JP2006126416A - シート状画像記録材料用トレー、シート状画像記録材料包装体 - Google Patents

シート状画像記録材料用トレー、シート状画像記録材料包装体 Download PDF

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Abstract

【課題】 トレーの形状を変えることなく(撮影機器の改造を伴うことなく)、輸送過程での振動、取り扱い等に伴うスリキズの発生を防止し積重する枚数を少なくしたトレー及び、シート状画像記録材料包装体の提供。
【解決手段】 シート状画像記録材料を積重する矩形の第1底部と、該第1底部の周縁部から立ち上げたシート状画像記録材料位置規制用側壁とを有するシート状画像記録材料用トレーにおいて、前記第1底部の上に第2底部を有し、該第2底部が矩形のフラット面と、該フラット面の周縁部に側壁とを有するフラットプレート部材を、前記フラット面の裏面と前記第1底部とが対向する様に設置し、前記第2底部の裏面と前記第1底部とで構成される空間部に緩衝部材を配設し、該第2底部の表面に該シート状画像記録材料を積重することを特徴とするシート状画像記録材料用トレー。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シート状画像記録材料用トレー(以下、トレーとも言う)と、それを用いたシート状画像記録材料包装体に関する。
近年、MRI(マグネチック レゾナンス イメージング)、X線CT(コンピューテッド トモグラフィ)、CR(コンピューテッド ラジオグラフィ)、コンピュータ支援診断システム等の放射線診断用の画像を、デジタル又はアナログ信号としてコンピュータなどの処理装置に取り込み、これをレーザービームで走査してシート状画像記録材料上に描出させ、透過画像として診断に供する手段が一般化している。この様な診断装置においてシート状画像記録材料用マガジンが、未露光のシート状画像記録材料(以下、画像記録材料とも言う)を装置へ供給したり、撮影された画像記録材料を収納するために使用されている。使用する未露光の画像記録材料は、複数枚が積層された状態で遮光性の防湿バリア袋に収納され、更に、紙製の外箱に納められた形態で市場に提供されている。
近年、画像記録材料であるXレイフィルムは、明室で取り扱いが出来る様に保護部材により保護し、遮光性で且つ写真性能に影響を与えない包装材料を使用して密封包装された包装体が使用されている。これらの包装体は、例えば、実開平5−004155号、特開平7−225452号、特開昭64−44433号、特開平1−105926号、特開平1−105927号、特開平1−98530号等に記載された如き画像撮影装置のフィルム供給マガジンに明室で撮影機器に装着出来る例えば、特開2001−359450に記載のマガジンに明室で装填した後、マガジンを閉じマガジンから出ている包装体の一端部を切断して包装袋のみを引き抜き使用されている。
近年では環境保全、省スペースの観点からも処理廃液の減量が強く望まれ、特に医療の分野では、画像形成材料の湿式処理に伴う廃液が、廃液処理で問題となっている。これらの対策として、処理廃液を出さない熱現像処理法を用いて写真画像を形成する熱現像感光材料が使用され始めている。
この様な熱現像感光材料は、還元可能な銀源(例えば有機銀塩)、触媒活性量の光触媒(例えばハロゲン化銀)、及び還元剤をバインダーマトリックス中に分散した状態で含有している。熱現像感光材料は常温で安定であるが、露光後、高温に加熱した場合に還元可能な銀源(酸化剤として機能する)と還元剤との間の酸化還元反応を通じて銀を生成する。この酸化還元反応は露光で発生した潜像核の触媒作用によって促進され、露光領域中の有機銀塩の反応によって生成した銀は黒色画像を提供し、これは非露光領域と対照をなし、画像の形成がなされる。
熱現像感光材料は、帯状のプラスチックからなる支持体上に、前述の如く、有機銀塩、ハロゲン化銀及び還元剤を有機バインダーマトリックス中に分散した状態の感光層を構成する塗布液を、従来のXレイフィルムの感光層よりも厚く塗布し、乾燥されてロール状に巻き取った後、必要な幅に裁断し、その後、必要とする長さに切断しシート状の熱現像感光材料としている。一般的に熱現像感光材料は、従来のXレイフィルムの感光層よりも柔らかくキズが付き易い特性を持っている。又、従来のXレイフィルムと同様に高湿度の条件で保存した場合に性能が変動する性質を持っている。
このため、シート状の熱現像感光材料は、遮光防湿袋内で動かないようにトレー形状の保護部材に積重した状態で遮光防湿袋に入れ減圧条件で密封包装した包装体となっている。この包装体を段ボール原紙、厚紙等で作られた外箱に収納した形態でユーザに届けられている。これらの包装体の使用方法は従来のシート状Xレイフィルムと同じように明室でマガジンに装填され、明室で撮影機器に装着し使用可能となっている。
これらの包装体としては、例えば、特開2001−174952に記載されている熱可塑性樹脂製のトレー形状の保護部材にシート状の熱現像感光材料を積重し、遮光防湿袋で密封包装された包装体が知られている。しかしながら、上記の包装体は保存における写真性能の変動は少なく、輸送過程での振動、取り扱い等に伴うスリキズ故障もなく優れているのであるが、使用後に廃棄物処理適性は紙と比べる劣る傾向にある。この対応として、例えば、紙製のトレー形状の保護部材にシート状の熱現像感光材料を積重し、遮光防湿袋で密封包装された包装体が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、特許文献1に記載の包装体の場合、保存における写真性能の変動、輸送過程での振動、取り扱い等に伴うスリキズの発生等の防止及び焼却処理の負荷が軽い点では優れるが次の問題点を有している。
特許文献1に記載の包装体の場合、一般的に画像記録材料は100〜150枚が積重されている。このため、一日当たりの使用量が少ない場合は、撮影機器内に画像記録材料が数ケ月間、裸の状態で置かれることになる。この場合、湿度、温度が低い冬季では画像記録材料の性能変化も少ないのであるが、湿度、温度が高い夏季では画像記録材料の性能劣化も進んでしまう恐れがある。このため、積重する枚数を少なくすればよいのであるが、単に少なくしただけでは、輸送過程での振動、取り扱い等でトレーの中で画像記録材料が動きスリキズが発生する恐れがある。又、トレーの深さを浅くすれば積重する枚数を少なくすることが可能となるが、トレーの形状が変わり、更に撮影機器の改修、調整に費用と時間が大きく掛かる。
この様な状況から、トレーの形状を変えることなく、輸送過程での振動、取り扱い等に伴うスリキズの発生を防止し積重する枚数を少なくしたシート状画像記録材料用トレー及び、シート状画像記録材料包装体の開発が望まれていた。
特開2004−170759号公報
本発明は係る状況に鑑みなされたものであり、その目的は、トレーの形状を変えることなく(撮影機器の改造を伴うことなく)、輸送過程での振動、取り扱い等に伴うスリキズの発生を防止し積重する枚数を少なくしたシート状画像記録材料用トレー及び、シート状画像記録材料包装体を提供することである。
上記目的は、下記の構成により達成された。
(請求項1)
シート状画像記録材料を積重する矩形の第1底部と、該第1底部の周縁部から立ち上げたシート状画像記録材料位置規制用側壁とを有するシート状画像記録材料用トレーにおいて、
前記第1底部の上に第2底部を有し、
該第2底部が矩形のフラット面と、該フラット面の周縁部に側壁とを有するフラットプレート部材を、前記フラット面の裏面と前記第1底部とが対向し、該側壁の端辺又は先端近傍を折り曲げた折り曲げ部が前記第1底部と接触し、前記側壁の表面と該シート状画像記録材料位置規制用側壁の内側とが接触する様に設置することで形成され、
前記第2底部の裏面と前記第1底部とで構成される空間部に緩衝部材を配設し、
該第2底部の表面に該シート状画像記録材料を積重することを特徴とするシート状画像記録材料用トレー。
(請求項2)
前記第2底部がシート状画像記録材料位置規制用側壁の端辺より5〜25mm低い位置に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のシート状画像記録材料用トレー。
(請求項3)
前記フラットプレート部材の側壁が、少なくともシート状画像記録材料位置規制用側壁又は第1底部に固着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート状画像記録材料用トレー。
(請求項4)
前記緩衝部材がフラットプレート部材の側壁に固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のシート状画像記録材料用トレー。
(請求項5)
前記緩衝部材が第1底部に固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のシート状画像記録材料用トレー。
(請求項6)
材料が坪量100〜1000g/m2、厚さ0.4〜1.0mmの紙であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のシート状画像記録材料用トレー。
(請求項7)
前記紙が再生紙を50質量%以上含んでいることを特徴とする請求項6に記載のシート状画像記録材料用トレー。
(請求項8)
前記第2底部の耐圧強度が100〜10,000Paであることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のシート状画像記録材料用トレー。
(請求項9)
前記シート状画像記録材料が熱現像感光材料であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のシート状画像記録材料用トレー。
(請求項10)
請求項1〜9の何れか1項に記載のシート状画像記録材料用トレーにシート状画像記録材料を載置し、透湿度が1.0g/m2・24h(40℃・90%RH)以下の遮光性防湿袋で包装したことを特徴とするシート状画像記録材料包装体。
(請求項11)
前記遮光防湿袋が20〜90kPaの減圧条件で密封されていることを特徴とする請求項10に記載のシート状画像記録材料包装体
(請求項12)
前記シート状画像記録材料が熱現像感光材料であることを特徴とする請求項10又は11に記載のシート状画像記録材料包装体。
トレーの形状を変えることなく、輸送過程での振動、取り扱い等に伴うスリキズの発生を防止し積重する枚数を少なくしたシート状画像記録材料用トレー及び、シート状画像記録材料包装体を提供することが出来、無駄なく少量使用が可能となり安心して撮影機器内の画像記録材料を使用することが可能となった。
本発明の実施の形態を図1〜図8を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は従来のトレーを用いた包装体の概略斜視図である。
図中、1aは包装体を示す。2は画像記録材料3を積重するトレーを示し、4はトレー2に積重された画像記録材料3を包装する遮光防湿袋を示す。一般的に画像記録材料は100〜150枚が積重されている。202〜205はトレー2の矩形の底部201の周縁部に立ち上げられ設けられた画像記録材料位置規制用側壁を示す。底部201は画像記録材料3の大きさ及び形状に合わせ作製されている。
401、402は遮光防湿袋4のサイドシール部を示し、403は遮光防湿袋4のセンターシール部を示す。404は包装体1を画像形成装置(不図示)に装填した後、画像形成装置の係合部(不図示)に係合させ遮光防湿袋4を引き抜くための穴を示す。本図で示される遮光防湿袋4はセンターシール方式で作製されおり、包装体1aは外箱(不図示)に収納されユーザで使用される形態となっている。
本図に示される如く、トレーに積重されている画像記録材料は100〜150枚と多いため、一日当たりの使用量が少ない場合は、撮影機器内に画像記録材料が数月間、遮光防湿袋4から出された状態で置かれることになる。この場合、湿度、温度が低い冬季では画像記録材料の性能変化も少ないのであるが、湿度、温度が高い夏季では画像記録材料の性能劣化も進んでしまう恐れがあるため廃棄せざるを得なくなり、コストが高くなってしまう。本発明は、トレーの形状を変えることなく、輸送過程での振動、取り扱い等に伴うスリキズの発生を防止し積重する枚数を少なくしたトレー及び、シート状画像記録材料包装体に関するものである。
図2は本発明のトレーを用いた包装体の概略斜視図である。
図中、1bは包装体を示す。5は画像記録材料3を積重するトレーを示す。トレー5は本体501(図3を参照)と、本体501(図3を参照)の底部502(トレー5を形成した時、第1底部となる)に載置されたフラットプレート部材6とを有している。本体501は、矩形の底部502と、矩形の底部502の周縁部に立ち上げられ設けられたシート状画像記録材料位置規制用側壁503〜506有している。
底部502(トレー5を形成した時、第1底部となる)は画像記録材料3の大きさ及び形状に合わせ作製されている。シート状画像記録材料位置規制用側壁503〜506は図1に示されるトレー2の側壁202〜205と同じ高さとなっている、又、底部502(トレー5を形成した時、第1底部となる)の大きさ、形状も図1に示されるトレー2の底部201と同じとなっている。
6は、底部502(トレー5を形成した時、第1底部となる)に配設されたフラットプレート部材を示す。フラットプレート部材6は、シート状画像記録材料位置規制用側壁503〜506又は底部502(トレー5を形成した時、第1底部となる)に固定されている。507は、フラットプレート部材6の上面(フラット面)601により形成された、トレー5の第2底部を示す。フラットプレート部材6に関しては図3、図6〜図8で説明する。底部502と第2底部507とで形成される空間には荷重に耐えるために緩衝部材7(図3を参照)が配設されている。その他の符号は、図2と同義である。
本図に示される包装体1bを作製する場合、図3に示されるトレーに画像記録材料3を積重した状態で、遮光防湿袋4に収納し、輸送時におけるトレー内において画像記録材料の移動によるスリキズ防止、積重した画像記録材料のくっつき防止、トレーの側壁との擦れによる感光層の剥離防止、防止画像形成装置に装填した時の搬送性等を考慮し、20〜90kPaの減圧条件で脱気しながら密封することで作製することが好ましい。
本発明に係る遮光防湿袋4の透湿度は、保管時における画像記録材料の性能維持を考慮し、1.0g/m2・24h(40℃・90%RH)以下であることが好ましく、更に0〜0.5g/m2・24h(40℃・90%RH)が好ましい。尚、透湿度は、JIS K7129−1992に記載の測定法により測定した値である。
図3は図2に示す本発明のトレーの分解概略斜視図である。
図中、7は第1底部502と第2底部507の裏面とで形成される空間に配設される緩衝部材を示す。トレー5は、本体501とフラットプレート部材6と緩衝部材7とを有している。508a〜508dは第1底部502の角部を示し、角部508a〜508dは、トレーを遮光防湿袋に入れた時角部で遮光防湿袋に穴を開けることを避けるため角切り又はRを付けることが好ましい。509は第1底部502に設けられたシート状画像形成材料の検知用に開けられた穴を示す。穴509の位置はフラットプレート部材6の上面(フラット面)601(トレー5が形成された時第2底部となる)に開けられた穴の位置と合っていることが好ましい。
602は、フラットプレート部材6の上面(フラット面)601に開けられたシート状画像形成材料の検知用の穴を示す。穴602は画像形成装置のシート状画像形成材料の収納容器(不図示)内が空になったことを画像形成装置(不図示)に検出させる手段である。穴602が配設される位置は、画像形成装置のシート状画像形成材料が無くなった時を検知するセンサの位置、及びシート状画像形成材料を画像形成装置へ供給するための吸盤(不図示)の位置と同じ位置であり、第2底部507に積重されたシート状画像形成材料が無くなった時、シート状画像形成材料を画像形成装置へ供給するための吸盤(不図示)が穴602を吸引することで、吸着圧が下がらなくなり、シート状画像形成材料が無くなったことが判る様になっている。又、画像形成装置のシート状画像形成材料が無くなった時を検知するセンサによる検知も可能となっている。
検知用の穴の数は、画像形成装置のシート状画像形成材料が無くなった時を検知するセンサの数、及びシート状画像形成材料を画像形成装置へ供給するための吸盤(不図示)の数と同じ数を配設することが好ましい。又、穴の大きさは吸盤の大きさよりも大きいことが好ましい。
(b)に示されるフラットプレート部材6は、第1底部502と同じ大きさと、側壁を形成する面積を有する1枚のフラットな表面を有する材料の裏面から側壁を立ち上げることで作製することが可能である。604a〜604dは、形成された側壁を示し、601はフラットプレート部材6の上面(フラット面)を示し(トレーに組み立てられた時は第2底部となる)、603は裏面を示す。605a〜605dは角部を示し、角部605a〜605dは、第1底部502の角部508a〜508dから外に出ない様に角切り又はRが付けられている。側壁604a〜604dは全て同じ高さを有している。本図では、フラットプレート部材6は上面(フラット面)601と側壁604a〜604dが一体の場合を示しているが、フラットプレート部材6は、側壁604a〜604dに該当する形態の部材を先に作製し、その上に上面(フラット面)601に該当する部材を固定する別体方式でも作製は可能である。
フラットプレート部材6を第1底部502に配設する時、フラットプレート部材6の裏面603と第1底部502とが対向し、側壁604a〜604dの先端が第1底部502に当接し、側壁604a〜604dとシート状画像記録材料位置規制用側壁503〜506とが接する様にする。この様に配設することで第1底部502とフラットプレート部材6の裏面603との間に空間部が形成される。又、フラットプレート部材6の表面601が第2底部502を形成する形態となる。
701は緩衝部材7を構成している横板部材を示し、702は緩衝部材7形成している縦板部材を示す。緩衝部材7は複数の横板部材701と、複数の縦板部材702とを組み合わせることで格子型となっている。703は横板部材701と縦板部材702とにより形成された格子を示す。格子の形状は特に限定はなく、例えば、三角型、長方型等が挙げられる。又、緩衝部材7の形状は特に限定はなく、例えば、格子型、渦巻き型、箱型等であってもよく、本図は格子型の場合を示している。緩衝部材7の他の形状に付いては図5で説明する。
本図に示されるトレー5の本体501、フラットプレート部材6、緩衝部材7の材料は全て紙である。使用する紙は、環境対応、輸送時の強度、成型のし易さ、形状安定性等を考慮し、坪量100〜1000g/m2、厚さ0.4〜1.0mmで、再生紙を50質量%以上含んでいることが好ましい。坪量の測定は、JIS P8118(1998)に準拠して測定した値である。厚さは、板紙を40℃の恒温槽で2時間乾燥させた後にマイクロゲージ((株)ミツトヨ製)を使用して測定した値である。
特に好ましい、紙材料として、強度、紙粉が発生し難い、トレーが作り易い、環境対応等を考慮し再生パルプを積層した中間再生紙層と、中間再生紙層の両側に、表面にクレー又はカオリンのコート層を有する上質紙の最外層を有した板紙が、挙げられる。
トレー5の第2底部507の耐圧強度は、製造工程で画像記録材料を積重し、遮光防湿袋に入れ包装体とした後に段積みする時の強度、包装体の輸送時の強度等を考慮し、100〜10,000Paであることが好ましい。耐圧強度は、トレーの第2底部の面積の90〜100%の面積を有する画像記録材料又は代替え物を積み重ね、フラットプレート部材が耐える荷重を測定した値を示す。
本発明に係わる紙材料の含水率は、画像記録材料への影響、製造コスト、生産性等を考慮し、0.1〜6.0%が好ましい。含水率は、JIS P8127に準じて測定した値を示す。又、破断強度は、トレー本体のシート状画像記録材料位置規制用側壁の自立性、フラットプレート部材の安定性、トレーの遮光性防湿袋への挿入性、遮光性防湿袋の保護等を考慮し、1.2〜4.5kPaを有していることが好ましい、更には1.8〜3.5kPaであり、最も好ましくは2.5〜3.0kPaである。破断強度は、JIS−P8115に準拠して測定した値である。
本図に示されるトレーは次の段階を経て作製することが可能である。
1)シート状の板紙を本図に示されるトレー本体の展開図になるように切り取る。トレー本体の展開図になるようにシート状の板紙から切り取る方法としては、トムソン刃タイプの打ち抜き刃で一度に打ち抜くことが好ましい。
2)打ち抜いた後、シート状画像記録材料位置規制用側壁を形成する箇所に常温筋押し法で筋付けを行う。
3)シート状画像記録材料位置規制用側壁を付けられた筋に沿って立ち上げ、トレー本体を作製する。
4)シート状の板紙を本図に示されるフラットプレート部材の展開図になるように切り取る。フラットプレート部材の展開図になるようにシート状の板紙から切り取る方法としては、トムソン刃タイプの打ち抜き刃で一度に打ち抜くことが好ましい。
5)打ち抜いた後、側壁を形成する箇所に常温筋押し法で筋付けを行う。
6)フラットプレート部材の裏面の周縁部から各側壁を付けられた筋に沿って立ち上げ、フラットプレート部材を作製する。
7)作製したトレー本体の第1底部に緩衝部材を、第1底部からはみ出さない様に置く。この時、緩衝部材の第1底部と接触する側に接着剤を塗り、接着固定してもかまわない。
8)緩衝部材を配置したトレー本体に、作製したフラットプレート部材を、裏面と第1底部とが対向する状態で置き、フラットプレート部材の側壁とトレー本体のシート状画像記録材料位置規制用側壁とを接着剤で固定する。
1)〜8)の過程を経ることで本図に示されるトレーを作製することが可能である。
図4は図3のA−A′に沿った概略拡大断面図である。
図中、Hはシート状画像記録材料位置規制用側壁503の先端から、第2底部507(フラットプレート部材6の表面601が形成している)までの高さを示す。高さHは、第2底部507に積重する画像記録材料の枚数、トレーの交換頻度、トレーに残った画像記録材料の消費期間等を考慮し、5〜25mmが好ましい。
本図に示される様に、フラットプレート部材6は、側壁604c(604d)の先端は、第1底部502に当接し、シート状画像記録材料位置規制用側壁503の内側と側壁604c(604d)の外側とが接触する状態で第1底部501上に配設されている。緩衝部材7を構成している横板部材701と、縦板部材702とは第1底部502及び第2底部507の裏面603に接着剤等で固定することが好ましい。他の符号は図3と同義である。
図5は他の緩衝部材の概略斜視図である。図5の(a)は複数の箱型形状緩衝部材を配設した緩衝部材の概略斜視図である。図5の(b)は渦巻き型の緩衝部材の概略斜視図である。
図中、8は緩衝部材を示す。緩衝部材8は基材801に配設された箱型形状緩衝部材802を複数有している。本図では16個の箱型形状緩衝部材802を有している場合を示している。箱型形状緩衝部材802の配設する数は、トレーの必要とする耐圧強度に応じて変えることが可能となっている。802a〜802dは箱型形状緩衝部材802を構成している緩衝片を示す。箱型形状緩衝部材802の作製方法は、必要とする高さ、大きさに合わせ、平板の平面上に矩形を描き、対角線に切り込みを入れ、各4枚の片を立ち上げ、各片の先端近傍を同じ面を形成する高さで水平に折り曲げることで作製することが可能である。箱型形状緩衝部材802のトレーへの固定方法としては、基材801を第1底部501(図3を参照)と、各緩衝片の水平に折り曲げた部分を第2底部507(図4を参照)の裏面とに接着してもよい。又、基材801の周辺に側壁を設け、フラットプレート部材6(図3を参照)の各側壁604a〜604dの内側と、各緩衝片の水平に折り曲げた部分をフラットプレート部材6(図3を参照)のフラット面601(図3を参照)の裏面603(図3を参照)とに接着してもよい。基材801の各角部802e〜802hは第1底部502の角部と同じ角切り、又はRを付けることが好ましい。
9は渦巻き型の緩衝部材を示す。渦巻き型の緩衝部材9は、1本の帯状部材901の下面を第1底部501(図3を参照)に接着固定するか、フラットプレート部材6(図3を参照)の上面(フラット面)601(図3を参照)の裏面603(図3を参照)に帯状部材901の上面903を接着固定してもよい。又、帯状部材901の下面を第1底部502(図3を参照)と、上面を第2底部507(図4を参照)の裏面603(図4を参照)とに接着固定してもよい。渦巻き型の緩衝部材9の巻き数は、トレーの必要とする耐圧強度に応じて変えることが可能となっている。
本図に示される緩衝部材を用いて図3に示すトレーを作製する場合も、図3に示す方法と同じ方法で作製することが可能である。
図6は他の形状のフラットプレート部材の概略図である。図6の(a)は他の形状のフラットプレート部材の概略斜視図である。図6の(b)は図6の(a)のB−B′に沿った概略断面図である。
図中、6aはフラットプレート部材を示す。606a〜606dは各側壁604a〜604dをフラット面601の裏面603に平行になるように折り曲げた折り曲げ部を示す。トレー5の本体501(図3を参照)の底部502(図3を参照)に載置する時に、各折り曲げ部606a〜606dを底部502(図3を参照)に接着固定することが可能になっている。又、同時に各側壁604a〜604dの外側と、トレー5の本体501(図3を参照)のシート状画像記録材料位置規制用側壁の内側とを接着固定してもかまわない。他の符号は図3と同義である。
本図に示されるフラットプレート部材は、次の段階を経て作製することが可能である。
1)シート状の板紙を本図に示されるフラットプレート部材の展開図になるように切り取る。トレーの展開図になるようにシート状の板紙から切り取る方法としては、トムソン刃タイプの打ち抜き刃で一度に打ち抜くことが好ましい。
2)打ち抜いた後、各側壁及び各折り曲げ部を形成する箇所に常温筋押し法で筋付けを行う。
3)フラットプレート部材の裏面の周縁部から側壁を付けられた筋に沿って立ち上げる。4)各側壁に付けられた筋に沿って折り曲げ、折り曲げ部を形成する。
1)〜4)の過程を経ることで、本図に示す折り曲げ部を有するフラットプレート部材を作製することが可能である。本図に示すフラットプレート部材を使用し、図3に示すトレーを作製する場合は、緩衝部材が配置された本体に、本体の第1底部とフラットプレート部材の裏面とが対向する状態で、折り曲げ部に接着剤を塗り置き、フラットプレート部材の側壁と本体のシート状画像記録材料位置規制用側壁とを接着剤で固定することで可能である。
図7は緩衝部材を固定する方式のフラットプレート部材の概略図である。図7の(a)は緩衝部材を固定する方式のフラットプレート部材の概略斜視図である。図7の(b)は、C−C′に沿った拡大概略断面図である。図7の(c)は、D−D′に沿った拡大概略断面図である。
図中、10は緩衝部材11を固定する方式のフラットプレート部材を示す。1003〜1006はフラットプレート部材10の裏面1001の周縁部から立ち上げた側壁を示し、各側壁は独立して裏面1005の周縁部に設けられている。1007〜1010はフラットプレート部材10の裏面1001の各角部の各縁部から立ち上げた側壁を示す。側壁1003と側壁1006とは、側壁1007に設けられたフラップを介して固定されている。側壁1006と側壁1004とは、側壁1008に設けられたフラップを介して固定されている。側壁1004と側壁1005とは、側壁1009に設けられたフラップを介して固定されている。側壁1005と側壁1003とは、側壁1010に設けられたフラップを介して固定されている。
1003aは側壁1003に一体で設けられており、緩衝部材11を構成している縦板部材11aの上部11a1に接触し、緩衝部材11を固定する第1固定部材を示す。1003bは第1固定部材1003aに一体で設けられており、緩衝部材11を構成している縦板部材11aの側面11a2に接触し緩衝部材11を固定する第2固定部材を示す。1003cは、第2固定部材1003bに一体で設けられており、緩衝部材11を構成している縦板部材11aの下部11a3に接触し、緩衝部材11を固定する第3固定部材を示す。1003dは、第3固定部材1003cの両端に一体で設けられており、緩衝部材11を構成している縦板部材11aの傾斜を防止するため、側壁1003の内側と縦板部材11aの側面11a4に接触し、緩衝部材11を固定する第4固定部材を示す。第1固定部材1003aに一体に設けられている第2固定部材1003bは、第1固定部材1003aに連続的に設けられているのではなく、緩衝部材11の縦板部材11aと横板部材11bとで構成される格子の数に合わせ、横板部材11bの間隔に入る様に不連続的(図8を参照)に設けることが好ましい。本図では2枚設けられている場合を示している。
1004aは側壁1004に一体で設けられており、緩衝部材11を構成している縦板部材11aの上部11a1に接触し、緩衝部材11を固定する第1固定部材を示す。1004bは第1固定部材1004aに一体で設けられており、緩衝部材11を構成している縦板部材11aの側面11a2に接触し緩衝部材11を固定する第2固定部材を示す。1004cは、第2固定部材1004bに一体で設けられており、緩衝部材11を構成している縦板部材11aの下部11a3に接触し、緩衝部材11を固定する第3固定部材を示す。1004dは、第3固定部材1004cの両端に一体で設けられており、緩衝部材11を構成している縦板部材11aの傾斜を防止するため、側壁1004の内側と縦板部材11aの側面11a4に接触し、緩衝部材11を固定する第4固定部材を示す。第1固定部材1003aに一体に設けられている第2固定部材1003bは、第1固定部材1004aに連続的に設けられているのではなく、緩衝部材11の縦板部材11aと横板部材11bとで構成される格子の数に合わせ、横板部材11bの間隔に入る様に不連続的(図8を参照)に設けることが好ましい。本図では2枚設けられている場合を示している。
1005aは側壁1005に一体で設けられており、緩衝部材11を構成している横板部材11bの上部11a1に接触し、緩衝部材11を固定する第1固定部材を示す。1005bは第1固定部材1005aに一体で設けられており、緩衝部材11を構成している横板部材11bの側面11b2に接触し緩衝部材11を固定する第2固定部材を示す。1005cは、第2固定部材1005bに一体で設けられており、緩衝部材11を構成している横板部材11bの下部11b3に接触し、緩衝部材11を固定する第3固定部材を示す。1005dは、第3固定部材1005cの両端に一体で設けられており、緩衝部材11を構成している横板部材11bの傾斜を防止するため、側壁1005の内側と横板部材11b4に接触し、緩衝部材11を固定する第4固定部材を示す。第1固定部材1005aに一体に設けられている第2固定部材1005bは、第1固定部材1005aに連続的に設けられているのではなく、緩衝部材11の縦板部材11aと横板部材11bとで構成される格子の数に合わせ、縦板部材11aの間隔に入る様に不連続的(図8を参照)に設けることが好ましい。本図では1枚設けられている場合を示している。
1006aは側壁1006に一体で設けられており、緩衝部材11を構成している横板部材11aの上部11a1に接触し、緩衝部材11を固定する第1固定部材を示す。1006bは第1固定部材1006aに一体で設けられており、緩衝部材11を構成している横板部材11bの側面11b2に接触し緩衝部材11を固定する第2固定部材を示す。1006cは、第2固定部材1006bに一体で設けられており、緩衝部材11を構成している横板部材11bの下部11b3に接触し、緩衝部材11を固定する第3固定部材を示す。1006dは、第3固定部材1006cの両端に一体で設けられており、緩衝部材11を構成している横板部材11bの傾斜を防止するため、側壁1006の内側と横板部材11b4に接触し、緩衝部材11を固定する第4固定部材を示す。第1固定部材1006aに一体に設けられている第2固定部材1006bは、第1固定部材1006aに連続的に設けられているのではなく、緩衝部材11の縦板部材11aと横板部材11bとで構成される格子の数に合わせ、縦板部材11aの間隔に入る様に不連続的(図8を参照)に設けることが好ましい。本図では1枚設けられている場合を示している。
図8は図7に示すフラットプレート部材の展開図である。尚、符号の名称はフラットプレート部材にした時の名称となっている。
図中、1007a(1007b)は側壁1007に一体に設けられたフラップを示し、側壁1006(1003)を立ち上げた時側壁1007と連結する機能を有している。1008a(1008b)は側壁1008に一体に設けられたフラップを示し、側壁1004(1006)を立ち上げた時側壁1008と連結する機能を有している。1009a(1009b)は側壁1009に一体に設けられたフラップを示し、側壁1005(1004)を立ち上げた時側壁1009と連結する機能を有している。1010a(1010b)は側壁1010に一体に設けられたフラップを示し、側壁1005(1003)を立ち上げた時側壁1010と連結する機能を有している。他の符号は図7と同義である。
本図に示される展開図を用いて図7に示す緩衝部材を固定したフラットプレート部材は、次の段階を経て作製することが可能である。
1)シート状の板紙を本図に示されるフラットプレート部材の展開図になるように切り取る。トレーの展開図になるようにシート状の板紙から切り取る方法としては、トムソン刃タイプの打ち抜き刃で一度に打ち抜くことが好ましい。
2)打ち抜いた後、側壁及び第1固定部材〜第4固定部材を形成する箇所に常温筋押し法で筋付けを行う。
3)フラットプレート部材の裏面の周縁部から側壁を付けられた筋に沿って立ち上げ、角部の側壁に付けられている各フラップに接着剤を塗り、各側壁と接着する。
4)フラットプレート部材の裏面に緩衝部材を配設する。
5)第2固定部材〜第4固定部材を、緩衝部材を構成している縦板部材(横板部材)に接触させながら順次筋に沿って折り曲げる。
1)〜5)の過程を経ることで、図7に示す緩衝部材を固定したフラットプレート部材を作製することが可能である。図7に示す緩衝部材を固定したフラットプレート部材を使用し、図3に示すトレーを作製する場合は、緩衝部材が配置されたトレー本体に、トレー本体の第1底部とフラットプレート部材の裏面とが対向する状態で置き、フラットプレート部材の側壁とトレー本体のシート状画像記録材料位置規制用側壁とを接着剤で固定することで可能である。
図2〜図8に示される緩衝部材を用いたトレーに積重する画像記録材料は、一日当たりの使用量、残ったときの画像記録材料の性能変化等を考慮し10〜90枚が好ましく、25〜70枚が更に好ましい。
図2〜図8に示される緩衝部材を用いたトレーを使用することにより、積重する画像記録材料を減らすことが出来、一日当たりの使用量が少ない場合でも、撮影機器内に画像記録材料が遮光防湿袋4から出された状態で置かれる日数が短期間とすることが可能となり、湿度、温度が高い夏季でも廃棄することが無くなり、安心して使用することが出来、コストも抑えることが可能となる。
図2〜図8に示される緩衝部材を用いたトレーを作製する時、フラットプレート部材の側壁とトレー本体のシート状画像記録材料位置規制用側壁との固定、緩衝部材と第1底部との固定、フラットプレート部材の側壁同士の固定に接着剤を使用する場合、好ましい接着剤として、例えば、ダイセルファインケム(株)製:セビアン3502、セビアンA MY7951、セビアンA 22046、セビアンA 4786、日榮化工(株):ライフボンドAV−840M、ライフボンドAP−6710、コニシ(株):ボンド SP95、ボンド CN140、CN1、CN165、MP 435、MP 1311、MP 973、MH 510、ヤスハラケミカル(株):ヒロダイン 7521、ニッタゼラチン(株):ニッタイトHC−126、日本ユニポリマー(株):UH370、住友3M:1BF560等が挙げられる。これらの中で。特に好ましい接着剤としては、コニシ(株):MP 435、MP 1311、MP 973、MH 510、ヤスハラケミカル(株):ヒロダイン 7521、ニッタゼラチン(株):ニッタイトHC−126が挙げられる。
本発明に係る板紙は、使用後のリサイクルを考慮した時に木材のパルプを主原料とするのが好ましい。木材のパルプとしては、丸善(株)編(パルプと紙)109頁〜268頁、工学図書(株)編(製紙工学)180頁〜187頁に記載されている如きパルプであればよく、例えば針葉樹パルプ、広葉樹パルプ、針葉樹、広葉樹混合パルプの天然パルプが使用され、処理法によって機械パルプ、化学パルプ、ケミグラウンドパルプ、ケミメカニカルパルプ、サルファイトパルプ何れでもよい。特開平2−48372号、同2−53999号、同2−96741号、同2−96742号、同2−99689号、同2−99693号、同2−180583号に記載されているパルプを使用することも可能である。
これらのパルプは、不純物の少ない化学パルプ(硫酸塩パルプや亜硫酸塩パルプ)が好ましく用いられ、又、漂白処理を行って白色度を向上させたパルプも有用である。原紙中には、高級脂肪酸、アルキルケテンダイマー等のサイズ剤、炭酸カルシウム、タルク、酸化チタンなどの白色顔料、スターチ、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール等の紙力増強剤、蛍光増白剤、ポリエチレングリコール類等の水分保持剤、分散剤、4級アンモニウム等の柔軟化剤などを適宜添加することが出来る。
板紙に使用するパルプの叩解後の繊維長は、JIS−P−8207に規定される24メッシュ残分の質量%と42メッシュ残分の質量%との和が30〜70%が好ましい。尚、4メッシュ残分の質量%は20質量%以下であることが好ましい。
板紙は抄紙段階又は抄紙後にカレンダー処理して高平滑性を与えることも出来る。板紙の密度はJIS−P−8118に規定される条件で測定した値が0.7〜1.2g/m2が好ましい。更に、板紙の剛度はJIS−P−8143に規定される条件で測定した値が20〜200gが好ましい。板紙のpHは、JIS−P−8113で規定された熱水抽出法により測定した値が5〜9であることが好ましい。
本発明に係る板紙としては、白板紙が好ましい。白板紙としてはマニラボール、白ボール等が挙げられる。本発明のトレーに使用する板紙は、特開2004−170759に記載の耐水コート層が形成されていることが好ましい。
本発明に係る遮光防湿袋の材料は最下層が熱溶融性層を有し、遮光性と防湿性の機能を有する多層材料である。これらの材料としては、単一素材であってもよいが、機能性を向上させるために、各種異種材料を重ねて多層材料とし機能性を高めることが好ましい。各材料を重ねる方法としては異種の熱可塑性の樹脂を同時に押し出して作る方法(インフレーション法)、異種材料を接着剤で貼り合わせることで多層材料を作る方法(ドライラミネーション)等が知られているが、これらの方法の中でも、より高い機能性を必要とするにはドライラミネーション法で製造した多層材料であることが好ましい。
多層材料を製造する方法としては機能性包装材料の新展開 株式会社 東レリサーチセンターP48〜P51、コンバーテック 1990.1,1990.4,1990.11,1991.11,1993.3に記載されている如き一般的な方法で作製することが出来る。
多層材料の層構成としては、上側より、意匠印刷面となる表面層、防湿又は遮光機能を有する中間層、熱溶着機能を有する下層から構成されており、中間層は必要に応じて幾層にも分けて積層することが可能である。例えば2層に分け1層には防湿機能を他の1層には遮光機能を持たせることも当然可能である。下層にも遮光機能を持たせてもかまわない。表面層に使用される材料としては特に限定はなく、中間層と同じ材料であってもかまわない。多層材料の各層に用いられる材料としては一般の包装材料として使用されている、高分子フィルム材料である低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン、未延伸ポリプロピレン(CPP)、延伸ポリプロピレン(OPP)、延伸ナイロン(ONy)、ナイロン(Ny)、PET、セロハン、PVA、延伸ビニロン(OV)、EVOH、塩化ビニリデン(PVDC)等が使用出来る。これら材料は、必要に応じて異種高分子フィルム材料と共押し出しで作った多層材料、延伸角度を変えて貼り合わせて作った多層材料等も当然使用出来る。更に必要とする遮光防湿袋の物性を得るために使用する高分子フィルム材料の密度、分子量分布を組み合わせて作ることも当然可能である。
多層材料の下層に使用される高分子フィルム材料としては、メタロセン触媒を使用して製造したLDPE、LLDPE等が挙げられる。これらの高分子フィルム材料の中に一般の製造方法で製造されたLDPE、LLDPEを混合して用いてもよい。これらのメタロセン触媒を使用して製造したLDPE、LLDPEは一般に市販されているものであれば充分に使用出来る。例えば宇部興産(株)製のユメリット、ダウ・ケミカル日本製のAFFINITY、エリート、日本ポリオレフィン(株)製のハーモレックスLL、日本ポリケム(株)製のカーネル57L、三井化学(株)製エボリュー、積水フィルム西日本(株)製ラミロンスーパー、タマポリ(株)製SEシリーズ、東セロ(株)製トーセロT.U.X−FCS、T.U.X−TCS、二村化学工業(株)製太閤FL、三菱化学興人パックス(株)製メタロエース、和田化学工業(株)製WMX、住友化学(株)製FV202等が挙げられる。
又、多層材料の下層には、収納するシート状の熱現像感光材料やトレー形状の保護部材に対して滑り性をよくするために、滑剤が添加されることが好ましい。この滑剤としては、金属石鹸(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム)、脂肪酸アミド、高級脂肪酸などが挙げられるが、これらに限られない。そして、これらの滑剤の添加量は、下層の質量に対して、滑り性の観点から500ppm以上(特に5000ppm以上)であることが好ましく、又、コスト及び滑剤の副作用の観点から、20000ppm以下(特に10000ppm以下)が好ましい。
本発明に係る遮光防湿袋に求められる機能として挙げた遮光性を得るには、特開昭63−85539号、同64−82935号、特開平1−209134号、同1−94341号、同2−165140号、同2−221956号に記載されている如き遮光性物質を含有することで得ることが出来る。遮光層は多層材料の構成で何処の層に設けてもよいが、中間層、熱溶融性層が最も好ましい。ポリエチレンを主たる成分とする層であることが好ましいが、これに限らない。遮光層に添加する遮光性物質としては、カーボンブラックを含有することが、遮光性とコストの観点から好ましく、カーボンブラックはファーネス式、チャンネル式、アセチレン式、サーマル式等何れの製法によって作られたものでもよい。これらカーボンブラックの代表的な例としては、三菱化成工業株式会社製のMA−600、#650B、#41、#3150、#3250、#3750、#3950、MA−100、CABOT社製のカーボン、VULCAN、XC−72R、BLAC Pearls700、VULCAN・P、ライオン・アクゾ株式会社製ケッチェンブラックEC、旭カーボン株式会社製の旭HS−500等が挙げられる。特開平4−121733号、同3−179342号、同5−88299号に記載されている如きイオウ含有量を規定したカーボンブラックでも勿論よい。カーボンブラックの添加量は、遮光層の厚さが50μm以上の場合、遮光性の観点から、1.5質量%以上であることが好ましく、生産性とコストの観点から、7.5質量%以下であることが好ましい。
遮光防湿袋の透湿度を1.0g/m2・24時間40℃90%RH以下にするためには中間層に、特開平8−254793号、同8−171177号、同8−122980号、同6−250343号、同6−122469号、同6−95302号、同1−93348号、同1−251031号、同2−186338号、同1−267031号、同2−235048号、同2−278256号、特開昭60−151045号、同60−189438号、同61−54934号、同63−30842号、同63−247033号、同63−272668号、同63−283936号、同63−193144号、同63−183839号、同64−16641号、同64−77532号、実開平1−152336号、同2−21645号、同2−44738号等に記載されている防湿材料が挙げられる。
又、中間層には有害ガスから保護するために特開平2−56547号に記載されている如き酸素吸収物質、特開平8−41288号に記載されている如き、ホルムアルデヒドスカベンジャーを混入した樹脂、特開平4−9047号、同3−236050号、同2−244136号に記載してある如きシアンガス捕捉剤、特開平9−152683号に記載されているゼオライト分子篩粒子等を含んでいてもよい。
本発明に係わる画像記録材料としては特に限定はなく、例えば、湿式現像処理を行うXレイフィルム、熱現像処理を行う熱現像像感光材料等が挙げられる。本発明に係るシート状の熱現像感光材料としては、特開2002−122959、同2002−107870、同2002−90938、同2002−82416、同2002−82412、同2002−72413、同2002−72407、同2002−62620、同等に記載のものを使用することが出来る。通常は、少なくとも1層の感光層を設け、この感光層の下部(支持体と感光層の間)にアンチハレーション層(AH層)、感光層の上部に保護層が塗設されている。更に支持体に対して感光層のある側と反対側にバッキング層(BC層)、その上部に保護層がそれぞれ塗設されている。感光層中には、ハロゲン化銀、有機銀塩、還元剤及びバインダー(高分子結合材)が含まれている。AH層やBC層には感光波長に対して吸収効率の高くて、残色になりにくい染料をバインダー中に存在させてシート状の熱現像感光材料の構成層界面での乱反射による鮮鋭性の劣化や干渉縞の防止を行う。AH層、BC層及び保護層等のバインダーは、感光層と同種や異種の素材を使用することが出来る。BC層に染料を使用する場合、AH層を設けない場合もある。
本発明に係るシート状の熱現像感光材料に使用される感光性ハロゲン化銀は、シングルジェットもしくはダブルジェット法などの写真技術の分野で公知の任意の方法により、例えばアンモニア法乳剤、中性法、酸性法等の何れかの方法でも調製出来る。ハロゲン化銀は、良好な画質を得るために粒子サイズが小さくて感度の高いものが好ましい。粒子サイズが小さいと粒状性や解像度がよいからである。しかし、感度は低くなるので分光増感や化学増感により、増感され易い結晶形が好ましい。
感光性ハロゲン化銀には、照度不軌や、階調調整、感度、カブリ及び保存性等のために遷移金属、特に元素周期律表の6族から10族に属する金属の第4周期から第6周期の化合物がドープ(含有)されることが好ましい。具体的にはRh、Ru、Re、Ir、Os、Fe等のイオン、その錯体又は錯イオンが好ましい。
感光性層上の保護層やBC層にマット剤を含有することが好ましく、用いられるマット剤の材質は、有機物及び無機物の何れでもよい。例えば、無機物としては、シリカ、ガラス粉等をマット剤として用いることが出来る。有機物としては、ポリスチレン(PSt)或いはポリメタアクリレート)PMMA、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリカーボネート(PC)の様な有機マット剤を用いることが出来る。マット剤の形状は、定形、不定形どちらでもよいが、好ましくは定形で、球形が好ましく用いられる。マット剤は、平均粒径が0.5μm〜10μmであることが好ましく、更に好ましくは1.0μm〜8.0μmである。マット剤の粒子径が前記範囲より小さいとくっつき、べたつき等の故障が多発し易くなり、マット剤の粒子径が大きくなるとヘイズが増し、透明性が低下する。
支持体としては、紙、合成紙、不織布、金属箔、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンテレナフタレート(PEN)等のポリエステル、ポリカーボネート(PC)やポリプロピレン(PP)等のプラスチックフィルムなどの支持体が使用可能であり、又これらを組み合わせた複合シートを任意に用いてもよい。
以下、本発明の効果を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
以下に示す方法に従ってトレーを作製した。
〈板紙の準備〉
表1に示す様に坪量と、厚さを変えた広葉樹晒クラフトパルプを原料とした、白板紙を準備しa〜mとした。尚、白板紙としては、中間層が再生紙100%、上下層にバージンパルプを使用した紙を使用し、クレーにより表面をコートした。又、JIS P8127に準じて測定した含水率は8±1%であった。
Figure 2006126416
〈トレー本体の準備〉
準備した板紙a〜mを使用し、図3の(a)に示すトレー本体を作製し1−a〜1−mとした。尚、打ち抜きは図3の(a)に示されるトレー本体の展開図になるようにトムソン刃タイプの打ち抜き刃で一度に打ち抜いた後、側壁に該当すかる箇所に常温筋押し法で筋付け行った後、熱プレス試験機(圧力1MPa)にて罫線に沿って折り曲げることで作製した。尚、作製したトレー本体は、コニカミノルタエムジー(株)製 KONICAMINOLTA Medical Film SD−P(大きさ35cm×43cm)が積重出来る寸法とした。
〈緩衝部材の準備〉
準備した板紙jを使用し、図3の(c)に示す緩衝部材を準備した。縦板部材及び横板部材の高さはフラットプレート部材の上面の裏側からの側壁の高さと同じにした。尚、格子の数は縦4個、横3個の12個になるように縦板部材と横板部材とを組み合わせ作製した。
〈フラットプレート部材の準備〉
準備した板紙dを使用し、図3の(a)に示すフラットプレート部材を準備した。尚、側壁の高さは、トレー本体の底部に載置した時、フラットプレート部材の上面(フラット面)で形成される第2底部がシート状画像記録材料位置規制用側壁の端辺より14mm低くなるようにした。尚、フラットプレート部材はトレー本体と同じ方法で作製した。
〈トレー本体、緩衝部材、フラットプレート部材の調湿〉
23℃20%RHの条件で調湿を行い、トレー本体、緩衝部材、フラットプレート部材の含水率を4〜5%にした。
〈トレーの作製〉
各準備したトレー本体1−a〜1−mの底部に、準備した緩衝部材、フラットプレート部材をホットメルト接着剤(コニシ(株)製:MP973(登録商標))で固定し、図3に示すトレーを作製し1−A〜1−Mとした。
〈遮光防湿袋の作製〉
遮光防湿袋は、上側からマット剤入り表面コート(2μm)/ナイロン−6(15μm)/アルミニウム箔(7μm)/LDPE(12μm)/黒LLDPE(50μm)の多層構成の材料を使用し図2に示されるセンターシール方式の遮光防湿袋を作製した。透湿度は、JIS K7129−1992に記載の測定法により測定した結果、0.01g/m2・dayであった。
〈包装体の作製〉
作製した各トレー1−A〜1−Mに、シート状の熱現像感光材料(コニカミノルタエムジー(株)製 KONICAMINOLTA Medical Film SD−P)を各52枚を積重し23℃48%RH条件で、上記遮光防湿袋に収納し36kPaの減圧条件で脱気しながら柏木式の真空シール機でヒートシールし、試料101〜113を作製した。
〈評価〉
作製したトレー本体、緩衝部材、フラットプレート部材の成形し易さ及び作製した各試料101〜113に付き、23℃ 51%RHで7日間保存した後、振動加速度0.8G、振幅3mmで2時間振動させた。この後、コニカミノルタエムジー(株)製の熱現像処理機(DRYPRO)にてテストパターン画像を露光し、123℃で熱現像処理を行い、シート状の熱現像感光材料のキズの有無、トレーの変形に付き観察し、以下に示す評価ランクに従って評価した結果を表2に示す。
成形し易さの評価ランク
○:成形時、折り曲げ易く、変形もなく、寸法範囲も許容内の±0.5mmに入っている
△:成形時、折り曲げ難かったり、変形し易い傾向はあるが寸法範囲は許容内の±0.5mmに入っていた。
×:成形時、折り曲げ難かったり、変形が生じ寸法範囲が許容範囲の±0.5mmを越えてしまう
フィルムのキズの有無
○:フィルムのキズの発生は認められない
△:診断に支障のない程度のわずかなキズの発生が認められる
×:診断に支障を及ぼすキズの発生が認められる
トレーの変形
○:変形は認められない
△:実用上問題ない程度のわずかな変形が認められる
×:実用上問題が生じる変形が認められる
Figure 2006126416
本発明の有効性が確認された。
実施例2
作製した試料No.110を、作製する際、トレー本体の底部に載置した時、シート状画像記録材料位置規制用側壁の端辺よりフラットプレート部材の上面(フラット面)で形成される第2底部までの高さを表3に示す様に変えた他は全て同じ条件で包装体を作製し試料201〜207とした。
評価
作製した試料201〜207に付き、シート状熱現像感光材料の積重可能枚数を包装体製造時の工程適性と画像記録装置内での適性、及び実施例1と同様に成形し易さを評価し、工程適性及び画像記録装置内での適性に関しては下記の評価ランクに従って評価し、成形し易さに関しては実施例1と同じ評価ランクに従って評価した結果を表3に示す。
工程適性の評価ランク
○:通常の作業マニュアルに従った作業で包装体製造が可能である
△:シート状熱現像感光材料の積重するときに、多少の注意を必要とする程度で包装体製造が可能である
×:シート状熱現像感光材料の積重が困難となり、包装体製造が困難となる
画像記録装置内での適性の評価ランク
○:シート状熱現像感光材料の搬送エラーの発生がなく、安定した搬送が出来る
△:シート状熱現像感光材料の搬送がやや不安定であるがエラーの発生がなく、実用上問題なく搬送が出来る
×:シート状熱現像感光材料の搬送エラーが発生し、使用が困難
Figure 2006126416
試料No.201は積重可能枚数が少なくなり、トレーの交換頻度が多くなる場合がある。又、試料No.207は積重可能枚数が多くなり、画像記録装置内に使用残として残る頻度が多くなる場合がある。
実施例3
作製した試料No.110を、作製する際、トレーの耐圧強度を表4に示す様に変えた他は全て同じ条件で包装体を作製し試料301〜307とした。尚、耐圧強度は緩衝部材の材質及び格子の数を適宜変化することで調整した。耐圧強度は、トレーに、シート状熱現像感光材料を積重し、第2底部が変形する枚数を調整しすることにより測定した値を示す。
評価
作製した試料301〜307に付き、シート状熱現像感光材料の包装体製造工程における作業性を以下に示す評価ランクに従って評価した結果を表4に示す。
作業性の評価ランク
◎:シート状熱現像感光材料50枚入りの包装体を10段積み重ねても潰れがない
○:シート状熱現像感光材料を50枚積み重ねてもフラットプレートの変形は発生しないた
△:シート状熱現像感光材料を30枚積み重ねてもフラットプレートの変形は発生しないた
×:シート状熱現像感光材料を10枚積み重ねるとフラットプレートの変形が発生した。
Figure 2006126416
試料No.307は作業性は良好であるが、他の試料No.301〜306に比べて、許容範囲であるがコストが上がる傾向にある。
実施例4
実施例1の試料No.110を作製する時、トレー本体、緩衝部材、フラットプレート部材の含水率を50℃の乾燥室に入れ、1%、3%、6%に調整した後、画像記録材料を52枚積重し、実施例1と同様の遮光防湿袋に入れ、包装体を作製した。作製した包装体を40℃で5日間保存した後、実施例1と同じ処理を行い、カブリ、感度、最高濃度等の特性を評価した結果何れも問題なく良好な結果を得た。
従来のトレーを用いた包装体の概略斜視図である。 本発明のトレーを用いた包装体の概略斜視図である。 図2に示す本発明のトレーの分解概略斜視図である。 図3のA−A′に沿った概略拡大断面図である。 他の緩衝部材の概略斜視図である。 他の形状のフラットプレート部材の概略図である。 緩衝部材を固定する方式のフラットプレート部材の概略図である。 図7に示すフラットプレート部材の展開図である。
符号の説明
1a、1b 包装体
2、5 トレー
202〜205、503〜506 シート状画像記録材料位置規制用側壁
3 シート状画像記録材料
4 遮光防湿袋
501 本体
502 底部(第1底部)
507 第2底部
508a〜508d 角部
509、60 2穴
6、10、1003〜1006 フラットプレート部材
601 上面(フラット面)
604a〜604d、1003〜1006、1007〜1010 側壁
603、1001 裏面
606a〜606d 折り曲げ部
7、8、9、11 緩衝部材
701、11b 横板部材
702、11a 縦板部材
703 格子
801 基材
802 箱型形状緩衝部材
802a〜802d 緩衝片
1003a〜1006a 第1固定部材
1003b〜1006b 第2固定部材
1003c〜1006c 第3固定部材
1003d〜1006d 第4固定部材

Claims (12)

  1. シート状画像記録材料を積重する矩形の第1底部と、該第1底部の周縁部から立ち上げたシート状画像記録材料位置規制用側壁とを有するシート状画像記録材料用トレーにおいて、
    前記第1底部の上に第2底部を有し、
    該第2底部が矩形のフラット面と、該フラット面の周縁部に側壁とを有するフラットプレート部材を、前記フラット面の裏面と前記第1底部とが対向し、該側壁の端辺又は先端近傍を折り曲げた折り曲げ部が前記第1底部と接触し、前記側壁の表面と該シート状画像記録材料位置規制用側壁の内側とが接触する様に設置することで形成され、
    前記第2底部の裏面と前記第1底部とで構成される空間部に緩衝部材を配設し、
    該第2底部の表面に該シート状画像記録材料を積重することを特徴とするシート状画像記録材料用トレー。
  2. 前記第2底部がシート状画像記録材料位置規制用側壁の端辺より5〜25mm低い位置に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のシート状画像記録材料用トレー。
  3. 前記フラットプレート部材の側壁が、少なくともシート状画像記録材料位置規制用側壁又は第1底部に固着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート状画像記録材料用トレー。
  4. 前記緩衝部材がフラットプレート部材の側壁に固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のシート状画像記録材料用トレー。
  5. 前記緩衝部材が第1底部に固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のシート状画像記録材料用トレー。
  6. 材料が坪量100〜1000g/m2、厚さ0.4〜1.0mmの紙であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のシート状画像記録材料用トレー。
  7. 前記紙が再生紙を50質量%以上含んでいることを特徴とする請求項6に記載のシート状画像記録材料用トレー。
  8. 前記第2底部の耐圧強度が100〜10,000Paであることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のシート状画像記録材料用トレー。
  9. 前記シート状画像記録材料が熱現像感光材料であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のシート状画像記録材料用トレー。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載のシート状画像記録材料用トレーにシート状画像記録材料を載置し、透湿度が1.0g/m2・24h(40℃・90%RH)以下の遮光性防湿袋で包装したことを特徴とするシート状画像記録材料包装体。
  11. 前記遮光防湿袋が20〜90kPaの減圧条件で密封されていることを特徴とする請求項10に記載のシート状画像記録材料包装体
  12. 前記シート状画像記録材料が熱現像感光材料であることを特徴とする請求項10又は11に記載のシート状画像記録材料包装体。
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