15eに嵌合する。このスライド板15の移動により、リフタ5が更に下降する。この結果、リフタ5のリフト部5dが磁気ヘッド4の被リフト4bから離間し、磁気ヘッド4のヘッド部4aがディスク1と接触する。
【0039】
以上のようにして、磁気ヘッド4を持ち上げた状態から磁気ヘッド4のヘッド部4aがディスク1に接触させるまでの動作を行う。逆に磁気ヘッド4のヘッド部4aをディスク1から離間させて適切な位置に持ち上げるには、ワイヤ17に通電していない状態で、形状記憶合金からなるコイルばね19に通電し、スライド板15の第2溝部15eと板ばね20の曲げ部20bとの係合を外すことによりコイルばね22により、スライド板15およびワイヤ17が、図6におけるb方向に移動する。これにより、リフタ5ならびに磁気ヘッド4の被リフト部4bが押し上げられて磁気ヘッド4のヘッド部4aがディスク1から離間する。
【0040】
なお、予め、ワイヤ17に通電して収縮する方向に動かすことにより、スライド板15の第2溝部15eと板ばね20の曲げ部20bとのこじれを除去した後、コイルばね19に通電して、スライド板15が良好にスライドできるように構成してもよい。また、スライド板15の第1溝部15dと板ばね20の曲げ部20bとが係合可能な位置で、形状記憶合金からなるコイルばね19への通電を終了しておけば、スライド板15の第1溝部15dと板ばね20の曲げ部20bが係合し、磁気ヘッドユニット4を、図4(b)に示すような適切な高さに保持することができる。
【0041】
この構成によれば、形状記憶合金製の駆動力発生部材としてのワイヤ17の伸縮によって、スライド板15を介してリフタ5を移動させ、板ばね20により、スライド板15の位置、ひいてはリフタ5の位置を保持できる。このように形状記憶合金製のワイヤ17の伸縮によってスライド板15を直接移動させて、リフタ5を駆動させ、全て高さ方向の小さな部品で、かつ簡単に構成することができるので、薄型化を図ることができるとともに、複雑なギヤ減速機構等が不要であって部品点数も大幅に減少させることがきて、製造コストの低減化を図ることができる。
【0042】
また、スライド板15の位置を保持する保持手段としての板ばね20を設けたので、スライド板15をスライドさせない時には、ワイヤ17に通電しなくても、スライド板15の位置を良好に保持することができる。
【0043】
さらに、板ばね20による保持状態を解除する保持状態解除手段としてのコイルばね19を設け、このコイルばね19を形状記憶合金で構成したことにより、この保持状態解除手段の厚みも薄く構成できるとともに簡単な構成となるので、薄型化や製造コストの低減に支障をきたすことを防止できる。また、スライド板15の位置を変更するときだけ、コイルばね19に通電すればいいので、電気代も少なくて済む。
【0044】
また、円筒板18を設けずに、ワイヤ17をそのまま一直線に伸びるように配置すると、昇降機構ユニット23の設置箇所として非常に長いスペースが必要となるが、上記のように円筒板18を設けて、ワイヤ17の伸縮方向を変更するように構成したので、昇降機構ユニット23としても小さい領域に配置することが可能となり、コンパクト化を促進できる。
【0045】
(実施の形態2)
図7は本発明の第2の実施の形態を示す。
この実施の形態においても昇降機構ユニット23の動作は上記第1の実施の形態とほぼ同じであるが、この実施の形態においては、上記第1の実施の形態のようにスライド板15により直接リフタ5を駆動する構成ではなくて、回転自在に支持された回転アーム26を介して間接的に、スライド板15の動きをリフタ5に伝達して、磁気ヘッド4のヘッド部4aを昇降する。
【0046】
すなわち、スライド板15の先端に突起15fを設け、ホルダ3にかしめられた支軸27により回転自在に支持された回転アーム26の孔部26aに前記突起15fを挿入して連結し、回転アーム26に形成したカム面26bをリフタ5の当接面部5aに当接させている。このように構成することにより、スライド板15の直線運動を、支軸27を中心に回転する回転アーム26に伝えることができ、回転アーム26の先端のカム部26bでスライド板15を駆動することができる。なお、他の部分の構成ならびに作用は上記第1の実施の形態と同様である。
【0047】
このような構成によっても薄型で安価な光磁気記録装置が構成できる上、昇降機構ユニット23を設ける場所の制約が少なくなり、商品設計の自由度が増す利点がある。
【0048】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、形状記憶合金製の駆動力発生部材を用い、この駆動力発生部材の伸縮によってリフタ駆動用部材を移動させ、このリフタ駆動用部材によりリフタを直接または間接的に移動させて磁気ヘッドを接触あるいは離間させるように構成したので、リフタを駆動する駆動手段や駆動力を伝達する伝達手段の機構を、全て高さ方向の小さな部品で、かつ簡単に構成することができ、薄型化を図ることができるとともに製造コストの低減化を図ることができる。
【0049】
また、リフタ駆動用部材の位置を保持する保持手段を設けたことで、リフタ駆動用部材を移動させるときだけ駆動力発生部材に通電すれば済み、電気代も節約できるとともに、停電時などにも支障をきたすことがない。
【0050】
また、保持状態解除手段を設けるとともに、保持状態解除手段として形状記憶合金製のばねを用いることによっても、薄型化や製造コストの低減を図ることができる。
【0051】
さらに、駆動力発生部材の形状記憶合金部の伸縮方向を変更する方向変更部材を設けることで、形状記憶合金部を有する駆動力発生部材を小さい領域に配置することが可能となり、コンパクト化を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光磁気記録再生装置の平面図
【図2】同光磁気記録再生装置の概略的な側面断面図
【図3】(a)〜(d)は同光磁気記録再生装置の要部拡大平面図、およびその後面側から見た図、正面図、右側面図
【図4】同実施の形態に係る光磁気記録再生装置の動作を説明するための図で、磁気ヘッドのヘッド部がディスクから離間している状態を示し、(a)は光磁気記録再生装置の平面図、(b)は磁気ヘッドの箇所およびその近傍の左側面図
【図5】同実施の形態に係る光磁気記録再生装置の動作を説明するための図で、磁気ヘッドのヘッド部がディスクに接近している状態を示し、(a)は光磁気記録再生装置の平面図、(b)は磁気ヘッドの箇所およびその近傍の左側面図
【図6】同実施の形態に係る光磁気記録再生装置の動作を説明するための図で、磁気ヘッドのヘッド部がディスクに接触している状態を示し、(a)は光磁気記録再生装置の平面図、(b)は磁気ヘッドの箇所およびその近傍の左側面図
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る光磁気記録再生装置の平面図
【図8】従来の光磁気記録再生装置の分解斜視図
【図9】同従来の光磁気記録再生装置におけるホルダ取り付け部分の分解斜視図
【図10】同従来の光磁気記録再生装置における動作を説明するための図で、(a)は磁気ヘッドのヘッド部がディスクから離間している状態を示す側面図、(b)は磁気ヘッドのヘッド部がディスクに接触している状態を示す側面図
【図11】同従来の光磁気記録再生装置の要部側面図
【符号の説明】
1 ディスク
2 カートリッジ
3 ホルダ
4 磁気ヘッド
5 リフタ
9 光ピックアップ
10 シャーシ
14 ベース板
15 スライド板(リフタ駆動用部材)
17 ワイヤ(駆動力発生部材)
18 円筒板(方向変更部材)
19 コイルばね(保持状態解除手段)
20 板ばね(保持手段)
22 引張コイルばね(付勢手段)
23 昇降機構ユニット
26 回転アーム
Claims (4)
- 記録再生可能なディスクを収納したカートリッジを保持するホルダと、
このホルダに回動可能に取り付けられ、ディスク面に磁気ヘッドを接触あるいは離間させるためのリフタと、
所定方向に移動自在に配置されてリフタを移動させるリフタ駆動用部材と、
通電されて加熱された際に収縮し、収縮力により発生した力によりリフタ駆動用部材を移動させる、形状記憶合金部を有する駆動力発生部材と、
前記リフタ駆動用部材を、前記形状記憶合金部の収縮力による移動方向とは反対側に付勢し、その付勢力が、前記駆動部材の通電時の収縮力よりも小さい付勢手段と、
リフタ駆動用部材を所定位置に保持する保持手段と
を備えたことを特徴とする光磁気記録再生装置。 - 保持手段による保持状態を解除する保持状態解除手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光磁気記録再生装置。
- 保持状態解除手段が形状記憶合金製のばねであることを特徴とする請求項2に記載の光磁気記録再生装置。
- 駆動力発生部材の形状記憶合金部の伸縮方向を変更する方向変更部材を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の光磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002282074A JP2004118950A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 光磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002282074A JP2004118950A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 光磁気記録再生装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004118950A true JP2004118950A (ja) | 2004-04-15 |
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ID=32276323
Family Applications (1)
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JP2002282074A Pending JP2004118950A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 光磁気記録再生装置 |
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JP (1) | JP2004118950A (ja) |
-
2002
- 2002-09-27 JP JP2002282074A patent/JP2004118950A/ja active Pending
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