JP4459511B2 - 光ディスク装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、円盤状記録媒体より光学的に信号を読み出す光ピックアップを搭載した光ディスク装置に係り、特にラックとギアから構成される光ピックアップ送り機構のバックラッシに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、広く普及しているコンパクトディスク(CD)やデジタルバーサタイル・ディスク(DVD)といった円盤状記録媒体(以下、ディスクと呼ぶ)に関して、光学的にこのディスクを再生するための光ピックアップを備えた光ディスク装置が種々研究、開発されている。これらの光ディスク装置は、情報の再生を行うために光ピックアップを指定した位置まで安定にかつ正確に移動させる必要がある。
【0003】
光ピックアップの送り機構で、ラックとギアで送り動作をするものにおいては、ラックとギア間にバックラッシがあると、ラックにより送られる光ピックアップの位置がバックラッシ相当分定まらず、安定した送り動作ができない。
【0004】
そこで、バックラッシを無くすために、2つのラックを重ね、この重ねたラックを、内蔵したバネ力によりスライドさせて、ギアの歯面を両脇から挟み込む構成にしてバックラッシを無くす構造、または、ラックを案内部材に対してバネで回動せさせる構成にして、ラックとギアの間隔を狭めてバックラッシを無くす構造が採用されている。
【0005】
図5は後者の構造を説明するための図で、光ピックアップとラックとギアの組み合わせ状態を示す側面図である。
【0006】
光ピックアップ2の一方の端部が円筒状の軸受け部(図示せず)によりシャフト状の案内部材7に摺動自在に支持され、ラック11も円筒状の軸受け部12により案内部材7に摺動自在に支持されている。光ピックアップ2とラック11は互いに係合して、一緒に案内部材7の軸方向(紙面に向かって垂直方向)に移動する。
【0007】
ラック11の端部には、ラック11の移動方向(紙面に向かって垂直方向)に沿って多数のラック歯17が形成され、そのラック歯17はギア16と噛合している。ギア16を有するギア群は図示しない送りモータに連結されている。
【0008】
送りモータによりギア16が回転し、それに伴いラック11が光ピックアップ2と共に案内部材7の軸方向に移動し、光ピックアップ2を指定した位置まで移動させることができる。
【0009】
ラック11とギア16の間のバックラッシを無くすために、光ピックアップ2とラック11の間の重ね合わせ部分にコイルバネ18が介在されている。このコイルバネ18の介在により案内部材7を中心にしてラック11に矢印F方向の回動力が作用して、そのためにギア16とラック歯17の間隔を狭めてバックラッシを無くす構造になっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
近年、光ディスク装置は、小型化、薄型化、低価格化の要求がさらに強くなっている。従来のようにラックにバックラッシを無くすためのバネを介在すると、狭いスペースにバネを組み込むため、作業性が悪く、製造コストが上がり、またバネ部品にコストがかかる。さらに光ディスク装置の薄型化に伴いバネを介在するスペースが狭くなり、そのためにバネのターン数が減り、十分なバネ力が得られず、バックラッシを無くすことが難しくなるなどの欠点を有している。
【0011】
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、装置の薄形化、部品点数の削減、工数の低減が可能な光ディスク装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の手段は、円盤状記録媒体より光学的に信号を読み出す光ピックアップと、前記円盤状記録媒体のトラックに対して略直交する方向に前記光ピックアップの移動を案内する案内部材と、その案内部材の軸方向に摺動するとともに前記案内部材に回動可能に支持されたラックと、そのラックを駆動するギアとを備えた光ディスク装置を対象とするものである。
【0013】
そして弾性腕とその弾性腕を囲むフレームとを前記ラックに一体に設け、前記弾性腕はフレームから前記光ピックアップ側に向けて突出して、フレームと光ピックアップとの間に隙間が形成されており、その弾性腕を前記光ピックアップの一部に弾接することにより、そのラックに前記案内部材を中心として前記ギア側に向けて回動力を付与して前記ギアと噛合して、前記弾性腕の変形量が、前記フレームが前記光ピックアップの一部と接触するまでの間に規制されていることを特徴とするものである。
【0014】
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、前記弾性腕の前記光ピックアップと接触する部分に円弧状部または球状部が設けられていることを特徴とするものである。
【0016】
本発明においては、光ピックアップを移動させるラックに弾性腕を一体に形成し、その弾性腕で光ピックアップを押すことにより、その反力でラックにギア側へ付勢する回動力を発生させる。このことによりラックとギアのバックラッシを別部材のバネを用いずに無くすことができ、装置の薄形化、部品点数の削減、工数の低減、コストの低減を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光ディスク装置の実形態を図により説明する。図1は実施形態に係る光ディスク装置の斜視図、図2はその光ディスク装置を裏面より見た光ピックアップの送り機構の斜視図、図3はその送り機構に用いるラックの拡大斜視図、図4は光ピックアップとラックとギアの組み合わせ状態を示す側面図である。
【0018】
図1において光ディスク装置の概略を説明する。1はCDやDVDなどのディスク、2は光学系などを備えた光ピックアップ、3はシャーシ、4はスピンドルモータ、5はスピンドルモータ4の回転軸に固定されたターンテーブル、6はスピンドルモータ4を搭載するモータベース、7は光ピックアップ2の移動を案内するシャフト状の案内部材、8は光ピックアップ2を移動させるための送りモータである。
【0019】
ディスク1はターンテーブル5上に取り付けられ、図示しないディスククランパによってターンテーブル5に密着される。ディスク1は、スピンドルモータ4が回転することにより、ターンテーブル5と一体となって高速回転する。また光ピックアップ2は、レーザー光線を出射してディスク1の面にある螺旋状のトラック9より記録情報(ビット情報)を反射光から読み取り、信号としてデジタル回路へ送る。
【0020】
光ピックアップ2は案内部材7に案内され、ディスク1の半径方向(図1に示す矢印方向)に移動可能である。スピンドルモータ4と送りモータ8は、それぞれ図示しない駆動回路に接続されている。
【0021】
光ピックアップ2の送り機構とその動作について説明する。
光ピックアップ2は、一方の端部に円筒状の軸受け部10a、10bを有し、それと対向する他方の端部にU字状の軸受け部10cを有している。シャーシ3に取り付けた案内部材7は、光ピックアップ2の円筒状の軸受け部10a、10bに摺動可能に挿入されて送り方向を規制するガイド軸となる。光ピックアップ2のU字状の軸受け部10cは、シャーシ3にU字状の一部が移動可能に載置され、シャーシ3が光ピックアップ2の案内部材として機能している。
【0022】
図3に示すように、ラック11は例えばポリアセタール樹脂やポリアミド樹脂などの低摩擦係数と良好な弾性と耐磨耗性を有する合成樹脂の成形体からなり、ラック11に一方の側端部にラック11の移動(長手)方向に沿って多数のラック歯17が形成され、このラック歯17と反対側の端部に所定の間隔をおいて円筒状の軸受け部12a、12bが設けられている。
【0023】
その軸受け部12aと軸受け部12bの間に、側面形状がL字形のピック押さえ部材13が立設されている。さらに先端部に円弧状部18を有する比較的薄い弾性腕14がラック11と一体に設けられ、弾性腕14の外側に平面形状がコ字形のフレーム15が一体に成形され、弾性腕14が剛性のあるフレーム15で囲まれている。
【0024】
図1に示すように案内部材7を光ピックアップ2の軸受け部10a,10bならびにラック11の軸受け部12a,12bにそれぞれ挿通することにより、光ピックアップ2とラック11は案内部材7に支持される。このとき光ピックアップ2の軸受け部10a,10bはラック11の一方の軸受け部12aと前記ピック押さえ部材13の間で挟まれた形になり、光ピックアップ2とラック11の取り付け時の隙間を無くして、一体に動作するように取り付けられている。
【0025】
図4に示すようにラック11に形成された弾性腕14の一部(円弧状部18)が光ピックアップ2と弾接し、ラック歯17はギア16と噛合しており、図2に示すようにラック11は送りモータ8からギア16を介して駆動される。
【0026】
前記弾性腕14の一部(円弧状部18)が光ピックアップ2に弾接することにより、その反力で案内部材7を中心にしてラック11に矢印F方向の回動力が作用して、そのためにギア16とラック歯17の間隔を狭めてバックラッシを無くすことができる。
【0027】
弾性腕14を肉厚のフレーム15で囲むことにより、弾性腕14の変形範囲を、フレーム15が光ピックアップ2と接触するまでの隙間L(例えば1mm以下)に規定している。光ディスク装置に何らかの衝撃力が加わった場合、弾性腕14の特に付け根部に過大な応力が掛り、そのために弾性腕14が塑性変形したり折れたりする心配があるが、弾性腕14をフレーム15で囲んでおけば、このよう心配が解消される。また装置の組立て前にフレーム15を部品の状態で輸送したり取り扱ったりする際にも、フレーム15により弾性腕14に過大な力が加わることを防ぐことができる。
【0028】
弾性腕14の先端部に円弧状部18あるいは球状部(図示せず)を設けておくことにより、光ピックアップ2と接触する力点を1個所とすることができ、そのためにラック11に対して一定の回動力Fを発生することができる。
【0029】
【発明の効果】
請求項1記載の第1の手段においては、光ピックアップを移動させるラックに弾性腕を一体に形成し、その弾性腕で光ピックアップを押すことにより、その反力でラックにギア側へ付勢する回動力を発生させる。このことによりラックとギアのバックラッシを別部材のバネを用いずに無くすことができ、装置の薄形化、部品点数の削減、工数の低減、コストの低減を図ることができる。
また弾性腕をフレームで囲み、弾性腕の変形範囲を規定しているため、外力により弾性腕が塑性変形したり折れたりすることがなく、弾性腕の機能が十分に発揮できるなどの特長を有している。
【0030】
請求項2記載の第2の手段においては、弾性腕の先端部に円弧状部あるいは球状部を設けることにより、光ピックアップと接触する力点を1個所とすることができ、そのためにラックに対して一定の回動力を発生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の斜視図である。
【図2】その光ディスク装置を裏面より見た光ピックアップの送り機構の斜視図である。
【図3】その送り機構に用いるラックの拡大斜視図である。
【図4】その光ディスク装置における光ピックアップとラックとギアの組み合わせ状態を示す側面図である。
【図5】従来の光ディスク装置における光ピックアップとラックとギアの組み合わせ状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 円盤状記録媒体(ディスク)
2 光ピックアップ
4 スピンドルモータ
5 ターンテーブル
7 案内部材
10a,10b,10c 軸受け部
11 ラック
12a,12b 軸受け部
14 弾性腕
15 フレーム
16 ギア
18 円弧状部
F 回動力
L 隙間
Claims (2)
- 円盤状記録媒体より光学的に信号を読み出す光ピックアップと、
前記円盤状記録媒体のトラックに対して略直交する方向に前記光ピックアップの移動を案内する案内部材と、
その案内部材の軸方向に摺動するとともに前記案内部材に回動可能に支持されたラックと、
そのラックを駆動するギアとを備え、
弾性腕とその弾性腕を囲むフレームとを前記ラックに一体に設け、
前記弾性腕はフレームから前記光ピックアップ側に向けて突出して、フレームと光ピックアップとの間に隙間が形成されており、その弾性腕を前記光ピックアップの一部に弾接することにより、そのラックに前記案内部材を中心として前記ギア側に向けて回動力を付与して前記ギアと噛合し、
前記弾性腕の変形量が、前記フレームが前記光ピックアップの一部と接触するまでの間に規制されていることを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項1に記載の光ディスク装置において、前記弾性腕の前記光ピックアップと接する部分に円弧状部または球状部が設けられていることを特徴とする光ディスク装置。
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